パクリ新幹線と揶揄された中国の高速鉄道での事故。35人もの(今はそれ以上かな?)死者が出た上に、事故車両を原因究明のために保存することもなく、さっさと埋めてしまうなどおよそ常識外れな中国当局の姿勢には、さすがに中国国内でもネット中心に「それはおかしい」という声が上がっているようだ。「感動の救出劇」を報じるように働きかけたという話もあるらしい。国内外から非難の声が浴びせられたのを無視できなくなったせいか、いったん埋めた車両を掘り出したようだが・・・。

 死者が出たから、いや、たとえ死者が1人も出なかったとしても僕らは中国のことを笑えない。

 車両などの「もの」は余所の国の技術を取り入れたものだが、安全に運行させるのはあくまで中国国内の「ひと」であり組織、システムであり、そこには中国が持つ社会通念(というとちと硬い表現だが、中国では常識と思われるような思考、ふるまいといったところ)が影響する。

 端的に言えば面子にこだわった中国ということになるのだろうが、それを僕らが笑うことが出来るだろうか?

 トップとしての決断も覚悟もない総理大臣を未だに引きずり降ろすことが出来ないでいる。
 現在進行形で被害が拡大している原発事故に対して事故を起こした当事者に責任を問えないでいる。
 民間会社なら何もかも賠償に充ててとっくのとうにつぶれていなければおかしい東電が電力を盾にとって居直っている。

 直ちに影響はないと散々誤魔化した挙げ句、水に放射性物質が・・・と報じられれば水の争奪戦になり、
 気がつけば放射能に汚染されたわらを食べた牛の肉が全国に流通していたことが明らかになる。
 脱原発を謳いながら、経済産業省は安全性が確認されれば原発を動かしたいと思っている。

 政府の発表など信用できない、隠蔽体質や責任逃れがあるというのは今の日本だって大して変わらない。
 「支那ざまあwww」などと見下していられる神経が理解できない。