ソフトウェア
40年ほどSEやってきて気づいたこと。
ソフトウェアの機能は、時間を短縮し、空間を飛び越える事。
人間の何倍ものスピードで事務処理を行い、遠隔地からデータを収集して処理する。
昔なら何日もかかって郵送し集めた書類を何人もが手分けして事務処理していたのをソフトウェアはミスなく一瞬で終わらせる。
しかも何分の一かのコストで。
1980年代に通信に関する規制が緩和されてから、ソフト業界はずっとこれを繰り返してきた。
これは今までも誰かが言ってきたことだと思う。
そして最近もう一つ気づいたのは、ソフトウェア産業の周辺では仕事が増えないこと。
魅力的な産業は、その周りに仕事を生んできた。
自動車メーカは、部品工場やガソリンスタンドや駐車場を生み、運転手という職業を生んだ。
出版業は、本屋や卸や編集者や校閲などの職業を生み、印刷工場や図書館やAmazonを生んだ。
このようにひとつの産業がその周辺に多くの仕事を生み出してきた。
それが仕事の多様性を生み、社会の豊かさにもつながっている。
たとえば『重版出来』に描かれていた世界だ。
しかしソフトウェアは周辺産業を余り生んでいない。
製品は電気的に短時間でコピーできるので、流通産業は生み出さないし、大量生産の為の工場も必要ない。
多様性から来る豊かさとは無縁の産業だ。
何がとは言えないが、少々危険な感じ。
あまりに普遍的で最終的に使われる業種が多岐に渡るので、見えにくいってことじゃないの?
旧来の産業で言えば、文房具みたいなもんじゃない?
あくまで、その製品(自動車とか)が存在していることから、生み出された周辺の仕事(自動車工場や高速道路など)が、ないと言いたい訳。
巨大な市場の場合、たいてい周辺のサービスを生み出しているけど、ソフトの場合それが極端に少ない。
でも文房具でも、文房具店という新たな仕事を生み出している。
ソフトは、小売店を生み出さない。
厳密にはゲームショップやゲームセンターは生み出しているけど、ゲームショップはダウンロードサイトに、ゲームセンターは携帯電話のゲーム吸収されつつある。
ソフトは簡単にCOPYできて、ネットワークを通じて販売するので、流通コストがゼロに近いのが大きな特徴だ。
ソフトウェアの機能は、時間を短縮し、空間を飛び越える事。
人間の何倍ものスピードで事務処理を行い、遠隔地からデータを収集して処理する。
昔なら何日もかかって郵送し集めた書類を何人もが手分けして事務処理していたのをソフトウェアはミスなく一瞬で終わらせる。
しかも何分の一かのコストで。
1980年代に通信に関する規制が緩和されてから、ソフト業界はずっとこれを繰り返してきた。
これは今までも誰かが言ってきたことだと思う。
そして最近もう一つ気づいたのは、ソフトウェア産業の周辺では仕事が増えないこと。
魅力的な産業は、その周りに仕事を生んできた。
自動車メーカは、部品工場やガソリンスタンドや駐車場を生み、運転手という職業を生んだ。
出版業は、本屋や卸や編集者や校閲などの職業を生み、印刷工場や図書館やAmazonを生んだ。
このようにひとつの産業がその周辺に多くの仕事を生み出してきた。
それが仕事の多様性を生み、社会の豊かさにもつながっている。
たとえば『重版出来』に描かれていた世界だ。
しかしソフトウェアは周辺産業を余り生んでいない。
製品は電気的に短時間でコピーできるので、流通産業は生み出さないし、大量生産の為の工場も必要ない。
多様性から来る豊かさとは無縁の産業だ。
何がとは言えないが、少々危険な感じ。
一つのソフトがまた別種のソフトを生むってことはあると思うのだが、それはあくまで同業の範囲内ってこと?【A】しかしソフトウェアは周辺産業を余り生んでいない。
あまりに普遍的で最終的に使われる業種が多岐に渡るので、見えにくいってことじゃないの?
旧来の産業で言えば、文房具みたいなもんじゃない?
そう。【H】一つのソフトがまた別種のソフトを生むってことはあると思うのだが、それはあくまで同業の範囲内ってこと?
あくまで、その製品(自動車とか)が存在していることから、生み出された周辺の仕事(自動車工場や高速道路など)が、ないと言いたい訳。
巨大な市場の場合、たいてい周辺のサービスを生み出しているけど、ソフトの場合それが極端に少ない。
確かに近いかな。【H】旧来の産業で言えば、文房具みたいなもんじゃない?
でも文房具でも、文房具店という新たな仕事を生み出している。
ソフトは、小売店を生み出さない。
厳密にはゲームショップやゲームセンターは生み出しているけど、ゲームショップはダウンロードサイトに、ゲームセンターは携帯電話のゲーム吸収されつつある。
ソフトは簡単にCOPYできて、ネットワークを通じて販売するので、流通コストがゼロに近いのが大きな特徴だ。
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