金利上昇、社会をよくする投資… 今読むべきお金の本
今読むべきお金の本(37)
金利上昇が及ぼす影響をエコノミストが分析
10年超に及んだ日銀によるマイナス金利政策が終わり、歴史的な転換点を迎えている。そんな中で、金利の上昇によって家計・企業・金融機関にどのような影響が生じるかなどといった疑問に対し、借入金利や預金金利の上昇幅などをシミュレーションに基づいて回答する。ほかにも、金利のある世界ではどのような経済状況を想定すべきか、ビジネスチャンスはあるのかなどについても言及する。
服部直樹、有田賢太郎編著 / 金融財政事情研究会 / 2640円(税込み・以下同)
決算書だけではない「本当の」企業分析とは
過去や未来、競合他社との比較や、会計視点とファイナンス視点を両方持つなど、企業を分析するために必要な7つの定石を紹介する。オリエンタルランドとサンリオの有価証券報告書の比較など、身近な企業を例にして紹介する一冊。
村上茂久著 / ソシム / 2420円
お金だけではない投資の物差しを学ぶ
本書では「株価ではなく価値に投資する」「投資観を持つ」など、投資で成功するためのカギを紹介。「数字しか見ない投資」でお金を増やすだけではなく、「社会をよくする」ための投資について解説し、投資本来の意義について考えるきっかけになる一冊。
鎌田恭幸著 / ニューズピックス / 1980円
DX成功のために必要なものは何か
著者は、DXの成功には推進・IT部門を支援するDAP(デジタル・アダプション・プラットフォーム)が必要で、この変革なしに日本のDX成功はないと説く。また、システムの導入がDXのゴールではなく、「人」が変わることが重要であると解説する。
小野真裕著 / ダイヤモンド社 / 1870円
宇宙を学んで視野を広げる
本書では宇宙に関する基礎知識から、宇宙の謎に迫る話題までを会話形式で解説し、宇宙の全体像をつかむことができる。著者は、宇宙には「圧倒的な非日常」と「日常との深いつながり」という魅力があり、学ぶことで視野が広がり、ものの見方が変わると説く。
井筒智彦著 / 東洋経済新報社 / 1760円
仕事と読書の両立には何が必要なのか
読書の歴史から見る日本の現代史を解説し、働く人にとって「読書」の存在がどのように変化してきたかを知ることができる。本書では、働きながら本を読める社会になるには、読書によって自分に関係ないノイズの文脈を取り入れる余裕を持つことが重要だと説く。
三宅香帆著 / 集英社 / 1100円
[日経マネー2024年10月号の記事を再構成]
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP(2024/10/21)
価格 : 840円(税込み)
この書籍を購入する(ヘルプ): Amazon.co.jp 楽天ブックス
「お金のことを本でも学びたいけど、たくさん出ていてどれを読んだらいいか分からない」。初心者の方からよく聞く話です。そこでこのコーナーでは「お金×書籍」をテーマとして、今読むべきお金の新刊本や古典の名著などを紹介し、あわせてお金の本の著者にも読みどころなどをインタビューします。
関連企業・業界