正式名 | OLYMPUS PEN mini E-PM1 |
発売日 | 2011年10月7日 |
センサー | 4/3インチ LiveMOS |
画素数 | 1230万画素(4032x3024) |
レンズ | - |
モニタ | 3.0型46万画素 |
その他 | 本体内手ブレ補正、ゴミ取り |
●長所
・4/3インチという大きめのセンサーながら、コンデジ並みの軽くて小さい本体
・パナ製m4/3機に比べると、本体内手ブレ補正があるので、レンズを選ばず、画質的にも有利
●短所
・液晶画面の解像度が低く、写真の仕上がりが分かりづらい。
・液晶画面が16:9で、センサーが4:3のため、センサー一杯に使って撮ると液晶は一部しか使われずもったいない。
・写真のデフォルトの色合いがかなり暖色傾向で、他のカメラとだいぶ色合いが違う。
・モードダイヤルなどがなく最小限のボタンしかないので、時々困る。
・特に再生時の画像送りがホイールで、拡大縮小が左右なのは迷う。普通逆だろ。
フォーサーズ、そしてそれに続くマイクロフォーサーズ(通称m4/3)規格は、自身のレンズ規格を持たないオリンパスやパナソニックの逆転の手段として開発された。
そもそも、自身のレンズ資産をフルに活かしてデジタル一眼レフ市場を占有するキヤノン、ニコンの二大メーカーと、それに続くペンタックス、ソニー(ミノルタ)などに対し、オリンパス・パナソニックは遅れをとっていた。オリンパスはかつて一眼レフのレンズとしてOMマウントのシリーズを発売していたものの、とっくの昔にドロップアウトしている。
そこで、より利益率の高い一眼レフの世界に参入するために、デジタル専用として一から開発した規格としてのフォーサーズを打ちだした(最初はコダックとオリンパスだったらしい)。
元々フォーサーズの思想は、デジタルカメラにおけるセンサーは、フィルムと違って角度のついた光線に弱いよね、というところから始まっている。表面に届いた光に感光するだけのフィルムに対し、ローパスフィルターやカラーフィルター、そしてマイクロレンズを経て感光部に到達するデジタルセンサーは、感光面に対して垂直でない光にはかなり弱くなる。従って、従来の一眼レフのシステムのイメージャをフィルムからセンサーに変えただけでは、フィルム時代の画質は得られない。そこで出来るだけセンサーを小さくし、従来のレンズでも比較的垂直に光線が入るようにし、デジタルならではの光量落ちや画質低下をなるべく減らしている。
と、このようにフォーサーズは、センサーの小ささを、レンズからの光線の垂直性(テレセントリック性)の向上に活かすためのシステムだが、続けて開発されたm4/3は、「どうせセンサー小さいならレンズとかも全部小さくていいよね」と、全体的に小型のシステムを構築した。レフミラーが入る余地がないので、センサーを使った電子的なライブビュー専用のシステムだ。
このようなシステムは、一眼レフからレフを抜いたので「一眼」と呼んだり、あるいは「ミラーレス」「ノンレフレックス」などと呼ばれている。
一眼である事もミラーレスである事も、条件としてはそのへんのコンデジとは変わらない。分けているのは、レンズ交換が可能かどうかである。なので、「レンズ交換式」あるいは「システムカメラ」などという区分で、一眼レフとひっくるめる呼び方もある。
私の買ったE-PM1は、その中でも、PENというオリンパスの小型カメラシリーズで、更にその中でも一番小さい。
小さいだけあって、モードダイヤルがなかったり、色々操作に難はあるけども、とにかくm4/3だし、画質的な面ではそのへんのコンデジよりずっと高い。
今m4/3の本体を選ぶとなると、オリンパスかパナソニックくらいしかない。LX3がお気に入りなので、仮にm4/3買うとしたらパナだよねとは思っていたが、色々あってオリンパスになった。というのも、オリとパナでは設計思想に違いがあり、オリンパスの手ブレ補正はセンサーシフト式であり、つまりボディ側に補正機構がある。パナはレンズシフト式で、レンズ側に補正機構がある。従って、オリンパスはレンズに手ブレ補正の仕組みを入れていない。オリンパスのレンズを使って手ブレ補正機構が欲しければ、ボディもオリにしないといけない。
で、私が欲しかったのがオリンパスのレンズだったので、結局オリンパスのカメラを買う事になった。そして、元々、大きなシステムが嫌でコンデジ等にこだわっていたわけで、m4/3にしても出来るだけ小さい奴…という事でE-PM1にした。
- 2012/11/22(木) 23:00:00|
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