2012/05/08(火)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 11:43:56.07 ID:opwEAk8R0
朝・涼宮家前
ピンポーン
ハルヒ『はーい!』
ガチャ
キョン「よ、ハルヒ。お早うさん」
ハルヒ「おはよ!キョン!!」ガバッ
キョン「…まったく、お前は朝からべたべたしやがって」ナデナデ
ハルヒ「なによ?嫌ならやめるけど~?」
キョン「俺も得してるから大歓迎だ」
ハルヒ「…エロキョン」
キョン「朝っぱらから抱きついてくるお前も大概だがな」
朝・涼宮家前
ピンポーン
ハルヒ『はーい!』
ガチャ
キョン「よ、ハルヒ。お早うさん」
ハルヒ「おはよ!キョン!!」ガバッ
キョン「…まったく、お前は朝からべたべたしやがって」ナデナデ
ハルヒ「なによ?嫌ならやめるけど~?」
キョン「俺も得してるから大歓迎だ」
ハルヒ「…エロキョン」
キョン「朝っぱらから抱きついてくるお前も大概だがな」
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 11:50:47.31 ID:opwEAk8R0
通学路
谷口「よお!キョンに涼宮じゃねえか!…か~!夫婦で登校しやがって!ばかやろ~!」
キョン「朝から喧しいぞ。そんなに見たくないなら登校時間をずらすんだな」
ハルヒ「そうそう。男の嫉妬ほど見てて醜いもんはないわよ」
谷口「嫉妬なんかじゃねーよ!…にしても、毎朝欠かさずに二人で登校してくるとか…朝かえr」
ボゴ
谷口「ぐぼっ!!」ドサ
キョン「普段なら止めるんだがな。これは自業自得だ」
ハルヒ「な、何言ってんのよ!!このバカ谷口!!」
谷口「うう…鳩尾に入ったぞ…うえ…」プルプル
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:01:33.04 ID:opwEAk8R0
谷口「もうお前らが付き合い始めてどのくらい経ったんだ?」
キョン「65日」
ハルヒ「正確には65日と6時間ね」
谷口「…日単位で覚えてるだけでもスゲーのに時間単位まで覚えてるのはもはや怖いとしかいえねーぞ…」
キョン「んー……まあ、俺たちにとって特別な日に告ったってのも一つの要因だとは思うが…」
ハルヒ「あー…確かにね…っていうかキョン、特別な日で思い出したけどいい加減あたしの誕生日覚えなさいよ!!」
キョン「その言葉、そっくりお前に返してやるよ」
ハルヒ「む~~~~!!」
谷口「朝っぱらから夫婦喧嘩してんじゃねえよ。…独り身の俺が哀れになっちまうだろ…ほら、学校着くぜ?」
キョン「~~~!!」
ハルヒ「~~~~?!」
谷口「はあ…結局、付き合ってもこいつらの関係はさして変わらねーんだな。ほら、お前ら他の生徒から見られてるって」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:09:45.06 ID:opwEAk8R0
昼休み
国木田「あれ?キョン、涼宮さんは?」
キョン「ちょっとした野暮用だとさ、恐らく機関誌のことだろ。この前生徒会長が吹っかけてきたからな」
谷口「ほー…じゃあ今日は一緒に弁当を食べる愛妻が居なくてさびしいキョンのために3人で飯を食うとするか」
キョン「お前はいつも一言多いぞ…だが、一緒に飯を食うことには同意しておこう。話し相手も欲しいからな」
国木田「久しぶりだね。この面子で昼ごはんを食べるのは」
谷口「なんせ、キョンと涼宮が付き合ってからはいつも二人で飯食ってるからな…」
国木田「そのお弁当、涼宮さんの手作りなんでしょ?おいしそうだね」
キョン「あいつは万能だからな…俺にはもったいないくらいに」
谷口「くそ…リア充爆発しろ…」
国木田「見苦しいよ、谷口」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:18:01.69 ID:opwEAk8R0
谷口「…うっせーな。リア充が言っても嫌味にしか聞こえねーんだよ…」
キョン「あー…そう言えばもうそっちも1ヶ月くらいになるのか?」
国木田「正確には34日だよ。今でもいいお付き合いをさせてもらってる」
谷口「だからなんでお前らは日単位で覚えてんだよ……幸せそうな顔しやがって!!この!!」
国木田「うわっ?!ちょ、谷口!やめてよ、食事中に!!」
キョン「そんなんだからおまえh」
谷口「ああ?!」
キョン「うを?!唾飛ばすな!汚え!!取り敢えず落ち着け!」
谷口「……くそ、3人で食べようなんて言わなきゃ良かったぜ…惨めで仕方ねえ…」
キョン「ここまで悪化させたのはお前だがな」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:30:41.28 ID:opwEAk8R0
谷口「…んで?お前たち、実際どんな感じなんだ?」
キョン「どんな感じってなんだよ?」
谷口「そのまんまの意味だ。今、嫁とどんな風になったんだよ?」
国木田「それは現在の彼女との詳細を聞かせろ、って言ってるのかな?」
谷口「だってお前ら彼女と付き合ってることを隠してねーだろ?北高では公認のカップルになってんじゃねーか」
キョン「ま、隠す理由もねーからな」
国木田「キョンに同じく」
谷口「だったらよ、少しくらい詳しく聞いても罰はあたんねーってもんだろうが。な?頼む!」
キョン「それを聞いて、お前は何をするつもりなんだ?」
谷口「なんもしねーよ。単に親友二人の色恋沙汰に興味があるだけだ」
国木田「まあ谷口だから悪用できるほどのスキルはないだろうけど」
キョン「確かにな」
谷口「お前ら…」
国木田「それだけじゃ話す理由にはならないけど、なんだかんだで僕は谷口に世話になってるからね」
国木田「あまり踏み込んだ話じゃないなら…うん。話してもいいかな?」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:46:27.33 ID:opwEAk8R0
谷口「おお!」
キョン「ま、俺もちょっと興味あるな。どんな感じなんだ?」
国木田「うーん。最近は模試が多いらしくてね…週に1回は会うことにしてるけど、キョン達みたいにべたべたはできないな」
谷口「そういえば、鶴屋さんとお前が一緒に飯食ってるところはみたことねーな。弁当も付き合う前と変わり映えしねーし」
国木田「当たり前だろ?鶴屋さんは受験生なんだ。自分の我儘で困らせたりはしないって」
キョン「デートはもう何回か行ったのか?」
国木田「それはもちろん。でも、一日中はできないな。午前か午後、どっちかで集まって喫茶店行ったり、映画見に行ったりとか」
谷口「オーソドックスすぎて欠伸が出るな…」
国木田「谷口はいったい何を期待してるのさ…」
谷口「そりゃあ…お互いの家に行ったりとか…そんでもってご両親に挨拶ーとか…あわよくば『今日は誰もいないから…』とか!!」
キョン「馬鹿かお前は」
国木田「そこまではしてないな…鶴屋さんちに行ったことはあるけどね?」
キョン「…それは彼氏としてか?」
国木田「無論」
谷口「俺が思ってるよりも進んでやがったのか…」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:56:19.23 ID:opwEAk8R0
国木田「流石にお泊りはしてないけどさ…先方のご両親には会ったよ。佇まいとか、鶴屋さんにそっくりだったなぁ…」
谷口「おいおい、もうご両親への挨拶まで済ませちまったのかよ……」
キョン「お前、他の人が聞いたら誤解を招くようなことを言うんじゃねえよ」
国木田「会ったと言っても、少しお話した程度だったしね」
谷口「…で?その後は?」
国木田「な、なに?その後って?」
谷口「鶴屋さんの部屋にはもちろん行ったんだよな?…そこでナニしてたんだよ?」
国木田「何って…普通に話したり、一緒に勉強したりとかしただけで…」
キョン「いや、それは無いだろう!」
国木田「キョンまで?!なんなのさ?!」
キョン「いやあ…お互いに好意を持った者同士が二人きりで部屋に居て…何にもなかったって言われても…なあ?」
谷口「おうよ!分かってんじゃねーか、キョン!」
国木田「な、なんだよう…」
キョン「なんだ?もしかして、言えないようなことでもしてたのかよ?ん?」
国木田「…キョンが谷口みたいになっちゃったよ…」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:04:33.22 ID:opwEAk8R0
国木田「…まあ、その…ちょっと妙な雰囲気になって…その…」
国木田「き、キス位は…///」
キョン「…」
谷口「…」
国木田「な、なにさ?」
キョン「いやあ、これは」
谷口「お前ホントに」
キョン&谷口「初心だなあ…」
国木田「///」
キョン「まあ、ご両親が居た時点で行ってもそんくらいだろうな~とは思ってたがな」
谷口「むしろ致してたらその勇気に敬意を表したいぜ」
キョン「まあ、付き合って日も浅いし…それくらいが妥当か」
国木田「う~…そういうキョンはどうなのさ?聞いたところによると、毎朝涼宮さんと一緒に登校してるみたいじゃないか!」
国木田「……しかも涼宮さんの家の前から」
