2017年4月12日、
「ハヤテのごとく!」がついに最終回を迎えました。
13年間の長期連載。映画館で配られた
99巻には届きませんでしたが、568話を積み上げての堂々の完結。畑先生、本当にお疲れ様でした!
自分が感想を書き始めた頃いくつだったっけとか考え始めると気分が暗くなるのでそういうのはやめておくとして。総括的なこととか、あとなんかいろいろエモいことも書きたかったのですが、とりあえず最終章を読んでの感想だけざくっと。
ずっと目指してきた
「トゥルーエンド」を見届けることができて良かったです。
ナギとハヤテの関係性を広げるなら「主と執事」という関係は一度解消しておかねばならなかったわけで、その上で二人のこれからの未来に想像の(あるいは、創造の)余地を残した綺麗な終わり方だったと思います。ナギルートを締めるにふさわしい展開でした。
これから先、ハヤテはナギのことをなんと呼ぶのでしょうね。「お嬢さま」ではなくなったわけですから。
結局マリアさんについてはあまり描かれないまま終わってしまったこととか、ヒナギクと雪路の過去とか、ハヤテ・ナギ・マリアさんの誕生日とか、最終回を迎えてみて思い返すと心残りな点は多いのですが、それでもラストが綺麗だったので、割と清々しい気持ちです。
終わりよければすべてよしとまでは言いませんけど、これまでの展開に対し納得できる形でまとめてくれて良かったなと。
最終章はこれまで積み上げた日常にしっかりと意味を持たせた展開だったという点も良かったです。西沢さんが、ハヤテが、ナギが、重要な局面でこれまでの日常の積み上げを思い返して答えに辿り着く展開は、やっぱり胸が熱くなりました。
「勘違いの、一年だったけど…」「お前と過ごした一年…悪くなかったぞ…」始まりが間違っていたとしても、この一年間に間違いなんてなかったのだと。
これまで一緒に過ごしてきた日々を、積み上げてきた思い出を肯定し、だからこそ今を肯定する。自分が望んでいたものと今が少し違っていたとしても、それでも間違ってなどいないのだと。
「この漫画において重要なのは、
一日一日をぼんやりとでも積み重ねていくこと」(4巻巻末コメント)
この作品の長い積み重ねが、最後にちゃんと結実する展開で良かった。
ここまで長かったからこそ、
ほんとうにほんとうに長い道のりだったからこそ、辿り着けたこの展開への感慨深さは大きかったです。途中で離れていった人も多かったけど、それでも我々はここに辿り着いたのだ!
シリアス展開へのアレルギーというか、王玉とかロイヤルガーデンとかの展開についていけない人も多かったとは思うのですが、あくまでそれは舞台装置なので、それを通して描かれたシーンに何を見出すか。シリアスな展開の中でしか描けないものもあったと思うので。
自分は初期からずっと、この作品のコメディの中にちょっとシリアスな物語が散りばめられているところがとても好きでした。過去編とかGW編とかも含め、散りばめられたシリアス展開がコメディ展開に意味を与えるというか。ぼんやり積み重ねる平和な日常の尊さを感じさせてくれたと思っています。
まあだんだんシリアス展開が長くなり、シリアスが長く続くと疲れるからと強引にコメディを挟み始めてどっちつかずな感じでぐだぐだになって、その辺りで離れちゃう人がいるのはまあ是非もないよネ!という感じでもあったのですが。それでもやっぱりずっと追いかけてきてよかったと思います。
繰り返しになっちゃいますが、最終章の特にラスト6週は、本当に胸が熱くなりました。ヒナギク、西沢さん、ハヤテ、ナギが前に進み。願わくばマリアさんもまた、自らが選んだ道の先で、素敵な一歩を踏み出せていることを。
長い連載の中では色々あったし、熱意が薄れた時期もあったけど。
それでもこの13年に、間違いなんかなかったよ。□
畑先生バックステージラスト数週はバックステージが復活して、本編とバックステージで2回楽しめるというのを久々に味わえました。
そして最後がバックステージ第1回の画像を思い出すイラストで不意打ち。
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ハヤテのごとく!最終話の各種ブログ感想リンク集 更新してないサイトとして名指しされてた\(^o^)/
いろんな人が更新してて、ほんと感慨深いというかなんというか。
語りたいことはまだ色々あるのですが、とりあえず今はこんなところで。 ここで語り残したことについては改めて別の機会に書きたいと思います。今度こそはちゃんと書くよ! もうしばらくお待ちください!