原発事故の映像はもううんざりだ。かといって民放のバラエティ番組など見る気にもなれない。

 そんな中、仕事の合間に上司と話す時間ができた。あれだけの災害で日本はどうなるよ?地震でしかも津波じゃあ土地は使い物にならない、農業だって無理だし家だって建たないだろう。工場作るとかできるのか?と。復興をするにも人がいない(特に漁業は深刻)。建設関係の応援が行ったらしいが、こっちの経済はどうなるよ?ホテルは次々キャンセルで潰れるところが出たらその人たちも失業。
 こっちは精油所も無事だし、物流はとりあえずはモノさえ来れば大丈夫だから1ヶ月耐えれば何とかなる。だけど、首都圏は電気がやられたらいかに脆いか。停電では電子マネーは使えない、ATMがシステムダウンしたらお金も引き出せない。そうかといって現金をたくさん持ち歩いたら強盗に遭う。今は3月だからまだしも、真夏になれば電力需要は飛躍的に増える。去年の猛暑を思えばクーラーなしだったら死ぬぞ?

 もう東京は怖くて行けないなと上司が言うので、冗談半分にオイラはこう言った。
 いっそのこと疎開でもしたらどうです?北海道とかだったら夏涼しいし、放射能の恐怖からも逃れられるかもしれないし。土地も余ってるし屯田制復活とかw。それくらいの大胆な発想じゃないと乗り切れませんよ。円安になれば食糧の輸入価格だって上がる。ここまで国のダメージが大きいと円安は避けられませんって。80円から100円になれば1.2倍。でも、価格には転嫁できないでしょう。自給自足で食べるものは自分で作る、リアル北の国からですよ。

 それにしても、東北がこれだけの被害に遭っているのに小沢一郎を使おうとしないアホ菅は頭がおかしい。岩手は小沢の地元であり、実情を最も知っている国会議員といってもいい。人脈もあるだろう。好むと好まざるに関わらず現場と国とをつなぐパイプとしてこれ以上ない人材なはず。盛岡あたりに前線基地を作って全権を委任するとかいう発想はなかったんだろうか?遅きに失したがやっと声をかけたみたいだけど。それでも、アホ菅は手柄を持って行かれると思い込んでいるんだろうな。そうじゃなきゃ仙ダニを復活させる理由が見つからない。

 極論すれば、組織のトップというのは現場に人を遣る、人を使いこなすことさえできれば半分以上は責任をこなしたと言って良い。

 先の話のような経済に関することは財務大臣や経産大臣あたりがちゃんとプランを練って官僚を動かし逐一報告させる。それさえできてれば官邸に引きこもっていたって構わないとさえ思う。総理大臣は国の総責任者なんだからちょこまか動かれては安心して職務などできんよ。何のために担当大臣がいるんだよ?適材適所って言葉を知らんのか?
 人間1人にできることなどたかがしれている。自分は原子力にとても詳しいとか豪語していたらしいが、たった1人で事故処理ができるのか?自分の能力の限界を知った上でエキスパートに任せるところは任せる。それができていたら、ここまで被害は大きくならなかっただろう。少なくとも原発事故は初動のミスがさらに事態を悪くしたことは明白だ。

 アホ菅の狭量さが招いた人災の連鎖と拡大。
 アホ菅自身にきっちりとケジメをつけさせるのは言うまでもないことだが、
 同時にそれは結果的に自分たちが招いてしまったということも後悔と共に背負わなくてはならないことでもある。