アホ菅一派にしてみれば「下っ端どもが何を偉そうに!」と思ったことだろう。しかし、「偉そうにしてるんじゃねぇ!」というのはそれこそこっちがアホ菅一派に投げつけたい言葉である。その「下っ端ども」が起こした行動はアホ菅一派には反乱や造反だろうが、国民側、特に民主党を支持して票を投じた有権者にとっては「よくぞ言った!」というところだろう。
 比例代表で当選した16人の議員が民主党の会派からの離脱を表明したという行動。彼らにしてみればギリギリまで我慢して、離党を選ばずにギリギリの行動をした。離党をしなかったのは党を利用して自分だけ助かりたいということではないということも示している。

 その16人に対してフランケン岡田はパフォーマンスだと言い、蓮舫は理解できないと言った。
 何という鈍感さだろうか。

 16人の志士とオイラが書いたのは彼らには「志」があり、その志に義も理もあるからだ。彼らの言い分はこうである。既に多くの方が目にしているだろうが、改めて確認する。

「約束を果たす民主党への回帰宣言」

 「今の菅政権は、国民との約束を果たす本来の民主党政権ではない」 今、民主党議員の多くが強くそう感じている。「国民の生活が第一」の政治理念は、おととしの衆議院総選挙での、民主党と国民との最大の約束だった。しかし今の菅政権ではどんな事態が進行しているだろうか。


 総選挙では、予算のムダを徹底的に削り、新たな政策の財源に充てるとしたマニフェストを掲げ、政権交代を実現した。しかし、「予算の総組み替えなどを行う」と主張していたのに、ほぼ手つかずの一方で、先週、菅総理大臣は、「衆議院の任期中上げない」としていた消費税については、「来年度末までに法的な対応をしなければいけない」と発言し、増税への意欲をあらわにした。
 菅政権は国民との約束、マニフェストを捨てたのである。


 また、政治家主導で日本を立て直すはずが、目玉とされた国家戦略局の設置法案は実現せず、公務員制度改革も反古(ほご)にされている。官僚に頼り放しだが、尖閣問題や北方領土問題など、もっとも政治主導であるべき案件で失敗すると官僚のせいにする。
 菅政権は政治主導の御(み)旗も捨てたのである。


 菅政権は、民主党の理念、そして「国民の生活が第一」という国民の皆様への約束をも捨て去ったのである。

 菅政権が本来の民主党の政策を捨て、本来の民主党の政治主導を捨て、本来の民主党の国民への約束を捨て去って省みないならば、それは国民が願いをかけた本来の民主党そのものを捨て去ることになる。

 そして、このことは、本来の民主党への支持の上に比例代表で当選した我(われ)々(われ)の存在意義すらも打ち消すことになる。

 我々は民主党と国民との約束の上に存在する比例代表の議員だからこそ、本来の民主党の姿とはかけ離れた今の菅政権にはもう黙ってはいられない。みすみす旧来からのしがらみにはまり込み、無原則に政策の修正を繰り返す菅政権に正当性はない。我々は今こそ「国民の生活が第一」の政策を発信し、国民の信頼を取り戻していかなければならない。

 しかし、我々は、民主党に対する信頼が地に落ちた今となっても民主党を捨てるつもりはない。歯を食いしばっても、国民との約束であるマニフェストの実現に取り組む我々こそが、本来の、そして真の民主党であるからだ。

 従って、我々は、国民との約束を果たす議員集団であることを、改めて国民の皆様に行動で示すために、衆議院での民主党・無所属クラブとは分かれ、新たに院内会派を設立する。そして同志一同が結束して、「国民の生活が第一」の政策を実行すべく今後、行動を展開していくこととする。

 2月17日 民主党・衆議院比例代表単独議員有志一同

会長    渡辺浩一郎  
会長代行  豊田潤多郎
副会長   三輪信昭 熊谷貞俊 菊池長右工門 高松和夫
幹事長   笠原多見子
幹事長補佐 水野智彦
副幹事長  渡辺義彦 石田三示 川口浩
事務局長  石井章
事務局次長 大山昌宏 小林正枝 相原史乃
事務局補佐 川島智太郎

 (引用終了)

 彼らは皆、比例代表での当選である。そしてその名簿順位も低いものだった。彼らが当選できたのは当時選挙を仕切った小沢一郎のおかげである、というのは確かにあるだろう。しかし、だからといって彼らを小沢派の一言で片付けてしまうのは乱暴だし、傲慢でさえある。比例名簿の順位にかかわらず、そして衆院・参院を問わず、いざ選挙となれば政党と政党の団体戦であり、幹事長が仕切るのは当然である。
 パフォーマンスというのは彼らがわが身可愛さにやったからだと言いたいのだろうが、理由になっていない。国会議員も選挙に落ちればただの人だが、彼らは地盤を持たない比例代表での当選である。ましてや、一年生議員となれば実績もないのだから、彼らの武器は自身の能力と党の公約という看板しかないのだ。公約を守りますから票を投じてください、信用してくださいと訴えるしかないのである。

 その党が公約を守るどころか、真逆のことをやり出した。わが身可愛さの前に「裏切られた!」「何やってんだ!」と声を挙げるのは至極当然だ。 さながら、まともな経営方針も打ち出せない社長に「社長は考えを改めてくれ!さもなければ会社が潰れる!」と平社員からでさえも言われている泥沼の状況なのだ。そして、その社長が現状を認識せず、最も危機感を欠いているというさらに笑えない状況なのだ。それに、彼らが訴えたのは「党は公約を守るべし、公約の実現のために全精力を傾けるべし」ということに集約される。

 マスゴミの言う「小沢派」であるかどうかにかかわらず、国会議員なら公約を守るというのは当然の義務である。

 彼らは会見で小沢一郎を尊敬していますと言っているが、それは公約を守るべしという点でブレのない小沢一郎の姿勢に対して尊敬の念を持っているということであって、小沢一郎に服従しますと言っているのではない。以前、マスゴミは小沢一郎が当落線上の議員に軍資金を配ったことにケチをつけたが、その軍資金をもらった議員がアホ菅との代表選で全員小沢一郎に票を投じたかというとそうではない。小沢一郎に関わった議員は皆小沢に“服従”や“忠誠”を誓うといったような報道をするんじゃないよ!

 マスゴミはいい気になって小沢派の一言で色分けしようとしているが、お前らがそうやって騒げば騒ぐほど「小沢派」が正しい、小沢一郎が正しいと証明することになるんだよwww。