米Cboeトップ、日本でPTS運営から「取引所」目指す
米国の三大取引所の一角、シカゴ・オプション取引所（CBOE）を運営するCboeグローバル・マーケッツは日本で事業を拡大する。フレデリック・トムチク最高経営責任者（CEO）は「簡単でないが日本において証券会社の一種としての私設取引システム（PTS）ではなく、法令上の位置づけの取引所になりたい」と話した。 Cboeは米英欧などでデリバティブ（金融派生商品）、株式、外国為替証拠金取引（FX）の取引所を…
日銀が26日発表した10月の企業向けサービス価格指数（2020年平均=100）は108.7と前年同月比で2.9%上昇した。9月（2.8%上昇）から伸び率が0.1ポイント拡大し、8月（3.0%上昇）以来の高い伸び率となった。10月は価格改定月のため、幅広い業種で人件費の価格への転嫁が進んだ。 特に人件費の転嫁が進んだのは、生産額に占める人件費のコストが高い業種（高人件費率サービス）だ。3.3%上昇…
自民党の岸田文雄前首相が22日に立ち上げた資産運用立国を推進する議員連盟は、緊急提言で個人型確定拠出年金（イデコ）の拡充を盛り込む。拠出上限額の拡大に加え、加入手続きのデジタル化や、投資信託など物価上昇に耐えうる商品選択を促すことも提言に盛り込む。 提言案では、フリーランスや自営業など基礎年金だけを受給する第1号被保険者の拠出上限を月6万8000円から20万円に、会社員など企業型確定拠出年金（D…
イタリアの金融大手ウニクレディトが欧州の銀行再編に相次ぎ乗り出している。ドイツ大手コメルツ銀行の株式取得に続き、25日には伊大手銀バンコBPMへの買収提案を表明した。欧州経済が低迷するなか競争力の高い銀行を目指し、得意とするM&A（合併・買収）戦略で欧州勢3位への浮上を狙う。 「イタリアの銀行部門は潜在的に再編の可能性がある」。バンコBPMへの買収提案にあたり、ウニクレディトのアンドレア・オーセ…
主な生命保険会社の2024年4〜9月期決算が25日、出そろった。本業のもうけを示す基礎利益は14社・グループの合計で前年同期比18%増の2兆730億円だった。円安で外貨建て資産の利息や配当金が膨らんだ。堅調な決算だったが、トランプ次期米大統領の就任など市場を取り巻く不透明な環境を踏まえて先行きには慎重なコメントが目立った。 25日に発表した日本生命保険の基礎利益は36%増の4866億円で、グルー…
【ロンドン=大西康平】イタリア金融大手のウニクレディトは25日、イタリア同業のバンコBPMの買収提案を発表した。株式交換による買収総額は101億ユーロ（約1.6兆円）。国内での顧客基盤の強化とコスト削減で収益力を高める狙いだ。 ウニクレディトの0.175株あたりバンコBPM1株を交換する。1株あたり6.657ユーロに相当し、22日の株価と比べて約0.5%高い水準のプレミアムを乗せる。バンコBPM…
英保険仲立人（ブローカー）大手のエーオンは25日、三菱ケミカルグループの保険代理店事業を買収することで同社と基本合意した。昨年発覚した大手損害保険会社の不祥事を受け、企業の間で損保契約を見直す動きが出てきており、買収を機に日本市場での事業拡大を目指す。 企業がグループ内に抱える「企業内代理店」は実務を頼る損害保険会社とのもたれ合いの関係に陥りがちで、企業向け保険分野のカルテルを生む一因になったと…
