新相棒と旅
「今から日帰りで旅行がしたいのでプランを」、「上野駅発11時くらい、雪山が見たい、温泉に入りたい、上野には21時には戻りたい」等条件を入れてお願いしてみたら、

そうか、現在の列車ダイヤでと指定しなかったから、過去の情報を拾ってしまったのだと気づく。仕方ないのでホームで駅弁。

1時間後の電車に乗り水上へ。昔と違いシートは全部ロングシートなので、駅弁を食べることはどっちにしろできなかったかもしれません。水上駅に着いたのは14時近く。その手前まで雪らしい雪はなかったのが、水上駅に来たらちゃんと一面白くなっていて感動。こんなしっかりした雪を見るの何年振りだろう。そこからバスで30分、谷川岳ロープウェイ乗り場へ。この間の積雪量の変化がすごかった。わずか30分のバスなのに、乗り初めは、15cmくらいだったのがあれよあれよと高さが増え、終点では2m以上に。ここまで激しい雪景色を見るつもりで家を出てきていないのでちょっと寒いくらい。他にお客さんも1組いらしただけ。
ロープウェイで上へ行こうとしたら、係員の方がモニターを見せてくれながら「山の上はガスがかかっていて何も見えないのでお勧めしません」と。売上よりもお客様の満足感を大事にしようというなんとも素晴らしい姿勢。ちょっと躊躇しましたが、せっかくここまできたし、ロープウェイの道中は楽しめるし、見えないでもそれなりに楽しめるだろうと、往復1,500円で乗ってみることに。
途中は白銀の世界を堪能。




あれからもう1ヶ月以上。AIツールは強力な相棒と化し、これのおかげで仕事がはかどってはいるものの、新しい案件が舞い込んできたり、初めての決算を迎えたり、スイスから31年振りに友人が訪ねてきてくれたりで、またずっと休めていない...今度は休みの作り方を尋ねてみようかなぁ。


飲食ビジネスとは
僕の目指すのは、お客様はもちろん、生産者さんや地域の皆さんに喜んでいただく飲食シーンを創り続けること。その意味では、キッチンカーが一番楽しいのですが、経営の柱は複数持ちたいと考えています。特にBtoBの事業は必要不可欠。それゆえのコンサルタント業です。


この業界は昔から精神論に重きを置いてきました。今でも「根性論」や「感覚」を振りかざす古い経営者を見かけます。たとえば、「美味しいものを作っていれば客は来る」「技術は背中を見て盗め」「売上が上がらないのは気合いが足りないせいだ」といった考え。こう言いながら、細かい部分に我儘に口を出す。周りにそういう人、いませんか?僕が20代の頃お世話になった個人店は、どこもそんなお店でした。
一方、去年まで在籍していた会社は対照的でした。創業者はとてつもなく頭が切れ、かつ温和な方。飲食業は未経験だったのが余計によかったのでしょう、「この業界はマネジメントに真剣に取り組んできていない」と考え、合理的な経営を実践し、会社を創業20年で大手トップ10まで成長させました。経営陣の多くも銀行や商社出身者で、財務や経営戦略に長け、この業界らしからぬ理知的な運営をしていましたが、一方で僕の見る限り、ブランドや商品への深い理解が乏しいという弱点がありました。創業者が退任するとその傾向がさらに強まり、今は外食企業というより投資ファンドのように。株を持つには魅力的ですが、働く場としてはもう面白くないと判断したのも、退社した理由のひとつ。

結局、飲食には「人をもてなしたい、喜ばせたい」という人間ならではの感覚が不可欠。そこには、場合によっては”無駄”とされる要素も含まれます。でも、その余白こそが飲食サービスの本質ではないでしょうか。

ご依頼いただいた大阪での仕事を通じ、そんなことを考えました。
※僕のコンサルタントにご興味のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
・続かない無理はしない
・根拠のないことはしない
・セオリーに固執しない
をモットーにしています。


キッチンカーの冬

地域創生をミッションに掲げてのキッチンカー事業です。今までの事業者さんが人がいるとわかっているところを転々として売り上げをとっていく「狩猟スタイル」、ないし「縄文式」とすれば、僕の目指すのは、土を耕し種を蒔いて育てていく「農耕スタイル」「弥生式」です。なので目先の売上は二の次、信念と胆力が問われている、知名度がまだまだ低い中でのこの季節はやむなし、と思うその一方で、あまりに売上不振が続くと本当に大丈夫なのかと心配にもなります。

売上だけでなくキッチンカーの中の寒さもなかなかのもの。暖房がなく常に換気をしている掘建小屋なので当たり前ですが。幸いオーダーが入ると火を使うので気にならなくなりますが、アイドルタイムが続くとほぼ外気温となります。冷蔵庫の設定は5℃なので、それ以下になると冷蔵庫を動かしているのが馬鹿馬鹿しくも。朝開店準備していると、水道装置が凍っておりしばらく水が出ないなんてこともあります。そうそう、妻の足下には小型のヒーターを置いていますが、車全体で使える電力量には限りがありごく簡易なもの。そんな状況にも関わらず協力してくれる妻には頭が下がります。




