差し伸べられた手 - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第10話
第10話感想、真面目風味。
ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU 第1巻 (コンサートチケット先行販売申し込み券付 初回限定版) [Blu-ray]
posted with amazlet at 12.12.15
ジェネオン・ユニバーサル (2012-12-21)
売り上げランキング: 597
売り上げランキング: 597
異空間らしき場所で水に浮いている魔女ことドリー。ここが今回話に出てくる「聖域」なのかな。ドリー曰く黒椿は魔法の剣で、刺された者に永遠を与える王の剣だそうな。永遠を与えるというのは具体的にはどういうことなんだろう。7話でも「永遠を交互に刻む」という話がありましたけども。
さておきハヤテがその黒椿にグサァされている訳ですが、その瞬間黒椿(時計モード)の「刻んでいる時」に一瞬変化が。
針をしっかり読むと、Oct 31 12:20が読み取れます(午前午後は不明)。その後すぐにSep 24 (PM)11:10に戻りましたが、「永遠を交互に刻む」と何か関係があるのかな。
10月31日という日付も気になります。ハロウィン? Wikipediaによればアメリカで「ネバダ州」が誕生した日付でもあるようですが……。
あと考えられるとすればナギの父親の命日とかでしょうか。ナギが生まれる直前に亡くなったという話が1話で出ていましたし、時期的にはあり得なくもないかな?
さてグサァされてたハヤテは無傷で、しかし雰囲気が違う。ドリーが現れてもナギを助けようとすらしません。ドリーに話があるというハヤテですが、黒椿から何かの記憶でも流れ込んだりしたんでしょうかね。
ドリーの指輪が強調されていましたが、これはシンハイエックの「すっごい高い」結婚指輪ですよね。
7話アバンより。左がシンハイエックが「失くした」と言っていた指輪であり、今はドリーがつけている指輪。右がゆっきゅんの指輪です。
単純に解釈すればシンハイエックの「不倫相手」がドリーであり、ドリーを母と呼ぶツグミがナギの腹違いの妹だということになるわけですが、実際はそんな単純な関係ではないのでしょう。
さてどういう経緯で指輪がドリーに渡ったのか。11話で既に明かされてる気がしないでもないのでこれ以上突っ込んだ考察はしませんが!
なお指のサイズとかそういうのは気にしちゃいけないんでしょうねきっと。
伊澄の攻撃にドリーは撤退します。伊澄が被っているのは銀華の仮面のようですが、何か霊力を高める効果があるのかな。ドリーという名前を聞いたナギが聞き覚えのありそうな雰囲気を出していたのも気になるところ。ドリィといえば次に出てくるのはグラァですが。ツグミがジャンプして消えたことにはもう突っ込まないことにします。
そして警察の到着と同時に何故か去ろうとするハヤテ。「執事をやめます」とナギに言い放ち、どこかへと消えてしまいました。今のハヤテがどういう状況なのかわからないのでこれについては保留しますが、ハヤテがナギの執事でなくなった経緯はこういうことのようです。
そんなこんなで9月25日(日)、1話冒頭のシーン。
そしてナギの絶叫。
震えましたね。
劇場版なども含め、あれほどまでに絆を確かめ合ったハヤテがあっさり居なくなってしまったことに対する喪失感と、改めてハヤテがどれだけかけがえのない存在であったかを確認する、今週最大の見所。
最近本編でも「ハヤテがいなくなってもナギは生きていけるか」という確認のシーンがあり(384~385話)、あれは帝の言葉も含め劇場版への布石だと思っていましたが、同時にこの新アニメへの布石でもあったんですね。
ナギは強がっていただけで、本当はここまでハヤテに依存している。これはある意味では新たな、作品全体の終章へ向けての問題提起でもあるのかもしれません。どれだけ互いの絆を確かめ合っていても、「お金の関係」でなくなったのなら、そこに残る依存関係のベクトルは片方だけなのだ――と。
ようやく面白くなってきたな、と思いました。ナギの感情を大きく動かしてきたことで、自分の小衣も大きく震わされた気がします。これは今回の話のみならず、後々で重要な意味を持つことになるシーンかもしれません。
このナギの絶叫をアニメ初出にすることには大きな意味があったとも思います。名演光る、という感じです。新アニメのナギの声は違和感を感じたりしていましたが、それでもやっぱり釘宮さんあってのナギだなあと。
「……ありがとう」
西沢さんが差し伸べた手を、素直に取るナギ。
