コンビニ弁当で資本主義経済を学ぶ!

※記事中にPRを含む場合があります

4302924_m20241124.jpg

最近のコンビニ弁当は意外とおいしいですよね。私はセブンイレブンの「あんかけ焼きそば」が好きです。

ゴールドオンラインに、『いつでも買えて、種類もたくさん…コンビニ弁当から読み解く「資本主義」「社会主義」の本質』という記事が掲載されています。私たちが暮らす資本主義経済社会のしくみをとてもわかりやすく解説している記事でした。


詳しくは上記記事をご覧いただきたいのですが、趣旨をまとめると以下のとおりでした。

コンビニ弁当が手軽に買える理由は、資本主義の「欲張り」な性質にあります。コンビニの経営者や店長が利益を追求することで、消費者は便利に弁当を購入できます。一方、共産主義は「欲張る心」を否定し、全員の給料を同じにすることで経済がうまくいかなくなりました。ソ連や中国の例からも、適度な貧富の格差が経済発展に必要であることが示されています。市場経済では、需要と供給の関係で価格が決まり、消費者が求める商品が多く生産される仕組みが機能します。日本や米国のパン職人が美味しいパンを作るのも、利益を追求するからです。
(Copilotによる要約)


記事では、コンビニ弁当が手軽に買える理由は、資本主義の「欲張り」な性質にあるとしています。的を射た表現だと思います。

資本主義経済社会では、需要と供給の関係で価格が決まり、消費者が求める商品が多く生産される仕組みが機能します。パン職人(労働者)が創意工夫して美味しいパンを作れば、たくさんの人(消費者)がそれを買い美味しくたべて幸せになり、パン職人も多くの収入を得て幸せになれます。

美味しいパンを作っても不味いパンを作っても収入が変わらなければ、創意工夫しようなんて思いません。ましてや、なにをしても収入が変わらないのですから、できるだけ仕事をサボる方が効率がいいという話にまでなってしまいます。それで大失敗したのが旧ソ連等の社会主義経済です。

私は自分の著書「改訂版 お金は寝かせて増やしなさい」の中で、資本主義経済がどんどん拡大再生産していくよいしくみであることを、上記の労働者と消費者の関係だけでなく、資本家との関係も含めて、以下のように図解しました。


労働者はより高い賃金を得て豊かになりたいので、よい商品・サービスを作ってたくさん売り、資本家はより高い配当・株価の上昇を得て豊かになりたいので、資本を企業に投じ設備を増強などして、資本主義経済は自動的にグルグル回っていきます。これがまた、人々の「豊かになりたい」という欲望に見事に合致しているものだから、資本主義経済は拡大再生産し続けているというわけです。

「欲張り」「欲望」といった言葉にはよくないイメージを持たれるかもしれませんが、経済や社会を維持・向上させるためには欠かせない重要なエンジンのひとつです。

コンビニ弁当のような身近なところにも、資本主義経済のしくみは息づいています。そして、資本家側としてそれを享受するのが株式投資でもあるのです。


kaiteiban_okanehanekasete.jpg
関連記事