TSMCの秘密、高配当株投資 …今読むべきお金の本
今読むべきお金の本(34)

アジアトップ企業の強さの秘密に迫る

時価総額はアジアトップとなり、言わずと知れた半導体トップメーカーのTSMC(台湾積体電路製造)。熊本工場の始動や第2工場の建設決定でさらに注目を浴びる同社について、なぜここまでの成長を遂げたのか、そのビジネスモデルや経営の秘密、強さの理由などを、TSMCを30年取材してきた台湾人ジャーナリストである著者が徹底解説。半導体業界の最新動向や日本の半導体産業の成功のカギなど、半導体を取り巻く環境全体について幅広く学べる。
林宏文著、野嶋剛監修、牧髙光里訳 / CCCメディアハウス / 2970円(税込み・以下同)
高配当株投資の鉄則を知る

証券会社のストラテジストでメディアでも活躍し、業界屈指の強気派として知られる著者は、「株は上がるもの」と説き、日経平均株価4万円時代の注目業界や銘柄の特徴を解説。本書内では日本の脱デフレに対応する一番の方法として高配当株投資を挙げ、期待できる理由や、実際の有望銘柄も厳選して紹介する。
広木隆著 / かんき出版 / 1760円
人気の元記者が様々な観点から今の経済を見る

元日本経済新聞記者で日銀担当だった著者が自身のYouTubeで行った、証券会社の会長や日銀関係者などとの対談を書籍化した一冊。日銀の役割から今後の物価動向、投資で勝つ秘訣、日本市場の強みや改善すべき点などに着目し、それぞれの観点から不景気でのお金の守り方について説き明かす。
後藤達也著 / 徳間書店 / 1760円
人生後半は今までの棚卸しがカギ

著者によると「55歳は定年まで10年ほどとなり、将来のお金に不安や焦りを抱える人が増える」といい、人生後半を爽快に生きるためのお金との向き合い方を解説する。今までの人生の棚卸しをして、やめることをリスト化するなど、実践しやすいことも収録している。
臼井由妃著 / アルソス / 1100円
会食だけでなく、プライベートの店選びの参考にも

できて当然のように言われることもある会食の作法について、店や手土産の選び方、リマインドメールなどについて実践的に解説する。全国の会食店やランチの名店リストが500店以上掲載され、投資家同士の食事会などにも使えそうな一冊。
yuuu著 / ダイヤモンド社 / 1694円
単身での物件購入から出口戦略までを学ぶ

不動産会社勤務の経験があり、FP(ファイナンシャルプランナー)として活動する著者は、「単身者向けとファミリー向けでは、物件の選び方や買い方が全く異なる」と説き、その違いなどについて紹介する。買う時の住宅ローンなどの注意点だけでなく、売却や賃貸に出すなどの出口戦略についても解説している。
風呂内亜矢著 / 青春出版社 / 1210円
[日経マネー2024年7月号の記事を再構成]
著者 : 日経マネー
出版 : 日経BP(2024/6/21)
価格 : 890円(税込み)
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「お金のことを本でも学びたいけど、たくさん出ていてどれを読んだらいいか分からない」。初心者の方からよく聞く話です。そこでこのコーナーでは「お金×書籍」をテーマとして、今読むべきお金の新刊本や古典の名著などを紹介し、あわせてお金の本の著者にも読みどころなどをインタビューします。
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