タイトル未定Z

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第277回 : ロマンシング Sa・Ga3 (その1)
オールドゲーム攻略

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ロマンシング Sa・Ga3
リリース1995/11
メーカースクウェア
プラットフォームスーファミ
ジャンルRPG


 ロマサガシリーズもついに3作目。ドラクエやFFのような作品と比べると後発だが、スーファミの世代だけで3作目まで出ているんだから結構勢いがある(※魔界塔士から数えると6作目だが)。
 前作であるロマサガ2は皇帝継承をしながら1000年くらい戦い続けるというなかなか他には無い仕組みを持っていた。今回の3はどうなるかなー…と思ったがやはりその皇帝継承とかの仕組みはなかった。そのあたりの建付けはロマサガ1の時代に戻っている。8人のキャラから主人公を選び、展開次第では他の主人公を仲間にできる、みたいな…。ただ閃きシステムなど2で入った新要素も色々取り込まれており、1と2を混ぜたような作品となった。

 私は当初ロマサガシリーズは全部クリアしようかなと思っていた。それで1はクリアしたんだけど、2はメチャクチャ時間がかかりそうだったのでさっさと断念してしまった。まあ2を途中断念したんだから、この3に関しては最初からクリアしなくていいかなー、くらいの気持ちで取り組んだ。実際わりと序盤で切り上げている。
 そういう感じなので、今回の攻略はいきなり変な所でぶつ切りになるというのを最初にお伝えしておきたい。なんかキリのいい所で終わりにしようかなとずっと思っていたんだけど、ロマサガ特有のフリーシナリオシステムというのもあって「キリのいい所」がなかった。なので先を楽しみにしながら読む人には申し訳ないが、そういうつもりで読んでいただきたい。


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 ロマサガシリーズは背景設定が凝っていてそこが独特の面白さを生んでいるのだが、今作もまた凝っている。

 まず今から600年とちょっと前、「死食」という現象が起きた。日食の一種で、「死の星」が太陽を覆い隠す。そしてこの時、直近で産まれた生物が死滅する。どのくらい直近なんだろうね。1年以内かな。動物も植物もモンスターも、生物の種に関係なく死滅する。
 しかしこの時、人間の赤ちゃんがただ1人生き残った。その赤ちゃんは成長した後「魔王」となった。魔王はアビスゲートという扉を開き、アビスから四魔貴族を呼び寄せた。魔王はそのうちいなくなったが、四魔貴族が地上を支配し続けたので暗黒時代が続いた。

 そして魔王誕生から300年後。また死食が起きた。前回と同じように全ての新しい生物が1人の人間の赤ちゃんを除いて死滅した。その赤ちゃんは成長して「聖王」となった。聖王は四魔貴族を討伐してアビスに送り返した上、アビスゲートを閉じた。それで平和な時代が訪れた。

 更に300年後。また死食が起きた。この時も同じように人間の赤ちゃんが生き残ったはずなのだが、それがどこの誰かはまだ知られていない。今度の赤ちゃんが魔王になるのか聖王になるのか、それは誰も分からない。
 その3回目の死食から15年経過したのがゲームの始まりとなる。死食の時に産まれた子は15歳になっているはずだ。これが今回のロマサガ3の背景設定だ。なかなか面白そうでしょ?


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 まずは主人公選択。
 最初にも書いたように、このゲームは初代ロマサガと同じで8人の候補者の中から主人公を選ぶ。男4人・女4人の候補がいるのもロマサガ1と全く同じだ。

 私は昔このゲームを買った時、最初はミカエルでプレイした記憶がある。次がトーマス。その後サラでもプレイしたんだっけなあ…。ちょっと忘れた。
 今回は多分初めてだと思うけどカタリナでプレイしてみる。


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 主人公を決めた後、宿星と得意武器を設定する。宿星は見ての通り「歳星、狩人の星」など5種類ある。選んだ宿星によって各パラメータの初期値が変わる。「初期値」と聞くとなんか別にそんなのどっちでも良さそうな気がするじゃないですか。でもこのロマサガ3ではレベルアップによって腕力や器用さなどのパラメータがアップしたりはしない。だから初期値と言いつつクリアまでその数値で行く事になる。そういう意味ではどの星にするかは重要だ。

 …と言うような事を言われてもさ。「じゃあどれ選べばいいんだよ」ってなるやん。どの星を選ぶと何が変わるかも書いてないし、何を変えたら有利になるかも分からない。手探り…というかもう攻略サイト頼み過ぎる…。
 タクティクスオウガのキャラメイクも神様に何を捧げるかとか色々聞かれたけど、正直ゲーム開始前にそんな事聞かれても困るんだよ。何一つ分かってないのに。そういうのやめて欲しい。


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 ではゲームスタート。
 物語はロアーヌの町のお城から始まる。ここは主人公の一人ミカエルの居城だ。ミカエルはロアーヌの侯爵だが、現在兵を引き連れて出陣している。そこをこのゴドウィン男爵と大臣が結託して乗っ取ってしまおうと計画している。


