■セは29日開幕 延長なし、4・5からは減灯ナイター(報知)
セ・リーグが19日、東京・大手町の巨人球団事務所で臨時理事会を開き、東日本大震災の影響を考慮して、25日の公式戦開幕を29日に延期すると発表した。東京電力と東北電力管内の試合は4月3日までデーゲームで行い、4月5日以降は「減灯ナイター」として大規模節電に取り組む。文部科学省から節電要請を受けたセは、ほかにも2リーグ制以後初となるレギュラーシーズン全試合の9回打ち切りなど、対策を打ち出した。
セ6球団の幹部を集めて始まった午後2時からの会議は同9時過ぎ、「ファンの皆様へ」と題する声明の発表で、ひとまず決着した。
声明文は全部で6項目。25日に予定していた公式戦の開幕をあきらめ、29日に延期した。4月3日まで、首都圏でのナイターはすべてデーゲームに変更。電力需要が高まる夏場も極力デーゲームを増やし、すべての公式戦で9回打ち切りとする。
4月5日以降も「減灯ナイター」と題して大規模な節電に取り組む。巨人の東京ドーム開幕戦は、5日からの阪神3連戦となった。照明量を減らし、通路や外周ネオンを消灯するなど手を尽くす。
2カード目からの開幕について、セ・リーグの新(あたらし)純生理事長(ヤクルト球団常務)は「29日のほかにも4月1日開幕とか、いろんな考え方があった。最終的に大勢の意見で29日となった。(選手は)一緒になってやってくれると期待している」と選手会の協力を求めた。25~27日の開幕カードはシーズン最後または予備日に組み込み、公式戦全144試合とクライマックスシリーズを消化する方針だ。
セ・リーグは今月17日に3月25日の開幕を発表したものの、同日夜に鉄道の運行本数が削減され、首都圏で混乱が生じた。これが大規模停電への危機感を高めた。翌18日、日本野球機構(NPB)を所管する文部科学省が電力供給が不安定な首都圏でのナイターの自粛などを要請。これを受け入れ、善後策を協議して結論を下した。ファンには「選手の真剣なプレーをお見せしながら復興を全力で支援したいという気持ちには変わりはありません」と節電配慮の開催へ理解を求めた。
新理事長は「監督官庁はクリアした」と文科省の理解を得られたと強調した。選手会からの強い反対がなく、21日のパ・リーグ理事会で承認されれば、実行委員会をへて正式に決定する。
巨人・清武球団代表「この選択以外に、最良の選択肢はない。開幕を遅らせることで、選手の気持ちにも沿うようになる。東京ドームは、電力を40%カットするのが目標」
広島・鈴木球団本部長「6球団で監督官庁の意見をくみ、相談した。東日本の球団と同様に取り組んでいきたい。選手と一丸になり、スタートを切ることができればいい」
ヤクルト・新球団常務「文科省の指導に沿うようにやった。ヤクルトとしては4月12日まで延期した方がいいという考えだった」
阪神・沼沢球団本部長「とにかくシーズン144試合とクライマックスシリーズをやるということ。何とか選手会の理解を得られることを願っている」
中日・西脇球団代表「パ・リーグみたいに(開幕を)ずらす考えもある。ただ、野球を前に進めるためには長期的にずらすことはできない。(29日開幕は)両方の考えをすり合わせた結果。節電は球界全体で取り組まないといけない」
横浜・笹川取締役「25日開幕に向けて、準備が整わなかったということ。144試合とクライマックスシリーズをやり切るためには、3月29日が負担が少ない。思い切った節電で、文科省も理解してくれると思う」
ちょっと長いけど全文掲載しました。
なんじゃこれ、中途半端な。
という感想がファンの中では多かったのではないでしょうか?
私が納得がいかないのは特に2点。
・計画停電がいつで終わるかわからない状況で大量の電力を使うのはいかがなものか?
・余震が続く中で1つの場所に大量の人を集めるのはリスクはないのか?
デイゲームならいいという意見もありますが。この記事を見るとデイゲームでも大差はありませんね。
■QVCでの開催は当分の間デーゲームで(報知)
ロッテは19日、節電を求める文科省の通達を受けて、当面の間はナイター開催を自粛する方針を固めた。瀬戸山隆三球団社長は「電力の問題は、場合によってはナイターを控えて、デーゲームとなるのはやむをえないと思っていた。そういう対応をすることを視野に入れている」と説明した。
東日本大震災の影響で延期となった楽天との開幕戦は、4月12日に本拠地・QVCで午後6時15分開始の予定だった。しかし千葉市は東京電力管内であり、今後も不安定な電力供給が続く場合は、「4月12日に今と変わらない状況ならば、デーゲームでやることも」と昼間開催に変更する方向だ。
QVCマリンフィールドは、デーゲーム開催時の1万1000キロワット時に比べて、ナイター開催では1万6000キロワット時を消費する。バックスクリーンの映像装置だけでも約4000キロワット時を要するため、試合時の表示はスコアやボールカウントなど最低限必要なものに限り、節電を徹底していく。
つまり節電なしだとデイゲームでも1万1000キロワット。もしバックスクリーンの映像装置をなしにしても7000キロワット使用するということです。
あと安全面の問題。
東日本大震災を引き起こした本震から18日で1週間。
M5以上の余震は同日正午までに262回。
過去最多だった1994年の北海道東方沖地震の2.5倍以上。M6以上だけでも49回を数え、異常なケースなんだそうです。(河北新報社)
スマトラ沖地震で最も大きかった余震は3ヶ月後に来たそうですから、安全面でも見切り発車な気がしてなりません。
やはり私としては少なくとも計画停電が終わるまではデイゲームでも球場に足を運びたいとは思いません。
安全面は自分の覚悟次第かもしれませんが、大量の電力を使うという点ではまだ納得がいきません。全世帯がプロ野球ファンというならば別ですけど。
東北にもセリーグに所属するチームのファンはたくさんいます。
被災されている方は今回の決定をどのように思うでしょうか。
それどころじゃない、そのニュースすら届いていないのかも知れません。
話が前後しますが横浜・笹川取締役の「25日開幕に向けて、準備が整わなかったということ。144試合とクライマックスシリーズをやり切るためには、3月29日が負担が少ない。」ってなんですか??
144試合とクライマックスありきのお話ですか?
なんじゃそれ。クライマックスは削って130試合制にしたら5月開幕って案はないんですか?
たったの4日じゃないですからそれこそ「準備が整うと思いますけど」。
さあ、新井選手会会長どうする?
最後に。東京ドームでの開催についてカープファンにもあれこれ意見がありますが、鈴木本部長もこの日程で賛成しているなら讀賣だけじゃなく広島球団にも意見をいうべきと思います。
そして被災されている方々の生活が1日でも早く回復するのことを願っています。
■選手会長・石川、文科省の「節電」通達に「当たり前の事」(報知)
讀賣に続いて広島も25日開催に賛同。呆れましたね。セ・リーグの理事長も務めるヤクルトの新(あたらし)純生常務取締役は18日、文科省からの通達を受け「コミッショナーや我々も声明を出したように、政府、監督官庁の指導には全面的に従います。すぐにはこうします、とは言えない。いろいろ検討しなければならない」と、早急に代替案を練る考えを示した。
球団側はファンの混乱を避ける意味もあり、開幕戦・阪神戦を予定通り18時からのナイターで行う方向を固めていた。開幕3連戦のチケットは、特例として払い戻しに応じることも決めていた。が、急転、再び善後策を整える必要が出てきた。
一方、選手サイドは日程差し戻しを冷静に受け止めた。「僕らとしての気持ちは伝えているので、当たり前だと思っている」と選手会長の石川。プロ野球選手会前会長の宮本も「それが普通のこと。これを受けてヤクルトがどう判断するか分からないが、僕らが発している通り」と同調した。東電管内以外での開催という選択肢について、鈴木正球団社長兼オーナー代行は「急には難しい」としている。
今朝昨日見逃したFOOT!を再放送で見ました。
冒頭にMCの倉敷さんが「スポーツは何かが出来る。しかしそれにはタイミングがある。いまはその時期ではない」
私もそう思います。
なぜいま強行開幕を論議する必要があるのかさっぱりわかりません。
野球で元気づけてくれるのですか?
だったら西日本地域でやればいいじゃないですか。デイゲームなど時間を早めて行えばいいじゃないですか。しかしオーナー側は「難しい」でしょ?
そんな簡単に「難しい」というならやらなければいいんです。
上原が、選手に気持ちが入っていないプレイを見たいか?と。そうです、私はそんなん見たくない。
星野は行政に文句を言っていますがそれはどうかと。
いまは野球界が一枚岩になるときじゃないでしょうか。
見たいというファンもいます。いまは見れない環境のファンもいます。
その中で最大公約数を出さなければいけません。
しかし私としてはいまは我慢の時期だと思います。日本という国が一枚岩になるときじゃないでしょうか。