1. 「投信の新規販売が多いと良い」という発想をそろそろ変えたらどうか

    2012年上半期の国内投資信託販売動向が、全体で8割減ながら新規設定は好調、とのニュースが東洋経済オンラインに掲載されています。【東洋経済オンライン 2012/07/30より引用】2012年上半期の国内投資信託販売動向、全体で8割減ながら新規設定は好調2012年上半期の世界の株式市場は、日米欧と東南アジアを中心におおむね上昇したものの、欧州債務問題に振り回された。(中略)昨年上半期は新規設定の投資信託が10位内に1本もランク...

  2. キリンビール工場見学体験記

    先日、キリンビールの工場見学に行ってきました。(投資に関係ない雑談です。ご興味があるかただけご覧ください)...

  3. 公的年金、2012年度も国内債券の売り手に。個人投資家はどうすれば?

    世界最大級の運用規模を持つ日本の公的年金は、2012年度も国内債券の売り手になるとのこと。【Bloomberg.co.jp 2012/07/26より引用】GPIF理事長:今年度も国内債売却-年金支払い増加で世界最大の資産規模を持つ日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、人口の高齢化による年金支払い増加などで、2012年度も国内債券を売却していることを明らかにした。【引用おわり】公的年金を運用するGPIFは、昨年2011年に国内...

  4. 毎月分配型投信の分配金の82%が、単に自分のお金の払い戻しという茶番

    毎月分配型投信をめぐる推進派と反対派の論争が長らく続いて来ました。それぞれの主な主張は、推進派は「増やしながら取り崩すニーズに合っている」、反対派は「分配金が出ると複利効果が減り効率的ではない」というものです。両者の主張はかみ合うことがなく、いきおい感情的な言い争いに発展するケースもしばしばありました。感情や考え方とは関係ない「事実」として、すべての投信の分配金は、純資産を削って支払われます。当然...

  5. 「MAXIS トピックスリスクコントロール(10%)上場投信」上場と一般投資家のリスク・バジェッティング

    ETF

    三菱UFJ投信は本日、「MAXIS トピックスリスクコントロール(10%)上場投信」を8月9日に東証へ上場すると発表しました。三菱UFJ投信 プレスリリース『MAXIS トピックスリスクコントロール(10%)上場投信』新規設定についてこの国内ETFの商品概要は以下のとおり。・MAXIS トピックスリスクコントロール(10%)上場投信 (証券コード:1574) TOPIXリスクコントロール指数(ボラティリティ10%)連動・信託報酬年率0.252%...

  6. なかなか投資セミナーやイベントに参加できないかたはネットで投資関連動画を見よう

    首都圏にお住まいの方々は、投資イベント・セミナーに参加することが比較的容易だと思います。でも、地方在住のかたや土日休みでないかたなど、参加したくてもできない方々も多くいらっしゃると思います。私もずっと転勤族で地方各地で働いていた経験があるので、各種イベントの首都圏偏重を苦々しく味わったひとりであります。なので、たまたま自分が東京で働いている間は、投資セミナーやイベントに参加した際に、できるだけブロ...

  7. 【特別寄稿】 世界でいちばん割安なのはどの国?世界各国のバリュエーション表

    世界各国の株式市場で割安なのはどこか?通貨で割安なのはどこか?PERなど単発のデータで世界各国を比較するものはありますが、PERだけでなく、PBR、実質実効為替レート、長期金利、配当利回り、益回り、内部留保率、配当成長率といった各種指標を網羅的にまとめたデータが、読者のかたから寄せられました。複数の指標を比較することで、より正確に現状を把握することが可能になります。あまりに素晴らしかったので、ご本人にお願...

  8. インデックス投資の進化の方向性

    私は基本的に、「ウォール街のランダム・ウォーカー」で提案されている伝統的なインデックス投資を実践しています。国内外の株と債券のインデックスに連動するインデックスファンド・ETFに投資しています。インデックスは、国内株式であればTOPIX、外国株式であればMSCIコクサイといった伝統的なものに投資しています。これはシンプルな基本形のインデックス投資だと思っています。数年前まで、この基本形を日本で実践しようとする...

  9. レバレッジ型・インバース型ETFの売買急増、押さえておくべき注意点をデータで確認

    ETF

    日経新聞によると、値動きが株価指数よりレバレッジ型・インバース型ETFの売買が急拡大しているとのこと。【日経新聞2012年7月14日朝刊15面より引用】新型ETFの売買急増 収益拡大やリスク回避に活用 個人投資家のニーズ映す 値動きが株価指数より大きくなったり反対になったりする新しいタイプの上場投資信託(ETF)の売買が急拡大している。新型ETFの6月の月間売買代金は前月より2~6割前後増えた。株式相場の低迷が長引く中、...

  10. 国内ETFの「基準価額と市場価格の乖離」(2012年6月末時点)、MSCIコクサイの乖離がやや悪化

    ETF

    個人投資家の期待を集めながらも、基準価額と市場価格の乖離の大きさが課題と言われてきた国内ETF。海外資産クラスの主要銘柄「上場MSCIコクサイ株」(1680)・「上場MSCIエマージング株」(1681)・「MAXIS 海外株式(MSCIコクサイ)上場投信」(1550)の乖離率を、2012年6月末時点でチェックしてみます。直近の2012年6月の乖離率は、1680と1550というMSCIコクサイ連動ETFの乖離率がともに +0.82%とやや悪化しています。ここ数ヶ...

