いいかげんうんざりしてくる。
 小林千代美議員が辞職も離党もしないと突っ張った。これにマスゴミたちは一斉反発。政治とカネを持ち出して一般の人の常識とはかけ離れていると嫌味たっぷりにけなしている。鳩山内閣の支持率は30%まで落ち込み、やれ危険水域に突入しただの大騒ぎしている。突入したんじゃなくてネガキャンの洪水で突入「させた」くせしてよく言うよ、ってなもんである。自民政権の時は危険水域って20%だと思ったが・・・。

 まあ、何というか手前勝手な批判である。今まで自民党政権が続くのを許してきたのは多少カネに汚くてもちゃんと結果を出せば大目に見てやるっていう理屈だからじゃないのか?それを民主党が与党になった瞬間いきなりカネに汚い政治家は国勢に携わる資格はないってのはダブルスタンダードでしょうに。

 小林議員は何の実績も残していない。
 それはそうだろう。小林議員は初当選の1年生議員で国会の右も左もわからないのだから。肝炎対策基本法に携わった福田衣里子議員は例外的な存在。それでも国会答弁の場が与えられるあたりは相当勉強しているし(小沢が言うところの雑巾がけ)、勉強しているからこそああいう場を与えられているのだろう。実績がないとはいってもまだ未知数なのであって、何年も議員生活をしておきながらちっとも働かなかった生方某とは違うのだ。小林議員が「国会と地域で有権者の期待に応えられるよう職責を全うしたい」と述べたのはその意味では全く持って正しいのである。
 それに、さも汚いカネが小林議員に渡ったかのような報道だが、もしこれが組合から小林議員に流れたものだとしたら小林議員をクロと断定できるのか?支援組織からお金が流れるというのは国会議員なら誰とてある話で違法性を問われるわけでもあるまい。これで小林議員を辞めさせるとなったら国会議員は一人もいなくなるし、そもそも議員活動ができなくなるだろう。

 アメリカと密約を結んでいたのは当時の事情を考えれば仕方のない面もある。しかし、だからといって公文書をろくすっぽ管理もせず、役人の跳梁跋扈を許してきた自民党政権の罪が消えるわけではない。鳩山内閣は自民政権に比べたらよっぽど仕事をしている。
 最近沖縄の制空権が返還されるというのを目にした。検索してみてひっかかったのが嘉手納ラプコンの移管という言葉。管制業務が日本に移管されるというのだが、これには驚いた。日米同盟という名の下に、日本の制空権がずっとアメリカに握られていたってことじゃないのか?移管に関しては外務省のHPにプレスリリースとして記載されている。

 ○嘉手納ラプコンの移管について

 マスゴミは大して取り上げていないが、これだけを見てもいかに自民党が仕事をしてこなかったか、そしてマスゴミが鳩山内閣の実績を伝えていないかを表している。鳩山内閣は半年でやってのけたのだ。どっちが働いているかは言うまでもないことだ。

 鳩山内閣が倒れたらその後はどうする?
 自民党はとても政権を預けられる状態にはない。取って代わる受け皿がない以上、脆弱ではあっても今は鳩山内閣を支えていくしかないのである。マスゴミは自分の都合さえよければそれで済むかもしれないが、有権者はそうはいかない。自分でできないから国会議員に仕事を託しているというのを忘れてやしないか?
 国会議員は「ほな、お前がやってみぃ!」とは絶対に言わない。そう言いたいのをぐっとこらえて歯を食いしばって働いているのである。50年以上も続いてきた政権の後始末がたった半年でできる道理などない。それでもここまで鳩山政権は少しずつでも成果を上げてきているのだ。それを自ら手放すなんて馬鹿馬鹿しい。

 民主党なら何とかしてくれるかもしれないと思ったのなら少しは我慢することもしなければならない。