いやもうね、事実上のTPP参加だと日テレや犬HKが大はしゃぎして、
 安倍晋三がものすごい功績を挙げたみたいな報道垂れ流し状態なのはどうなのかと思ってさ。

 例外なき関税撤廃であればTPPには参加しない。確かに安倍晋三はそう言って政権を獲った。
 でもさ、裏を返せば例外があればTPPが海のものとも山のものともとれないものであっても
 何の疑いもなくアメリカ様に言われるがままに参加する
ってことになるんじゃないのかい?


 だいたいさ、TPPがどんなものか具体的に報道したのか?
 TPPの参加の是非を議論する以前の問題でしょ。TPPが何なのかわからないまま参加の是非もない。犬HKなんざ未だに11カ国と言うだけ。成長が期待されるアジア諸国はTPPに入っていない上にTPP以外の枠組みをろくすっぽ示そうともしない。その有力な選択肢となるであろうRCEPはネットでしか見かけないし、ゴミ売りをはじめとする新聞各社は無視している。ゴミ売りは医療でロボットを導入せよと1面トップで報じたが、ロボット医療を可能にするには規制緩和だという結論からしてもTPP導入へのアシストとしか思えない。

 安倍晋三はアメリカとの絆が完全に回復したと自慢げだった。絆という言葉はダメ垣がやたら連呼したせいでものすごく安っぽく薄っぺらいものへと変質してしまったが、安倍晋三の絆発言はそれをさらに超えて対等な関係ではない、常に隷従をイメージさせるそれへと胡散臭いものにさせている。CSISでの講演では日本は2流になることはないと大見得を切ってみせたが 、怒りを通り越して哀れにすら思える。

 今のところTPP慎重派は200名以上いるらしいが、どれだけ転ぶことやら。TPPで倒閣運動があっても何の不思議もないのだが、野党第一党である民主党はとっくに死に体。前のめりを止める術があるのか不安ばかりが募るオイラである。