キョン「お前は…また誤解を招くようなことを…」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:14:10.03 ID:opwEAk8R0
キョン「確かに、毎朝ハルヒと一緒に登校するが…それは俺が家まで迎えに行ってるからだ。決して泊まってるわけではない」
谷口「でも、帰りも涼宮の家まで送っていってるじゃねーか。疑われるのはやむを得ないと思うぜ?」
キョン「彼氏が彼女を送り届けることくらい、普通だろうが」
国木田「…」
キョン「…まあ、なんだ?お前はこれからすればいいじゃねえか?な?」
キョン「それに、俺がしてるからってなにも真似しなくてもいいんだぞ?」
谷口「で、お前の方はどうなんだ?涼宮のご機嫌さを見てると、相当うまくやってるみてーだな?」
キョン「それなりにな。部活も同じで学年も同じ、クラスも同じ。終いにゃ席も前後ときたもんだ」
キョン「四六時中一緒に居るみたいな感じだな」
国木田「確かに、付き合ってる期間も僕の倍だけど、一緒に居る時間で見ると到底及びもしないくらいになるだろうね」
谷口「関係の発展は国木田の比じゃないよなあ?」
キョン「…お前はそっち方向にしか話を持っていけんのか…やれやれ」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:23:27.41 ID:opwEAk8R0
谷口「そんな事言って、もうキス位は普通にしてんだろ?ん?」
キョン「…テカテカしてんじゃねえよ。女子かお前は」
国木田「でも、実際のところどうなの?」
キョン「…まあ、送り届けた後は必ず一回はキスするな」
谷口「赤くならずに言えるところに、経験の差を感じるな」
国木田「…」ゲシ
谷口「…なにも初心なことが悪いことだとは言ってねーよ」
国木田「毎日朝は迎えに行って、夜は送って行って…涼宮さんのご両親にはもう絶対覚えてもらってるよね」
キョン「まあ、何回か夕飯に招待されたこともあるし、泊まったこともある。その逆もあるぜ?」
キョン「休日も大抵一緒だしな。俺が金欠の時はどっちかの家で過ごしてるし…」
谷口「…最近の高校生って、ませてるよな…国木田を見習ってほしいもんだぜ…」
国木田「…うん。まさかこれほどまでとは…叩いたらいっぱい埃が出てきそうだよ…」
キョン「なんだよ、急に」
谷口「いやあ…それほど強い絆で結ばれてんなら…当然もう行くとこまで行ってるんだろうなーってね」
国木田「うん…もう心身ともに結びついちゃってるんだなーって…」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:32:46.71 ID:opwEAk8R0
キョン「…飯食ってる時に話す話題じゃねえよな、これ」
谷口「こういう話自体がそうだけどな」
国木田「まあね」
キョン「一応誤解を生まないように言っておくが…お前らが思ってるようなことは…俺は一切してないぞ?」
谷口&国木田「……」
キョン「どうした?」
谷口「…いや、それはねえだろ……」
国木田「…言いたくないのは分かるけどさ…それは流石に信じられないなあ…」
キョン「いや、マジだって…俺はハルヒと一度も致してないぞ?」
谷口「…ってことは、涼宮はまだ処j」バキ
谷口「」
キョン「…まあ、そういう反応が返ってくるのは予想できたっちゃできたけどな」
国木田「…何か理由があるの?…涼宮さんが頑なに拒んでるとか?」
キョン「…確かに、ハルヒは言動はあれだが、しっかりとしてるからな。お前がそう思うのも分かる。だがな」
キョン「例えハルヒが求めてきても、俺がハルヒを抱くことはないだろうな」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:38:14.40 ID:opwEAk8R0
国木田「…なんでさ?…そういうことに興味がないわけでもないんでしょ?…この年頃なら特に」
キョン「なんでって言われてもな…」
谷口「そうだよ!なんでだ!!」
キョン「まだ起き上れるようでは…少し突きが浅かったか?」
谷口「…でも、やっぱり気になるぜ…なんか思うところでもあるのかよ?」
キョン「……」
①恋愛なんて、人それぞれだろーがよ
②これ以上の詮索は辞めてもらえねーかな?
>>24
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:54:23.88 ID:nupg1deB0
さんの突然うんこする
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:58:51.33 ID:opwEAk8R0
分かったよ…好き勝手やれってことだな
キョン「恋愛なんて、人それぞれじゃねーかよ。第一…国木田。お前だってまだキスどまりじゃねーか」
国木田「それは…まだ日が浅いからであって…」
キョン「日が浅いって、結局感覚じゃねーか。そんな事言ったら、俺だってまだ日が浅いよ」
谷口「けっ…屁理屈こねやがって」
キョン「なんとでも言え…もう飯も食い終わったし、俺は戻るぞ」スタスタ
国木田「…なんか、怒らせちゃったみたいだね……」
谷口「ほっとけ、どーせ涼宮から拒まれて僻んでんだよ」
キョン「…」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:09:03.50 ID:opwEAk8R0
放課後・団活
キョン(っと、もうノックは必要ないんだったな)
ガチャ
古泉「こんにちは」
キョン「あ?お前だけか…」
古泉「それはこちらのセリフですね。涼宮さんと一緒ではないのですか?」
キョン「ハルヒなら外回りしてるよ。今頃機関誌の原稿の取り立てに行ってる頃だろう。…長門は?」
古泉「今日はなんでもメンテナンスの日だそうでして…学校自体をお休みしています」
キョン「で、朝比奈さんは補講…と」
古泉「彼女のメイド服もなくなってしまいましたね。あったとしても、もう誰も着ることはありませんが」
キョン「ここに来てもらえるのもありがたいのに、そこまで強要するわけにはいかんからな」
古泉「涼宮さんをなだめるのも大変でしたね…今となってはいい思い出ですが」
キョン「閉鎖空間さえ発生しなけりゃ、単なる笑い話にすぎんからな」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:18:36.29 ID:opwEAk8R0
古泉「……あなたと涼宮さんが付き合って、大分経ちますね。しかも、とてもうまくやっていらっしゃるようだ」
キョン「たまに喧嘩するけどな」
古泉「喧嘩と言うよりは諍いと言った方がいいでしょうね。涼宮さんはあなたとの言い合いも非常に楽しんでおられますよ」
キョン「それで?…こんな話題を出したんだ。なんか話したいことでもあるんだろ?」
古泉「…察しがいいですね。ええ、その通りです。あなたの涼宮さんとの付き合い方について、一つ」
キョン「おいおい…ハルヒとの付き合いに関しては干渉しないってことで話が付いたはずだよな?」
古泉「『ただし、緊急事態である場合を除く』」
キョン「……」
古泉「……ここ最近、閉鎖空間が発生しています。規模はそれほどでもありませんが……毎日、ね」
キョン「俺は何もしていないぞ?」
古泉「ええ、存じていますよ。なにせ、それ自体が原因なのですから」
キョン「……意味が分からんな」
古泉「気付いているくせに」
キョン「……」
古泉「涼宮さんも年頃の女性です『体を持て余す』ことだってあるんですよ?」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:26:27.03 ID:opwEAk8R0
キョン「だったらどうしろと?」
古泉「簡単なことです。彼女との関係をより深いものにしていただきたい」
古泉「今のあなたになら僕の言わんとしていることは分かりますよね?」
キョン「…断ると言ったら?」
古泉「神のみぞ知る。としか言いようがありませんね」
キョン「…はぁ」
古泉「…それもまた一つの選択肢として認めますが…なぜそこまで拒むのですか?あなたにとって、何か不都合でも?」
キョン「…なんだっていいだろ」
古泉「このような状況にならなければ、ですが」
キョン「…」
古泉「まさか、あなた…そっちの気キョン「やかましい」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:37:56.46 ID:opwEAk8R0
古泉「でしたらいよいよ分かりませんね。以前も言ったと思いますが…涼宮さんはとても魅力的な方です。そして、貴方は彼女に愛されている」
古泉「そしてあなたも彼女に好意を抱いている。ならば互いに愛し合うことに何かしらの不都合があるでしょうか?僕には思いつきませんね」
キョン「其々の親がいるとか…あるだろ。普通に」
古泉「涼宮さんのご両親が居ない日に、あなたは泊まりのお誘いを受けたはずです。しかも、貴方は了承した」
古泉「あなたも据え膳食わぬは武士の恥…という言葉くらい聞いたことがあるでしょう?」
キョン「武士は食わねど高楊枝」
古泉「…涼宮さんはその日の夜、あなたにアプローチを仕掛けたのにも関わらず愛してもらえなかったことで不安を抱きました」
