1. 【第3回】 期待リターンは維持したままに、リスクだけを低減できるのが分散投資のスゴさ――金融のプロに騙されない等身大の資産作り

    ■将来の不確実性を定義するのがリスク。大儲けの可能性がある商品は危険度も高い!? 第2回のコラムの最後で、リスクのお話が出ました。 でも、そもそも、リスクって何でしょうか? 普段、私たちが生活やビジネスのなかで使うリスクという言葉は、「危険」や「危険度」といったようなマイナスの意味を持っています。「リスクを避けろ」というように使われています。 でも、面白いことに、金融の世界ではリスクの定義が少し違いま...

  2. 【第2回】 金融危機、リストラ、災害、入院…不測の事態にも安心して投資を続ける秘訣とは

     それでは、私が実践しているインデックス投資法をお伝えしたいと思います、と言いたいところですが、投資を始める前にやっておきたいことがあります。■インデックス投資を始める前に、最低限把握しなくちゃいけないこと まずは、家計の状態を把握することです。 「ええ~つまらない!」と思われるかもしれません。しかし、毎月の生活費が収入を越えているような状態は、いわば底に穴が開いているバケツのようなものであり、ど...

  3. 【第1回】 なぜ銀行や証券会社は低コストで楽な投資法を個人投資家に隠すのか!?

     はじめまして、水瀬ケンイチと申します。 私は某IT企業に勤務する30代の会社員です。仕事のかたわら、零細投資家として「インデックス投資」なる投資法を実践しています。その実践記を6年前から「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」というブログで公開しております。 ありがたいことに、そのブログが皆さまにご好評いただき、昨年12月に「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」(朝...

  4. 低リスク型ETF、ちょっといいかも

    ETF

    米国では、低リスク型ETFの設定が相次いでいるそうです。【モーニングスター 株式ニュース2011/10/26より引用】<EMeye>新興国投資の定番ETFに「低リスク型」登場、ディフェンシブの比率高め波乱相場に備え 欧州債務問題の深刻化で各国株式の先行き不透明感が強まるなか、下落リスクを抑えながら長期的に良好なパフォーマンスを目指すETF(上場投資信託)が米国で注目を集めている。 米資産運用大手ブラックロック・...

  5. 貴重な債券投資の情報、債券ラダー戦略のすすめ

    岡本和久氏が、リタイア後に備えた資産運用に、生債券を使った債券ラダー型戦略をおすすめしています。東洋経済オンライン毎月分配型投信の落とし穴――退職後資金は退職前からの債券ラダー戦略活用も有効(11/10/25)詳しくは、コラムをご覧いただきたいのですが、簡単にまとめると、所定のアセットアロケーションの日本債券クラス部分を、5年物の債券で5年かけて毎年購入、運用して償還した分を生活費に充てるというものです。5年...

  6. かわいい投資4コマ漫画に猛然とツッコむおっさん

    かわいい投資4コマ漫画を発見。Business Media 誠:投資4コマ漫画『カブ・ジェネレーション』:最強の通貨“円”の国の住人としての振る舞いとは via kwoutほんわか~となっていたのですが、暇だったので、このかわいい投資4コマ漫画に、大人げなく猛然とツッコミを入れてみたいと思います(笑)...

  7. 日経ウーマンオンラインの取材をお受けしました

    先日、日経ウーマンオンラインの取材をお受けしました。場所は、にぎやかな六本木WITVカフェ。FPの花輪陽子さんと日経BP社の記者さんと私で取材が行なわれました。今まで、インデックス投資関連の取材はたくさんお受けしてきましたが、今回は投資ではなく「ブログ」と「収入」についての取材でした。いつもと違う問答が面白く、あっという間に時間が経ちました。30代のOLさんがメインターゲットとのことです。「これからブログを始...

  8. 「eMAXIS」シリーズに新ファンド2本を追加

    三菱UFJ投信は、「eMAXIS」シリーズに新ファンド2本を追加すると発表しました。三菱UFJ投信 プレスリリースhttp://www.am.mufg.jp/text/111021release.pdf・eMAXIS バランス(8資産均等型) 信託報酬年率0.525%(税込)・信託財産留保額0.15%(税込)・eMAXIS バランス(波乗り型) 信託報酬年率0.525%(税込)・信託財産留保額0.15%(税込)eMAXISシリーズ初のバランスファンドは、面白いものがラインナップされました。「e...

  9. 次回の第4回インデックス投資ナイトは当日働きます

    来年1月に予定されている個人投資家の手作りイベント「第4回インデックス投資ナイト」の企画が始まっています。既に実行委員会に2回参加していますが、大小いろいろな新アイディアが飛び出していて、どうなるのか今から楽しみです。今までも企画には携わらせていただいていましたが、イベント当日は、いち視聴者としてお酒を飲みながら楽しむ側で参加していました。しかし、次回のインデックス投資ナイトでは、イベント当日の某役...

