テンポの良い会話シーンが面白い「化物語(上)」
西尾維新は色々と敬遠気味だったのですが、そんな中「西尾維新作品の入り口」として各所でプッシュされている「化物語」を読んでみました。アニメ化も決定しているようですし、各所でお勧めされていたので。
本編ですが、各所でプッシュされてるだけあって面白かったです。会話メインで進んでいきますが、その会話シーンが非常に面白いんですね。テンポが良く、切り返しや突っ込みも上手い。全ヒロインがボケ担当と言っても過言ではないので、どのキャラとの掛け合いも笑ってしまうこと請け合い。
しかしその一方で、メインストーリーとしての「怪異」関係の話となると、やや見所に欠ける面はあるかもしれません。そういう意味で、少し物足りなさはあるかも。とはいえ、キャラ同士の掛け合いの面白さだけでも十分読む価値がある一冊だと思いますが。
上巻では主に3人のヒロインが出てきますが、ツンデレというかツンドラというか、むしろ素直クールな気もする戦場ヶ原さんが素晴らしいですね。真宵は何というか、「CLANNAD」の風子みたいなノリだなあと思いました。
そんな訳で、値段は高いながらも分量も多いですし、何より会話シーンが面白いので自信を持ってお勧めできる作品です。
そして感想の締めとしてはやはりこの言葉を使わない訳にはいくまい。
「戦場ヶ原、蕩れ」と。
| その他ラノベ | 22:58 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT