2012/05/30(水)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:00:25.59 ID:dqUaFRsHO
キーンコーンカーンコーン
ほむら「……」スタスタ
まどか「あ、あのっ…!」
ほむら「…鹿目まどか」
まどか「ほっ…ほむら…ちゃん…ちょっといいかな…?」
ほむら「…なにかしら?」
まどか「その、よかったら一緒に…」
まどか「一緒に!…お弁当食べよう?」
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「……断るわ」
キーンコーンカーンコーン
ほむら「……」スタスタ
まどか「あ、あのっ…!」
ほむら「…鹿目まどか」
まどか「ほっ…ほむら…ちゃん…ちょっといいかな…?」
ほむら「…なにかしら?」
まどか「その、よかったら一緒に…」
まどか「一緒に!…お弁当食べよう?」
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「……断るわ」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:05:05.10 ID:dqUaFRsHO
まどか「あっ…」
ほむら「話しはそれだけ?」
まどか「えと…その…」
ほむら「私はあなたに構う暇なんてないの、失礼するわ」
まどか「うっ…」
さやか「ちょっと、ほむら!」
ほむら「…美樹さやか」
さやか「あんた…いっつもそうやって、まどかに冷たくしてさ!」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「あたしに冷たくするのは構わないよ?でも、何でまどかにまで?」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:10:11.87 ID:dqUaFRsHO
ほむら「…」
さやか「まどかはいっつも1人でいるあんたを心配して…」
さやか「一番あんたに優しくしてるのにさ!」
ほむら「…!」
まどか「…」
さやか「なのに、何でまどかに一番冷たい態度を取るのさ?」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「…余計なお世話だからよ」
まどか「っ…」
さやか「ほむらっ!」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:15:09.14 ID:dqUaFRsHO
ほむら「話しは終わり?なら私は失礼するわ」
まどか「…ほむらちゃん!」
ほむら「…」
まどか「明日…明日は!お弁当作ってくるから…!」
まどか「一緒に食べよう?」
ほむら「……」スタスタ
まどか「あっ…」
さやか「あー!もぅっ!あったまきた!」
さやか「何よあの態度?信じらんない!」
まどか「ほむらちゃん…どうして…
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:20:07.71 ID:dqUaFRsHO
仁美「…暁美さん、この数週間で以前より冷たくなってしまいましたわ」
さやか「ほんとよ、ほんと!なんなのさ?」
さやか「一緒に手を組んでワルプルギスと戦った時は良いやつだと思ったのにさ…」
仁美「ワルプルギス…?」
さやか「え?あ…あはは!何でもないよ、何でも!」
仁美「ですが…」
さやか「こ、こっちの話…だからね?仁美は気にしないでよ!」
仁美「…はい」
まどか「……」
まどか「ほむら…ちゃん…」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:25:08.19 ID:dqUaFRsHO
「暁美さんっていっつも1人で何してるんだろうね?」
「ほんとほんと、毎日まどっちの誘いことわってさ」
「噂…なんだけどね?暁美さん、1人で隠れてお弁当食べてるんだって」
「えー?なにそれ?」
「わたしも噂で聞いただけだから詳しくは知らないんだけど…」
「…暁美さん、毎日泣きながら食べてるんだって」
「うわぁ…」
「な、なにそれ…」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:30:12.73 ID:dqUaFRsHO
まどか「……」
さやか「もーいー!ほむらのことなんかほっといて食べよう!」
仁美「…そうですわね」
まどか「……」
まどか(ちょっと前にさやかちゃんとマミさん、杏子ちゃん)
まどか(そして、ほむらちゃん)
まどか(…この4人が頑張って強い魔女をやっつけてくれたのに……)
まどか(あの時のほむらちゃんは本当に凄く喜んでて…)
まどか(その後、マミさんの家でパーティーをして…そのパーティーにわたしも呼んでくれて…)
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:35:12.91 ID:dqUaFRsHO
まどか(わたしも楽しくて…みんなで笑って…幸せだったのに…)
まどか(どうして急に冷たくなっちゃったの?)
まどか(…わたしが一番嫌われちゃったの?)
まどか(わたしだけ、魔法少女じゃないから?)
まどか(魔法少女じゃないのに、わたしが馴れ馴れしくしたから?)
まどか(ほむらちゃん…仲良くしたいのに…)
まどか(どうして…)
まどか「ほむらちゃん…」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:40:09.27 ID:dqUaFRsHO
屋上
ほむら「っ…」
ほむら「ごめんなさい…ごめんなさいっ…」ポロポロ
ほむら「また…まどかに冷たく当たっちゃった…」
ほむら「まどか…ごめんなさい…」
ほむら「あなたは何も悪くないの…なのに…私は……」
ほむら「っ…ぐすっ……」
ほむら「…もう…死ななきゃ……」
ほむら「私は…生きてちゃダメなんだから……」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:45:07.38 ID:dqUaFRsHO
ほむら(私は、何度も何度も繰り返してきた)
ほむら(ワルプルギスを倒し、まどかを救うために…!)
ほむら(そして…ついに、ワルプルギスを倒すことができた)
数週間前
ほむら「……はぁ……はぁ……」
さやか「や…やっ…た…の…?」
マミ「わ、ワル…プルギ…ス…は…?」
杏子「…は、ははっ…やった…やったぜ…!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:50:13.80 ID:dqUaFRsHO
さやか「な…なら…あたし達……」
マミ「勝った…の…?」
杏子「…うん…!」
ほむら「やった……!」
ほむら「やったぁ…!」ポロポロ
さやか「あはは…ほ、ほむら…泣かないでよ…勝ったんだよ…あたし達…!」
ほむら「えへへ…ごめんなさい…うれしくって…」
マミ「ふふっ…私も涙がでてきちゃったわ」
杏子「ふっ…あたしもだよ」
さやか「あはは…あははっ!」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:55:10.55 ID:dqUaFRsHO
ほむら「やった…やったよ…!」
ほむら「まどか…私、やっと…あなたを…!」
ほむら「嬉しい…!」
まどか「さやかちゃーん!」タタッ
さやか「まどか…!」
まどか「マミさん、杏子ちゃん…!それに、ほむらちゃんも!」
まどか「みんな、無事なんだね?」
マミ「ふふ…も、もう指一本動かせないけどね…」
杏子「はは…でも、生きてるんだ」
杏子「あたしら全員ね…!」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:00:15.86 ID:dqUaFRsHO
まどか「よかった…よかったよぉ…!」
まどか「わたし、心配で…なのに、何もできなくって…」
さやか「まどか…いいんだよ、あんたはそれでさ」
マミ「…ええ、それに鹿目さんには感謝してるわ」
杏子「毎日あたしらの応援してくれたからさ」
まどか「みんな…」
ほむら「まどか…!」
まどか「ほむらちゃんも無事なんだよね?」
ほむら「ええ…!」
まどか「よかった…ほんとによかった!」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:05:14.05 ID:dqUaFRsHO
まどか「あっ!みんな、怪我はない?」
まどか「救急箱持ってきたの、少しでも役に立ちたくって…」
さやか「大丈夫だよ、魔法で治すからさ」
マミ「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくわ」
まどか「そ、そっか…みんな魔法少女なんだもんね…」
杏子「そう気にするなよ、まどか」
まどか「……うん」
ほむら「…まどか、手当て…してくれる?」
まどか「!」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:10:13.79 ID:dqUaFRsHO
まどか「ほむらちゃん?でも…」
ほむら「私はもう…魔法は使えないわ」
さやか「えっ?」
ほむら「だから…あなたに治療してもらいたいの」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「まどか、お願いしてもいいかしら?」
まどか「う、うんっ!もちろんだよっ!」
ほむら「ふふっ、ありがとう」
まどか「ううん、そんな!保健委員で良かった…!」
まどか「ちょっと滲みるけど、我慢してね?優しくするから…!」
ほむら「ええ、お願いね」ニコッ
まどか「えへへ…!」ニコッ
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:15:18.92 ID:dqUaFRsHO
―――
マミ「と、言うわけで」
さやか「ワルプルギス祝勝かーい!」
杏子「わぁ…!すごいご馳走じゃん!」
ほむら「ふふっ」ニコニコ
まどか「わ、わたし何かが参加しちゃってもいいのかな?」
マミ「ええ、当然よ」
さやか「まどかも、あたしらの仲間なんだからさ!」
杏子「魔法少女なんて関係ないさ、なぁほむら?」
ほむら「うん、そうよ。まどか…!」
まどか「みんな…!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:20:19.88 ID:dqUaFRsHO
マミ「今日は奮発したわ!遠慮しないで食べてね?」
さやか「さっすがマミさん!太っ腹ー!」
マミ「うふふっ」
杏子「よっし!思いっきり食うぞ!」
さやか「でーも、その前に!」
マミ「かんぱーい!」
―――
まどか「…」
ほむら「まどか、いただきましょう?」
まどか「う、うん!そうだね…」サッ
ほむら「?」
ほむら(まどか、今何かを隠した…わよね?)
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:25:12.13 ID:dqUaFRsHO
さやか「もぐもぐ」
マミ「どう?お口にあうかしら?」
さやか「うん!ほんと、マジうまーっすよ!」
マミ「ふふ、それはよかった」
杏子「マミも食いなよ?何がいい?」
マミ「じゃあ私は…これかな?」
杏子「オッケー、ほらっ」
マミ「ありがとう、佐倉さん」
杏子「えへへ」
まどか「…おいしいね、ほむらちゃん」
ほむら「うん、でも…」
まどか「?」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:30:11.18 ID:dqUaFRsHO
ほむら「まどか、何かを隠さなかった?」
まどか「えっ?」
ほむら「それに少し元気がないわ」
まどか「…やっぱりバレちゃったのかな?」
まどか「…実はわたし、みんなにお弁当もつくってきたんだけど……」
まどか「こんなご馳走の前じゃ、わたしのお弁当なんてだせないから…」
まどか「お料理もへたっぴなわたしのなんて…いらないよね?」
ほむら「まどか…」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:35:09.88 ID:dqUaFRsHO
まどか「あはは…ほんとダメだな、わたし…」
まどか「何の役にも立てないで…なのに、みんなの側にいちゃって…」
ほむら「まどか、そんなことないわ」
まどか「…でも……」
ほむら「私、今までずっと見てきたわ」
まどか「えっ?」
ほむら「あなたがみんなの為に頑張ってきたことを」
ほむら「あなたが誰よりも優しいことを…!」
まどか「ほむらちゃん…そんな、わたしは……」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:40:08.60 ID:dqUaFRsHO
ほむら「まどか、私で良ければあなたのお弁当を…」
まどか「えっ?」
ほむら「いえ、あなたのお弁当が食べたいわ」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「だから…食べてもいい?」
まどか「で、でもっ!わたしのお弁当なんて美味しくないよ?」
まどか「へたっぴなんだよ?そ、それでもいいの…?」
ほむら「うん…!」
まどか「な、なら…えへへ、仕方ないなぁ」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:45:10.88 ID:dqUaFRsHO
まどか「は、はい。わたしのお弁当…!」
ほむら「ありがとう、まどか」
まどか「えへへ…!」
さやか「あれ?あんた達隠れてなにやってんの?」
杏子「食わないの?」
まどか「あっ?え、えっと…」
マミ「まあ!鹿目さんもお弁当作って来てくれたのね?」
さやか「むむっ!ほむらだけ先駆けは許さんぞぉ!」
杏子「あたしにもくれよ」
まどか「そ、そんな…いいの?」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:50:07.71 ID:dqUaFRsHO
さやか「えっ?何が?」
まどか「だ、だって…美味しくないかもしれないよ?」
杏子「そうか?普通に上手そうじゃん」
マミ「ええ、彩りも綺麗だし、何より愛情がこもってるわ」
まどか「えへへ…そ、そうかな?」
ほむら「ぱくっ」
まどか「ど、どうかな…美味しい?」
ほむら「…うん!」ニコッ
まどか「ほむらちゃん…!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:55:22.68 ID:dqUaFRsHO
その後
ほむホーム
ほむら「まどか、今日はありがとう」
ほむら「嬉しかったわ」
まどか「わたしもだよ!だって…」
まどか「やっと…やっとほむらちゃんが笑ってくれたから…」
ほむら「!」
まどか「ほむらちゃんが転校したその日から、ずっと仲良くしたいって思ってたの」
まどか「でも、なかなかお話できないで…」
まどか「たまにお話できても、魔法少女やキュゥべえのことばかりで…」
ほむら「まどか…」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:00:15.52 ID:dqUaFRsHO
まどか「だからっ…今日、ほむらちゃんが笑ってくれたことが…」
まどか「ほむらちゃんとやっと仲良くなれたことが、すっごく嬉しかったの…!」
ほむら「…!」
まどか「ほむらちゃん、また明日もお話してくれる?」
まどか「わたしと…な、仲良く…してくれないかな…?」
まどか「お願い…!」
ほむら「…まどか」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「…」スッ
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:05:12.08 ID:dqUaFRsHO
ほむら「よろしくね」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「ふふっ」ニコッ
まどか「うんっ!」ギュッ
―――
ほむら「ふぅ…」
ほむら「こんな気持ちでお風呂に入ったのは久しぶりね」
ほむら「でも…これからは毎日この気持ちで…!」
ほむら「えへへ」
ほむら「ほんとにワルプルギスを倒せたのよね?」
ほむら「夢みたい」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:11:16.49 ID:dqUaFRsHO
ほむら「でも、夢じゃない…ほんとのことなのよね?」
ほむら「嬉しい…」
ほむら「やった」
ほむら「やったぁ!」パシャパシャ
ほむら「これで、私は…!」
ほむら「まどか、やっとあなたとの出会いを…」
ほむら「あなたの友だちに…!」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:15:07.47 ID:dqUaFRsHO
―――
ほむら「えへへ」
ほむら「明日からはまどかと一緒に登校よ」
ほむら「それに、さやかや仁美とも…!」
ほむら「さやかとは中々仲良くなれなかったけど、こんどこそは!」
ほむら「それに仁美もよ、前からずっと気になっていたのよね」
ほむら「でも明日からは…ふふっ」
ほむら「楽しみ」ニコニコ
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:20:36.17 ID:dqUaFRsHO
ほむら「明日からは一緒にお弁当を食べて、一緒に勉強して」
ほむら「放課後は寄り道をして、遊んで…!」
ほむら「たくさんお喋りして、笑って…!」
ほむら「ふふ、楽しみっ」
ほむら「それにマミや杏子とも仲間じゃなくて、友だちとして接しよう」
ほむら「魔女が現れた時は4人で協力して…」
ほむら「そして、その後はマミの家で遊んで…」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:25:27.63 ID:dqUaFRsHO
ほむら「えへへ…ほんとに楽しみだな」
ほむら「こんな気持ちで眠るのは初めて」
ほむら「なんだか、からだがふわふわしてるわ」
ほむら「ふわふわたーいむ♪」
ほむら「ふふっ、うかれちゃってるわね、私」
ほむら「でも、ほんとうに明日からの生活が楽しみ」
ほむら「ちょっと早いけど、もう寝ようかな?」
ほむら「明日は早起きして、お弁当作らなきゃ」
ほむら「おやすみなさい」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:30:21.30 ID:dqUaFRsHO
―――
ほむら「あら?ここは…?」
マミ「―」
杏子「―」
さやか「―」
ほむら「あっ…マミ、杏子、さやか」タタッ
マミ「…暁美さん」
杏子「なんかよう?」
さやか「……はぁ」
ほむら「ね、ねえ!このあと一緒にお茶でも…!」
マミ「やめてくれないかしら?」
ほむら「…えっ?」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:35:10.97 ID:dqUaFRsHO
ほむら「やめるって…な、なにを…?」
杏子「あたしらに付き添うのだよ」
ほむら「え…」
さやか「あんたさ、お荷物なんだよね」
ほむら「さ、さやか…?」
さやか「暁美ほむら、あんたはあたしらの足手纏いなの」
ほむら「な…?」
マミ「こんなこと、あまり言いたくはないのだけど」
マミ「あなたがいると困るの」
杏子「邪魔なんだよね」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:40:19.17 ID:dqUaFRsHO
ほむら「え…な、なんで…」
マミ「……」
ほむら「私たち、4人であのワルプルギスを倒したのよ?」
杏子「ああ、そうだったね」
ほむら「4人の力を合わせたからワルプルギスを…だから…!」
さやか「まぁ、あの時のあんたは強かったもんね」
ほむら「あの時の…?」
マミ「暁美さん、今のあなたはただの役立たずなの」
マミ「それがどうしてわからないのかしら?」
さやか「まどかの方がよっぽど役に立ってるよね」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:45:26.98 ID:dqUaFRsHO
ほむら「な…何を言って……」
杏子「わからないなら体で教えてやるよ」
さやか「変身しなよ」
ほむら「ど、どうして…私たちは仲間…」
マミ「いいから早く変身しなさいっ!」
ほむら「っ?」ビクッ
マミ「でないと撃つわよ?」チャキッ
ほむら「ぁ…」
ほむら「くっ…!」カッ
杏子「そうそう、それでいいんだよ」
さやか「んじゃ、まずはあたしが斬りかかるから」
ほむら「え?」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:50:14.15 ID:dqUaFRsHO
杏子「あんたなら時間を止めて避けられるだろ?」
ほむら「それは…そうだけど……」
さやか「なら思いきってやっちゃってもいいよね?」
マミ「ええ、全力で構わないわ」
ほむら「ちょっと…なんで…まさか、私を…?」
さやか「なに?ビビってんの?」
杏子「頭悪いね、あんたまだ理解してないわけ?」
マミ「ずっと入院してたのよね?頭をもう一度診てもらったら?」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:55:11.08 ID:dqUaFRsHO
さやか「あははっ!言えてるー」
杏子「ついでに、そのまま帰ってこなくてもいいんだぜ?」
マミ「私たち魔法少女の癌だものね」
ほむら「な…なにを…なにを言っているのよ!?」
ほむら「わたしは…!」
さやか「…もういいや、やろ」スッ
ほむら「くっ…さ、さやか!」
さやか「はぁぁぁっ!」ブンッ
ほむら(時間停止!)
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:00:09.26 ID:dqUaFRsHO
ほむら「!?」
ほむら(止まらな―)
さやか「でりゃぁぁっ!」
ほむら「っ!?」ガキンッ
さやか「…ちぇっ、盾でガードかぁ」
ほむら「はぁ…はぁ…」
ほむら(な…なんで…?)
杏子「ったく、さやかはだらしねぇな」
杏子「いいよ、あたしがやってやるよ」
ほむら「杏子…?」
杏子「…これはガードできないよね?」
マミ「ロッソ・ファンタズマね」クスッ
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:05:10.86 ID:dqUaFRsHO
杏子「…いくぜっ!」
ほむら「なっ…?」
ほむら(も、もう一度…!)
ほむら(時間停止!)
杏子「…」ギュンッ
ほむら「くっ…?」
ほむら(だ、ダメ…?)