古泉「自分には魅力がないのか…もしかして嫌われてしまったのか」
キョン「それを埋め合わせるために、今まで手を尽くしてきたつもりだが?」
古泉「その努力は認めますよ。そのおかげで、涼宮さんは元気に生活していますから…表面上は、ですが」
キョン「…」
古泉「…彼女の本当の幸せを願い、それを与えるのがあなたの、彼氏の役割なのではないのですか?」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:45:12.01 ID:opwEAk8R0
キョン「…言いたいことはそれだけか?」
古泉「ええ、伝えるべきことは全て伝えました」
キョン「…なるほどな」
古泉「…?」
キョン「古泉、お前以前自分はハルヒの望む人格を演じている…って言ってたよな?」
古泉「ええ」
キョン「そのせいで、何時もボードゲームで負けてるのも演技ではないかと疑っていたが…」
古泉「流石にそこまで器用な真似はできませんよ」
キョン「だろうな。今、お前の話を聞いていて分かった」
古泉「珍しく回りくどい言い方をしますね。何が言いたいんです?」
キョン「お前は、大局を見るのが苦手のようだな。…長期的なものの見方が出来ないようだ」
キョン「まあ中学時代に目の前の状況を何とかしなければいけない…っていう場面を体験した影響かもしれんが…」
古泉「…つまり、あなたが涼宮さんに手を出さないようにしているのも彼女の為だと?」
キョン「そういうこった」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:51:25.18 ID:opwEAk8R0
古泉「…まあ、いいでしょう。貴方なりの考えがあるのなら…結局、我々はあなたに何かしらの強制を課すことはできませんから」
キョン「そうしてもらえれば助かる」
古泉「ですが……いよいよ駄目な時、その時は……」
キョン「ふん。大丈夫だ。万が一にもそんなことは起こらないからな」
古泉「…随分と信頼されているのですね」
キョン「こんなのでも一応あいつの彼氏だからな」
古泉「んっふ…そうでしたね。…では、今日は何にしましょうか?」
キョン「そうだな…」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:00:02.60 ID:opwEAk8R0
5年後
古泉「…来てくれたのですね?…相変わらず、最後に到着する癖は抜けていないようだ。来ないのではないかと心配していました」
キョン「……ふん。部活仲間の結婚式に呼ばれていかない奴があるか」
古泉「……気にしておられないのですか?」
キョン「気にしていないと言えば嘘になるな。今、必死にお前を殴りつけたい気持ちを押さえつけているところだ」
古泉「……一発だけなら構いませんよ?我慢は体に毒ですし」
キョン「冗談だ。……花嫁を悲しませたいのか、お前は?」
古泉「いえいえ、滅相もございません」
キョン「あの日も言ったはずだ。俺は今後、鍵としてあいつを見守っていくってな」
キョン「…ハルヒとお前の結婚式に泥を塗るような真似はせん。あいつが傷つくだろうが」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:08:58.02 ID:opwEAk8R0
古泉「…5年前」
キョン「ん?」
古泉「5年前から、貴方はこのことを見据えていたのですか?」
キョン「結果はどうなるか分からなかったが……こうなる事も予測していた」
古泉「……結果だけですか?分からなかったのは?」
キョン「ああ。高校在学中には別れることになるだろうとは思ってたさ。どういう道筋を辿ったにしろ」
古泉「なぜそう思われたのです?」
キョン「簡単な話だ。あいつがまだそういうことに不慣れだった…ってだけの話だ」
古泉「その当時なら、貴方も人の事を言えたものではありませんが」
キョン「ほっとけ…要するに、だ。あいつは感謝と信頼と好意をはき違えてただけだったんだよ」
キョン「よくある話だよな。優しくされただけで好きになるとか、こいつになら任せて大丈夫だから…とか」
古泉「貴方に向けられた感情は…」
キョン「…さあ?本人に聞いてみてくれ。今となっては、俺とハルヒは他人も同然だからな」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:10:21.44 ID:mTQ2TmeM0
やだ・・・キョンかっこいい・・・
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:17:29.79 ID:opwEAk8R0
古泉「…肉体関係を頑なに拒んだのも」
キョン「将来、あいつと付き合ったり、結婚したりするやつの為だ」
キョン「実際問題、当時俺とハルヒがそんな関係を持ったら、絶対に関係がぎくしゃくしてただろ?お前ら」
古泉「…否定はできません」
キョン「これが当時の俺で考えることが出来たハルヒが幸せになるにはどうしたらいいのかっていうのの答えだ」
古泉「……嘘ですね」
キョン「…ああ?」
古泉「…一つ、引っかかていたことがありましてね…ようやく今分かりました」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:24:23.74 ID:opwEAk8R0
キョン「…」
古泉「貴方が涼宮さんの幸福を考えていたこと。これは間違いないでしょう。中途半端な気持ちで、あそこまでの理性が働くことはありません」
古泉「貴方は言いましたよね?お前には大局を見極める事が出来ないのだ…と」
キョン「ああ」
古泉「貴方がいうその大局を見極めて得をする人物が涼宮…いえ、ハルヒさんと考えるのならば、貴方は大局を見極めたことになる」
古泉「しかし、その結果、最終的に得をする人物が…他でもない貴方と仮定していたのならば?」
キョン「…」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:34:56.86 ID:opwEAk8R0
古泉「考えてみればおかしな話です。そこまで先見の明を立てられる人がこの落とし穴に気付かないはずがない…」
キョン「落とし穴…ねえ?」
古泉「ええ。あなたは、ハルヒさんと3年の夏に交際を解消。大学は同じでしたが、再び付き合うことはなかった」
古泉「それもそのはずです。貴方と別れてから、彼女は僕によく相談を持ちかけてくるようになった」
古泉「大学も同じになったのでその関係も持続。交際を経て結婚」
キョン「ハルヒが幸せで、めでたしめでたしじゃねえか」
古泉「…結果論にすぎません。貴方は、結果は分からなかったが、と言った」
古泉「…もし、僕ではなく、他の…通俗的に外道と言われる男に引っかかっていたらどうするつもりだったのですか?」
キョン「…」
古泉「本当にハルヒさんの幸せを考えるなら、彼女が他に『好意』をもつ人が現れるまで束縛しておくべきだったはずです」
古泉「…彼女は貴方を信頼しています。貴方が『止めた方がいい』…と言えば、例え好意を持っていたにせよ、きっぱりと諦めるでしょう」
古泉「では、何故貴方は涼宮さんを束縛しようとしなかったのか?」
キョン「…もういい」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:43:11.63 ID:opwEAk8R0
キョン「…ああ。俺は最後の不安を取り除けなかった。忌々しいことにな。あいつは、俺に本当の好意を向けているのかな」
キョン「ここでいう好意はloveのことだが…このままだらだらと付き合っていても、いつかは…」
キョン「…で、だ。ハルヒが俺に向けている気持ちはどういうものなのか…確かめるために別れた」
キョン「もちろん、別れた後、付き合う前と同じような状態になるように、俺はあいつの処女を散らさなかった」
キョン「…誕生日にも、プレゼントを贈らなかった。これで、なんの偏見もなく、審判が下る」
キョン「……もちろん、勝算はあった。伊達に一緒に過ごしてきたわけじゃない。それが故の、大勝負だった…だったんだが…」
キョン「…お前って存在を失念していたな…」
キョン「……どうやら、大局を見極められんのは俺の方だったようだ」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:50:00.61 ID:opwEAk8R0
古泉「…」バキ
キョン「…ぐ」
古泉「……最低です」
キョン「…自覚してる。あいつの心弄んだ、最低野郎だ」
古泉「…」バキ
キョン「……ってー。二発殴るこたーねーだろ!!」
古泉「……貴方が、二度も嘘をつくからですよ」
キョン「………」
古泉「……あなた、最初から僕とハルヒさんをくっつけようとしてましたね?」
キョン「……」
古泉「無言は肯定とみなします」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:00:53.24 ID:opwEAk8R0
キョン「…もしかして、分かっててあの俺の提案を……」
古泉「…」
キョン「…さっきのも、一芝居うっただけってか……?は、はははははははは…」
キョン「結局、俺の一人相撲ってか…はっ…がぶう?!!」ズザー!!
