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そして始まる最終決戦 - 「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」11巻

俺の妹がこんなに可愛いわけがない(11) (電撃文庫)

 「俺妹」10巻のラストがいかに素晴らしかったかに関して語り始めると11巻の記事だということを忘れそうになるので避けますが、あやせたんファンとしてはあのラストからどう続くのか正直読むのがちょっと怖かった、そんな「俺妹」11巻は過去話中心の麻奈実のターンでした。あやせファンは安心して読むといいよ!

 今回は過去の出来事を描いて、桐乃が京介を嫌うようになった原因が明らかになるという話。印象的だったのは麻奈実の怖さ。そんなあっさり裏サイト潰せるほどのキャラとか、もはやクラスの影の支配者レベルと言えよう。

 何で前回のラストの展開から過去編に繋がるんだよと思ったりもしてましたが、過去編が終わってからの展開を読んでると、ああこれは12巻のためのお膳立てだったんだな、というのがわかって納得。
 桐乃が、黒猫が、麻奈実が、あやせが、それぞれの想いを持って臨む最後の数ヶ月の最終決戦。10巻ラストのあやせのターンはその幕開けだったということも判明し、こりゃ楽しみにせざるを得ないというものでしょう。


 今回京介は「好きな人がいる」ことを明確に宣言しました。ここまでやっておいてお茶を濁すような終わり方にはしないでしょう。きっちり決着をつけてくるはず。面白いのは、誰が京介と結ばれるエンドになっても納得できる感じがするところ。

 この作品は普通のハーレム作品と違って、いわゆる「メインヒロイン」の位置に主人公と血が繋がった妹である桐乃がいて、メインヒロインと結ばれることに問題があるという物語設定なので、京介が誰とくっつくのか割と読めないのです。
 そんな訳で桐乃はメインヒロインでありながら「結ばれてはいけない」ポジションなので、桐乃との関係をどう決着させるか、が注目ポイント。「仲の良い兄妹」に落ち着くのが無難ではありますが、そこはこの作品、もう数歩進んだ禁断の展開を見せてほしい気もします。

 京介が誰かに告白するのであれば、まあ黒猫が本命ポジションかなあという気はします。実質最初からくっついてた麻奈実も有力ではあるけど、物語で何かを積んだわけではないので、黒猫の方が優勢な感じ。それに幼なじみは敗退するのがセオリーですし(ひどい
 京介のあやせへの告白はコメディチックだったのであやせの線は薄いかなという感じですが、桐乃を誰よりも想ってくれてるのはあやせですし、ファンとしてはやっぱりあやせを応援したい。ラブリーマイエンジェルあやせたん!

 え、加奈子? ガチャのSR確率でも水増しするつもりか!(ごめんなさい


 しかしニュースサイトが出てくる話題性とかんざきさんの絵に惹かれて手に取ったこの作品がここまで来るとは感慨深いです。満を持しての最終12巻で果たしてどのような決着がつけられるのか。今から楽しみでなりません!


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| ラノベ | 23:08 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

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