タイトル未定Z

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第279回 : 風来のシレン (その2)
オールドゲーム攻略

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 シレン攻略第2回。今回でおしまい。

 音楽について。
 前回書いたように、今回はドラクエのスピンオフという建付けになっていない。世界観も和風テイストに一新している。ただ、BGM作曲はすぎやまこういちが引き続き担当している。
 で、曲の中には和風イメージなものもあるし、色々変えようとしているとは思うんだよね。だけどやっぱりどうしてもすぎやまこういちっぽくなってしまう。ぶっちゃけると、どのBGMもドラクエにしか聞こえない。特にドラクエ5に似ているかなあ。なんかどの曲もドラクエ5で聞いたような気がするんだよね…。
 まあでもこの「なんでもドラクエに聞こえる」現象は、同じくすぎやまこういちが作曲したアンジェラスやモノポリーでも感じたので、なんというか…引き出しが少ないと言うと相当悪口かもしれないけど、すぎやまこういちっぽい楽曲進行のパターンが決まってるんだろうなと思った。


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 さて。
 最初の冒険は飢え死にで終了したので、今度はそこに気をつけつつ2回目潜る事にした。

 で、2Fで腕輪を拾った。不確定名が「ルビーの腕輪」で、中身は分からない。「でもこんな2Fとかで呪われた装備は出てこないだろ…」とか思って装備したら、呪われてた…。ウソだろ…。呪い装備ってこんな早々と出るんだ…。
 仕方ないのでこの冒険は謎の腕輪をつけっぱなしで行く。


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 罠を踏んでしまった。何かの液体が飛び出て、盾が錆びてしまった。錆びると、元の状態より-1される。例えば鉄甲の盾+3だったら、+2になる。
 この「錆びる」という現象は金属製の盾にしか起きない。だからあえて木製の盾を持つ事にも意味はある。

 トラップに関しては、前作同様手前で武器を振れば安全に発見できる。ただそんな1マスごとに武器振るとかしないじゃないですか。めんどくさいし、そもそも武器を振る事で1ターン経過してしまう。その分モンスターも動く。だから私はもう罠に関しては何もせずそのまま踏むという男気スタイルを貫いたけど、プロの風来人なら「このマスは罠っぽいな…」というのが見抜けたりするのだろう。


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 またダンジョン内にNPCがいた。また女性で、「いい事してあげる」とか言ってる。これはうさんくせえなあ…と思いつつ「はい」を選んでみた。


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 すると「ドーーーン!!」とかいう台詞とともに何かが起きた。
 最初どこかにワープさせられたのかな…と思ったけどそうじゃなかった。マップが暗くなっているだけで、場所は一緒だ。恐らく目つぶしをされたのだろう。
 実際このNPCは「目潰しのお竜」という人で、何かの理由があって風来人の目を潰す事に命をかけているようだ。迷惑過ぎる…。


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 あとこの回転盤というトラップがきつかったなー。乗るとシレンが混乱状態になり、十字キーと進む方向の割り当てがバラバラになる。しかも数歩ごとに変わる。だから適当に歩いているとまたこれを踏んでしまう。一生ここから出られないかと思った…。
 今気付いたけど、これA+Bボタン同時押しで動かずに時間経過させられるから、それ使えば無駄に動いてまた踏むというのが避けられたのでは…?


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 段々満腹度がなくなってきた。こんな時のために最初にもらって「大きなおにぎり」を取っといたんだ。今回も保存の壺があったので、そこにちゃんと入れといた。
 という事でギリギリなあたりで食べる。


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 4Fと5Fの間に「竹林の村」がある。
 町の機能ができた事自体シレンにおける新要素だけど、その町がダンジョンの途中に挟まっているというのも新しい要素。ここで回復や買い物ができる。トルネコは道中お金を拾ってもそれは持ち帰るだけの物だったが、シレンにおけるお金はこうやってダンジョン内で使用できる。その意味では普通のRPGにより近づいた。

 なおここのNPCは、さっきの「目潰しのお竜」の話をしていた。お前も食らったんか…w


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 運命神リーバに仕える辻占いのお婆さんがいた。占ってくれるというから任せてみると、「今回の旅の風具合は逆風じゃ」とか出た。
 これ逆風だとなんなんだろう。多分意味はあるんだと思う。乱数部分で損をしやすいとかなんとか…。


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 道具屋の店員にペケジって奴がいた。いきなり「あんたの弟なんだ」とか言われた。ほんとかよ。何も信用できない。
 まあペケジとは後で会う事にする。


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 道具屋なので一応買い物をする。さっきおにぎり食べちゃったから、少なくとも満腹度アップのためのアイテムは何か必要だろうなー、と思って大きいおにぎりを買っておく。あとは識別の巻物も買ったかな。


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 居酒屋に行くと、ペケジがやってきた。
 ペケジの母親が死ぬ間際に教えてくれたそうだが、実はペケジはタカにさらわれた赤ん坊だった。なので実の親は分からない。ただその時身につけていたお守りに「シレンの弟ペケジ」と書かれていたから、そう名付けられた。
 なんか嘘をつくような感じの人ではないんだけど、いきなりこんな人が現れて「弟なんです」とか言われても全然ピンと来ない。「顔も似てるよな」って言われたけど特に似てなさそうだし…。
 まあでもペケジとはいったんお別れする。また村に来たら会ってくれよ、みたいな事を言われた。


