2012/04/06(金)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:21:39.01 ID:5QYxBh9V0
さやか(なんてね。エイプリルフールだし、これくらいの嘘は許されるよね)
さやか(実際は告白すらしてないヘタレなんだけど……)
ほむら「……そう。勇気を持って、告白したのね」
さやか「えっ?あ、ああ、うんまぁね」
まどか「さやかちゃん、落ち込まないでね?」
さやか「あ、ありがとうまどか」
マミ「つらくなったら、いつでもわたしの家に来ていいのよ?わたしたち、仲間でもあるし友達でもあるのだから」
さやか「ありがとうございます、マミさん」
さやか(うわっ……みんな信じきっちゃってるよ……どうしよう……今更ウソだなんて言えないし……)
杏子(ついに……ついに来たか!!)
さやか(なんてね。エイプリルフールだし、これくらいの嘘は許されるよね)
さやか(実際は告白すらしてないヘタレなんだけど……)
ほむら「……そう。勇気を持って、告白したのね」
さやか「えっ?あ、ああ、うんまぁね」
まどか「さやかちゃん、落ち込まないでね?」
さやか「あ、ありがとうまどか」
マミ「つらくなったら、いつでもわたしの家に来ていいのよ?わたしたち、仲間でもあるし友達でもあるのだから」
さやか「ありがとうございます、マミさん」
さやか(うわっ……みんな信じきっちゃってるよ……どうしよう……今更ウソだなんて言えないし……)
杏子(ついに……ついに来たか!!)
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:25:46.52 ID:5QYxBh9V0
ほむら「………」
まどか「………」
マミ「………」
さやか(すごい重苦しい雰囲気になっちゃったっ!?ど、どうしよう……今からでも空気を読まずに『嘘でした☆』って言った方が……)
杏子(さて、これで心置きなくさやかにアプローチを仕掛けられるようになったわけだけど……)
さやか「あ、あのさ!実は……」
ほむら「何も言わなくていい」ポンッ
さやか「え」
ほむら「今だけは、わたしたちはあなたに優しいわ。ね、みんな?」
まどか「当然だよっ!」
マミ「失恋の悲しみは、そう簡単に癒えることはないわ。時が解決してくれるのを待つしかないの」
さやか(うわ~……ますます言いづらくなってきた……)
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:29:41.24 ID:5QYxBh9V0
杏子「……さやか」ズイッ
さやか「ん、何杏子?」
杏子「元気、出せよな?ホラ、これやるよ」
さやか「え、マミさんが作ってくれたケーキ……それ、杏子の当たり分じゃん」
杏子「なに、気にすんな。さやかが落ち込んでるところなんて、あたしは見たくねえからさ。これでも食って少しでも元気出せ。な?」
さやか「うっ、あ、ありがとう……」
マミ「優しいわね、佐倉さん」ホロリ
ほむら「よかったら、わたしの分も食べる?」
さやか「い、いやいやさすがにそんなに食べたら太っちゃいますからっ!」
マミ「ヤケ食いもストレス解消になるのよ?」
まどか「うん、そうだよさやかちゃんっ!」
さやか(みんなの優しさが心に痛い)ズキズキ
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:33:53.51 ID:5QYxBh9V0
ほむら(まどか、マミ)ヒソヒソ
まどか(なに、ほむらちゃん?)ヒソヒソ
マミ(暁美さんの言いたいことはわかるわ)ヒソヒソ
ほむら(ええ。でも、杏子はどうやら信じ切っているみたいね)ヒソヒソ
杏子「なんなら食べさせてやるぞ?ほら、あーん」
さやか「ちょっ、自分で食べられるってばっ!」アセアセ
ほむら(これでさやかの言っていたことが嘘だった、なんてことになったら……)ヒソヒソ
マミ(今度は佐倉さんが落ち込みそうね)ヒソヒソ
まどか(ど、どうしたらいいのかな?)ヒソヒソ
ほむら(方法がないわけではないわ)ヒソヒソ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:38:47.62 ID:5QYxBh9V0
杏子「ほら、遠慮すんな。ドンドン食え!」
さやか「えーい、もうヤケだ!いくらでも食べちゃいますからねっ!」
まどか(な、何かいい案があるのっ?)ヒソヒソ
ほむら(要は、さやかの口から「嘘だった」と言う言葉が出てこなければいい)ヒソヒソ
マミ(……なるほどね。美樹さん本人の口から出てこない限りは、嘘だと判明することもないものね)ヒソヒソ
ほむら(そういうことよ。だから、わたしたちも信じ切っているかのように振舞うの。まどかもいい?)ヒソヒソ
まどか(了解だよっ!杏子ちゃんの為だもんね!)ヒソヒソ
杏子「なかなかいい食いっぷりだな!」ニカッ
さやか「はっはっは!まだまだ行けますよ~!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:42:53.30 ID:5QYxBh9V0
夜―――
さやか「それじゃマミさん、また遊びに来ますね!」
ほむら「高校にあがっても、元気でやるのよ、マミ」
マミ「ええ、ありがとう。気をつけて帰るのよ、みんな」
まどか「さよならです、マミさん!」
分かれ道―――
ほむら「それじゃ、わたしはこっちだから。まどか、さやか、杏子。バイバイ」
まどか「うん、ほむらちゃんバイバイ!」
杏子「気ぃつけてなー」
さやか(結局言い出せなかった……ほむらとマミさんには後でちゃんと言わなきゃ。まどかと杏子には、今言っちゃおう)
さやか「あ、あのさ、まどか、杏子」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:45:27.56 ID:5QYxBh9V0
杏子「あん?なんだ、さやか」
さやか「今日言った、恭介に振られたってことなんだけど……」
まどか「!」
杏子「さやか……」
さやか「あれさ、実は嘘だったんだよね!」
まどか(ああああ……言っちゃったよさやかちゃん……)
さやか「ごめんね、嘘付いちゃって!でもホラ、今日ってエイプリルフールじゃん?だから、ちょっとした出来心と言うかなんと言うか……」
杏子「さやか……」
まどか(杏子ちゃん、落ち込んでるよっ!ど、どうしたら……)オロオロ
杏子「いいんだよ、そんな嘘つかなくっても……」
まどか・さやか「!?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:48:41.40 ID:5QYxBh9V0
杏子「つらかったよな?今までずっと好きだった相手に、振られたんだもんな……」
さやか「え、いや、その……」
杏子「悪い、まどか。ちょっと、さやかと二人っきりにさせてくんねぇかな?」
まどか「えっ?」
杏子(頼む、まどか。さやか、すごい自分を追い込んでるっぽいんだ。あたしが慰めるからさ、な?)ヒソヒソ
まどか(あ、あぁ、うん……わかったよ)ヒソヒソ
まどか(杏子ちゃん、さやかちゃんの言ったこと信じきっちゃって、エイプリルフールだから嘘をついたって事が嘘だと思っちゃってるよ……)
まどか「そ、それじゃわたしは先に帰ってるね!」タッ
さやか「あ、まどかっ!」
杏子「さやか、お前はこっちだ」ガシッ
さやか(うぉぉいっ!なんだか話が変な方向にっ!?)
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:52:25.28 ID:5QYxBh9V0
杏子「ホントの事、言っていいんだぞ?あたしとさやかの仲だもんな」ダキッ
さやか「ちょっ、ちょっと杏子っ!?」///
杏子「あたしじゃ、さやかの心の傷は癒せないかもしれないけどさ……」
杏子「でもあたしは、さやかが立ち直るまで側にいるよ」ギュゥゥ
さやか(ど、どどどどうしようっ!?どうしたら嘘だって信じてくれるのかなっ!?)アセアセ
杏子「……いいんだぜ、泣いても?」
さやか「えっ」
杏子「こうしてれば、さやかの泣き顔、見えないからさ……」ギュッ
さやか「……杏子」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:56:39.29 ID:5QYxBh9V0
さやか(………あれ?なんかいい話に進んでるっぽいけど、実際はあたしが追い込まれてるだけじゃない、これ?)
杏子「………」ギュゥゥ
さやか(うーん……でも、悪い気はしないかな。いや、嘘ついちゃってる時点で悪い気はしてるんだけどさ……)
杏子「………」ギュゥゥ
さやか(でも、杏子、優しいな。ホントに、あたしのこと心配してくれてるんだ……)
杏子「………」ギュゥゥ
さやか(………あれ、ちょっと泣きそうになってきた。い、いや落ち着けあたしっ!ここで泣いたら杏子はホントに信じきっちゃうってばっ!)