古泉「…僕は、この結果に満足していますよ。ええ。こんな最低な男にハルヒさんがついて行かなくて良かったと思っています」
キョン「…」ボタボタ
古泉「結局、貴方はひねくれて…自分はダメだと思い込んで…僕に涼宮さんを押し付けた」
古泉「…別れてからしばらくの相談事は…ずっとあなたの事だけだった」
古泉「ハルヒさん、貴方と別れてから、心から笑ったことがないんですよ?さっきだって、笑ってましたが…」
古泉「……自分だけ勝手にひねくれて、一人の少女の純粋な好意を踏みにじった貴方に…僕は祝ってほしくありません」スッ
キョン「…」
古泉「…この招待状は没収させてもらいます。……誰かいるか?」ビリビリ
機関構成員「はい」
古泉「…つまみ出せ」
構成員「はい」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:02:44.14 ID:opwEAk8R0
古泉「…ぼくは貴方を許しません」
古泉「自分で勝手に決めつけて本当の彼女の幸せを考えず、結果彼女を傷つけたあなたを」
古泉「…一生ね」
①END
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:05:57.26 ID:opwEAk8R0
>>25 より ②
キョン「これ以上の詮索は辞めてもらえねーかな?深入りしない約束だったろ?」
国木田「…分かったよ」
谷口「おい、そりゃあーn」
国木田「駄目だよ谷口。…色々あるんだよ…キョンにも」
キョン「…飯食い終わったから席に帰るわ」スタスタ
国木田「…あれって、やっぱり」
谷口「ああ…くさいな」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:07:02.78 ID:opwEAk8R0
放課後・団活
キョン(っと、もうノックは必要ないんだったな)
ガチャ
古泉「こんにちは」
キョン「あ?お前だけか…」
古泉「それはこちらのセリフですね。涼宮さんと一緒ではないのですか?」
キョン「ハルヒなら外回りしてるよ。今頃機関誌の原稿の取り立てに行ってる頃だろう。…長門は?」
古泉「今日はなんでもメンテナンスの日だそうでして…学校自体をお休みしています」
キョン「で、朝比奈さんは補講…と」
古泉「彼女のメイド服もなくなってしまいましたね。あったとしても、もう誰も着ることはありませんが」
キョン「ここに来てもらえるのもありがたいのに、そこまで強要するわけにはいかんからな」
古泉「涼宮さんをなだめるのも大変でしたね…今となってはいい思い出ですが」
キョン「閉鎖空間さえ発生しなけりゃ、単なる笑い話にすぎんからな」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:14:12.37 ID:opwEAk8R0
古泉「…おかしいと思いませんか?」
キョン「何がだよ?」
古泉「この時期に機関誌が発行されるという理由です」
キョン「別に…ハルヒが自由気ままにやってるだけだろうが」
古泉「…生徒会も動いているんですよ?機関からは、そのような命令は来ていませんが?」
キョン「ハルヒの力で…」
古泉「それを良しとするにしても…原稿回収に走るには早すぎるし、頻度も高い」
キョン「じっとしてるのが苦手なd」
古泉「どこまで鈍感なんですか!!!」
キョン「……」
古泉「分からないようなら教えてあげます!!涼宮さんは…」
キョン「言うな…」
古泉「?」
キョン「…言うな、分かってる」
古泉「…分かってるなら、なぜ?」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:21:41.40 ID:opwEAk8R0
キョン「……それで世界が続いて、みんなが幸せなら……それはいい事じゃねえか」
古泉「みんなに、貴方は含まれないのですか?」
キョン「それに…お前はどうなんだ?…今の生活に満足してないのか?」
古泉「……どういう意味です?」
キョン「しらばっくれんなよ…あんだけ大胆に致してたら…誰でも気づく」
古泉「!!」
キョン「…いつからだ?」
古泉「…3週間前…です」
キョン「……そっか」
古泉「……」
キョン「…長門に調べてもらったんだが、最近は生徒会長ともやってるらしい。ここ最近で相手は10人以上に膨れ上がってやがる」
古泉「…知ってます」
キョン「だが…喜べ。一番頻度が高いのは…お前だよ。3週間で何回だ?えーっと、確か…」
古泉「………」
キョン「ああ、14回か…でも、イッた回数で数えると56…」
古泉「…もう…いいです…」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:28:13.75 ID:opwEAk8R0
キョン「良かったじゃねえか…ハルヒのこと、好きだったんだろ?間違いなく一番愛されてるぞ?お前」
古泉「…いえ、一番愛されているのはあn」
キョン「そんなわけねえよ。ただ財布になってる彼氏なんか……彼氏でもねえな。無論愛されてもいねえ」
キョン「誕生日なんて知るかよ…どうせプレゼントなんか買ってやっても…全部金に換えるだけじゃねえか」
キョン「つけてるとこも見たことねえ…」
古泉「それも…長門さんですか?」
キョン「…最近な、すごい装置をくれたんだよ。ほら、これ」
古泉「…隠しカメラ、ですか?これはモニターのようですが」
キョン「そんな生易しいもんじゃねえよ。不可視で干渉も不可。常にハルヒの回りに4~5個浮遊している」
キョン「…これの面白い所はな。…ほら、ハルヒが会長室に行ってるぜ?」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:32:19.85 ID:opwEAk8R0
生徒会長『ふん、また君か』
古泉「これは…涼宮さんからの視点ですか?」
キョン「んでもって」pi
ハルヒ『ふん。悪かったわね。再三お邪魔して…』
古泉「……」
キョン「…そいつの脳内に侵入して、あらゆる感覚をこちらに送信できるんだよ」
古泉「あらゆる…感覚?」
キョン「これ」スッ
キョン「これを脳内にぶっさすと…俺にも快感が…ってな」
古泉(彼は…壊れている…)
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:37:31.33 ID:opwEAk8R0
キョン「俺はホモじゃないんでな…会長の感覚を体感させてもらうか」pi
ハルヒ『ん…んむ……ちゅ…』
会長『…ぷはっ……ふん。今日はいつも以上に積極出来だね?』
ハルヒ『……ふん』シュル
会長『…なんだ。もうこんなになってるじゃないか…んれろっ』
ハルヒ『んっ!!』ビク
古泉「…っ!!」スッ
キョン「あっ?!おい、抜くんじゃねえよ…せっかくいい所なのに…」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:44:33.40 ID:opwEAk8R0
古泉「こんなもの!!」バシ
バキーン
キョン「…あーあ。壊れちまったじゃねえか。いくら嫉妬してるからって見苦しいぞお前」
古泉「…いつまでこんな事をしているつもりですか!!あなたはそれでいいんですか?!」
キョン「…お前に言われたくはねーな」
古泉「……」
キョン「仕方ねーだろ…神のご意向だ…誰にも逆らえねーよ。逆らったところで、無効化される」
キョン「例えうまくいったとしても、あいつが絶望しちまったら世界の終り。どうしようもねえ」
キョン「………お前も、言ってたことじゃねえか」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:50:00.07 ID:opwEAk8R0
古泉「だからって、こんな…一緒に考えましょう!!何か手があるはずです!!」
キョン「やだ」
古泉「?!」
キョン「やだっつってんだよ…」pi
キョン「長門か?…ああ。古泉が壊しやがった。新品もう一個頼むわ」pi
古泉「な、何を言って…」
キョン「お前さあ…俺がこれまで何にもしてこなかったとでも思ってんのか?長門にも協力してもらってる俺が」
古泉「…まさか」
キョン「何回目だったかなー。今回のループ。記憶は引き継いでもらってるから分かるはずなんだが…」
キョン「…そう言えば、この間1万回を突破したって長門に聞いたな…まあ、どうでも良いけど」
古泉「」
キョン「もうな、疲れたんだよ。考えんのも嫌になるくらいに。お前のその言葉も…何回も聞いた」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:00:25.71 ID:opwEAk8R0
キョン「考えてみろよ。ある時はハルヒにとことん突っかかって、真相暴いたら世界崩壊」
キョン「それを鑑みて何もしないでいたら…他の男の匂いが染みついたまま抱き着いてきたこともある」
キョン「挙句の果てに、構わない俺にブチ切れて、俺が言い返したら世界崩壊」
キョン「毎日好きだって言って…甘い言葉をささやいても…結局はほかの男に股を開く」
キョン「…うつ病になって、俺が自殺をすれば世界も殺しちまう」
キョン「…ハルヒと恋愛関係にならないようにしたこともあった。だが、プロテクトがかかってるらしくて告白より前にはループしない」
キョン「朝比奈さんに協力を依頼しても…次元断層が出来たせいで渡航不可」
キョン「ならいっそ他の男とくっつけさせようとしたら…別れるまではうまくいく。だが大抵結婚前に世界崩壊」
キョン「お前とくっつけたときが一番ましだったな…でも、結婚して5年で崩壊しちまった…」
キョン「他にも、試せることはほとんど試した…どんなこともやった…だが、どれも失敗。俺が幸せになろうとちょっとでも思えば世界は消える」
キョン「どうせ結果が同じなら…考えるだけ無駄じゃねえか」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:10:12.79 ID:opwEAk8R0
キョン「結果気にして過程を楽しまないなんて愚の骨頂。だから俺は楽しむやめなら何でもする」シュン
キョン「お、届いたな…さて、と」
キョン「おお…二回目みたいだな…」
古泉「……失礼します」
バタン
古泉「はあ…はあ…うっ…」ガク
古泉「うげえっ!!おあ…あぉ…」ビシャビシャ
古泉(…なんで、なんで……こんなことに…!!)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キョン(…今回が最後の試行だ。来週には長門の手筈でハルヒだけに俺が盗撮してることがばれる)
キョン(…事実が公の場に晒されることになるのを恐れたハルヒは俺をこの世界から抹消するはずだ。跡形もなく)
キョン(……長門にも、ハルヒの本気は覆せないだろう。うまくいけば世界存続…最悪…)
キョン(…もうどうでもいいか。どうせ俺はなくなるんだ。結果は同じだから考えるだけ無駄だ)
キョン(……やっと、楽になれるんだな。長かった……)
②END
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:12:44.78 ID:opwEAk8R0
③
キョン「それは…うぐう!!」
ブリュリュリュリュ~~~!!
