Plankton Staff Diary

プランクトンのスタッフ日記

シネマ・アフリカ

2008å¹´05月31æ—¥ | ã®ã‚‚と
木曜夕方に出張から戻ると、アシャとヤエル来日に向けての打ち合わせ。
もう月曜の早朝から来日が始まるので、空港に着いてからどこでご飯を食べるといいかなとか、テレビ、ラジオ、雑誌のインタビューやら、コンサートやらの細かい段取りについての確認で延々と議題は尽きない。フランス側とも最終確認でやりとりの回数もピークに。

その一方、同じく6月に来日するチャボロのゲストとの共演についてとか、ワールドビートとか、渋さのケベック行きの詳細とか、10月のチォカリーア、11月に来日するフィドラーズ・ビドのチラシをどんな風にするかとか、色々な事が一度に持ち上がってもうてんてこ舞いもいいとこ。「何も全部このアシャ来日直前の時期い集中しなくてもいいのに!」って本当に思いますよ。ねえ。

それはそうと、先週横浜で行われた「シネマアフリカ2008」に行ってきました。アフリカ開発会議(TICAD)の一環で行われたイベントで、10数本の長編・短編映画が上映されました。アフリカ映画は、2年前にコノノが来日する頃上映されたアフリカ映画界の大御所、ウスマン・センベーヌ監督の「母たちの村」に感銘を受けて以来ずっと興味があり、機会がある毎に注目して観るようにしてきました。最近知ったことですが、センベーヌ監督は昨年亡くなられ、もう新しい作品を観る事が出来ず残念です。「母たちの村」は女性の割礼という重いテーマを扱った物語なのですが、生命力溢れる女性達の前向きな姿を描いており、これがアフリカの80代男性の監督による作品だと知ったときは、非常に驚きましたよ。

今回の映画祭で数本見たうち『壁を越えてーわたしたちみなルワンダ人』という短編映画がとても印象的でした。90年代の内戦終結の数年後、大虐殺の傷跡がまだ色濃いルワンダが舞台。「民族間の憎悪を超え、相手を許すこと」を道徳の授業で学ぶ若い学生達が、クーデター勢力の急襲で、少数民族・ツチ族の友人の名を挙げることを強要されるが、勇気をもって「民族なんて関係ない、わたし達は皆ルワンダ人」と答え、糾弾に倒れる・・というドキュメンタリー。憎しみという負のスパイラルを断ち切る為、この若い生徒達の勇気は素晴らしいが、これがたった数年前に起きた現実だと思うと胸が痛みます・・。ルワンダの内戦を扱った映画としては、有名な『ホテルルワンダ』、原題shooting the dogの『ルワンダの涙』もとてもとても衝撃的でした。

このシネマアフリカでは、この様なシリアスな作品だけでなく、80歳で現役ダンサーの男性のドキュメンタリーや、自転車にラジオを取り付ける発明で大もうけをしたウガンダの男性の話など、ユーモアたっぷりの作品も多く上映されました。
一つ思ったのは、映画の内容は非常に価値があるのに、観に訪れる人の数が限られているのを残念に感じました。

元々アフリカ文化に興味のある人が訪れるのはもちろんですが、それ以外にも「何か面白そう!」と気軽に興味を持って、より多くの方が訪れるような「祭り」的要素を打ち出せたら、世間に広がっていくきっかけになって良いのではないかなー、と感じました。だって、もったいないので!

映画『母たちの村』サイト
http://www.alcine-terran.com/main/moolaade.htm

シネマアフリカ(もう開催は終わりましたが)
http://www.cinemaafrica.com/

ミュージカル

2008å¹´05月30æ—¥ | Pagy
今、夏に公演するミュージカルの音楽制作に取りかかっている。
アルゴミュージカルという小椋佳氏企画監修のキッズミュージカルで、毎年夏休みに全国を回って公演を行っている。
シリーズが始まってからもう20年余りも続いているという。
キッズミュージカルというのは、主に子役主体で編成されるミュージカルの事だ(もちろん大人も出演するが)。
子供が持っている豊かな生命力を借りて表現しようというコンセプトをもっている。
出演するのは、厳しいオーディションを突破したバリバリの子役たちだ。
このミュージカルの卒業生の中から、TVや舞台で活躍している俳優が多数輩出している。
今回初めて音楽制作を担当することになった。

アルゴミュージカル2008「花の海 花いろの風~里山小学校5年1組~」
演出・振付は劇団四季で活躍した宮崎渥巳氏、音楽監督は久米大作氏。
http://www.musical.ne.jp/algo2008/index.html

現在、半分くらい曲があがっている。久米さんの書くメロディーはいつもすばらしい。情感あふれる曲ばかりだ。
さすがにミュージカルなので、演出から音楽の細かなリクエストがたくさんくる。
でも一歩一歩階段を上るような作業は、やはりやりがいがある。
確実にクオリティーは上がっていくはずだ。
子供達は学校があるので、放課後と毎土日が稽古だ。つまり休みは基本的にない。
でも稽古場での彼らは、本当に生き生きとしてとても元気だ。元気すぎて時々スタッフに怒られているが。
僕も曲の打ち合わせやらチェックやらで稽古場へ行くが、彼らのそんな姿を見ていると、こちらも元気になるような気がする。
うんざりするような暗いニュースばかりの昨今であるが、子供達の明るい元気さは本当に救いだ。
上演できるようになるまでには、まだまだやることがたくさんあるが、幕が開く日を今から楽しみにしている。


こんな世に 歌って踊れる 子は宝

Pagy

『ぼくの大切なともだち』&「都築まゆ美個展」

2008å¹´05月23æ—¥ | P太郎
●ぼくの大切なともだち

プランクトンからCDを出しているフランスのバンド「ラティライユ」が、フランス映画の巨匠パトリス・ルコント監督の新作『ぼくの大切なともだち』をサウンドトラック(6/1プランクトンより発売)を手掛けているということで、試写会にいってきました。二人の男の友情を面白おかしく感動的に描いた内容でかなり笑えて、最後にホロッとさせられ面白かったです。

どこの国の音楽か分からないエキゾチックな雰囲気と、とぼけているのだけどなんとも頼りなさそうなへなへな雰囲気が、ラティライユの音楽の魅力。そんな音楽と、ちぐはくな行動する主人公の気持ちとバッチリ合っていて、とても良かったです。
もともとラティライユは映画音楽みたいだという印象を持っていましたが、ラティライユの音楽がこんなに映画と合うと思っていなかったです。今ではこのサントラ盤CDが愛おしくて放せません。素晴らしいです!
そのうち、ラティライユが映画音楽の巨匠になることを祈っています。


映画『ぼくの大切なともだち』
6/14(土)より、Bunkamura ル・シネマより他にてロードショー

オフィシャル・サイト
http://www.wisepolicy.com/mon_meilleur_ami/



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●都築まゆ美個展

CD<レ・ポム・ドゥ・マドゥーシュ/今日も快晴、ウインクでスウィング!>のジャケットのイラストを描いてくれた、都築まゆ美さんの個展が始まります。もし、お時間があったら、是非観に行って下さい。
詳細は以下。


都築まゆ美展 
「窓」
6月2日(月)~6月7日(土)
青山ギャラリー・マヤ
http://www.gallery-h-maya.com/

都築まゆ美さんのHP
http://homepage2.nifty.com/may-tsuzuki/


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新人、松井が自動車免許の最終試験を落ちた。だせえ~。




方向オンチ矯正対策

2008å¹´05月19æ—¥ | ã®ã‚‚と
金曜夜、Keiko's Barに登場した馬場のバーに行った。
その日は、自転車通勤倶楽部長のPagyのガイドのおかげで、最近加入したばかりの私も無事目的地へたどり着く事が出来た。「明治通りをまっすぐ」という説明通り、走ったら本当にまっすぐ行くだけだったので、感心した。何を隠そう、私の方向音痴ぶりはものすごい。ツアーで滞在するホテルでは、自信たっぷりに踏み出す朝の一歩目は、九割五分エレベーターと反対方向だし、電車では発車の次の瞬間にはどちらの方向のドアから乗ったか分からなくなるし、200メートルくらい範疇の地図を書くとメチャクチャ。交差点は、四方向も曲がる所があって困る。

良い点としては、道が分からなくなるのは日常茶飯事なので、地方や海外で道に迷ってても「あ、いつものことだな」位にしか思わない事。(いざという時に道を聞いても言葉が分からず困るってのはあるが。)