杏子「………」ギュゥゥ
さやか「……うぅっ……」ジワァ
杏子「………」ギュゥゥ
さやか「杏子ぉっ……グスッ」
杏子「………」ギュゥゥ
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:00:07.58 ID:5QYxBh9V0
数分後―――
さやか「………」
杏子「どうだ?泣いたら、すっきりしただろ?」
さやか「……ん。そうだね」
杏子「あたしの胸でよければ、いつでも貸してやるからさ」
さやか「………ありがと、杏子。優しいね」
杏子「ば、バカだな、当然だろ?あたしとさやか、友達だもんな!」
さやか「そう、だね」
杏子(……こ、ここで思い切って行くべきか、あたし?)
杏子「な、なぁ、さやか」
さやか「なに?」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:03:18.14 ID:5QYxBh9V0
杏子「今日……さやかのウチ、泊まりに行ってもいいかな?」
さやか「えっ?」
杏子「いや……今のさやか、一人にしておけねぇって思って……」
さやか(おぉう……杏子の中では、あたしはすっかり失恋ガールなんだね……)
杏子「今日一日は、さやかの側にいたいな、って思って……ダメか?」
さやか「う、うん、別に構わないけど……」
杏子「ホントかっ!?」
さやか「あ、でも、一応あたしの両親に確認取ってから!ねっ?」
杏子「ああ、そりゃ当然。そんじゃ行くか!」ニカッ
さやか(うーん……まぁ、なるようになるか)
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:06:10.60 ID:5QYxBh9V0
ピ ポ パ プルルルル
さや母『はい、美樹です』
さやか「あ、お母さん!あたし、さやか」
さや母『さやか?もう夜も遅いんだから、早く帰ってきなさい』
さやか「うん、今家に向かってるところ。それでさ、今日これからあたしのウチに泊まりに行きたいって友達が言ってるんだけど、いい?」
さや母『お友達?さやかの好きにすればいいじゃない』
さやか「ホント?それじゃ、友達と一緒に帰るから」ピッ
杏子「な、なんだって?」
さやか「オッケーだって」
杏子(うっしっ!これでチャンスが出てきたぞ!)
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:09:49.25 ID:5QYxBh9V0
さやか「ただいまー……っと」ガチャ
杏子「お、お邪魔しますっ!」
さやか「杏子、あたしの部屋に行ってて。あたし、ちょっと居間に顔出すついでにお菓子とか持っていくから」
杏子「あ、あぁ」
さやかの部屋―――
杏子「さやかの部屋……」
杏子「今までも何回か来たことはあったけど、泊まりは初めてなんだよな……」
杏子「………」ソワソワ
杏子「ベッド……さやかは、いっつもここで寝てるんだよな……」
杏子「………ゴクリ」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:13:58.15 ID:5QYxBh9V0
杏子(だ、大丈夫だ!ちょっと、ベッドに腰掛けるだけ……腰掛けるだけだぞあたしっ……)
杏子(………っ)スッ
杏子(……くっ!さすがにさやかの温もりは残ってねぇ!)
杏子(でも、顔うずめたらさやかの匂いはしそうだよな……)
杏子(い、いや待て!まだそれは早いぞあたしっ……)
杏子(……す、少しくらいなら……大丈夫、か……?)オソルオソル
杏子(……もう少し……もう少しで……)オソルオソル
さやか「お待たせーっ!」ガチャ
杏子「っそぉぉぉぉいっ!!!」ガバッ
さやか「!?」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:20:05.07 ID:5QYxBh9V0
杏子「は、はははははは早かったなさやかっ!」ドキドキ
さやか「いや、まぁ居間でお菓子とジュース持ってくるくらいだし」
杏子「い、いやいやそれにしても、さやかの部屋、なかなかいい内装だよなっ!」ドキドキ
さやか「あっはは、今日初めて来たってわけでもないのに、何言ってんのさ!」
杏子(ば、ばれてないよなっ?大丈夫だよなっ?あ、あたしはたださやかのベッドに腰掛けてるだけに見えてるよなっ?)
さやか「いつまでそこに座ってるのさ、杏子?」
杏子「えっ?」
さやか「ホラ、こっち来て一緒にお菓子食べようよ」
杏子「あ、あぁそうだなっ!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:25:39.83 ID:5QYxBh9V0
さやか「ん~……夜のこの時間はまったりしてていいねぇ~……」モグモグ
杏子「だな~……いやホントに……」モグモグ
さやか「あー、お客さん用の布団出してこなきゃな~……」
杏子「そうだなー……あたしは別にさやかのベッドで一緒に寝てもいいんだけど……」
さやか「えっ」
杏子「どうかしたか、さやか?」
さやか「いや、今さらっととんでもないこと言わなかった?」
杏子「? あたしは何も変な事は言ってないと思うけど……」モグモグ
さやか(ナチュラルに出て来た言葉!?)
杏子「あー……ところでさ、さやかって可愛いよなー……」
さやか「!?」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:30:11.37 ID:5QYxBh9V0
杏子「ホント、さやかのことを振る野郎の顔を拝んでやりてぇよなー……」ウトウト
さやか「ちょっ、何言ってんの杏子っ!?」
杏子「あれ……あたし、何言ってんだろ……」ウトウト
さやか「……もしかして、寝ぼけ半分?」
杏子「バカヤロー……まだまだ夜はこれからじゃねぇか……」ウトウト
さやか「……杏子、いつも何時に寝てる?」
杏子「あたしはいつも12時回る頃には床についてるぜー……?」ウトウト
さやか(今は夜の11時半……なるほどね、規則的な生活をしてるんだ、杏子)
杏子「んー……ちょっと眠くなってきたな……」ウトウト
さやか「寝る前にお風呂、入らなきゃね?」
杏子「入らなきゃなー……」ウトウト
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:34:37.71 ID:5QYxBh9V0
さやか「なんなら、あたしと一緒に入る?」
杏子「あたしはそれでもいいぜー……」ウトウト
さやか「えっ」
杏子「んー……眠い……」ゴロン
さやか「あ、ちょっと杏子っ!?」
杏子「クカー……」
さやか「あらら……もしかして、結構限界だったのかな」
杏子「ムニャムニャ……さやかぁ……」
さやか「うーん……困ったね。このまま寝かせたら風邪引いちゃうんじゃないかな」
杏子「スー……ムニャ……」
さやか「全くもう、普段は魔女を蹴散らす鬼神みたいな魔法少女なのに、寝てる時は無防備なんだから……よっと」
杏子「ムニャ……クカー……」
さやか「とりあえず、あたしのベッドで寝かせとこう」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:36:55.42 ID:5QYxBh9V0
杏子「ンー……あったけぇ……Zzz…」
さやか「しやわせそうな顔しちゃって……ツンツン」
杏子「やめろよさやかぁ……」ノソノソ
さやか「なんかあたし、お姉さんにでもなった気分だね」
杏子「クカー……」
さやか「さて、と。あたしはお風呂に入ってこようかな」スタスタ ガチャ
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:41:53.03 ID:5QYxBh9V0
数十分後―――
杏子「ン……あれ、あたしいつの間にか寝入ってたのか……」ムク
杏子「……さやか?」
シーン
杏子「……あれ?ここ、さやかの部屋だよな?」
杏子「それに、今あたしが寝てたのは……」
杏子「………っっ!!?」
杏子「まさか、放置プレイ!?いきなり高難度な……」
ガチャ
杏子「っ!!」ガバッ
さやか「ふぅ……さっぱりした」
杏子(ふ、風呂に行ってただけか……)ホッ
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:46:08.02 ID:5QYxBh9V0
さやか「……杏子?」
杏子「」ピクッ
さやか「……?」
杏子(つ、つい寝たフリしちまったけど……どうしよう。起きてるってこと、伝えた方がいいかな?)
さやか「……寝てる?」
杏子「………」
さやか「……ん、寝てるね」
杏子(い、言い出せなかった……)
さやか「なら……ちょっとだけ、あたしの本音、ここでぶちまけるよ?」
杏子「……っ?」(本音……?)
