「リニアを考える自治体議員の懇談会(準備会)」参加報告
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「木村えい子と仲間たちのブログ」管理人です。
表記の「リニアを考える自治体議員の懇談会(の準備会)」が先日、7月17日に参議院議員会館会議室にて開催されました。社民党神奈川県連合幹事長 金子ときお(相模原市議会議員)が、この懇談会の呼びかけ人の一人になっています。管理人はこの集会に参加してきましたので、当日の様子を簡単にお伝えしたいと思います。なお、集会の一部を動画として公開もしています。
JR東海が進めている「リニア中央新幹線」は、時速500kmで東京と名古屋を40分で結ぶという「夢の次世代超特急」というイメージや「地元への経済波及効果」など明るい面ばかりが語られ、電磁波の安全性、トンネル工事に伴う残土処理の問題、水枯れや景観破壊、また大量の電力を必要とするため、運行には原発の再稼働が不可欠になる、などなど、このプロジェクトに伴うさまざまな問題点については、ほとんど一般市民には知らされないままに計画が進められています。
特に沿線の各自治体にとっては、工事にともなう残土処理をどうするのか、また水枯れなどの環境変化は、大きな問題です。本来、このような地元自治体住民の生活に大きな影響をおよぼすプロジェクトは、地元の自治体議会でこそ、その具体的な問題点について議論し、慎重に進められるべきですが、実際には「リニアによる経済効果」など夢ばかりが語られ、問題点に目を向ける議員は少ないのが現状です。
今回発足した「リニアを考える自治体議員の懇談会」は、このプロジェクトで影響を受ける各自治体の議員間で情報や問題点を共有し、「リニア推進ありき」ではなく、「リニアに疑問を感じる」、「不安を感じる」、「反対する」など色んな立場から、この問題に対して連帯して取り組んでいくための超党派の議員連盟として活動していこうとするものです。
集会ではまず、国会議員を代表して、神奈川県連合代表でもある福島みずほから挨拶をしました。続いてこの問題について市民運動で長年取り組んでこられた「リニア・市民ネット」代表、慶応大学名誉教授の川村晃生(てるお)さんに論点整理のためのミニ講演をしていただきました。川村さんの講演では、このリニア新幹線計画の現状や問題点について、またこのような自治体議員連盟の中でリニアの問題を考えていくこと、さらにはそれを国政のレベルにつなげることなど、問題を「政治レベル」で可視化していくことの重要性を語っていただきました。
その後、参加した各自治体議員から各地の状況を報告してもらい、問題点を共有し、議論を行いました。当議員連盟の呼びかけ人の一人である金子ときおは、中間駅と唯一の地上施設である巨大な「車両基地」が建設される予定になっている相模原市の現状や取り組みについて報告しました。参加者による議論に続き、国土交通省の担当者との(あらかじめ送ってあった質問書に基づく)質疑応答を約1時間、行いました。
最後に、今後とも関係する各自治体の議員がこの問題に連帯して取り組んでいくため、この懇談会を本日、正式に発足させることを確認しました。
この準備集会の一部は、以下のYouTube社民党神奈川チャンネルで動画として公開しておりますので、是非ご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=rOmoEe8GK60
実のところ、この「リニア中央新幹線」計画の問題点はあまりにも多岐にわたり、とてもここでは詳細な説明はできません。(それだけ問題点満載なのに、ほとんど一般の市民に知られることなく計画だけが進んでいることこそ、大きな問題です。)
「リニア中央新幹線」がどれほど多くの問題点を抱えているプロジェクトであるのかを理解するには、以下の橋山禮治郎さんの本が好適です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4000245066/
ただ、上記の本は2011年に出版されたものなので、アマゾンでも在庫が少ないようです。と思って探してみたら、橋山禮治郎さんは最近(2014/3/14出版)、新書本で以下の本を出されていました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4087207315/
私はまだ読んでいませんが、こちらの方が入手しやすそうです。この本については以下のような紹介記事があり、その中でこの「リニア問題」について簡潔に説明されています。是非、お読みください。
http://ddnavi.com/news/193321/