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 その計画を、ミカエルの妹であるモニカが聞いていた。モニカも主人公の一人だ。モニカはその話をカタリナに話す。カタリナはロアーヌの貴族で、モニカの侍女を務めている。
 じゃあ早速ミカエルに伝えに行きますと言うと、モニカが自分で行くと言う。モニカが捕まったらどのみちミカエルは抵抗できなくなるので、城を脱出すれば一石二鳥になると。確かにそうだね。


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 モニカがいない事が男爵や大臣にバレると困るので、代役をベッドに寝かせる。
 その上でカタリナは自分の装備をどこかに隠す。更に牢屋に入れられた時のために、その鍵も隠しておく。男爵がクーデターを起こした時には自分が捕まると予測しており、そうなった時のための下準備だ。
 なお、別にこれらの行動をしなくてもストーリーを進める事はできる。ちょっとずつ不利になるたけだ。


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 モニカの部屋に戻って待っていると、予想通り行動を起こした大臣がモニカを捕まえに来た。ただカタリナは剣の腕が立つ事で知られている。本気で抵抗したらこの程度の人数では捕まえられない。それを踏まえてカタリナは、自分が抵抗しない代わりにモニカは入り口に見張りを立てるだけの軟禁状態にして欲しいと取引する。大臣はこれに応じた。
 こうする事で、モニカが偽者だとバレるまでの時間稼ぎができる。


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 そうこうしているうちにモニカの話を聞いたミカエルが戻ってきた。なんだかんだあってハリードという男も一緒にいた。彼も主人公の一人だ。
 カタリナは牢屋に入れられていたが、予め鍵を手に入れていたので脱獄し、ミカエルと合流する。


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 でもって、ミカエルやハリードの装備のうち、欲しい物は剥ぎ取っておく。いやハリードはすぐ仲間にできるから別にいいんだけど、ミカエルはちょっと先になるからここで奪う。具体的には「生命の杖」と「ロードアーマー」をもらった。


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 隠しておいたカタリナの装備を取り戻した後、玉座にいるとなんか悪魔みたいなのが座っていた。ゴドウィン男爵はとっくに逃げ出してしまったらしい。つまりこのクーデターは男爵や大臣だけで企画したものではなく、裏にこういう魔物がいた。


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 という訳で戦闘。
 戦闘シーンはロマサガ2とあまり変わりないかなー。それぞれの武器種について技を覚えていき、その技で戦うという部分も変わっていない。


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 やべえ、こいつ案外つええ。
 まずミカエルは鎧を剥ぎ取っているので陣形で後ろにしておく。また奪い取った生命の杖はカタリナに持たせているので、その杖の固有技であるパワーヒールを使って回復していく。


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 これでゴドウィン男爵の反乱イベント終了。
 無事難局を乗り切れたとミカエルからお褒めの言葉をいただく。ただこの画面にいるキャラで、ミカエル・モニカ・カタリナ・ハリードは分かるんだけど、それ以外が良く分からないよね。彼らはトーマスユリアンエレンサラだ。全員主人公候補。つまり、今この画面には8人の主人公がピッタリ揃っている。

 実はこれ、カタリナだけいわゆるオープニングイベントが短いんだよね。他のキャラでやるともっと色々あるのが分かる。城を出たモニカがミカエルの所にたどり着くまで様々な冒険があった。その過程でハリード/トーマス/ユリアン/エレン/サラが仲間になっている。だからこの画面にいる。
 でもずっと城にいたカタリナにはそんな事分からないから、「急にこの人達誰!?」ってなるよね。


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 男爵の反乱が終わって数日後。
 庭でたたずむカタリナの元にミカエルがやってくる。「ご苦労だったな」と声をかけるミカエルに「モニカ様のボディガードに過ぎない私に」と謙遜すると、「カタリナという一人の女性の心配をしていたのだ」と告げられる。実はミカエルに対して恋心を抱いていたカタリナはこれでコロッと来てしまう。
 この後2人は画面外に消えていく。


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 何やらを済ませて元の場所に戻ってきた2人。「マスカレイドはあるか」と聞かれたので、素直に渡す。マスカレイドはロアーヌ侯の家に伝わる宝で、いわゆる「聖王遺物」の一つだ。300年前に聖王が四魔貴族を倒した時に使ったアイテムの事をそう呼んでいる。小剣マスカレイドは剣士であるカタリナに貸与されていた。

 そしてミカエルはそのマスカレイドを持って飛び去った。カタリナはここで相手が偽者だと気付く。変身能力を使ってミカエルに化け、マスカレイドを奪っていったのだ。
 この一連のイベントは、ネット上では「やり逃げダイナミック」というどうしようもない名前で呼ばれている(※名前の元ネタは斧技の「マキ割ダイナミック」)


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 侯爵家の宝であるマスカレイド奪われた始末をつけるため、カタリナは髪の毛をバッサリ切ってミカエルに奪還を申し出て許された。
 この時ミカエルには「どうやって奪われた?」と聞かれたが、「それだけは申し上げるには参りません」とお茶を濁した。まあ…言いづらいよね…。


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 という事でロアーヌを出る。ミカエルには「マスカレイドを取り戻すまで帰るのは許さん」と言われたので、しばらくの間ロアーヌには戻れない。
 マップの仕組みは過去作と一緒かなー。フィールドをテクテク歩くのではなく、全体マップで拠点をクリックするとそこに行く。