  10. 「いつかは経済自由人!」で毎月分配型投信の過剰人気を分析

    日経電子版で田村正之氏が執筆しているコラム「いつかは経済自由人!」で、毎月分配型投信が取り上げられていました。日経電子版 > マネー > コラム いつかは経済自由人!心理学で分析する「毎月分配型投信」の人気 (2011/10/18)(大人の事情で直リンクができません。申し訳ありませんが上記リンクを辿ってください^^;)内容は、毎月分配型投信が、資産形成層(多くの場合若い人)にとっては向いていない商品設計であるにもか...

  11. 「よく読まれた記事ランキング」でよく読まれた記事

    昨日のブログ記事「よく読まれた記事ランキング(2011年1月~6月)」では10本の過去記事をご紹介しました。お遊びみたいなもんですが、その10本のランキング記事の中で、この2日間でよく読まれていた記事はどれか調べてみました。ページの上(第10位)から順番に読まれていたのか、ランキングが高い順に読まれていたのか、それともどれかが特別に多く読まれていたのか?サクっと結果を書きます。いちばん読まれていたのは……...

  12. よく読まれた記事ランキング(2011年1月~6月)

    過去のブログ記事でどの記事が、いちばんよく読まれていたのか?1か月の人気記事ランキングは、左サイドバーに自動的に表示されていますが、毎日1か月分遡ってどんどん更新されているので、定点観測的な比較がしづらいという課題がありました。どの程度の期間で比較するのがいいのかよく分からなかったので、とりあえず今年の上半期(2011年1月~6月)で、ベスト10を調べてみました。自分でも、いったいどの記事がよく読まれていた...

  13. ヘッジファンドについてどう考えているか

    ヘッジファンド、なんて甘美な響きでしょう。「ロング・ショート戦略で絶対収益を目指す」などと言われると、何だかよくわかりませんがすごく儲かるような印象を受けます。大切な資金をリスクに晒してインデックス投資をするなんて馬鹿らしく思えてくるかもしれません。でも、「目指す」ことと「できる」ことは違います。【Bloomberg.co.jp 2011/10/14より引用】T&Dアセット:日本株ヘッジファンド運用を停止-執行コストかさむ...

  14. ダイヤモンド・オンラインの連載コラム最終回公開。このコラムでいちばん伝えたかったことなど

    ダイヤモンド・オンラインでの連載コラムの第8回が、本日公開されました。今回が最終回です。ダイヤモンド・オンライン 金融のプロに騙されない等身大の資産作り最後に教えます!金融のプロは教えてくれない「インデックス投資を続けるコツ」 (2011/10/13)下げ相場(上げ相場)の中でも、インデックス投資を継続するための「地に足の着いた」コツを公開しています。また、今までのコラム(第1回~8回)の総まとめと、いちばん伝...

  15. マルキール、エリス対談(4)コストを抑える

    インデックス投資家の2大バイブル、「ウォール街のランダム・ウォーカー」と「敗者のゲーム」の著者、バートン・マルキール氏とチャールズ・エリス氏の対談動画が、YOMIURI ONLINEに掲載されています。YOMIURI ONLINE 英語で学ぶ~投資の基本 投資を成功させる五つのヒント―マルキール、エリス対談(4)コストを抑える対談動画の第4回目は、コストについてです。コストは軽視されがちです。資産額に対して年1%というコストは、...

  16. チャールズ・エリス氏セミナーレポート(その4)

    「チャールズ・エリス氏セミナーレポート(その1)」「チャールズ・エリス氏セミナーレポート(その2)」「チャールズ・エリス氏セミナーレポート(その3)」の続きです。今回が最後のレポートです。繰り返しになりますが、内容については、水瀬の主観による省略やまとめが含まれますことをご了承ください。講演のあとは質疑応答がありました。セミナー応募の際にあわせて募集していた質問の中から代表的なものを司会のかたが質問...

  17. チャールズ・エリス氏セミナーレポート(その3)

    「チャールズ・エリス氏セミナーレポート(その1)」「チャールズ・エリス氏セミナーレポート(その2)」の続きです。繰り返しになりますが、内容については、水瀬の主観による省略やまとめが含まれますことをご了承ください。■一番大切な目標はなに?(1)本当のゴールを理解する・リスク許容度・資産・支出・流動性・不確実性に対する許容度・決めた方針を貫ける能力・パフォーマンスの良し悪しにどんな影響を受けるか(2)本当のゴ...

