連載

火論

社会部、ワシントン・エルサレム特派員などを歴任した大治朋子専門記者によるコラム。

連載一覧

火論

エルサレムの匂い、色、音=大治朋子

 <ka-ron>

 イスラエルとパレスチナの戦いの「原点」を知るうえで、欠かせないノンフィクションがある。

 米仏出身の2人の気鋭のジャーナリストがイスラエル建国時のユダヤとアラブの戦いを描いた「新版 おおエルサレム! アラブ・イスラエル紛争の源流 上下巻」(ラリー・コリンズ&ドミニク・ラピエール著、KADOKAWA)だ。巻末に解説を書いたから言うわけではない。2人は第二次大戦末期のパリ解放を描いた世界的なベストセラー「パリは燃えているか?」の著者としても知られる。

 彼らは双方の関係者2000人以上にインタビューし、記録をかき集め、映画のように再現していく。迫害と飢餓を生き延びて建国を熱望するユダヤの民の汗、突如として自宅を追われたアラブの民の涙、野心と打算に満ちた指導者たちの冷徹なまなざし――。

この記事は有料記事です。

残り680文字(全文1032文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載

この記事の筆者

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月
' + '
' + '

' + csvData[i][2] + '

' + '' + '
' + '
' + '' + '' } rankingUl.innerHTML = htmlList; } const elements = document.getElementsByClassName('siderankinglist02-tab-item'); let dataValue = '1_hour'; Array.from(elements).forEach(element => { element.addEventListener('click', handleTabItemClick); }); fetchDataAndShowRanking();