杏子「はぁっ!」
ほむら(な、なら…防ぐしか…)
杏子「幻だよっ!」
ほむら「!?」
杏子「りゃぁっ!」
ほむら「きゃぁっ?」ドゴッ
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:10:13.09 ID:dqUaFRsHO
ほむら「ぐぅっ…」ズサァァッ
杏子「っと、あっけないな」
さやか「ちょっと杏子、なんで凪ぎ払っただけなのさ?」
杏子「一応、元仲間だからさ…まぁ少しは手加減しないとね」
さやか「あはは!杏子は優しいねっ」
杏子「へへっ」
ほむら「く…ぁ…はぁ…はぁ…」ヨロッ
マミ「…」
ほむら「ま、マミ…」
マミ「立ちなさい」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:15:17.00 ID:dqUaFRsHO
ほむら「っ…」フラッ
マミ「次は私よ。そうね…速射ち勝負といきましょう」
マミ「時間を止められるあなたなら簡単に私を倒せるでしょう?」
ほむら「ま…マミ……」
マミ「いくわよ、3…」
ほむら「ま…ま…って…」
マミ「2…」
ほむら(ぶ、武器を…)
マミ「1…」
ほむら(…ない?)
マミ「ティロ…!」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:17:03.91 ID:7DyxJUbZ0
容赦ねぇー
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:18:16.71 ID:ilpbv3vV0
よけろホムラーーーー!
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:20:24.51 ID:dqUaFRsHO
ほむら「ぁ…」
マミ「フィナーレ!」
ほむら(そんな…?)
―――
ほむら「……」ボロボロ
さやか「あーあ、死んじゃった」
杏子「まぁあんだけやりゃ死ぬよね」
マミ「よく耐えたわね、腐っても魔法少女」
マミ「体は頑丈みたいだわ」
さやか「魔法少女じゃなくてサンドバッグじゃない?」
杏子「あはは!確かに!」
マミ「早く片付けましょう」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:25:22.50 ID:dqUaFRsHO
ほむら「ぅ…」
さやか「あれ?生きてるじゃん」
ほむら「ゃ…て…い…」
杏子「はぁ?」
ほむら「や…めて…くださ…」
マミ「なに?聞こえないわ?」
ほむら「と…巴さん…お願い…します…」
さやか「あれれ?性格変わっちゃってない?」
ほむら「美樹さん…た、助け…」
杏子「…はぁ、まあ祈るくらいならしてやるよ」
ほむら「佐倉さん…」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:30:10.26 ID:dqUaFRsHO
マミ「もういいわ、ほっといても後は時間の問題よ」
さやか「そうっすね」
杏子「んじゃ、さようなら」
マミ「………」スタスタ
ほむら「ま…っ…て……」
ほむら「ど…し…て…いや…だ……」
ほむら「だ…れか…たす…け……」
ほむら「ま…どか……」
まどか「…」
ほむら「…まどかぁ……!」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:35:09.92 ID:dqUaFRsHO
まどか「かわいそうなほむらちゃん」
ほむら「た、助けて…」
まどか「わたしのためにがんばってきたのにね」
まどか「なのに」
ほむら「まどか…?」
まどか「ほむらちゃんはしあわせにはなれないよ」
まどか「ぜったいにね」
ほむら「ぇ…?」
まどか「ほむらちゃんにきぼうなんてないんだよ」
ほむら「ま…どか…?」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:40:09.40 ID:dqUaFRsHO
まどか「はやくぜつぼうしちゃいなよ」
ほむら「…え」
まどか「いきててもくるしいだけだよ」
ほむら「鹿目…さん…」
まどか「そんなのかなしいよね」
ほむら「な…に…?」
まどか「ぜつぼうしないならわたしがてつだってあげるね」
ほむら「やだ…」
まどか「さようならほむらちゃん」
ほむら「鹿目…さ…」
まどか「しんじゃえ」ニコッ
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:45:10.60 ID:dqUaFRsHO
―――
ほむホーム
ほむら「!?」パチッ
チュンチュン
ほむら「はぁっ…!はぁっ…!」
ほむら「…ゆ…ゆめ……」
ほむら「…夢落ち…?」
ほむら「はぁ…よかった…」
ほむら「よかったぁ…」ウルウル
ほむら「私…生きてる…」
ほむら「……よかった」
ほむら「…っ」ゴシゴシ
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:50:13.26 ID:dqUaFRsHO
ほむら「すごい…あせ……」
ほむら「し、シャワーあびなきゃ…」
―――
ジャァァァッ
ほむら「……」
ほむら「どうして…あんな夢を…?」
ほむら「……私、疲れてるのかしら?」
ほむら「こんな夢なんて今までは一度も…」
ほむら「…で、でもっ…ただの夢…よね?」
ほむら「気にしちゃダメよ…!」
ほむら「やっとワルプルギスを倒したんだから…!」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:55:08.15 ID:dqUaFRsHO
―――
ほむら「……」フキフキ
ほむら「目が充血してる…やっぱり泣いていたのね」
ほむら「…ソウルジェムは…うん、大丈夫だわ」
ほむら「もうグリーフシードは使い果たしたのだから、穢れを作るわけにはいかないもの」
ほむら「………!」
ほむら「まさか…?」
ほむら(変身)カッ
ほむら「……よかった、変身はできたわ」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:00:10.37 ID:dqUaFRsHO
ほむら「…いや、でも……」
―――
ワルプルギスの夜『アハハハハハハ!!アハハハハハハ!!』
ほむら「くっ…もう武器が…!」
マミ「わかったわ、後は私たちに任せて!」
杏子「ほむらは引っ込んでな!大丈夫だ、あたしが守ってやるからさ!」
ほむら「…でも、まだ魔法は使えるわ!」
さやか「ならサポート頼むよ!便りにしてるからね、ほむら!」
ほむら「ええ!」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:05:20.60 ID:dqUaFRsHO
―――
ほむら「ワルプルギス戦で、手持ちの武器は…もう……」
ほむら「……」ガサゴソ
ほむら「やっぱり…武器はもうない…か」
ほむら「残っているのは…みんなでと―」
ピンポーン
ほむら「?」
ほむら「お客さん…?誰かしら?」
ガチャ
まどか「えへへ」ニコニコ
ほむら「まどか?」
まどか「おはよう、ほむらちゃん!」
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:10:16.51 ID:dqUaFRsHO
ほむら「ま、まどか…どうしてここに?」
まどか「えっとね?今日からほむらちゃんと一緒に登校できるのが嬉しくって」
まどか「ちょっと早いけど…向かえに来ちゃった!」
ほむら「まどか…!」
まどか「…迷惑…だったかな?」
ほむら「ううん、そんなことないわ。ありがとう」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「ただ、まだ準備ができてなくって…」
まどか「あ…ご、ごめんね?」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:15:23.44 ID:dqUaFRsHO
ほむら「いえ…待ってて?今から準備を…上がっていく?」
まどか「う、うんっ!」
まどか「おじゃまします…!」
ほむら「ごめんなさい、まだ何の支度もできていなくって…」
まどか「眠ってたの?」
ほむら「いえ、シャワーを浴びていたのよ」
まどか「そっかぁ…あれ?でもなんで変身してるの?」
ほむら「それは…」
ほむら(悪夢を見たからだなんて言えないわよね…)
まどか「しんじゃえ」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:20:17.19 ID:dqUaFRsHO
ほむら「っ!?」ビクッ
まどか「ほむらちゃん?ど、どうかしたの?」
ほむら「い、今何か言った…?」
まどか「え?ううん…何も言ってないよ?」
ほむら「そ、そう…」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:23:41.80 ID:32MqDFvnO
人間不信じゃね
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:24:36.37 ID:nfOywwlKO
ほむほむがL5になるのは時間の問題やな
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:25:10.94 ID:dqUaFRsHO
ほむら(げ…幻聴…?)
ほむら(夢のことを気にしすぎてるようね…)
ほむら(早く忘れよう…)
まどか「だ、大丈夫?顔が真っ青だよ?」
ほむら「え、ええ…だ、大丈夫…大丈夫よ」
まどか「ほむらちゃん…まだ時間はあるから、横になったほうがいいよ?」
ほむら「…ええ、そうするわ」
まどか「んと…朝ごはんはもう食べたのかな?」
ほむら「いえ…」
まどか「じゃあ作ってあげるね!」
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:27:23.09 ID:I3MiI35P0
誰も信用するな
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:30:21.04 ID:dqUaFRsHO
―――
まどか「ほむらちゃん、準備は大丈夫?」
ほむら「ええ、待たせてしまってごめんなさい」
まどか「ううん、謝らなくてもいいよ?」
ほむら「ありがとう…それに、朝ごはんも美味しかったわ」
まどか「えへへ、よかったぁ」
ほむら「まどか…!」
ほむら(そうよ、こんなに優しいまどかがあんな台詞言うわけないわ)
まどか「それじゃ、行こっ?」
ほむら「ええ!」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:35:16.52 ID:dqUaFRsHO
まどか「さやかちゃーん!仁美ちゃーん!」
さやか「おっ、きたきた!おはよっ」
仁美「おはようございます」
まどか「おはよぉ!」
ほむら「…!」
ほむら(さやか…!仁美…!)
さやか「ほーむら!おはようっす!」
仁美「ふふっ、おはようございます、ほむらさん」
ほむら「ええ、おはよう…!」
まどか「…」ニコニコ
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:40:13.14 ID:dqUaFRsHO
さやか「ほむらほむら!」
ほむら「?」
さやか「ほんとお疲れさま!おかげで昨日は気分よかったわ」
ほむら「…さやか」
さやか「あんたのサポートなかった、あたしたぶんやられちゃってたよ」
さやか「ほんと、ありがとね」ニコッ
ほむら「…」クスッ
仁美「あの、二人の仲に何かありましたの?」
さやか「えへへ、ほむらはあたしの大切なサンドバッグだからね!」
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:45:20.47 ID:dqUaFRsHO
ほむら「…ぇ」サーッ
仁美「まあ!いつの間にそのような仲に?」
さやか「へへっ、なーいしょ!」
まどか「てぃひひ!」
ほむら「……」ガクガク
仁美「さやかさんが羨ましいですわ、私も…」
仁美「暁美さんっ!」
ほむら「っ?」ビクッ
仁美「私も是非、そのような仲になりたいですわ!」
ほむら「あっ…」
仁美「さやかさんと暁美さんの様な仲に…!」
ほむら「ひっ…」
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:50:12.13 ID:dqUaFRsHO
ほむら「ぁっ…」
まどか「ほむらちゃん?」
さやか「ちょっと、真っ青じゃん?」
仁美「あ、あの…私のせい…なんでしょうか…?」
さやか「大丈夫?もしかして昨日の…」
ほむら「はぁっ…はぁっ…」
まどか「ほむらちゃん、やっぱり…」
ほむら「ご、ごめんなさい!先に行くわっ!」タタッ
さやか「あっ…」
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:55:10.31 ID:dqUaFRsHO
まどか「…ほむらちゃん」タタッ
さやか「ほむら…どうしたのよ…?」
仁美「…」シュン
さやか「仁美…」
仁美「そんなに嫌だったのでしょうか…」
仁美「私が暁美さんと…さやかさんと同じ様な…」
仁美「親友になりたいって…」
さやか「うーん…いや、明らかに様子がおかしかったからね」
さやか「ほむら…まだあたしのこと親友だと思ってくれてないのかな?」
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:00:17.89 ID:dqUaFRsHO
ガラッ
ほむら「っ…!」タタッ
「あっ、暁美さんおはよー!」
ほむら「はぁ…はぁ…」ガクガク
「あれ?ほむっち?」
「どうしたの?体調悪いの?」
ほむら「はっ…はっ…」
ほむら(幻聴…幻聴に決まってるわ…!)
ほむら(この時間軸のさやかとはそれなりの信頼関係を築けていたいたはずよ?)
ほむら(悪夢は忘れなさい…暁美ほむら…!)
173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:05:26.36 ID:dqUaFRsHO
まどか「はぁ…はぁ…」
「鹿目さん、どうしたの?」
「すっごく疲れてるじゃん」
まどか「ち、ちょっと…ね」
ほむら「……」
まどか「ほむ…らちゃん…」
ほむら「まど…か…」
まどか「だ、大丈夫…?やっぱり…た、体調悪いの…?」
ほむら「私は…」
まどか「保健室…行こうよ…ゆ、ゆっくり休んで…落ち着こう?」
174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:10:10.91 ID:dqUaFRsHO
ほむら「そう…ね」
まどか「…わたしも…一緒に行く…よ…」
まどか「…ふぅ」
まどか「みんな、ほむらちゃんと保健室に行ってくるから和子先生に伝えといて?」
「うん、わかったー」
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん、行こっ?」スッ
ほむら「…まどか」
まどか「大丈夫、わたしがついてるから」ニコッ
ほむら「…うん」ギュッ
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:15:12.19 ID:dqUaFRsHO
さやか「…お、おはようっす!」
仁美「おはよう…ございます…」
「おっはよー」
「あれ?さやかまで元気なくない?」
さやか「…」
さやか「えー?あははっ、そんなことないぞぉ」
さやか「さやかちゃんは何時だって、元気いっぱいですからね!」
仁美「……」
「美樹さん…?」
「ちょっと、さやさやもひとみんも何があったの?」
177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:20:10.45 ID:dqUaFRsHO
さやか「べ、別に何も…」
仁美「……」
「でも、まどかも様子がおかしかったし…」
「暁美さんなんて顔色すっごく悪かったよ?」
さやか「あはは…まぁ大丈夫だって」
さやか「明日になりゃ元気になってるからさ」
「…さやか」
仁美「…暁美さんは?」
「まどかちゃんと保健室に行ったよ」
仁美「そう…ですか…」
仁美「…暁美さん」
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:25:14.04 ID:dqUaFRsHO
昼休み
ほむら「……」
まどか「あっ、ほむらちゃん!」
ほむら「まどか…」
さやか「ほむら、どう?元気になった?」
さやか「午前中ずっと保健室で寝てたんでしょ?」
ほむら「…ええ」
まどか「ほむらちゃん…大丈夫?きつかったら無理しなくていいんだよ?」
ほむら「……」
ほむら(私…どうしちゃったのかしら…?)
ほむら(ワルプルギスを倒して、まどかを救って…)
ほむら(本当はすごく嬉しいはずなのに…)
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:30:08.55 ID:dqUaFRsHO
仁美「あ、暁美さん!」
ほむら「仁美…」
仁美「よ、よろしければ…一緒にお昼を…」
さやか「そうだよ、食べよう?」
まどか「うん、一緒に食べようよ!」
まどか「今朝一緒に作ったお弁当、きっと美味しいよ!」
ほむら「……」
ほむら(私は…)
ほむら「…ごめんなさい、今日は遠慮しておくわ」
まどか「え?」
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:35:17.97 ID:dqUaFRsHO
ほむら「……」タタッ
まどか「ほむらちゃん…?」
さやか「……」
仁美「暁美さん…どうして…」
さやか「…きっと、疲れてるんだよ」
さやか「今は一人にしとこ?」
まどか「でも…」
さやか「だいじょーぶ!すぐに元気になるって!」
まどか「……」
さやか「…今日は3人で食べよう?」
まどか「……」
さやか「まどか…」
まどか「…うん」
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:40:11.95 ID:dqUaFRsHO
屋上
ほむら「今日は…一人で食べよう…」
ほむら(今までも一人で食べることは多かったけど…今とは心境が違うわ)
ほむら(今の私は…疲れているのよ…)
ほむら「美味しそう…」
ほむら(…まどかと作ったお弁当)
マミ「あら?暁美さんじゃない」
ほむら「…マミ…?」
マミ「ふふっ、こんにちは」ニコニコ
ほむら「……」
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:42:29.80 ID:MFT2Etr30
マミさんは何故屋上にいるのか
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:42:57.58 ID:qnwSTUSh0
>>184
それは言わない約束
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:43:08.55 ID:yZVa8jJG0
>>184
聞いてやるなよ……
188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:45:12.79 ID:dqUaFRsHO
マミ「美樹さんと鹿目さんは?一緒じゃないの?」
ほむら「…ええ」
マミ「じゃあ今は…?」
ほむら「……」
マミ「なるほどね」
ほむら「マミ…?」
マミ「ねっ?良かったら一緒にお昼食べない?」
マミ「ちょうど私も今から食べるところだったの」
ほむら「……」
マミ「ふふっ、たまには私たち2人で食べるのも良いでしょう?」
191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:50:19.34 ID:dqUaFRsHO
ほむら「…」
マミ「隣に座ってもいいかしら?」
ほむら「…構わないわ」
マミ「ふふ、ありがとう」ニコッ
ほむら「……」
マミ「さっ、食べましょう?」
マミ「いただきます」
ほむら「いただきます…」
マミ「美味しそうなお弁当ね、暁美さんの手作りかしら?」
ほむら「まどかと…2人で…」
マミ「まあ、そうだったの?ふふっ、道理で美味しそうなわけだわ」
196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:00:15.86 ID:dqUaFRsHO
ほむら「……」
マミ「ぱくぱく」
ほむら「……」
マミ「……暁美さん、何かあったの?」
ほむら「え…」
マミ「今日のあなた…すごく疲れてるように見えるわ」
マミ「ううん、まるで何かに追い詰められているように見えるの」
ほむら「私は…」
マミ「悩みがあるなら話して?私、暁美さんの力になるわ!」
ほむら「マミ…」
197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:05:10.62 ID:VNwWZbyiO
マミ「きっと…今までの疲れが出てきているのよ」
マミ「詳しくは聞けなかったけど…あなたも昔からずっと一人で戦って来たのよね?」
マミ「私にもわかるわ…ひとりは辛いもの」
ほむら「……」
マミ「でも、今は私たちが…みんないるわ」
ほむら「マミ…」
マミ「ふふっ、だから安心して?」
マミ「あなたは私たちの癌なんだから」ニコッ
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:07:22.20 ID:whresnHw0
最期がひでぇ
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:10:25.72 ID:VNwWZbyiO
ほむら「……!?」
マミ「美樹さん、佐倉さん、それに鹿目さんも」
マミ「そして、暁美さん」
ほむら「……」ガクガク
マミ「あなたは大切な後輩で」
マミ「そして大切なお友だ―」
ほむら「いやぁぁぁぁっ!」タタッ
マミ「えっ?」
マミ「あ、暁美さん?」
マミ「ど、どうしたの…?魔女の仕業ではないはずよ?」
207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:15:14.36 ID:VNwWZbyiO
まどか「ほむらちゃん…わたしのせいなのかな…?」
さやか「そんなわけないって、きっと何か別の理由があるって」
まどか「でも…今朝、わたしがほむらちゃんを迎えにいってから様子がおかしくなっちゃったんだよ?」
さやか「たまたまだって」
仁美「暁美さん…」
ガラッ
ほむら「…」タタッ
まどか「ほむらちゃん!?」
ほむら「っ…うぅっ……」
208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:20:26.66 ID:VNwWZbyiO
さやか「ど、どうしたのさ?荷物なんかまとめて?」
まどか「そ、早退するの?」
ほむら「くっ…」
まどか「な、ならっ校門まで見送って…」スッ
ほむら「どいてっ!」パシッ
まどか「きゃっ?」
さやか「まどか!ちょっ…ほむら!?」
ほむら「っ…うぅっ…!」タタッ
さやか「ちょっと!ほむらっ?」
まどか「ほむら…ちゃん…?」
さやか「まどかっ?大丈夫?」
210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:25:42.43 ID:VNwWZbyiO
―――
ほむら「はっ…はっ…」タタッ
ほむら「はぁっ…はぁっ…」
ほむら「なん…で…?」
ほむら(本当にどうしたの?)
ほむら(私…いくらなんでもおかしすぎるわ…)
ほむら(なんで…どうして…?)
ほむら(さやかに…仁美に…マミに…)
ほむら(そして、まどかに…)
ほむら(私…なんてことを…!)
