Plankton Staff Diary

プランクトンのスタッフ日記

山手線の親子

2010å¹´03月31æ—¥ | Pagy
春の引越シーズンである。
就職や転勤、進学などでこの4月から新生活を始める方も多くおられることだろう。

先日、山手線に乗っていたときのことだ。
新宿から親子らしき中年の男女と若者の3人連れが乗ってきた。
僕のすぐ隣に座ったので、聞くとはなしに彼らの話が聞こえてきた。
どうやら息子が東京の大学に合格したので、地方から親子3人で息子のアパートを探しにやって来たらしい。
今日一日で部屋を見つけて、これから新幹線で家まで帰るところのようだった。

「それにしても高いなあ」と父親。
「うん.... 高いね」申し訳なさそうな息子。
「なんか疲れたわあ。でも、こういうことできて母さん嬉しい。受かったんやものなあ」弾んだ声の母親。

朝から探して、京王線沿線に8万円のワンルームマンションを借りたらしい。敷金礼金仲介手数料等なんだかんだで40万ほどかかると父親は言っていた。
さらにこれからある程度の家具と、冷蔵庫や洗濯機や掃除機などの家電も買わなければならない。
こっちにはエイデンないのかなあポイント貯まってるんだけど、と言っていた。
たしかエイデンは東海地方の量販店なのでたぶん愛知あたりの家族だろうか。
地方から東京の大学へ子供を通わせるのは本当に金銭的にも大変なことである。
大学の入学金や授業料、これから始まる毎月の仕送りと合わせ、嫌になるほど多額の出費を強いられる。子供が成長するにつれ教育費も上りグラフのようにかかるようになる。
本当に親とは、かくも大変なものなのだ。
そういう我が家も二人の子供の教育費攻撃のまっただ中にあるので、気持ちはよく分かる。まだ自宅から通学してくれるだけましかもしれない。
それでも子供にお金がかかるのは、逆に言うとかけられるのは、子供が卒業し就職して親から離れて行くまでだ。
その母親が言っていたように、「こういうことができる幸せ」はきっと彼らにとっては何物にも代え難いものなのだろう。
彼らの何とも晴れやかにほころんだ口元がそれを物語っていた。

息子よ、頑張れ。
親というものは、君の成長と自立が何よりの喜びなのだから。

大阪のテンプルバー/『ブルーノ』

2010å¹´03月29æ—¥ | ã®ã‚‚と
先週、久々に出張で大阪行って、ザ・テンプルバーに寄って来ました。
テンプルバーっていうのは、アイルランドはダブリンの中心街一地区の名前。そして以前曾根崎にあり、最近北新地に移動した名物アイリッシュ・パブの名前です。

マスターの上野さんとプランクトンはもう10年以上のお付き合いで、常々アイリッシュ/ケルトのミュージシャンを応援して下さっています。ミュージシャンが来日ツアー中、大阪に滞在する時は必ずここに行くのが慣例で、アルタン、メアリー、シャロン、ルナサ・・歴代のアーティストのサイン付写真や、ボーランが飾られ、とても暖かい雰囲気。アイリッシュ音楽好きのたまり場でもあり、ここには毎年の様にドニゴールを訪れるTさんによって提供される、アルタンのマレードの愛娘、ニアちゃんの成長記録があったりもします。(多分世界的に見ても、そういう物があるのはここだけでしょう。)

最初はミュージシャンを招待してごちそうして下さったのですが、彼ら(たしかメアリー・ブラックときいている)の、日本人の常識の枠を超えたあまりの飲みっぷりにショックを受け、次からは無くなりました。

しかし、ほとぼりも冷めたおととしの12月、久々にダーヴィッシュが招待されてお邪魔したところ、最後のお客が帰ってもやまないセッション、営業時間を過ぎても延々と続くダラダラ飲み、やがて好物の日本産ビールのストックを空にし、やっぱり最後は追い出されるに近い形になりました。とってもアイリッシュらしい、ほほえましい実話!

