2011/01/27(木)
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:19:37.04 ID:k6I3GUJuO
ピンポーン
タッキュウビンデース
シャア「ムッ、宅急便か」
シャア「アルテイシア……買い物に行ってるんだったな」
シャア「仕方がない。私が出るか」
ピンポーン
タッキュウビンデース
シャア「ムッ、宅急便か」
シャア「アルテイシア……買い物に行ってるんだったな」
シャア「仕方がない。私が出るか」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:21:05.39 ID:k6I3GUJuO
シャアの部屋
シャア「……さて、私宛で送られて来たこの高級そうな鞄は一体何だ?」
シャア「鞄の中に何か入ってるのか?」パカッ
シャア「! 人形?」
シャア「これは随分とリアルに造られてるな。私が持ってるフィギュアを軽く凌駕している」
シャア「一体どこのメーカーだ? ……ん、これはゼンマイか?」
シャア「このゼンマイで人形を巻けばいいのか?」
シャア「巻く所はどこだ? ……あった」
シャア「よし、ネジを巻くか」ギリギリギリ
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:22:28.00 ID:k6I3GUJuO
真紅『パチ!』
ギギギギッ
シャア「オオッ! 動いたぞ!」
ギギギ、ギギ…ギ……
真紅「貴方が私のネジを巻いたの?」
シャア「!!!?」
真紅「私は真紅。誇り高きローゼンメイデン第5ドール」
シャア「しゃ、喋った!?」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:24:01.52 ID:k6I3GUJuO
真紅「人間、お前の名は?」
シャア「ええい!! 何だ貴様は? ただの人形じゃないのか?」
真紅「質問に答えなさい人間。お前の名は?」
シャア「一体何なのだ? なぜ喋れる? どこのメーカーだ?」
真紅「だわさ!」パチィン!
シャア「もぴゅう!?」
真紅「さっきから名前を聞いてるんだけど。早く答えなさい」
シャア「……シャア・アズナブルだ」ヒリヒリ
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:31:41.65 ID:OPJZbf3m0
赤=シャア
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:33:34.11 ID:k6I3GUJuO
真紅「そう。シャアと言うのね」
シャア「貴様は何者だ?」
真紅「さっき言ったじゃない。私は真紅。誇り高きローゼンメイデン第5ドールよ」
シャア「ローゼンメイデン? ドール?」
真紅「私達はお父様……ローゼンによって造られたドール。私の他に6体、つまり私を入れて7体いるの。
私達はアリスゲームと言う名のゲームで永い間姉妹同士で闘っているのよ。
そしてアリスゲームで生き残った一体だけが究極の少女『アリス』になる事が出来て、お父様に会う資格を得られる。私達はお父様に会う為に造られた存在なの」
シャア「信じられんな。こんな事が現実にあるとは……」
真紅「貴方が巻いたと言うことは貴方は巻く方を選んだのね」
シャア「巻く方?」
真紅「『まきますか、まきませんか』って来なかった?」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:35:34.78 ID:k6I3GUJuO
シャア「『まきますか、まきませんか』……あれか!」
シャア「確か私の携帯電話に変なメールが来てたな。『まきますか、まきませんか』と」
シャア「中学生である私は若さ故の過ちか、『まきます』を選んでしまった」
シャア「いつ変な請求が来るかと怯えていたがまさかあのメールがこれの事だったとはな」
真紅「そういう訳だから。シャア、早速だけど私と契約しなさい」
シャア「契約?」
真紅「ドールはマスターとなる者と契約し、マスターから力を貰うの」
真紅「まあ貰うって言うよりは半ば強制的に貴方から力を吸収すると言った方が正しいわね」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:37:33.81 ID:k6I3GUJuO
シャア「吸収だと!? 貴様、私を干物にする気か?」
真紅「安心して。常に貴方から力を吸収する訳ではないわ。アリスゲームで闘う時くらいだから」
真紅「そして契約したら貴方は私の下僕となるのよ」
シャア「!! 下僕だと!?」
真紅「そうよ」
シャア「私はSMプレイには興味ない! 私をそっちの世界に連れていく気だな?」
真紅「そっちの世界じゃないわよ。ただの主従関係。変な想像しないで」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:39:13.96 ID:k6I3GUJuO
真紅「シャア、私と契約しなさい」
シャア「ええい! 私は断固として反対だ!! 誰が貴様の様な人形の下僕になるものか!!!」
真紅「だわっさぁ!」バチィン!