国木田「うわっ!!臭い!!」
谷口「おい!何漏らしてんだ!!…お前まさか!!」
キョン「あーあ…菊門が緩んでるせいで漏れちまった……明日からは紙おむつだな」
END
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:13:01.97 ID:opwEAk8R0
全部終わり
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:16:05.43 ID:/ROYSW1F0
乙
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:16:16.91 ID:fKPCdQrn0
乙
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オススメがあれば教えてください。('∇')つ当ブログについて
読み物:ハルヒ
お絵かき掲示板
画像掲示板
通学路
谷口「よお!キョンに涼宮じゃねえか!…か~!夫婦で登校しやがって!ばかやろ~!」
キョン「朝から喧しいぞ。そんなに見たくないなら登校時間をずらすんだな」
ハルヒ「そうそう。男の嫉妬ほど見てて醜いもんはないわよ」
谷口「嫉妬なんかじゃねーよ!…にしても、毎朝欠かさずに二人で登校してくるとか…朝かえr」
ボゴ
谷口「ぐぼっ!!」ドサ
キョン「普段なら止めるんだがな。これは自業自得だ」
ハルヒ「な、何言ってんのよ!!このバカ谷口!!」
谷口「うう…鳩尾に入ったぞ…うえ…」プルプル
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:01:33.04 ID:opwEAk8R0
谷口「もうお前らが付き合い始めてどのくらい経ったんだ?」
キョン「65日」
ハルヒ「正確には65日と6時間ね」
谷口「…日単位で覚えてるだけでもスゲーのに時間単位まで覚えてるのはもはや怖いとしかいえねーぞ…」
キョン「んー……まあ、俺たちにとって特別な日に告ったってのも一つの要因だとは思うが…」
ハルヒ「あー…確かにね…っていうかキョン、特別な日で思い出したけどいい加減あたしの誕生日覚えなさいよ!!」
キョン「その言葉、そっくりお前に返してやるよ」
ハルヒ「む~~~~!!」
谷口「朝っぱらから夫婦喧嘩してんじゃねえよ。…独り身の俺が哀れになっちまうだろ…ほら、学校着くぜ?」
キョン「~~~!!」
ハルヒ「~~~~?!」
谷口「はあ…結局、付き合ってもこいつらの関係はさして変わらねーんだな。ほら、お前ら他の生徒から見られてるって」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:09:45.06 ID:opwEAk8R0
昼休み
国木田「あれ?キョン、涼宮さんは?」
キョン「ちょっとした野暮用だとさ、恐らく機関誌のことだろ。この前生徒会長が吹っかけてきたからな」
谷口「ほー…じゃあ今日は一緒に弁当を食べる愛妻が居なくてさびしいキョンのために3人で飯を食うとするか」
キョン「お前はいつも一言多いぞ…だが、一緒に飯を食うことには同意しておこう。話し相手も欲しいからな」
国木田「久しぶりだね。この面子で昼ごはんを食べるのは」
谷口「なんせ、キョンと涼宮が付き合ってからはいつも二人で飯食ってるからな…」
国木田「そのお弁当、涼宮さんの手作りなんでしょ?おいしそうだね」
キョン「あいつは万能だからな…俺にはもったいないくらいに」
谷口「くそ…リア充爆発しろ…」
国木田「見苦しいよ、谷口」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:18:01.69 ID:opwEAk8R0
谷口「…うっせーな。リア充が言っても嫌味にしか聞こえねーんだよ…」
キョン「あー…そう言えばもうそっちも1ヶ月くらいになるのか?」
国木田「正確には34日だよ。今でもいいお付き合いをさせてもらってる」
谷口「だからなんでお前らは日単位で覚えてんだよ……幸せそうな顔しやがって!!この!!」
国木田「うわっ?!ちょ、谷口!やめてよ、食事中に!!」
キョン「そんなんだからおまえh」
谷口「ああ?!」
キョン「うを?!唾飛ばすな!汚え!!取り敢えず落ち着け!」
谷口「……くそ、3人で食べようなんて言わなきゃ良かったぜ…惨めで仕方ねえ…」
キョン「ここまで悪化させたのはお前だがな」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:30:41.28 ID:opwEAk8R0
谷口「…んで?お前たち、実際どんな感じなんだ?」
キョン「どんな感じってなんだよ?」
谷口「そのまんまの意味だ。今、嫁とどんな風になったんだよ?」
国木田「それは現在の彼女との詳細を聞かせろ、って言ってるのかな?」
谷口「だってお前ら彼女と付き合ってることを隠してねーだろ?北高では公認のカップルになってんじゃねーか」
キョン「ま、隠す理由もねーからな」
国木田「キョンに同じく」
谷口「だったらよ、少しくらい詳しく聞いても罰はあたんねーってもんだろうが。な?頼む!」
キョン「それを聞いて、お前は何をするつもりなんだ?」
谷口「なんもしねーよ。単に親友二人の色恋沙汰に興味があるだけだ」
国木田「まあ谷口だから悪用できるほどのスキルはないだろうけど」
キョン「確かにな」
谷口「お前ら…」
国木田「それだけじゃ話す理由にはならないけど、なんだかんだで僕は谷口に世話になってるからね」
国木田「あまり踏み込んだ話じゃないなら…うん。話してもいいかな?」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:46:27.33 ID:opwEAk8R0
谷口「おお!」
キョン「ま、俺もちょっと興味あるな。どんな感じなんだ?」
国木田「うーん。最近は模試が多いらしくてね…週に1回は会うことにしてるけど、キョン達みたいにべたべたはできないな」
谷口「そういえば、鶴屋さんとお前が一緒に飯食ってるところはみたことねーな。弁当も付き合う前と変わり映えしねーし」
国木田「当たり前だろ?鶴屋さんは受験生なんだ。自分の我儘で困らせたりはしないって」
キョン「デートはもう何回か行ったのか?」
国木田「それはもちろん。でも、一日中はできないな。午前か午後、どっちかで集まって喫茶店行ったり、映画見に行ったりとか」
谷口「オーソドックスすぎて欠伸が出るな…」
国木田「谷口はいったい何を期待してるのさ…」
谷口「そりゃあ…お互いの家に行ったりとか…そんでもってご両親に挨拶ーとか…あわよくば『今日は誰もいないから…』とか!!」
キョン「馬鹿かお前は」
国木田「そこまではしてないな…鶴屋さんちに行ったことはあるけどね?」
キョン「…それは彼氏としてか?」
国木田「無論」
谷口「俺が思ってるよりも進んでやがったのか…」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 12:56:19.23 ID:opwEAk8R0
国木田「流石にお泊りはしてないけどさ…先方のご両親には会ったよ。佇まいとか、鶴屋さんにそっくりだったなぁ…」
谷口「おいおい、もうご両親への挨拶まで済ませちまったのかよ……」
キョン「お前、他の人が聞いたら誤解を招くようなことを言うんじゃねえよ」
国木田「会ったと言っても、少しお話した程度だったしね」
谷口「…で?その後は?」
国木田「な、なに?その後って?」
谷口「鶴屋さんの部屋にはもちろん行ったんだよな?…そこでナニしてたんだよ?」
国木田「何って…普通に話したり、一緒に勉強したりとかしただけで…」
キョン「いや、それは無いだろう!」
国木田「キョンまで?!なんなのさ?!」
キョン「いやあ…お互いに好意を持った者同士が二人きりで部屋に居て…何にもなかったって言われても…なあ?」
谷口「おうよ!分かってんじゃねーか、キョン!」
国木田「な、なんだよう…」
キョン「なんだ?もしかして、言えないようなことでもしてたのかよ?ん?」
国木田「…キョンが谷口みたいになっちゃったよ…」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:04:33.22 ID:opwEAk8R0
国木田「…まあ、その…ちょっと妙な雰囲気になって…その…」
国木田「き、キス位は…///」
キョン「…」
谷口「…」
国木田「な、なにさ?」
キョン「いやあ、これは」
谷口「お前ホントに」
キョン&谷口「初心だなあ…」
国木田「///」
キョン「まあ、ご両親が居た時点で行ってもそんくらいだろうな~とは思ってたがな」
谷口「むしろ致してたらその勇気に敬意を表したいぜ」
キョン「まあ、付き合って日も浅いし…それくらいが妥当か」
国木田「う~…そういうキョンはどうなのさ?聞いたところによると、毎朝涼宮さんと一緒に登校してるみたいじゃないか!」
国木田「……しかも涼宮さんの家の前から」
キョン「お前は…また誤解を招くようなことを…」
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:14:10.03 ID:opwEAk8R0
キョン「確かに、毎朝ハルヒと一緒に登校するが…それは俺が家まで迎えに行ってるからだ。決して泊まってるわけではない」
谷口「でも、帰りも涼宮の家まで送っていってるじゃねーか。疑われるのはやむを得ないと思うぜ?」
キョン「彼氏が彼女を送り届けることくらい、普通だろうが」
国木田「…」
キョン「…まあ、なんだ?お前はこれからすればいいじゃねえか?な?」
キョン「それに、俺がしてるからってなにも真似しなくてもいいんだぞ?」
谷口「で、お前の方はどうなんだ?涼宮のご機嫌さを見てると、相当うまくやってるみてーだな?」
キョン「それなりにな。部活も同じで学年も同じ、クラスも同じ。終いにゃ席も前後ときたもんだ」
キョン「四六時中一緒に居るみたいな感じだな」
国木田「確かに、付き合ってる期間も僕の倍だけど、一緒に居る時間で見ると到底及びもしないくらいになるだろうね」
谷口「関係の発展は国木田の比じゃないよなあ?」
キョン「…お前はそっち方向にしか話を持っていけんのか…やれやれ」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:23:27.41 ID:opwEAk8R0
谷口「そんな事言って、もうキス位は普通にしてんだろ?ん?」
キョン「…テカテカしてんじゃねえよ。女子かお前は」
国木田「でも、実際のところどうなの?」
キョン「…まあ、送り届けた後は必ず一回はキスするな」
谷口「赤くならずに言えるところに、経験の差を感じるな」
国木田「…」ゲシ
谷口「…なにも初心なことが悪いことだとは言ってねーよ」
国木田「毎日朝は迎えに行って、夜は送って行って…涼宮さんのご両親にはもう絶対覚えてもらってるよね」
キョン「まあ、何回か夕飯に招待されたこともあるし、泊まったこともある。その逆もあるぜ?」
キョン「休日も大抵一緒だしな。俺が金欠の時はどっちかの家で過ごしてるし…」
谷口「…最近の高校生って、ませてるよな…国木田を見習ってほしいもんだぜ…」
国木田「…うん。まさかこれほどまでとは…叩いたらいっぱい埃が出てきそうだよ…」
キョン「なんだよ、急に」
谷口「いやあ…それほど強い絆で結ばれてんなら…当然もう行くとこまで行ってるんだろうなーってね」
国木田「うん…もう心身ともに結びついちゃってるんだなーって…」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:32:46.71 ID:opwEAk8R0
キョン「…飯食ってる時に話す話題じゃねえよな、これ」
谷口「こういう話自体がそうだけどな」
国木田「まあね」
キョン「一応誤解を生まないように言っておくが…お前らが思ってるようなことは…俺は一切してないぞ?」
谷口&国木田「……」
キョン「どうした?」
谷口「…いや、それはねえだろ……」
国木田「…言いたくないのは分かるけどさ…それは流石に信じられないなあ…」
キョン「いや、マジだって…俺はハルヒと一度も致してないぞ?」
谷口「…ってことは、涼宮はまだ処j」バキ
谷口「」
キョン「…まあ、そういう反応が返ってくるのは予想できたっちゃできたけどな」
国木田「…何か理由があるの?…涼宮さんが頑なに拒んでるとか?」
キョン「…確かに、ハルヒは言動はあれだが、しっかりとしてるからな。お前がそう思うのも分かる。だがな」
キョン「例えハルヒが求めてきても、俺がハルヒを抱くことはないだろうな」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:38:14.40 ID:opwEAk8R0
国木田「…なんでさ?…そういうことに興味がないわけでもないんでしょ?…この年頃なら特に」
キョン「なんでって言われてもな…」
谷口「そうだよ!なんでだ!!」
キョン「まだ起き上れるようでは…少し突きが浅かったか?」
谷口「…でも、やっぱり気になるぜ…なんか思うところでもあるのかよ?」
キョン「……」
①恋愛なんて、人それぞれだろーがよ
②これ以上の詮索は辞めてもらえねーかな?
