これぞ究極のツンデレ漫画「百舌谷さん逆上する」1巻
これは、究極のツンデレ漫画だ…。
最近話題になっている「百舌谷さん逆上する」の1巻を読んでみたんですが、これは面白いな!「ツンデレ漫画」というからどんなもんかと読んでみれば、期待以上の面白さでした。という訳で若干今更感はありますが、軽く感想などを書きたいと思います。
この漫画におけるツンデレは、「ヨーゼフ・ツンデレ博士型双極性パーソナリティ障害」という病気なのです。病気だから、ツンデレを発症するのを感情で抑えることが難しい。そんな病気がある世界が舞台。
主人公の百舌谷さんはまさにそのツンデレなのですね。
ツンデレを、属性や萌え要素としてではなく「病気」としてストーリーに組み込んだこの作品。本人も自分が「ツンデレ」であると自覚し、また相手も自分が「ツンデレ」という病気にかかっていると知っている状態でのラブコメというのが非常に新鮮です。
基本的にはギャグメインで進行していきますが、ツンデレが「病気」であるがゆえに自分が持っている好意を素直に他人に伝えられなかったり、自分が抱いている怒りを誤解して受け取られてしまったりというディスコミュニケーションはシリアスに描かれています。
「皆さんには分かりますか。自分が今真剣に怒って訴えたいことがあるのに皆が皆半笑いで誰も何もとりあってくれず、あまつさえ「萌え」などと愚劣な言葉で道化のようにはやし立てられ嘲笑われる私の気持ちが」これは最初の方で出てくる百舌谷さんの台詞。
本当に怒っているのか、ツンデレの症状なのかの判断が難しいからこそ起こるディスコミュニケーション。それをどのように乗り越えていくのかも、この漫画の見所の一つでしょう。
もちろんギャグパートも非常にテンポ良く、面白いです。百舌谷さんの攻撃を受けていく中でだんだんMに目覚めていく樺島君が面白すぎる。樺島君がギャグだけでなく恋愛に絡んでくる事はあるのでしょうか。樺島君とくっつくなんて、百舌谷さんのプライドが許さなさそうですが…。
この漫画は、ツンデレという「病気」を持った百舌谷さんを中心としたラブコメ。時にハチャメチャ、時にシリアスな極上のツンデレラブコメをご堪能あれ。
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既に食傷気味だった「ツンデレ」にこんな角度からアプローチしてくるとは…。
個人的には凄くヒットでした。2巻の発売が待ち遠しいです。
□「百舌谷さん逆上する」はツンデレの最高傑作かな、と
□M:NBG 「百舌谷さん逆上する」1巻(6/22)
□ツンデレは病気 「百舌谷さん逆上する」1巻発売 - アキバBlog
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