ほむら(こんなの絶対おかしいよ…)
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:30:23.54 ID:VNwWZbyiO
ほむら「うっ…うぅっ…」
ほむら「どうしてっ…」ポロポロ
ほむら「どうしてこんなっ…!」 ツンツン
ほむら「私は何を…」チョンチョン
ほむら「バカみたい…」トントン
ほむら「ごめんなさい…」ユサユサ
ほむら「まどかぁ…」ホムラ!ホムラ!
220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:35:11.16 ID:VNwWZbyiO
杏子「ほむら!ほむら!」ユサユサ
ほむら「まどかぁ…」
杏子「おいっ!どうしたのさ?大丈夫か?」
ほむら「うぅ…」
杏子「しっかりしろ!落ち着きなって!」
ほむら「あ…?」
杏子「ほむらっ…!」
ほむら「きょう…こ…?」
杏子「うん、あたしだ!佐倉杏子だ!」
ほむら「きょうこぉ…」
杏子「安心しなよ、あんたはあたしが守ってやるからさ」
224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:40:28.66 ID:VNwWZbyiO
ほむら「私っ…私ぃ…っ…」
杏子「もう大丈夫…大丈夫だよ、ほむら」
杏子「一緒にいてやるよ」ギュッ
ほむら「うぅっ…」
杏子「まずは落ち着かせないとな…」
杏子「あたしの飲みかけでよければ、だけどさ」
杏子「飲むかい?」
ほむら「うん…」
杏子「ん、わかった。ほら、落ち着いて飲みなよ?」
227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:46:35.07 ID:VNwWZbyiO
ほむら「ありがとう…」
杏子「ふふっ」ニッ
ほむら「ふぅ…」
杏子「どう?少しは落ち着けたか?」
ほむら「…ええ、感謝するわ」
杏子「へへっ!」
杏子「さて話を聞く前に…っと、ここじゃちょっと場所が悪いね」
杏子「場所変えるか、ここじゃ邪魔が入るかもしれないからさ」
杏子「ほむらみたいな邪魔者がさ」
230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:51:21.36 ID:VNwWZbyiO
ほむら「……」
杏子「うーん、マミん家の鍵ならあるし…」
杏子「よし、マミん家行こうぜ」
ほむら「……」
杏子「ん?おい…どうしたんだよ?」
ほむら「…」カッ
杏子「なっ?へ、変身した?何でだよ?」
杏子「魔女は別にいないぞ?」
ほむら「…ない」
杏子「えっ?」
ほむら「使えないわ」
杏子「…はぁ?」
234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:55:56.07 ID:VNwWZbyiO
ほむら「…」
杏子「使えないって…何がさ?」
ほむら「私よ」
杏子「はぁ?」
ほむら「武器も残ってない」
杏子「そりゃ…ワルプルギスの時に使ったからなぁ…」
ほむら「時間を巻き戻せない」
杏子「え…」
ほむら「時間を止められない」
杏子「…マジかよ?」
ほむら「私が使えない」
杏子「ほむら…?」
238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:00:21.97 ID:VNwWZbyiO
ほむら「魔法も武器も使えないわ私なんて必要ないわよね」
杏子「なっ…そんなわけないだろ!」
ほむら「うそよ!私は足手纏いなんでしょ?」
ほむら「邪魔者なんでしょ?」
杏子「誰もそんなこと言うわけないじゃんかよ!」
ほむら「言ったわ!」
杏子「えっ?誰が?」
ほむら「あなたがよ!」
杏子「…へ?」
ほむら「もういい…私は誰にも頼らない…!」
242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:05:06.46 ID:VNwWZbyiO
杏子「ほむら…?」
ほむら「やっぱり私は一人だったのよ」
杏子「何言ってんだよ?あたしら仲間だろ?」
ほむら「でも、私を捨てるんでしょ?」
杏子「そんなわけあるかよ!わけわかんないこと言うなよ!」
ほむら「大丈夫…私は一人で生きていける…」
杏子「お、おい…」
ほむら「……」
杏子「そ、ソウルジェム…穢れてるじゃねぇか…」
249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:10:18.90 ID:VNwWZbyiO
ほむら「ソウルジェムが穢れて、私が魔女化すればいいのよね?」
杏子「え…?」
ほむら「もうまどかを救うことはできた…私の願いは叶ったの」
ほむら「ならもう死んでもわ」
杏子「なに言ってんのさ…」
ほむら「ソウルジェムはグリーフシードに変わるのよ」
杏子「なっ…」
ほむら「魔法少女は魔女に生まれ変わるのよ」
杏子「なんだと…?」
252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:15:27.79 ID:VNwWZbyiO
杏子「じゃあ…あたしらも…」
ほむら「…っ」タタッ
杏子「あたしも、マミも、さやかも…」
杏子「最後は魔女になるって…ことかよ…?」
杏子「嘘だろ…?」
杏子「………」
杏子「……はっ」
杏子「ほ、ほむらっ?」
杏子「しまった…何処に行った?」
杏子「あのままじゃあいつ…」
杏子「魔女になっちまうぞ…?」
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:20:06.19 ID:VNwWZbyiO
キュゥべえ「人間はどうしてこんなに脆いのかな」
キュゥべえ「正直、ワルプルギスを倒したのは予想外だったけど」
キュゥべえ「所詮、暁美ほむらも人間であることに変わらなかったんだね」
キュゥべえ「でも、まさかこんなに効果があるのは僕も意外だったよ」
キュゥべえ「ありがとう、暁美ほむら」
キュゥべえ「君のおかげでまどかを契約できそうだ」
255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:24:18.03 ID:C7DuT73P0
淫獣・・・
257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:25:05.29 ID:VNwWZbyiO
夜
ほむら「……」
ほむら(ばか…)
ほむら(私のばかっ…!)
ほむら(最低よ…なんであんなことを…)
ほむら(杏子は何も悪くないのに…なのに、私は…)
ほむら(幸い…まだ穢れきっていないわ)
ほむら(…今日はもう帰って寝よう)
ほむら(少しでも落ち着かないと…)
ほむら「…!」
マミ「暁美さん、こんばんは」ニコッ
258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:29:13.07 ID:jB/KgTIE0
QB…テメェの仕業か…
260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:30:31.61 ID:VNwWZbyiO
ほむら「…マミ」
マミ「晩ごはん、まだ食べてないわよね?」
杏子「あたしらと一緒に食わない?」
ほむら「っ…杏子…」
杏子「無理なんてするもんじゃないぜ?」
マミ「同じ魔法少女同士、仲良くしましょう?」
杏子「それに、あたしらは」
マミ「お友だち、でしょ?」
ほむら「…!」
杏子「昼のことは気にすんなよ」
マミ「みんな、大丈夫よ
264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:35:26.66 ID:VNwWZbyiO
マミ「だから…」
ほむら「やめて」
杏子「…ほむら」
ほむら「もう私に関わるのはやめて」
マミ「でもっ…!」
ほむら「今の私は…いつ魔女になるかもわからないわ」
ほむら「これ以上あなた達に迷惑をかけるわけにはいかない」
杏子「……」
マミ「魔法少女が…魔女になる…」
ほむら「そうよ」
マミ「ソウルジェムが魔女を生むなら…」
271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:40:07.79 ID:VNwWZbyiO
杏子「生ませなければいい、だろ?」
マミ「ええ、そうよ」クスッ
ほむら「なっ…?」
マミ「考えてもみれば、簡単なことだと思わない?」
杏子「あたしらは長年魔法少女をやってきたんだ」
マミ「でも、魔女にならずに今日まで生きてきたの」
杏子「なら明日からもそうすればいいんだよ」
ほむら「…!」
マミ「たしかに、一人じゃ難しいかもしれないわ。でもね」
杏子「あたしらには仲間がいるじゃん、最高のさ!」
マミ「ええ!」
272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:45:46.60 ID:VNwWZbyiO
マミ「暁美さん、それはあなたも同じことよ」
マミ「たとえ武器がなくても、魔法が使えなくても」
杏子「ほむらはあたしらの大切な仲間だよ」
ほむら「マミ…杏子…」
マミ「だから、ね?」スッ
杏子「明日からも一緒に頑張ろうぜ」
ほむら「……」
ほむら(…嬉しい)
ほむら「う―」
マミ『本当に役立たずな後輩ね』
杏子『ああ、芝居すんのも面倒だよな』
279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:50:40.61 ID:VNwWZbyiO
ほむら「!?」
マミ「暁美さん?」
杏子「どうした?大丈夫か?」
マミ『まさか、テレパシーが?』
杏子『そっか、ほむらにも聞こえてるんだっけ』
ほむら「あ…あぁ…」
マミ「暁美さんっ?大丈夫?」
杏子「大丈夫だ、ほむらはあたしらが絶対に守る!」
杏子「守ってみせるからさ!」
マミ「だから心配しないで?落ち着きましょう?」
280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:55:17.77 ID:VNwWZbyiO
ほむら「こないで…」ガクガク
マミ「暁美さん…」
杏子「……せめて、部屋まで送らせてくれよ」
ほむら「いや…こわい…」
マミ「…そう、わかったわ」
杏子「マミっ…でも、これじゃ!」
マミ「大丈夫、私に考えがあるから」
杏子「……」
マミ「だから…」
杏子「…ああ、わかった」
ほむら「うぅぅっ…」
285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:00:07.54 ID:VNwWZbyiO
ほむら「うぅ…」フラフラ
マミ「暁美さん、これだけは忘れないで」
マミ「例え誰が何を言おうとも」
マミ「私たちは最後の最後まで、暁美さん」
マミ「あなたの仲間、お友だちよ」
マミ「あなたはひとりぼっちじゃない」
マミ「私たちがいるんだから…!」
ほむら「……」
ガチャッ
マミ「……暁美さん」
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:05:03.78 ID:VNwWZbyiO
杏子「ほむら…」
マミ「……暁美さん、相当弱っているわね」
杏子「…うん」
マミ「たぶん、幻覚や幻聴が聞こえているのかもしれないわ」
杏子「ちくしょう…あたしらじゃ力になれないって言うのかよ?」
マミ「……」
杏子「…なあ、やっぱりさやかにも話して、3人でさ!」
マミ「…ダメよ」
杏子「なんでさ?」
マミ「美樹さんには…まだ…」
292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:10:07.48 ID:VNwWZbyiO
マミ「ソウルジェムの秘密を知るにはまだ早いわ…」
杏子「でもっ!さやか達にも協力してもらわなきゃ…!」
マミ「…いえ、極力…暁美さんと関わらない方が良さそうよ」
杏子「な…?なんでだよっ?ほっとけってのか!?」
杏子「あたしは、ほむらを見殺しになんてできないぞ!」
杏子「マミが止めても、あたしはっ…!」
杏子「あたしが!ほむらを守る!」
296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:16:07.43 ID:VNwWZbyiO
マミ「もちろん、私もそのつもりよ」
杏子「ならっ!」
マミ「……今のでわかったのよ」
杏子「えっ?わかった?なにがさ…?」
マミ「…たぶん、暁美さんは私たち魔法少女仲間を見ると」
マミ「…幻覚や幻聴が起こっていると思うの」
杏子「…!」
マミ「心当たりがあるでしょ?」
杏子「あ、ああ…昼もさっきも…突然怯えだしてさ…」
マミ「原因はわからないけど、恐らくは…暁美さん…」
302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:21:17.21 ID:VNwWZbyiO
マミ「だから、美樹さんでまあ私たちと同じ結果だと思うの」
マミ「それに…美樹さんにソウルジェムの秘密を話すべきかどうかも…ね」
杏子「……」
マミ「私だって、唐突にソウルジェムのことを知ったら…きっと…」
マミ「でも、今の私は絶対に諦めるわけにはいかないもの」
マミ「大切な後輩を…お友だちを、暁美さんを救わなきゃ」
マミ「だから私は絶望なんてしないわ」
307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:26:05.64 ID:VNwWZbyiO
杏子「…ああ、そうだね」
杏子「うん、マミの気持ちはよくわかったよ」
杏子「あたしも絶望なんてしてられるかってんだ!」
杏子「マミ、あたしらでほむらを救うんだ」
マミ「ええ!」
杏子「絶対にな!」
マミ「うんっ!」
杏子「へへ…ならまずはグ―」
マミ「!!」
杏子「…タイミングいいじゃんかよ」
マミ「私が行くわ、佐倉さんはここで暁美さんを見守ってて?」
杏子「わかった」
311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:30:38.92 ID:VNwWZbyiO
ほむホーム
ほむら「うぅぅっ…」ポロポロ
ほむら「もう誰も信じられない…」
ほむら「誰も私のことなんて…」
ほむら「ソウルジェム…どんどん穢れて…」
ほむら「私…このままじゃ、本当に…」
ほむら「…でもグリーフシードはもう……」
ほむら「マミも杏子もさやかも頼れない…」
ほむら「でも私には…魔法も武器も……」
ほむら「私……」
314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:35:16.31 ID:VNwWZbyiO
ほむら「どう足掻いても…魔女になる……」
ほむら「みんなに迷惑かけなくない…」
ほむら「まどかを悲しませたくない…」
ほむら「だから…魔女にる前に…」
ほむら「ソウルジェムを…砕く…!」
ほむら「…」カッ
ほむら「なにか…ソウルジェムを砕けるものくらい…」ガサゴソ
ほむら「!」
ほむら「これは…」
318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:40:57.74 ID:VNwWZbyiO
ほむら「初めてまどかと一緒に撮った写真…」
ほむら「…私、すごくに嬉しそうに写ってる……」
ほむら「……ううん、すっごく嬉しかった…」
ほむら「まどか…」
ほむら「まどかぁ…」
ほむら「いやだ…魔女なんかになりたくない…」
ほむら「死にたくないっ…!」
ほむら「まどか…またあなたと一緒に…」
ほむら「まどか…まどかぁ…っ…」
320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:46:08.81 ID:VNwWZbyiO
ほむら「これは…みんなで撮った写真…」
ほむら「この時間軸…みんなの仲が良かったのに…」
ほむら「あの魔法少女に…まどかが…」
ほむら「……でも、今の時間軸にあの魔法少女の存在はなかった…」
ほむら「そしてワルブルギスを倒せたのよ…?」
ほむら「なのに…どうして私は…」
ほむら「こんなことにっ…」
ほむら「だけど…やっぱり…死にたくないっ…」
ほむら「生きたいっ…!」
325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:51:13.54 ID:VNwWZbyiO
杏子「ほむら…大丈夫かな…?」
杏子「ちくしょう…あたしはただ、見ることしかできないのかよっ…!」
杏子「仲間一人救えないでどうすんだよ、佐倉杏子っ…!」
マミ「はぁ…はぁ…さ、佐倉さん…」
杏子「マミ!」
マミ「ふふっ…これで…」
杏子「ああ!これなら大丈夫だ!」
マミ「暁美さんをお願い…」
杏子「わかった!マミは休んでなよ」
マミ「ええ…」
328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:56:12.71 ID:VNwWZbyiO
―――
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「まどか…?」
まどか「さがしたよやっとあえたね」
ほむら「まどか、私も会いたかった…!」
まどか「ほむらちゃんなんであのときたすけてくれなかったの」
ほむら「えっ?」
まどか「どうしてまもってくれなかったの」
ほむら「ち、違う!私はあなたを助けたかった…」
ほむら「でも…」
まどか「まもってくれなかったよね」
332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:00:10.25 ID:VNwWZbyiO
ほむら「ま…どか…」
まどか「わたしいつもくるしんでるんだよ」
まどか「ほむらちゃんがくりかえすたびに」
まどか「なんどもなんども」
ほむら「ぁ…」
まどか「わたしはこんなにくるしんでるのに」
まどか「ほむらちゃんはいきたいんだね」
ほむら「だ、だって…」
まどか「あきらめてわたしといっしょにいこうよ」
まどか「もうあきらめようよ」
335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:05:41.35 ID:VNwWZbyiO
まどか「もういいんだよほむらちゃん」
ほむら「まどか…」
まどか「もうしのうよ」
ほむら「やめて…」
まどか「わたしがてつだってあげるから」
ほむら「く…くるしっ…」
まどか「てぃひひ」
ほむら「ま…どか…」
まどか「てぃひひっ」
ほむら「っ…や…め……」
341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:10:24.74 ID:VNwWZbyiO
―――
ほむら「まどか…」
まどか「ほむらちゃんっ!死なないでっ!」ギュッ
まどか「何でもするからっ…だからお願いっ!」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「ぅ…」パチッ
まどか「あっ…!」
まどか「ほむらちゃん…ほむらちゃんっ!」
まどか「よかった…ほむらちゃんが目を覚ました…!」
ほむら「ま…どか…?」
343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:15:36.90 ID:VNwWZbyiO
まどか「ほむらちゃん…ずっと唸れてたんだよ?」
ほむら「……」
まどか「昨日は…放課後からずっとほむらちゃんを探してたの…」
まどか「わたし…心配で…」
まどか「でも、見つけられなくって…」
ほむら「…」
まどか「そしたら、今朝マミさんが教えてくれてね?」
まどか「だからわたし、急いでここにきて…ずっと側にいたの」
345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:20:07.22 ID:VNwWZbyiO
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん…一晩中『まどか』って魘されてて…」
まどか「顔色が凄く悪いし…あせびっしょりで…」
まどか「わたし、ほむらちゃんが死んじゃうじゃないかって…」
まどか「怖くて…」
ほむら「…」
まどか「でも、無事でよかった…」
まどか「ほんとに…ほんとによかったよぉ…!」
まどか「てぃひひ!」ニコッ
ほむら「…!」ゾクッ
347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:21:54.80 ID:UyPyjosb0
てぃひひが恐ろしいな
348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:25:19.04 ID:VNwWZbyiO
ほむら「…って…」
まどか「あっ?なにかな?」
まどか「何でも聞くから、何でも言って?」
まどか「わたし、頑張るよっ!」ニコッ
ほむら「帰って…」
まどか「…え?」
ほむら「帰って!」
まどか「ほむら…ちゃん…?」
ほむら「お願いだから帰って!」
ほむら「私に構わないで!」
まどか「うっ…」
ほむら「もう家に来ないで!」
351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:30:26.90 ID:VNwWZbyiO
まどか「ほむら…ちゃ…」ウルウル
まどか「お願い…帰ってよ…」
まどか「ぐすっ…ごめ…なさ…」
まどか「ごめんなさい…」
ほむら「帰って…!」
まどか「うぅっ…」
まどか「…か、帰る…ね」
ほむら「早くっ…!」
まどか「……ま、また来るね!」
ほむら「もう来ないでっ!」
まどか「っ…」
まどか「うっ…ぐすっ…うぅっ…」ポロポロ
まどか「ま、またね…!」ニコッ
355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:35:20.82 ID:VNwWZbyiO
ほむら「………」
ほむら「うぅっ…うぅぅっ…!」
ほむら「どうして…なんでぇ…」
ほむら「なんでこうなるのよ…っ…」
ほむら「ばか…ばかっ…」
ほむら「ばかばかばかばかぁっ…!」
ほむら「まどかぁ…」
ほむら「ぐすっ…私…最低よ……」
ほむら「もういやぁ…」
359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:40:08.16 ID:VNwWZbyiO
―――
ほむら「あれ…またねむってたの…?」
ほむら「…何時間泣いたのかしら」ゴシゴシ
ほむら「まどかが来てくれたのは…早朝だったわよね?」
ほむら「今はもう…お昼、ね」
ほむら「泣きすぎてもう涙もでないわ…」
ほむら「…ソウルジェム……」
ほむら「ソウルジェムは?」
ほむら「もしかしたら…もう魔女化寸前に…」
ほむら「!?」
362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:45:10.84 ID:VNwWZbyiO
ほむら「そんな…綺麗…?」
ほむら「なんで?私はもうグリーフシードは持っていないのに…?」
ほむら「なら…誰かがグリーフシードを?」
ほむら「…!」
ほむら「お弁当…?まさか…まどかが?」
ほむら「手紙…」
ほむら「ほむらちゃん、いつもありがとう。わたし、ほむらちゃんが―」
ほむら「まどかぁ…」ポロポロ
365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:50:22.25 ID:VNwWZbyiO
ピンポーン
ほむら「!」
ほむら「……まどか?」
ほむら「そうよ…まどかに謝らなきゃ…」
ほむら「あんなに酷いことを…わたし…」
ほむら「…よし」
ガチャッ
ほむら「まど…」
さやか「…」
ほむら「さやか…?」
さやか「…部屋、入ってもいい?」
ほむら「…」
さやか「入るね」
ほむら「あっ…」
368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:55:23.32 ID:VNwWZbyiO
さやか「……」スタスタ
ほむら「さやか…」
さやか「……今日はね、あたし…あんたに2つの用あってきたの」
ほむら「2つの…?」
さやか「そ、2つのね」
ほむら「…」
さやか「まず1つ目はさ、ほむら」
さやか「あんたを叱りに来た」