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:51:46.21 ID:5QYxBh9V0
さやか「あたしさ、杏子が一緒にいてくれて、ホントによかったよ」
杏子(………)
さやか「今日さ、恭介に振られた、って、あたし言ったよね。あれさ、ホントに嘘なんだ」
杏子(……)
さやか「第一、恭介にはもう仁美がいるし、さ……だから、あたしが恭介に告白なんて、するわけないの」
杏子(………)
さやか「今日、何の日かわかる?エイプリルフールだよ」
杏子(……)
さやか「だから、軽い気持ちで嘘をついちゃったつもりなんだけど……それが、ちょっとまずかったのかな」
さやか「杏子、すっかり信じきっちゃってて……。でもさ、あたしはもう、いいんだ」
杏子(………)
さやか「あたしのこの気持ちは……永遠に、心の中にしまいこむ、って、決めたんだから」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:56:22.33 ID:5QYxBh9V0
杏子(さやか……)
さやか「マミさんも言ってたよね。失恋の悲しみは、そう簡単には癒えない、って」
さやか「確かに、あたしはまだ完全に立ち直ったってわけじゃないけどさ」
さやか「でも、杏子やまどか、マミさん、それにほむらも一緒にいてくれて」
さやか「ああ、しばらくはこんな日常でもいいや、って思えるようになってきたよ?」
杏子(………)
さやか「まぁ、そういう意味で言うなら、恭介に振られた、って言うのは、あながち嘘ってわけでもないのかな?」
さやか「……杏子の気持ち、あたし、知ってるよ?」
杏子(……)
さやか「って、これじゃタダの自惚れ、だね。ゴメン、今の無し!」
杏子(………)
さやか「……もう、いつまで寝たフリしてるのさ、杏子?」
杏子「えっ……」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:00:54.89 ID:5QYxBh9V0
さやか「………おはよう、杏子」
杏子「え、あ、いや、その……」
さやか「……まだ、日付は変わってないよ、杏子?」
杏子「……」
さやか「これが、今年のエイプリルフールにあたしがつく、最後の嘘」
杏子「………」
さやか「杏子が起きてたことは、あたしは知らなかった。そういうことにしておいて?」
杏子「…………さやか」
さやか「……ほら、杏子もお風呂に入ってきたら?」
杏子「あ、ああ……シャワー、借りるよ」
さやか「ん。着替えとかバスタオルとかは、あたしが用意しておいてあげるから」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:06:24.06 ID:5QYxBh9V0
シャワー室―――
杏子「……」ザァァァァ
杏子(はは……バカだな、あたし)ザァァァァ
杏子(さやかが振られたって思いこんで、一人で舞い上がって……)ザァァァァ
杏子(……結局、さやかの恋は報われないまま終わったってことなのか)ザァァァァ
杏子(………)ザァァァァ
さやか『杏子、着替えとバスタオル、ここに置いとくよ?』
杏子「ああ、サンキュー」ザァァァァ
さやか『あたしは先に部屋に戻ってるから。ゆっくりシャワー浴びなよ』
杏子「お言葉に甘えさせてもらうよ」ザァァァァ
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:13:33.14 ID:5QYxBh9V0
数十分後―――
ガチャ
杏子「ふぅ……サンキュ、さっぱりしたよ」
さやか「スゥ……スゥ……」
杏子「……なんだ、寝ちまってるよ……」
杏子「一応、あたしの為に布団は出してくれたんだな……」
さやか「スゥ……スゥ……」
杏子「時間は……12時を回ったところ、か」
杏子「もう、エイプリルフールは終わり、だな」
さやか「スゥ……スゥ……」
杏子「さやか……寝てる、よな?」
さやか「………スゥ……」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:17:42.17 ID:5QYxBh9V0
杏子「………あたしは、嘘はつかないよ、さやか」
さやか「……………スゥ……」
杏子「さやかは自惚れだって言ってたけど……自惚れなんかじゃねぇ」
さやか「………」
杏子「あ、あた、あたしは……さやかの、こと……っ」
さやか「…………スゥ……スゥ……」
杏子「……好き、だっ……!」
さやか「っ……スゥ……」
杏子「寝てるんなら、そのまま起きないでくれよな、さやか。………」
さやか「………スゥ……スゥ……」
杏子「………っ……」
杏子「やっぱやめた!寝てる間にこんなことするのは、卑怯だよな!」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:22:43.99 ID:5QYxBh9V0
さやか「………スゥ……スゥ…」
杏子「おやすみ、さやかっ!」
さやか「…………」
杏子「………クカー……」
さやか「…………………………………」
杏子「ムニャ……ンー……Zzz…」
さやか「…………バカ。あたしは、構わないのに……」
杏子「サヤカァ……Zzz…」
さやか「……おやすみ。ありがと、杏子……。いつか、面と向かって言ってくれたら……」
さやか「その時は、あたしも、杏子の気持ちに、ちゃんと答えるから」
さやか「だから、今は、これだけ」
チュッ
さやか「………さて、と。あたしも寝ようかな」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:30:25.80 ID:5QYxBh9V0
翌日―――
さやか「……ン」
杏子「おっ、起きたかさやか」
さやか「……杏子?」
杏子「さやかの寝顔、堪能させてもらったぜ♪」
さやか「………バカ」
杏子「起きて開口一番それかよ?」
さやか「………ふふっ、冗談だよ」
さやか「でも、あたしの寝顔ばっかり堪能されちゃ不公平だよね」
杏子「えっ?」
さやか「杏子、もう少しだけ寝てみない?」
杏子「い、いや、その……」
さやか「杏子の寝顔、あたしも堪能したいな♪」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:34:35.22 ID:5QYxBh9V0
杏子「さ、さやかがそうして欲しいんなら……」
さやか「ホントに?」
杏子「い、いやっ!こ、これは単にあたしがまだ眠いからってだけ!それだけだっ!」
さやか「そっかぁ~。眠いんなら仕方ないね。さ、寝なよ杏子」
杏子「お、おう……」ノソノソ
さやか「………」
杏子(気配でわかるぞ……さやか、あたしの顔ガン見してる……っ)
さやか「……………」
杏子(こ、こんな状況で寝れるわけないだろうがっ!!)
さやか「……寝た、杏子?」
杏子(……!)
杏子「……………スゥ……スゥ……」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:37:37.79 ID:5QYxBh9V0
さやか「ホントに寝た、杏子?」
杏子「クカー……」
さやか「……ホントのホントに?」
杏子「ムニャ……スー……」
さやか「……………」ジィッ
杏子(う、疑り深いっ……くそ、ヤケだ!あたしは寝てる、寝てるんだぞっ……!)
杏子「………クカー……Zzz…」
さやか「ん、寝てるねこれは。うんうん、寝てる寝てる」
杏子(絶対信じてない)
さやか「それじゃ、さやかちゃんの本音ぶっちゃけ、第二弾と行きますか」
杏子(……それが目的、か……?)