>>24
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:54:23.88 ID:nupg1deB0
さんの突然うんこする
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 13:58:51.33 ID:opwEAk8R0
分かったよ…好き勝手やれってことだな
キョン「恋愛なんて、人それぞれじゃねーかよ。第一…国木田。お前だってまだキスどまりじゃねーか」
国木田「それは…まだ日が浅いからであって…」
キョン「日が浅いって、結局感覚じゃねーか。そんな事言ったら、俺だってまだ日が浅いよ」
谷口「けっ…屁理屈こねやがって」
キョン「なんとでも言え…もう飯も食い終わったし、俺は戻るぞ」スタスタ
国木田「…なんか、怒らせちゃったみたいだね……」
谷口「ほっとけ、どーせ涼宮から拒まれて僻んでんだよ」
キョン「…」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:09:03.50 ID:opwEAk8R0
放課後・団活
キョン(っと、もうノックは必要ないんだったな)
ガチャ
古泉「こんにちは」
キョン「あ?お前だけか…」
古泉「それはこちらのセリフですね。涼宮さんと一緒ではないのですか?」
キョン「ハルヒなら外回りしてるよ。今頃機関誌の原稿の取り立てに行ってる頃だろう。…長門は?」
古泉「今日はなんでもメンテナンスの日だそうでして…学校自体をお休みしています」
キョン「で、朝比奈さんは補講…と」
古泉「彼女のメイド服もなくなってしまいましたね。あったとしても、もう誰も着ることはありませんが」
キョン「ここに来てもらえるのもありがたいのに、そこまで強要するわけにはいかんからな」
古泉「涼宮さんをなだめるのも大変でしたね…今となってはいい思い出ですが」
キョン「閉鎖空間さえ発生しなけりゃ、単なる笑い話にすぎんからな」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:18:36.29 ID:opwEAk8R0
古泉「……あなたと涼宮さんが付き合って、大分経ちますね。しかも、とてもうまくやっていらっしゃるようだ」
キョン「たまに喧嘩するけどな」
古泉「喧嘩と言うよりは諍いと言った方がいいでしょうね。涼宮さんはあなたとの言い合いも非常に楽しんでおられますよ」
キョン「それで?…こんな話題を出したんだ。なんか話したいことでもあるんだろ?」
古泉「…察しがいいですね。ええ、その通りです。あなたの涼宮さんとの付き合い方について、一つ」
キョン「おいおい…ハルヒとの付き合いに関しては干渉しないってことで話が付いたはずだよな?」
古泉「『ただし、緊急事態である場合を除く』」
キョン「……」
古泉「……ここ最近、閉鎖空間が発生しています。規模はそれほどでもありませんが……毎日、ね」
キョン「俺は何もしていないぞ?」
古泉「ええ、存じていますよ。なにせ、それ自体が原因なのですから」
キョン「……意味が分からんな」
古泉「気付いているくせに」
キョン「……」
古泉「涼宮さんも年頃の女性です『体を持て余す』ことだってあるんですよ?」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:26:27.03 ID:opwEAk8R0
キョン「だったらどうしろと?」
古泉「簡単なことです。彼女との関係をより深いものにしていただきたい」
古泉「今のあなたになら僕の言わんとしていることは分かりますよね?」
キョン「…断ると言ったら?」
古泉「神のみぞ知る。としか言いようがありませんね」
キョン「…はぁ」
古泉「…それもまた一つの選択肢として認めますが…なぜそこまで拒むのですか?あなたにとって、何か不都合でも?」
キョン「…なんだっていいだろ」
古泉「このような状況にならなければ、ですが」
キョン「…」
古泉「まさか、あなた…そっちの気キョン「やかましい」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:37:56.46 ID:opwEAk8R0
古泉「でしたらいよいよ分かりませんね。以前も言ったと思いますが…涼宮さんはとても魅力的な方です。そして、貴方は彼女に愛されている」
古泉「そしてあなたも彼女に好意を抱いている。ならば互いに愛し合うことに何かしらの不都合があるでしょうか?僕には思いつきませんね」
キョン「其々の親がいるとか…あるだろ。普通に」
古泉「涼宮さんのご両親が居ない日に、あなたは泊まりのお誘いを受けたはずです。しかも、貴方は了承した」
古泉「あなたも据え膳食わぬは武士の恥…という言葉くらい聞いたことがあるでしょう?」
キョン「武士は食わねど高楊枝」
古泉「…涼宮さんはその日の夜、あなたにアプローチを仕掛けたのにも関わらず愛してもらえなかったことで不安を抱きました」
古泉「自分には魅力がないのか…もしかして嫌われてしまったのか」
キョン「それを埋め合わせるために、今まで手を尽くしてきたつもりだが?」
古泉「その努力は認めますよ。そのおかげで、涼宮さんは元気に生活していますから…表面上は、ですが」
キョン「…」
古泉「…彼女の本当の幸せを願い、それを与えるのがあなたの、彼氏の役割なのではないのですか?」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:45:12.01 ID:opwEAk8R0
キョン「…言いたいことはそれだけか?」
古泉「ええ、伝えるべきことは全て伝えました」
キョン「…なるほどな」
古泉「…?」
キョン「古泉、お前以前自分はハルヒの望む人格を演じている…って言ってたよな?」
古泉「ええ」
キョン「そのせいで、何時もボードゲームで負けてるのも演技ではないかと疑っていたが…」
古泉「流石にそこまで器用な真似はできませんよ」
キョン「だろうな。今、お前の話を聞いていて分かった」
古泉「珍しく回りくどい言い方をしますね。何が言いたいんです?」
キョン「お前は、大局を見るのが苦手のようだな。…長期的なものの見方が出来ないようだ」
キョン「まあ中学時代に目の前の状況を何とかしなければいけない…っていう場面を体験した影響かもしれんが…」
古泉「…つまり、あなたが涼宮さんに手を出さないようにしているのも彼女の為だと?」
キョン「そういうこった」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 14:51:25.18 ID:opwEAk8R0
古泉「…まあ、いいでしょう。貴方なりの考えがあるのなら…結局、我々はあなたに何かしらの強制を課すことはできませんから」
キョン「そうしてもらえれば助かる」
古泉「ですが……いよいよ駄目な時、その時は……」
キョン「ふん。大丈夫だ。万が一にもそんなことは起こらないからな」
古泉「…随分と信頼されているのですね」
キョン「こんなのでも一応あいつの彼氏だからな」
古泉「んっふ…そうでしたね。…では、今日は何にしましょうか?」
キョン「そうだな…」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:00:02.60 ID:opwEAk8R0
5年後
古泉「…来てくれたのですね?…相変わらず、最後に到着する癖は抜けていないようだ。来ないのではないかと心配していました」
キョン「……ふん。部活仲間の結婚式に呼ばれていかない奴があるか」
古泉「……気にしておられないのですか?」
キョン「気にしていないと言えば嘘になるな。今、必死にお前を殴りつけたい気持ちを押さえつけているところだ」
古泉「……一発だけなら構いませんよ?我慢は体に毒ですし」
キョン「冗談だ。……花嫁を悲しませたいのか、お前は?」
古泉「いえいえ、滅相もございません」
キョン「あの日も言ったはずだ。俺は今後、鍵としてあいつを見守っていくってな」
キョン「…ハルヒとお前の結婚式に泥を塗るような真似はせん。あいつが傷つくだろうが」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:08:58.02 ID:opwEAk8R0
古泉「…5年前」
キョン「ん?」
古泉「5年前から、貴方はこのことを見据えていたのですか?」
キョン「結果はどうなるか分からなかったが……こうなる事も予測していた」
古泉「……結果だけですか?分からなかったのは?」
キョン「ああ。高校在学中には別れることになるだろうとは思ってたさ。どういう道筋を辿ったにしろ」
古泉「なぜそう思われたのです?」
キョン「簡単な話だ。あいつがまだそういうことに不慣れだった…ってだけの話だ」
古泉「その当時なら、貴方も人の事を言えたものではありませんが」
キョン「ほっとけ…要するに、だ。あいつは感謝と信頼と好意をはき違えてただけだったんだよ」
キョン「よくある話だよな。優しくされただけで好きになるとか、こいつになら任せて大丈夫だから…とか」
古泉「貴方に向けられた感情は…」
キョン「…さあ?本人に聞いてみてくれ。今となっては、俺とハルヒは他人も同然だからな」
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:10:21.44 ID:mTQ2TmeM0
やだ・・・キョンかっこいい・・・
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:17:29.79 ID:opwEAk8R0
古泉「…肉体関係を頑なに拒んだのも」
キョン「将来、あいつと付き合ったり、結婚したりするやつの為だ」
キョン「実際問題、当時俺とハルヒがそんな関係を持ったら、絶対に関係がぎくしゃくしてただろ?お前ら」
古泉「…否定はできません」
キョン「これが当時の俺で考えることが出来たハルヒが幸せになるにはどうしたらいいのかっていうのの答えだ」
古泉「……嘘ですね」
キョン「…ああ?」
古泉「…一つ、引っかかていたことがありましてね…ようやく今分かりました」
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:24:23.74 ID:opwEAk8R0
キョン「…」
古泉「貴方が涼宮さんの幸福を考えていたこと。これは間違いないでしょう。中途半端な気持ちで、あそこまでの理性が働くことはありません」
古泉「貴方は言いましたよね?お前には大局を見極める事が出来ないのだ…と」
キョン「ああ」
古泉「貴方がいうその大局を見極めて得をする人物が涼宮…いえ、ハルヒさんと考えるのならば、貴方は大局を見極めたことになる」
古泉「しかし、その結果、最終的に得をする人物が…他でもない貴方と仮定していたのならば?」
キョン「…」
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:34:56.86 ID:opwEAk8R0