ほむら「…!」
さやか「ぶっちゃけ、今…あたし怒ってるよ」
ほむら「さやか…」
さやか「もしかしたら、あんたに手を出すかもね」
373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:00:08.73 ID:VNwWZbyiO
ほむら「…わかったわ」
さやか「ま、覚悟しといてよ。手加減はしないからね」
ほむら「…ええ」
さやか「…あんた、何があったのか知らないけどさ」
さやか「まどかに当たるのだけは止めてくれないかな?」
ほむら「っ…」
さやか「ほむらにはほむらの問題があるのはわかるよ?」
さやか「それは仕方ないよ…あたしみたいなバカじゃわからない悩みがあるんでしょ?」
ほむら「…」
さやか「でも、どうしてまどかに当たるのさ?」
378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:05:21.57 ID:VNwWZbyiO
さやか「まどか…朝にあたしん家来てさ」
さやか「ずっとずっと…ずっーと泣いてたんだよ?」
ほむら「…まどか」
さやか「まどかはさ、泣き虫だからすぐ泣いちゃうけど…」
さやか「でも、あんなに泣いてるまどかを見たのは初めてだよ?」
さやか「理由聞いても『ほむらちゃんが、ほむらちゃんが』としか言わないしさ」
さやか「ついさっきまでずっと泣いてて、疲れたのかやっと眠ったんだよね」
ほむら「……」
380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:10:22.93 ID:VNwWZbyiO
さやか「まどかはあんたが心配で仕方がなかったんだよ」
さやか「あたしも結構…って言うかかなり心配だったよ」
ほむら「…」
さやか「あんたはあたしの親友になるんだからさ」
ほむら「…え?」
さやか「でも、まどかはあたしよりもずっとずっと、あんたを心配してたんだよ」
さやか「口を開けば『ほむらちゃん、大丈夫だよね?』だからね」
ほむら「まどか…」
381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:15:48.50 ID:VNwWZbyiO
さやか「まどかはさ、ほむら…あんたが本当に好きなんだよ」
さやか「なんでそんなにあんたが好きなのかは知らないけどさ」
さやか「今まで作ったこともないお弁当を毎朝がんばって作って…」
ほむら「お弁当…」
さやか「まどかは、あたし達みんなの為にお弁当作ったって言ってるけど」
さやか「ほんとは、ほむらに食べてほしくて作ってるの」
さやか「あんた、知らなかったでしょ?」
ほむら「…まどか……」
385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:21:06.55 ID:VNwWZbyiO
さやか「あたし達の中で一人暮らししてるのは、ほむらだけじゃん」
さやか「杏子はマミさんとこに居候してるからね」
ほむら「…ええ」
さやか「まどかはそんなあんたに、何かできないかって」
さやか「少しでも役に立ちたいって言ってさ…がんばってるんだよ」
ほむら「…」
さやか「なのに…なのにあんたは!」
388 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:25:16.88 ID:VNwWZbyiO
さやか「どうしてまどかにあんな態度取ったのさ?」
ほむら「…」
さやか「あんた…まどかに帰れとか、来るなって言ってないでしょうね?」
ほむら「っ…」
さやか「…やっぱり言ったんだ」
ほむら「……ええ」
さやか「どうしてよ?なんでまどかにそんなこと言うの?」
さやか「まどかがほむらに何をしたって言うのよ?」
392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:30:11.41 ID:VNwWZbyiO
さやか「悩み?ストレス?なんでもいいよ!」
さやか「それをぶつけるのはあたしにして!あたしになら何をしてもいいからさ!」
さやか「だからまどかは…まどかにだけは優しくしてあげて!」
ほむら「……」
さやか「頼むよほむら…お願いだからさ」
さやか「まどかにもう二度とそんなこと言わないで?」
さやか「変わりにあたしがあんたの全てを受け止めるから…!」
ほむら「…さやか」
395 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:35:22.80 ID:VNwWZbyiO
さやか「2つ目の用…話すね」
ほむら「…」
さやか「ほむらに何があったのかは知らないよ」
さやか「たぶん…いや、絶対に辛いことがあったんだよね?」
さやか「あたしも…ほんとにほむらが心配なんだよ」
ほむら「さやか…」
さやか「さっきは激しく言ってごめん…」
さやか「あたしもほんとは言いたくないよ…あんなこと…」
さやか「でもさ、言わないわけにはいかなかったんだよね」
さやか「あたしが言わなきゃ、きっと誰も言わなかっただろうからさ…」
400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:40:36.97 ID:VNwWZbyiO
ほむら「……」
さやか「あたしは、まどかのこと…ほむらに知ってほしかった」
さやか「2人に今よりも仲良くなってほしかったんだ」
さやか「…そして、あたしを頼ってほしかったの」
ほむら「…!」
さやか「ほむら、あたしら仲間じゃん、友だちじゃん」
さやか「それにあんたが良ければ親友にだってさ…!」
ほむら「親友…」
さやか「うんっ!」
406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:45:45.98 ID:VNwWZbyiO
さやか「あたしは…バカだし、みんなほど強くはないよ」
さやか「でも、あたし…みんなが親友だって胸を張って言えるよ」
さやか「みんな、みんな…あたしの大切な存在だからね!」ニコッ
ほむら「…!」
さやか「それはさ、ほむら…あんたもだよ!」
さやか「だから、あたしを頼ってよ!」
さやか「さやかちゃんは、暁美ほむらの味方ですからね!」
ほむら「さやか…!」
407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:50:32.71 ID:VNwWZbyiO
さやか「えへへっ」ニッ
ほむら「私―」
ほむら「!?」
オクタヴィア『―――』ドンッ
ほむら「さや…か…?」
オクタヴィア『よくも…』
ほむら「えっ?」
オクタヴィア『よくもあのときはあたしをころしたな』
ほむら「…!!」
オクタヴィア『まどかはたすけるのにあたしはころすんだね』
オクタヴィア『ゆるさない』
ほむら「あ…あぁ…」
409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:55:33.12 ID:VNwWZbyiO
さやか「ほむら?」
ほむら「あぁ…あぁぁっ…」
さやか「ちょ…ちょっと?どうしたの?」
ほむら「違う…私はあなたを殺したくて殺したわけじゃない!」
さやか「えぇっ?」
ほむら「ただ…あなたを倒さなきゃ…まどかが…」
ほむら「仕方なかったのよ!まどかもマミも杏子も…あのままじゃみんなやられてた!」
ほむら「だから私は…!」
さやか「えっ?えっ?」
ほむら「それは…わ、私の願いは…まどかとの…」
ほむら「あなたで時間を巻き戻すことは…」
413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 05:00:26.78 ID:VNwWZbyiO
さやか「ほむら?しっかりして!」
ほむら「違う…わたしは…美樹さんも助けたかった…」
さやか「えっ」
ほむら「でも…鹿目さん一人で精一杯で…」
さやか「ちょっと…ほむら…?」
ほむら「ごめんなさい…ごめんなさい…」
さやか「…」ゾクッ
さやか「や、やばいんじゃないの…?」
ほむら「うぁぁぁっ…」ポロポロ
さやか「ほむ…ら…」
416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 05:06:24.35 ID:VNwWZbyiO
ほむら「ぐすっ…うぅぅぅっ…」
さやか「あわわわ…」
ほむら「ぅぅぅ………」
さやか「ど、どうしよ!ほむらが壊れちゃった…」
ほむら「……わかったわ」
さやか「うわっ?な、なにが?」
ほむら「そうよ…そうだわ…」ブツブツ
さやか「…ほむら…?」
ほむら「ごめんなさい、もう大丈夫よ」
さやか「えっ?」
ほむら「みっともない所を見せてしまったわね、あやまるわ」
418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 05:10:50.91 ID:VNwWZbyiO
さやか「ほむら…?」
ほむら「泣いたらすっきりしたわ、だからもう大丈夫」
さやか「え…でも…」
ほむら「美樹さやか、私にもう関わらない方がいいわ」
さやか「なっ…?なんでさ?」
ほむら「私は大丈夫だからよ」
さやか「いやっ…!大丈夫じゃないって!明らかにおかしいじゃん!」
ほむら「そうかしら?私は普通よ?」
さやか「嘘だ!だって変だもん!」
ほむら「あなたにそう見えるだけよ」
421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 05:15:30.47 ID:VNwWZbyiO
さやか「ほむら…!」
ほむら「美樹さやか、余計な心配をかけたことはあやまるわ」
さやか「……」
ほむら「でも、おかげで吹っ切れたわ」
さやか「あんた…何を言って…?」
ほむら「私は一人で大丈夫、誰の助けもいらないわ」
さやか「いや、でもさっ!」
ほむら「飲み込みが悪いわね」
さやか「えっ…?」
ほむら「あなたに用はないと言っているのよ」
423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 05:21:16.25 ID:VNwWZbyiO
さやか「な…」
ほむら「元々私はずっと一人でやって来たわ」
ほむら「だからあなたの助けなんて初めからいらなかったのよ」
さやか「な、なによ…!」
さやか「なによその言い方!」
ほむら「あなたに用はないと言っているのがわからないのかしら?」
さやか「むっ…」
さやか「人が心配して来たのに、泣き終わったらその態度ってわけ?」
ほむら「ええ、そうよ」
441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:10:35.74 ID:VNwWZbyiO
ほむら「勘の鋭いあなたならわかる筈よ?」
さやか「…わかんないよ」
ほむら「そう、この時間軸のあなたは鈍いのね」
さやか「な…なに言ってんのさ?ほんと、どうしちゃったわけ?」
ほむら「なら頭の悪いあなたにもわかるように説明するわ」
さやか「なっ…」
ほむら「美樹さやか、今すぐ帰りなさい」
さやか「ほむら…?」
442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:16:09.51 ID:VNwWZbyiO
ほむら「そしてもう、私には関わらないことね」
さやか「…は…?」
ほむら「邪魔よ、消えなさい」
さやか「むっ…」イラッ
さやか「……」ググッ
ほむら「堪えているのよね?でも、それは無駄よ」
さやか「ほむら…あんた…!」
ほむら「なら…」
ほむら「早く上条恭介のもとへ行きなさい」
さやか「えっ?」
ほむら「私に構ってる暇があるなら、好きな人と過ごした方がいいわ」
443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:20:01.53 ID:VNwWZbyiO
さやか「な…なんで恭介のことを…?」
ほむら「好きなんでしょ?私にはわかるもの」
さやか「あ、あたしは別に!好きだなんてそんな!」
ほむら「だからあなたはダメなのよ」
さやか「えっ」
ほむら「はぁ、もういいわ」
ほむら「そうやっている内に大切なものを失っていくのよ」
ほむら「愚かね、美樹さやか」
444 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:23:59.92 ID:VNwWZbyiO
さやか「くっ…」
ほむら「…」ファサッ
さやか「堪えなきゃ…!堪えなきゃっ…!」ググッ
ほむら「だから無駄よ、私は変わらないもの」
さやか「ほむら…」
ほむら「邪魔なのよ、早く立ち去りなさい」
さやか「ほむらっ!」
さやか「あんた…そうやって無理して…!」
さやか「芝居なんてしてどうすんのさ?」
ほむら「芝居じゃないわ、これが私よ」
449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:30:28.33 ID:VNwWZbyiO
さやか「嘘だっ!」
ほむら「……」スッ
さやか「?…それはまどかの手紙?」
ほむら「っ…」
さやか「何を…?」
ほむら「……」ビリッ
さやか「なっ…?」
ほむら「……」ビリビリッ
さやか「ば、ばかっ!なにやってんのよ!」
ほむら「……これをまどかに返して」
さやか「え?」
ほむら「もう二度と私にお弁当を作らないで、と伝えて」
さやか「…は?」
ほむら「あなたの手料理なんて嬉しくないと伝えて」
452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:35:50.30 ID:VNwWZbyiO
さやか「……」ワナワナ
ほむら「…」ファサッ
ほむら「そして、わた―」
さやか「ばかっ!」パシンッ
ほむら「…っ」
さやか「あんた…まどかの気持ちをわかってるのになんで…」
さやか「なんでそんなこと言うのよ!?」
ほむら「……」
ほむら「私は―」
ガチャッ
まどか「ほむらちゃん…!」
さやか「なっ…まどか…?」
ほむら「……」
453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:40:19.26 ID:VNwWZbyiO
まどか「あっ、さやかちゃん!」
さやか「まどか…」
まどか「さっきはごめんね?勝手に泣いて、勝手に寝ちゃって…」
まどか「目が覚めたら、さやかちゃんがいなかったから…まさかって思って来てみたの」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん、ごめんなさい」
まどか「えへへ、また来ちゃった」
さやか「ま、まどか!ちょっとだけ外で待ってて?」
まどか「え?」
さやか「今は…」
456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:45:07.84 ID:VNwWZbyiO
まどか「で、でもっ…」
さやか「いいからっ!」
ほむら「…」
まどか「あれ?ゴミが散らかってるよ?」
さやか「あっ…」
まどか「わたしが掃除してあげるね!」
さやか「ま、待って!それはっ!」
まどか「…!?」
まどか「わたしの…手紙…?」
さやか「っ…」
ほむら「ええ、あなたの手紙よ」
ほむら「鹿目まどか」
457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:50:24.30 ID:VNwWZbyiO
まどか「ほむら…ちゃん…?」
ほむら「ついでにこれも返すわ」
まどか「お弁…当…」
ほむら「………」
ほむら「あなたのお弁当なんて…う、嬉しくないのよ…!」
まどか「…ぇ」
さやか「ほむらっ!」
ほむら「…迷惑だから、やめてもらえると助かるのだけど」
まどか「……!」
さやか「あんた、いい加減に…!」
ほむら「目障りよ、消えなさい」
まどか「……」
ほむら「…鹿目まどか」
460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:00:13.22 ID:VNwWZbyiO
まどか「………」
さやか「ほむらぁっ!」バシッ
ほむら「っ…!」
さやか「あんた…最低だよ…」
さやか「見損なった…信じらんない…」
ほむら「…」
さやか「あんたを信じたあたしがバカだったわ」
ほむら「…ええ、そうね」
さやか「っ…」
さやか「もういいっ!」
まどか「………」
さやか「まどか!帰るよ!」ギュッ
ほむら「……」
さやか「ばかっ!」
ガチャッ
463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:06:15.64 ID:VNwWZbyiO
ほむら「……」
ほむら「っ…」ヘナヘナ
ほむら「うぅ…」ペタン
ほむら「うぅっ…うぅぅっ……」
ほむら「まどか…さやか…ごめんなさい…」
ほむら「こうするしか…なかったのよ……」
ほむら「もう…私は…ダメなの…」
ほむら「幻覚や幻聴が…逃げられないのよ…」
ほむら「もう…ダメ……」
ほむら「……」
464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:10:36.98 ID:VNwWZbyiO
マミ「はぁ…はぁ…」
杏子「やっ…と…仕留めた…」
杏子「強かった…な…今の魔女…」
マミ「…いえ、普通なら2人で楽に勝てた相手よ」
杏子「…でもさ」
マミ「…私たちが弱っているのよ……」
マミ「もう何時間も飲まず食わず…それに一睡もしてないでしょ?」
杏子「…わかってるよ、でもあたしらが、ここで頑張らなきゃさ」
マミ「…ええ、負けるもんですか」
465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:15:07.10 ID:VNwWZbyiO
ほむホーム
杏子「ついた…ほむらのやつ、大丈夫だよな…?」
マミ「今朝グリーフシードを使ったばかりだから大丈夫だと思うけど…」
杏子「…うん、とりあえず入るか」
マミ「そうね、鍵は…うん、いつものところにあるわね」
杏子「よし、開けるよ」
マミ「ええ」
ガチャッ
杏子「!?」
マミ「な…暁美さん?」
468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:21:45.73 ID:VNwWZbyiO
ほむら「……」
杏子「こんなとこで倒れて…まさか?」
マミ「暁美さんっ!?」
ほむら「すぅ…すぅ…」
杏子「ほむら…!」
マミ「よかった…眠ってるだけね」
杏子「…でも…もう限界じゃないか?」
マミ「……暁美さん」
杏子「…それにしてもすげぇ散らかってるな……」
マミ「お弁当…ひっくり返ってるわ…」
マミ「それにこれは…鹿目さんの手作りの…」
杏子「なんで玄関に…?」
469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:26:50.17 ID:VNwWZbyiO
ほむら「すぅ…すぅ…」
杏子「ほむら…」ギュッ
杏子「ほんとどうしちまったんだよ…?」
マミ「…ここは私が片付けておくわ、佐倉さんは暁美さんをお願い」
杏子「ああ…!」
杏子「よっ…と」ヒョイ
ほむら「すぅ…すぅ…」
杏子「軽い…」
杏子「魔法少女だけど…それ以前にただの14歳…なんだよな」
杏子「ほむら…」
470 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:31:08.78 ID:VNwWZbyiO
―――
マミ「ふぅ…こんなとこかしら?」
杏子「おつかれ」
マミ「佐倉さん…暁美さんは?」
杏子「大丈夫、ベッドで寝てる」
杏子「…でもソウルジェムがさ…だからさっきのグリーフシード使ったよ」
マミ「そう…暁美さん…」
杏子「…たぶん、このままじゃほむら…壊れちまうよ…」
マミ「……いえ、もう壊れているわ」
杏子「えっ?」
マミ「鹿目さんの手紙…めちゃめちゃに破かれて…」
473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:35:47.51 ID:VNwWZbyiO
マミ「それにあの言動…たぶん、暁美さんはもうとっくに…」
杏子「…そ、そうだよな……」
マミ「…魔法少女じゃない、鹿目さんでもダメだなんて……」
杏子「ああ…まどかなら何とかなると思ったのにさ」
マミ「むしろ逆効果…だったのかしら?」
杏子「くそっ…」
マミ「…とにかく、私たちはこれからも暁美さんのサポートをするしかないわ」
杏子「うん…あたしらが支えなきゃね」
ほむら「すぅ…すぅ…」
※その2へ
まどか「あっ…」
ほむら「話しはそれだけ?」
まどか「えと…その…」
ほむら「私はあなたに構う暇なんてないの、失礼するわ」
まどか「うっ…」
さやか「ちょっと、ほむら!」
ほむら「…美樹さやか」
さやか「あんた…いっつもそうやって、まどかに冷たくしてさ!」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「あたしに冷たくするのは構わないよ?でも、何でまどかにまで?」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:10:11.87 ID:dqUaFRsHO
ほむら「…」
さやか「まどかはいっつも1人でいるあんたを心配して…」
さやか「一番あんたに優しくしてるのにさ!」
ほむら「…!」
まどか「…」
さやか「なのに、何でまどかに一番冷たい態度を取るのさ?」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「…余計なお世話だからよ」
まどか「っ…」
さやか「ほむらっ!」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:15:09.14 ID:dqUaFRsHO
ほむら「話しは終わり?なら私は失礼するわ」
まどか「…ほむらちゃん!」
ほむら「…」
まどか「明日…明日は!お弁当作ってくるから…!」
まどか「一緒に食べよう?」
ほむら「……」スタスタ
まどか「あっ…」
さやか「あー!もぅっ!あったまきた!」
さやか「何よあの態度?信じらんない!」
まどか「ほむらちゃん…どうして…
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:20:07.71 ID:dqUaFRsHO
仁美「…暁美さん、この数週間で以前より冷たくなってしまいましたわ」
さやか「ほんとよ、ほんと!なんなのさ?」
さやか「一緒に手を組んでワルプルギスと戦った時は良いやつだと思ったのにさ…」
仁美「ワルプルギス…?」
さやか「え?あ…あはは!何でもないよ、何でも!」
仁美「ですが…」
さやか「こ、こっちの話…だからね?仁美は気にしないでよ!」
仁美「…はい」
まどか「……」
まどか「ほむら…ちゃん…」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:25:08.19 ID:dqUaFRsHO
「暁美さんっていっつも1人で何してるんだろうね?」
「ほんとほんと、毎日まどっちの誘いことわってさ」
「噂…なんだけどね?暁美さん、1人で隠れてお弁当食べてるんだって」
「えー?なにそれ?」
「わたしも噂で聞いただけだから詳しくは知らないんだけど…」
「…暁美さん、毎日泣きながら食べてるんだって」
「うわぁ…」
「な、なにそれ…」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:30:12.73 ID:dqUaFRsHO
まどか「……」
さやか「もーいー!ほむらのことなんかほっといて食べよう!」
仁美「…そうですわね」
まどか「……」
まどか(ちょっと前にさやかちゃんとマミさん、杏子ちゃん)
まどか(そして、ほむらちゃん)
まどか(…この4人が頑張って強い魔女をやっつけてくれたのに……)
まどか(あの時のほむらちゃんは本当に凄く喜んでて…)
まどか(その後、マミさんの家でパーティーをして…そのパーティーにわたしも呼んでくれて…)
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:35:12.91 ID:dqUaFRsHO
まどか(わたしも楽しくて…みんなで笑って…幸せだったのに…)
まどか(どうして急に冷たくなっちゃったの?)
