5月も終わりなので、「マブラヴ オルタネイティヴ」の感想を書くよ！

　前編にあたる「マブラヴ」無印が正直しんどくて、正直途中で挫折しそうになりながら何とかたどり着いた「オルタ」でしたが、これは素晴らしいですね。実に面白かった。傑作と呼んでいい出来だと思います。
　興味を持っている方は是非プレイしてみて欲しいなと。

　以下感想なんですが、どう感想をまとめようか悩んでいたらこんな時期になってしまったので、思うままにつらつらと書いていこうかと。核心部分のネタバレは避けてるつもり。

　「マブラヴ」の物語は「マブラヴ エクストラ」から始まり、「アンリミテッド」へと続き、そして「オルタネイティヴ」で完結します。前2つは無印版「マブラヴ」に収録されていて、最後の「オルタネイティヴ」が今回取り上げる後編に当たるゲーム。

　前述した「正直しんどい」は「エクストラ」のもので…いや、普段各所で話を聞く限り、一本道の、結構ハードなストーリーのある物語だとばかり思っていたので、いたって普通の学園モノで、選んだ選択肢によってルートが分岐する「エクストラ」は想像とは全然違っていて。

　何が辛かったかといえば、好きなキャラクターがいなかったこと。プレイを終えた今こそ好きなキャラはいますが、プレイ当時は攻略したいと思えるキャラがいないのに誰かのルートに進まねばならないという、何故自分はこのゲームをやっているのだろう的な状況になってまして…。そりゃ挫折しそうにもなるわな。
　オルタへの伏線が散りばめられているとは言え、今でも「エクストラ」には微妙な評価しか出せないなあ…。


　しかし「アンリミテッド」からは世界が一変。ここからが非常に面白かった！地球外生命体「BETA」と人類が戦い続けている世界に舞台を移し、その苛酷な環境での物語が始まります。
　「エクストラ」は挫折しまくってなかなか進まなかったんですが、「アンリミテッド」はもうのめり込みましたね。時間を忘れてプレイしてました。

　そして「オルタネイティヴ」。いや、これはほんとすごい。あまりの展開に何度も打ちのめされました。振り返ってみても、ただただ圧倒されるばかりです。ここまで徹底して残酷な物語にしてくるとは思いませんでした。ここまでやられたらもう。


　人が死ぬという展開自体は別に珍しいものではありませんが、この「マブラヴ オルタネイティヴ」では、その「死」にとことん打ちのめされる。もちろん武もだけど、プレイヤーも。
　中盤のアレだけでも相当ショッキングな展開だったというのに、それ以降も減っていく仲間たち。プレイヤーまでもその展開に打ちのめされてしまう。そこに、「甘さ」はなかった。ちょっと上がったらすぐに突き落とす。下げるなんてもんじゃない。

　しかしそれを乗り越えていく武にはカタルシスを感じたし、BETAとの戦いは燃えまくりでした。特に後半のBETAとの戦いはのめりこみまくり、睡眠時間を犠牲にしてプレイしまくりましたよ…。まさに終わりなき戦い。

　きっとこの物語は「覚悟」を描いてる物語なんだろうな、と。残酷な現実に打ちのめされる武が、自らの目的を達成するための覚悟を試されている。1回しっかり覚悟したつもりでも、それが揺らいで、また覚悟して…と、そんな展開だったような気がします。


　以上、まったくまとまってないというか本当につらつら書いただけですがそろそろ5月が終わってしまうのでオルタの感想ということでよろしくお願いします。

　「熱いうちに打たなかった鉄」シリーズ、次回は「俺たちに翼はない」の予定。予定は未定。

□アセティック・シルバー