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自民パーティー券事件

自民党の派閥が政治資金パーティーの収入を政治資金収支報告書に過少記載したとして刑事告発されました。

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安倍派5人衆に疑惑飛び火 高木氏に世耕氏も、政権への打撃深刻化

衆院予算委員会で立憲民主党の後藤祐一氏の質問に答えるため挙手する岸田文雄首相(右)=国会内で2023年12月8日午前11時4分、竹内幹撮影
衆院予算委員会で立憲民主党の後藤祐一氏の質問に答えるため挙手する岸田文雄首相(右)=国会内で2023年12月8日午前11時4分、竹内幹撮影

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る問題で、安倍派(清和政策研究会)に所属する松野博一官房長官の裏金疑惑が浮上した。「政治とカネ」の問題は政権中枢を直撃する形となり、松野氏は8日の衆参予算委員会集中審議で野党から追及を受けた。疑惑は松野氏にとどまらず、安倍派「5人衆」と称される政権幹部にも波及した。

閣僚経験者「内閣の大改造しか」

 裏金疑惑は、自民党安倍派の高木毅国対委員長や世耕弘成参院幹事長についても表面化。西村康稔経済産業相も国会で追及を受け、同派でどこまで拡大するかは見通せない。いずれもパーティー券収入に関して派閥からの還流の有無を明確にしていないが、疑惑を拭い去ることができなければ、政権への打撃は一層深刻となる。党内からは早くも、大幅な内閣改造や党役員人事で政権の立て直しを求める声すら上がり始めている。

 疑惑が浮上した高木氏は安倍派の事務総長だが、派についても自身についても、積極的に説明責任を果たそうとする姿勢は見えない。4日に記者団から、還流の有無を問われたが「刑事告発もされている中で、これから慎重に事実関係を確認して適切に対応していきたい」などと繰り返した。「事務総長は総会の段取りや人事をやるが、会計は関わっていない」とも強調していた。

 世耕氏も8日、疑惑が表面化する前に開かれた記者会見で、自身への還流の有無については「私自身の政治団体についてもしっかり精査したい」と述べ、明確にしなかった。松野氏が自身の問題を説明しないことには「官房長官は政府の案件について記者会見をしている。個人的な政治資金の問題について答えにくいという状況ではないか」と擁護する場面もあった。

 安倍派は安倍晋三元首相の死去後も会長不在が続いている。座長の塩谷立元文部科学相のほか、松野、西村、高木、世耕の4氏と萩生田光一政調会長の「5人衆」を中心とした集団指導体制が続く。5人は全員、政府や党で枢要な役職に就いており、疑惑の広がりは…

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