まどか(…わたしが一番嫌われちゃったの?)
まどか(わたしだけ、魔法少女じゃないから?)
まどか(魔法少女じゃないのに、わたしが馴れ馴れしくしたから?)
まどか(ほむらちゃん…仲良くしたいのに…)
まどか(どうして…)
まどか「ほむらちゃん…」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:40:09.27 ID:dqUaFRsHO
屋上
ほむら「っ…」
ほむら「ごめんなさい…ごめんなさいっ…」ポロポロ
ほむら「また…まどかに冷たく当たっちゃった…」
ほむら「まどか…ごめんなさい…」
ほむら「あなたは何も悪くないの…なのに…私は……」
ほむら「っ…ぐすっ……」
ほむら「…もう…死ななきゃ……」
ほむら「私は…生きてちゃダメなんだから……」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:45:07.38 ID:dqUaFRsHO
ほむら(私は、何度も何度も繰り返してきた)
ほむら(ワルプルギスを倒し、まどかを救うために…!)
ほむら(そして…ついに、ワルプルギスを倒すことができた)
数週間前
ほむら「……はぁ……はぁ……」
さやか「や…やっ…た…の…?」
マミ「わ、ワル…プルギ…ス…は…?」
杏子「…は、ははっ…やった…やったぜ…!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:50:13.80 ID:dqUaFRsHO
さやか「な…なら…あたし達……」
マミ「勝った…の…?」
杏子「…うん…!」
ほむら「やった……!」
ほむら「やったぁ…!」ポロポロ
さやか「あはは…ほ、ほむら…泣かないでよ…勝ったんだよ…あたし達…!」
ほむら「えへへ…ごめんなさい…うれしくって…」
マミ「ふふっ…私も涙がでてきちゃったわ」
杏子「ふっ…あたしもだよ」
さやか「あはは…あははっ!」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 18:55:10.55 ID:dqUaFRsHO
ほむら「やった…やったよ…!」
ほむら「まどか…私、やっと…あなたを…!」
ほむら「嬉しい…!」
まどか「さやかちゃーん!」タタッ
さやか「まどか…!」
まどか「マミさん、杏子ちゃん…!それに、ほむらちゃんも!」
まどか「みんな、無事なんだね?」
マミ「ふふ…も、もう指一本動かせないけどね…」
杏子「はは…でも、生きてるんだ」
杏子「あたしら全員ね…!」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:00:15.86 ID:dqUaFRsHO
まどか「よかった…よかったよぉ…!」
まどか「わたし、心配で…なのに、何もできなくって…」
さやか「まどか…いいんだよ、あんたはそれでさ」
マミ「…ええ、それに鹿目さんには感謝してるわ」
杏子「毎日あたしらの応援してくれたからさ」
まどか「みんな…」
ほむら「まどか…!」
まどか「ほむらちゃんも無事なんだよね?」
ほむら「ええ…!」
まどか「よかった…ほんとによかった!」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:05:14.05 ID:dqUaFRsHO
まどか「あっ!みんな、怪我はない?」
まどか「救急箱持ってきたの、少しでも役に立ちたくって…」
さやか「大丈夫だよ、魔法で治すからさ」
マミ「ありがとう、気持ちだけ受け取っておくわ」
まどか「そ、そっか…みんな魔法少女なんだもんね…」
杏子「そう気にするなよ、まどか」
まどか「……うん」
ほむら「…まどか、手当て…してくれる?」
まどか「!」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:10:13.79 ID:dqUaFRsHO
まどか「ほむらちゃん?でも…」
ほむら「私はもう…魔法は使えないわ」
さやか「えっ?」
ほむら「だから…あなたに治療してもらいたいの」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「まどか、お願いしてもいいかしら?」
まどか「う、うんっ!もちろんだよっ!」
ほむら「ふふっ、ありがとう」
まどか「ううん、そんな!保健委員で良かった…!」
まどか「ちょっと滲みるけど、我慢してね?優しくするから…!」
ほむら「ええ、お願いね」ニコッ
まどか「えへへ…!」ニコッ
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:15:18.92 ID:dqUaFRsHO
―――
マミ「と、言うわけで」
さやか「ワルプルギス祝勝かーい!」
杏子「わぁ…!すごいご馳走じゃん!」
ほむら「ふふっ」ニコニコ
まどか「わ、わたし何かが参加しちゃってもいいのかな?」
マミ「ええ、当然よ」
さやか「まどかも、あたしらの仲間なんだからさ!」
杏子「魔法少女なんて関係ないさ、なぁほむら?」
ほむら「うん、そうよ。まどか…!」
まどか「みんな…!」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:20:19.88 ID:dqUaFRsHO
マミ「今日は奮発したわ!遠慮しないで食べてね?」
さやか「さっすがマミさん!太っ腹ー!」
マミ「うふふっ」
杏子「よっし!思いっきり食うぞ!」
さやか「でーも、その前に!」
マミ「かんぱーい!」
―――
まどか「…」
ほむら「まどか、いただきましょう?」
まどか「う、うん!そうだね…」サッ
ほむら「?」
ほむら(まどか、今何かを隠した…わよね?)
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:25:12.13 ID:dqUaFRsHO
さやか「もぐもぐ」
マミ「どう?お口にあうかしら?」
さやか「うん!ほんと、マジうまーっすよ!」
マミ「ふふ、それはよかった」
杏子「マミも食いなよ?何がいい?」
マミ「じゃあ私は…これかな?」
杏子「オッケー、ほらっ」
マミ「ありがとう、佐倉さん」
杏子「えへへ」
まどか「…おいしいね、ほむらちゃん」
ほむら「うん、でも…」
まどか「?」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:30:11.18 ID:dqUaFRsHO
ほむら「まどか、何かを隠さなかった?」
まどか「えっ?」
ほむら「それに少し元気がないわ」
まどか「…やっぱりバレちゃったのかな?」
まどか「…実はわたし、みんなにお弁当もつくってきたんだけど……」
まどか「こんなご馳走の前じゃ、わたしのお弁当なんてだせないから…」
まどか「お料理もへたっぴなわたしのなんて…いらないよね?」
ほむら「まどか…」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:35:09.88 ID:dqUaFRsHO
まどか「あはは…ほんとダメだな、わたし…」
まどか「何の役にも立てないで…なのに、みんなの側にいちゃって…」
ほむら「まどか、そんなことないわ」
まどか「…でも……」
ほむら「私、今までずっと見てきたわ」
まどか「えっ?」
ほむら「あなたがみんなの為に頑張ってきたことを」
ほむら「あなたが誰よりも優しいことを…!」
まどか「ほむらちゃん…そんな、わたしは……」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:40:08.60 ID:dqUaFRsHO
ほむら「まどか、私で良ければあなたのお弁当を…」
まどか「えっ?」
ほむら「いえ、あなたのお弁当が食べたいわ」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「だから…食べてもいい?」
まどか「で、でもっ!わたしのお弁当なんて美味しくないよ?」
まどか「へたっぴなんだよ?そ、それでもいいの…?」
ほむら「うん…!」
まどか「な、なら…えへへ、仕方ないなぁ」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:45:10.88 ID:dqUaFRsHO
まどか「は、はい。わたしのお弁当…!」
ほむら「ありがとう、まどか」
まどか「えへへ…!」
さやか「あれ?あんた達隠れてなにやってんの?」
杏子「食わないの?」
まどか「あっ?え、えっと…」
マミ「まあ!鹿目さんもお弁当作って来てくれたのね?」
さやか「むむっ!ほむらだけ先駆けは許さんぞぉ!」
杏子「あたしにもくれよ」
まどか「そ、そんな…いいの?」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:50:07.71 ID:dqUaFRsHO
さやか「えっ?何が?」
まどか「だ、だって…美味しくないかもしれないよ?」
杏子「そうか?普通に上手そうじゃん」
マミ「ええ、彩りも綺麗だし、何より愛情がこもってるわ」
まどか「えへへ…そ、そうかな?」
ほむら「ぱくっ」
まどか「ど、どうかな…美味しい?」
ほむら「…うん!」ニコッ
まどか「ほむらちゃん…!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 19:55:22.68 ID:dqUaFRsHO
その後
ほむホーム
ほむら「まどか、今日はありがとう」
ほむら「嬉しかったわ」
まどか「わたしもだよ!だって…」
まどか「やっと…やっとほむらちゃんが笑ってくれたから…」
ほむら「!」
まどか「ほむらちゃんが転校したその日から、ずっと仲良くしたいって思ってたの」
まどか「でも、なかなかお話できないで…」
まどか「たまにお話できても、魔法少女やキュゥべえのことばかりで…」
ほむら「まどか…」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:00:15.52 ID:dqUaFRsHO
まどか「だからっ…今日、ほむらちゃんが笑ってくれたことが…」
まどか「ほむらちゃんとやっと仲良くなれたことが、すっごく嬉しかったの…!」
ほむら「…!」
まどか「ほむらちゃん、また明日もお話してくれる?」
まどか「わたしと…な、仲良く…してくれないかな…?」
まどか「お願い…!」
ほむら「…まどか」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「…」スッ
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:05:12.08 ID:dqUaFRsHO
ほむら「よろしくね」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「ふふっ」ニコッ
まどか「うんっ!」ギュッ
―――
ほむら「ふぅ…」
ほむら「こんな気持ちでお風呂に入ったのは久しぶりね」
ほむら「でも…これからは毎日この気持ちで…!」
ほむら「えへへ」
ほむら「ほんとにワルプルギスを倒せたのよね?」
ほむら「夢みたい」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:11:16.49 ID:dqUaFRsHO
ほむら「でも、夢じゃない…ほんとのことなのよね?」
ほむら「嬉しい…」
ほむら「やった」
ほむら「やったぁ!」パシャパシャ
ほむら「これで、私は…!」
ほむら「まどか、やっとあなたとの出会いを…」
ほむら「あなたの友だちに…!」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:15:07.47 ID:dqUaFRsHO
―――
ほむら「えへへ」
ほむら「明日からはまどかと一緒に登校よ」
ほむら「それに、さやかや仁美とも…!」
ほむら「さやかとは中々仲良くなれなかったけど、こんどこそは!」
ほむら「それに仁美もよ、前からずっと気になっていたのよね」
ほむら「でも明日からは…ふふっ」
ほむら「楽しみ」ニコニコ
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:20:36.17 ID:dqUaFRsHO
ほむら「明日からは一緒にお弁当を食べて、一緒に勉強して」
ほむら「放課後は寄り道をして、遊んで…!」
ほむら「たくさんお喋りして、笑って…!」
ほむら「ふふ、楽しみっ」
ほむら「それにマミや杏子とも仲間じゃなくて、友だちとして接しよう」
ほむら「魔女が現れた時は4人で協力して…」
ほむら「そして、その後はマミの家で遊んで…」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:25:27.63 ID:dqUaFRsHO
ほむら「えへへ…ほんとに楽しみだな」
ほむら「こんな気持ちで眠るのは初めて」
ほむら「なんだか、からだがふわふわしてるわ」
ほむら「ふわふわたーいむ♪」
ほむら「ふふっ、うかれちゃってるわね、私」
ほむら「でも、ほんとうに明日からの生活が楽しみ」
ほむら「ちょっと早いけど、もう寝ようかな?」
ほむら「明日は早起きして、お弁当作らなきゃ」
ほむら「おやすみなさい」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:30:21.30 ID:dqUaFRsHO
―――
ほむら「あら?ここは…?」
マミ「―」
杏子「―」
さやか「―」
ほむら「あっ…マミ、杏子、さやか」タタッ
マミ「…暁美さん」
杏子「なんかよう?」
さやか「……はぁ」
ほむら「ね、ねえ!このあと一緒にお茶でも…!」
マミ「やめてくれないかしら?」
ほむら「…えっ?」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:35:10.97 ID:dqUaFRsHO
ほむら「やめるって…な、なにを…?」
杏子「あたしらに付き添うのだよ」
ほむら「え…」
さやか「あんたさ、お荷物なんだよね」
ほむら「さ、さやか…?」
さやか「暁美ほむら、あんたはあたしらの足手纏いなの」
ほむら「な…?」
マミ「こんなこと、あまり言いたくはないのだけど」
マミ「あなたがいると困るの」
杏子「邪魔なんだよね」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:40:19.17 ID:dqUaFRsHO
ほむら「え…な、なんで…」
マミ「……」
ほむら「私たち、4人であのワルプルギスを倒したのよ?」
杏子「ああ、そうだったね」
ほむら「4人の力を合わせたからワルプルギスを…だから…!」
さやか「まぁ、あの時のあんたは強かったもんね」
ほむら「あの時の…?」
マミ「暁美さん、今のあなたはただの役立たずなの」
マミ「それがどうしてわからないのかしら?」
さやか「まどかの方がよっぽど役に立ってるよね」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:45:26.98 ID:dqUaFRsHO
ほむら「な…何を言って……」
杏子「わからないなら体で教えてやるよ」
さやか「変身しなよ」
ほむら「ど、どうして…私たちは仲間…」
マミ「いいから早く変身しなさいっ!」
ほむら「っ?」ビクッ
マミ「でないと撃つわよ?」チャキッ
ほむら「ぁ…」
ほむら「くっ…!」カッ
杏子「そうそう、それでいいんだよ」
さやか「んじゃ、まずはあたしが斬りかかるから」
ほむら「え?」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:50:14.15 ID:dqUaFRsHO
杏子「あんたなら時間を止めて避けられるだろ?」
ほむら「それは…そうだけど……」
さやか「なら思いきってやっちゃってもいいよね?」
マミ「ええ、全力で構わないわ」
ほむら「ちょっと…なんで…まさか、私を…?」
さやか「なに?ビビってんの?」
杏子「頭悪いね、あんたまだ理解してないわけ?」
マミ「ずっと入院してたのよね?頭をもう一度診てもらったら?」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 20:55:11.08 ID:dqUaFRsHO
さやか「あははっ!言えてるー」
杏子「ついでに、そのまま帰ってこなくてもいいんだぜ?」
マミ「私たち魔法少女の癌だものね」
ほむら「な…なにを…なにを言っているのよ!?」
ほむら「わたしは…!」
さやか「…もういいや、やろ」スッ
ほむら「くっ…さ、さやか!」
さやか「はぁぁぁっ!」ブンッ
ほむら(時間停止!)
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:00:09.26 ID:dqUaFRsHO
ほむら「!?」
ほむら(止まらな―)
さやか「でりゃぁぁっ!」
ほむら「っ!?」ガキンッ
さやか「…ちぇっ、盾でガードかぁ」
ほむら「はぁ…はぁ…」
ほむら(な…なんで…?)
杏子「ったく、さやかはだらしねぇな」
杏子「いいよ、あたしがやってやるよ」
ほむら「杏子…?」
杏子「…これはガードできないよね?」
マミ「ロッソ・ファンタズマね」クスッ
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:05:10.86 ID:dqUaFRsHO
杏子「…いくぜっ!」
ほむら「なっ…?」
ほむら(も、もう一度…!)
ほむら(時間停止!)
杏子「…」ギュンッ
ほむら「くっ…?」
ほむら(だ、ダメ…?)
杏子「はぁっ!」
ほむら(な、なら…防ぐしか…)
杏子「幻だよっ!」
ほむら「!?」
杏子「りゃぁっ!」
ほむら「きゃぁっ?」ドゴッ
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:10:13.09 ID:dqUaFRsHO
ほむら「ぐぅっ…」ズサァァッ
杏子「っと、あっけないな」
さやか「ちょっと杏子、なんで凪ぎ払っただけなのさ?」
杏子「一応、元仲間だからさ…まぁ少しは手加減しないとね」
さやか「あはは!杏子は優しいねっ」
杏子「へへっ」
ほむら「く…ぁ…はぁ…はぁ…」ヨロッ
マミ「…」
ほむら「ま、マミ…」
マミ「立ちなさい」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:15:17.00 ID:dqUaFRsHO
ほむら「っ…」フラッ
マミ「次は私よ。そうね…速射ち勝負といきましょう」
マミ「時間を止められるあなたなら簡単に私を倒せるでしょう?」
ほむら「ま…マミ……」
マミ「いくわよ、3…」
ほむら「ま…ま…って…」
マミ「2…」
ほむら(ぶ、武器を…)
マミ「1…」
ほむら(…ない?)
マミ「ティロ…!」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:17:03.91 ID:7DyxJUbZ0
容赦ねぇー
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:18:16.71 ID:ilpbv3vV0
よけろホムラーーーー!
