Plankton Staff Diary

プランクトンのスタッフ日記

新しい革財布

2011å¹´09月26æ—¥ | ã®ã‚‚と
最近スタッフ・ブログがちっとも更新されていない・・
いつの間にかネタのある人が書くフリースタイルになっていてゴメンナサイ。

さて、私、最近お財布を新調しました。
前に使っていた皮財布は、縁あって知り合った皮職人の女性に作ってもらったもので、美しい花びらを彫ったデザインだったのが酷使され、今では元が想像出来ない可哀想なくたびれようでした。思えば使い始めてから丸5年。
4ヶ月ほど前、久しぶりに会えた彼女がそれを見て「ほつれた所を縫い直して、色を染め直しますよ」と言ってくれたので、せっかくだからこの機会に新しいお財布を作ってもらう事にしました。

コンパクトな二つ折りのサイズを愛用していたのが、初めてお金が貯まりやすいと言われる長財布に変えました。デザインのリクエストをするにあたり、最初なかなか方向が定まらなくて結局3回もやり直しで苦労かけてしまいましたが、その甲斐あって、期待以上に深い、見事な色合いのお財布が完成しました。使うのがもったいないと感じるほどで、本人にそう伝えたところ「もったいないと飾りっぱなしだと色が褪せてしまうので使って下さい。人肌と同じで、適度な水分と油分が革を美しく保ちます」という言葉をもらったので、届いた数日後からさっそく使い始めました。

人は、美しい物を目にし、手にするだけで楽しい気分になるものですね!綺麗な色には、それだけで人を元気にしてくれる力があると思います。今回のお財布も大切に使って、古くなったら染め直してもらい、長い年月愛用したいと思っています。

作ってくれたのは、角辻わかばさん。
豊かでおおらかな色合い、暖かみがあり、しかも実用的で確かなデザインの作品を多く作られる、素晴しいアーティストです。

ちょうど彼女のブログでこのお財布も紹介されています。他にも色々な作品が見れますのでぜひのぞいてみて下さい!
wakaba leather works

一人旅

2011å¹´09月02æ—¥ | Pagy
8月末に夏休みをもらって旅に出た。
一人旅である。
なんと二十数年ぶりだ。
所帯を持ってからというもの、旅行と言えば家族旅行以外ありえなかった。
それが年月も経って、子供達も成長し親と旅行なんて行かないし、仕事のスケジュールを見ながらギリギリで決めたので妻も都合が合わず、一人旅と相成ったわけである。
どこへ行こうか色々迷ったが、尾道へ行くことにした。
一度行ってみたかった所である。


尾道は、山肌を迷路のように縫う坂道と石段の街だった。
石段を登りながら振り返ると、眼下には大橋がかかる尾道水道が一望できる。
端が少し崩れかかった長い石段や細い石畳の坂道は、どこを切り取っても絵になる。
どこか懐かしく切ない情景である。
戦争で焦土と化してしまった広島のとなりで、戦禍を免れたこの地域は古くからの街並みを残しているようだ。
石段を、手摺りにすがりつつ、一歩一歩ゆっくりと登ってくるお年寄りとすれ違った。
短い滞在の観光客にとっては美しい光景だが、この場所で暮らすお年寄りには厳しい環境なのだろう。
カメラを手に一日中歩き回った私も、夕方には足が棒のようになってしまった。

夕食は地元の居酒屋のカウンターで、その日揚がったという蛸を刺身と唐揚げにしてもらい、生ビールとともに頂いた。
店内は地元の客ばかりで、「~~じゃけんのう」の連発だった。
とてつもなく幸福な時間を過ごした。

思いがけず行けた一人旅だったが、どうやら癖になりそうである。