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:43:46.10 ID:5QYxBh9V0
さやか「………あたしは、いつまでも待ってるからね、杏子」
杏子「………」
さやか「杏子が、今のままの関係でもいいんなら……あたしも、それで構わない」
さやか「でも、気持ちを心の中にしまいこんでたら、さ。言うタイミング、ホントに逃しちゃうよ?」
杏子「………」
さやか「これは、あたしが身を持って体験したことだから。杏子に、あたしとおんなじ気持ち、味わってほしくないの」
さやか「距離が近すぎると、逆に伝わらないことって言うのも、あるの」
杏子「…………」
さやか「今のあたしと杏子、ちょっと距離が近すぎるんじゃないかな、って思うんだ」
さやか「もちろんそれが悪いってわけじゃないよ?あたしも、杏子と一緒にいて楽しいし」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:47:32.92 ID:5QYxBh9V0
杏子「………」
さやか「……いざとなったら、あたしの方から……」
杏子「……っ」
さやか「なんてね。恭介への気持ちを忘れきれないうちに、そんなこと、出来るわけないよね」
さやか「だからさ、あたしは待つしか出来ない」
さやか「こんな複雑な気持ちのまま、杏子と、その、そういう関係になっちゃったら……きっと後悔することになっちゃう」
杏子「………」
さやか「……何、言ってるんだろうね、あたし。杏子は寝てるってのに」
杏子「さやか……」ムクッ
さやか「あっ、ちょっとっ!そこはそのまま寝てるってことにしておいてよっ!」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:53:08.16 ID:5QYxBh9V0
杏子「さやかの胸の内、全部聞いといて……寝てる事になんて、できねぇよ」
さやか「………」
杏子「………さやかは、待つことしか、出来ないんだな?」
さやか「……うん」
杏子「あたしが、気持ちを伝えられたら……さやかは、その気持ちにちゃんと答えてくれるんだな?」
さやか「……う、うんっ……」
杏子「なら……言うぞっ……?」
さやか「あ、ちょっと待って、やっぱ無理!」
杏子「えっ」
さやか「こ、心の準備がっ……」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:58:20.93 ID:5QYxBh9V0
杏子「そ、そりゃねぇだろっ!あ、あたしの方はもう準備万端なのにっ!」
さやか「ご、ゴメン!い、いざとなったら、恥ずかしくなってっ……」
杏子「さやかはただ黙って聞いてくれりゃいいんだよっ!」
さやか「それが出来ないからこうして止めてるんじゃんっ!」
杏子「あ~もうっ!さやかの事情なんて知るかっ!いいか、言うぞ、言うからなっ!?」
さやか「あああああああちょっと待ってってば杏子っ!」
杏子「あたしは、さやかのことがっ!!」
さやか「~~~~~~~っ!!」
杏子「…………す、す、す………すすす……」
さやか「……~~~……っ」
杏子「う、うぐっ……」
さやか「……杏子?」
杏子「好きだっ!!」
さやか「あ、今の卑怯っ!?」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:03:43.05 ID:YhNLKrsF0
杏子「言った、言ったぞっ!!」
さやか「ちょっ、今のは卑怯だってば!」
杏子「ええいこう言うことに関して卑怯もへったくれもあるかっ!」
さやか「うぅっ……」
杏子「さぁ、さやかっ!あたしは自分の気持ち、伝えたぞっ!あとはさやかが答えるだけだっ!」
さやか「……あ、あたしは……」
杏子「………っ」ゴクリ
さやか「~~~………あたし、まだ恭介への気持ち、捨てきること出来てないんだよ……?」
杏子「そ、それはさっきも言ってただろ……っ」
さやか「それでも、杏子の気持ちを受け入れたいって気持ちも確かにあって、その……」
杏子「………」
さやか「あ、あたし、最低だねっ!他の人への気持ちがあるってのに、告白されてその気持ちを受け入れたいなんて思うなんて…あ、あははっ……」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:08:58.47 ID:YhNLKrsF0
杏子「……まぁ、確かに褒められたことじゃねぇかもしれないけど……」
さやか「……あ、あはは……っ」
杏子「あたしは、それでも構わない。さやかが、忘れきれないって言うんなら……あたしが、忘れさせてやる」
さやか「………」
杏子「だから……そ、その、あたしと……」
杏子「つ、付き合って……くださいっ……!」
さやか「…………………ありがとう、杏子」ギュッ
杏子「……っ」
さやか「ん、わかった。杏子の気持ちに、答える」
さやか「こんなあたしを、好きになってくれてありがとう、杏子」
杏子「さやか……」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:13:05.70 ID:YhNLKrsF0
さやか「はぁ……なんだか、すごいすっきりした」
杏子「……」
さやか「もう、なんでそんなに暗い顔してるのさ?」
杏子「だってよ……」
さやか「あたしのことは、気にしなくっていいってば。杏子は、あたしと付き合うことになって、嬉しくないの?」
杏子「う、嬉しいに決まってるだろ!?」
さやか「だったら、そんなに暗い顔しない!明るく、元気に!」
杏子「………」
さやか「そうじゃなきゃ。でしょ?」
杏子「……ああ、そうだな!」ニカッ
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:13:14.05 ID:voEePf3DO
キマシシシタタワァアアアアアアアアア
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:15:08.76 ID:oeZ5DONw0
木間市に塔が建った
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:16:24.88 ID:YhNLKrsF0
さやか「さて!このことをみんなに報告しないとね!」
杏子「み、みんなに?」
さやか「うん。報告」
杏子「そ、それはええと、何て言うか……」
さやか「いや?」
杏子「さ、さやかに任せるよ……」
さやか「任された!それじゃ、まずはみんなにメールを……っと。集合場所は、マミさんの家でいいかな?」
杏子「そ、そうだな、うん、いいと思うぞ」
さやか「んー……よし、完了!」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:20:09.80 ID:YhNLKrsF0
昼過ぎ、マミの家―――
マミ「いらっしゃい、美樹さん、佐倉さん」
さやか「こんにちは、マミさん!」
杏子「ほむらたちはもう来てるのか?」
マミ「ええ。先に来て、既にお茶してるわ。あなたたちも上がって」
さやか「お邪魔しまーすっ!」
ほむら「来たわね、杏子、さや……」
まどか(ほ、ほむらちゃんっ!さやかちゃんと杏子ちゃん、手繋いでるよっ!)
ほむら(い、言われなくても見ればわかるわよ)
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:27:43.60 ID:YhNLKrsF0
マミ「それで?大体予想はつくけれど、話したいことって何かしら?」
さやか「はい。実はこの度、あたしと杏子はめでたく付き合うこととなりましたっ!」
ほむら(一晩でそこまでっ……!?)
まどか「おめでとう、二人とも!」
マミ「祝福するわ」
杏子「あ、ありがとう……」
さやか「いやー、照れますなー」
マミ「昨日の時点ではどうなるかと思ったけれど、うまく行ったみたいでよかったわ」
さやか「あはは、なんだかんだで杏子もあたしもお互いにそういう気持ちがあったってことで!」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:30:41.57 ID:YhNLKrsF0
ほむら(ちょっと、杏子)ヒソヒソ
杏子(ん、なんだよほむら?)ヒソヒソ
ほむら(一体昨日の夜から今に至るまでに何があったと言うの?)ヒソヒソ
杏子(あー………まぁ、色々とな)ヒソヒソ
ほむら(その色々を聞きたいのよ、わたしはっ!)ヒソヒソ
杏子(そ、そりゃ……)ヒソヒソ
ほむら(………)
杏子(は、恥ずかしくて言えるわけねぇよ!)ヒソヒソ
ほむら「!?」
ほむら(は、恥ずかしくて言えないようなことをしたとでも言うのっ!?)ヒソヒソ
杏子(バッ、そういうことじゃねぇよ!)ヒソヒソ
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:35:30.97 ID:YhNLKrsF0
さやか「ん~?あたしと杏子に何があったのか、気になるのかなほむらは?」ニヤニヤ
ほむら「べ、別に気になんてなっていないわ」ファサッ
さやか「あらそう?」
ほむら「ぐっ……美樹さやかのくせに生意気ね……」
まどか「わたし、聞きたいかな。さやかちゃんと杏子ちゃんの慣れ染め」
ほむら(まどかっ……わたしは信じていたわよっ……!)
マミ「そうね、わたしも聞きたいわ」
さやか「もう、しょうがないなー。杏子、話してもいい?」
杏子「さやかが話したいんなら、任せるよ」
ほむら(う、羨ましい……っ!!)
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:39:09.09 ID:YhNLKrsF0
さやか「そだねぇ~……ずばり、秘訣はひとつかな」
まどか「なになに?」
さやか「寝てる相手には、割と色々とぶっちゃけられる!」
ほむら「!?」
さやか「つまりはそういうこと!ね、杏子?」
杏子「そう、だな。仮に狸寝入りだったとしても、こっちが寝てると決めつければ問題ないわけだし」
ほむら(……………なるほど)
まどか「確かに、独り言だって思ってたら、割となんでも言えそうだよね」
マミ「……深いわね」
杏子(ってなわけだ。ほむらも、頑張れよ?)ニヤニヤ
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:42:05.63 ID:YhNLKrsF0
ほむら「な、なななななな何を頑張るのかしらっ?」ファサッファサッファサッ
杏子「動揺隠し切れてねぇよ……」
ほむら「ところでまどか。今度、わたしの家に泊まりに来ない?」
まどか「え、いいの?うん、行く!」
ほむら(ありがとう、杏子、さやか。わたしも頑張らせてもらうわっ……!)