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:20:24.51 ID:dqUaFRsHO
ほむら「ぁ…」
マミ「フィナーレ!」
ほむら(そんな…?)
―――
ほむら「……」ボロボロ
さやか「あーあ、死んじゃった」
杏子「まぁあんだけやりゃ死ぬよね」
マミ「よく耐えたわね、腐っても魔法少女」
マミ「体は頑丈みたいだわ」
さやか「魔法少女じゃなくてサンドバッグじゃない?」
杏子「あはは!確かに!」
マミ「早く片付けましょう」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:25:22.50 ID:dqUaFRsHO
ほむら「ぅ…」
さやか「あれ?生きてるじゃん」
ほむら「ゃ…て…い…」
杏子「はぁ?」
ほむら「や…めて…くださ…」
マミ「なに?聞こえないわ?」
ほむら「と…巴さん…お願い…します…」
さやか「あれれ?性格変わっちゃってない?」
ほむら「美樹さん…た、助け…」
杏子「…はぁ、まあ祈るくらいならしてやるよ」
ほむら「佐倉さん…」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:30:10.26 ID:dqUaFRsHO
マミ「もういいわ、ほっといても後は時間の問題よ」
さやか「そうっすね」
杏子「んじゃ、さようなら」
マミ「………」スタスタ
ほむら「ま…っ…て……」
ほむら「ど…し…て…いや…だ……」
ほむら「だ…れか…たす…け……」
ほむら「ま…どか……」
まどか「…」
ほむら「…まどかぁ……!」
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:35:09.92 ID:dqUaFRsHO
まどか「かわいそうなほむらちゃん」
ほむら「た、助けて…」
まどか「わたしのためにがんばってきたのにね」
まどか「なのに」
ほむら「まどか…?」
まどか「ほむらちゃんはしあわせにはなれないよ」
まどか「ぜったいにね」
ほむら「ぇ…?」
まどか「ほむらちゃんにきぼうなんてないんだよ」
ほむら「ま…どか…?」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:40:09.40 ID:dqUaFRsHO
まどか「はやくぜつぼうしちゃいなよ」
ほむら「…え」
まどか「いきててもくるしいだけだよ」
ほむら「鹿目…さん…」
まどか「そんなのかなしいよね」
ほむら「な…に…?」
まどか「ぜつぼうしないならわたしがてつだってあげるね」
ほむら「やだ…」
まどか「さようならほむらちゃん」
ほむら「鹿目…さ…」
まどか「しんじゃえ」ニコッ
123 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:45:10.60 ID:dqUaFRsHO
―――
ほむホーム
ほむら「!?」パチッ
チュンチュン
ほむら「はぁっ…!はぁっ…!」
ほむら「…ゆ…ゆめ……」
ほむら「…夢落ち…?」
ほむら「はぁ…よかった…」
ほむら「よかったぁ…」ウルウル
ほむら「私…生きてる…」
ほむら「……よかった」
ほむら「…っ」ゴシゴシ
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:50:13.26 ID:dqUaFRsHO
ほむら「すごい…あせ……」
ほむら「し、シャワーあびなきゃ…」
―――
ジャァァァッ
ほむら「……」
ほむら「どうして…あんな夢を…?」
ほむら「……私、疲れてるのかしら?」
ほむら「こんな夢なんて今までは一度も…」
ほむら「…で、でもっ…ただの夢…よね?」
ほむら「気にしちゃダメよ…!」
ほむら「やっとワルプルギスを倒したんだから…!」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 21:55:08.15 ID:dqUaFRsHO
―――
ほむら「……」フキフキ
ほむら「目が充血してる…やっぱり泣いていたのね」
ほむら「…ソウルジェムは…うん、大丈夫だわ」
ほむら「もうグリーフシードは使い果たしたのだから、穢れを作るわけにはいかないもの」
ほむら「………!」
ほむら「まさか…?」
ほむら(変身)カッ
ほむら「……よかった、変身はできたわ」
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:00:10.37 ID:dqUaFRsHO
ほむら「…いや、でも……」
―――
ワルプルギスの夜『アハハハハハハ!!アハハハハハハ!!』
ほむら「くっ…もう武器が…!」
マミ「わかったわ、後は私たちに任せて!」
杏子「ほむらは引っ込んでな!大丈夫だ、あたしが守ってやるからさ!」
ほむら「…でも、まだ魔法は使えるわ!」
さやか「ならサポート頼むよ!便りにしてるからね、ほむら!」
ほむら「ええ!」
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:05:20.60 ID:dqUaFRsHO
―――
ほむら「ワルプルギス戦で、手持ちの武器は…もう……」
ほむら「……」ガサゴソ
ほむら「やっぱり…武器はもうない…か」
ほむら「残っているのは…みんなでと―」
ピンポーン
ほむら「?」
ほむら「お客さん…?誰かしら?」
ガチャ
まどか「えへへ」ニコニコ
ほむら「まどか?」
まどか「おはよう、ほむらちゃん!」
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:10:16.51 ID:dqUaFRsHO
ほむら「ま、まどか…どうしてここに?」
まどか「えっとね?今日からほむらちゃんと一緒に登校できるのが嬉しくって」
まどか「ちょっと早いけど…向かえに来ちゃった!」
ほむら「まどか…!」
まどか「…迷惑…だったかな?」
ほむら「ううん、そんなことないわ。ありがとう」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「ただ、まだ準備ができてなくって…」
まどか「あ…ご、ごめんね?」
134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:15:23.44 ID:dqUaFRsHO
ほむら「いえ…待ってて?今から準備を…上がっていく?」
まどか「う、うんっ!」
まどか「おじゃまします…!」
ほむら「ごめんなさい、まだ何の支度もできていなくって…」
まどか「眠ってたの?」
ほむら「いえ、シャワーを浴びていたのよ」
まどか「そっかぁ…あれ?でもなんで変身してるの?」
ほむら「それは…」
ほむら(悪夢を見たからだなんて言えないわよね…)
まどか「しんじゃえ」
142 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:20:17.19 ID:dqUaFRsHO
ほむら「っ!?」ビクッ
まどか「ほむらちゃん?ど、どうかしたの?」
ほむら「い、今何か言った…?」
まどか「え?ううん…何も言ってないよ?」
ほむら「そ、そう…」
145 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:23:41.80 ID:32MqDFvnO
人間不信じゃね
146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:24:36.37 ID:nfOywwlKO
ほむほむがL5になるのは時間の問題やな
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:25:10.94 ID:dqUaFRsHO
ほむら(げ…幻聴…?)
ほむら(夢のことを気にしすぎてるようね…)
ほむら(早く忘れよう…)
まどか「だ、大丈夫?顔が真っ青だよ?」
ほむら「え、ええ…だ、大丈夫…大丈夫よ」
まどか「ほむらちゃん…まだ時間はあるから、横になったほうがいいよ?」
ほむら「…ええ、そうするわ」
まどか「んと…朝ごはんはもう食べたのかな?」
ほむら「いえ…」
まどか「じゃあ作ってあげるね!」
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:27:23.09 ID:I3MiI35P0
誰も信用するな
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:30:21.04 ID:dqUaFRsHO
―――
まどか「ほむらちゃん、準備は大丈夫?」
ほむら「ええ、待たせてしまってごめんなさい」
まどか「ううん、謝らなくてもいいよ?」
ほむら「ありがとう…それに、朝ごはんも美味しかったわ」
まどか「えへへ、よかったぁ」
ほむら「まどか…!」
ほむら(そうよ、こんなに優しいまどかがあんな台詞言うわけないわ)
まどか「それじゃ、行こっ?」
ほむら「ええ!」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:35:16.52 ID:dqUaFRsHO
まどか「さやかちゃーん!仁美ちゃーん!」
さやか「おっ、きたきた!おはよっ」
仁美「おはようございます」
まどか「おはよぉ!」
ほむら「…!」
ほむら(さやか…!仁美…!)
さやか「ほーむら!おはようっす!」
仁美「ふふっ、おはようございます、ほむらさん」
ほむら「ええ、おはよう…!」
まどか「…」ニコニコ
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:40:13.14 ID:dqUaFRsHO
さやか「ほむらほむら!」
ほむら「?」
さやか「ほんとお疲れさま!おかげで昨日は気分よかったわ」
ほむら「…さやか」
さやか「あんたのサポートなかった、あたしたぶんやられちゃってたよ」
さやか「ほんと、ありがとね」ニコッ
ほむら「…」クスッ
仁美「あの、二人の仲に何かありましたの?」
さやか「えへへ、ほむらはあたしの大切なサンドバッグだからね!」
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:45:20.47 ID:dqUaFRsHO
ほむら「…ぇ」サーッ
仁美「まあ!いつの間にそのような仲に?」
さやか「へへっ、なーいしょ!」
まどか「てぃひひ!」
ほむら「……」ガクガク
仁美「さやかさんが羨ましいですわ、私も…」
仁美「暁美さんっ!」
ほむら「っ?」ビクッ
仁美「私も是非、そのような仲になりたいですわ!」
ほむら「あっ…」
仁美「さやかさんと暁美さんの様な仲に…!」
ほむら「ひっ…」
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:50:12.13 ID:dqUaFRsHO
ほむら「ぁっ…」
まどか「ほむらちゃん?」
さやか「ちょっと、真っ青じゃん?」
仁美「あ、あの…私のせい…なんでしょうか…?」
さやか「大丈夫?もしかして昨日の…」
ほむら「はぁっ…はぁっ…」
まどか「ほむらちゃん、やっぱり…」
ほむら「ご、ごめんなさい!先に行くわっ!」タタッ
さやか「あっ…」
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 22:55:10.31 ID:dqUaFRsHO
まどか「…ほむらちゃん」タタッ
さやか「ほむら…どうしたのよ…?」
仁美「…」シュン
さやか「仁美…」
仁美「そんなに嫌だったのでしょうか…」
仁美「私が暁美さんと…さやかさんと同じ様な…」
仁美「親友になりたいって…」
さやか「うーん…いや、明らかに様子がおかしかったからね」
さやか「ほむら…まだあたしのこと親友だと思ってくれてないのかな?」
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:00:17.89 ID:dqUaFRsHO
ガラッ
ほむら「っ…!」タタッ
「あっ、暁美さんおはよー!」
ほむら「はぁ…はぁ…」ガクガク
「あれ?ほむっち?」
「どうしたの?体調悪いの?」
ほむら「はっ…はっ…」
ほむら(幻聴…幻聴に決まってるわ…!)
ほむら(この時間軸のさやかとはそれなりの信頼関係を築けていたいたはずよ?)
ほむら(悪夢は忘れなさい…暁美ほむら…!)
173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:05:26.36 ID:dqUaFRsHO
まどか「はぁ…はぁ…」
「鹿目さん、どうしたの?」
「すっごく疲れてるじゃん」
まどか「ち、ちょっと…ね」
ほむら「……」
まどか「ほむ…らちゃん…」
ほむら「まど…か…」
まどか「だ、大丈夫…?やっぱり…た、体調悪いの…?」
ほむら「私は…」
まどか「保健室…行こうよ…ゆ、ゆっくり休んで…落ち着こう?」
174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:10:10.91 ID:dqUaFRsHO
ほむら「そう…ね」
まどか「…わたしも…一緒に行く…よ…」
まどか「…ふぅ」
まどか「みんな、ほむらちゃんと保健室に行ってくるから和子先生に伝えといて?」
「うん、わかったー」
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん、行こっ?」スッ
ほむら「…まどか」
まどか「大丈夫、わたしがついてるから」ニコッ
ほむら「…うん」ギュッ
176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:15:12.19 ID:dqUaFRsHO
さやか「…お、おはようっす!」
仁美「おはよう…ございます…」
「おっはよー」
「あれ?さやかまで元気なくない?」
さやか「…」
さやか「えー?あははっ、そんなことないぞぉ」
さやか「さやかちゃんは何時だって、元気いっぱいですからね!」
仁美「……」
「美樹さん…?」
「ちょっと、さやさやもひとみんも何があったの?」
177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:20:10.45 ID:dqUaFRsHO
さやか「べ、別に何も…」
仁美「……」
「でも、まどかも様子がおかしかったし…」
「暁美さんなんて顔色すっごく悪かったよ?」
さやか「あはは…まぁ大丈夫だって」
さやか「明日になりゃ元気になってるからさ」
「…さやか」
仁美「…暁美さんは?」
「まどかちゃんと保健室に行ったよ」
仁美「そう…ですか…」
仁美「…暁美さん」
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:25:14.04 ID:dqUaFRsHO
昼休み
ほむら「……」
まどか「あっ、ほむらちゃん!」
ほむら「まどか…」
さやか「ほむら、どう?元気になった?」
さやか「午前中ずっと保健室で寝てたんでしょ?」
ほむら「…ええ」
まどか「ほむらちゃん…大丈夫?きつかったら無理しなくていいんだよ?」
ほむら「……」
ほむら(私…どうしちゃったのかしら…?)
ほむら(ワルプルギスを倒して、まどかを救って…)
ほむら(本当はすごく嬉しいはずなのに…)
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:30:08.55 ID:dqUaFRsHO
仁美「あ、暁美さん!」
ほむら「仁美…」
仁美「よ、よろしければ…一緒にお昼を…」
さやか「そうだよ、食べよう?」
まどか「うん、一緒に食べようよ!」
まどか「今朝一緒に作ったお弁当、きっと美味しいよ!」
ほむら「……」
ほむら(私は…)
ほむら「…ごめんなさい、今日は遠慮しておくわ」
まどか「え?」
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:35:17.97 ID:dqUaFRsHO
ほむら「……」タタッ
まどか「ほむらちゃん…?」
さやか「……」
仁美「暁美さん…どうして…」
さやか「…きっと、疲れてるんだよ」
さやか「今は一人にしとこ?」
まどか「でも…」
さやか「だいじょーぶ!すぐに元気になるって!」
まどか「……」
さやか「…今日は3人で食べよう?」
まどか「……」
さやか「まどか…」
まどか「…うん」
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:40:11.95 ID:dqUaFRsHO
屋上
ほむら「今日は…一人で食べよう…」
ほむら(今までも一人で食べることは多かったけど…今とは心境が違うわ)
ほむら(今の私は…疲れているのよ…)
ほむら「美味しそう…」
ほむら(…まどかと作ったお弁当)
マミ「あら?暁美さんじゃない」
ほむら「…マミ…?」
マミ「ふふっ、こんにちは」ニコニコ
ほむら「……」
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:42:29.80 ID:MFT2Etr30
マミさんは何故屋上にいるのか
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:42:57.58 ID:qnwSTUSh0
>>184
それは言わない約束
186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:43:08.55 ID:yZVa8jJG0
>>184
聞いてやるなよ……
188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:45:12.79 ID:dqUaFRsHO
マミ「美樹さんと鹿目さんは?一緒じゃないの?」
ほむら「…ええ」
マミ「じゃあ今は…?」
ほむら「……」
マミ「なるほどね」
ほむら「マミ…?」
マミ「ねっ?良かったら一緒にお昼食べない?」
マミ「ちょうど私も今から食べるところだったの」
ほむら「……」
マミ「ふふっ、たまには私たち2人で食べるのも良いでしょう?」
191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:50:19.34 ID:dqUaFRsHO
ほむら「…」
マミ「隣に座ってもいいかしら?」
ほむら「…構わないわ」
マミ「ふふ、ありがとう」ニコッ
ほむら「……」
マミ「さっ、食べましょう?」
マミ「いただきます」
ほむら「いただきます…」
マミ「美味しそうなお弁当ね、暁美さんの手作りかしら?」
ほむら「まどかと…2人で…」
マミ「まあ、そうだったの?ふふっ、道理で美味しそうなわけだわ」
196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:00:15.86 ID:dqUaFRsHO
ほむら「……」
マミ「ぱくぱく」
ほむら「……」
マミ「……暁美さん、何かあったの?」
ほむら「え…」
マミ「今日のあなた…すごく疲れてるように見えるわ」
マミ「ううん、まるで何かに追い詰められているように見えるの」
ほむら「私は…」
マミ「悩みがあるなら話して?私、暁美さんの力になるわ!」
ほむら「マミ…」
197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:05:10.62 ID:VNwWZbyiO
マミ「きっと…今までの疲れが出てきているのよ」
マミ「詳しくは聞けなかったけど…あなたも昔からずっと一人で戦って来たのよね?」
マミ「私にもわかるわ…ひとりは辛いもの」
ほむら「……」
マミ「でも、今は私たちが…みんないるわ」
ほむら「マミ…」
マミ「ふふっ、だから安心して?」
マミ「あなたは私たちの癌なんだから」ニコッ
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:07:22.20 ID:whresnHw0
最期がひでぇ
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:10:25.72 ID:VNwWZbyiO
ほむら「……!?」
マミ「美樹さん、佐倉さん、それに鹿目さんも」
マミ「そして、暁美さん」
ほむら「……」ガクガク
マミ「あなたは大切な後輩で」
マミ「そして大切なお友だ―」
ほむら「いやぁぁぁぁっ!」タタッ
マミ「えっ?」
マミ「あ、暁美さん?」
マミ「ど、どうしたの…?魔女の仕業ではないはずよ?」
207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:15:14.36 ID:VNwWZbyiO
まどか「ほむらちゃん…わたしのせいなのかな…?」
さやか「そんなわけないって、きっと何か別の理由があるって」
まどか「でも…今朝、わたしがほむらちゃんを迎えにいってから様子がおかしくなっちゃったんだよ?」
さやか「たまたまだって」
仁美「暁美さん…」
ガラッ
ほむら「…」タタッ
まどか「ほむらちゃん!?」
ほむら「っ…うぅっ……」
208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:20:26.66 ID:VNwWZbyiO
さやか「ど、どうしたのさ?荷物なんかまとめて?」
まどか「そ、早退するの?」
ほむら「くっ…」
まどか「な、ならっ校門まで見送って…」スッ
ほむら「どいてっ!」パシッ
まどか「きゃっ?」
さやか「まどか!ちょっ…ほむら!?」
ほむら「っ…うぅっ…!」タタッ
さやか「ちょっと!ほむらっ?」
まどか「ほむら…ちゃん…?」
さやか「まどかっ?大丈夫?」
210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:25:42.43 ID:VNwWZbyiO
―――
ほむら「はっ…はっ…」タタッ
ほむら「はぁっ…はぁっ…」
ほむら「なん…で…?」
ほむら(本当にどうしたの?)
ほむら(私…いくらなんでもおかしすぎるわ…)
ほむら(なんで…どうして…?)
ほむら(さやかに…仁美に…マミに…)
ほむら(そして、まどかに…)
ほむら(私…なんてことを…!)
ほむら(こんなの絶対おかしいよ…)
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:30:23.54 ID:VNwWZbyiO
ほむら「うっ…うぅっ…」
ほむら「どうしてっ…」ポロポロ
ほむら「どうしてこんなっ…!」 ツンツン
ほむら「私は何を…」チョンチョン
ほむら「バカみたい…」トントン
ほむら「ごめんなさい…」ユサユサ
ほむら「まどかぁ…」ホムラ!ホムラ!