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 竹林の村を抜けて、天馬峠に向かう。
 このあたりから段々敵が強くなっていく。ここまではそんなに敵からダメージを受けなかったし、受けても歩いていれば回復できる程度のものだった。この5Fあたりからそんなヌルい環境ではなくなっていく。


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 仕方ないので、回復薬である「弟切草」を飲む。
 もう皆さんご存知だと思うが、弟切草はチュンソフトの出したサウンドノベルシリーズの第1弾の名前だ。このblogでは扱っていなかったけど、「かまいたちの夜」の前に作ったゲームだ。ドラクエの世界観から抜け出したので、こういう事もできるようになった。


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 うーん、ぼうれい武者が出現してしまった。
 ぼうれい武者は、鬼面武者を倒すとそいつが亡霊化する。ぼうれい武者自体は大して強くないんだけど、他のモンスターに乗り移る事がある。その場合、乗り移ったモンスターをレベルアップさせる。結果としてそのフロアにそぐわない強モンスターになってしまう。
 まあそういう訳なので、可能なら鬼面武者自体を倒さない方が攻略は楽になる。どうやって倒さずにやり過ごすか…というところで色々なアイテムの使い道が出てくる。ただ敵を殴り倒すだけという安直なプレイを段々許さなくなっていく。


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 ふー、また目の見えない少女がいた。近くにめぐすり草が落ちていたから投げる事ができた。
 これ、この少女のために常にめぐすり草のストックを用意しておくべきなのかなあ。


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 このフロアは通路が斜めな事が多い。トルネコって斜めの道あったかなあ…? 私は途中までしかやってないから分からないけど、トルネコの通路は全部直角で構成されていたように思う。こういう通路自体が斜めなのはシレンで初めて実装されたんじゃないだろうか。
 なお、前作同様移動は8方向にできる。また、Rボタンを押しながらだと斜め移動オンリーになるのも引き継いでいる。
 このRボタンで斜めオンリーになるの良く考えられてるよね。ローグライクゲームは斜め移動が超重要なんだけど、やはり十字キーだと一発で入力できない事も多い。Rボタンで斜め限定という入力アシストがある事で大変楽になる。


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 ぎゃー! マムーンが超強い…。
 これあれだ、ぼうれい武者が乗り移ってハブーンから進化した奴だ…。強すぎて勝てそうにない…。


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 少し離れて回復した上で、「真空斬りの巻物」を使って大ダメージを与える。
 ただこれ、真空斬りの巻物って広範囲の攻撃するっぽいな…。いくらマムーンが強いからって1匹相手に使うのもったいなかったな。ドラゴン草を優先するべきだったか…?


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 まあでも強いマムーンを倒したおかげで、青銅鋼の盾+3を手に入れる事ができた。なかなか強い。
 真空斬りの巻物を1個消費してのトレードオフが見合うかどうか良く分からないが、このようにあえてぼうれい武者で強いモンスターを作り出すのも戦術の一つらしい。


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 今度はどこかで畠荒らしが壺荒らしに変化した。これもぼうれい武者なのかなー。それともそれ以外の方法で何かレベルアップしたのか良く分からない。


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 7Fの「山頂の森林」まで着いた。ここは「ガイコツまどう」や「死の使い」のような強力な敵が出てくる。このへんから段々辛くなってくる。
 で、そのガイコツまどうが「ガイコツまどうの杖」を落とした。こいつは使うと良く分からない何かが起きるらしい。つまりパルプンテ効果だ。試しに使ってみたが、マジで何が起きたか分からなかった。これは何が起きたんだ…。


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 ふー、山頂の町に着いた。前のフロアがきつかっただけに、安心感がある。
 ただ次のフロアが町なの知らずに回復剤使っちゃったの失敗したなー。このへんもプレイヤーの経験値に繋がるんだろうな。町の手前では回復はケチるとかさ。


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 ここには預かり場がある。渓谷の宿場にあった倉庫と一緒で、アイテムを預かってくれる。ただし渓谷の宿場の倉庫に比べると、こちらの方が置ける最大数が少ない。


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 とりあえず…今使っていないようなアイテムは全部ここに並べておく。こうすれば死んでもこのアイテムは安全だ。
 ただし、ここに並べたアイテムを取り戻すにはもう一度山頂の町に来ないといけない。もしゲームスタートから使いたければ、「倉庫の壺」を使えばいい。この壺に入れたアイテムは渓谷の宿場の倉庫に戻る。


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 この町には壺職人のガイバラさんがいる。話しかけてみると、いつものクセとやらでシレンが持っている壺を壊してしまった。お詫びに新作の壺ができたらくれるらしい。ただこの時点では作っていない。だから壺1個損してる。くそー。唯一の壺だったのに…。