歯が生えてくる?
1年少し前のこちらの記事に記した僕の奥歯。インプラント治療を諦め、部分入れ歯となったぼやきでした。が、この度なんと、インプラント治療ができるように。
とても丁寧に最大限フィットするものを作ってくれたものの、部分入れ歯は、装着した時の違和感がどうにも受け入れ難く、自然と使わない日が続いてしまっていました。そして秋、定期検診の際持参しようとしたらあるはずのケースの中に、ない。え、こんなもの失くすはずもないのに、とあちこち探しましたが、見つからず。仕方なく紛失してしまっていることをお詫び申し上げたのですが、「よくあることです」と受け流しながら僕の口の中を診た先生、ちょっともう1回CTを撮ってよろしいですか?と。なんでも骨が再生して、インプラントに耐えられそうなほど盛り返してきているとのこと。もちろん僕はお願いし、撮影してみた結果、理想よりは若干浅いけれども基準はクリア、晴れてできることになりました。2本で80万円以上かかりますが、諦めていたことがひっくり返った喜び、部分入れ歯の耐え難い異物感、そしてこの先の人生を考えたら、迷いはありませんでした。
医院の休診日に、先生と提携している専門医がやってきて手術をする流れで、先週、それを受けてきました。今一度プロセスや先の見通し、リスクについて説明を受け、同意し、処置開始。まず麻酔。この4年余り散々受けてきたので、僕も慣れたもの。にしても最近の歯科治療の麻酔はすごい。先端が刺される時の痛みがほとんどゼロで、あっという間に効いてしまう。嫌なのはむしろ効いている状態の無感覚さの方です。で、目隠しをされて施術。歯茎を切開しドリルで骨に穴を開けそこにインプラントを埋め込むというのがわかるのは、少々嫌な感覚でしたが、事前の情報通りあっという間。助手の「それではインプラントを埋めていきますね」という言葉に、それって頭痛が痛いとかと同じ妙な言葉の言い回しだよな、などと考えつつも、口を開けていたのは30分程度。それも半分近くは最後の縫合に費やした感じでした。また、僕は血が苦手なので見たくないなぁと思ってましたが、口を濯いでも思ったようなたくさんの血はなく、ホッとした次第。3年半前に受けたフラップ手術やずっと以前に親不知を割りながら抜いたのと比べたら、遥かに楽でした。

医療の進歩に感嘆、感謝する年の始めになりました。


僕、失敗しますので
僕は理屈好きで、例えば得意の商品開発さえも、ほぼ理詰めでやっています。レシピ作りは世の中のイメージではセンスで、なんでしょうが、僕の場合、着想時に勘を働かせることが全くないとまでは言わないものの、必ず根拠を求めます。たとえ後づけになってでも。なので、何から何までロジカルにコントロールするのを基本として、それが適わない部分はトライアンドエラーで学んでいく、なんてスマートなやり方を目指していました。で、実際はどうだったか?コントロールできるはずの部分でもうまくいかなかったことが多数。なぜなら、僕、失敗しますので。

次にやらかしたのは、「炊飯器転落事故」。キッチンカーは走行中揺れるので、出店場所に到着してみたらいろんなものが動いていて、中には破損してしまった小物も、という事例をすでに経験していました。その都度対策をしていたつもりでしたが甘かった。ある日、走行中、何か音がしたのは気になりましたがそのまま現場へ。扉を開けると、炊飯器が台から落ち、研いで浸水していた10合のお米が、大散乱。予備の米もなく、一旦出直す羽目に。釜は歪むし、掃除も大変でした。
同様に「冷蔵庫内仕込み品散乱事故」も。走行中の揺れだけでなく停めている場所によっては左右に傾く対策をしないと大変な目に遭います、と先輩からのアドヴァイスに従って手を打っていましたが、こちらも不十分で、冷蔵庫の中で仕込んだ物が倒れて、汁が漏れて汚れてしまった、ということが、しかも複数回。今はトラブルこそなくなったものの、もっとすっきりする解決策があるはず、と100円均一で使えそうなものを買っては試している最中です。


他には、「忘れ物でオペレーションが不自由」になることも何度か。これは僕だけでなく妻もです。リスト化して確認すればいいだけなのに、どこかでそれを怠るルーズさが2人にはあり。幸いまだ致命傷を負ったことはないものの、車への積み下ろしがその都度発生するので、ここはちゃんと対策しないといずれやらかすような...。
そして最近やってしまったのが、「市のポール破損事故」。成田市の賑わい創出を目指す「なりみちプロジェクト」に参画しているのですが、ここの出入り口が非常に狭く、毎度、妻を見張りに立てて、慎重に慎重に出入りしていたのですが、トラックの後部の飛び出た金具と、ポールの鎖をかける輪っかの部分が接触、弁償することに。こんな狭いところ、最初から無理だったんだよ、と思ったら、なんと出入り口として使うのは別のもう少し広い場所で、そこから歩道づたいに移動するよう案内が出ていたのを僕が見落としていた、という。現在、修復の見積中ですが、1日の少ない売上をおそらく超えるであろう額になるはずで、これは頭が痛い...。