220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:35:11.16 ID:VNwWZbyiO
杏子「ほむら!ほむら!」ユサユサ
ほむら「まどかぁ…」
杏子「おいっ!どうしたのさ?大丈夫か?」
ほむら「うぅ…」
杏子「しっかりしろ!落ち着きなって!」
ほむら「あ…?」
杏子「ほむらっ…!」
ほむら「きょう…こ…?」
杏子「うん、あたしだ!佐倉杏子だ!」
ほむら「きょうこぉ…」
杏子「安心しなよ、あんたはあたしが守ってやるからさ」
224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:40:28.66 ID:VNwWZbyiO
ほむら「私っ…私ぃ…っ…」
杏子「もう大丈夫…大丈夫だよ、ほむら」
杏子「一緒にいてやるよ」ギュッ
ほむら「うぅっ…」
杏子「まずは落ち着かせないとな…」
杏子「あたしの飲みかけでよければ、だけどさ」
杏子「飲むかい?」
ほむら「うん…」
杏子「ん、わかった。ほら、落ち着いて飲みなよ?」
227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:46:35.07 ID:VNwWZbyiO
ほむら「ありがとう…」
杏子「ふふっ」ニッ
ほむら「ふぅ…」
杏子「どう?少しは落ち着けたか?」
ほむら「…ええ、感謝するわ」
杏子「へへっ!」
杏子「さて話を聞く前に…っと、ここじゃちょっと場所が悪いね」
杏子「場所変えるか、ここじゃ邪魔が入るかもしれないからさ」
杏子「ほむらみたいな邪魔者がさ」
230 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:51:21.36 ID:VNwWZbyiO
ほむら「……」
杏子「うーん、マミん家の鍵ならあるし…」
杏子「よし、マミん家行こうぜ」
ほむら「……」
杏子「ん?おい…どうしたんだよ?」
ほむら「…」カッ
杏子「なっ?へ、変身した?何でだよ?」
杏子「魔女は別にいないぞ?」
ほむら「…ない」
杏子「えっ?」
ほむら「使えないわ」
杏子「…はぁ?」
234 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:55:56.07 ID:VNwWZbyiO
ほむら「…」
杏子「使えないって…何がさ?」
ほむら「私よ」
杏子「はぁ?」
ほむら「武器も残ってない」
杏子「そりゃ…ワルプルギスの時に使ったからなぁ…」
ほむら「時間を巻き戻せない」
杏子「え…」
ほむら「時間を止められない」
杏子「…マジかよ?」
ほむら「私が使えない」
杏子「ほむら…?」
238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:00:21.97 ID:VNwWZbyiO
ほむら「魔法も武器も使えないわ私なんて必要ないわよね」
杏子「なっ…そんなわけないだろ!」
ほむら「うそよ!私は足手纏いなんでしょ?」
ほむら「邪魔者なんでしょ?」
杏子「誰もそんなこと言うわけないじゃんかよ!」
ほむら「言ったわ!」
杏子「えっ?誰が?」
ほむら「あなたがよ!」
杏子「…へ?」
ほむら「もういい…私は誰にも頼らない…!」
242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:05:06.46 ID:VNwWZbyiO
杏子「ほむら…?」
ほむら「やっぱり私は一人だったのよ」
杏子「何言ってんだよ?あたしら仲間だろ?」
ほむら「でも、私を捨てるんでしょ?」
杏子「そんなわけあるかよ!わけわかんないこと言うなよ!」
ほむら「大丈夫…私は一人で生きていける…」
杏子「お、おい…」
ほむら「……」
杏子「そ、ソウルジェム…穢れてるじゃねぇか…」
249 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:10:18.90 ID:VNwWZbyiO
ほむら「ソウルジェムが穢れて、私が魔女化すればいいのよね?」
杏子「え…?」
ほむら「もうまどかを救うことはできた…私の願いは叶ったの」
ほむら「ならもう死んでもわ」
杏子「なに言ってんのさ…」
ほむら「ソウルジェムはグリーフシードに変わるのよ」
杏子「なっ…」
ほむら「魔法少女は魔女に生まれ変わるのよ」
杏子「なんだと…?」
252 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:15:27.79 ID:VNwWZbyiO
杏子「じゃあ…あたしらも…」
ほむら「…っ」タタッ
杏子「あたしも、マミも、さやかも…」
杏子「最後は魔女になるって…ことかよ…?」
杏子「嘘だろ…?」
杏子「………」
杏子「……はっ」
杏子「ほ、ほむらっ?」
杏子「しまった…何処に行った?」
杏子「あのままじゃあいつ…」
杏子「魔女になっちまうぞ…?」
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:20:06.19 ID:VNwWZbyiO
キュゥべえ「人間はどうしてこんなに脆いのかな」
キュゥべえ「正直、ワルプルギスを倒したのは予想外だったけど」
キュゥべえ「所詮、暁美ほむらも人間であることに変わらなかったんだね」
キュゥべえ「でも、まさかこんなに効果があるのは僕も意外だったよ」
キュゥべえ「ありがとう、暁美ほむら」
キュゥべえ「君のおかげでまどかを契約できそうだ」
255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:24:18.03 ID:C7DuT73P0
淫獣・・・
257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:25:05.29 ID:VNwWZbyiO
夜
ほむら「……」
ほむら(ばか…)
ほむら(私のばかっ…!)
ほむら(最低よ…なんであんなことを…)
ほむら(杏子は何も悪くないのに…なのに、私は…)
ほむら(幸い…まだ穢れきっていないわ)
ほむら(…今日はもう帰って寝よう)
ほむら(少しでも落ち着かないと…)
ほむら「…!」
マミ「暁美さん、こんばんは」ニコッ
258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:29:13.07 ID:jB/KgTIE0
QB…テメェの仕業か…
260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:30:31.61 ID:VNwWZbyiO
ほむら「…マミ」
マミ「晩ごはん、まだ食べてないわよね?」
杏子「あたしらと一緒に食わない?」
ほむら「っ…杏子…」
杏子「無理なんてするもんじゃないぜ?」
マミ「同じ魔法少女同士、仲良くしましょう?」
杏子「それに、あたしらは」
マミ「お友だち、でしょ?」
ほむら「…!」
杏子「昼のことは気にすんなよ」
マミ「みんな、大丈夫よ
264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:35:26.66 ID:VNwWZbyiO
マミ「だから…」
ほむら「やめて」
杏子「…ほむら」
ほむら「もう私に関わるのはやめて」
マミ「でもっ…!」
ほむら「今の私は…いつ魔女になるかもわからないわ」
ほむら「これ以上あなた達に迷惑をかけるわけにはいかない」
杏子「……」
マミ「魔法少女が…魔女になる…」
ほむら「そうよ」
マミ「ソウルジェムが魔女を生むなら…」
271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:40:07.79 ID:VNwWZbyiO
杏子「生ませなければいい、だろ?」
マミ「ええ、そうよ」クスッ
ほむら「なっ…?」
マミ「考えてもみれば、簡単なことだと思わない?」
杏子「あたしらは長年魔法少女をやってきたんだ」
マミ「でも、魔女にならずに今日まで生きてきたの」
杏子「なら明日からもそうすればいいんだよ」
ほむら「…!」
マミ「たしかに、一人じゃ難しいかもしれないわ。でもね」
杏子「あたしらには仲間がいるじゃん、最高のさ!」
マミ「ええ!」
272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:45:46.60 ID:VNwWZbyiO
マミ「暁美さん、それはあなたも同じことよ」
マミ「たとえ武器がなくても、魔法が使えなくても」
杏子「ほむらはあたしらの大切な仲間だよ」
ほむら「マミ…杏子…」
マミ「だから、ね?」スッ
杏子「明日からも一緒に頑張ろうぜ」
ほむら「……」
ほむら(…嬉しい)
ほむら「う―」
マミ『本当に役立たずな後輩ね』
杏子『ああ、芝居すんのも面倒だよな』
279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:50:40.61 ID:VNwWZbyiO
ほむら「!?」
マミ「暁美さん?」
杏子「どうした?大丈夫か?」
マミ『まさか、テレパシーが?』
杏子『そっか、ほむらにも聞こえてるんだっけ』
ほむら「あ…あぁ…」
マミ「暁美さんっ?大丈夫?」
杏子「大丈夫だ、ほむらはあたしらが絶対に守る!」
杏子「守ってみせるからさ!」
マミ「だから心配しないで?落ち着きましょう?」
280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:55:17.77 ID:VNwWZbyiO
ほむら「こないで…」ガクガク
マミ「暁美さん…」
杏子「……せめて、部屋まで送らせてくれよ」
ほむら「いや…こわい…」
マミ「…そう、わかったわ」
杏子「マミっ…でも、これじゃ!」
マミ「大丈夫、私に考えがあるから」
杏子「……」
マミ「だから…」
杏子「…ああ、わかった」
ほむら「うぅぅっ…」
285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:00:07.54 ID:VNwWZbyiO
ほむら「うぅ…」フラフラ
マミ「暁美さん、これだけは忘れないで」
マミ「例え誰が何を言おうとも」
マミ「私たちは最後の最後まで、暁美さん」
マミ「あなたの仲間、お友だちよ」
マミ「あなたはひとりぼっちじゃない」
マミ「私たちがいるんだから…!」
ほむら「……」
ガチャッ
マミ「……暁美さん」
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:05:03.78 ID:VNwWZbyiO
杏子「ほむら…」
マミ「……暁美さん、相当弱っているわね」
杏子「…うん」
マミ「たぶん、幻覚や幻聴が聞こえているのかもしれないわ」
杏子「ちくしょう…あたしらじゃ力になれないって言うのかよ?」
マミ「……」
杏子「…なあ、やっぱりさやかにも話して、3人でさ!」
マミ「…ダメよ」
杏子「なんでさ?」
マミ「美樹さんには…まだ…」
292 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:10:07.48 ID:VNwWZbyiO
マミ「ソウルジェムの秘密を知るにはまだ早いわ…」
杏子「でもっ!さやか達にも協力してもらわなきゃ…!」
マミ「…いえ、極力…暁美さんと関わらない方が良さそうよ」
杏子「な…?なんでだよっ?ほっとけってのか!?」
杏子「あたしは、ほむらを見殺しになんてできないぞ!」
杏子「マミが止めても、あたしはっ…!」
杏子「あたしが!ほむらを守る!」
296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:16:07.43 ID:VNwWZbyiO
マミ「もちろん、私もそのつもりよ」
杏子「ならっ!」
マミ「……今のでわかったのよ」
杏子「えっ?わかった?なにがさ…?」
マミ「…たぶん、暁美さんは私たち魔法少女仲間を見ると」
マミ「…幻覚や幻聴が起こっていると思うの」
杏子「…!」
マミ「心当たりがあるでしょ?」
杏子「あ、ああ…昼もさっきも…突然怯えだしてさ…」
マミ「原因はわからないけど、恐らくは…暁美さん…」
302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:21:17.21 ID:VNwWZbyiO
マミ「だから、美樹さんでまあ私たちと同じ結果だと思うの」
マミ「それに…美樹さんにソウルジェムの秘密を話すべきかどうかも…ね」
杏子「……」
マミ「私だって、唐突にソウルジェムのことを知ったら…きっと…」
マミ「でも、今の私は絶対に諦めるわけにはいかないもの」
マミ「大切な後輩を…お友だちを、暁美さんを救わなきゃ」
マミ「だから私は絶望なんてしないわ」
307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:26:05.64 ID:VNwWZbyiO
杏子「…ああ、そうだね」
杏子「うん、マミの気持ちはよくわかったよ」
杏子「あたしも絶望なんてしてられるかってんだ!」
杏子「マミ、あたしらでほむらを救うんだ」
マミ「ええ!」
杏子「絶対にな!」
マミ「うんっ!」
杏子「へへ…ならまずはグ―」
マミ「!!」
杏子「…タイミングいいじゃんかよ」
マミ「私が行くわ、佐倉さんはここで暁美さんを見守ってて?」
杏子「わかった」
311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:30:38.92 ID:VNwWZbyiO
ほむホーム
ほむら「うぅぅっ…」ポロポロ
ほむら「もう誰も信じられない…」
ほむら「誰も私のことなんて…」
ほむら「ソウルジェム…どんどん穢れて…」
ほむら「私…このままじゃ、本当に…」
ほむら「…でもグリーフシードはもう……」
ほむら「マミも杏子もさやかも頼れない…」
ほむら「でも私には…魔法も武器も……」
ほむら「私……」
314 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:35:16.31 ID:VNwWZbyiO
ほむら「どう足掻いても…魔女になる……」
ほむら「みんなに迷惑かけなくない…」
ほむら「まどかを悲しませたくない…」
ほむら「だから…魔女にる前に…」
ほむら「ソウルジェムを…砕く…!」
ほむら「…」カッ
ほむら「なにか…ソウルジェムを砕けるものくらい…」ガサゴソ
ほむら「!」
ほむら「これは…」
318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:40:57.74 ID:VNwWZbyiO
ほむら「初めてまどかと一緒に撮った写真…」
ほむら「…私、すごくに嬉しそうに写ってる……」
ほむら「……ううん、すっごく嬉しかった…」
ほむら「まどか…」
ほむら「まどかぁ…」
ほむら「いやだ…魔女なんかになりたくない…」
ほむら「死にたくないっ…!」
ほむら「まどか…またあなたと一緒に…」
ほむら「まどか…まどかぁ…っ…」
320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:46:08.81 ID:VNwWZbyiO
ほむら「これは…みんなで撮った写真…」
ほむら「この時間軸…みんなの仲が良かったのに…」
ほむら「あの魔法少女に…まどかが…」
ほむら「……でも、今の時間軸にあの魔法少女の存在はなかった…」
ほむら「そしてワルブルギスを倒せたのよ…?」
ほむら「なのに…どうして私は…」
ほむら「こんなことにっ…」
ほむら「だけど…やっぱり…死にたくないっ…」
ほむら「生きたいっ…!」
325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:51:13.54 ID:VNwWZbyiO
杏子「ほむら…大丈夫かな…?」
杏子「ちくしょう…あたしはただ、見ることしかできないのかよっ…!」
杏子「仲間一人救えないでどうすんだよ、佐倉杏子っ…!」
マミ「はぁ…はぁ…さ、佐倉さん…」
杏子「マミ!」
マミ「ふふっ…これで…」
杏子「ああ!これなら大丈夫だ!」
マミ「暁美さんをお願い…」
杏子「わかった!マミは休んでなよ」
マミ「ええ…」
328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:56:12.71 ID:VNwWZbyiO
―――
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「まどか…?」
まどか「さがしたよやっとあえたね」
ほむら「まどか、私も会いたかった…!」
まどか「ほむらちゃんなんであのときたすけてくれなかったの」
ほむら「えっ?」
まどか「どうしてまもってくれなかったの」
ほむら「ち、違う!私はあなたを助けたかった…」
ほむら「でも…」
まどか「まもってくれなかったよね」
332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:00:10.25 ID:VNwWZbyiO
ほむら「ま…どか…」
まどか「わたしいつもくるしんでるんだよ」
まどか「ほむらちゃんがくりかえすたびに」
まどか「なんどもなんども」
ほむら「ぁ…」
まどか「わたしはこんなにくるしんでるのに」
まどか「ほむらちゃんはいきたいんだね」
ほむら「だ、だって…」
まどか「あきらめてわたしといっしょにいこうよ」
まどか「もうあきらめようよ」
335 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:05:41.35 ID:VNwWZbyiO
まどか「もういいんだよほむらちゃん」
ほむら「まどか…」
まどか「もうしのうよ」
ほむら「やめて…」
まどか「わたしがてつだってあげるから」
ほむら「く…くるしっ…」
まどか「てぃひひ」
ほむら「ま…どか…」
まどか「てぃひひっ」
ほむら「っ…や…め……」
341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:10:24.74 ID:VNwWZbyiO
―――
ほむら「まどか…」
まどか「ほむらちゃんっ!死なないでっ!」ギュッ
まどか「何でもするからっ…だからお願いっ!」
まどか「ほむらちゃん…!」
ほむら「ぅ…」パチッ
まどか「あっ…!」
まどか「ほむらちゃん…ほむらちゃんっ!」
まどか「よかった…ほむらちゃんが目を覚ました…!」
ほむら「ま…どか…?」
343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:15:36.90 ID:VNwWZbyiO
まどか「ほむらちゃん…ずっと唸れてたんだよ?」
ほむら「……」
まどか「昨日は…放課後からずっとほむらちゃんを探してたの…」
まどか「わたし…心配で…」
まどか「でも、見つけられなくって…」
ほむら「…」
まどか「そしたら、今朝マミさんが教えてくれてね?」
まどか「だからわたし、急いでここにきて…ずっと側にいたの」
345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:20:07.22 ID:VNwWZbyiO
ほむら「…」
まどか「ほむらちゃん…一晩中『まどか』って魘されてて…」
まどか「顔色が凄く悪いし…あせびっしょりで…」
まどか「わたし、ほむらちゃんが死んじゃうじゃないかって…」
まどか「怖くて…」
ほむら「…」
まどか「でも、無事でよかった…」
まどか「ほんとに…ほんとによかったよぉ…!」
まどか「てぃひひ!」ニコッ
ほむら「…!」ゾクッ
347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:21:54.80 ID:UyPyjosb0
てぃひひが恐ろしいな
348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:25:19.04 ID:VNwWZbyiO
ほむら「…って…」
まどか「あっ?なにかな?」
まどか「何でも聞くから、何でも言って?」
まどか「わたし、頑張るよっ!」ニコッ
ほむら「帰って…」
まどか「…え?」
ほむら「帰って!」
まどか「ほむら…ちゃん…?」
ほむら「お願いだから帰って!」
ほむら「私に構わないで!」
まどか「うっ…」
ほむら「もう家に来ないで!」
351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:30:26.90 ID:VNwWZbyiO
まどか「ほむら…ちゃ…」ウルウル
まどか「お願い…帰ってよ…」
まどか「ぐすっ…ごめ…なさ…」
まどか「ごめんなさい…」
ほむら「帰って…!」
まどか「うぅっ…」
まどか「…か、帰る…ね」
ほむら「早くっ…!」
まどか「……ま、また来るね!」
ほむら「もう来ないでっ!」
まどか「っ…」
まどか「うっ…ぐすっ…うぅっ…」ポロポロ
まどか「ま、またね…!」ニコッ
355 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:35:20.82 ID:VNwWZbyiO
ほむら「………」
ほむら「うぅっ…うぅぅっ…!」
ほむら「どうして…なんでぇ…」
ほむら「なんでこうなるのよ…っ…」
ほむら「ばか…ばかっ…」
ほむら「ばかばかばかばかぁっ…!」
ほむら「まどかぁ…」
ほむら「ぐすっ…私…最低よ……」
ほむら「もういやぁ…」
359 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:40:08.16 ID:VNwWZbyiO
―――
ほむら「あれ…またねむってたの…?」
ほむら「…何時間泣いたのかしら」ゴシゴシ
ほむら「まどかが来てくれたのは…早朝だったわよね?」
ほむら「今はもう…お昼、ね」
ほむら「泣きすぎてもう涙もでないわ…」
ほむら「…ソウルジェム……」
ほむら「ソウルジェムは?」
ほむら「もしかしたら…もう魔女化寸前に…」
ほむら「!?」
362 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:45:10.84 ID:VNwWZbyiO
ほむら「そんな…綺麗…?」
ほむら「なんで?私はもうグリーフシードは持っていないのに…?」
ほむら「なら…誰かがグリーフシードを?」
ほむら「…!」
ほむら「お弁当…?まさか…まどかが?」
ほむら「手紙…」
ほむら「ほむらちゃん、いつもありがとう。わたし、ほむらちゃんが―」
ほむら「まどかぁ…」ポロポロ
365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:50:22.25 ID:VNwWZbyiO
ピンポーン