西沢さんにとってナギは最大のライバルであり、今の本誌展開もそうですが、ハヤテがナギの執事でないほうが西沢さんにとっても都合が良いはずなんですよ。「執事であること」がハヤテの恋愛の楔となっているのだから。
それでもハヤテはナギの執事であって欲しいと思っている。ライバルであると同時に友人である少女の涙を見たくないから、少女に手を差し伸べる。良いシーンだなあ。
一方ハヤテは雪路に唆されてマフィアを尋問します。"Well..."のシーンのハヤテの冷たい声がいいですね! もちろん8話でマリアさんが「ハヤテ君、英語話せませんよね」って言ってたのは気にしてはいけません。
それはさておき、マフィアが集いし場所。
スターサイドホテル別館最上階、1203号室。
言うまでもなくこの部屋番号、4桁の数字が意味するところはナギの誕生日でしょう。マフィアのボスは一体誰なのか。シンハイエックはそもそも泥棒だったのだからマフィアと通じていても不思議ではないし、黒椿を持ってラスベガスに行ったのだから、彼に紫のある人物なのでしょう。
ドリーの「永遠を与える」対象として一番考えられるのはシンハイエックなので、ボスが実は植物状態とかで生きていたシンハイエック本人、という展開でも特に驚きはしない。シンハイエックは黒椿を使って紫子に永遠を与えたかった、みたいな展開なのかね。
これで1203がナギとは関係ないオチだったら泣く。
そんな訳で新アニメ、ここにきて実に面白くなってきたなと思います。
ようやく「語りたい」と思える話が出てきたのに世間ではもう11話の話をしているというのがなんとも世知辛いなあと思いつつ。アニメが終わったら、どっかで語りたいですね。
(これまでの感想)
□アメリカの魔女 - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第9話
□ラスベガスに吹き荒れる風 - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第8話
□黒椿は不運を呼ぶ - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第7話
□紫子むかしばなし - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第6話
□ナギの父親情報、なる早で - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第5話
□原作と繋がるキーワード - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第4話
□ヒナギクは鬼じゃないよ可愛いよ! - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第3話
□ツグミルリは不憫可愛い - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第2話
□新たなる物語の始まり - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第1話
さておきハヤテがその黒椿にグサァされている訳ですが、その瞬間黒椿(時計モード)の「刻んでいる時」に一瞬変化が。
針をしっかり読むと、Oct 31 12:20が読み取れます(午前午後は不明)。その後すぐにSep 24 (PM)11:10に戻りましたが、「永遠を交互に刻む」と何か関係があるのかな。
10月31日という日付も気になります。ハロウィン? Wikipediaによればアメリカで「ネバダ州」が誕生した日付でもあるようですが……。
あと考えられるとすればナギの父親の命日とかでしょうか。ナギが生まれる直前に亡くなったという話が1話で出ていましたし、時期的にはあり得なくもないかな?
さてグサァされてたハヤテは無傷で、しかし雰囲気が違う。ドリーが現れてもナギを助けようとすらしません。ドリーに話があるというハヤテですが、黒椿から何かの記憶でも流れ込んだりしたんでしょうかね。
ドリーの指輪が強調されていましたが、これはシンハイエックの「すっごい高い」結婚指輪ですよね。
7話アバンより。左がシンハイエックが「失くした」と言っていた指輪であり、今はドリーがつけている指輪。右がゆっきゅんの指輪です。
単純に解釈すればシンハイエックの「不倫相手」がドリーであり、ドリーを母と呼ぶツグミがナギの腹違いの妹だということになるわけですが、実際はそんな単純な関係ではないのでしょう。
さてどういう経緯で指輪がドリーに渡ったのか。11話で既に明かされてる気がしないでもないのでこれ以上突っ込んだ考察はしませんが!
なお指のサイズとかそういうのは気にしちゃいけないんでしょうねきっと。
伊澄の攻撃にドリーは撤退します。伊澄が被っているのは銀華の仮面のようですが、何か霊力を高める効果があるのかな。ドリーという名前を聞いたナギが聞き覚えのありそうな雰囲気を出していたのも気になるところ。ドリィといえば次に出てくるのはグラァですが。ツグミがジャンプして消えたことにはもう突っ込まないことにします。
そして警察の到着と同時に何故か去ろうとするハヤテ。「執事をやめます」とナギに言い放ち、どこかへと消えてしまいました。今のハヤテがどういう状況なのかわからないのでこれについては保留しますが、ハヤテがナギの執事でなくなった経緯はこういうことのようです。
そんなこんなで9月25日(日)、1話冒頭のシーン。
そしてナギの絶叫。
震えましたね。
劇場版なども含め、あれほどまでに絆を確かめ合ったハヤテがあっさり居なくなってしまったことに対する喪失感と、改めてハヤテがどれだけかけがえのない存在であったかを確認する、今週最大の見所。
最近本編でも「ハヤテがいなくなってもナギは生きていけるか」という確認のシーンがあり(384~385話)、あれは帝の言葉も含め劇場版への布石だと思っていましたが、同時にこの新アニメへの布石でもあったんですね。
ナギは強がっていただけで、本当はここまでハヤテに依存している。これはある意味では新たな、作品全体の終章へ向けての問題提起でもあるのかもしれません。どれだけ互いの絆を確かめ合っていても、「お金の関係」でなくなったのなら、そこに残る依存関係のベクトルは片方だけなのだ――と。
ようやく面白くなってきたな、と思いました。ナギの感情を大きく動かしてきたことで、自分の小衣も大きく震わされた気がします。これは今回の話のみならず、後々で重要な意味を持つことになるシーンかもしれません。
このナギの絶叫をアニメ初出にすることには大きな意味があったとも思います。名演光る、という感じです。新アニメのナギの声は違和感を感じたりしていましたが、それでもやっぱり釘宮さんあってのナギだなあと。
「……ありがとう」
西沢さんが差し伸べた手を、素直に取るナギ。
西沢さんにとってナギは最大のライバルであり、今の本誌展開もそうですが、ハヤテがナギの執事でないほうが西沢さんにとっても都合が良いはずなんですよ。「執事であること」がハヤテの恋愛の楔となっているのだから。
それでもハヤテはナギの執事であって欲しいと思っている。ライバルであると同時に友人である少女の涙を見たくないから、少女に手を差し伸べる。良いシーンだなあ。
一方ハヤテは雪路に唆されてマフィアを尋問します。"Well..."のシーンのハヤテの冷たい声がいいですね! もちろん8話でマリアさんが「ハヤテ君、英語話せませんよね」って言ってたのは気にしてはいけません。
それはさておき、マフィアが集いし場所。
スターサイドホテル別館最上階、1203号室。
言うまでもなくこの部屋番号、4桁の数字が意味するところはナギの誕生日でしょう。マフィアのボスは一体誰なのか。シンハイエックはそもそも泥棒だったのだからマフィアと通じていても不思議ではないし、黒椿を持ってラスベガスに行ったのだから、彼に紫のある人物なのでしょう。
ドリーの「永遠を与える」対象として一番考えられるのはシンハイエックなので、ボスが実は植物状態とかで生きていたシンハイエック本人、という展開でも特に驚きはしない。シンハイエックは黒椿を使って紫子に永遠を与えたかった、みたいな展開なのかね。
これで1203がナギとは関係ないオチだったら泣く。
そんな訳で新アニメ、ここにきて実に面白くなってきたなと思います。
ようやく「語りたい」と思える話が出てきたのに世間ではもう11話の話をしているというのがなんとも世知辛いなあと思いつつ。アニメが終わったら、どっかで語りたいですね。
(これまでの感想)
□アメリカの魔女 - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第9話
□ラスベガスに吹き荒れる風 - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第8話
□黒椿は不運を呼ぶ - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第7話
□紫子むかしばなし - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第6話
□ナギの父親情報、なる早で - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第5話
□原作と繋がるキーワード - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第4話
□ヒナギクは鬼じゃないよ可愛いよ! - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第3話
□ツグミルリは不憫可愛い - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第2話
□新たなる物語の始まり - 「ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU」第1話
ハヤテのごとく! CAN'T TAKE MY EYES OFF YOU 第1巻 (コンサートチケット先行販売申し込み券付 初回限定版) [Blu-ray]
posted with amazlet at 12.12.15
ジェネオン・ユニバーサル (2012-12-21)
売り上げランキング: 597
売り上げランキング: 597
| ハヤテのごとく!! | 15:12 | comments:1 | trackbacks:0 | EDIT
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
| | 2012/12/15 15:16 | | ≫ EDIT