昨年末に、日本の「伝統的酒造り」がユネスコ無形文化遺産に登録された。日本酒は杜氏(とうじ)や蔵人が麴(こうじ)菌を使い、その土地の気候風土に合わせて造るもので、専門的な知識や経験を要するという意味で工芸にも通じる。例えば、藍の染料で絣(かすり)糸を染める織物作家は、日々藍甕(がめ)の様子を見ながら藍を適切に発酵させることで美しい濃紺の発色を生み出している。
この国際的なニュースに、江戸時代以来の酒蔵で表彰式を開催する2024伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃(しゅはい)台」(兵庫・市立伊丹ミュージアム、12月22日終了)は大いに盛り上がった。日本酒は今や、ワイン同様、宴席やコミュニケーションをもり立てるものとして、広く海外でも楽しまれつつある。25回目を迎える2024伊丹国際クラフト展には、海外11カ国を含む、総数1184点の応募があった。
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