ほむら「!」
ほむら「……まどか?」
ほむら「そうよ…まどかに謝らなきゃ…」
ほむら「あんなに酷いことを…わたし…」
ほむら「…よし」
ガチャッ
ほむら「まど…」
さやか「…」
ほむら「さやか…?」
さやか「…部屋、入ってもいい?」
ほむら「…」
さやか「入るね」
ほむら「あっ…」
368 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 03:55:23.32 ID:VNwWZbyiO
さやか「……」スタスタ
ほむら「さやか…」
さやか「……今日はね、あたし…あんたに2つの用あってきたの」
ほむら「2つの…?」
さやか「そ、2つのね」
ほむら「…」
さやか「まず1つ目はさ、ほむら」
さやか「あんたを叱りに来た」
ほむら「…!」
さやか「ぶっちゃけ、今…あたし怒ってるよ」
ほむら「さやか…」
さやか「もしかしたら、あんたに手を出すかもね」
373 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:00:08.73 ID:VNwWZbyiO
ほむら「…わかったわ」
さやか「ま、覚悟しといてよ。手加減はしないからね」
ほむら「…ええ」
さやか「…あんた、何があったのか知らないけどさ」
さやか「まどかに当たるのだけは止めてくれないかな?」
ほむら「っ…」
さやか「ほむらにはほむらの問題があるのはわかるよ?」
さやか「それは仕方ないよ…あたしみたいなバカじゃわからない悩みがあるんでしょ?」
ほむら「…」
さやか「でも、どうしてまどかに当たるのさ?」
378 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:05:21.57 ID:VNwWZbyiO
さやか「まどか…朝にあたしん家来てさ」
さやか「ずっとずっと…ずっーと泣いてたんだよ?」
ほむら「…まどか」
さやか「まどかはさ、泣き虫だからすぐ泣いちゃうけど…」
さやか「でも、あんなに泣いてるまどかを見たのは初めてだよ?」
さやか「理由聞いても『ほむらちゃんが、ほむらちゃんが』としか言わないしさ」
さやか「ついさっきまでずっと泣いてて、疲れたのかやっと眠ったんだよね」
ほむら「……」
380 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:10:22.93 ID:VNwWZbyiO
さやか「まどかはあんたが心配で仕方がなかったんだよ」
さやか「あたしも結構…って言うかかなり心配だったよ」
ほむら「…」
さやか「あんたはあたしの親友になるんだからさ」
ほむら「…え?」
さやか「でも、まどかはあたしよりもずっとずっと、あんたを心配してたんだよ」
さやか「口を開けば『ほむらちゃん、大丈夫だよね?』だからね」
ほむら「まどか…」
381 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:15:48.50 ID:VNwWZbyiO
さやか「まどかはさ、ほむら…あんたが本当に好きなんだよ」
さやか「なんでそんなにあんたが好きなのかは知らないけどさ」
さやか「今まで作ったこともないお弁当を毎朝がんばって作って…」
ほむら「お弁当…」
さやか「まどかは、あたし達みんなの為にお弁当作ったって言ってるけど」
さやか「ほんとは、ほむらに食べてほしくて作ってるの」
さやか「あんた、知らなかったでしょ?」
ほむら「…まどか……」
385 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:21:06.55 ID:VNwWZbyiO
さやか「あたし達の中で一人暮らししてるのは、ほむらだけじゃん」
さやか「杏子はマミさんとこに居候してるからね」
ほむら「…ええ」
さやか「まどかはそんなあんたに、何かできないかって」
さやか「少しでも役に立ちたいって言ってさ…がんばってるんだよ」
ほむら「…」
さやか「なのに…なのにあんたは!」
388 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:25:16.88 ID:VNwWZbyiO
さやか「どうしてまどかにあんな態度取ったのさ?」
ほむら「…」
さやか「あんた…まどかに帰れとか、来るなって言ってないでしょうね?」
ほむら「っ…」
さやか「…やっぱり言ったんだ」
ほむら「……ええ」
さやか「どうしてよ?なんでまどかにそんなこと言うの?」
さやか「まどかがほむらに何をしたって言うのよ?」
392 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:30:11.41 ID:VNwWZbyiO
さやか「悩み?ストレス?なんでもいいよ!」
さやか「それをぶつけるのはあたしにして!あたしになら何をしてもいいからさ!」
さやか「だからまどかは…まどかにだけは優しくしてあげて!」
ほむら「……」
さやか「頼むよほむら…お願いだからさ」
さやか「まどかにもう二度とそんなこと言わないで?」
さやか「変わりにあたしがあんたの全てを受け止めるから…!」
ほむら「…さやか」
395 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:35:22.80 ID:VNwWZbyiO
さやか「2つ目の用…話すね」
ほむら「…」
さやか「ほむらに何があったのかは知らないよ」
さやか「たぶん…いや、絶対に辛いことがあったんだよね?」
さやか「あたしも…ほんとにほむらが心配なんだよ」
ほむら「さやか…」
さやか「さっきは激しく言ってごめん…」
さやか「あたしもほんとは言いたくないよ…あんなこと…」
さやか「でもさ、言わないわけにはいかなかったんだよね」
さやか「あたしが言わなきゃ、きっと誰も言わなかっただろうからさ…」
400 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:40:36.97 ID:VNwWZbyiO
ほむら「……」
さやか「あたしは、まどかのこと…ほむらに知ってほしかった」
さやか「2人に今よりも仲良くなってほしかったんだ」
さやか「…そして、あたしを頼ってほしかったの」
ほむら「…!」
さやか「ほむら、あたしら仲間じゃん、友だちじゃん」
さやか「それにあんたが良ければ親友にだってさ…!」
ほむら「親友…」
さやか「うんっ!」
406 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:45:45.98 ID:VNwWZbyiO
さやか「あたしは…バカだし、みんなほど強くはないよ」
さやか「でも、あたし…みんなが親友だって胸を張って言えるよ」
さやか「みんな、みんな…あたしの大切な存在だからね!」ニコッ
ほむら「…!」
さやか「それはさ、ほむら…あんたもだよ!」
さやか「だから、あたしを頼ってよ!」
さやか「さやかちゃんは、暁美ほむらの味方ですからね!」
ほむら「さやか…!」
407 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:50:32.71 ID:VNwWZbyiO
さやか「えへへっ」ニッ
ほむら「私―」
ほむら「!?」
オクタヴィア『―――』ドンッ
ほむら「さや…か…?」
オクタヴィア『よくも…』
ほむら「えっ?」
オクタヴィア『よくもあのときはあたしをころしたな』
ほむら「…!!」
オクタヴィア『まどかはたすけるのにあたしはころすんだね』
オクタヴィア『ゆるさない』
ほむら「あ…あぁ…」
409 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 04:55:33.12 ID:VNwWZbyiO
さやか「ほむら?」
ほむら「あぁ…あぁぁっ…」
さやか「ちょ…ちょっと?どうしたの?」
ほむら「違う…私はあなたを殺したくて殺したわけじゃない!」
さやか「えぇっ?」
ほむら「ただ…あなたを倒さなきゃ…まどかが…」
ほむら「仕方なかったのよ!まどかもマミも杏子も…あのままじゃみんなやられてた!」
ほむら「だから私は…!」
さやか「えっ?えっ?」
ほむら「それは…わ、私の願いは…まどかとの…」
ほむら「あなたで時間を巻き戻すことは…」
413 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 05:00:26.78 ID:VNwWZbyiO
さやか「ほむら?しっかりして!」
ほむら「違う…わたしは…美樹さんも助けたかった…」
さやか「えっ」
ほむら「でも…鹿目さん一人で精一杯で…」
さやか「ちょっと…ほむら…?」
ほむら「ごめんなさい…ごめんなさい…」
さやか「…」ゾクッ
さやか「や、やばいんじゃないの…?」
ほむら「うぁぁぁっ…」ポロポロ
さやか「ほむ…ら…」
416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 05:06:24.35 ID:VNwWZbyiO
ほむら「ぐすっ…うぅぅぅっ…」
さやか「あわわわ…」
ほむら「ぅぅぅ………」
さやか「ど、どうしよ!ほむらが壊れちゃった…」
ほむら「……わかったわ」
さやか「うわっ?な、なにが?」
ほむら「そうよ…そうだわ…」ブツブツ
さやか「…ほむら…?」
ほむら「ごめんなさい、もう大丈夫よ」
さやか「えっ?」
ほむら「みっともない所を見せてしまったわね、あやまるわ」
418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 05:10:50.91 ID:VNwWZbyiO
さやか「ほむら…?」
ほむら「泣いたらすっきりしたわ、だからもう大丈夫」
さやか「え…でも…」
ほむら「美樹さやか、私にもう関わらない方がいいわ」
さやか「なっ…?なんでさ?」
ほむら「私は大丈夫だからよ」
さやか「いやっ…!大丈夫じゃないって!明らかにおかしいじゃん!」
ほむら「そうかしら?私は普通よ?」
さやか「嘘だ!だって変だもん!」
ほむら「あなたにそう見えるだけよ」
421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 05:15:30.47 ID:VNwWZbyiO
さやか「ほむら…!」
ほむら「美樹さやか、余計な心配をかけたことはあやまるわ」
さやか「……」
ほむら「でも、おかげで吹っ切れたわ」
さやか「あんた…何を言って…?」
ほむら「私は一人で大丈夫、誰の助けもいらないわ」
さやか「いや、でもさっ!」
ほむら「飲み込みが悪いわね」
さやか「えっ…?」
ほむら「あなたに用はないと言っているのよ」
423 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 05:21:16.25 ID:VNwWZbyiO
さやか「な…」
ほむら「元々私はずっと一人でやって来たわ」
ほむら「だからあなたの助けなんて初めからいらなかったのよ」
さやか「な、なによ…!」
さやか「なによその言い方!」
ほむら「あなたに用はないと言っているのがわからないのかしら?」
さやか「むっ…」
さやか「人が心配して来たのに、泣き終わったらその態度ってわけ?」
ほむら「ええ、そうよ」
441 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:10:35.74 ID:VNwWZbyiO
ほむら「勘の鋭いあなたならわかる筈よ?」
さやか「…わかんないよ」
ほむら「そう、この時間軸のあなたは鈍いのね」
さやか「な…なに言ってんのさ?ほんと、どうしちゃったわけ?」
ほむら「なら頭の悪いあなたにもわかるように説明するわ」
さやか「なっ…」
ほむら「美樹さやか、今すぐ帰りなさい」
さやか「ほむら…?」
442 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:16:09.51 ID:VNwWZbyiO
ほむら「そしてもう、私には関わらないことね」
さやか「…は…?」
ほむら「邪魔よ、消えなさい」
さやか「むっ…」イラッ
さやか「……」ググッ
ほむら「堪えているのよね?でも、それは無駄よ」
さやか「ほむら…あんた…!」
ほむら「なら…」
ほむら「早く上条恭介のもとへ行きなさい」
さやか「えっ?」
ほむら「私に構ってる暇があるなら、好きな人と過ごした方がいいわ」
443 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:20:01.53 ID:VNwWZbyiO
さやか「な…なんで恭介のことを…?」
ほむら「好きなんでしょ?私にはわかるもの」
さやか「あ、あたしは別に!好きだなんてそんな!」
ほむら「だからあなたはダメなのよ」
さやか「えっ」
ほむら「はぁ、もういいわ」
ほむら「そうやっている内に大切なものを失っていくのよ」
ほむら「愚かね、美樹さやか」
444 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:23:59.92 ID:VNwWZbyiO
さやか「くっ…」
ほむら「…」ファサッ
さやか「堪えなきゃ…!堪えなきゃっ…!」ググッ
ほむら「だから無駄よ、私は変わらないもの」
さやか「ほむら…」
ほむら「邪魔なのよ、早く立ち去りなさい」
さやか「ほむらっ!」
さやか「あんた…そうやって無理して…!」
さやか「芝居なんてしてどうすんのさ?」
ほむら「芝居じゃないわ、これが私よ」
449 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:30:28.33 ID:VNwWZbyiO
さやか「嘘だっ!」
ほむら「……」スッ
さやか「?…それはまどかの手紙?」
ほむら「っ…」
さやか「何を…?」
ほむら「……」ビリッ
さやか「なっ…?」
ほむら「……」ビリビリッ
さやか「ば、ばかっ!なにやってんのよ!」
ほむら「……これをまどかに返して」
さやか「え?」
ほむら「もう二度と私にお弁当を作らないで、と伝えて」
さやか「…は?」
ほむら「あなたの手料理なんて嬉しくないと伝えて」
452 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:35:50.30 ID:VNwWZbyiO
さやか「……」ワナワナ
ほむら「…」ファサッ
ほむら「そして、わた―」
さやか「ばかっ!」パシンッ
ほむら「…っ」
さやか「あんた…まどかの気持ちをわかってるのになんで…」
さやか「なんでそんなこと言うのよ!?」
ほむら「……」
ほむら「私は―」
ガチャッ
まどか「ほむらちゃん…!」
さやか「なっ…まどか…?」
ほむら「……」
453 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:40:19.26 ID:VNwWZbyiO
まどか「あっ、さやかちゃん!」
さやか「まどか…」
まどか「さっきはごめんね?勝手に泣いて、勝手に寝ちゃって…」
まどか「目が覚めたら、さやかちゃんがいなかったから…まさかって思って来てみたの」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん、ごめんなさい」
まどか「えへへ、また来ちゃった」
さやか「ま、まどか!ちょっとだけ外で待ってて?」
まどか「え?」
さやか「今は…」
456 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:45:07.84 ID:VNwWZbyiO
まどか「で、でもっ…」
さやか「いいからっ!」
ほむら「…」
まどか「あれ?ゴミが散らかってるよ?」
さやか「あっ…」
まどか「わたしが掃除してあげるね!」
さやか「ま、待って!それはっ!」
まどか「…!?」
まどか「わたしの…手紙…?」
さやか「っ…」
ほむら「ええ、あなたの手紙よ」
ほむら「鹿目まどか」
457 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 07:50:24.30 ID:VNwWZbyiO
まどか「ほむら…ちゃん…?」
ほむら「ついでにこれも返すわ」
まどか「お弁…当…」
ほむら「………」
ほむら「あなたのお弁当なんて…う、嬉しくないのよ…!」
まどか「…ぇ」
さやか「ほむらっ!」
ほむら「…迷惑だから、やめてもらえると助かるのだけど」
まどか「……!」
さやか「あんた、いい加減に…!」
ほむら「目障りよ、消えなさい」
まどか「……」
ほむら「…鹿目まどか」
460 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:00:13.22 ID:VNwWZbyiO
まどか「………」
さやか「ほむらぁっ!」バシッ
ほむら「っ…!」
さやか「あんた…最低だよ…」
さやか「見損なった…信じらんない…」
ほむら「…」
さやか「あんたを信じたあたしがバカだったわ」
ほむら「…ええ、そうね」
さやか「っ…」
さやか「もういいっ!」
まどか「………」
さやか「まどか!帰るよ!」ギュッ
ほむら「……」
さやか「ばかっ!」
ガチャッ
463 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:06:15.64 ID:VNwWZbyiO
ほむら「……」
ほむら「っ…」ヘナヘナ
ほむら「うぅ…」ペタン
ほむら「うぅっ…うぅぅっ……」
ほむら「まどか…さやか…ごめんなさい…」
ほむら「こうするしか…なかったのよ……」
ほむら「もう…私は…ダメなの…」
ほむら「幻覚や幻聴が…逃げられないのよ…」
ほむら「もう…ダメ……」
ほむら「……」
464 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:10:36.98 ID:VNwWZbyiO
マミ「はぁ…はぁ…」
杏子「やっ…と…仕留めた…」
杏子「強かった…な…今の魔女…」
マミ「…いえ、普通なら2人で楽に勝てた相手よ」
杏子「…でもさ」
マミ「…私たちが弱っているのよ……」
マミ「もう何時間も飲まず食わず…それに一睡もしてないでしょ?」
杏子「…わかってるよ、でもあたしらが、ここで頑張らなきゃさ」
マミ「…ええ、負けるもんですか」
465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:15:07.10 ID:VNwWZbyiO
ほむホーム
杏子「ついた…ほむらのやつ、大丈夫だよな…?」
マミ「今朝グリーフシードを使ったばかりだから大丈夫だと思うけど…」
杏子「…うん、とりあえず入るか」
マミ「そうね、鍵は…うん、いつものところにあるわね」
杏子「よし、開けるよ」
マミ「ええ」
ガチャッ
杏子「!?」
マミ「な…暁美さん?」
468 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:21:45.73 ID:VNwWZbyiO
ほむら「……」
杏子「こんなとこで倒れて…まさか?」
マミ「暁美さんっ!?」
ほむら「すぅ…すぅ…」
杏子「ほむら…!」
マミ「よかった…眠ってるだけね」
杏子「…でも…もう限界じゃないか?」
マミ「……暁美さん」
杏子「…それにしてもすげぇ散らかってるな……」
マミ「お弁当…ひっくり返ってるわ…」
マミ「それにこれは…鹿目さんの手作りの…」
杏子「なんで玄関に…?」
469 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:26:50.17 ID:VNwWZbyiO
ほむら「すぅ…すぅ…」
杏子「ほむら…」ギュッ
杏子「ほんとどうしちまったんだよ…?」
マミ「…ここは私が片付けておくわ、佐倉さんは暁美さんをお願い」
杏子「ああ…!」
杏子「よっ…と」ヒョイ
ほむら「すぅ…すぅ…」
杏子「軽い…」
杏子「魔法少女だけど…それ以前にただの14歳…なんだよな」
杏子「ほむら…」
470 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:31:08.78 ID:VNwWZbyiO
―――
マミ「ふぅ…こんなとこかしら?」
杏子「おつかれ」
マミ「佐倉さん…暁美さんは?」
杏子「大丈夫、ベッドで寝てる」
杏子「…でもソウルジェムがさ…だからさっきのグリーフシード使ったよ」
マミ「そう…暁美さん…」
杏子「…たぶん、このままじゃほむら…壊れちまうよ…」
マミ「……いえ、もう壊れているわ」
杏子「えっ?」
マミ「鹿目さんの手紙…めちゃめちゃに破かれて…」
473 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 08:35:47.51 ID:VNwWZbyiO
マミ「それにあの言動…たぶん、暁美さんはもうとっくに…」
杏子「…そ、そうだよな……」
マミ「…魔法少女じゃない、鹿目さんでもダメだなんて……」
杏子「ああ…まどかなら何とかなると思ったのにさ」
マミ「むしろ逆効果…だったのかしら?」
杏子「くそっ…」
マミ「…とにかく、私たちはこれからも暁美さんのサポートをするしかないわ」
杏子「うん…あたしらが支えなきゃね」
ほむら「すぅ…すぅ…」
※その2へ
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/30(水) 13:16: :editほむらのふとももにおにんにんはさみたいよぉ
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/30(水) 13:16: :edit3ゲットロボだよ!
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/30(水) 13:34: :edit003getだぜ!
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名前: #-: 2012/05/30(水) 16:59: :edit濁るわー…
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/30(水) 17:56: :editすごく上手いなぁ
ハラハラして引き込まれる -
名前: 名無しさん@ニュース2ちゃん #-: 2012/05/30(水) 21:57: :editん?
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名前: 究極のゲッターおにんにん #-: 2012/05/31(木) 01:19: :edit蟻のママのほむら…!?

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.