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通ずる思い


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Stone Brewing の創業者にしてCEO、Greg Koch氏。

来日中の、グレッグさんと、会って、おまけに一緒に食事をする機会がありました。

ストーンといえば、まだ創業12年目にして、すでにアメリカでも有数のブルワリーで、うちなんか比べ物にならない規模です。まあ、メジャーリーグの中心選手と、日本の入団したての新人の初対面みたいな感じ。うちのビールなんて飲んだことないだろうなと思いながら自己紹介すると、「志賀高原IPA、この間飲んでうまかったよ」といってくれて、素直にうれしかったです。

その後、いろいろ話をしていて印象的だったのが、「クラフトビールをつくっている会社は、商売敵とかじゃなくて、一緒においしいビールを普及させるための戦友みたいなもの」という発言。実際、ストーンでは、自分のレストランの30以上あるタップのうちのかなりの部分を割いて、他社ビールをゲストとして常時提供。他社のビールを卸として販売する事業もしているそうです。

アメリカでは、以前も書きましたが、クラフトビールは,市場全体の約5%(金額ベース)を占めていて、まだ伸びています。特にストーンのある西海岸なんかでは、その比率はもっと高く、当然同業との競争も激しいはずですが、それでもこういう言葉が、平気に出てきます。

思い出したのは、ビール事業を開始して間もなくして、沼津のベアードのタップルームにお邪魔した時、ブライアンが、「おいしいビールをつくっている限り、みんな仲間だ」と、全く同じことを言っていたこと。

日本では、クラフトビールの存在感は、アメリカに比べてもまだまだなわけで、僕らも,出来るだけがんばって、市場全体の拡大に貢献しなきゃと、改めて思ったわけです。
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