 ロマサガ1の時は、ある場所に行くにはそのエリア全体の「地図」と、その場所の「地名」をどこかのNPCから聞き出す必要があった。その両方がないとたどり着けない。3の場合、地図は必要ない。全ての地図は最初からオープンしている。Xボタンを押せば更にワイドになった全地図画面も表示される。ただ城だの町だのは今まで通りその地名を誰かから聞かないとたどり着けない。


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 最初だと、ロアーヌのすぐ西にあるミュルスくらいにしか行けない。
 そのミュルスのパブに入ると、詩人がいる。ロマサガ1や2にも少しずつ姿を変えつつ出ているレギュラーキャラだ。話しかけると勝手に仲間になる。しかも外すのが超絶めんどい。当然ながらパーティ人数には上限があるので、必要もないのに詩人に話しかけると大変な事になる。話しかけない方がいいだろう。


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 また、町の中を変な髪型の女の子がブラブラしている。これはミュルスに限らず、色んな町にいる。この子の名前はタチアナで、こちらを見かけると追いかけてくる。何回か捕まると仲間に入ってしまう。こちらも必要としていなければ入れない方がいいと思われる。だから私はタチアナを見かけたら逃げ回っていた。


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 ミュルス自体には特に何もない。ただ港があって、そこからピドナに行ける。ピドナはこの世界における通行の要であり、港から色々な場所に行ける。またイベントも色々起きる。


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 ピドナにはトーマスの家がある。トーマスを仲間にしたいので早速行ってみる。
 そのトーマスの家にサラが遊びに来ていた。話しかけると「カタリナさん!」とか言われて仲間にするかどうか選択する事になる。
 たださ、カタリナで始めるとサラとの絡みほとんど無いんだよね。なんかミカエルのイベントで一瞬見たくらい。だから最初誰だか分からなかったしさ。「カタリナさん!」とだけ言われて「仲間にしますか」って言われてもさ。名前とか能力とか…もうちょい自己アピールが欲しい。

 まあこういうキャラは詩人と違って酒場で簡単に外せるし、陣形取得目当てでとっかえひっかえする事にはなる。ただサラは私は仲間にしなかった。なぜサラを仲間にしないのか…は物語終盤に関わる重大なネタバレも関係するので、ここでは書かないでおく。


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 奥の部屋にトーマスがいた。こいつを仲間にしに来たんだった。
 ただ、今は祖父から頼まれた用事があるからダメらしい。残念。


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 ピドナの他の場所をうろつこうか。
 ここにはノーラの工房がある。入るなり、ノーラという女性が出ていってしまう。残った方の職人からちょっと事情が聞ける。
 ここは元々界隈で一番の工房だったらしい。300年前には「聖王の槍」を作り上げ、その名声を確実なものにしていた。その後は壁に聖王の槍を飾って工房のシンボルとしていた。しかし近年、その聖王の槍が何者かに盗まれてしまった。親方は槍を取り戻すために旅に出て、最終的にはこのピドナにある事を突き止めたが、その後殺されてしまった。槍も親方もなくなった工房は人気がなくなり、職人も一人ずつ辞めていった。今では親方の一人娘ノーラと、この職人ケーンの2人だけになってしまった。
 ここまで事情を聞いたあたりでノーラが戻ってきて、「やっぱ親方の仇取りに行くわ」となった。ここで「ノーラを助ける」を選ぶと仲間になる。


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 よし、旅に出て初めての仲間だ。
 ノーラは鍛冶職人っぽくハンマーを得意武器としている。


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 トーマスが西にあるピドナ旧市街の方に行ったのが見えたから、追いかけてみる。ここにはミューズという女性が住んでおり、お見舞いに来ていた。ミューズは旧市街の住民から非常に慕われている聖女のような存在だが、なんか病気にかかっているらしい。


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 そしてカタリナが来た直後、住人であるミッチが飛び込んでくる。ミッチは友達のゴンと隠れんぼをしていたのだが、そのゴンが魔王殿に迷い込んでしまったらしい。魔王殿はピドナにすぐ隣接しており、名前の通り魔王が住んでいた。ただ魔王がいたのは600年も前の話なので、今はただの廃墟となっている。しかしモンスターや盗賊が住み着き、それなりに危険ではあるらしい。


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 そこでミューズの従者であるシャール、そしてトーマスがゴンを探しに行く。カタリナとノーラも同行する。
 トーマスはこの時点では若干HPが低く、前に出すのはきつい。後ろで術を使ってもらう事にした。ただ今のところスコールくらいしか覚えてなくて、術も大して役に立たないんだけどね…。


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 ゴンは結局浅い階にいたのですぐ見つかった。
 魔王殿と聞くと名前は大げさだけど、なんか初心者冒険者の観光名所になっている部分もあり、浅い階ならさほど危険が無いらしい。
 ゴンを見つけた後更に深い階まで行く事も可能だが、ここはすぐに戻ってきた。

 (続く)

  1. 2024/12/17(火) 10:00:00|
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