マミ「はぁ……後輩に先を越されるって、結構寂しいわね……」
さやか「マミさんだって、美人なんだからいい人見つかりますって!」
マミ「そうだといいのだけれど……はぁ」
杏子(マミが一番の苦労人……かもな)
終わり
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:43:10.50 ID:DgicKYGU0
乙
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:44:26.60 ID:YhNLKrsF0
正直すまんかった
エイプリルフールネタを何か使いたくて勢いで立てて書いた
やはり杏さやですなぁ
お前らもっと杏さや書けください
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:45:41.07 ID:I2gCMfWCQ
やっぱ杏さやはいいな
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当ブログについて
※欄233さんありがとうです。
読み物:まどか
お絵かき掲示板
画像掲示板
ほむら「………」
まどか「………」
マミ「………」
さやか(すごい重苦しい雰囲気になっちゃったっ!?ど、どうしよう……今からでも空気を読まずに『嘘でした☆』って言った方が……)
杏子(さて、これで心置きなくさやかにアプローチを仕掛けられるようになったわけだけど……)
さやか「あ、あのさ!実は……」
ほむら「何も言わなくていい」ポンッ
さやか「え」
ほむら「今だけは、わたしたちはあなたに優しいわ。ね、みんな?」
まどか「当然だよっ!」
マミ「失恋の悲しみは、そう簡単に癒えることはないわ。時が解決してくれるのを待つしかないの」
さやか(うわ~……ますます言いづらくなってきた……)
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:29:41.24 ID:5QYxBh9V0
杏子「……さやか」ズイッ
さやか「ん、何杏子?」
杏子「元気、出せよな?ホラ、これやるよ」
さやか「え、マミさんが作ってくれたケーキ……それ、杏子の当たり分じゃん」
杏子「なに、気にすんな。さやかが落ち込んでるところなんて、あたしは見たくねえからさ。これでも食って少しでも元気出せ。な?」
さやか「うっ、あ、ありがとう……」
マミ「優しいわね、佐倉さん」ホロリ
ほむら「よかったら、わたしの分も食べる?」
さやか「い、いやいやさすがにそんなに食べたら太っちゃいますからっ!」
マミ「ヤケ食いもストレス解消になるのよ?」
まどか「うん、そうだよさやかちゃんっ!」
さやか(みんなの優しさが心に痛い)ズキズキ
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:33:53.51 ID:5QYxBh9V0
ほむら(まどか、マミ)ヒソヒソ
まどか(なに、ほむらちゃん?)ヒソヒソ
マミ(暁美さんの言いたいことはわかるわ)ヒソヒソ
ほむら(ええ。でも、杏子はどうやら信じ切っているみたいね)ヒソヒソ
杏子「なんなら食べさせてやるぞ?ほら、あーん」
さやか「ちょっ、自分で食べられるってばっ!」アセアセ
ほむら(これでさやかの言っていたことが嘘だった、なんてことになったら……)ヒソヒソ
マミ(今度は佐倉さんが落ち込みそうね)ヒソヒソ
まどか(ど、どうしたらいいのかな?)ヒソヒソ
ほむら(方法がないわけではないわ)ヒソヒソ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:38:47.62 ID:5QYxBh9V0
杏子「ほら、遠慮すんな。ドンドン食え!」
さやか「えーい、もうヤケだ!いくらでも食べちゃいますからねっ!」
まどか(な、何かいい案があるのっ?)ヒソヒソ
ほむら(要は、さやかの口から「嘘だった」と言う言葉が出てこなければいい)ヒソヒソ
マミ(……なるほどね。美樹さん本人の口から出てこない限りは、嘘だと判明することもないものね)ヒソヒソ
ほむら(そういうことよ。だから、わたしたちも信じ切っているかのように振舞うの。まどかもいい?)ヒソヒソ
まどか(了解だよっ!杏子ちゃんの為だもんね!)ヒソヒソ
杏子「なかなかいい食いっぷりだな!」ニカッ
さやか「はっはっは!まだまだ行けますよ~!」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:42:53.30 ID:5QYxBh9V0
夜―――
さやか「それじゃマミさん、また遊びに来ますね!」
ほむら「高校にあがっても、元気でやるのよ、マミ」
マミ「ええ、ありがとう。気をつけて帰るのよ、みんな」
まどか「さよならです、マミさん!」
分かれ道―――
ほむら「それじゃ、わたしはこっちだから。まどか、さやか、杏子。バイバイ」
まどか「うん、ほむらちゃんバイバイ!」
杏子「気ぃつけてなー」
さやか(結局言い出せなかった……ほむらとマミさんには後でちゃんと言わなきゃ。まどかと杏子には、今言っちゃおう)
さやか「あ、あのさ、まどか、杏子」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:45:27.56 ID:5QYxBh9V0
杏子「あん?なんだ、さやか」
さやか「今日言った、恭介に振られたってことなんだけど……」
まどか「!」
杏子「さやか……」
さやか「あれさ、実は嘘だったんだよね!」
まどか(ああああ……言っちゃったよさやかちゃん……)
さやか「ごめんね、嘘付いちゃって!でもホラ、今日ってエイプリルフールじゃん?だから、ちょっとした出来心と言うかなんと言うか……」
杏子「さやか……」
まどか(杏子ちゃん、落ち込んでるよっ!ど、どうしたら……)オロオロ
杏子「いいんだよ、そんな嘘つかなくっても……」
まどか・さやか「!?」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:48:41.40 ID:5QYxBh9V0
杏子「つらかったよな?今までずっと好きだった相手に、振られたんだもんな……」
さやか「え、いや、その……」
杏子「悪い、まどか。ちょっと、さやかと二人っきりにさせてくんねぇかな?」
まどか「えっ?」
杏子(頼む、まどか。さやか、すごい自分を追い込んでるっぽいんだ。あたしが慰めるからさ、な?)ヒソヒソ
まどか(あ、あぁ、うん……わかったよ)ヒソヒソ
まどか(杏子ちゃん、さやかちゃんの言ったこと信じきっちゃって、エイプリルフールだから嘘をついたって事が嘘だと思っちゃってるよ……)
まどか「そ、それじゃわたしは先に帰ってるね!」タッ
さやか「あ、まどかっ!」
杏子「さやか、お前はこっちだ」ガシッ
さやか(うぉぉいっ!なんだか話が変な方向にっ!?)
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:52:25.28 ID:5QYxBh9V0
杏子「ホントの事、言っていいんだぞ?あたしとさやかの仲だもんな」ダキッ
さやか「ちょっ、ちょっと杏子っ!?」///
杏子「あたしじゃ、さやかの心の傷は癒せないかもしれないけどさ……」
杏子「でもあたしは、さやかが立ち直るまで側にいるよ」ギュゥゥ
さやか(ど、どどどどうしようっ!?どうしたら嘘だって信じてくれるのかなっ!?)アセアセ
杏子「……いいんだぜ、泣いても?」
さやか「えっ」
杏子「こうしてれば、さやかの泣き顔、見えないからさ……」ギュッ
さやか「……杏子」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 21:56:39.29 ID:5QYxBh9V0
さやか(………あれ?なんかいい話に進んでるっぽいけど、実際はあたしが追い込まれてるだけじゃない、これ?)
杏子「………」ギュゥゥ
さやか(うーん……でも、悪い気はしないかな。いや、嘘ついちゃってる時点で悪い気はしてるんだけどさ……)
杏子「………」ギュゥゥ
さやか(でも、杏子、優しいな。ホントに、あたしのこと心配してくれてるんだ……)
杏子「………」ギュゥゥ
さやか(………あれ、ちょっと泣きそうになってきた。い、いや落ち着けあたしっ!ここで泣いたら杏子はホントに信じきっちゃうってばっ!)
杏子「………」ギュゥゥ
さやか「……うぅっ……」ジワァ
杏子「………」ギュゥゥ
さやか「杏子ぉっ……グスッ」
杏子「………」ギュゥゥ
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:00:07.58 ID:5QYxBh9V0
数分後―――
さやか「………」
杏子「どうだ?泣いたら、すっきりしただろ?」
さやか「……ん。そうだね」
杏子「あたしの胸でよければ、いつでも貸してやるからさ」
さやか「………ありがと、杏子。優しいね」
杏子「ば、バカだな、当然だろ?あたしとさやか、友達だもんな!」
さやか「そう、だね」
杏子(……こ、ここで思い切って行くべきか、あたし?)
杏子「な、なぁ、さやか」
さやか「なに?」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:03:18.14 ID:5QYxBh9V0
杏子「今日……さやかのウチ、泊まりに行ってもいいかな?」
さやか「えっ?」
杏子「いや……今のさやか、一人にしておけねぇって思って……」
さやか(おぉう……杏子の中では、あたしはすっかり失恋ガールなんだね……)
杏子「今日一日は、さやかの側にいたいな、って思って……ダメか?」
さやか「う、うん、別に構わないけど……」
杏子「ホントかっ!?」
さやか「あ、でも、一応あたしの両親に確認取ってから!ねっ?」
杏子「ああ、そりゃ当然。そんじゃ行くか!」ニカッ
さやか(うーん……まぁ、なるようになるか)
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:06:10.60 ID:5QYxBh9V0
ピ ポ パ プルルルル
さや母『はい、美樹です』
さやか「あ、お母さん!あたし、さやか」
さや母『さやか?もう夜も遅いんだから、早く帰ってきなさい』
さやか「うん、今家に向かってるところ。それでさ、今日これからあたしのウチに泊まりに行きたいって友達が言ってるんだけど、いい?」
さや母『お友達?さやかの好きにすればいいじゃない』
さやか「ホント?それじゃ、友達と一緒に帰るから」ピッ
杏子「な、なんだって?」
さやか「オッケーだって」
杏子(うっしっ!これでチャンスが出てきたぞ!)
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:09:49.25 ID:5QYxBh9V0
さやか「ただいまー……っと」ガチャ
杏子「お、お邪魔しますっ!」
さやか「杏子、あたしの部屋に行ってて。あたし、ちょっと居間に顔出すついでにお菓子とか持っていくから」
杏子「あ、あぁ」
さやかの部屋―――
杏子「さやかの部屋……」
杏子「今までも何回か来たことはあったけど、泊まりは初めてなんだよな……」
杏子「………」ソワソワ
杏子「ベッド……さやかは、いっつもここで寝てるんだよな……」
杏子「………ゴクリ」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:13:58.15 ID:5QYxBh9V0
杏子(だ、大丈夫だ!ちょっと、ベッドに腰掛けるだけ……腰掛けるだけだぞあたしっ……)
杏子(………っ)スッ
杏子(……くっ!さすがにさやかの温もりは残ってねぇ!)
杏子(でも、顔うずめたらさやかの匂いはしそうだよな……)
杏子(い、いや待て!まだそれは早いぞあたしっ……)
杏子(……す、少しくらいなら……大丈夫、か……?)オソルオソル
杏子(……もう少し……もう少しで……)オソルオソル
さやか「お待たせーっ!」ガチャ
杏子「っそぉぉぉぉいっ!!!」ガバッ
さやか「!?」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:20:05.07 ID:5QYxBh9V0
杏子「は、はははははは早かったなさやかっ!」ドキドキ
さやか「いや、まぁ居間でお菓子とジュース持ってくるくらいだし」
杏子「い、いやいやそれにしても、さやかの部屋、なかなかいい内装だよなっ!」ドキドキ
さやか「あっはは、今日初めて来たってわけでもないのに、何言ってんのさ!」
杏子(ば、ばれてないよなっ?大丈夫だよなっ?あ、あたしはたださやかのベッドに腰掛けてるだけに見えてるよなっ?)
さやか「いつまでそこに座ってるのさ、杏子?」
杏子「えっ?」
さやか「ホラ、こっち来て一緒にお菓子食べようよ」
杏子「あ、あぁそうだなっ!」
47 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:25:39.83 ID:5QYxBh9V0
さやか「ん~……夜のこの時間はまったりしてていいねぇ~……」モグモグ
杏子「だな~……いやホントに……」モグモグ
さやか「あー、お客さん用の布団出してこなきゃな~……」
杏子「そうだなー……あたしは別にさやかのベッドで一緒に寝てもいいんだけど……」
さやか「えっ」
杏子「どうかしたか、さやか?」
さやか「いや、今さらっととんでもないこと言わなかった?」
杏子「? あたしは何も変な事は言ってないと思うけど……」モグモグ
さやか(ナチュラルに出て来た言葉!?)
杏子「あー……ところでさ、さやかって可愛いよなー……」
さやか「!?」
49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:30:11.37 ID:5QYxBh9V0
杏子「ホント、さやかのことを振る野郎の顔を拝んでやりてぇよなー……」ウトウト
さやか「ちょっ、何言ってんの杏子っ!?」
杏子「あれ……あたし、何言ってんだろ……」ウトウト
さやか「……もしかして、寝ぼけ半分?」
杏子「バカヤロー……まだまだ夜はこれからじゃねぇか……」ウトウト
さやか「……杏子、いつも何時に寝てる?」
杏子「あたしはいつも12時回る頃には床についてるぜー……?」ウトウト
さやか(今は夜の11時半……なるほどね、規則的な生活をしてるんだ、杏子)
杏子「んー……ちょっと眠くなってきたな……」ウトウト
さやか「寝る前にお風呂、入らなきゃね?」
杏子「入らなきゃなー……」ウトウト
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:34:37.71 ID:5QYxBh9V0
さやか「なんなら、あたしと一緒に入る?」
杏子「あたしはそれでもいいぜー……」ウトウト
さやか「えっ」
杏子「んー……眠い……」ゴロン
さやか「あ、ちょっと杏子っ!?」
杏子「クカー……」
さやか「あらら……もしかして、結構限界だったのかな」
杏子「ムニャムニャ……さやかぁ……」
さやか「うーん……困ったね。このまま寝かせたら風邪引いちゃうんじゃないかな」
杏子「スー……ムニャ……」
さやか「全くもう、普段は魔女を蹴散らす鬼神みたいな魔法少女なのに、寝てる時は無防備なんだから……よっと」
杏子「ムニャ……クカー……」
さやか「とりあえず、あたしのベッドで寝かせとこう」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:36:55.42 ID:5QYxBh9V0
杏子「ンー……あったけぇ……Zzz…」
さやか「しやわせそうな顔しちゃって……ツンツン」
杏子「やめろよさやかぁ……」ノソノソ
さやか「なんかあたし、お姉さんにでもなった気分だね」
杏子「クカー……」
さやか「さて、と。あたしはお風呂に入ってこようかな」スタスタ ガチャ
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:41:53.03 ID:5QYxBh9V0
数十分後―――
杏子「ン……あれ、あたしいつの間にか寝入ってたのか……」ムク
杏子「……さやか?」
シーン
杏子「……あれ?ここ、さやかの部屋だよな?」
杏子「それに、今あたしが寝てたのは……」
杏子「………っっ!!?」
杏子「まさか、放置プレイ!?いきなり高難度な……」
ガチャ
杏子「っ!!」ガバッ
さやか「ふぅ……さっぱりした」
杏子(ふ、風呂に行ってただけか……)ホッ
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:46:08.02 ID:5QYxBh9V0
さやか「……杏子?」
杏子「」ピクッ
さやか「……?」
杏子(つ、つい寝たフリしちまったけど……どうしよう。起きてるってこと、伝えた方がいいかな?)
さやか「……寝てる?」
杏子「………」
さやか「……ん、寝てるね」
杏子(い、言い出せなかった……)
さやか「なら……ちょっとだけ、あたしの本音、ここでぶちまけるよ?」
杏子「……っ?」(本音……?)
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:51:46.21 ID:5QYxBh9V0
さやか「あたしさ、杏子が一緒にいてくれて、ホントによかったよ」
杏子(………)
さやか「今日さ、恭介に振られた、って、あたし言ったよね。あれさ、ホントに嘘なんだ」
杏子(……)
さやか「第一、恭介にはもう仁美がいるし、さ……だから、あたしが恭介に告白なんて、するわけないの」
杏子(………)
さやか「今日、何の日かわかる?エイプリルフールだよ」
杏子(……)
さやか「だから、軽い気持ちで嘘をついちゃったつもりなんだけど……それが、ちょっとまずかったのかな」
さやか「杏子、すっかり信じきっちゃってて……。でもさ、あたしはもう、いいんだ」
杏子(………)
さやか「あたしのこの気持ちは……永遠に、心の中にしまいこむ、って、決めたんだから」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 22:56:22.33 ID:5QYxBh9V0
杏子(さやか……)
さやか「マミさんも言ってたよね。失恋の悲しみは、そう簡単には癒えない、って」
さやか「確かに、あたしはまだ完全に立ち直ったってわけじゃないけどさ」
さやか「でも、杏子やまどか、マミさん、それにほむらも一緒にいてくれて」
さやか「ああ、しばらくはこんな日常でもいいや、って思えるようになってきたよ?」
杏子(………)
さやか「まぁ、そういう意味で言うなら、恭介に振られた、って言うのは、あながち嘘ってわけでもないのかな?」
さやか「……杏子の気持ち、あたし、知ってるよ?」
杏子(……)
さやか「って、これじゃタダの自惚れ、だね。ゴメン、今の無し!」
杏子(………)
さやか「……もう、いつまで寝たフリしてるのさ、杏子?」
杏子「えっ……」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:00:54.89 ID:5QYxBh9V0
さやか「………おはよう、杏子」
杏子「え、あ、いや、その……」
さやか「……まだ、日付は変わってないよ、杏子?」
杏子「……」
さやか「これが、今年のエイプリルフールにあたしがつく、最後の嘘」
杏子「………」
さやか「杏子が起きてたことは、あたしは知らなかった。そういうことにしておいて?」
杏子「…………さやか」
さやか「……ほら、杏子もお風呂に入ってきたら?」
杏子「あ、ああ……シャワー、借りるよ」
さやか「ん。着替えとかバスタオルとかは、あたしが用意しておいてあげるから」
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:06:24.06 ID:5QYxBh9V0
シャワー室―――
杏子「……」ザァァァァ
杏子(はは……バカだな、あたし)ザァァァァ
杏子(さやかが振られたって思いこんで、一人で舞い上がって……)ザァァァァ
杏子(……結局、さやかの恋は報われないまま終わったってことなのか)ザァァァァ
杏子(………)ザァァァァ
さやか『杏子、着替えとバスタオル、ここに置いとくよ?』
杏子「ああ、サンキュー」ザァァァァ
さやか『あたしは先に部屋に戻ってるから。ゆっくりシャワー浴びなよ』
杏子「お言葉に甘えさせてもらうよ」ザァァァァ
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:13:33.14 ID:5QYxBh9V0
数十分後―――
ガチャ
杏子「ふぅ……サンキュ、さっぱりしたよ」
さやか「スゥ……スゥ……」
杏子「……なんだ、寝ちまってるよ……」
杏子「一応、あたしの為に布団は出してくれたんだな……」
さやか「スゥ……スゥ……」
杏子「時間は……12時を回ったところ、か」
杏子「もう、エイプリルフールは終わり、だな」
さやか「スゥ……スゥ……」
杏子「さやか……寝てる、よな?」
さやか「………スゥ……」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:17:42.17 ID:5QYxBh9V0
杏子「………あたしは、嘘はつかないよ、さやか」
さやか「……………スゥ……」
杏子「さやかは自惚れだって言ってたけど……自惚れなんかじゃねぇ」
さやか「………」
杏子「あ、あた、あたしは……さやかの、こと……っ」
さやか「…………スゥ……スゥ……」
杏子「……好き、だっ……!」
さやか「っ……スゥ……」
杏子「寝てるんなら、そのまま起きないでくれよな、さやか。………」
さやか「………スゥ……スゥ……」
杏子「………っ……」
杏子「やっぱやめた!寝てる間にこんなことするのは、卑怯だよな!」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:22:43.99 ID:5QYxBh9V0
さやか「………スゥ……スゥ…」
杏子「おやすみ、さやかっ!」
さやか「…………」
杏子「………クカー……」
さやか「…………………………………」
杏子「ムニャ……ンー……Zzz…」
さやか「…………バカ。あたしは、構わないのに……」
杏子「サヤカァ……Zzz…」
さやか「……おやすみ。ありがと、杏子……。いつか、面と向かって言ってくれたら……」
さやか「その時は、あたしも、杏子の気持ちに、ちゃんと答えるから」
さやか「だから、今は、これだけ」
チュッ
さやか「………さて、と。あたしも寝ようかな」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:30:25.80 ID:5QYxBh9V0
翌日―――
さやか「……ン」
杏子「おっ、起きたかさやか」
さやか「……杏子?」
杏子「さやかの寝顔、堪能させてもらったぜ♪」
さやか「………バカ」
杏子「起きて開口一番それかよ?」
さやか「………ふふっ、冗談だよ」
さやか「でも、あたしの寝顔ばっかり堪能されちゃ不公平だよね」
杏子「えっ?」
さやか「杏子、もう少しだけ寝てみない?」
杏子「い、いや、その……」
さやか「杏子の寝顔、あたしも堪能したいな♪」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:34:35.22 ID:5QYxBh9V0
杏子「さ、さやかがそうして欲しいんなら……」
さやか「ホントに?」
杏子「い、いやっ!こ、これは単にあたしがまだ眠いからってだけ!それだけだっ!」
さやか「そっかぁ~。眠いんなら仕方ないね。さ、寝なよ杏子」
杏子「お、おう……」ノソノソ
さやか「………」
杏子(気配でわかるぞ……さやか、あたしの顔ガン見してる……っ)
さやか「……………」
杏子(こ、こんな状況で寝れるわけないだろうがっ!!)
さやか「……寝た、杏子?」
杏子(……!)
杏子「……………スゥ……スゥ……」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:37:37.79 ID:5QYxBh9V0
さやか「ホントに寝た、杏子?」
杏子「クカー……」
さやか「……ホントのホントに?」
杏子「ムニャ……スー……」
さやか「……………」ジィッ
杏子(う、疑り深いっ……くそ、ヤケだ!あたしは寝てる、寝てるんだぞっ……!)
杏子「………クカー……Zzz…」
さやか「ん、寝てるねこれは。うんうん、寝てる寝てる」
杏子(絶対信じてない)
さやか「それじゃ、さやかちゃんの本音ぶっちゃけ、第二弾と行きますか」
杏子(……それが目的、か……?)
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:43:46.10 ID:5QYxBh9V0
さやか「………あたしは、いつまでも待ってるからね、杏子」
杏子「………」
さやか「杏子が、今のままの関係でもいいんなら……あたしも、それで構わない」
さやか「でも、気持ちを心の中にしまいこんでたら、さ。言うタイミング、ホントに逃しちゃうよ?」
杏子「………」
さやか「これは、あたしが身を持って体験したことだから。杏子に、あたしとおんなじ気持ち、味わってほしくないの」
さやか「距離が近すぎると、逆に伝わらないことって言うのも、あるの」
杏子「…………」
さやか「今のあたしと杏子、ちょっと距離が近すぎるんじゃないかな、って思うんだ」
さやか「もちろんそれが悪いってわけじゃないよ?あたしも、杏子と一緒にいて楽しいし」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:47:32.92 ID:5QYxBh9V0
杏子「………」
さやか「……いざとなったら、あたしの方から……」
杏子「……っ」
さやか「なんてね。恭介への気持ちを忘れきれないうちに、そんなこと、出来るわけないよね」
さやか「だからさ、あたしは待つしか出来ない」
さやか「こんな複雑な気持ちのまま、杏子と、その、そういう関係になっちゃったら……きっと後悔することになっちゃう」
杏子「………」
さやか「……何、言ってるんだろうね、あたし。杏子は寝てるってのに」
杏子「さやか……」ムクッ
さやか「あっ、ちょっとっ!そこはそのまま寝てるってことにしておいてよっ!」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:53:08.16 ID:5QYxBh9V0
杏子「さやかの胸の内、全部聞いといて……寝てる事になんて、できねぇよ」
さやか「………」
杏子「………さやかは、待つことしか、出来ないんだな?」
さやか「……うん」
杏子「あたしが、気持ちを伝えられたら……さやかは、その気持ちにちゃんと答えてくれるんだな?」
さやか「……う、うんっ……」
杏子「なら……言うぞっ……?」
さやか「あ、ちょっと待って、やっぱ無理!」
杏子「えっ」
さやか「こ、心の準備がっ……」
85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/01(日) 23:58:20.93 ID:5QYxBh9V0
杏子「そ、そりゃねぇだろっ!あ、あたしの方はもう準備万端なのにっ!」
さやか「ご、ゴメン!い、いざとなったら、恥ずかしくなってっ……」
杏子「さやかはただ黙って聞いてくれりゃいいんだよっ!」
さやか「それが出来ないからこうして止めてるんじゃんっ!」
杏子「あ~もうっ!さやかの事情なんて知るかっ!いいか、言うぞ、言うからなっ!?」
さやか「あああああああちょっと待ってってば杏子っ!」
杏子「あたしは、さやかのことがっ!!」
さやか「~~~~~~~っ!!」
杏子「…………す、す、す………すすす……」
さやか「……~~~……っ」
杏子「う、うぐっ……」
さやか「……杏子?」
杏子「好きだっ!!」
さやか「あ、今の卑怯っ!?」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:03:43.05 ID:YhNLKrsF0
杏子「言った、言ったぞっ!!」
さやか「ちょっ、今のは卑怯だってば!」
杏子「ええいこう言うことに関して卑怯もへったくれもあるかっ!」
さやか「うぅっ……」
杏子「さぁ、さやかっ!あたしは自分の気持ち、伝えたぞっ!あとはさやかが答えるだけだっ!」
さやか「……あ、あたしは……」
杏子「………っ」ゴクリ
さやか「~~~………あたし、まだ恭介への気持ち、捨てきること出来てないんだよ……?」
杏子「そ、それはさっきも言ってただろ……っ」
さやか「それでも、杏子の気持ちを受け入れたいって気持ちも確かにあって、その……」
