Plankton Staff Diary

プランクトンのスタッフ日記

ドラマ

2008å¹´07月29æ—¥ | Pagy
先日、NHKのドラマの音楽制作を担当した。
今月の頭に3日間ほど、NHKのスタジオに缶詰になってのレコーディングだった。
浦山さんのギター、チャン(熊谷)さんのピアノとアコーディオン、それにストリングスとパーカッションという編成だ。
弦は佐藤野百合ストリングス、パーカッションは高良久美子さんと、ROVOの芳垣安洋さんにお願いした。
高良さんと芳垣さんが紡ぎ出す、ジャンベとダラブッカのリズムがすばらしかった。それに絡まる浦山さんのギターも抜群だ。
また情感あふれるチャンさんのピアノもとても美しい。
野百合ストリングスの上品なふくよかさも映像に深みを与えている。

ストーリーはネタバレになるので書けないけれど、とてもいいドラマです。
今週の土曜日にオンエアーされるので、ぜひ見てください。

NHK広島放送局開局80周年ドラマ 「帽子」
出演:緒形 拳 田中裕子 他
音楽:めいなCo.(浦山秀彦&熊谷陽子ユニット)
NHK総合テレビ 8月2日(土) 夜9時~10時30分(全国放送)

シェウン・クティに会った!!

2008å¹´07月28æ—¥ | ã®ã‚‚と
こちらイギリス、7/28(月)に明けたばかりの夜中の1時。
Malmesburyという田舎町のCharlton Parkで行われるWomad、最終日のトリを務めたシェウン・クティ+フェラズ・エジプト80を見て来ました。ライブが始まるやいなや、ただただ圧倒され、飲み込まれ、一時も目が離せない。強靭なアンサンブル。しなやかな黒ヒョウみたいなシェウンのダンス。カ~~ッコイイ~!!世界中の何よりも、最強の兵器。それしか言葉が見付かりませんでした。

実は、シェウンのライブは、昨年の10月のWomexのショーケースの後に、数週間前のケベック・サマー・フェスティバルでも少し見れたので、ラッキーな事に今回で3度目。最初のWomexでのライブで、プランクトン社員、一緒に行ったライターのSさん、テレビ局のTさん、全員がぶっとんで、やがてファーストアルバム"Many Things"のリリース権獲得に至った訳ですが、その後シェウンは更に多くのツアーを経て格段に力を増しており、あの若さで貫禄さえ感じさせる、カリスマティックな存在感がビンビンに出てます。

シェウンは、まだ世界が知らない、アフリカに眠る底知れぬパワーを象徴している。そう思います。世界中が見るべき!バンドです。今度日本で会おう!と言って別れて来ました。そう遠く無い日に、来日が実現するといいなあ~。
(ちなみに、シェウンの特集が載っている、今発売中の"Music Magazine"誌を持って行ったところ、石田昌隆氏によるシェウン13歳の時の写真に、本人えらく照れていました。)

初Womadでしたが、シェウンのほかにも、連日豪華なアクト目白押しでした。Sharon Shannon Big Band feat Shane MacGowan, Damien Dempsey & Mundy、Rachid Taha、Shantel & Bucovina Club Orkestar、 Mavis Staples、Mamani Keita and Nicolas Repac、Martha Wainwright、Cara Dillonなどなど・・あとPeter Gabriel のトークショーやフラメンコ、エジプシャン・ダンス、サンバ、ジャンベなどのたくさんのワークショップ・・

連日太陽の下、ライブのはしごで、大忙し!でした。
でも、何より大仕事だったのは、ホテル、会場間の移動。
今回来る前に手配にあまり手が回らなかったため、すごくオーガナイズがいまいちで、googleの地図で3~4マイルだと思いきや、行ってみたら12マイルくらいあって、徒歩じゃ絶対無理の距離。そしてタクシーはあんまり数がいないから、そーとー事前に予約が必要。しかも、夜中は働きたく無いから迷惑!という位の様子なので、帰りの足の確保にいつもヒヤヒヤ。
連日、トリのライブを見終わらないうちに、見渡す限りののキャンピング・テントの通りを抜け、名残惜しく会場を後にする、というトホホなパターン。やっぱりね、キャンプして、それもひっくるめて楽しむのが正しい姿な訳で、そういう意味で、フジロックはとても正しいのだと痛感しましたね。