自分一人の時はどれだけ迷っててもよろしいが、ツアーでは、常に後ろに数名~数十名のアーティストを引き連れていたりする。そういう時に迷う訳にはいかないので、事前調査は念入りだ。方角も道も分からないから、もちろん運転は出来ず、免許は燦然と輝くゴールデンに。方向感覚悪し、運転出来ない、その点ではツアマネとして本当に役立たずだ。そこで、道に慣れるための自転車通勤開始である。(←気付くのが大分遅いのだが・・)

まずは住んでる沿線近辺から訓練。都内に住んでる人が普通当たり前に知っている道路情報を、一歩一歩学習だ。片道1時間、往復で2時間の自転車こぎはかなりのいい運動。しおしおに借りたパフュームでピコピコ通勤、6月から始まる来日ラッシュに備えるべく体力強化中。

ところで、馬場のBar Slowは、アシャのCDやWorld Beatのチラシなどずらりと並び、かなりKeiko's Barっぽかった(笑)

<最近観たもの聴いたもの>&<今日の昼飯>

2008å¹´05月13æ—¥ | P太郎
<最近観たもの聴いたもの>

●CD『ジョルジオ・モロダー/E=MC2』(写真)
最近、プランクトンの女性陣の間でパフュームが流行っている。その煽りを受けて、昔聴いていた70年代後半から80 年代に活躍して、YMOにも絶大な影響を与えた元祖テクノ・ポップの大プロデューサー(ドナ・サマー、ブロンディ、スパークスなどを手掛けた)ジョルジオ、モロダーのソロ・アルバムをCD棚から引っ張り出して聴く。ピコピコ・テクノ+ディスコのイケイケ・サウンドがカッコイイのなんの。ボーコーダー、アナログ・シンセの音が堪らない。パフュームのしおしおに勧めたら、気に入ったみたい。YMOのファンは必聴!!パフュームのファンも気に入るかも。

●CD『V.A./Theme Time Radio Hour with Your Host Bob Dylan』
ボブ・ディランが数年前からDJをつとめているラジオ番組でディラン自らが選曲してかけている曲を集めた2枚組のコンピレーションCD。ブルースやフォークやカントリーやジャズやロックンロールなど古い音源ばかりが収録されていると思ったら、ザ・クラッシュやジョナサン・リッチマンやホワイト・ストライプスやパンクや最近のロック系まで収されていて、ディランってこんなのも好きなんだと感心してしまった。

●CD『マイルス・デイヴィス/1958Miles』
かなり前から持っていたのだけど、数回聴いたっきりでその良さが分からず放置していたが、久しぶりに聴いたら良かった。素晴らしかった。
僕がマイルスの代表作を10枚、もしかしたら20枚を選んでも、本作は選ばないと思ってしまうほど影が薄いアルバムなのだが、何せマイルスの代表作『マイルストーン』と『カインド・オブ・ブルー』の間に録音されたものだから、悪いはずがない。

●映画『ミスト』
とにかく恐かった。面白かった!!
スティーヴン・キング原作の『ショーシャンクの空に』『グリーンマイル』を撮ったフランク・ダラボン監督の新作。前二作とも感動作だったので、今回もスティーヴン・キング原作だけど感動作に違いないと勝手に思いこんで、全然内容を知らずに見たら、本編開始10分後にいきない緊張感しっぱなしの展開になり、そのうち絶望的なストーリーになっていき、巨大昆虫みたいなものがたくさん出てくるし、本当に気持ち悪くて怖かった。



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<今日の昼飯>

●クレソンの豚汁

今朝の某テレビ番組でやっていたクレソン料理特集をヒントにクレソンの豚汁を作る。
某番組で料理研究家が「私がいちばん好きなのが味噌汁がクレソンの味噌汁」と言いクレソンの味噌汁のレシピを紹介。
他に、豚肉とクレソンのオイスター・ソース炒め、牛ステーキ肉を使ったクレソンのサラダなどのレシピが紹介されていて、「クレソンと肉は合う」ということだった。今日の昼飯は早速、クレソンの味噌汁は今日作ろうと持ったのだが、これだけだと味気ないなあと考えた末、クレソンの豚汁を作ることにした。豚汁の薬味として大量のクレソンを刻んで入れただけの料理だが、クレソンの香りと豚汁のコクがとても合う。美味しかった。これは久々の大ヒット料理。


