石破茂首相、地方交付金の倍増前倒し所信表明演説案
石破茂首相が29日に衆参両院の本会議で臨む所信表明演説の原案が判明した。「新しい地方創生交付金の倍増を前倒しで措置する」と唱える。「地方創生は日本の活力を取り戻す経済政策であり、多様な幸せを実現するための社会政策だ」と盛り込む。 政府は年末までに「新しい地方経済・生活環境創生本部」で地方創生政策の基本方針をまとめる。すでに関連の交付金を2025年度予算案で倍増する方針を決めた。農林水産や観光業の…
国民民主党の玉木雄一郎代表は26日の記者会見で、防衛力強化のための増税について「必要はない」との認識を示した。自民党内に増税は不要という声があることを踏まえ「自民内で考え方を整理してほしい」と求めた。 外国為替資金特別会計(外為特会)の剰余金や税収の上振れを分析して議論するべきだと説明した。「(2022年末に防衛増税の方針が)決められたときと比べて経済状況も変わっている」と指摘した。 自民党の宮…
政府は26日、石破茂政権では初となる政労使会議を首相官邸で開いた。2025年春季労使交渉(春闘)に向け、物価上昇を上回る賃上げの実現や中小企業支援策などについて意見交換した。石破首相のほか、経団連の十倉雅和会長や連合の芳野友子会長らが出席した。 首相は会議の最後に「高水準の賃上げとなった今年の春闘の勢いで大幅な賃上げの協力をお願いする。雇用の7割を占める中小企業や地方にも行き渡ることが重要だ」と…
林芳正官房長官は26日の記者会見で、共同通信社が2022年8月15日の終戦の日の靖国神社参拝に関する記事で、自民党の生稲晃子参院議員(現外務政務官)が参拝したと報じたのは誤りだったと発表したことについて言及した。「極めて遺憾だ。政府として共同通信に事実関係や経緯の説明を求める予定だ」と述べた。 生稲氏は24日に新潟県佐渡市で開いた世界文化遺産「佐渡島(さど)の金山」の追悼式に出席した。韓国政府は…
自民党の鈴木俊一総務会長は26日の都内での講演で、22日に決定した経済対策を裏付ける補正予算案の規模に苦言を呈した。一般会計からの支出は13.9兆円となることに「翌年度に繰り越さないようにして財政規律の目標を守らなければいけない」と述べた。 政府は2025年度に国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を黒字化させる目標を掲げる。鈴木氏は石破茂政権への批判ではないと前置きしたうえで、…
韓国政府が新潟県佐渡市で24日に開いた世界文化遺産「佐渡島(さど)の金山」の追悼式への参加を見送ったことは改善傾向を強める日韓関係に冷や水を浴びせた。両国間に歴史問題がしこりとして残り、双方の政府が慎重に扱う必要性を印象づけた。 追悼式への出席を予定していた韓国の政府や遺族の代表は直前になってとりやめた。韓国メディアは日本政府代表として出席した生稲晃子外務政務官が2022年8月15日に靖国神社を…
自民党の菅義偉副総裁は12月中旬にも韓国を訪問する調整に入った。会長を務める日韓議員連盟と韓国の国会議員で構成する韓日議員連盟のソウルでの合同総会に出席する。韓国滞在中に尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領との会談も探る。 菅氏は25日、国会内で来日している韓日議連の幹部らと会談した。両議連は日韓の国交正常化6…