明日の朝、電車でロンドンに移動します。帰りのフライトがいっぱいだったのをいいことに、ロンドンに1泊してから帰ります。
それにしても、すごく疲れた。もう2時だ・・



ゴールド・ラッシュのあとで

2008å¹´07月22æ—¥ | P太郎
音楽ライターの天辰保文さんが、『ゴールド・ラッシュのあとで』(音楽出版社)
という本を出しました。

どんな本かというと、天辰さんが、これまで新聞や雑誌、CDのライナー・ノーツ、
コンサート・フライヤーなどにご執筆された原稿をまとめたものです。


以下、本の帯より。
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ビートルズで目が覚めた ニール・ヤングと旅に出た ブルース・スプリングスティー
ンに震えた 夜明けに聴くジャクソン・ブラウン ジェイムス・テイラーの大人の
呟き イーグルスと過ごした夏の日 仲井戸麗市と語りあった――


1970年代に執筆活動を始め、今もなお現役で書き続けている音楽評論家、天辰保
文がこれまでに発表した雑誌や新聞の記事、CDのライナーノーツなど、厖大な
量の文章から自ら選びまとめた待望の一冊。著者と同世代の音楽家、仲井戸麗市
氏を迎え、ビートルズについて、ロックについて、また年齢を重ねることについ
て語り合った濃密な対談も取り下ろし収録。ロックを愛するすべての人に。
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パラパラと見ましたが、深い愛情を持って、こんなに長い間、音楽に接した天辰さんの
深い愛情を感じさせる感動的な1冊です。読んでいると、天辰さんがここで取り上げた
CDをどれも聴きたくなってしまいます。
ロック名盤ガイド・ブックとしてもバッチリです。



プランクトンで招聘しているアーティスト、
カルロス・ヌニェス、リアム・オ・メンリィ、スタンリー・スミス、
ジェシー・ハリス、カトリオーナ・マッケイ&クリス・スタウト、ジョン・ドイル
などが取り上げられて、嬉しかったです。

是非、お読み下さい!

ミュージカル2

2008å¹´07月17æ—¥ | Pagy
一昨日やっとミュージカルのオケのトラックダウンが終わった。
あとはプレスコを録り、通しとゲネに立ち会うだけだ。
音楽チームはこれで一応終了だが、舞台スタッフはこれからが大変だと思う。

レコーディングは、リズム隊、トランペット、トロンボーン、サックス、ホルン、フルート、オーボエ、クラリネット、それにストリングスという30人以上の大編成で行った。
やはり生の大編成は迫力がある。そして打ち込みと違い、言葉でフレーズのニュアンスやダイナミクスが即座に伝えられるのがいい。
曲数が多いので時間との戦いだったが、でも納得いくまでやったつもりだ。
録音は、久米さんと僕の二人、共同作業で進めていった。
基本は久米さんが中で指揮し、コントロールルームで僕が交通整理というスタイルだ。
今回の録音で、新しい若いミュージシャンと出会えたり、旧知のミュージシャンと久しぶりに会ったりできた。
中には、僕が駆けだしの頃からの古い付き合いのミュージシャンもいる。
(つまり四半世紀も前だ!)
その中のある人は、最近、彼の人生の中で大きな出来事があった。
それでも変わらず、すばらしい演奏をしてくれ、胸が熱くなった。
彼にとって、生きることと演奏することはイコールなのだと強く思った。

ミュージカルの録音は一応終了したが、このあと立て続けにCMの音楽録音があるので、まだしばらくはバタバタが続く。
CMのことも書きたいのだけれど、CMの特質上ON AIRが始まるまでは書けないので、それはまた追って。

川柳は 少しお休み 致します

Pagy

渋さケベック、ちょろっと後記

2008å¹´07月16æ—¥ | ã®ã‚‚と
あんなに号外で色々書いてても、容赦なく番が回ってくるんですね、この日記は・・
昨日ケベックから帰って来て、すぐには自覚しなかったけど、さすがに疲れを感じてきました。ワールド・ビートからそのまま引き続きだったもんで。ダル~。