古泉「考えてみればおかしな話です。そこまで先見の明を立てられる人がこの落とし穴に気付かないはずがない…」
キョン「落とし穴…ねえ?」
古泉「ええ。あなたは、ハルヒさんと3年の夏に交際を解消。大学は同じでしたが、再び付き合うことはなかった」
古泉「それもそのはずです。貴方と別れてから、彼女は僕によく相談を持ちかけてくるようになった」
古泉「大学も同じになったのでその関係も持続。交際を経て結婚」
キョン「ハルヒが幸せで、めでたしめでたしじゃねえか」
古泉「…結果論にすぎません。貴方は、結果は分からなかったが、と言った」
古泉「…もし、僕ではなく、他の…通俗的に外道と言われる男に引っかかっていたらどうするつもりだったのですか?」
キョン「…」
古泉「本当にハルヒさんの幸せを考えるなら、彼女が他に『好意』をもつ人が現れるまで束縛しておくべきだったはずです」
古泉「…彼女は貴方を信頼しています。貴方が『止めた方がいい』…と言えば、例え好意を持っていたにせよ、きっぱりと諦めるでしょう」
古泉「では、何故貴方は涼宮さんを束縛しようとしなかったのか?」
キョン「…もういい」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:43:11.63 ID:opwEAk8R0
キョン「…ああ。俺は最後の不安を取り除けなかった。忌々しいことにな。あいつは、俺に本当の好意を向けているのかな」
キョン「ここでいう好意はloveのことだが…このままだらだらと付き合っていても、いつかは…」
キョン「…で、だ。ハルヒが俺に向けている気持ちはどういうものなのか…確かめるために別れた」
キョン「もちろん、別れた後、付き合う前と同じような状態になるように、俺はあいつの処女を散らさなかった」
キョン「…誕生日にも、プレゼントを贈らなかった。これで、なんの偏見もなく、審判が下る」
キョン「……もちろん、勝算はあった。伊達に一緒に過ごしてきたわけじゃない。それが故の、大勝負だった…だったんだが…」
キョン「…お前って存在を失念していたな…」
キョン「……どうやら、大局を見極められんのは俺の方だったようだ」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 15:50:00.61 ID:opwEAk8R0
古泉「…」バキ
キョン「…ぐ」
古泉「……最低です」
キョン「…自覚してる。あいつの心弄んだ、最低野郎だ」
古泉「…」バキ
キョン「……ってー。二発殴るこたーねーだろ!!」
古泉「……貴方が、二度も嘘をつくからですよ」
キョン「………」
古泉「……あなた、最初から僕とハルヒさんをくっつけようとしてましたね?」
キョン「……」
古泉「無言は肯定とみなします」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:00:53.24 ID:opwEAk8R0
キョン「…もしかして、分かっててあの俺の提案を……」
古泉「…」
キョン「…さっきのも、一芝居うっただけってか……?は、はははははははは…」
キョン「結局、俺の一人相撲ってか…はっ…がぶう?!!」ズザー!!
古泉「…僕は、この結果に満足していますよ。ええ。こんな最低な男にハルヒさんがついて行かなくて良かったと思っています」
キョン「…」ボタボタ
古泉「結局、貴方はひねくれて…自分はダメだと思い込んで…僕に涼宮さんを押し付けた」
古泉「…別れてからしばらくの相談事は…ずっとあなたの事だけだった」
古泉「ハルヒさん、貴方と別れてから、心から笑ったことがないんですよ?さっきだって、笑ってましたが…」
古泉「……自分だけ勝手にひねくれて、一人の少女の純粋な好意を踏みにじった貴方に…僕は祝ってほしくありません」スッ
キョン「…」
古泉「…この招待状は没収させてもらいます。……誰かいるか?」ビリビリ
機関構成員「はい」
古泉「…つまみ出せ」
構成員「はい」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:02:44.14 ID:opwEAk8R0
古泉「…ぼくは貴方を許しません」
古泉「自分で勝手に決めつけて本当の彼女の幸せを考えず、結果彼女を傷つけたあなたを」
古泉「…一生ね」
①END
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:05:57.26 ID:opwEAk8R0
>>25 より ②
キョン「これ以上の詮索は辞めてもらえねーかな?深入りしない約束だったろ?」
国木田「…分かったよ」
谷口「おい、そりゃあーn」
国木田「駄目だよ谷口。…色々あるんだよ…キョンにも」
キョン「…飯食い終わったから席に帰るわ」スタスタ
国木田「…あれって、やっぱり」
谷口「ああ…くさいな」
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:07:02.78 ID:opwEAk8R0
放課後・団活
キョン(っと、もうノックは必要ないんだったな)
ガチャ
古泉「こんにちは」
キョン「あ?お前だけか…」
古泉「それはこちらのセリフですね。涼宮さんと一緒ではないのですか?」
キョン「ハルヒなら外回りしてるよ。今頃機関誌の原稿の取り立てに行ってる頃だろう。…長門は?」
古泉「今日はなんでもメンテナンスの日だそうでして…学校自体をお休みしています」
キョン「で、朝比奈さんは補講…と」
古泉「彼女のメイド服もなくなってしまいましたね。あったとしても、もう誰も着ることはありませんが」
キョン「ここに来てもらえるのもありがたいのに、そこまで強要するわけにはいかんからな」
古泉「涼宮さんをなだめるのも大変でしたね…今となってはいい思い出ですが」
キョン「閉鎖空間さえ発生しなけりゃ、単なる笑い話にすぎんからな」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:14:12.37 ID:opwEAk8R0
古泉「…おかしいと思いませんか?」
キョン「何がだよ?」
古泉「この時期に機関誌が発行されるという理由です」
キョン「別に…ハルヒが自由気ままにやってるだけだろうが」
古泉「…生徒会も動いているんですよ?機関からは、そのような命令は来ていませんが?」
キョン「ハルヒの力で…」
古泉「それを良しとするにしても…原稿回収に走るには早すぎるし、頻度も高い」
キョン「じっとしてるのが苦手なd」
古泉「どこまで鈍感なんですか!!!」
キョン「……」
古泉「分からないようなら教えてあげます!!涼宮さんは…」
キョン「言うな…」
古泉「?」
キョン「…言うな、分かってる」
古泉「…分かってるなら、なぜ?」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:21:41.40 ID:opwEAk8R0
キョン「……それで世界が続いて、みんなが幸せなら……それはいい事じゃねえか」
古泉「みんなに、貴方は含まれないのですか?」
キョン「それに…お前はどうなんだ?…今の生活に満足してないのか?」
古泉「……どういう意味です?」
キョン「しらばっくれんなよ…あんだけ大胆に致してたら…誰でも気づく」
古泉「!!」
キョン「…いつからだ?」
古泉「…3週間前…です」
キョン「……そっか」
古泉「……」
キョン「…長門に調べてもらったんだが、最近は生徒会長ともやってるらしい。ここ最近で相手は10人以上に膨れ上がってやがる」
古泉「…知ってます」
キョン「だが…喜べ。一番頻度が高いのは…お前だよ。3週間で何回だ?えーっと、確か…」
古泉「………」
キョン「ああ、14回か…でも、イッた回数で数えると56…」
古泉「…もう…いいです…」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:28:13.75 ID:opwEAk8R0
キョン「良かったじゃねえか…ハルヒのこと、好きだったんだろ?間違いなく一番愛されてるぞ?お前」
古泉「…いえ、一番愛されているのはあn」
キョン「そんなわけねえよ。ただ財布になってる彼氏なんか……彼氏でもねえな。無論愛されてもいねえ」
キョン「誕生日なんて知るかよ…どうせプレゼントなんか買ってやっても…全部金に換えるだけじゃねえか」
キョン「つけてるとこも見たことねえ…」
古泉「それも…長門さんですか?」
キョン「…最近な、すごい装置をくれたんだよ。ほら、これ」
古泉「…隠しカメラ、ですか?これはモニターのようですが」
キョン「そんな生易しいもんじゃねえよ。不可視で干渉も不可。常にハルヒの回りに4~5個浮遊している」
キョン「…これの面白い所はな。…ほら、ハルヒが会長室に行ってるぜ?」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:32:19.85 ID:opwEAk8R0
生徒会長『ふん、また君か』
古泉「これは…涼宮さんからの視点ですか?」
キョン「んでもって」pi
ハルヒ『ふん。悪かったわね。再三お邪魔して…』
古泉「……」
キョン「…そいつの脳内に侵入して、あらゆる感覚をこちらに送信できるんだよ」
古泉「あらゆる…感覚?」
キョン「これ」スッ
キョン「これを脳内にぶっさすと…俺にも快感が…ってな」
古泉(彼は…壊れている…)
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:37:31.33 ID:opwEAk8R0
キョン「俺はホモじゃないんでな…会長の感覚を体感させてもらうか」pi
ハルヒ『ん…んむ……ちゅ…』
会長『…ぷはっ……ふん。今日はいつも以上に積極出来だね?』
ハルヒ『……ふん』シュル
会長『…なんだ。もうこんなになってるじゃないか…んれろっ』
ハルヒ『んっ!!』ビク
古泉「…っ!!」スッ
キョン「あっ?!おい、抜くんじゃねえよ…せっかくいい所なのに…」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:44:33.40 ID:opwEAk8R0
古泉「こんなもの!!」バシ
バキーン
キョン「…あーあ。壊れちまったじゃねえか。いくら嫉妬してるからって見苦しいぞお前」
古泉「…いつまでこんな事をしているつもりですか!!あなたはそれでいいんですか?!」
キョン「…お前に言われたくはねーな」
古泉「……」
キョン「仕方ねーだろ…神のご意向だ…誰にも逆らえねーよ。逆らったところで、無効化される」
キョン「例えうまくいったとしても、あいつが絶望しちまったら世界の終り。どうしようもねえ」
キョン「………お前も、言ってたことじゃねえか」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 16:50:00.07 ID:opwEAk8R0