シャア「ひでぶ!?」
真紅「契約しなさい」
シャア「……ああ」ヒリヒリ
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:41:15.07 ID:k6I3GUJuO
シャア「それで、君とどうやって契約をすればいいのだ?」
真紅「この指輪にキスをして。そうすれば契約成立なのだわ」
シャア「まさか人形にキスをする事になるとはな」チュッ
パアアアア
真紅「契約成立ね」
シャア「ん? 私の左手の薬指に指輪が」
真紅「それが契約成立の証。その指輪を通して貴方から力を貰うの」
真紅「ちなみに契約してる間はその指輪は抜けないから」
シャア「何だと? そんな訳……ぐぬぬ、抜けない」ギギギギ
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:42:53.74 ID:k6I3GUJuO
シャア「本当に抜けないな。学校の時が面倒だな」
真紅「……シャア、一つ聞きたい事があるんだけど」
シャア「何だ?」
真紅「どうして貴方は仮面を被っているの?」
シャア「気にするな」
シャア「一応素顔を見せておこう」ズポッ
真紅「あらイケメン」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:45:21.49 ID:k6I3GUJuO
真紅「そういえば貴方の部屋って色んな人形が置いてあるのね」
シャア「ああ。私の大切な宝物だ」
真紅「あの角が生えた赤いのは何?」
シャア「ザクだ。私専用で特に気に入っているプラモだ」
真紅「女の子の人形もあるわね」
シャア「彼女達も私のお気に入りだよ」
真紅「良かったわね貴方(貴女)達。良い持ち主に出会えて」
真紅「でもこの人形達、肌の露出が多いわね。あの人形なんてパンツ丸見えじゃない。破廉恥だわ」
シャア「し、仕様だから仕方がない」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:48:00.10 ID:k6I3GUJuO
真紅「まあいいわ。シャア、紅茶を用意しなさい」
シャア「紅茶だと? なぜ私が用意しなければならないのだ? いやそれよりも人形の癖に紅茶を飲むのか?」
真紅「紅茶くらい飲むわ。と言うより私達だって飲み食いはするわ。それよりもシャア、貴方は私の下僕でしょ? 早く用意しなさい」
シャア「私は紅茶よりも緑茶が好みなんだ。それに家には紅茶などない」
真紅「紅茶くらいちゃんと用意しときなさい。ダメな男ね」
シャア「どの家にも紅茶があると言う君の考えがおかしいのだよ」
真紅「何? 下僕の癖に生意気ね」
シャア「生意気で悪かったな……待てよ、そういえばアルテイシアが紅茶が好きだったな」
真紅「アルテイシア?」
シャア「私の妹だ」
真紅「そう。なら早速アルテイシアを呼びに行きなさい」
シャア「アルテイシアは今買い物中だ。それに君の事をどう説明すればいいのやら……」
セイラ「兄さん、ファミチキ買って来たわよ」ガチャ
シャア「!!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:50:30.51 ID:k6I3GUJuO
シャア「ア、アルテイシア、意外と早かったな」
セイラ「そう? いつも通りに戻って来たけど……兄さん、それ……」
シャア「アルテイシア、これには深い訳があってだな」アセアセ
ボトン(ファミチキが入った袋が落ちる音)
セイラ「兄さんが……キャスバル兄さんがダッチワイフを……しかも幼女。とうとうフィギュアに飽きたらずそっちにまで」ワナワナ
シャア「違う! アルテイシア! これは違うんだ!」
セイラ「イヤアアアアアアア!!!!!」
真紅「五月蝿いわね。静かにしなさい」
セイラ「!! ダッチワイフが喋った!?」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:53:21.36 ID:k6I3GUJuO
数分後
セイラ「まあお父様を。苦労してるのね」
真紅「わかってくれたようね」
