2012/03/23(金)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:50:29.26 ID:3ZmSHRxz0
それは唐突だった。
「…………!?」
授業も一段落を終えたこの時間、昼休み。
鹿目まどかは自身の異変に気付いた。
「お、お腹が……。お昼食べすぎちゃったかね……?」
急激に痛み始めたお腹を抱え、まどかは一人クラスメイトにバレないよう、こっそりと呟く。
父、知久が愛情込めて作ってくれたお弁当が痛んでいたのだろうか?それとも単に食べすぎてこうなったのだろうか?
様々な憶測が彼女の中で飛び交うが、しかし痛みは全く引いてくれない。
仕方なくまどかは、トイレに駆け込む事にした。
それは唐突だった。
「…………!?」
授業も一段落を終えたこの時間、昼休み。
鹿目まどかは自身の異変に気付いた。
「お、お腹が……。お昼食べすぎちゃったかね……?」
急激に痛み始めたお腹を抱え、まどかは一人クラスメイトにバレないよう、こっそりと呟く。
父、知久が愛情込めて作ってくれたお弁当が痛んでいたのだろうか?それとも単に食べすぎてこうなったのだろうか?
様々な憶測が彼女の中で飛び交うが、しかし痛みは全く引いてくれない。
仕方なくまどかは、トイレに駆け込む事にした。
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:54:11.91 ID:3ZmSHRxz0
バタンッ
「ふう……。なんとか間に合ったよ」
個室に入ったまどかは、安堵の声を漏らしながら便座に腰を降ろす。
すると横の個室から、声がした。
「あれ、この声……ひょっとしてまどか?」
「ってその声は、さやかちゃん!?」
声の主はまどかの親友である、美樹さやかのものだった。
驚きにまどかは思わず、声をあげた。
「いやーまどかもトイレ?私もさっきから入ってるんだけど、中々出が悪くてさーあっはっは」
「わわ、さやかちゃんはしたないよ!他の子に聞かれたら……」
そんな時更にまどかの反対側から、凛と透き通った声が聞こえてきた。
「その心配はいらないわ」
「この声……」
「まさか、転校生!?」
声の主はクールビューティーな転校生、暁美ほむらだった。
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:54:45.79 ID:3ZmSHRxz0
「って、何でアンタもいるのさ」
「愚問ね美樹さやか。私とまどかは常にセットとして考えられているのよ。まどかとほむら、ほむまど、鹿目ほむら、愚かな美樹さやか」
「いや訳わかんないから。っていうか最後の何よ」
その質問にほむらは答える事はなかったため、沈黙が訪れる。
そんな中まどかは言った。
「ところでさっきほむらちゃん、誰かに声が聞こえる心配は無いって言ってたけどアレどういうことなの?」
「ああ、アレね。簡単な事よ、貴女が入った後入り口に『只今、清掃中』の看板を置いてきただけ」
「そんな事する意味あったの!?っていうか普通に迷惑だよそれ!」
「そうしないと貴女が安心して用を足せないじゃない。私はいつでも貴女が充実した生活を送れるように気を配っているの、ふふ」
「(怖いよ)」
とりあえずまどかは、その発言について深く追及しない事にした。
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:55:15.65 ID:3ZmSHRxz0
そして会話は続いた。
「しかし、こんな形とはいえ折角同級生三人が揃ったのだから、恋バナでもしましょうか。主に美樹さやかについて」
「えっ私!?」
突然話題を振られさやかは戸惑ってしまう。
「さやかちゃんは上条君が好きなんだよね」
「べっ別に恭介は幼馴染みだし、好きとかどうとかそんなんじゃ……」
「ツンデレ御苦労様ね、けどあの人……」
「え?」
「近い将来必ずハゲるわ。確実に」
「何!?恭介のどこを見てそんな感想出てきたの!?」
「私は時を越える魔法少女、暁美ほむらよ?そんな時間軸の一つや二つ、何度も見てきたわ」
「どんな時間軸だよ」
真相はほむらにしかわからない。
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:55:16.99 ID:5owQTFAx0
女子ってうんこでもばれなくていいよな
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:55:47.77 ID:3ZmSHRxz0
そしてほむらは次にまどかに話を振った。
「さあ、次は貴女よまどか。好きな人を私に教えなさい、その瞬間そいつを仕留めにいくから」
「転校生、鼻息荒い」
「す、好きな人かあ……。でも私、こんなんだし、今まで誰か男の子を好きになったことって、ないかも……」
「男の子を好きになったことがない!?ということは女の子なのね!?そういうことなのねまどかっ!!さあ、今すぐ気になる子でもいいから私に教えなさいまどか!!土下座するから!!!」
「ひ、ひぃっ!?」
「落ち着けよ変態」
さやかは今にも個室の壁を這い上がってきそうなほむらを宥めた。
その時だった。
「落ち着きなさい暁美さん。トイレで暴れるなんてみっともないわよ」
『マミさん!?(巴マミ!?)』
ほむらの更に左の個室から聞こえてきた声は、紛れもなくまどか達の先輩、巴マミのものだった。
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:56:25.75 ID:3ZmSHRxz0
「って何でマミさんがいるんですか!ここ2年生用のトイレですよ!?」
「ふふ、それは愚問よ美樹さん。強いて言うなら、円環の便に導かれた、ということかしらね」
「(全くわからん)」
横からまどかが割り込む。
「あ、そうだ。折角だからマミさんの好きな人も教えてくださいよ!」
「え、好きな人?」
「はい!今そういう話になってて……」
その言葉にマミは少し考える。
「じゃあそうね。少し長い話になるけどいいかしら?アレは20年前の雪の降る季節……」
「いやもう早速おかしいでしょそれ!その時マミさん生まれてないですよね!?」
「設定ではそうなってるのよ!」
「脳内の話!?」
その後も延々とマミの話は続いたため、結局うやむやになってしまった。
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:56:57.40 ID:3ZmSHRxz0
一旦場を改める。
「そういえば、明日まどポが発売されるわね」
「あ、そういえばそうだね。楽しみだなぁ」
「暁美さんや鹿目さんはいいわよね。私なんて魔女姿も公開されてるし、それにアイドルなんて、私に勤まるのかしら……」
グスンと落ち込んだ声でそんな事を言うマミ。
ほむらはそんなマミに、優しく語りかけた。
「大丈夫よ、巴マミ。貴女がファンに媚びながら笑顔を振り撒いても、『穿って!ティロフィナーレ!』みたいな曲を全力で歌おうとも私達は暖かくそれを見守っていくから……」
「それが嫌なのよおおおおおおお!!」
トイレで絶叫するマミ。
誰もいないのは幸いだったかもしれない。
マミの運命や如何に。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:57:42.03 ID:3ZmSHRxz0
そしてそんなマミを無視して、更に話は進んでいく。
「でもなんだかんだ、一番七転八倒しそうなのはやっぱりさやかちゃんだよね」
「上条絡みでなんやかんや、杏子とトラブってなんやかんや、私とトラブってなんやかんや、魔女化してなんやかんや……確かにそうね」
「うっ……」
痛いところを突かれたのか、僅かにさやかは呻いた。
「でっでも確か発売前情報の絵じゃ恭介と私がイチャコラしてる絵があったはず!!少なからず私にも希望ってもんが……」
「無理よwwwwwどうせその後『お、お前はさやかじゃない!!お前は一体何なんだ!?』とか言われるのがオチに決まってるわwwwwwwww」
「まどかにビンタする(予定)の転校生に言われたくないわっ!!」
「そうだぞほむら。さやかを馬鹿にすんじゃねえ!」
「そうだそうだ杏子!もっと言ってやれっ………って杏子ォォォ!?」
現れたのは佐倉杏子だった。
声はさやかのいる個室の右側の個室から聞こえてくる。
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:58:08.95 ID:psP4OBKU0
うんこスレかと思ったらメタスレだった
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:58:17.39 ID:3ZmSHRxz0
「何でアンタがいんのよ、マミさんはともかくアンタに至ってはここの生徒ですらないでしょうが!」
「よく使ってる公衆便所が壊れてたんだよ、んで近くに無いかと探した結果ここに辿り着いた」
「トイレ求めて学校潜入するアンタにビックリだわ」
そんなやりとりの中、杏子は大声で言った。
「それでだなほむら、お前は常日頃からさやかの奴を馬鹿にしすぎな傾向があると思う!」
「だって実際馬鹿なんだもの、しょうがないじゃない」
「馬鹿野郎、そこがまた可愛いんじゃねえか!お前は尻尾振りながらこっちに突っ込んでくるアホみたいな犬が可愛くねえって言うのか!?」
「私どんな扱いよ!?」
「そうは言われても、美樹さやかだしねえ。毎回毎回馬鹿な事だけして……馬鹿みたいな……」
「………………」
「本当馬鹿らしい……」
「………………」
「馬鹿」
「何回言うつもりだよ!」
さやかはツッコんだ。
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:58:53.40 ID:3ZmSHRxz0
「それにお前、まどかはどうなのさ。まどかだって本編じゃ結構やらかしてきたんじゃないか?」
杏子の鋭い指摘に、ほむらはたじろぐ。
「ま、まどかはいいのよ。そういうちょっとやらかしてしまう所も含めて、可愛いと思うわ」
「ちょっとやらかしてしまうさやかは?」
「愚かね」
「ちょっとやらかしてしまうまどかは?」
「愚可愛いわ」
『おい!』
全員でツッコむ。
ほむらの中の好感度は、果てしなくまどか>>>>>>>>>>>>>>>さやからしい。
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:59:31.16 ID:3ZmSHRxz0
そしてその後もやりとりは続き、各々の用も済んだということで、そろそろ出ようかという話になった魔法少女五人。
しかしそれを、彼は許さなかった。
「ふふ、はははははは!!!!この雑談会を終わらせようったって、そうはいかないよ皆!」
「こ、この声は……!」
「まさか、恭介!?」
そう、ここでまさかの登場を果たしたのは、まどか達のクラスメイトであり、天才ヴァイオリニストの上条恭介だった。彼のカン高い笑い声が女子トイレに響き渡る。
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 02:00:05.51 ID:3ZmSHRxz0
「って何で恭介がここにいるのよ!?ここ女子トイレよ!?」
さやかの問いかけに上条はふっと鼻を鳴らした。
「嗚呼、さやか、それは愚問というものだよ。魔法少女が五人揃う、つまり其処は未発達ながらもしっかりの女の色香を醸し出し始めている、言わば女の園。そんな場所に憧れない男なんて、この地上には一人たりとも―――」
―――スパークエッジ―――
「ぶべえっ!?」
「上条くううううううん!!」
まどポで新しく習得したさやかの神速とも呼べる剣捌きが、壁ごと上条の個室を容赦なく破壊する。
上条の身体は一旦宙を舞った後、瓦礫の下に埋もれてしまった。見るものを圧巻とさせる光景である。
ちなみに今の声はまどかによるものである。一応は心配したらしい。
そのまま上条は、物言わなくなった。
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 02:00:38.91 ID:3ZmSHRxz0
「さて、そろそろ出ましょうか。変態も消せたわけだし」
「なーさやかー。お前まだ今のきょーすけって奴の事好きなのか?」
「百年の恋も冷めたわ」
「ほらマミさん、しっかりしてください。アイドルルート頑張ってくださいね!」
「折角忘れてたのに鹿目さんの馬鹿ああああああああああああああ」
こうしてそれぞれは、日常に帰っていった。
今日もいい天気である。
おわり
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 02:02:38.32 ID:psP4OBKU0
はえーよ乙
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 02:19:15.75 ID:cF312ZlD0
あっさり終わったな乙
-------------
当ブログについて
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「ふう……。なんとか間に合ったよ」
個室に入ったまどかは、安堵の声を漏らしながら便座に腰を降ろす。
すると横の個室から、声がした。
「あれ、この声……ひょっとしてまどか?」
「ってその声は、さやかちゃん!?」
声の主はまどかの親友である、美樹さやかのものだった。
驚きにまどかは思わず、声をあげた。
「いやーまどかもトイレ?私もさっきから入ってるんだけど、中々出が悪くてさーあっはっは」
「わわ、さやかちゃんはしたないよ!他の子に聞かれたら……」
そんな時更にまどかの反対側から、凛と透き通った声が聞こえてきた。
「その心配はいらないわ」
「この声……」
「まさか、転校生!?」
声の主はクールビューティーな転校生、暁美ほむらだった。
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:54:45.79 ID:3ZmSHRxz0
「って、何でアンタもいるのさ」
「愚問ね美樹さやか。私とまどかは常にセットとして考えられているのよ。まどかとほむら、ほむまど、鹿目ほむら、愚かな美樹さやか」
「いや訳わかんないから。っていうか最後の何よ」
その質問にほむらは答える事はなかったため、沈黙が訪れる。
そんな中まどかは言った。
「ところでさっきほむらちゃん、誰かに声が聞こえる心配は無いって言ってたけどアレどういうことなの?」
「ああ、アレね。簡単な事よ、貴女が入った後入り口に『只今、清掃中』の看板を置いてきただけ」
「そんな事する意味あったの!?っていうか普通に迷惑だよそれ!」
「そうしないと貴女が安心して用を足せないじゃない。私はいつでも貴女が充実した生活を送れるように気を配っているの、ふふ」
「(怖いよ)」
とりあえずまどかは、その発言について深く追及しない事にした。
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:55:15.65 ID:3ZmSHRxz0
そして会話は続いた。
「しかし、こんな形とはいえ折角同級生三人が揃ったのだから、恋バナでもしましょうか。主に美樹さやかについて」
「えっ私!?」
突然話題を振られさやかは戸惑ってしまう。
「さやかちゃんは上条君が好きなんだよね」
「べっ別に恭介は幼馴染みだし、好きとかどうとかそんなんじゃ……」
「ツンデレ御苦労様ね、けどあの人……」
「え?」
「近い将来必ずハゲるわ。確実に」
「何!?恭介のどこを見てそんな感想出てきたの!?」
「私は時を越える魔法少女、暁美ほむらよ?そんな時間軸の一つや二つ、何度も見てきたわ」
「どんな時間軸だよ」
真相はほむらにしかわからない。
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:55:16.99 ID:5owQTFAx0
女子ってうんこでもばれなくていいよな
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:55:47.77 ID:3ZmSHRxz0
そしてほむらは次にまどかに話を振った。
「さあ、次は貴女よまどか。好きな人を私に教えなさい、その瞬間そいつを仕留めにいくから」
「転校生、鼻息荒い」
「す、好きな人かあ……。でも私、こんなんだし、今まで誰か男の子を好きになったことって、ないかも……」
「男の子を好きになったことがない!?ということは女の子なのね!?そういうことなのねまどかっ!!さあ、今すぐ気になる子でもいいから私に教えなさいまどか!!土下座するから!!!」
「ひ、ひぃっ!?」
「落ち着けよ変態」
さやかは今にも個室の壁を這い上がってきそうなほむらを宥めた。
その時だった。
「落ち着きなさい暁美さん。トイレで暴れるなんてみっともないわよ」
『マミさん!?(巴マミ!?)』
ほむらの更に左の個室から聞こえてきた声は、紛れもなくまどか達の先輩、巴マミのものだった。
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:56:25.75 ID:3ZmSHRxz0
「って何でマミさんがいるんですか!ここ2年生用のトイレですよ!?」
「ふふ、それは愚問よ美樹さん。強いて言うなら、円環の便に導かれた、ということかしらね」
「(全くわからん)」
横からまどかが割り込む。
「あ、そうだ。折角だからマミさんの好きな人も教えてくださいよ!」
「え、好きな人?」
「はい!今そういう話になってて……」
その言葉にマミは少し考える。
「じゃあそうね。少し長い話になるけどいいかしら?アレは20年前の雪の降る季節……」
「いやもう早速おかしいでしょそれ!その時マミさん生まれてないですよね!?」
「設定ではそうなってるのよ!」
「脳内の話!?」
その後も延々とマミの話は続いたため、結局うやむやになってしまった。
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:56:57.40 ID:3ZmSHRxz0
一旦場を改める。
「そういえば、明日まどポが発売されるわね」
「あ、そういえばそうだね。楽しみだなぁ」
「暁美さんや鹿目さんはいいわよね。私なんて魔女姿も公開されてるし、それにアイドルなんて、私に勤まるのかしら……」
グスンと落ち込んだ声でそんな事を言うマミ。
ほむらはそんなマミに、優しく語りかけた。
「大丈夫よ、巴マミ。貴女がファンに媚びながら笑顔を振り撒いても、『穿って!ティロフィナーレ!』みたいな曲を全力で歌おうとも私達は暖かくそれを見守っていくから……」
「それが嫌なのよおおおおおおお!!」
トイレで絶叫するマミ。
誰もいないのは幸いだったかもしれない。
マミの運命や如何に。
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:57:42.03 ID:3ZmSHRxz0
そしてそんなマミを無視して、更に話は進んでいく。
「でもなんだかんだ、一番七転八倒しそうなのはやっぱりさやかちゃんだよね」
「上条絡みでなんやかんや、杏子とトラブってなんやかんや、私とトラブってなんやかんや、魔女化してなんやかんや……確かにそうね」
「うっ……」
痛いところを突かれたのか、僅かにさやかは呻いた。
「でっでも確か発売前情報の絵じゃ恭介と私がイチャコラしてる絵があったはず!!少なからず私にも希望ってもんが……」
「無理よwwwwwどうせその後『お、お前はさやかじゃない!!お前は一体何なんだ!?』とか言われるのがオチに決まってるわwwwwwwww」
「まどかにビンタする(予定)の転校生に言われたくないわっ!!」
「そうだぞほむら。さやかを馬鹿にすんじゃねえ!」
「そうだそうだ杏子!もっと言ってやれっ………って杏子ォォォ!?」
現れたのは佐倉杏子だった。
声はさやかのいる個室の右側の個室から聞こえてくる。
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:58:08.95 ID:psP4OBKU0
うんこスレかと思ったらメタスレだった
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:58:17.39 ID:3ZmSHRxz0
「何でアンタがいんのよ、マミさんはともかくアンタに至ってはここの生徒ですらないでしょうが!」
「よく使ってる公衆便所が壊れてたんだよ、んで近くに無いかと探した結果ここに辿り着いた」
「トイレ求めて学校潜入するアンタにビックリだわ」
そんなやりとりの中、杏子は大声で言った。
「それでだなほむら、お前は常日頃からさやかの奴を馬鹿にしすぎな傾向があると思う!」
「だって実際馬鹿なんだもの、しょうがないじゃない」
「馬鹿野郎、そこがまた可愛いんじゃねえか!お前は尻尾振りながらこっちに突っ込んでくるアホみたいな犬が可愛くねえって言うのか!?」
「私どんな扱いよ!?」
「そうは言われても、美樹さやかだしねえ。毎回毎回馬鹿な事だけして……馬鹿みたいな……」
「………………」
「本当馬鹿らしい……」
「………………」
「馬鹿」
「何回言うつもりだよ!」
さやかはツッコんだ。
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:58:53.40 ID:3ZmSHRxz0
「それにお前、まどかはどうなのさ。まどかだって本編じゃ結構やらかしてきたんじゃないか?」
杏子の鋭い指摘に、ほむらはたじろぐ。
「ま、まどかはいいのよ。そういうちょっとやらかしてしまう所も含めて、可愛いと思うわ」
「ちょっとやらかしてしまうさやかは?」
「愚かね」
「ちょっとやらかしてしまうまどかは?」
「愚可愛いわ」
『おい!』
全員でツッコむ。
ほむらの中の好感度は、果てしなくまどか>>>>>>>>>>>>>>>さやからしい。
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 01:59:31.16 ID:3ZmSHRxz0
そしてその後もやりとりは続き、各々の用も済んだということで、そろそろ出ようかという話になった魔法少女五人。
しかしそれを、彼は許さなかった。
「ふふ、はははははは!!!!この雑談会を終わらせようったって、そうはいかないよ皆!」
「こ、この声は……!」
「まさか、恭介!?」
そう、ここでまさかの登場を果たしたのは、まどか達のクラスメイトであり、天才ヴァイオリニストの上条恭介だった。彼のカン高い笑い声が女子トイレに響き渡る。
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 02:00:05.51 ID:3ZmSHRxz0
「って何で恭介がここにいるのよ!?ここ女子トイレよ!?」
さやかの問いかけに上条はふっと鼻を鳴らした。
「嗚呼、さやか、それは愚問というものだよ。魔法少女が五人揃う、つまり其処は未発達ながらもしっかりの女の色香を醸し出し始めている、言わば女の園。そんな場所に憧れない男なんて、この地上には一人たりとも―――」
―――スパークエッジ―――
「ぶべえっ!?」
「上条くううううううん!!」
まどポで新しく習得したさやかの神速とも呼べる剣捌きが、壁ごと上条の個室を容赦なく破壊する。
上条の身体は一旦宙を舞った後、瓦礫の下に埋もれてしまった。見るものを圧巻とさせる光景である。
ちなみに今の声はまどかによるものである。一応は心配したらしい。
そのまま上条は、物言わなくなった。
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 02:00:38.91 ID:3ZmSHRxz0
「さて、そろそろ出ましょうか。変態も消せたわけだし」
「なーさやかー。お前まだ今のきょーすけって奴の事好きなのか?」
「百年の恋も冷めたわ」
「ほらマミさん、しっかりしてください。アイドルルート頑張ってくださいね!」
「折角忘れてたのに鹿目さんの馬鹿ああああああああああああああ」
こうしてそれぞれは、日常に帰っていった。
今日もいい天気である。
おわり
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 02:02:38.32 ID:psP4OBKU0
はえーよ乙
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/03/14(水) 02:19:15.75 ID:cF312ZlD0
あっさり終わったな乙
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この記事へのコメント
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/23(金) 18:25: :edit何とも言えない1get
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/23(金) 18:27: :editで、まどポの出来はどうだったのよ
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/23(金) 18:31: :editメタネタ以外ももう少し盛り込んで欲しかったぜ
それにしてもamazonアフィが酷すぎる、訴訟 -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/23(金) 19:06: :edit米2
所詮はバンナムのキャラゲー
アニメ本編が好きならADV部分はそれなりに楽しめる
RPG部分は真からクソ -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/23(金) 19:13: :edit>>『お、お前はさやかじゃない!!お前は一体何なんだ!?』
…(^ν^) -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/23(金) 19:29: :edit投下時間及び投下間隔に気を配っていれば、100レス超えたのは間違いない
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/23(金) 19:48: :editキョン「もう我慢の限界だ! ……漏れそう」
を何故か思い出した -
名前: あ #-: 2012/03/23(金) 20:32: :edit米2
キャラゲーのくせにキャラに萌えられない。出来の悪いSS読んでる気分。音楽がひどすぎる。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/23(金) 20:39: :edit※2
シナリオはよい
システムはくそ
サウンドノベルで出すべきだった -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/23(金) 20:42: :edit円環の便www
-
名前: 通常のナナシ #2kbNzpR6: 2012/03/23(金) 21:13: :editきゅっぷい
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/24(土) 00:12: :edit※2
シナリオ・演技はいいとして、
ダンジョンRPGとして斜め攻撃ができないのはつらい
ダンジョン直前でセーブ出来ないから、途中で負けた場合また会話を見せられる
既読スキップは手動のみ、隠し選択肢も飛ばされる
くらいが問題点かな
属性攻撃や移動攻撃でどう倒していくかの戦略もあるし、
計画的なジェムの運用も必要だからRPGをやってないと辛めの難易度かもしれない
でも個人的には面白いよ -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/24(土) 00:18: :editスレタイ見た時に一瞬俺とまどかの愛のつわりだと思ったわ
-
名前: 名無しさん #-: 2012/03/24(土) 00:25: :editキャラ萌えしてる奴はまどぽは絶対的に買いだな
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/24(土) 00:34: :editすげえ、だ作もいいとこだわ
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/24(土) 01:13: :edit結界前でセーブできるだけマシだ、つうかマミさんルートの芸術家の魔女ムズい
マミさん感情値高いからSG濁りまくりだしまどかは弱いからすぐ死ぬし回復アイテム少ないし -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/24(土) 01:45: :editこういうの大好き
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/24(土) 02:32: :editうっお、腹の調子が・・・
って読んだやつ -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/24(土) 05:04: :edit↑
おれは一瞬「うおっ、腹の調子が……!」に見えた -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/24(土) 08:29: :edit※18だったら円広志
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/24(土) 16:16: :editまどかのふとももにおにんにんはさみたいよぉ
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/24(土) 17:30: :edit銀魂のトイレに紙がない話を思い出した
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/25(日) 11:52: :editなんかこの書き方好きだわ
まど神様SSシリーズの人っぽいな -
名前: か #-: 2012/03/25(日) 13:33: :editスレタイでまどかがうおって言ってるのかと思った
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/26(月) 21:01: :edit実際の曲はどんなもんか知らんけど穿って!ティロフィナーレ!は割と本気で聴きたい
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/04/11(水) 23:22: :edit「上条ォくゥゥゥゥゥゥン!!」
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.