ドラクエ2攻略第6回。
ドラクエ2は、一般的にはバランスが悪い、と言われている。ディレクターを務めた中村光一なども、ゲームの規模のわりに開発期間が極端に短く、十分な調整期間が取れなかった、と言っているようだ。
そのバランスの悪さの一つは、謎解きの部分だ。
実際、シリーズ全体で見た時に、分かり辛い・難しい謎があるように思う。堀井雄二も、手違いでヒントを入れられなかったところもある、などと言っている。
それから、この前も書いたように、例えばベラヌールに行くのはいつが適切なのかなど、攻略の順序が自由なために、中盤は難易度が上がってしまっている部分があった。適切な順番で行かないと、敵がとても強かったり、武器や防具の価格が見合わなかったりして、手詰まりになってしまう事もある。
最もバランスの悪さが顕著に出るのが、戦闘というか、経験値稼ぎの部分だろう。
例えば、ロンダルキアの洞窟などは非常に難しいので、その前にパーティを強くしておきたいのだが、適切な稼ぎ場所というのがあまりない。どこも同じくらい強い、みたいな。後の作品だと、そういうところにはメタルスライムやはぐれメタルなど、おいしい敵がいて、稼ぎに適していたりするのだけど、このゲームのメタルは大した経験値は無い。
他にも、呪文もいきなり強いのを覚えたり、しばらく覚えなかったりと波があるし、またローレシア/サマルトリア/ムーンブルクの3人に関しても、強さが均一じゃない。
つまり、一言で言うと、全部に波があるという話で、シリーズの他の作品に比べてもその波は荒い。例えば次のドラクエ3などでは、呪文の強さももっとなだらかに上がっていく。
ただ、私自身は、このような「波」には肯定的で、私は現役時代プレイしていて、それほどバランスが悪いとは感じなかった。むしろ、うまく作ってある、と感じていた。
例えば、呪文のバランスについても、波があるおかげで、特定の呪文を覚える事で、急に楽になる感覚が得られる。敵との戦闘や経験値とのバランスも、その波があるからこそ、苦しいところを乗り越えた時の気持ち良さがある。
あまりにもバランスが取れていて、波がなだらかだと、自然に進められる代わりに、そういった「気持ち良さ」がないんだよね。だから、粗削りだからこその、ゲームとしての楽しさがあったように思う。
そういう、長いトンネルを抜けた時の気持ち良さ、というのを文字通り今回味わったりする。
▼続きを読む
- 2016/11/30(水) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
- |
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
ドラクエ2攻略第5回。
ここまでの攻略を見て分かるように、船を取った時から、様々な目標が見えてきて、平行して進められるようになる。
・5つの紋章を集め、ルビスのまもりを手に入れる
・じゃしんのぞうを手に入れる
・鍵を全て集める
他にも色々あるが、必須なのは上記のものになる。
これに付随して、例えばじゃしんのぞうを手に入れるにはつきのかけらが必要で、それを手に入れるにはすいもんのカギが必要、となっている。
それから、必須ではないが、あまつゆのいと・せいなるおりきからみずのはごろもを作れたり、あるいはロトシリーズの装備を集める事もできる。いかづちのつえ、ガイアのよろいのような装備も入手できる。
そしてもちろん、攻略サイトも何も見ない人にとっては、これら一つ一つについて情報を集める必要があり、中には情報をどこでもらえるかみたいな、情報の情報から集めていく場面もある。
こういった事を、わりと自由度の高い状態で進められるので、逆に「船を手に入れた後何をしていいのか分からない」という状況という人も多かった。私の今回の攻略も、だいぶフリーダムだしね。
このへんは人によるだろうが、私は高評価だった。攻略の自由度が、あり過ぎない程度にある、という状態が良かった。
それに、このゲームではヒントはたくさん散りばめられており、本当の意味で「何をしていいか分からない」という状況にならないようになっている。順番に迷うだけの話で。
それでは攻略どうぞ。
▼続きを読む
- 2016/11/26(土) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
- |
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
ドラクエ2攻略第4回。
私は、ドラクエをやる前から、Apple][、PC-8801、MSXなどで、各種RPGに触れてきた。そういうわけで、「ファミコンのRPG」というものを、見下すというほどでもないが、子供でもできるようにアレンジされたもの、という風に見ていた。…ファミコンすら自分で所持していなかったのにね。
その考えは、ドラクエ1をやった時も変わらなかったが、ドラクエ2をやった時に、考え方が変わった。確かにドラクエ2は、見た目やUIは、子供でもできるようにアレンジされていたりするけど、内容はきっちりと「RPG」していて、PCで発売されているRPGに全く遜色ないのではないか、と思うようになった。
