2010年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年10月

漫画で展開される「リリカルなのは」4期シリーズが面白い

 「なのは完売」がもはやコミケの代名詞となった感がある「魔法少女リリカルなのは」シリーズ。今年1月には劇場版も公開され、その完成度の高さは多くのファンが大満足の出来でした。
 そんな「なのは」は現在第4期シリーズ「Force」「Vivid」を漫画で展開中です。そしてこの第4期シリーズが面白いのです!


 まずは「魔法戦記リリカルなのはForce」

 魔法戦記リリカルなのはForce (1) (角川コミックス・エース 247-2) 魔法戦記リリカルなのはForce (2) (角川コミックス・エース 247-4)

 ついに「魔法少女」と冠するのも無理があると踏んだのか、タイトルが「魔法戦記」とされたこの作品。先日2巻が発売されたばかりの「Force」ですが、これが面白い!
 主人公はトーマ・アヴェニールという少年。この少年がリリィ・シュトロゼックという少女を助け出したところから物語は始まります。このリリィという少女には色々と秘密があり、トーマは否応なく「ディバイダー」や「エクリプス」にまつわる物語に巻き込まれていくことになります。

 1巻はまだまだ序章といった感じで、時折おなじみの時空管理局メンバーが登場したり、「フッケバイン」と呼ばれる謎の組織が登場したりしながらも、なのは達はあまり物語に関わってきません。
 しかし2巻に入り、物語は急激に動き始めます。様子が急変するトーマ。そしてそこに現れたフッケバインの刺客とシグナムの迫力満点のバトル。そしてフッケバインの本拠地に連れ去られてしまうトーマご一行。そしてそこでトーマは、自身に起こった変化に関する衝撃的な事実を聞かされます。
 トーマの過去、「スゥちゃん」との出会いの描写などを交え、手が届きそうだった暖かな生活が遠くへ行ってしまう展開は辛いものです。

 なのはやフェイトといったおなじみのメンバーも本格的に参戦し、物語は思わぬ方向に転がっていきます。2巻のラストではトーマが「スゥちゃん」と再会したところで終わり、今後どんな展開になるのか、非常に続きが気になる状態です!
 絵柄も個人的には凄く好みで、キャラクターが活き活きと動くのを見ているだけで楽しいです。「Force」から登場したキャラクターではアイシスがお気に入り。何か秘密がありそうな彼女の正体も気になるところ……! 3巻が楽しみです!


 さて、そんな「Force」と同時展開されているのが「魔法少女リリカルなのはVivid」

 魔法少女リリカルなのはViVid (1) (角川コミックス・エース 169-2) 魔法少女リリカルなのはViVid (2) (角川コミックス・エース 169-3)

 シリアスで重く苦しい展開が続く「Force」に対し、この「Vivid」は安心して読める、明るく清々しい話です。第3期シリーズ「StrikerS」で登場したなのはとフェイトの愛の結晶、ヴィヴィオを主人公とした、スポーツとしての格闘技「ストライクアーツ」を描いたお話。
 第3期キャラクターがたくさん登場するので、ナンバーズあたりは誰が誰だかさっぱりだったりしますが、話の筋はわかるので問題ありません。でも地味に2巻の最後についているキャラクターファイルがありがたかったり。

 ヴィヴィオのどこまでもまっすぐな心、スポーツを楽しむ気持ち。清く正しく自分を高めていくヴィヴィオがもうなんというか、ヴィヴィオかわいいよヴィヴィオ(これが言いたかった
 自分は「StrikerS」で登場したヴィヴィオが大好きだったのでヴィヴィオメインの話とかとても嬉しいですね!新キャラたるアインハルトも、ヴィヴィオと関わってたらそりゃあ心を開いちゃうだろうというものです。


 そんな訳で「なのは」第4期シリーズ「Force」「Vivid」、まだ読んでいない方は是非。
 あとここでは紹介しませんが「魔法少女リリカルなのは MOVIE 1st THE COMICS」も、そのタイトルから映画のコミカライズと思いきや、実は映画版を見た人向けのオリジナルストーリーが展開される作品となっており、こちらもお勧めです!


魔法戦記リリカルなのはForce (3) 限定版
緋賀 ゆかり
角川書店(角川グループパブリッシング)

魔法少女リリカルなのはViVid (3) 限定版
藤真 拓哉
角川書店(角川グループパブリッシング)

| 漫画レビュー | 23:30 | comments:0 | trackbacks:0 | EDIT

2010年08月 | ARCHIVE-SELECT | 2010年10月