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伊達公子×プロフェッショナル

女子テニスで元世界4位の伊達公子さんが各界で活躍する人と対談します。

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岩崎恭子さん、水泳の授業を見て思った 命守る「着衣泳」広めたい

伊達公子さんと対談をする岩崎恭子さん=東京都中央区で2024年10月23日、藤井達也撮影
伊達公子さんと対談をする岩崎恭子さん=東京都中央区で2024年10月23日、藤井達也撮影

 伊達公子さんと岩崎恭子さんの対談の後編では、岩崎さんが取り組む命を守る泳ぎや環境問題について話し合いました。

 前編はこちら
 岩崎恭子さん、14歳娘見守る母の顔 競泳で世界一だった自分と同い年

 伊達 着衣泳は何となく知っていましたが、どういうものですか。

 岩崎 簡単に言うと、自分の命を自分で守るものなので、泳ぐというよりは水難時の安全法です。水難事故は服を着た状態で起こることが多く、30年ぐらい前から小学校の授業などで浮き方の指導が始まったのですが、これを広めたいと思っています。

 伊達 恭子ちゃんはどんな取り組みをしていますか。

 岩崎 2023年6月に着衣泳を広めるプロジェクトを始めました。20年ほど前、テレビ番組の企画で服を着たまま泳げるか体験したことがあり、広めたいと思ったのですが、やっと実現し、着衣泳の本も出版しました。災害が多くなっているので時代(の要請)に合ってきたのだと思います。海抜ゼロのオランダでは5歳ぐらいの小さい子どもから、水泳のディプロマ(資格)がないと自由にプールに入れないんです。着衣泳と競泳を一緒に教えるようにしてから溺死率がぐっと下がったそうで、競泳もめきめき強くなっています。溺死率も減って競泳選手を目指す人も増えるのは理想的だと思いました。

知識があると違う

 伊達 対象は幼少期の子どもたち。

 岩崎 子どももそうですが、親子で参加してもらうのがいいと思っています。助けに行った親御さんが亡くなることもあるからです。

 伊達 この先、どう広げていきたいですか。

 岩崎 今は小学校の教職免許を取る時に、水泳の実技がマストではなくなりました。水泳の授業を見に行くと、先生もそんなに教えていないんですよ。水泳は泳げる子と泳げない子の差が激しいので先生が困ってしまう。それなら、民間と協力するとか方…

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