今でもその考えは間違ってないと思うけどね。PCゲームに負けてないと思うし。
(関係ないですが、わりと最近、このBlogの背景を真っ黒に変えました。これまでは、微妙な横ストライプだったのですが、液晶モニタによってはチラついて見づらかったので…)
▼続きを読む
- 2016/11/25(金) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
- |
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
ドラクエ2攻略第3回。
上にスクリーンショットを掲載したが、今回のドラクエ2では、復活の呪文がやたらと長くなっている。前作では20文字だったのに対し、今作では最大52文字となっている。「最大」とつけたのは、前作は固定長なのに対し、2では可変長となっており、持ち物が少なかったり、仲間がまだいない時は、パスワード自体短くなるようにできている。
パスワードが長いという事は、単純に書き間違えやすくなるし、それに毎度の入力も大変めんどうくさいというデメリットがある。
で、私は良く友人の家に数人で集まってゲームをしていて、その中にドラクエ2もあった(みんなでやるようなゲームではないけど)。そこにいた仲間が良くやっていたのは、この復活の呪文入力画面で、「BGMが1ループするまでに入力し終わったら勝ち」という遊びだった。
この画面では、「Love Song 探して」という曲が流れる。この曲は、牧野アンナという歌手を起用し、歌としてのレコードが実際発売される事がすでに開発時に決定していた、いわゆるタイアップソングだ。
この曲が、歌謡曲だけあって、ループがそれなりに長いのね。そして、この復活の呪文を必死に打つと、ギリギリ間に合うくらいなのよ。それで夢中になったっけ。曲の終わりの部分が少し長く、また最後の音がちょっと伸びるので、そのあたりで打ち終わる事も多く、「あとちょっと鳴っててくれ」とか祈りながら入力するというドキドキ感が味わえる。
しかし子供の頃って、こんな事にまで「遊び」を取り入れて、本当は面白くもなんともないパスワード入力ですら、できるだけ楽しもうって姿勢で行くんだから、すごいよね。
では、第3回、行きます。
▼続きを読む
- 2016/11/23(水) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
- |
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
ドラクエ2攻略第2回。
ドラクエ2は、前作のヒットを受けて、発売の情報が流れた時からすでに盛り上がっていた。前作はそもそも、発売時点での売り上げは大した事はなかった。真に売れたのは、この2からだった。
このゲームは、発売日には行列ができた。ドラクエで発売日に行列と言うと、次回作の3が有名だが、そもそも2が大人気で初日完売が相次いだために、「これは並ばなければ買えない」という認識ができて、それで3の行列が凄かったというのもある。
ゲームの発売日に行列ができるというのは、もしかしたらこのドラクエ2が元祖かも知れない。
前回書いた通り、元々は86年の年末商戦に合わせて発売する予定が、翌年2月までズレ込んでしまった。この業界では、年末商戦というのは非常に強く、ここを逃して2月とかにしてしまうと売れないというのが定説であったが、それでもダブルミリオンは売れた。
当時の熱狂の理由が、今回の攻略で少しでも伝わってくれれば、と思う。
▼続きを読む
- 2016/11/22(火) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
- |
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
ドラゴンクエストII 悪霊の神々 |
リリース | 1987/01 |
メーカー | エニックス |
プラットフォーム | ファミコン |
ジャンル | RPG |
ファミコン初の本格RPGという事で人気を博したドラクエの続編。
元々の発売日は86年末で、年末商戦に合わせる予定だったものの、遅れて87年にずれこんでしまった。それでも爆発的に売れて、ブランドとしてのドラクエを確立したと言って良かった。
(しかし、1が86年の5月に出たのに、もう2をその年の末にはリリースしようとしてたんだね。今からだと考えられないペースだね)
ゲーム内容は大幅に進化した。3人までのパーティ制となったし、魔法や武器や敵の種類も大幅に増え、シナリオも複雑になった。そして何より、キャラが上下左右に向くようになり、話す時にいちいち方向を指定しなくて良くなった。
私は発売時、ファミコンを持っていなかったので、のちにドラゴンバスターなどと一緒に本体ごと友達に借りてプレイした。いやあ、面白かったなあ。ゲーム内容も前作よりスケールアップしたし、音楽も素晴らしいし。自分の中で、思い出補正込みなら一番楽しかったドラクエかも知れない。この時代は何やっても楽しかったからね。