おやじバンドフェスティバル

2008å¹´05月09æ—¥ | Pagy
先日、「おやじバンドフェスティバル」というイベントの、第一次審査員を仰せつかりやってきた。
これは、メンバー全員が40歳以上のアマチュアバンドがエントリーできる、おやじバンドのコンテストだ(もちろんおばさんもOKだ)。
全国を6地域に分け、各地区大会の優勝バンドが、8月の神宮外苑の花火大会特設ステージで、グランドチャンピオンをかけて決勝大会を戦うというものだ。
そのうちの関東地区と中部地区を審査した。
第一次予選なので、事務局の会議室で、応募してきたバンドの演奏ビデオを見ての審査だった。
条件に達していないものは事前にはねてあるのだが、数百バンドあった。
審査員は、某老舗レコード会社のベテランディレクターH氏、ギタリストで音楽プロデューサーのE氏、実行委員会代表プロデューサーのK氏、そして僕の4名で延々と審査し、関東と中部と10バンドづつ選出した。
このあと、他の地域もそれぞれ10バンドづつ選出され、各地域で地区大会優勝をかけて実際に熱演が繰り広げられる。
そして最後は、神宮外苑での決勝大会となるわけだ。
アマチュアとはいえ、さすがに年季が入っているので、うまいバンドが多い。
ビートルズ系、ベンチャーズ系、キャロル系、GS系、ハードロック系、フォークロック系等々、バラエティーに富んでいる。演奏曲目もカバーあり、オリジナルありと様々だ。
特に40代前半のバンドは、見た目もほとんど若者のバンドとかわらない。
そんな中で印象に残ったのは、なんと、ある町の老人クラブが応募してきたものだ。
70代以上の元気なご長寿たち30人くらいが、全員で大正琴をユニゾンするというものだった。これにはびっくりした。
残念ながら選出されなかったが、おやじバンドフェスティバルに応募するという、その心意気がすばらしい。
日本もまだまだ捨てたもんじゃないと嬉しくなった。
疲れたけれど、本当におもしろかった。


おやじフェス 四十五十は ハナタレ小僧

Pagy

九州出張~Down Beat Ruler@恵比寿ガーデン

2008å¹´05月08æ—¥ | ã®ã‚‚と
連休の前半九州に出張に行き、5/3に東京に戻り、SKA FLAMESのイベントDown Beat Rulerを観て来ました。
出張は相変わらずの一人強行軍。つい、ね、最も短い時間で最大の効果を期待してしまい、2日で5都市回りました。
各地お世話になってるホール、プロモーターさん、レコード店やらFM局やら。5都市と言っても九州広し、それぞれ移動に3~4時間かかるのはよくある事。早朝家出てから数えてみたら、初日は飛行機や電車で13時間移動してました。打ち合わせの合間に移動のはずが、これじゃ移動の合間にちょっとだけ打ち合わせ・・全く何考えてるんでしょうね。

さてDown Beat Rulerは、日本のスカバンドの草分け、活動20周年の"SKA FLAMES"大川さん主催の、年に一度の大パーティー。15時から23時まで続く宴には、盛りだくさんの楽しみが!(私は夜8時頃参加でしたが~。)
ロビーにはDJブースとスクリーン、ホール内にもステージ左側にDJブースとスクリーンが設置され、合計30組位のバンド&DJがプレイ。ロビーには飲み物、CDやTシャツ、青山の人気焼酎バー「なるきよ」特製いなりやおいしそうなお惣菜やら、タバコやテキーラやら、ところ狭しとお店が並びまさに祭状態。

ロビーのステージではオーサカ=モノレールが熱演。スポーツ刈り、軍服風スーツに身を包んだ和製JBの、愛すべきちょっと堅いアクションとシャウト&派手な振りつきホーン・セクションは、エンターテイメント精神いっぱい!楽しい。

トリのスカフレイムスでは、とめどなく繰り出されるゆるゆるのスカのリズムの波に思わず体は揺れる。アレ、これホーンのソロの音ちょっと外れてない…て思うも全てひっくるめて個性のスカフレイムス。会場みんなとジャンプして手を叩いて、最高に楽しいパーティー。毎年続いているのが分かるなぁ。

最後アンコールが終わったのは23:30頃。怒濤の3日間が終わり、翌日は家で夕方まで暴睡でした。
もう20代じゃないんだから、過度な過密スケジュールはやめようと誓いました。チャンチャン。
The Ska Flamesオフィシャル