セイラ「さっきは取り乱してごめんなさいね真紅さん。兄さん、ロリコンで変態でヘタレでクズな所があるから誤解しちゃった」
真紅「いいのよ。悪いのはこの下僕だから」
セイラ「ふふ、本当よね」
シャア「……」
セイラ「そういえば自己紹介をしてなかったわね。私はアルテイシアって言うの。よろしくね」
真紅「よろしく。アルテイシア」
真紅「アルテイシア、頼みたい事があるんだけど。紅茶を用意してくれないかしら?」
セイラ「わかったわ。今、用意するから」ガチャ、バタン
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:55:06.04 ID:k6I3GUJuO
真紅「シャア、良い妹を持ってるわね」
シャア「自慢の妹さ」
真紅「そういえばさっきアルテイシアが悲鳴をあげたのになぜ親は来なかったの?」
シャア「私の両親は海外出張で基本的に家にはいないんだ。私とアルテイシアの二人暮らしなのだよ」
真紅「……そう、大変ね」
シャア「……真紅、一つ聞きたいことがあるのだが」
真紅「何?」
シャア「君はさっきお父上に会うためには姉妹同士で争って生き残った一体だけが会えると言ったな?」
真紅「そうよ」
シャア「私にはその言い方……まるで殺し合う様にも聞こえたが」
真紅「その通りよ」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:58:10.85 ID:OPJZbf3m0
シャア・アブノーマル
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:03:31.56 ID:k6I3GUJuO
シャア「!! 何だと!?」
真紅「説明不足だったわね。
……私達姉妹はローザミスティカと言う物で動いていて闘いに勝った者は相手のローザミスティカを手に入れる事が出来、ローザミスティカを失ったドールは機能を停止する。
ドール達にとって『死』を意味する」
シャア「なぜそうしなければならない?」
真紅「ローザミスティカを手に入れればアリスに近づく事が出来、最終的にアリスになれるからよ。そしてお父様に会えるからよ」
真紅「ちなみに貴方の様な力の媒介となっている契約者の事をミーディアムとも言うわ。アリスゲームにミーディアムは必須。ミーディアムによって私達の運命が左右される事もある」
シャア「くっ……それを考えた君のお父上はDQNだな」
真紅「お父様を悪く言うのはよしてちょうだい。それに、これが私達姉妹の運命なのよ」
シャア「君は姉妹同士で殺し合う事には躊躇がないのか?」
真紅「そんな事ないわ。私だって姉妹同士で殺し合う事は本当はしたくないわよ」
シャア「ならどうして!」
真紅「さっきも言ったでしょう。そうでもしなければお父様に会えない。それが私達の運命だって」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:05:25.29 ID:k6I3GUJuO
シャア「……君は、君は本当にそれでいいのか? 残酷な運命に翻弄され続けたままでいいのか?」
真紅「……シャア、私は今まで姉妹同士で争って来たけど、私個人としては殺し合い以外にも決着をつける方法はあると思うの」
真紅「だから、私は出来れば殺し合い以外の方法で決着をつけるつもりよ」
真紅「私は私のやり方でアリスゲームを制するわ」
シャア「……そうか。君は強いな」
真紅「ありがとう。シャア」
シャア「真紅、君もファミチキを食べてみないか?」
真紅「頂くわ」
真紅「あら結構美味しいのね。紅茶に合いそうだわ」モグモグ
シャア「それは判らん」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:08:59.25 ID:k6I3GUJuO
――
アムロ「うわぁ、高そうな鞄だなぁ」
アムロ「僕宛てに来たらしいけど中に何か入ってるのか?」パカッ
アムロ「! これ、人形じゃないか」
アムロ「すごいリアルだな。どこのメーカーだろう?」
アムロ「しかも結構可愛いじゃないか」
アムロ「ん? ゼンマイも入ってるのか」
アムロ「このゼンマイを使って動かせばいいんだな?」
