畑先生の最新作『トニカクカワイイ』の1巻が発売されました！



各店舗特典を紹介する漫画が店舗ごとにあったりと、畑先生も販促や宣伝にかなり力を入れている様子。


感想の方は連載開始時以降ご無沙汰でしたが、1巻発売というこのタイミングで書いておこうということで、軽く感想などを。

以下、1巻の話がメインですが、2巻収録分の話も若干含んでますのでご注意くださいませ！

ざっくり本編の話

めでたしめでたし、ハッピーエンドから始まる物語ということで、由崎星空くんと月読司さんが結婚するところから始まるイチャイチャコメディー。1巻は二人が出会って結婚し、婚姻届を出したりしながらひたすらイチャイチャする感じでした。

結ばれてほしいのに結ばれないやきもきを味わったハヤテを経て、今回はいきなりゴールインするところからのお話。もう好きなだけイチャイチャできるね！ 本編で（今後）いろいろと不穏な展開を仄めかすカットはあるにせよ、今のところは本当に嫁さんがトニカクカワイイ、というだけのお話です。

1～2話掲載時の感想以降特に何も書いてなかったことに気づいてしまったのでざっとまとめるのですが、

3話：婚姻届を書く
4話：婚姻届を出す
5話：気持ちの確認
6話：布団を買う
7話：寝る
8話：朝ごはん

1話1イベントという感じで、サンデー掲載時は「話が進まない……」という感想だったのが正直なところですが、単行本でまとめて読むと話の遅さはそこまで気にならず、司の可愛さにフォーカスして読めて面白かったなと。2巻収録分は週単位でも話のスピードというか密度が上がってくるし、司の正体に迫る内容も出てきたりと面白くなってきてるので、これからが楽しみです。

タチバナ3号店をはじめとして、ハヤテ本編とのささやかなつながりを感じられる要素も多かったりで、ハヤテファンとしては嬉しいですね。ハヤテ51巻でも話が出ていたように今後ハヤテのキャラが本編にも出てくるかもしれないし。あとで触れますがカバー下では出てきてますしね。

トニカワでは今のところそこまでツボなキャラはいないのですが（そもそも1巻では司しかいない）、「司がトニカクカワイイ！」みたいな感想をたくさん見ており、連載開始時にも少し触れたこの『トニカクカワイイ』ってタイトルはやっぱりマーケティングの一環なのではないか。すごいなあ。

そして改めて読むといろいろ気づきもあったりで。



ナサの前からさっさと立ち去ろうとしていた司の意識が変わったの、このセリフからなんですよね。直後に告白しているからそっちのインパクトが大きいですけど、司がナサと結婚してもいいと思ったのは告白の前、このあたりでの発言が理由なんだろうなあ。

作中でもたびたび出てくる「かぐや姫」という言葉ですが、最近の本編展開とかサブタイトルも含めて考えれば、何らかのかぐや姫的な立ち位置のキャラクターだろうと思われます。それを踏まえた上で読み返すと、ここでナサは司の正体に迫っているということになる。

竹取物語は中学だか高校だかで習った冒頭部分くらいしか知りませんが、もう少し竹取物語について詳しければもっと鋭い考察ができる気もするので、識者の意見をお待ちしております。「竹取物語の続き」って言ってるくらいですしね。

あとは司がナサの前に再び現れるまでに2年以上が経っているわけで、その間に何があったのかみたいな話とか。その辺は最近のサンデーの話も踏まえてまた別の機会にしたいなあと思いつつ……。

カバー下の話とユーチューバー・七姫八雲

さすが畑先生というべきか、単行本のおまけ要素は今回も盛りだくさんで嬉しい限り。目次ページでサンデー何号に収録されたのか、とかその号での巻末コメントとかも収録されるようになったのは良いですね。

カバー下漫画にオルムズト・ナジャに代わりメインで出てきたのはユーチューバー・七姫八雲。『ハヤテのごとく！』52巻限定版付録「大反省会・下」の後日談に出てきたキャラクターですね。
「人気女子高生ユーチューバー」ということで、ハヤテ登場時点で登録者数は4万人とそこそこ人気がありつつも、「女子高生」以外に話題性がなくてお悩みの様子。今回のカバー下漫画でのこの活動も、実際はYoutubeにアップされている動画（という設定）かもしれない。

お悩み相談をしてきたのはハヤテのカバー下担当の女神様。「相方は彼氏が稼いできたお金を全てFGOに課金」ってナギとハヤテの後日談なのかこれ……？ 背表紙ではナサくんが「1ヶ月で100万課金」とか言ってますが関連性や如何に。

そういえばその七姫八雲ちゃんが出てきたハヤテの後日談、こんなセリフもありまして。



この「司」っていうのは実在するYoutuberなんですかね？（詳しくない）
1コマ前では実在のYoutuberの話をしているし、このコマの背景に写っている動画も元ネタがあるっぽいので実在していたら（あるいは何かのネタだったら）ごめんなさいですが、この「司」というのが由崎司のことだったら面白いなあと思いました。時系列はよくわからないけど。

1巻カバー下によれば司はYoutubeをよく見ているようだし、本編で司がYoutuberになる展開があったりとか。お気に入りの便利グッズで「Git」と言い出すナサくんがその辺周りの何かを開発したりとか。畑先生も最近Vtuber関係の動画をずっと見てるみたいですし。

深読みはさておき、巻末の設定資料にあった「普通だったらあるであろう家財道具が一つなく」ってやつはサンデー最新話で出てきたテレビの話であろうわけで。それを踏まえてカバー下の裏表紙を読むと、これは少なくともテレビを日常的に見るようになって以降のことなはず。別荘を月面に建てたいという二人。これが割と未来のインタビューであるとするなら、この先の本編の展開を示唆する要素があったりするのではないかと思うわけです。ナサくんPC持ってなさそうだよなー？ Gitを何に使ってるんだろうなー？ みたいな。

まあこういう話の大半は深読みのままで終わるわけですが、こういう話をあれやこれや考えるのが楽しいよね。

2巻に期待すること

そんなわけで『トニカクカワイイ』1巻でした。
何だかんだで畑先生の漫画が毎週読めるというのは楽しいなということで、今後も楽しみにしていようと思います。

あとついでに触れておくと、1巻発売記念で婚姻届無料ダウンロードというのをWebサンデーでやっているのでぜひ。使う機会があるのかどうかは別として。その直後にデザイン婚姻届規制とかいうニュースが流れて笑ってしまいましたが！

2巻に期待することとしては、ハヤテのときは毎回単行本ごとに話数が1話から振られ直していたのがわかりにくかったので、今回はちゃんと通算話数で収録してくれないかなあと思っていたり。

あとは、



信じてますよ畑先生！！！！


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