ゴールデンウィーク早期リタイア考(その4) 早期リタイア実践者たちに学ぶ

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前回までの記事(その2・その3)で、早期リタイアに関連する書籍を紹介させていただきましたが、次はどうしても、実際に早期リタイアされた先輩の「生の声」が聞きたくなります。

しかし、リアルではもちろん、ネットでも早期リタイア実践者はなかなか見つかりません。
ネットで早期リタイアと検索すると、関連ページが出てくることは出てくるのですが、情報商材の販売ページだったり、本当かどうか疑わしいページだったり、どうも信頼できないものが多いような気がします。
なので、運良く信頼できるものが見つかると、できる限りコミュニケーションを取って勉強させていただくようにしています。

まず、リアルでは、友人のW君が早期リタイア実践者でした。
(訳あって現在はまた働きはじめたようですが)
ネットでは、相互リンクブログ「フランクの ~早期退職~ ビフォー・アフター」のフランクさんが早期リタイア実践者、「PALCOMの海外投資塾」のPALCOMさんが2008年中のセミリタイアを宣言されています。
また、コメント常連さんのWerder Bremenさんが早期リタイア実践者でいらっしゃいます。
あと、意外なところで、TFMのラジオ番組「Suntory Saturday Wating Bar "AVANTI"」の昔の放送でアーリー・リタイア特集があり、細川元首相の体験談などを、たまに振り返って読んでます。

早期リタイア実践者(経験者)の皆さんの、当時のリタイア実現方法を、公開されている貴重な記事やコメントを参考に、水瀬の独断と偏見で勝手に分析させていただきました。
それではどうぞ。
(公開記事等をもとにして書いておりますが、間違いや失礼がありましたらご連絡ください。すぐに対処いたします)

○ フランクさんの早期リタイア実現方法を見てみる

・4つの個人年金(当時の年利9%)
・ビッグ(当時の年利4~5%前後)
・財形貯蓄・公社債投信の積み立て

バブル時代の恩恵をフル活用した形だと思います。
ただし、当時は、外車に海外旅行にとイケイケ(死後)の浮かれた消費時代であり、そんななかでの個人年金やビッグなどの長期貯蓄型商品の選択は、ある意味、勇気ある行動だったのではないかと想像します。
年利9%を約束してしまった保険会社は、その後逆ザヤに苦しみ、いくつかの生保は破綻し、残った保険会社でもその後の個人年金商品の利率は大きく下げられ、現在ではすっかり魅力がなくなってしまいました。
その時々で、どうすれば早期リタイアできるかを真剣に考えた末の、思慮深い投資行動が早期リタイアにつながったのだと思われます。

※参考情報
http://frank05.blog21.fc2.com/blog-entry-34.html
http://frank05.blog21.fc2.com/blog-entry-35.html
http://frank05.blog21.fc2.com/blog-entry-36.html
http://frank05.blog21.fc2.com/blog-entry-37.html
http://frank05.blog21.fc2.com/blog-entry-40.html


○ PALCOMさんのセミリタイア実現方法を見てみる

・事業所得(資産運用支援サービス事業のようです)
・投資所得(ポートフォリオは、先進国株式6.39% エマージング株式29.76% 先進国債券1.27% エマージング債券6.87% 資源株6.12% 生命保険証券6.43% 資産担保証券8.03% 預金35.12% ※2007年1月現在)
・上記2つの所得で月100万円

投資所得だけでなく、事業所得とセットであるところががポイントだと思われます。
おそらく、ご自分の手がかからないビジネスモデルの構築に成功されたのだと思います。
その分、投資所得のポートフォリオは、エマージング比率が高くハイリスクになっていますが、事業所得という基盤がある上での「アップショット」だったのではないかと推測します。
複数の収入の流れを、手間暇かけなくてよい形で完成させたことが、成功の要因ではないかと思われます。

※参考情報
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-56.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-88.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-364.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-368.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-371.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-372.html
http://palcomhk.blog79.fc2.com/blog-entry-379.html


○ Werder Bremenさんの早期リタイア実現方法を見てみる

・大暴落時の個別株集中投資 日本株カテゴリー内のみでの分散投資
・ゼロクーポン債
・養老保険
※ご本人からのお申し出により一部修正(2008/05/06 10:45)

大暴落時(911など)での、思い切った投資が成功した例だと思います。
大きなリスクを取った見返りということができると思います。ただ、語弊を覚悟で言えば、運も味方したという面もあるのではないかと思います。
一歩間違えれば資産の大半を溶かしてしまいかねない大勝負であり、小心者の僕にはとても真似のできない荒技だと思います。その勇気には脱帽です。

※参考情報
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-430.html#comment_list


○ W君の早期リタイア実現方法を見てみる

・個別株運用のミラクル(詳細不明)
・極限まで切り詰めた生活(月10万円以下)

あ~なんというか、彼の場合は「特殊」なので、よい子はマネしないように(笑)

※参考記事
http://randomwalker.blog19.fc2.com/blog-entry-466.html
(この記事に他の複数記事へのリンクがあります)


実践者(あるいは経験者)の皆さんの貴重な体験談を見るにつけ、早期リタイアの実現方法は、本当に様々だなと思います。
早期リタイアの定石があるわけではないので、時代の流れ、ご自分の能力、性格などを勘案し、考えに考え、果敢に行動した結果、ようやく実現できたのだと思います。様々なのも当然です。
上記は公開されていた方法というだけで、それ以外にもいろいろと努力されていたのかもしれません。少なくとも言えることは、ただサラリーマンとして普通に働いているだけでは実現できなかったであろうということです。

これらの貴重な体験談を、どう自分の人生に活かしていくかは、本人次第だと思います。


<お願い>
・繰り返しますが、「当時の」リタイア実現方法ですので、今そのまま真似してもうまくいかないと思われます。ご注意ください。
・早期リタイアの是非については、賛否両論あろうかと思いますが、いち個人の戯言だと思って、ご笑覧いただければ幸いです。
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