アムロ「どこだろう……あったぞ!」
アムロ「よーし、アムロ、巻きまーす!」
キリキリキリ
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:10:26.77 ID:k6I3GUJuO
ギギギギ……
アムロ「こいつ……動くぞ!!」
ギギギ、ギギ…ギ……
雛苺「うゆ……お兄ちゃんがヒナの事を巻いたの?」
アムロ「!? うひゃあ!! 喋った!?」
雛苺「ねえ、天パのお兄ちゃん、お兄ちゃんがヒナの事巻いたの?」
アムロ「あ、ああ。き、君は一体何者なんだ?」
雛苺「ヒナは雛苺って言うの。ローゼンメイデンの第6ドールなの」
アムロ「ローゼンメイデン?」
雛苺「かくかくしかじかなのー」
アムロ「へえ、それで君はお父さんに会うために頑張ってるんだね」
雛苺「そうなのー」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:12:04.68 ID:k6I3GUJuO
雛苺「お兄ちゃん、お兄ちゃんの名前は何て言うの?」
アムロ「僕の名前はアムロ・レイ」
雛苺「アムロ、よろしくなの」
雛苺「アムロ、ヒナと契約して欲しいの。この指輪にキスしたらヒナと契約出来るの」
アムロ「い、いいの?」
雛苺「うん」
アムロ「そ、それじゃあ行くよ」ドキドキ
チュッ
パアアア
雛苺「契約が完了したの」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:12:46.95 ID:FqmZmzdS0
アムロが雛苺かよwww
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:14:07.28 ID:yhVP4h0i0
ローゼンメイデンは伊達じゃない
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:15:00.32 ID:0/rsHsCs0
アムロさんから物凄い童貞臭が
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:15:16.62 ID:k6I3GUJuO
アムロ「あれ? 僕の左手の薬指に指輪が」
雛苺「それが契約の証なの」
アムロ「ん……抜けない?」グググ
雛苺「ヒナと契約してる間は抜けないの」
アムロ「参ったな。学校で変な誤解受けるかもしれないから包帯でも巻いておかないとな」
ハロ「アムロ、アムロ」
雛苺「うゆ? アムロ、この真ん丸いのはなあに?」
アムロ「ああ、こいつはハロ。僕の友達さ」
ハロ「シラナイコ、シラナイコ」
雛苺「雛苺って言うの。よろしくなの」
ハロ「ヒナイチゴ、ヒナイチゴ、ハロ、トモダチニナル」
雛苺「うん! ヒナもハロの友達になるの」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:17:22.68 ID:k6I3GUJuO
雛苺「んしょんしょ」ヨジヨジ
アムロ「ん?」
雛苺「えへへ。アムロ登りー」
アムロ「ハハハ」
雛苺「んしょ、アムロの頭はポフポフしてて気持ち良いのー」ポフポフ
アムロ「嬉しいよ雛苺ちゃん。僕の頭を褒めてくれるなんて」
雛苺「あっ、お人形さんがいっぱい置いてあるの」
アムロ「うん。お気に入りなんだ」
雛苺「うにゅ~、みんなオッパイが大きいのー。アムロ、アムロはオッパイが大きいのが好きなの?」
アムロ「え、選んだのがたまたまオッパイが大きかっただけだよ」
ハロ「アムロ、HENTAI。アムロ、HENTAI」
アムロ「こ、こらハロ、変な事言うな」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:20:07.06 ID:k6I3GUJuO
雛苺「ねえねえアムロ」
アムロ「何だい雛苺ちゃん?」
雛苺「ヒナ、お腹が空いたの。うにゅ~が食べたいの」
アムロ「うにゅ?」
雛苺「白くて黒くて真ん丸くて柔らかくて中が赤くて食べると甘いの」
アムロ「う~ん、それだけじゃわからないな。中が赤いって言ったけど何か入ってたりするの?」
雛苺「苺が入ってるの」
ピキーン!