  18. チャールズ・エリス氏セミナーレポート(その2)

    「チャールズ・エリス氏セミナーレポート(その1)」の続きです。繰り返しになりますが、内容については、水瀬の主観による省略やまとめが含まれますことをご了承ください。■行動経済学・直近の結果にとらわれる・確証バイアス・「知ってる」ことと「理解している」ことの混同・ニュースへの過剰反応。平常状態の無視・最近の出来事を過剰にウェイト付けする→私たち人間は、まったく合理的ではない(水瀬コメント)エリス氏の口か...

  19. チャールズ・エリス氏セミナーレポート(その1)

    本日2011年10月9日に行なわれた、「敗者のゲーム」著者のチャールズ・エリス氏来日セミナーに参加してきました。バンガード・インベストメンツ・ジャパン主催、クレディセゾン・セゾン投信協賛セミナー「正しい投資の始め方 ~『敗者のゲーム』チャールズ・エリス氏を迎えて~」日時:2011年10月9日(日) 13:30~16:10会場:有楽町朝日ホール通訳機器を使用した同時通訳はメモが取りづらく、象形文字を解読しながらのレポート執...

  20. こんな金融商品あれば買うかも

    日経電子版に、「こんな金融商品あれば買うかも」という面白い記事が出ていました。日経電子版>コラム>マネー底流潮流個人マネー、こんな金融商品あれば買うかも (10/3)(大人の事情で直接リンクできません。お手数ですが上記リンクから辿ってください)記事には、個人向け東北復興債やインフレ連動国債など、面白そうなアイディアがいろいろ書いてありますが、一覧表で見るとこんな商品だそうです。...

  21. マルキール、エリス対談(3)リスクを広く分散する

    インデックス投資家の2大バイブル、「ウォール街のランダム・ウォーカー」と「敗者のゲーム」の著者、バートン・マルキール氏とチャールズ・エリス氏の対談動画が、YOMIURI ONLINEに掲載されています。YOMIURI ONLINE 英語で学ぶ~投資の基本 投資を成功させる五つのヒント―マルキール、エリス対談(3)リスクを広く分散する対談動画の第3回目は、分散効果についてです。株式と債券が別方向に動くことが多いことからリスクを下げ...

  22. マルキール、エリス対談(2)適正な配分を選択する

    インデックス投資家の2大バイブル、「ウォール街のランダム・ウォーカー」と「敗者のゲーム」の著者、バートン・マルキール氏とチャールズ・エリス氏の対談動画が、YOMIURI ONLINEに掲載されています。YOMIURI ONLINE 英語で学ぶ~投資の基本 投資を成功させる五つのヒント―マルキール、エリス対談(2)適正な配分を選択する対談動画の第2回目は、アセットアロケーションについてです。アセットアロケーションの重要性と、自分の...

  23. 売らずに我慢するテクニック 『株価下落時の(メンタル面での)対応いろいろ』

    私の投資スタイルは、インデックスファンド・ETFのバイ&ホールド戦略です。 この戦略を採用している投資家のいちばん大事な仕事は、企業分析やマクロ経済分析ではなく、単に「ファンドを売りたくなった時に我慢すること」だと考えています。 投資において、目的と方法がしっかりと決まっていれば、あとはそれを継続するために、どんなことでもやるべきだと思っています。些細なこと、屁理屈みたいなこと、おまじないみたいなこと...

  24. 「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」9月分の投資を実行

    「ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法」9月分の投資を、本日10月3日に行ないました。 <ご参考>ちょっと投資心をくすぐるドルコスト平均法とは?そうです。そのとおりです。9月分の投資を9月にやり忘れました。8月は早々に投資してしまい、残った日々が暇すぎたので、9月は月末に投資しようと思っていたら、半期末でバタバタしてしまい、すっかり忘れてしまいました。反省。まぁ相場は相変わらず不調のようですので、結果...

  25. 未来には、それに値する謙虚さをもって接する

    私が楽しみにしているメルマガのひとつに、バンガード・ニュースレターがあります。2011/09/27発行のバンガードレター<第26号>は、米国バンガードのビル・マクナブCEOに、最近の出来事についての意見と、事態を憂慮する投資家への指針を聞くという内容でした。興味深かったので、一部を引用させていただきます。◆今年は投資家にとって、控えめに言えば何かと興味深い年といえますが、ここ数ヶ月間を振り返って、私たちは何を学べ...

  26. 相方、何かを持ってひとり旅へ

    来週、相方が台湾へ旅行に行きます。今回はひとり旅で、しかも飛行機もホテルも自分で手配するということで、えらく張り切っています。今まさにバタバタ準備してますが、青い何かが私の目に留まりました。「何これ?」と聞くと、現地の人と筆談をするためのメモ帳との返事。なるほど。漢字で書けば、何とか意思疎通はできるだろうという発想ね。いやいや、私が聞きたかったのはそういうことではなく、その表紙に貼られたテプラです...