「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」が面白かった件
勝手に感想強化週間。
コミケであちこちから刺激を受けたので、しばらくは読んだ本やクリアしたゲーム等について出来るだけ感想を書いていこうという方向です。いつまで続くかは分かりませんが。
そんな訳で最近話題の「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」。コミケ旅行のバスの中で読み終えました。略称は「おれいも」でいいのかな。
さて本編ですが、評判どおり面白かったです。
イマドキの女子中学生な妹が実はオタクで、それを結果的にカミングアウトされた兄が、妹のためにちょっと頑張る…みたいな感じの話。
いわゆる隠れオタな自分にとっては、妹の悩みは非常に共感できるものだったりするんですよね。やっぱり世間の目は気になるもの。コミケで貰った紙袋持って町は歩けません。
兄も始めはオタクに偏見があったのですが、妹のために何だかんだで頑張ってくれます。兄も妹も、自分の考えを曲げないいいキャラですね。兄がオタクになりもしなければ、妹がオタクをやめようとしたりもしない。
ラストシーンの兄なんかはかなりカッコイイと思ってしまうわけですが、それでも妹と急に仲良くなったりはしない。けれど、最初よりは間違いなく距離が近づいている…そんな所がいいですね。
アキバBlogやかーずSPなどのサイトさんが実名で登場しているのが話題になっているようですが、これも「わかる人にはわかる」リアリティを出すためのものかな。話題づくりとしては成功でしょう。
かんざきひろさんのイラストも素晴らしく、良作と言えるラノベだと思います。これ一冊で綺麗にまとまってますが、続編は出るのでしょうか。もし出るのなら、楽しみにしたい一冊です。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない
(電撃文庫 (1639))
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伏見 つかさ
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| 電撃文庫 | 22:29 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT