2012/02/27(月)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 22:30:48.98 ID:kGLYxuYd0
「起きて、ほむらちゃん」
ほむら「……」
「ほむらちゃんっ」
ほむら「ん……」
「もー……起きてってばっ」
ほむら「もう……ちょっと……」
「ほーむーらーちゃんっ!」
「起きて、ほむらちゃん」
ほむら「……」
「ほむらちゃんっ」
ほむら「ん……」
「もー……起きてってばっ」
ほむら「もう……ちょっと……」
「ほーむーらーちゃんっ!」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 22:34:00.73 ID:kGLYxuYd0
ほむら「ん……」
まどか「あ、おはよ!ほむらちゃんっ」
ほむら「……まど……か……?」
まどか「てひひ。そうだよ、まどかだよ」
ほむら「どう……して……?」
まどか「どうしてって……待ち合わせの約束してたでしょ?」
まどか「てひひっ!忘れちゃったの?」
ほむら「……」
ほむら「……ああ……」
ほむら「そう……ね。そうだったわね」
ほむら「ごめんなさい、うたた寝してしまっていたわ」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 22:40:15.26 ID:kGLYxuYd0
まどか「あ、もしかして……疲れてる?今日、遊びに行くの止める?」
ほむら「いえ。疲れてなんかいないわ」
ほむら「今日が楽しみ過ぎて、昨日ちょっと眠れなかったのよ」
まどか「てひひっ!そうなの?」
ほむら「ええ」
まどか「てひひ。私とおんなじだ」
ほむら「まどかも?」
まどか「うん。昨日からワクワクしちゃってっ」
まどか「おそろいだねっ!」
ほむら「……ふふっ。そうね」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 22:46:22.16 ID:kGLYxuYd0
まどか「さ、それじゃいこっかっ!」
ほむら「ええ」
まどか「あ、その前に……」
ほむら「え?」
まどか「えいっ!」ピタ
ほむら「ま、まどか?」
まどか「てひひ、やっぱりほむらちゃん、ほっぺ冷たい」
まどか「こんなところで寝てるからだよ?」
ほむら「……ふふ。そうね、これからは気をつけるわ」
まどか「うんっ」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 22:52:20.66 ID:kGLYxuYd0
ほむら「まどか」
まどか「え?」
ピタ
ほむら「ふふ。まどかのほっぺも冷たいわね」
まどか「……あ……」
ほむら「これでおそろい」
まどか「……てひひ。うんっ」
まどか「ほむらちゃん手、すっごくあったかい」
ほむら「まどかの手もね」
まどか「てぃひひっ!」
ほむら「ふふっ」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 22:58:37.82 ID:kGLYxuYd0
ほむら「さ、頬も暖まった事だし……行きましょうか?」
まどか「うんっ!」
まどか「あ、ほむらちゃん、手、冷たくない?」
ほむら「……いえ。大丈夫よ」
まどか「でも、手も真っ赤……」
ほむら「これくらい大丈夫よ。だから気にしなくていいわ」
まどか「でも……」
まどか「あ、そうだっ」
まどか「ほむらちゃん。私の手袋貸してあげるっ」
ほむら「でも、そうしたらまどかが……」
まどか「いいのっ!はいっ!」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:04:52.33 ID:kGLYxuYd0
ほむら「そんな……って、片方だけ?」
まどか「うんっ!いいから着けてつけてっ!」
ほむら「え、ええ……」
ほむら「……着けたわ」
ギュッ
ほむら「……あ……」
まどか「てひひっ!」
まどか「こうやって着けてない方で繋ぎ合えば、あったかいでしょ?」
ほむら「……ええ。そうね」
まどか「てぃひひっ、いこ?ほむらちゃん」
ほむら「ええ」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:11:32.63 ID:kGLYxuYd0
ほむら「最初はどこに行く?」
まどか「うんとね、最初はマミさんのとこがいいかな」
ほむら「マミさんの?」
まどか「うんっ!まずはあったかい所で、何か食べてからの方が良いかなって思ったから」
ほむら「そうね。それが良いわ」
ほむら「丁度お腹も空いてきたことだし」
まどか「てひひっ。それじゃあマミさんの所で決定っ!」
まどか「それじゃあしゅっぱーつっ!」
ほむら「ふふ。しゅっぱーつ」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:18:15.34 ID:kGLYxuYd0
カランカラン
マミ「あ、いらっしゃいませ……って、鹿目さんと暁美さんか」
まどか「こんにちは、マミさんっ!」
ほむら「こんにちは」
マミ「ええ。いらっしゃい。二人とも」
マミ「……あら?手、繋いじゃって……」
マミ「今日はデート?」
まどか「はいっ。そうなんです!」
まどか「今日はほむらちゃんとお友達デートなんですっ」
ほむら「ふふっ」
マミ「あら、良いわね。羨ましい」
まどか「てぃひひっ!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:26:05.14 ID:kGLYxuYd0
マミ「私もそんな相手が欲しいわ」
まどか「マミさんならすぐ出来ますよっ」
まどか「マミさん。すっごく綺麗ですもん!」
ほむら「そうね。マミさんならすぐに出来ると思うわ」
マミ「ふふ。ありがとね。鹿目さん、暁美さん」
まどか「てひひっ」
マミ「ふふ。……えっと、注文はどうする?」
マミ「飲み物はいつもので良い?」
まどか「はいっ!注文は……何にしようかな……」
ほむら「私はサンドイッチで」
ほむら「飲み物はいつものでいいわ」
マミ「はい。ご注文承りました」ニコ
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:32:35.83 ID:kGLYxuYd0
まどか「あ、ほ、ほむらちゃん早いよっ」
ほむら「ふふ。もう決まってたから」
マミ「暁美さん、いつもこれだもんね」
マミ「でも、たまには他のを頼んでくれたら、料理のし甲斐があるんだけどなぁ」
ほむら「考えておくわ」
マミ「考えるつもりないでしょ?」
ほむら「あら、どうして解ったの?」
マミ「解らないと思って?」
ほむら「……ふふ」
マミ「ふふふっ」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:39:40.67 ID:kGLYxuYd0
まどか「むーっ」
ほむら「まどか?」
まどか「ほむらちゃんマミさんと仲良しだ」
まどか「私とのデートなのに」
ほむら「ふふ。ごめんね、まどか」
まどか「もーっ」
マミ「あらあら、ごめんなさいね、鹿目さん」
まどか「知りませんっ」
マミ「許して、ね?鹿目さん」
マミ「ホットケーキ一枚サービスするからっ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:47:00.32 ID:kGLYxuYd0
まどか「え?良いんですかっ?」
マミ「ええ。鹿目さんの暁美さんを取っちゃったお詫びに、ね」
まどか「やったぁっ!ありがとうございますっマミさんっ!」
マミ「ふふふっ」
ほむら「ふふっ」
まどか「な、なんで笑ってるのっ?」」
マミ「ふふ、それで、注文はどうする?」
まどか「うー……ええと……それじゃあ私もほむらちゃんと一緒で!」
マミ「はい。かしこまりました」ニコ
マミ「それじゃあちょっと待っててね?」
まどか「はーいっ」
ほむら「ええ」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:48:48.63 ID:xtDGfg1s0
まどかの中では
ほむら<<<ホットケーキ×1 なのか…
(´;ω;`)
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:54:28.43 ID:1eKuI8cH0
甘いものに釣られちゃうかわいい
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:54:46.35 ID:WRn9c/HG0
>>35
そのくらいでいいじゃない。重すぎるのもアレだしw
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:57:04.04 ID:kGLYxuYd0
カランカラン
杏子「おーあったけぇっ!」
さやか「早く入んなさいよっ杏子!寒いでしょっ」
恭介「まぁまぁさやか……」
マミ「いらっしゃいませ……ってあら?」
まどか「さやかちゃんっ!それに杏子ちゃんも上条君もっ」
ほむら「久しぶりね」
杏子「おっす。まどか、ほむら、マミさん。久しぶり」
さやか「おーまどかにほむら、あんたたちも来てたんだ!」
恭介「こんにちは」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:07:45.80 ID:PYanwn0T0
マミ「あらあら、大所帯ね」
さやか「ちわっす!マミさんっ!」
マミ「こんにちは。佐倉さんもだいぶ久しぶりね」
さやか「さっきばったりと出くわしたんですよっ!ね、杏子」
杏子「ああ。……デート中のこいつらとな」
杏子「見せ付けてくれちゃって、うざったいたらなかったよ」
恭介「いやぁ……」
さやか「へっへっへ……」
杏子「いや、褒めてねーからな?」
さやか「わかってるわよー」
マミ「ふふふっ。やっぱりあなたたち仲良いわよね」
杏子「はっ誰が」
さやか「はっはっは!照れんなよ杏子ー!」
杏子「照れてねぇよ!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:11:08.40 ID:tp2OpJ3w0
まさかの恭さや
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:18:32.58 ID:PYanwn0T0
杏子「ったく……」
マミ「ふふ。注文はどうする?」
杏子「飲みもんはいつもの、あと、ハンバーガーちょうだい」
杏子「肉は大きくな!」
マミ「別途料金が付くわよ?」
杏子「あー?けちけちしないでよマミさーんっ」
マミ「だーめ」
杏子「ちっ」
さやか「あたしはBTBサンドの飲み物はいつものでっ!」
さやか「恭介はホットドッグとコーヒーで良いよね?」
恭介「うん。ありがとう。さやか」
さやか「へへ。以上でおねがいしまーすっ!」
マミ「はい。かしこまりました」ニコ
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:26:48.53 ID:PYanwn0T0
まどか「さやかちゃんも上条くんとデートなの?」
さやか「うん。これからクラシックのコンサートに行くことになってんの」
さやか「まどかもほむらとデート?」
まどか「うんっ!お友達デートっ」
さやか「おおーお熱いねぇお二人さんっ!」
まどか「てぃひひっ!」
ほむら「貴女に言われたくないわね」
さやか「そ、そう?そう見えちゃう?」
さやか「いやーそう見えちゃうんだって恭介っ!困ったなぁ!」
恭介「照れるな……」
ほむら「……」
杏子「な?さっきまでのあたしの気持ちが解ったろ?」
ほむら「ええ……」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:37:43.34 ID:PYanwn0T0
ほむら「今回は旅から比較的早く戻ってきたわね」
杏子「あー……なんか、戻ってきたくなってな」
まどか「マミさんに会いたくなったの?」
杏子「ち、ちげーよっ!」
マミ「あら?そうなの?」
杏子「ちげーっつうのっ!」
マミ「ふふ。うれしいわっ」
杏子「聞けよ人の話っ!」
ほむら「あら?あなたはマミさんに会えて嬉しくないの?」
杏子「な……」
マミ「そうなの……?佐倉さん」
杏子「う……」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:45:55.31 ID:PYanwn0T0
マミ「私は佐倉さんに会えてこんなに嬉しいのに……酷いわっ」およよ…
まどか「杏子ちゃん酷い……」
ほむら「最低ね」
さやか「あーあ。杏子、そんな奴だったんだ」
恭介「……佐倉さん……君は……」
杏子「……くっ……くう……!」
杏子「……あー嬉しいよ!マミさんに会えて嬉しいよ!」
杏子「これで良いんだろ!」
マミ「ふふふっ!」ほむら「ふふ」まどか「てぃひひっ!」さやか「あははっ」恭介「ははっ」
杏子「あー!最低だこいつら!ありえねぇ!」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:51:28.48 ID:PYanwn0T0
マミ「……でも、本当に会えてうれしいわ」
マミ「お帰り。佐倉さん」
杏子「……」カァ
杏子「い、いいから!さっさと料理作れよ!」
マミ「はーい」
杏子「ったく……」
まどか「杏子ちゃん」
杏子「あ?何だよ!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:52:41.71 ID:PYanwn0T0
まどか「お帰り」
ほむら「お帰りなさい。杏子」
さやか「お帰り。杏子」
恭介「お帰り。佐倉さん」
杏子「……」
杏子「お前らってホント……」
杏子「……」
杏子「……ただいま」ボソ
マミ「……」クス
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:04:31.39 ID:PYanwn0T0
マミ「はい。いつもの飲み物四つと、コーヒーお待ちどうさま」
さやか「おー!来た来た!」
杏子「お、サンキュ」
まどか「やっぱりマミさんのお店って言ったらこれだよねっ!」
ほむら「ええ」
さやか「だねー」
杏子「ああ」
まどほむあんさや「マミさんの紅茶っ!」
マミ「ふふ。冷めないうちにどうぞ」ニコ
「「「「「いっただきまーすっ」」」」」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:11:31.86 ID:PYanwn0T0
―――――
まどか「ふぅ。ごちそうさまでしたっマミさんっ!」
まどか「料理も紅茶も、とっても美味しかったです!」
ほむら「ええ。とても美味しかったわ」
マミ「ふふ。ありがとうございました」
さやか「ん?まどかとほむらもう行くの?」
ほむら「ええ」
まどか「うん。これから色々廻りたいからっ」
さやか「そっか。それじゃあお幸せにっ」
まどか「てひひ。さやかちゃん達もね」
さやか「当然よっ!」
恭介「ありがとう。鹿目さん」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:17:29.99 ID:PYanwn0T0
杏子「行くのか」
まどか「うんっ」
杏子「そっか。それじゃあ達者でな」
ほむら「貴女もね」
杏子「わーってるっての」
まどか「てぃひひっ!……あ、マミさんお代」
マミ「今日は良いわ。私のおごり」
まどか「え、でも……」
マミ「いいの。その代わりそのお金をお互いの為に使ってあげて?」
まどか「……ありがとうございますっ!」ペコ
ほむら「ありがとう」ペコ
杏子「じゃあアタシもマミさんのおごり……」
マミ「あなたはダメ」
杏子「なんでだよっ!
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:22:36.74 ID:PYanwn0T0
まどか「てぃひひっ!」
ほむら「ふふ」
マミ「ふふふっ」
杏子「……ははっ」
ほむら「……それじゃあね。皆」
マミ「ええ。それじゃあ」
杏子「おう。じゃあな」
さやか「じゃーにー」
恭介「さよなら」
まどか「……いこ?ほむらちゃん」
ほむら「ええ。まどか」
カランカラン
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:31:45.37 ID:PYanwn0T0
まどか「おいしかったねーっ!やっぱりマミさんの料理は最高だよっ」
ほむら「ええ」
ほむら「……次はどこに行く?」
まどか「お買いもの!」
ほむら「買い物?」
まどか「うん。これからもっと寒くなるから、何か暖かいもの買いたいなって思ってたの」
ほむら「そうね……確かにこれから寒くなるものね」
まどか「でしょっ!じゃあ服屋さんにいこっ!」
ほむら「ええ。そうね」
まどか「あ、ほむらちゃんっ」
ほむら「……ええ」
ギュッ
まどか「てぃひひっ」
ほむら「ふふっ」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:39:46.95 ID:PYanwn0T0
服屋
まどか「とうちゃくっ!」
ほむら「沢山あるのね……」
まどか「うんっ。よりどりみどりだよっ!ほむらちゃんっ!」
ほむら「ふふっ そうね」
まどか「ね、ほむらちゃんに似合いそうなもの、選んであげる!」
ほむら「いいの?」
まどか「うん。任せてっ!」
ほむら「ありがとう。私、こういうのには疎いから助かるわ」
まどか「いいよ。全然っ!」
まどか「それじゃあまず帽子売り場にゴーだよ!」
78 :おなごがニット帽被ってると可愛いよね:2012/01/31(火) 01:54:36.95 ID:PYanwn0T0
帽子売り場
まどか「やっぱり冬の帽子の定番と言えば、ニット帽だよ!」
ほむら「……そうなの?」
まどか「うんっほむらちゃんにはー……白が似合うかなっ」
ほむら「白?……派手じゃない?」
まどか「それぐらいが丁度いいんだよっ」
まどか「女はなめられたらお終いなんだよっほむらちゃんっ!」
ほむら「そうなの?」
まどか「……ママがそう言ってた」
ほむら「ふふっ。そっか」
カブリカブリ
ほむら「……どう?」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:04:33.10 ID:PYanwn0T0
まどか「……」じー
ほむら「へ、変……かな?」
まどか「……」じー
ほむら「あの、まど」
まどか「すっっっごく似合ってるよっ!!」
ほむら「……そ、そう?」
まどか「うんっすっごく可愛いよっ!!」
まどか「やっぱりほむらちゃん美人さんだから、こういうのも似合うねっ!」
ほむら「あ、ありがと……」テレ
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:16:26.46 ID:PYanwn0T0
ほむら「……私に似合うんだったら、これ、まどかにも似合うんじゃないかしら」
まどか「え?わ、私はいいよっ!」
まどか「私、ほむらちゃんみたいに綺麗じゃないし……多分、似合わな」
かぶり
まどか「わっ!ほ、ほむらちゃん?」
ほむら「……」
まどか「に、似合ってないでしょ……やっぱり……」
ほむら「ううん」
ほむら「とっても似合ってて、可愛いわ」
まどか「そ、そう?」
ほむら「ええ」
まどか「……え、えへ……」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:21:23.58 ID:PYanwn0T0
ほむら「うーん……」
まどか「ど、どうしたの?」
ほむら「人に何か着せるのってなかなか面白いのね」
まどか「それは……うん」
ほむら「……私もまどかの帽子、選んでみていい?」
まどか「いいの?」
ほむら「ええ。選んでくれっぱしていうのも悪いし」
ほむら「選ぶのも、なかなか面白いもの」
まどか「そっか……てぃひひ」
まどか「そしたら、えらびっこだねっ」
ほむら「選びっこ……そうね」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:29:35.12 ID:PYanwn0T0
まどか「うんっ!あ、そうだっ」
まどか「どっちがお互いに似合ってるのを見つけ出すか、競争しない?」
ほむら「ええ、いいわよ」
まどか「それじゃあ……スタートっ!」
まどか「ほむらちゃんに黒はあんまり似合わないね」
ほむら「うーん……」
ほむら「うさ耳ニット帽」
まどか「そ、それは恥ずかしいよ……」
ほむら「そう?まどかなら似合うと思うんだけど……」
まどか「イー!」(目と鼻と口だけ出ているやつ着用
ほむら「なにやってるの……」
………
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:34:34.11 ID:PYanwn0T0
まどか「結局決まらなかったねー」
ほむら「そうね……色々ありすぎたのが問題だったわ」
まどか「てひひ、目移りしちゃったね」
まどか「でも何か買いたいなぁ……あ」
ほむら「まどか?」
まどか「ちょっと待っててっ!すぐ戻るからっ!」
ほむら「あ、まどかっ」
ほむら「行っちゃった……」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:38:07.34 ID:PYanwn0T0
―――――
まどか「お待たせ!ほむらちゃんっ」
ほむら「お帰り。……あら?何買ってきたの?」
まどか「てぃひひっ!なーいしょっ!」
まどか「それより、次いこ?」
ほむら「え、ええ……」
まどか「それじゃあしゅっぱーつ!」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:45:38.03 ID:PYanwn0T0
――――――――
外
まどか「わぁ……いつの間にか、外暗くなってたんだ」
ほむら「結構色々廻ったものね」
まどか「うん。……ね、ほむらちゃん」
ほむら「うん?」
まどか「ちょっと行きたいところあるんだけど、いい?」
ほむら「いいけど……まどか、時間は大丈夫なの?」
まどか「うんっ!今日は大丈夫っ」
ほむら「そう。なら、行きましょうか」
ほむら「……ところで、どこにいくの?」
まどか「それは着いてからのお楽しみっ!」
まどか「いこっ。ほむらちゃんっ」
ほむら「え、ええ……」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:50:28.21 ID:PYanwn0T0
ほむら「バスに乗るの?」
まどか「うん。行きたい所、ちょっと遠くだから」
まどか「でも、すぐに着くから大丈夫だよ」
ほむら「……」
ほむら「……そう」
まどか「うん。てぃひひっ!」
ほむら「……楽しみ」
まどか「……」
まどか「あ、バス来たよ」
まどか「乗ろ?ほむらちゃん」
ほむら「……ええ」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:54:08.52 ID:PYanwn0T0
バスの中
ほむら「私たち以外、誰もいないのね……」
まどか「てひひ。貸し切り状態だねっ」
まどか「あ、ほむらちゃん、一番後ろに座ろ?」
ほむら「……ええ」
まどか「よいしょっと」
まどか「ほむらちゃん、隣、どうぞっ」
ほむら「ええ」
発車します。ご注意ください
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:02:06.92 ID:PYanwn0T0
まどか「今日はとっても楽しかったね」
まどか「マミさんにも、さやかちゃんにも、杏子ちゃんにも、上条君にも会えたし」
ほむら「ええ。皆、元気そうで良かったわ」
まどか「うん。それに幸せそうだった」
まどか「……その後、ほむらちゃんと、着せ替えごっこしたり」
ほむら「まどかのかぶった帽子、とっても似合ってたわ」
まどか「てぃひひっ!ありがと」
まどか「ほむらちゃんの帽子もすごく似合ってたよっ」
ほむら「そう?ありがとう」
ほむら「あ、でも、……ふふっ!まどかのあの覆面は可笑しかったわ」
まどか「あーうん……あれねっ」
まどか「……今になってちょっと恥ずかしくなってきたよ……」
ほむら「ふふふっ!」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:08:01.35 ID:PYanwn0T0
まどか「その後も、色々廻ったよね……とっても、楽しかった」
ほむら「……うん」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん……寒くない?」
ほむら「ううん。寒くないわ」
ほむら「……こんなに近くにまどかがいてくれるんだもの」
まどか「……うん」
ほむら「まどかは……寒くない?」
まどか「うん。私も……寒くないよ」
まどか「こんなにほむらちゃんの、近くにいるんだもん」
まどか「寒いわけ、ないよ」
ほむら「……そう」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:11:22.48 ID:PYanwn0T0
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「あ、もうすぐ、着くよ」
ほむら「ホントにすぐだったわね」
まどか「てぃひひっ。でしょ?」
ほむら「……ええ」
終点。終点
バスが完全に止まってから、席をお立ちください
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:22:39.31 ID:PYanwn0T0
終点
本バスはこれより回送運転となります
本日は、ご利用、誠にありがとうございました
まどか「着いたねぇ……うう……寒い……」
ほむら「ふふ。そうね」
ほむら「……」
ほむら「……ここが、まどかの来たかった、場所?」
ほむら「なにも……無いのね……」
まどか「……」
まどか「あのね、もうちょっと歩くんだけど、いいかな?」
ほむら「……」
ほむら「ええ。構わないわ」
ほむら「貴女の行く所なら、何処へでも」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:28:47.09 ID:PYanwn0T0
まどか「……ありがと。ほむらちゃん」
ほむら「ふふっ」
まどか「あ、ねぇ、ほむらちゃん」
ほむら「……ええ」
ギュッ
まどか「てぃひひっ」
ほむら「ふふっ」
サクサク
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:37:26.19 ID:PYanwn0T0
終点 雪原の真中
まどか「ここだよ。ほむらちゃん」
ほむら「ここ?」
まどか「うん」
ほむら「そう……」
ほむら「……ふふ。本当に何もないわね」
ほむら「あるのは……足元に積もる雪だけ」
まどか「あるよ」
ほむら「……え?」
まどか「ここには沢山の物があるよ」
そう言ってまどかは微笑みながら、頭上へと指を差した
ほむら「……上?」
ほむら「……あ……」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:47:43.24 ID:PYanwn0T0
彼女の指の示す先、そこには、零れおちんばかりの、満点の星があった
まどか「ね?」
ほむら「……」
ほむら「……ふふ。そうね」
まどか「てひひっ」
まどか「ね、ほむらちゃん。一緒に星、見ない?」
ほむら「勿論。喜んで」
ほむらは深く頷いて見せる
まどかはそれに浮かべていた笑みを濃くすると、雪積もる丘に、そっと腰を降ろした
まどか「てぃひひっ冷たい」
腰を降ろしたと同時に、困ったような笑みを見せる
それにほむらも笑みを返すと、冷たい雪に怯むことなく、まどかの隣に腰を降ろした
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:54:00.87 ID:PYanwn0T0
ほむら「ふふ。冷たい」
まどか「てひひっ」
まどか「ね、ほむらちゃん」
ほむら「何?」
まどか「じゃーんっ」
ほむら「それって、さっき買ってた……」
まどか「うんっ。ながーいマフラーだよっ」
まどか「ほむらちゃんもうちょっとこっちに来て貰っていい?」
ほむら「ええ……」
まどか「ありがと。それで、これを……こうして……」
ほむら「あ……」
まどか「てぃひひっ!こうやって二人で巻けば、暖かいでしょ?」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:06:12.38 ID:PYanwn0T0
ほむら「……ええ。……とっても、暖かいわ」
まどか「てぃひひ、私もっ」
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「綺麗ね……」
まどか「うんっ」
まどか「ほむらちゃん。星座とか、わかる?」
ほむら「ええ。わかるわ」
ほむら「……ずっと空を見上げていたもの」
まどか「……そっか。なら、教えて貰っていい?」
ほむら「ええ。もちろん」
ほむら「……あれがね、オリオン座。それでその近くのペテルギウス、シリウス、プロキオンを繋げると……」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:14:07.37 ID:PYanwn0T0
ほむら「……それで、あの赤い星が、アルデバラン。そこからもう少し上に行くと、プレアデス星団があるわ」
ほむら「知ってるのはこんなところ……かしらね」
まどか「凄いなぁ……ほむらちゃん。物知りだね」
ほむら「ふふ。ありがと」
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「まどか、もうちょっと、傍に寄っていい?」
まどか「うんっ。どうぞ」
ほむら「……ありがと」
ほむら「……」
ほむら「……まどか、暖かい」
まどか「……ほむらちゃんも、暖かい」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:18:00.36 ID:PYanwn0T0
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「ねぇ、まどか」
まどか「……」
ほむら「これは、夢なの?」
まどか「……」
まどか「どうして?」
ほむら「……」
ほむら「だって……さやかも、杏子も、マミさんも」
ほむら「皆とっくに死んじゃってるんだもん」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:22:00.59 ID:PYanwn0T0
ほむら「皆だけじゃない」
まどか「……」
ほむら「……あなただって……いない……」
まどか「……」
ほむら「ねぇ、まどか」
まどか「……」
ほむら「これは、夢なの?」
まどか「……」
ほむら「それとも、もう、私は……」
まどか「……」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:23:46.78 ID:Zz+O5vLZ0
え
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:28:50.93 ID:PYanwn0T0
まどか「ほむらちゃんはどっちがいい?」
ほむら「……え?」
まどか「どっちがいい?」
ほむら「……」
まどか「ここを夢とするか」
まどか「そうしないのか」
ほむら「……」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:32:11.05 ID:PYanwn0T0
まどか「私としてはね。ほむらがちゃんがここを、夢じゃないって思ってくれた方が……うれしいの」
まどか「そうすれば、私たちはマミさんのお店に戻れるから」
まどか「あの、皆で笑い合えてた場所に」
まどか「でも、ここを夢とするなら……」
ほむら「……」
まどか「……どっちがいい?」
まどか「ほむらちゃんは、どっちがいい?」
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:37:50.87 ID:PYanwn0T0
ほむら「……」
ほむら「……ここは……」
まどか「……」
ほむら「ここは」
ほむら「夢よ」
まどか「……」
まどか「そっか……」
まどか「……残念」
―――――――
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:46:15.65 ID:PYanwn0T0
ほむら「……ん……」
ほむら「……ここ……」
ほむら「……」
ほむら「……寝ちゃったんだ……私……」
ほむら「……あれ?」
ほむら「こんなマフラー、私……」
うんっ。ながーいマフラーだよっ
ほむら「……あ……」
ほむら「……」
ほむら「……そっか……」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:51:35.30 ID:PYanwn0T0
ほむら「……ごめんね。まどか」
ほむら「私は、やり遂げなくちゃいけないの」
ほむら「貴女を救えなかった、罰として」
ほむら「そして、何より……」
ほむら「これが私の、意志だから」
ほむら「……」
ほむら「あ……」
ほむら「……雪……」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:52:03.41 ID:PYanwn0T0
―――うん。これからもっと寒くなるから
そうね……確かにこれから、寒くなるものね
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:52:27.31 ID:PYanwn0T0
おわり
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:54:12.86 ID:PYanwn0T0
一人の戦いとはかくも辛いものか……
もう見てる人いないと思うけど、見てくれた人はありがとう。そして、お疲れさまでした
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:54:56.05 ID:Zz+O5vLZ0
最高に乙
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:57:46.81 ID:FV6j9Efl0
乙
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当ブログについて
※欄103さんありがとうです。
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ほむら「ん……」
まどか「あ、おはよ!ほむらちゃんっ」
ほむら「……まど……か……?」
まどか「てひひ。そうだよ、まどかだよ」
ほむら「どう……して……?」
まどか「どうしてって……待ち合わせの約束してたでしょ?」
まどか「てひひっ!忘れちゃったの?」
ほむら「……」
ほむら「……ああ……」
ほむら「そう……ね。そうだったわね」
ほむら「ごめんなさい、うたた寝してしまっていたわ」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 22:40:15.26 ID:kGLYxuYd0
まどか「あ、もしかして……疲れてる?今日、遊びに行くの止める?」
ほむら「いえ。疲れてなんかいないわ」
ほむら「今日が楽しみ過ぎて、昨日ちょっと眠れなかったのよ」
まどか「てひひっ!そうなの?」
ほむら「ええ」
まどか「てひひ。私とおんなじだ」
ほむら「まどかも?」
まどか「うん。昨日からワクワクしちゃってっ」
まどか「おそろいだねっ!」
ほむら「……ふふっ。そうね」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 22:46:22.16 ID:kGLYxuYd0
まどか「さ、それじゃいこっかっ!」
ほむら「ええ」
まどか「あ、その前に……」
ほむら「え?」
まどか「えいっ!」ピタ
ほむら「ま、まどか?」
まどか「てひひ、やっぱりほむらちゃん、ほっぺ冷たい」
まどか「こんなところで寝てるからだよ?」
ほむら「……ふふ。そうね、これからは気をつけるわ」
まどか「うんっ」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 22:52:20.66 ID:kGLYxuYd0
ほむら「まどか」
まどか「え?」
ピタ
ほむら「ふふ。まどかのほっぺも冷たいわね」
まどか「……あ……」
ほむら「これでおそろい」
まどか「……てひひ。うんっ」
まどか「ほむらちゃん手、すっごくあったかい」
ほむら「まどかの手もね」
まどか「てぃひひっ!」
ほむら「ふふっ」
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 22:58:37.82 ID:kGLYxuYd0
ほむら「さ、頬も暖まった事だし……行きましょうか?」
まどか「うんっ!」
まどか「あ、ほむらちゃん、手、冷たくない?」
ほむら「……いえ。大丈夫よ」
まどか「でも、手も真っ赤……」
ほむら「これくらい大丈夫よ。だから気にしなくていいわ」
まどか「でも……」
まどか「あ、そうだっ」
まどか「ほむらちゃん。私の手袋貸してあげるっ」
ほむら「でも、そうしたらまどかが……」
まどか「いいのっ!はいっ!」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:04:52.33 ID:kGLYxuYd0
ほむら「そんな……って、片方だけ?」
まどか「うんっ!いいから着けてつけてっ!」
ほむら「え、ええ……」
ほむら「……着けたわ」
ギュッ
ほむら「……あ……」
まどか「てひひっ!」
まどか「こうやって着けてない方で繋ぎ合えば、あったかいでしょ?」
ほむら「……ええ。そうね」
まどか「てぃひひっ、いこ?ほむらちゃん」
ほむら「ええ」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:11:32.63 ID:kGLYxuYd0
ほむら「最初はどこに行く?」
まどか「うんとね、最初はマミさんのとこがいいかな」
ほむら「マミさんの?」
まどか「うんっ!まずはあったかい所で、何か食べてからの方が良いかなって思ったから」
ほむら「そうね。それが良いわ」
ほむら「丁度お腹も空いてきたことだし」
まどか「てひひっ。それじゃあマミさんの所で決定っ!」
まどか「それじゃあしゅっぱーつっ!」
ほむら「ふふ。しゅっぱーつ」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:18:15.34 ID:kGLYxuYd0
カランカラン
マミ「あ、いらっしゃいませ……って、鹿目さんと暁美さんか」
まどか「こんにちは、マミさんっ!」
ほむら「こんにちは」
マミ「ええ。いらっしゃい。二人とも」
マミ「……あら?手、繋いじゃって……」
マミ「今日はデート?」
まどか「はいっ。そうなんです!」
まどか「今日はほむらちゃんとお友達デートなんですっ」
ほむら「ふふっ」
マミ「あら、良いわね。羨ましい」
まどか「てぃひひっ!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:26:05.14 ID:kGLYxuYd0
マミ「私もそんな相手が欲しいわ」
まどか「マミさんならすぐ出来ますよっ」
まどか「マミさん。すっごく綺麗ですもん!」
ほむら「そうね。マミさんならすぐに出来ると思うわ」
マミ「ふふ。ありがとね。鹿目さん、暁美さん」
まどか「てひひっ」
マミ「ふふ。……えっと、注文はどうする?」
マミ「飲み物はいつもので良い?」
まどか「はいっ!注文は……何にしようかな……」
ほむら「私はサンドイッチで」
ほむら「飲み物はいつものでいいわ」
マミ「はい。ご注文承りました」ニコ
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:32:35.83 ID:kGLYxuYd0
まどか「あ、ほ、ほむらちゃん早いよっ」
ほむら「ふふ。もう決まってたから」
マミ「暁美さん、いつもこれだもんね」
マミ「でも、たまには他のを頼んでくれたら、料理のし甲斐があるんだけどなぁ」
ほむら「考えておくわ」
マミ「考えるつもりないでしょ?」
ほむら「あら、どうして解ったの?」
マミ「解らないと思って?」
ほむら「……ふふ」
マミ「ふふふっ」
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:39:40.67 ID:kGLYxuYd0
まどか「むーっ」
ほむら「まどか?」
まどか「ほむらちゃんマミさんと仲良しだ」
まどか「私とのデートなのに」
ほむら「ふふ。ごめんね、まどか」
まどか「もーっ」
マミ「あらあら、ごめんなさいね、鹿目さん」
まどか「知りませんっ」
マミ「許して、ね?鹿目さん」
マミ「ホットケーキ一枚サービスするからっ」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:47:00.32 ID:kGLYxuYd0
まどか「え?良いんですかっ?」
マミ「ええ。鹿目さんの暁美さんを取っちゃったお詫びに、ね」
まどか「やったぁっ!ありがとうございますっマミさんっ!」
マミ「ふふふっ」
ほむら「ふふっ」
まどか「な、なんで笑ってるのっ?」」
マミ「ふふ、それで、注文はどうする?」
まどか「うー……ええと……それじゃあ私もほむらちゃんと一緒で!」
マミ「はい。かしこまりました」ニコ
マミ「それじゃあちょっと待っててね?」
まどか「はーいっ」
ほむら「ええ」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:48:48.63 ID:xtDGfg1s0
まどかの中では
ほむら<<<ホットケーキ×1 なのか…
(´;ω;`)
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:54:28.43 ID:1eKuI8cH0
甘いものに釣られちゃうかわいい
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:54:46.35 ID:WRn9c/HG0
>>35
そのくらいでいいじゃない。重すぎるのもアレだしw
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/30(月) 23:57:04.04 ID:kGLYxuYd0
カランカラン
杏子「おーあったけぇっ!」
さやか「早く入んなさいよっ杏子!寒いでしょっ」
恭介「まぁまぁさやか……」
マミ「いらっしゃいませ……ってあら?」
まどか「さやかちゃんっ!それに杏子ちゃんも上条君もっ」
ほむら「久しぶりね」
杏子「おっす。まどか、ほむら、マミさん。久しぶり」
さやか「おーまどかにほむら、あんたたちも来てたんだ!」
恭介「こんにちは」
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:07:45.80 ID:PYanwn0T0
マミ「あらあら、大所帯ね」
さやか「ちわっす!マミさんっ!」
マミ「こんにちは。佐倉さんもだいぶ久しぶりね」
さやか「さっきばったりと出くわしたんですよっ!ね、杏子」
杏子「ああ。……デート中のこいつらとな」
杏子「見せ付けてくれちゃって、うざったいたらなかったよ」
恭介「いやぁ……」
さやか「へっへっへ……」
杏子「いや、褒めてねーからな?」
さやか「わかってるわよー」
マミ「ふふふっ。やっぱりあなたたち仲良いわよね」
杏子「はっ誰が」
さやか「はっはっは!照れんなよ杏子ー!」
杏子「照れてねぇよ!」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:11:08.40 ID:tp2OpJ3w0
まさかの恭さや
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:18:32.58 ID:PYanwn0T0
杏子「ったく……」
マミ「ふふ。注文はどうする?」
杏子「飲みもんはいつもの、あと、ハンバーガーちょうだい」
杏子「肉は大きくな!」
マミ「別途料金が付くわよ?」
杏子「あー?けちけちしないでよマミさーんっ」
マミ「だーめ」
杏子「ちっ」
さやか「あたしはBTBサンドの飲み物はいつものでっ!」
さやか「恭介はホットドッグとコーヒーで良いよね?」
恭介「うん。ありがとう。さやか」
さやか「へへ。以上でおねがいしまーすっ!」
マミ「はい。かしこまりました」ニコ
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:26:48.53 ID:PYanwn0T0
まどか「さやかちゃんも上条くんとデートなの?」
さやか「うん。これからクラシックのコンサートに行くことになってんの」
さやか「まどかもほむらとデート?」
まどか「うんっ!お友達デートっ」
さやか「おおーお熱いねぇお二人さんっ!」
まどか「てぃひひっ!」
ほむら「貴女に言われたくないわね」
さやか「そ、そう?そう見えちゃう?」
さやか「いやーそう見えちゃうんだって恭介っ!困ったなぁ!」
恭介「照れるな……」
ほむら「……」
杏子「な?さっきまでのあたしの気持ちが解ったろ?」
ほむら「ええ……」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:37:43.34 ID:PYanwn0T0
ほむら「今回は旅から比較的早く戻ってきたわね」
杏子「あー……なんか、戻ってきたくなってな」
まどか「マミさんに会いたくなったの?」
杏子「ち、ちげーよっ!」
マミ「あら?そうなの?」
杏子「ちげーっつうのっ!」
マミ「ふふ。うれしいわっ」
杏子「聞けよ人の話っ!」
ほむら「あら?あなたはマミさんに会えて嬉しくないの?」
杏子「な……」
マミ「そうなの……?佐倉さん」
杏子「う……」
59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:45:55.31 ID:PYanwn0T0
マミ「私は佐倉さんに会えてこんなに嬉しいのに……酷いわっ」およよ…
まどか「杏子ちゃん酷い……」
ほむら「最低ね」
さやか「あーあ。杏子、そんな奴だったんだ」
恭介「……佐倉さん……君は……」
杏子「……くっ……くう……!」
杏子「……あー嬉しいよ!マミさんに会えて嬉しいよ!」
杏子「これで良いんだろ!」
マミ「ふふふっ!」ほむら「ふふ」まどか「てぃひひっ!」さやか「あははっ」恭介「ははっ」
杏子「あー!最低だこいつら!ありえねぇ!」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:51:28.48 ID:PYanwn0T0
マミ「……でも、本当に会えてうれしいわ」
マミ「お帰り。佐倉さん」
杏子「……」カァ
杏子「い、いいから!さっさと料理作れよ!」
マミ「はーい」
杏子「ったく……」
まどか「杏子ちゃん」
杏子「あ?何だよ!」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 00:52:41.71 ID:PYanwn0T0
まどか「お帰り」
ほむら「お帰りなさい。杏子」
さやか「お帰り。杏子」
恭介「お帰り。佐倉さん」
杏子「……」
杏子「お前らってホント……」
杏子「……」
杏子「……ただいま」ボソ
マミ「……」クス
66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:04:31.39 ID:PYanwn0T0
マミ「はい。いつもの飲み物四つと、コーヒーお待ちどうさま」
さやか「おー!来た来た!」
杏子「お、サンキュ」
まどか「やっぱりマミさんのお店って言ったらこれだよねっ!」
ほむら「ええ」
さやか「だねー」
杏子「ああ」
まどほむあんさや「マミさんの紅茶っ!」
マミ「ふふ。冷めないうちにどうぞ」ニコ
「「「「「いっただきまーすっ」」」」」
67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:11:31.86 ID:PYanwn0T0
―――――
まどか「ふぅ。ごちそうさまでしたっマミさんっ!」
まどか「料理も紅茶も、とっても美味しかったです!」
ほむら「ええ。とても美味しかったわ」
マミ「ふふ。ありがとうございました」
さやか「ん?まどかとほむらもう行くの?」
ほむら「ええ」
まどか「うん。これから色々廻りたいからっ」
さやか「そっか。それじゃあお幸せにっ」
まどか「てひひ。さやかちゃん達もね」
さやか「当然よっ!」
恭介「ありがとう。鹿目さん」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:17:29.99 ID:PYanwn0T0
杏子「行くのか」
まどか「うんっ」
杏子「そっか。それじゃあ達者でな」
ほむら「貴女もね」
杏子「わーってるっての」
まどか「てぃひひっ!……あ、マミさんお代」
マミ「今日は良いわ。私のおごり」
まどか「え、でも……」
マミ「いいの。その代わりそのお金をお互いの為に使ってあげて?」
まどか「……ありがとうございますっ!」ペコ
ほむら「ありがとう」ペコ
杏子「じゃあアタシもマミさんのおごり……」
マミ「あなたはダメ」
杏子「なんでだよっ!
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:22:36.74 ID:PYanwn0T0
まどか「てぃひひっ!」
ほむら「ふふ」
マミ「ふふふっ」
杏子「……ははっ」
ほむら「……それじゃあね。皆」
マミ「ええ。それじゃあ」
杏子「おう。じゃあな」
さやか「じゃーにー」
恭介「さよなら」
まどか「……いこ?ほむらちゃん」
ほむら「ええ。まどか」
カランカラン
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:31:45.37 ID:PYanwn0T0
まどか「おいしかったねーっ!やっぱりマミさんの料理は最高だよっ」
ほむら「ええ」
ほむら「……次はどこに行く?」
まどか「お買いもの!」
ほむら「買い物?」
まどか「うん。これからもっと寒くなるから、何か暖かいもの買いたいなって思ってたの」
ほむら「そうね……確かにこれから寒くなるものね」
まどか「でしょっ!じゃあ服屋さんにいこっ!」
ほむら「ええ。そうね」
まどか「あ、ほむらちゃんっ」
ほむら「……ええ」
ギュッ
まどか「てぃひひっ」
ほむら「ふふっ」
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 01:39:46.95 ID:PYanwn0T0
服屋
まどか「とうちゃくっ!」
ほむら「沢山あるのね……」
まどか「うんっ。よりどりみどりだよっ!ほむらちゃんっ!」
ほむら「ふふっ そうね」
まどか「ね、ほむらちゃんに似合いそうなもの、選んであげる!」
ほむら「いいの?」
まどか「うん。任せてっ!」
ほむら「ありがとう。私、こういうのには疎いから助かるわ」
まどか「いいよ。全然っ!」
まどか「それじゃあまず帽子売り場にゴーだよ!」
78 :おなごがニット帽被ってると可愛いよね:2012/01/31(火) 01:54:36.95 ID:PYanwn0T0
帽子売り場
まどか「やっぱり冬の帽子の定番と言えば、ニット帽だよ!」
ほむら「……そうなの?」
まどか「うんっほむらちゃんにはー……白が似合うかなっ」
ほむら「白?……派手じゃない?」
まどか「それぐらいが丁度いいんだよっ」
まどか「女はなめられたらお終いなんだよっほむらちゃんっ!」
ほむら「そうなの?」
まどか「……ママがそう言ってた」
ほむら「ふふっ。そっか」
カブリカブリ
ほむら「……どう?」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:04:33.10 ID:PYanwn0T0
まどか「……」じー
ほむら「へ、変……かな?」
まどか「……」じー
ほむら「あの、まど」
まどか「すっっっごく似合ってるよっ!!」
ほむら「……そ、そう?」
まどか「うんっすっごく可愛いよっ!!」
まどか「やっぱりほむらちゃん美人さんだから、こういうのも似合うねっ!」
ほむら「あ、ありがと……」テレ
81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:16:26.46 ID:PYanwn0T0
ほむら「……私に似合うんだったら、これ、まどかにも似合うんじゃないかしら」
まどか「え?わ、私はいいよっ!」
まどか「私、ほむらちゃんみたいに綺麗じゃないし……多分、似合わな」
かぶり
まどか「わっ!ほ、ほむらちゃん?」
ほむら「……」
まどか「に、似合ってないでしょ……やっぱり……」
ほむら「ううん」
ほむら「とっても似合ってて、可愛いわ」
まどか「そ、そう?」
ほむら「ええ」
まどか「……え、えへ……」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:21:23.58 ID:PYanwn0T0
ほむら「うーん……」
まどか「ど、どうしたの?」
ほむら「人に何か着せるのってなかなか面白いのね」
まどか「それは……うん」
ほむら「……私もまどかの帽子、選んでみていい?」
まどか「いいの?」
ほむら「ええ。選んでくれっぱしていうのも悪いし」
ほむら「選ぶのも、なかなか面白いもの」
まどか「そっか……てぃひひ」
まどか「そしたら、えらびっこだねっ」
ほむら「選びっこ……そうね」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:29:35.12 ID:PYanwn0T0
まどか「うんっ!あ、そうだっ」
まどか「どっちがお互いに似合ってるのを見つけ出すか、競争しない?」
ほむら「ええ、いいわよ」
まどか「それじゃあ……スタートっ!」
まどか「ほむらちゃんに黒はあんまり似合わないね」
ほむら「うーん……」
ほむら「うさ耳ニット帽」
まどか「そ、それは恥ずかしいよ……」
ほむら「そう?まどかなら似合うと思うんだけど……」
まどか「イー!」(目と鼻と口だけ出ているやつ着用
ほむら「なにやってるの……」
………
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:34:34.11 ID:PYanwn0T0
まどか「結局決まらなかったねー」
ほむら「そうね……色々ありすぎたのが問題だったわ」
まどか「てひひ、目移りしちゃったね」
まどか「でも何か買いたいなぁ……あ」
ほむら「まどか?」
まどか「ちょっと待っててっ!すぐ戻るからっ!」
ほむら「あ、まどかっ」
ほむら「行っちゃった……」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:38:07.34 ID:PYanwn0T0
―――――
まどか「お待たせ!ほむらちゃんっ」
ほむら「お帰り。……あら?何買ってきたの?」
まどか「てぃひひっ!なーいしょっ!」
まどか「それより、次いこ?」
ほむら「え、ええ……」
まどか「それじゃあしゅっぱーつ!」
89 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:45:38.03 ID:PYanwn0T0
――――――――
外
まどか「わぁ……いつの間にか、外暗くなってたんだ」
ほむら「結構色々廻ったものね」
まどか「うん。……ね、ほむらちゃん」
ほむら「うん?」
まどか「ちょっと行きたいところあるんだけど、いい?」
ほむら「いいけど……まどか、時間は大丈夫なの?」
まどか「うんっ!今日は大丈夫っ」
ほむら「そう。なら、行きましょうか」
ほむら「……ところで、どこにいくの?」
まどか「それは着いてからのお楽しみっ!」
まどか「いこっ。ほむらちゃんっ」
ほむら「え、ええ……」
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:50:28.21 ID:PYanwn0T0
ほむら「バスに乗るの?」
まどか「うん。行きたい所、ちょっと遠くだから」
まどか「でも、すぐに着くから大丈夫だよ」
ほむら「……」
ほむら「……そう」
まどか「うん。てぃひひっ!」
ほむら「……楽しみ」
まどか「……」
まどか「あ、バス来たよ」
まどか「乗ろ?ほむらちゃん」
ほむら「……ええ」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 02:54:08.52 ID:PYanwn0T0
バスの中
ほむら「私たち以外、誰もいないのね……」
まどか「てひひ。貸し切り状態だねっ」
まどか「あ、ほむらちゃん、一番後ろに座ろ?」
ほむら「……ええ」
まどか「よいしょっと」
まどか「ほむらちゃん、隣、どうぞっ」
ほむら「ええ」
発車します。ご注意ください
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:02:06.92 ID:PYanwn0T0
まどか「今日はとっても楽しかったね」
まどか「マミさんにも、さやかちゃんにも、杏子ちゃんにも、上条君にも会えたし」
ほむら「ええ。皆、元気そうで良かったわ」
まどか「うん。それに幸せそうだった」
まどか「……その後、ほむらちゃんと、着せ替えごっこしたり」
ほむら「まどかのかぶった帽子、とっても似合ってたわ」
まどか「てぃひひっ!ありがと」
まどか「ほむらちゃんの帽子もすごく似合ってたよっ」
ほむら「そう?ありがとう」
ほむら「あ、でも、……ふふっ!まどかのあの覆面は可笑しかったわ」
まどか「あーうん……あれねっ」
まどか「……今になってちょっと恥ずかしくなってきたよ……」
ほむら「ふふふっ!」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:08:01.35 ID:PYanwn0T0
まどか「その後も、色々廻ったよね……とっても、楽しかった」
ほむら「……うん」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん……寒くない?」
ほむら「ううん。寒くないわ」
ほむら「……こんなに近くにまどかがいてくれるんだもの」
まどか「……うん」
ほむら「まどかは……寒くない?」
まどか「うん。私も……寒くないよ」
まどか「こんなにほむらちゃんの、近くにいるんだもん」
まどか「寒いわけ、ないよ」
ほむら「……そう」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:11:22.48 ID:PYanwn0T0
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「あ、もうすぐ、着くよ」
ほむら「ホントにすぐだったわね」
まどか「てぃひひっ。でしょ?」
ほむら「……ええ」
終点。終点
バスが完全に止まってから、席をお立ちください
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:22:39.31 ID:PYanwn0T0
終点
本バスはこれより回送運転となります
本日は、ご利用、誠にありがとうございました
まどか「着いたねぇ……うう……寒い……」
ほむら「ふふ。そうね」
ほむら「……」
ほむら「……ここが、まどかの来たかった、場所?」
ほむら「なにも……無いのね……」
まどか「……」
まどか「あのね、もうちょっと歩くんだけど、いいかな?」
ほむら「……」
ほむら「ええ。構わないわ」
ほむら「貴女の行く所なら、何処へでも」
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:28:47.09 ID:PYanwn0T0
まどか「……ありがと。ほむらちゃん」
ほむら「ふふっ」
まどか「あ、ねぇ、ほむらちゃん」
ほむら「……ええ」
ギュッ
まどか「てぃひひっ」
ほむら「ふふっ」
サクサク
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:37:26.19 ID:PYanwn0T0
終点 雪原の真中
まどか「ここだよ。ほむらちゃん」
ほむら「ここ?」
まどか「うん」
ほむら「そう……」
ほむら「……ふふ。本当に何もないわね」
ほむら「あるのは……足元に積もる雪だけ」
まどか「あるよ」
ほむら「……え?」
まどか「ここには沢山の物があるよ」
そう言ってまどかは微笑みながら、頭上へと指を差した
ほむら「……上?」
ほむら「……あ……」
108 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:47:43.24 ID:PYanwn0T0
彼女の指の示す先、そこには、零れおちんばかりの、満点の星があった
まどか「ね?」
ほむら「……」
ほむら「……ふふ。そうね」
まどか「てひひっ」
まどか「ね、ほむらちゃん。一緒に星、見ない?」
ほむら「勿論。喜んで」
ほむらは深く頷いて見せる
まどかはそれに浮かべていた笑みを濃くすると、雪積もる丘に、そっと腰を降ろした
まどか「てぃひひっ冷たい」
腰を降ろしたと同時に、困ったような笑みを見せる
それにほむらも笑みを返すと、冷たい雪に怯むことなく、まどかの隣に腰を降ろした
112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 03:54:00.87 ID:PYanwn0T0
ほむら「ふふ。冷たい」
まどか「てひひっ」
まどか「ね、ほむらちゃん」
ほむら「何?」
まどか「じゃーんっ」
ほむら「それって、さっき買ってた……」
まどか「うんっ。ながーいマフラーだよっ」
まどか「ほむらちゃんもうちょっとこっちに来て貰っていい?」
ほむら「ええ……」
まどか「ありがと。それで、これを……こうして……」
ほむら「あ……」
まどか「てぃひひっ!こうやって二人で巻けば、暖かいでしょ?」
114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:06:12.38 ID:PYanwn0T0
ほむら「……ええ。……とっても、暖かいわ」
まどか「てぃひひ、私もっ」
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「綺麗ね……」
まどか「うんっ」
まどか「ほむらちゃん。星座とか、わかる?」
ほむら「ええ。わかるわ」
ほむら「……ずっと空を見上げていたもの」
まどか「……そっか。なら、教えて貰っていい?」