ここのギネスは本当に美味しいです。日本一の旨さ、という説もあるほど。
よく、現地で飲むのは格別だ!という話しを聞きますが、私はドニゴールやダブリンに行く前にここで飲んでしまったため、とくべつ感激を覚えなかったものです。色々、樽の鮮度や衛生管理やグラスへのつぎ方で味が違う飲み物ですから、違うんですよ~。

あと、以前レストラン務めをされていたマスター上野さんならではの料理が、また格別に旨いです。お薦めは、「天下無敵のカツサンド!」1800円くらい、と少々値が張りますが、それだけの美味しさを誇ります。あと、先日いただいたからしソースがきいたラム肉もミディアムレアで、骨をしゃぶり続けたくなる旨さでございました。

大阪行ったらぜひとも愛蘭土酒場 テンプルバーへ!!

The Temple Barー食べログ
Temple barについて、詳しいブログ(勝手に引用させて頂きます)


そして、以下は、全く関係無いけど、あの『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』主演/脚本のサシャ・バロン・コーエンによる新作映画『ブルーノ』の予告編。ただ今公開中です。
オーストリアのピーコと言うべき、ゲイのファッション・レポーターの話。オーストラリア、アメリカに続き、イギリスとアイルランドでも興行初登場No.1だそうです。既存の価値観にとらわれない、冒険心がある方におススメの映画!
映画『ブルーノ』予告編

コンゴとビリリ*3

2010å¹´03月23æ—¥ | é´¨æ±
前回、何語か解らないまま「シビれ作業員ベンダ」にされたスタッフ・ベンダ・ビリリ。
なんとコンゴ民主共和国の在日大使マルセル・ムールンバ・チディンバ閣下にお会いするという機会を得、直々にその言語と意味を教えていただきました。

まず"STAFF"ですが、これはリンガラ語でもスワヒリ語でもなく、そのまんま英語でした。キンシャサの主な言語はリンガラ語ですが、グループ名などに英語をドーンと持ってくるのがカッコイイのだそうです。ハハハと笑ったあなた、日本も同じですよ。
そして"BENDA"、これは"ATTRACT" 「(注意・興味などを)を引く」という動詞でした。作業員の名前ではありません。最後に"BILILI" 、これは"IMAGE"「外見」といった意味だそうです。勝手に超訳すると「ハッとする楽団」でしょうか。

他にもビリリの曲名"Sala Keba"(サラケバ)が"Be Careful"であったり、"Mwana"(ムワナ)が"Child"であること、またキンシャサの人気音楽番組の放送時間も教えて頂きましたが、どうやって見たらいいんでしょうか。
さらにケンゴ、カンダ、コンドウ、ババ、カンダ、などはコンゴの名字だそうで、神田とか馬場とか見るとコンゴ人はウケるそうです。ちなみにケンゴはコンゴの総理大臣だとか。

マルセル大使、過日は貴重な政務時間を割いて頂き、誠にありがとうございました。
この場を借りて、深く御礼申し上げます。
そして心残りは、お別れの時に「コンゴともよろしくお願いします」と言えなかったことだけです。
失礼しました。

つづく

*コンゴ民主共和国大使館は浅草橋にあります。




簡単料理

2010å¹´03月12æ—¥ | P太郎
朝の某テレビ番組で知ったレシピを自分なりにアレンジして、早速会社で作って食べたら美味しかった料理です。

●生姜焼き(肉をタレに染みこませないので、こんがりと美味しくプロっぽく焼ける)

まずタレを作る。
おろし玉ネギと醤油とリンゴジュース(おろしリンゴでもOK)を1:1:1の割合で混ぜて、
さらに、おろし生姜を加えて、タレが完成。
(実はこのタレが美味い!タマネギの香りとリンゴの甘みが何とも食欲をそそる!)

下味の塩はしなくて、肉の両面に小麦粉を付けて、
フライパンで片面を焼く。
(小麦粉のコーティングができて、肉汁が出ない。表面にタレが絡む。)
軽く焦げ目が付いたら、ひっくり返して少し焼いて、
肉の表面にタレをかける。
フライパンの隙間にタレを垂らして、片栗粉を少々。
フライパンを揺すったり傾けたりスプーンでタレを混ぜたりして、肉にタレを絡ませて完成。


●新玉ネギの卵黄和え
スライスした新玉ネギを皿に盛って、真ん中に卵黄。
その上に鰹節で完成。
醤油かポン酢をかけて、卵黄を崩して混ぜて食べる。
付け合わせや、つまみにもバッチリの料理です。



渋さ知らズ 新作『渋夜旅』が3/7についに発売になりました。
渋さのCDを出すのはプランクトンでは今回が初めてです。
CDを発売するときは、各レコード店にいったり電話したり営業するのですが、想像以上に渋さの人気・評判が凄くてビックリで、とても感激して勇気づけられ、あらためてこのバンドの偉大さを実感しました。今回、渋さのCDが出せてとても嬉しく思います。
『渋夜旅』はドラマティック展開で、何度も繰り返し聴きたくなる素晴らしい内容です。
皆さん、是非お聴き下さい!!