杏子「………」
さやか「あ、あたし、最低だねっ!他の人への気持ちがあるってのに、告白されてその気持ちを受け入れたいなんて思うなんて…あ、あははっ……」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:08:58.47 ID:YhNLKrsF0
杏子「……まぁ、確かに褒められたことじゃねぇかもしれないけど……」
さやか「……あ、あはは……っ」
杏子「あたしは、それでも構わない。さやかが、忘れきれないって言うんなら……あたしが、忘れさせてやる」
さやか「………」
杏子「だから……そ、その、あたしと……」
杏子「つ、付き合って……くださいっ……!」
さやか「…………………ありがとう、杏子」ギュッ
杏子「……っ」
さやか「ん、わかった。杏子の気持ちに、答える」
さやか「こんなあたしを、好きになってくれてありがとう、杏子」
杏子「さやか……」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:13:05.70 ID:YhNLKrsF0
さやか「はぁ……なんだか、すごいすっきりした」
杏子「……」
さやか「もう、なんでそんなに暗い顔してるのさ?」
杏子「だってよ……」
さやか「あたしのことは、気にしなくっていいってば。杏子は、あたしと付き合うことになって、嬉しくないの?」
杏子「う、嬉しいに決まってるだろ!?」
さやか「だったら、そんなに暗い顔しない!明るく、元気に!」
杏子「………」
さやか「そうじゃなきゃ。でしょ?」
杏子「……ああ、そうだな!」ニカッ
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:13:14.05 ID:voEePf3DO
キマシシシタタワァアアアアアアアアア
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:15:08.76 ID:oeZ5DONw0
木間市に塔が建った
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:16:24.88 ID:YhNLKrsF0
さやか「さて!このことをみんなに報告しないとね!」
杏子「み、みんなに?」
さやか「うん。報告」
杏子「そ、それはええと、何て言うか……」
さやか「いや?」
杏子「さ、さやかに任せるよ……」
さやか「任された!それじゃ、まずはみんなにメールを……っと。集合場所は、マミさんの家でいいかな?」
杏子「そ、そうだな、うん、いいと思うぞ」
さやか「んー……よし、完了!」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:20:09.80 ID:YhNLKrsF0
昼過ぎ、マミの家―――
マミ「いらっしゃい、美樹さん、佐倉さん」
さやか「こんにちは、マミさん!」
杏子「ほむらたちはもう来てるのか?」
マミ「ええ。先に来て、既にお茶してるわ。あなたたちも上がって」
さやか「お邪魔しまーすっ!」
ほむら「来たわね、杏子、さや……」
まどか(ほ、ほむらちゃんっ!さやかちゃんと杏子ちゃん、手繋いでるよっ!)
ほむら(い、言われなくても見ればわかるわよ)
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:27:43.60 ID:YhNLKrsF0
マミ「それで?大体予想はつくけれど、話したいことって何かしら?」
さやか「はい。実はこの度、あたしと杏子はめでたく付き合うこととなりましたっ!」
ほむら(一晩でそこまでっ……!?)
まどか「おめでとう、二人とも!」
マミ「祝福するわ」
杏子「あ、ありがとう……」
さやか「いやー、照れますなー」
マミ「昨日の時点ではどうなるかと思ったけれど、うまく行ったみたいでよかったわ」
さやか「あはは、なんだかんだで杏子もあたしもお互いにそういう気持ちがあったってことで!」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:30:41.57 ID:YhNLKrsF0
ほむら(ちょっと、杏子)ヒソヒソ
杏子(ん、なんだよほむら?)ヒソヒソ
ほむら(一体昨日の夜から今に至るまでに何があったと言うの?)ヒソヒソ
杏子(あー………まぁ、色々とな)ヒソヒソ
ほむら(その色々を聞きたいのよ、わたしはっ!)ヒソヒソ
杏子(そ、そりゃ……)ヒソヒソ
ほむら(………)
杏子(は、恥ずかしくて言えるわけねぇよ!)ヒソヒソ
ほむら「!?」
ほむら(は、恥ずかしくて言えないようなことをしたとでも言うのっ!?)ヒソヒソ
杏子(バッ、そういうことじゃねぇよ!)ヒソヒソ
111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:35:30.97 ID:YhNLKrsF0
さやか「ん~?あたしと杏子に何があったのか、気になるのかなほむらは?」ニヤニヤ
ほむら「べ、別に気になんてなっていないわ」ファサッ
さやか「あらそう?」
ほむら「ぐっ……美樹さやかのくせに生意気ね……」
まどか「わたし、聞きたいかな。さやかちゃんと杏子ちゃんの慣れ染め」
ほむら(まどかっ……わたしは信じていたわよっ……!)
マミ「そうね、わたしも聞きたいわ」
さやか「もう、しょうがないなー。杏子、話してもいい?」
杏子「さやかが話したいんなら、任せるよ」
ほむら(う、羨ましい……っ!!)
113 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:39:09.09 ID:YhNLKrsF0
さやか「そだねぇ~……ずばり、秘訣はひとつかな」
まどか「なになに?」
さやか「寝てる相手には、割と色々とぶっちゃけられる!」
ほむら「!?」
さやか「つまりはそういうこと!ね、杏子?」
杏子「そう、だな。仮に狸寝入りだったとしても、こっちが寝てると決めつければ問題ないわけだし」
ほむら(……………なるほど)
まどか「確かに、独り言だって思ってたら、割となんでも言えそうだよね」
マミ「……深いわね」
杏子(ってなわけだ。ほむらも、頑張れよ?)ニヤニヤ
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:42:05.63 ID:YhNLKrsF0
ほむら「な、なななななな何を頑張るのかしらっ?」ファサッファサッファサッ
杏子「動揺隠し切れてねぇよ……」
ほむら「ところでまどか。今度、わたしの家に泊まりに来ない?」
まどか「え、いいの?うん、行く!」
ほむら(ありがとう、杏子、さやか。わたしも頑張らせてもらうわっ……!)
マミ「はぁ……後輩に先を越されるって、結構寂しいわね……」
さやか「マミさんだって、美人なんだからいい人見つかりますって!」
マミ「そうだといいのだけれど……はぁ」
杏子(マミが一番の苦労人……かもな)
終わり
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:43:10.50 ID:DgicKYGU0
乙
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:44:26.60 ID:YhNLKrsF0
正直すまんかった
エイプリルフールネタを何か使いたくて勢いで立てて書いた
やはり杏さやですなぁ
お前らもっと杏さや書けください
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/04/02(月) 00:45:41.07 ID:I2gCMfWCQ
やっぱ杏さやはいいな
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当ブログについて
※欄233さんありがとうです。
屋上の百合霊さん | |
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/06(金) 19:11: :editキマシタワー
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/06(金) 19:59: :editBLを嫌う男子の気持ちがよく分かった。ほんとに。
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/06(金) 20:07: :edit杏子イケメンだな
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名前: #-: 2012/04/06(金) 20:16: :edit百合ss流行りすぎだんあん
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名前: 名無しさん@ニュース2ちゃん #b5aYtOe6: 2012/04/06(金) 20:54: :edit杏さや素晴らしい
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/06(金) 21:04: :edit杏さやキマシタワアアアア!!!!
この二人末永く爆発しろ下さい -
名前: 名無しさん #-: 2012/04/06(金) 21:24: :edit思いを寄せる相手が傷心のときに
それをラッキーだと思っちゃう杏子ちゃんはあんまり見たくないなぁ -
名前: ゆりゆりな名無しさん #-: 2012/04/06(金) 22:33: :editどストレートでいい杏さやだったな
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/06(金) 22:52: :edit杏子のふとももにおにんにんはさみたいよぉ
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名前: ほむパン #-: 2012/04/06(金) 23:20: :editまどパンは私がいただいたわ
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/07(土) 00:17: :editやはり魔法少女☆四天王の中で最弱はさやかか
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/07(土) 02:04: :edit※9
偽者めっ!
さやかのふとももにおにんにんはさみたいよぉ -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/07(土) 02:30: :edit良い!やっぱり杏さやだな!
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/07(土) 11:18: :editレズきめぇ
ノンケを引き込むとかクソホームレスしねよ -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/07(土) 15:29: :editやはり杏さやだな
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/08(日) 12:02: :editいや引きこまれるほうもどうかと…いやなんでもない
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.