ほむら「ええ。もちろん」
ほむら「……あれがね、オリオン座。それでその近くのペテルギウス、シリウス、プロキオンを繋げると……」
115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:14:07.37 ID:PYanwn0T0
ほむら「……それで、あの赤い星が、アルデバラン。そこからもう少し上に行くと、プレアデス星団があるわ」
ほむら「知ってるのはこんなところ……かしらね」
まどか「凄いなぁ……ほむらちゃん。物知りだね」
ほむら「ふふ。ありがと」
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「まどか、もうちょっと、傍に寄っていい?」
まどか「うんっ。どうぞ」
ほむら「……ありがと」
ほむら「……」
ほむら「……まどか、暖かい」
まどか「……ほむらちゃんも、暖かい」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:18:00.36 ID:PYanwn0T0
ほむら「……」
まどか「……」
ほむら「ねぇ、まどか」
まどか「……」
ほむら「これは、夢なの?」
まどか「……」
まどか「どうして?」
ほむら「……」
ほむら「だって……さやかも、杏子も、マミさんも」
ほむら「皆とっくに死んじゃってるんだもん」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:22:00.59 ID:PYanwn0T0
ほむら「皆だけじゃない」
まどか「……」
ほむら「……あなただって……いない……」
まどか「……」
ほむら「ねぇ、まどか」
まどか「……」
ほむら「これは、夢なの?」
まどか「……」
ほむら「それとも、もう、私は……」
まどか「……」
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:23:46.78 ID:Zz+O5vLZ0
え
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:28:50.93 ID:PYanwn0T0
まどか「ほむらちゃんはどっちがいい?」
ほむら「……え?」
まどか「どっちがいい?」
ほむら「……」
まどか「ここを夢とするか」
まどか「そうしないのか」
ほむら「……」
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:32:11.05 ID:PYanwn0T0
まどか「私としてはね。ほむらがちゃんがここを、夢じゃないって思ってくれた方が……うれしいの」
まどか「そうすれば、私たちはマミさんのお店に戻れるから」
まどか「あの、皆で笑い合えてた場所に」
まどか「でも、ここを夢とするなら……」
ほむら「……」
まどか「……どっちがいい?」
まどか「ほむらちゃんは、どっちがいい?」
125 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:37:50.87 ID:PYanwn0T0
ほむら「……」
ほむら「……ここは……」
まどか「……」
ほむら「ここは」
ほむら「夢よ」
まどか「……」
まどか「そっか……」
まどか「……残念」
―――――――
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:46:15.65 ID:PYanwn0T0
ほむら「……ん……」
ほむら「……ここ……」
ほむら「……」
ほむら「……寝ちゃったんだ……私……」
ほむら「……あれ?」
ほむら「こんなマフラー、私……」
うんっ。ながーいマフラーだよっ
ほむら「……あ……」
ほむら「……」
ほむら「……そっか……」
127 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:51:35.30 ID:PYanwn0T0
ほむら「……ごめんね。まどか」
ほむら「私は、やり遂げなくちゃいけないの」
ほむら「貴女を救えなかった、罰として」
ほむら「そして、何より……」
ほむら「これが私の、意志だから」
ほむら「……」
ほむら「あ……」
ほむら「……雪……」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:52:03.41 ID:PYanwn0T0
―――うん。これからもっと寒くなるから
そうね……確かにこれから、寒くなるものね
129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:52:27.31 ID:PYanwn0T0
おわり
130 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:54:12.86 ID:PYanwn0T0
一人の戦いとはかくも辛いものか……
もう見てる人いないと思うけど、見てくれた人はありがとう。そして、お疲れさまでした
131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:54:56.05 ID:Zz+O5vLZ0
最高に乙
132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/01/31(火) 04:57:46.81 ID:FV6j9Efl0
乙
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当ブログについて
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 00:42: :editほむほむかわゆす。
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 01:03: :editこれは合いの手入れないで正解
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 01:08: :edit泣きながらぷんたのAAワロタ
作ったやつめww -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 01:10: :editまどかがやけにてひひてひひ笑いまくってるからなんか変だと思ったら・・・
最初魔女かと思った -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 01:24: :edit※4
魔女で合ってると思うよ
まどか魔女の天国なんじゃないの -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 01:27: :editほむらちゃんのふとももにおにんにんはさみたいよぉ
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 02:07: :editあ、あーやめてよ
こういう話に弱いんだよ俺
切ないなあちくしょう -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 02:18: :editこれは本編終了からずっと後って事かな?
-
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 03:24: :edit8
そういう訳ではないんじゃない?作者がどういう意図かは分からんけど
魔女化したまどかの結界か、ワルプルギス戦全滅後のほむらの夢か
解釈の仕様は色々あるね -
名前: 通常のナナシ #cMnBD31A: 2012/02/27(月) 03:37: :edit白い息 その先の 冬の星座に伸ばした手
いつかその手を握り返してくれる日が来ると信じて -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 04:08: :editでだしてkanon思い出した
こういう切ないの増えてほしいような増えてほしくないような複雑な気持ちだよ…ちくしょうグスッ -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 04:38: :edit俺も本編終了からずっと後である設定だと理解したぜ
よかったけど切ないなあ…せつないなあ -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/27(月) 18:44: :editほむほむ...切ないなあ...
-
名前: 究極の名無し #-: 2012/02/28(火) 06:52: :edit上条どこで死んだwww
-
名前: #-: 2012/02/29(水) 02:32: :edit先に死ぬのが不幸なのか、残されたものが不幸なのか
どっちだろうなぁ -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/02/29(水) 04:12: :editクリームヒルトの天国オチかと警戒しながら読んでたら違って安心した…とはいえやっぱ切ないね、改編後の世界は
乙 -
名前: 通常のナナシ #-: 2012/03/29(木) 16:15: :editしんみり
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.