地元の居酒屋

2010å¹´03月06æ—¥ | Pagy
仕事帰りに時々一人で行く地元の居酒屋がいくつかある。
遅くまで開いていて家まで歩いて帰れる距離にあるので、ちょっとだけ寄り道して飲みたい時に行く。
もちろん会社がある渋谷で飲んで帰ることも多々あるが、地元でほ~っと一人飲むのもなかなかいいものだ。

そんな地元の店のひとつに「ちょこっと盛り」というメニューを出す店がある。
「ちょこっと盛り」とは、20cm四方くらいの四角い皿に、塩辛、カラスミ、いくら、数の子、空豆、塩らっきょう、浅蜊佃煮、等々の箸休め的肴がちょこっとづつ9種盛りつけてある。
これが実にいい。ちょこっとづつでも9種あると一人には結構な量なので嬉しい。
僕はこういう箸休め的なちまちまとした肴で酒を飲むのが大好きなのだ。
大概まずこれを頼む。それと瓶ビールだ。瓶ビールはキリンラガーかエビスのどちらか。このラインナップもなかなか大人っぽくてよい。
エビスを頼むことにする。
ちょこっと盛りとエビスでとりあえず飲りながら、じっくり品書を眺めて次のつまみを物色する。
合鴨焼きなどを頼むことにしようか。メバル煮付も旬でうまそうだが次回に取っておこう。それとそろそろビールも終わりそうなので、焼酎にするか新潟あたりの地酒にするか思案する。
通りがかった店員を呼び止め、合鴨焼きと海老しんじょうと黒霧島ロックを頼む。

だいぶ落ち着いてきたので店の中をゆっくり観察する。
はす向かいのテーブルはサラリーマン風の4人連れだ。
何とはなしに彼らの話が聞こえてくる。
どうやら部長と呼ばれている50がらみの男と30前後の部下3人のようだ。
しきりとライバルらしい営業二課の連中がどうのとかを話している。
まあ連中も頑張っているんだよ、という部長の大人発言がほほえましい。
別のテーブルでは若いカップルが仲睦まじく飲んでいる。
結婚直前だろうか一緒に住むアパートの話をしている。幸せそうでいい感じだ。

もう一杯こんどは黒糖焼酎里の曙を頼む。
持っていた雑誌などを眺めつつゆっくりと飲む。
ちょうどバッグに入っていた弊社公演4月4日の日比谷野音「watching the sky '10」と、同じくジョー・ヘンリーのフライヤーを取り出しじっくりと読む。
文字が小さいので老眼には難儀しながら、桜の野音もジョー・ヘンリーも楽しみだなどと小さくつぶやきながらまたちびちび飲む。この店みたいに居心地よく味わい深いコンサートになりそうだ。

さて、そろそろお腹もいっぱいになりいい感じに満ち足りてきた。
お手洗いに行き、勘定を済ませて外に出る。
昼間はだいぶ暖かくなったが、夜はまだまだ寒いのでコートの襟を立てる。
少し風が冷たいが酔い覚ましにはちょうどいい。
夜空に浮かぶ花王のマークみたいな月がこっちを見ている。
いつもの道より遠回りをして、月と一緒に家までゆっくりと歩いて帰った。

意外、でも無いけど、大変なんだ映像編集て

2010å¹´03月04æ—¥ | ã®ã‚‚と
今週、来年の来日ものの企画資料で、初めての映像編集に挑んでいます。そういう事に関して超素人、だってパソコン自体得意というより(たまに)破壊する方なので!初めて使うiMovieは思うようにならず、大幅に時間がかかって大変です。

製作物は全般的に何かとマイナー(とも限らない)チェンジが多い社風だし、プロな人に頼んでもお金と手間がかかってしまうし、今後自力で出来ると便利だろうし、なんて軽い気持ちで始めたけど、案の定予定をオーバーしてます。今日は木曜。本当は昨日に入稿までに完成するはずが、甘かったですわ。色々別件で阻まれてしまうせいもあるけど。
他に書かなきゃいけないメールとか、色々あるのに、もうストップメイキングセンス。