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 前の町にもあったが、鍛冶屋に1000ギタン払うと武器をパワーアップしてくれる。なんかこのまま進むと死にそうな空気が漂っていたから、とりあえずパワーアップしておく。ケチケチしてても死んだら最初からだからね。


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 8Fはネブリ山廃坑。
 ここは薄暗い設定なのか、通路を通る時に視界が狭くなる。トルネコのダンジョンはこのようになっていたし、そもそも元ネタであるRogueも下の方の階の視界が狭くなるシステムがあった。だからちょっと懐かしい気持ちになる。


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 この階はこの「コドモ戦車」が強いかなー。移動が速く、そして矢を撃ってくる。通路で出る分には矢は脅威ではない(※そもそも通路では矢を撃たない)んだけど、広い部屋だとかなり厄介だ。


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 あかん…。体力がどんどん減っていく…。
 一応回復剤はもう1個くらい持ってたと思うけど、次いつ手に入るか分からない。歩く事による自然回復に賭けてギリギリの状態で進めていく。


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 ああああああ!

 計算ではどうにかギリギリ生き延びれるはずだった…のに画面外からコドモ戦車に矢を撃たれて死んだ…。良く見るとマップに赤い点があるから、池の反対側に敵がいるのに気付けたかもしれないけど…。「あっ」と思った時にはもう遅かった。移動しちゃってた。
 そもそも今回はいきなり呪い装備つけてる時点でダメだったわ…。


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 という事で2回目の冒険はここまで。風来人番付だと4位まで上がった。こんなんで4位になれちゃうのか…。
 まあいいや、今回はこれくらいにしておこうか。

 さて、ゲームの感想。
 多分、面白い。そして多分、トルネコより進化している。
 「多分」とつけているのは、私には良く分かっていない部分が多いからだ。分かってないってのは別に「つまらないと思った」とかそういう意味じゃない。このゲームの面白さは、2回潜った程度じゃきっと分からないだろうなー、と。メーカーは「1000回遊べるRPG」というのをキャッチコピーにしている。別に1000回遊ばないと評価できない訳じゃないけど、せめて2~30回くらいは潜らないと面白さが分かってこない気がする。
 そもそもこのゲームに限らずローグ系ゲームはみんなそうなんだけど、1回1回のプレイが面白いというより、前回までの反省を踏まえて次のプレイ方針を計画したり、その計画がある上でアイテム運の良し悪しなどによる軌道修正を考えたりするのが楽しいジャンルだと思っている。だから1回潜って楽しいかどうか判断するというのは、例えて言うなら野球というスポーツを1打席だけ見るようなものだ。前後の文脈なく1打席だけ見せられても「これがなんなの?」ってなるじゃないですか。ローグ系ゲームもそんな感じで、プレイを積み重ねる事自体に楽しさがあるのかなと。
 だから楽しさについてはあまり語れないんだけど、手触り感でいうと全然悪くない。つーか楽しい。もうトルネコの時点でゲームの手触り部分は結構良かったけど、今回ダンジョンの途中に町や店があったり、壺を使った様々な攻略法もあり、一層遊びやすくなってるのかな…と思う。

 正直、当時シレンの情報を見た時は、なんかこう世界観が嫌だった。まあ多分、前作が馴染み深いドラクエをテーマにしていたというのがあったからだと思う。ドラクエじゃないにしろ、中世ヨーロッパ風ファンタジーならまだこう理解しやすいじゃない。ゴブリンとかオークとかドラゴンとか出てきたりしてさ。元のRogueもそういう世界観だったし。それがシレンだとちょっとヘンテコな和風テイストになっている。敵もマムルとかコドモ戦車とかぼうれい武者とか、なんだか良く分からない奴ばっかりになった。
 だから「こんな和風テイストじゃなくてドラクエっぽい方が良かったなあ…」とちょっと思ってた。まあでもそれは本当に当時の話で、今の気持ちは異なる。1%くらいは否定的な気持ちがちょっと残ってるけど、99%は肯定的だ。実際良くある中世ヨーロッパ風枠組みを越えて自由な発想で作れていたと思う。
 当時の受け止め方はどうだったんだろう。私と同じように「変な世界観だなあ」と思って敬遠してた人もいるかもしれない。でもこのシレンシリーズがどんどん続いて、近年も最新作が出ていたりする。だから結果としては成功だと思うんだよね。シレンならではの独特のモンスターとかアイテム名称じゃないと嫌だ、という熱烈なファンも多いと思う。そういう意味では、「ドラクエの力を借りるのではなく独自の世界観で勝負したい」と考えたチュンソフトには拍手を送りたい。

 本当はねー。ちゃんと時間をかけて何回もプレイして、せめてこばみ谷のテーブルマウンテンをクリアするくらいまではやりたい気持ちもあるんだけどね…。さすがにまだまだやらなきゃいけないゲームたくさんあるからね…。
 ていうかこのゲーム真面目に攻略しだすと、マジで廃人化する未来しか見えない。まあだから今回のところはこれくらいで勘弁しといてやる。

 (終わり)

  1. 2025/01/04(土) 10:00:00|
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