この「リニア問題」について、また今回発足した「リニア問題自治体議員懇談会」の活動については、今後ともその経過をこのブログで伝えていくつもりです。
(2014-7-20 by 管理人)
表記の「リニアを考える自治体議員の懇談会(の準備会)」が先日、7月17日に参議院議員会館会議室にて開催されました。社民党神奈川県連合幹事長 金子ときお(相模原市議会議員)が、この懇談会の呼びかけ人の一人になっています。管理人はこの集会に参加してきましたので、当日の様子を簡単にお伝えしたいと思います。なお、集会の一部を動画として公開もしています。
JR東海が進めている「リニア中央新幹線」は、時速500kmで東京と名古屋を40分で結ぶという「夢の次世代超特急」というイメージや「地元への経済波及効果」など明るい面ばかりが語られ、電磁波の安全性、トンネル工事に伴う残土処理の問題、水枯れや景観破壊、また大量の電力を必要とするため、運行には原発の再稼働が不可欠になる、などなど、このプロジェクトに伴うさまざまな問題点については、ほとんど一般市民には知らされないままに計画が進められています。
特に沿線の各自治体にとっては、工事にともなう残土処理をどうするのか、また水枯れなどの環境変化は、大きな問題です。本来、このような地元自治体住民の生活に大きな影響をおよぼすプロジェクトは、地元の自治体議会でこそ、その具体的な問題点について議論し、慎重に進められるべきですが、実際には「リニアによる経済効果」など夢ばかりが語られ、問題点に目を向ける議員は少ないのが現状です。
今回発足した「リニアを考える自治体議員の懇談会」は、このプロジェクトで影響を受ける各自治体の議員間で情報や問題点を共有し、「リニア推進ありき」ではなく、「リニアに疑問を感じる」、「不安を感じる」、「反対する」など色んな立場から、この問題に対して連帯して取り組んでいくための超党派の議員連盟として活動していこうとするものです。
集会ではまず、国会議員を代表して、神奈川県連合代表でもある福島みずほから挨拶をしました。続いてこの問題について市民運動で長年取り組んでこられた「リニア・市民ネット」代表、慶応大学名誉教授の川村晃生(てるお)さんに論点整理のためのミニ講演をしていただきました。川村さんの講演では、このリニア新幹線計画の現状や問題点について、またこのような自治体議員連盟の中でリニアの問題を考えていくこと、さらにはそれを国政のレベルにつなげることなど、問題を「政治レベル」で可視化していくことの重要性を語っていただきました。
その後、参加した各自治体議員から各地の状況を報告してもらい、問題点を共有し、議論を行いました。当議員連盟の呼びかけ人の一人である金子ときおは、中間駅と唯一の地上施設である巨大な「車両基地」が建設される予定になっている相模原市の現状や取り組みについて報告しました。参加者による議論に続き、国土交通省の担当者との(あらかじめ送ってあった質問書に基づく)質疑応答を約1時間、行いました。
最後に、今後とも関係する各自治体の議員がこの問題に連帯して取り組んでいくため、この懇談会を本日、正式に発足させることを確認しました。
この準備集会の一部は、以下のYouTube社民党神奈川チャンネルで動画として公開しておりますので、是非ご覧ください。
http://www.youtube.com/watch?v=rOmoEe8GK60
実のところ、この「リニア中央新幹線」計画の問題点はあまりにも多岐にわたり、とてもここでは詳細な説明はできません。(それだけ問題点満載なのに、ほとんど一般の市民に知られることなく計画だけが進んでいることこそ、大きな問題です。)
「リニア中央新幹線」がどれほど多くの問題点を抱えているプロジェクトであるのかを理解するには、以下の橋山禮治郎さんの本が好適です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4000245066/
ただ、上記の本は2011年に出版されたものなので、アマゾンでも在庫が少ないようです。と思って探してみたら、橋山禮治郎さんは最近(2014/3/14出版)、新書本で以下の本を出されていました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4087207315/
私はまだ読んでいませんが、こちらの方が入手しやすそうです。この本については以下のような紹介記事があり、その中でこの「リニア問題」について簡潔に説明されています。是非、お読みください。
http://ddnavi.com/news/193321/
この「リニア問題」について、また今回発足した「リニア問題自治体議員懇談会」の活動については、今後ともその経過をこのブログで伝えていくつもりです。
(2014-7-20 by 管理人)