あとはチャプター付ける事が出来たら、なんとか映像は終了のはず。出来るかなぁ~。出来たいなぁ~。
頑張ります~


“あしたのジョー”・ヘンリーのすすめ

2010å¹´03月02æ—¥ | P太郎


ブログ当番ではないですが、臨時で書きます。

ジョー・ヘンリーの交流図を作りました。彼のオフィシャル・サイトを参考して作りましたが、2000年以降の活動は本当に精力的。
プロデュース・アルバムの数が多くて、途方に暮れました。
ジョー・ヘンリー自身のソロ・アルバムに参加したミュージシャンの情報をもう少し詳しくしたかったのですが、力尽きてしましました。
昨日、麻田浩さんと、和田博巳さんと、市川誠さんと、トークショーの打合せをしました。この交流図を渡したら、いきなり、打合せの本題に入る前に、ジョー・ヘンリーがプロデュースしたCDの話や、参加ミュージシャンやエンジニアの話になり、へえ~そうだったんだあ!と感心する興味深い話になって、すぐに脱線してディープな展開になっていきました。
お二人とも、相当ジョー・ヘンリー好きなようで、また本当に音楽が大好きな、愛すべき音楽好きなオヤジ達でした。楽しい一時でした。

当日は、面白いお話しがたくさん聞けると思います。
是非、ご期待下さい!!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ジョー・ヘンリー来日公演記念トーク・イベント
「ジョー・ヘンリー・ワールドのすすめ」
1部:ジョー・ヘンリーのソロ・アルバムの魅力
2部:ジョー・ヘンリー・プロデュース作品について
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日時:3/7(日)16:00スタート (15分前より受付開始) 約3時間程度を予定
場所:渋谷 公演通り沿い bar cacoi [バー・カコイ]
渋谷区神南1-15-7 COENビル5F (※カフェ・アプレミディのうえ)
TEL: 03-5456-2522 http://ameblo.jp/cacoi/
会費:2,000円(予約制/要オーダー/限定30席
*お支払いはイベント当日になります
話し手:麻田浩(トムス・キャビン代表)、 和田博巳(オーディオ評論家)

聞き手:市川誠(CDジャーナル編集部)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

コンゴとビリリ*2

2010å¹´03月02æ—¥ | é´¨æ±
祝!ビリリの専用ホームページが出来ました。通称「ビリ専」
いやぁ、どんなネーミングもビリリが付くと強烈インパクトです。
アドレスはベンダビリリ・ドット・ジェーピー、取得が難しい .jp のドメインも「ベンダビリリ」はガラ空きでした。まさかベンダビリリ・ドット・ジェーピーという言葉の並びは誰も思いつかない。発想が島国の常識を超えている。何せコンゴ民主共和国の面積は2,345,410K㎡で世界で12番目の大きさ=ヨーロッパにスッポリ入るぐらいもあるのです。そしてその首都キンシャサの人口は800万人とも1000万人とも言われています。

ところでスタッフ・ベンダ・ビリリとはどういう意味なんでしょうか?なんとなく「シビれ作業員」みたいなイメージですか?「ベンダ」が抜けてます。「シビれ作業員ベンダ」汗と油にまみれた屈強な男の後姿が目に浮かびます。その手にはレンチ、頭にはヘルメット、やっぱりランニングシャツにくわえタバコですか。缶ビールなんか、手で握りつぶしちゃう。年増のストリッパーに恋するベンダ、その財布にはワケあって故郷に残した息子の写真が...
話が全然それました。

本当はスタッフ・ベンダ・ビリリというのは"Look beyond appearances"「外見をはぎ取れ」といった意味で、つまり「見た目にとらわれるな/内面を見つめよ!」というポジティヴかつ重いテーマが込められたバンド名なのです。しかしこれはいったい何語なんでしょうか?コンゴ民主共和国には公用語のフランス語以外に主な言語だけでキコンゴ語とチルバ語、リンガラ語とスワヒリ語の4つ、さらに部族ごとに数百の言語があるそうなので、まだ何語か解らないんです。そしてどの部分が「外見」か「はぎ取れ」かなのかも... あ、「ビリリ」は「はぎ取れ」っぽいな。

つづく