そんな思い入れのたっぷりあるドラクエ2を、また攻略してみる。もう現時点で、過去最高の画像枚数になっているので、かなりのボリュームになる事が予想される。適度に休憩しながら読んで下さい。
ではどうぞ。
▼続きを読む
- 2016/11/20(日) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
- |
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2
リンクの冒険攻略第4回。一応今回で終わり。
初代ゼルダ姫の寝床から持ってきたクリスタルを6つとも石像にはめ込み、いよいよ第3のトライフォースである、勇気のトライフォースをゲットしにいく。
長く辛かった旅もここで終わる…。
▼続きを読む
- 2016/11/13(日) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
- |
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
リンクの冒険攻略第3回。
このゲームも、前作同様、体力が満タンだと剣からビームが出るという特典がある。
前作では、それを維持したくて、なるべくノーダメージを維持しようとするのだが、リンクの冒険は難易度が高く、ちょっと何かあるとダメージを食らう。だから、町を出たばかりとか、ライフの魔法を使ったばかりで、これでビームで行ける! と思った次の瞬間もう食らってダメになる。
というかなりのストレスの中、どうにかこうにか進めてみる。
▼続きを読む
- 2016/11/12(土) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
- |
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
今回の攻略は、以前のザナドゥやハイドライドほどではないけど、それなりに時間がかかっている。
理由の一つには、やっぱり難しいというのがある。アクション性が高く、とにかく敵の行動がいやらしいので、イライラして「もう今日はいいや!」ってなる事も多かったし。
しかしそれより切実な話として、「スクリーンショットが消えてしまった」という問題があった。
このBlogに記事を載せるために、プレイしながらスクリーンショットを保存しているのだが、まあ色々な理由があって、消えてしまった。
上記の通り、そもそも難易度が高く、非常に苦労しながら第4神殿くらいまでは行ったものの、スクリーンショットが(全部ではないが)消えてしまうという事件が起きた。
仕方ないので、血の涙を流しながら、最初からやり直した。ま、そんな事もあって、全攻略にかなり時間がかかってしまった。
▼続きを読む
- 2016/11/05(土) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
- |
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0
リンクの冒険 |
リリース | 1987/01 |
メーカー | 任天堂 |
プラットフォーム | ファミコン |
ジャンル | ARPG |
前年発売の「ゼルダの伝説」の続編。同じく、ディスクシステム専用でリリースされた。
前作が、見下ろし型のアクションRPGだったのに対し、今回のリンクの冒険は、戦闘画面がサイドビューとなっており、ジャンプやしゃがみの概念が導入され、また盾の構えや剣攻撃に上段・下段の区別がなされたので、前作に比べて格段にアクション性が上がっている。
この次の作品以降が、(完全3D化するまでは)見下ろし型に戻った事や、またタイトルの命名ルールも、一応このゲームも「THE LEGEND OF ZELDA2 リンクの冒険」とはなっているものの、次の作品以降が全て「ゼルダの伝説 ○○○○」というルールに統一された事から、色々と例外感があり、外伝的な存在になってしまっている。ルールの似た直接の続編や、他ハードでのリメイク等が無いのも、その「例外感」に拍車をかけている。
そういうわけで、ゼルダシリーズの中では、とりわけ地味というか、あまり話題に上がらない存在ではあった。
個人的にも、このゲームはそんなにやらなかった。一応ちょっとはプレイしたのだが、なんか地上マップをちょっと歩くと敵に襲われる(そして戦闘が長い)のがうっとうしいのと、その戦闘が結構難易度高かったので、少し敬遠していた感はある。
で、実際今回クリアしようと思ってプレイしてみたが、やっぱり感想は変わらない。地上マップの敵はうっとうしいし、戦闘の難易度は高い。総じて、難しいゲームだと思う。
そんなわけで、攻略に非常に時間がかかったのだが、ようやくクリアしたので、記事にしてみる。
▼続きを読む
- 2016/11/03(木) 23:00:00|
- オールドゲーム攻略
- |
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2