  11. 東証売買代金低迷は「自粛ムード」ではなく「経済犯罪による市場縮小」

    本日の日経新聞朝刊に、「内憂外患の株式市場 東証売買代金、7カ月ぶり低水準」という記事が出ています。今月の東証1部の1日当たり売買代金は13日時点で9111億円、年末で商いが細る12月を除くと、2003年以来の低水準となるそうです。記事によると、要因として「外国人投資家の世界景気の先行き警戒感」と「国内証券会社や運用会社の自粛ムード」をあげ、内憂外患だとしています。この報道内容に違和感を覚えます。...

  12. 東南アジアでは欧州危機といってもピンとこない

    朝食をとりながら Bangkok Postを見ていたら、こんな見出しの記事がありました。「欧州危機?危機って何よ?そんなのあんたがどう定義するか次第だろ」(意訳)リーマン・ショック後、回復もままならないうちに欧州債務危機に直面し、厳しい状態が続くいち日本人投資家としては、えらく強気に見えます。記事には強気材料が並び、欧州危機などどこ吹く風です。なんとなく、「これはタイ人のんびりした気性のせいなのかな?」と思い...

  13. 相次ぐインサイダー取引、日本の証券会社と金融庁は投資家をナメてんのか?

    ここ最近、野村・日興・大和という大手証券等で相次いでインサイダー取引が摘発されています。Bloomberg.co.jp 2012/07/11日本のインサイダー取引摘発-野放し状態にようやくメス当ブログではなるべく穏当な言葉づかいを心がけていますが、堪忍袋の緒が切れました。あえて書かせてもらいます。日本の証券会社と金融庁は投資家をナメてんのか?インチキ評論家や金融業界の中には、「インサイダー取引なんて昔から多かれ少なかれある...

  14. 「ETFとインデックスファンドの合わせ技で運用する」という提案の根拠がおかしい件

    QUICK MoneyLifeに、「ETFとインデックスファンドの合わせ技で運用する」というコラムが掲載されていました。熟読した結果、ETFとインデックスファンドの合わせ技で運用するという結論には同意であるものの、その根拠はちょっと違うのでは?と思いましたのでメモしておきます。上記コラムでは、ETFとインデックスファンドの組み合わせとして、日本株式・先進国株式・新興国株式といった「株式クラス」をETFで運用し、債券債券・外...

  15. SBI証券、韓国上場の海外ETFの取り扱い開始

    東南アジア某国に来ていますが、ホテルの滞在客を見ていると、アジア人では韓国人が多いようです。などと思っていたら、SBI証券がネット証券初、韓国上場の海外ETFの取り扱いを開始したという情報が目に入りました。銘柄の概要は以下のとおり。・サムスンKODEX200 ETF (コード:069500) KODEX200連動・信託報酬年率0.35%...

  16. ネットにつながっていますが本を読んでいます

    東南アジア某国におります。現地にネット環境があるかどうかわからなかったのですが、ホテルに無料のWi-Fi環境が用意されていました。ネットにつながっていますので、トラックバックやメールの対応等はできます。よかったよかった。...

  17. ちょっと早い夏休みをいただきます

    明日からちょっと早い夏休みをいただきます。休み中は、円高メリットをフル活用して、東南アジア某国に行ってきます。その間、トラックバックやメールの対応はできないかもしれません。(滞在先にネット環境があれば可能かもしれませんが、行ってみないと分かりません)...

  18. コツコツ六本木 #26 で思ったファイナンシャル・プランナーのお仕事

    先日、「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ #26」に参加しました。今までコツコツ六本木には散発的に参加してきましたが、ここ数ヶ月は連続参加しているので、コツコツ六本木参加の感覚が戻ってきました。なんと言っても、個人もプロも含め、いろいろな投資家に会えるのがよいところです。今回、興味深い出来事がありました。それは、某独立系ファイナンシャル・プランナー(FP)さんと突っ込んだお話をしたことです。たいへん勉...

  19. メールフォームから送られてくる珍メール

    ブログのメールフォームから、たくさんのメールをいただいております。その中には温かい応援メッセージから、辛辣な罵詈雑言まで、様々なものがあります。ただ、同じようなパターンで「こういうメールは困るなぁ」というものがたくさん来ますので、いくつか取り上げさせていただきます。...

  20. 2012年6月末のアセットアロケーションと主な構成商品

    毎年2回、お正月と6月末にアセットアロケーションの把握をしています。今回も計算してみました。なお、私が共著で書いた「ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド」で理論編を担当した山崎元氏が推奨アセットアロケーションを提示していますが、水瀬のアセットアロケーションは山崎氏の推奨とは異なることをあらかじめご了承ください。日本株式 10.3%先進国株式 42.2%新興国株式 16.4%日本債券 11.6%外国債券 13...