古泉「だからって、こんな…一緒に考えましょう!!何か手があるはずです!!」
キョン「やだ」
古泉「?!」
キョン「やだっつってんだよ…」pi
キョン「長門か?…ああ。古泉が壊しやがった。新品もう一個頼むわ」pi
古泉「な、何を言って…」
キョン「お前さあ…俺がこれまで何にもしてこなかったとでも思ってんのか?長門にも協力してもらってる俺が」
古泉「…まさか」
キョン「何回目だったかなー。今回のループ。記憶は引き継いでもらってるから分かるはずなんだが…」
キョン「…そう言えば、この間1万回を突破したって長門に聞いたな…まあ、どうでも良いけど」
古泉「」
キョン「もうな、疲れたんだよ。考えんのも嫌になるくらいに。お前のその言葉も…何回も聞いた」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:00:25.71 ID:opwEAk8R0
キョン「考えてみろよ。ある時はハルヒにとことん突っかかって、真相暴いたら世界崩壊」
キョン「それを鑑みて何もしないでいたら…他の男の匂いが染みついたまま抱き着いてきたこともある」
キョン「挙句の果てに、構わない俺にブチ切れて、俺が言い返したら世界崩壊」
キョン「毎日好きだって言って…甘い言葉をささやいても…結局はほかの男に股を開く」
キョン「…うつ病になって、俺が自殺をすれば世界も殺しちまう」
キョン「…ハルヒと恋愛関係にならないようにしたこともあった。だが、プロテクトがかかってるらしくて告白より前にはループしない」
キョン「朝比奈さんに協力を依頼しても…次元断層が出来たせいで渡航不可」
キョン「ならいっそ他の男とくっつけさせようとしたら…別れるまではうまくいく。だが大抵結婚前に世界崩壊」
キョン「お前とくっつけたときが一番ましだったな…でも、結婚して5年で崩壊しちまった…」
キョン「他にも、試せることはほとんど試した…どんなこともやった…だが、どれも失敗。俺が幸せになろうとちょっとでも思えば世界は消える」
キョン「どうせ結果が同じなら…考えるだけ無駄じゃねえか」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:10:12.79 ID:opwEAk8R0
キョン「結果気にして過程を楽しまないなんて愚の骨頂。だから俺は楽しむやめなら何でもする」シュン
キョン「お、届いたな…さて、と」
キョン「おお…二回目みたいだな…」
古泉「……失礼します」
バタン
古泉「はあ…はあ…うっ…」ガク
古泉「うげえっ!!おあ…あぉ…」ビシャビシャ
古泉(…なんで、なんで……こんなことに…!!)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
キョン(…今回が最後の試行だ。来週には長門の手筈でハルヒだけに俺が盗撮してることがばれる)
キョン(…事実が公の場に晒されることになるのを恐れたハルヒは俺をこの世界から抹消するはずだ。跡形もなく)
キョン(……長門にも、ハルヒの本気は覆せないだろう。うまくいけば世界存続…最悪…)
キョン(…もうどうでもいいか。どうせ俺はなくなるんだ。結果は同じだから考えるだけ無駄だ)
キョン(……やっと、楽になれるんだな。長かった……)
②END
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:12:44.78 ID:opwEAk8R0
③
キョン「それは…うぐう!!」
ブリュリュリュリュ~~~!!
国木田「うわっ!!臭い!!」
谷口「おい!何漏らしてんだ!!…お前まさか!!」
キョン「あーあ…菊門が緩んでるせいで漏れちまった……明日からは紙おむつだな」
END
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:13:01.97 ID:opwEAk8R0
全部終わり
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:16:05.43 ID:/ROYSW1F0
乙
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/14(土) 17:16:16.91 ID:fKPCdQrn0
乙
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/08(火) 23:42: :edit1かな!?
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/08(火) 23:51: :editとりあえず、作者がハルヒが嫌いなのは判った
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 00:03: :edit最期まで書き上がってるがオチてはないな
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 00:06: :edit国木田と鶴屋さんどうなったんだよ
-
名前: ハルヒSS厨 #-: 2012/05/09(水) 00:19: :editちと微妙だった・・・
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 00:20: :edit普通に抜ける
やっぱりハルヒは性的な意味でだけは魅力あるな -
名前: 名無しさん #-: 2012/05/09(水) 00:23: :edit無言で谷口を蹴る国木田かわいい
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 00:33: :edit久しぶりにハルヒ系のNTR鬱SS読んだわ
やっぱいいね -
名前: 名無しさん@ニュース2ちゃん #-: 2012/05/09(水) 00:41: :edit1 スペランカーのように落ちる
2 スーパーマリオのように落ちる
3 ロードランナーのように落ちる
…う~ん、もう少しだな -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 01:20: :edit選択肢②から盛り上がるかと思ったがそんなことは無かった。①の伏線がなにも無かったことになるなんて……
あ、ハルヒはエロかったのでそこは良かったです。もっともっと過激なほうが好きですが…… -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 01:30: :editハルヒのふとももにおにんにんはさみたいよぉ
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 02:23: :editどれを選んでもBADENDか…
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 02:51: :edit前に、「感情を操作されてるかもしれないから抱かなかった」話があったよな……。
願望実現って真面目に考えるとやっぱ恐怖でしかないわ。
①のキョンはただのへたれだけど。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 03:25: :editハルヒの設定的に、力をなくさない限りBADENDは回避不可だと思うの
いのままに世界を作り替えれる力を持ったオンナと生活なんて、とんでもない聖人でもない限り無理 -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 05:04: :editなんだかんだで③が最良のエンドじゃなイカ?
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 06:41: :editうんこスレまだー?(・∀・)
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/09(水) 08:47: :edit>>1が恋愛したことないのだけは分かったwww
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名前: 名無しさん@ニュース2ちゃん #-: 2012/05/09(水) 19:22: :edit面白かった
つーか逆らったら世界滅亡とか、もうやってられんな -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/10(木) 01:33: :edit救いがねえ…
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/10(木) 03:18: :edit久しぶりに読んで不快になった。特に最後。
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名前: 名無しさん@ニュース2ちゃん #-: 2012/05/10(木) 20:50: :editかといってハルヒが力を無くすような事態があれば、その為に集まったSOS団は空中分解するしな
特に長門と朝比奈さんは組織的なものだし
驚愕からは予知まで可能になったと古泉が予想してるしホント面倒な女 -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/18(金) 03:56: :editつくづく要らねぇ女だな、ハルヒ・・・
結局、【長門「わたしという個体は 】 のSSに行きつく感じ
ハルヒ居なくなった世界をもっと書いてくれよSS作家さんたち
アレ以外はみんな魅力的なんだからさ・・・ -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/05/20(日) 09:39: :editこれはいわゆる罠SSだな。
もっともらしい序盤と中盤で油断させて、
意味不明でオチも何もない終わりに繋げて
「こんなんマジで読んじゃってごくろーさんwww」って
作者がアカンベーするタイプのSS。 -
名前: #-: 2012/05/27(日) 08:54: :edit真面目に読むだけ損のまさに糞SS
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名前: カラット #195Lvy4Y: 2012/05/27(日) 19:21: :editちゃんと③を書いたのは偉いと思う。
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名前: #: 2014/12/01(月) 22:28: :editこのコメントは管理者の承認待ちです
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.