さて、何事もなく、というか、小さい事は数あれど、大事に至らず万事OKで終了した、渋さケベック・ツアー。
ケベック市は、下見を含め、私は今回が2回目の訪れとなりましたが、ヨーロッパの古都と言った落ち着いた佇まいで、観光地観光地せず、都会然とせず、人々親切で、とても居心地良い町でありました。また行きたいなあ。
しかし、1週間の海外ツアーというのは、渋さの今までのヨーロッパ・ツアーの歴史からみると最短になり、メンバーはちょっと演奏し足りなさそうでしたね。

渋さは、ケベックのフェスティバルのスタッフにもお客さんも、とても好意的に、良く迎え入れられたと思います。屋外ステージでのライブでは、最初から見渡す限りお客で埋め尽くされていましたし(他のアクトの時には見られなかった光景です)、最終日の劇場でのライブは、2時間、あまりの盛り上がり様に、後で「あれは本当にカナダだったのだろうか?東京でもおかしくなかったのでは」という不思議な印象を私に残しました。スゴイ。
何処にいても、何時でも渋さは渋さ。ユニバーサルで、パンチのきいた魅力とパワーには、毎回圧倒されます。何度見ても新しくて飽きない。このケベックでの成功が噂になり、まだ行った事の無い地のフェスティバルからも声が掛かるといいですね~。

さて、今回、個人的には、今まで「壊してしまわないか」と恐る恐る接していた巨大オブジェに、慣れ親しむ事が出来たのが収穫でしたね。仕込み時に、巨大ドラゴンのどの部分つかめばいいのか分かりましたし、巨大ハンドくんの操作も分かる様になりました。初めて目にした、も・の・す・ご・く・見事!な巨大エイも!うれしいなあ。近くでみると、いっそう素敵なんですよ。もう見事な曲線で。
常にあの手この手で観る者を楽しませる総合エンタテインメントの渋さ。まもなく仙台でライブです。
http://www.wel-pam.net/performance/205001-9-30.html

*写真は、仕込み中のドラゴンが市民の記念撮影スポットと化したところ。
次々とやってきては家族、恋人同士で写真を撮り、子供も大人も隙をみてはメチャクチャ(竜を)触ってくる。また「これは何の為にあるのか」「高く飛ぶのか。低く飛ぶのか」など矢継ぎ早に質問してくる。好奇心旺盛なケベック市民の皆さん!

PS:以下リンクでストリート・パフォーマンスの様子とインタビューが見られます。
http://espace.canoe.ca/SiraChayer/video/view/46769

7/7 [B.B.Bインタビュー] & [モロッコ・パーティ]

2008å¹´07月08æ—¥ | P太郎
7/7

昼間は、バルカン・ビート・ボックスのインタビュー。
オリ(サックス)とタミール(ドラム)がエスクァイア(掲載日未定)、
J-WAVE“MODAISTA"(7/12土曜日12:00-15:00の間で放送予定)、
CDジャーナル(8/20売号にて掲載予定)、TVブロス(掲載日未定)のインタビューを受ける。
インタビューは、へえ~なるほどという興味深い内容でしたよ。



夜は「モロッコ・パーティ」。
モロッコの音楽家3人にシンク・オブ・ワンのメンバー2人が加わり、5人編成のライヴ。
今回は、1部と2部で約1時間の演奏だったが、地元モロッコでは夜9:30から始まり、昼の11時までも続くとのこと。
あのリズムを聴きながら、身体でリズムを取っていたら、間違いなくトランスしてしまいそうだ。
シンク・オブ・ワンのメンバーたちもモロッコでトランスを体験してしまったのでしょう!

号外:ワールド・ビート2008開催中!3

2008å¹´07月07æ—¥ | ã®ã‚‚と
バルカン・ビート・ボックス+シンク・オブ・ワン+渋さの大・大・大セッション・アンコールが終わっても、有り余るパワー!?でステージから楽屋までマーチングする渋さ!