アムロ「わかったぞ! 苺大福だね」
雛苺「そうなのー」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:21:57.39 ID:k6I3GUJuO
アムロ「でもゴメンよ雛苺ちゃん。今、苺大福は僕の手元にはないんだ」
雛苺「うにゅ、ガッカリ……」ショボン
アムロ「代わりにこれならあるけど」ヒョイ
雛苺「うゆ? チキン?」
アムロ「ファミチキだよ」
アムロ「食べる?」
雛苺「うん!」
雛苺「わあ、オイシイのー」モグモグ
アムロ「ハハハ、可愛いな」
雛苺「アムロ~、もっとちょうだい」
アムロ「いいよ」
アムロ(雛苺ちゃんの存在を隠してもいずれバレるだろうし後で親に話しておくか)
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:24:58.18 ID:k6I3GUJuO
――
カミーユ「ハハハ、2ちゃんねる最高だな」カタカタカタ
コンコン
カミーユ「あん?」
ヒルダ「カミーユ、起きてる?」
カミーユ「起きてるよ。うるさいな」
ヒルダ「カミーユ、ドアの鍵を解除して。あなた学校に行かなくなってからどのくらい時間が経ってると思うの? お願い。学校に行って」
カミーユ「うるせええええええええ!!! そもそも俺が不登校になったのはアンタ達のせいなんだよ! 女みたいな名前付けやがって! お陰で虐められたんだぞ!」
ヒルダ「うっ……」
カミーユ「まあ俺の名前変えてくれるなら考えてやるよ」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:27:00.30 ID:k6I3GUJuO
ヒルダ「……ゴメンね。カミーユ。……それとね、あなた宛てに大きな鞄が届いてるの。カミーユ、あなた変な通販とかしたの?」
カミーユ「してないよ。とっとと出てってくれよ」
ヒルダ「……わかったわ。鞄、ドアの前に置いとくから。それと、お昼ご飯どうするの?」
カミーユ「いつもの様にドアの前に置いといてくれよ」
ヒルダ「ええ、わかったわ……」コトン
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:29:47.17 ID:k6I3GUJuO
カミーユ「……クソ、うるさいんだよ」
カミーユ「それにしても誰が送って来たんだ? 俺宛てって」
カミーユ「そういえば昨日の夜中、パソコンに変なメールが届いてたな。あれが関係あるのか?」
カミーユ「……まさかな」ガチャ
カミーユ「へえ、結構立派な鞄じゃないか」
ズル、ズル……ドン!
カミーユ「地味に重いな。鞄の中に何か入ってるのか?」カパッ
カミーユ「……人形?」
カミーユ「何でこんな物が俺宛てに……ゼンマイ?」
カミーユ「回せってか。まあパソコンだけの毎日だし時間潰しにはなるか」
カミーユ「どこだ……これか」キリキリ
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:31:26.12 ID:k6I3GUJuO
ギギギギ……
カミーユ「へえ、よく出来てるな」
ギギギ、ギギ…ギ……
蒼星石 「こんにちは。あなたが僕のマスター?」
カミーユ「な、何だよお前? ただの人形じゃないのかよ?」
蒼星石「僕の名前は蒼星石。ローゼンメイデン第4ドールだよ」
カミーユ「ローゼンメイデン第4ドール?」
蒼星石「かくかくしかじかだよ」
カミーユ「まるで漫画の世界だな」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:33:20.08 ID:k6I3GUJuO
カミーユ「ん? そういえばお前アリスになるって言ってたけど、お前女の子なのか?」
蒼星石「そうだよ」
カミーユ「……ふぅん、女の癖に一人称が僕なんだな」
蒼星石「まあそれはよく言われるね」
蒼星石「そういえばあなたの名前は?」
カミーユ「……」
蒼星石「どうかしたの?」
カミーユ「……カミーユ・ビダン」
蒼星石「カミーユって言うんだね。男の人の名前にしては女性的で珍しいね」
カミーユ「うるせえええええええ!!!」
バキィ!!
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:34:22.21 ID:t+lQ21qyP
そういう繋がりかw
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:34:26.16 ID:VkBqY5110
カミーユwww
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:35:54.18 ID:k6I3GUJuO
蒼星石「!? な、何するんだよ?」
カミーユ「みんなみんなみんな、俺の事馬鹿にしやがって」
蒼星石「え?」
カミーユ「俺は男だ! 名前が女っぽいからってナメやがって!」
蒼星石「ご、ゴメン。僕はそういうつもりで言った訳じゃないんだ」
カミーユ「……フン、次からは気をつけろ」
蒼星石「あ、あの……」
カミーユ「何だよ?」
蒼星石「ぼ、僕と契約して欲しいんだ。この指輪にキスを……」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:37:49.15 ID:k6I3GUJuO
カミーユ「わかったよ。ほらよ」チュッ
蒼星石「ありがとう。マスター」
カミーユ「ん? 何だこの指輪? ……取れない?」グググ
蒼星石「それは契約してる間は取れないんだ」
カミーユ「嘘だろ? ……まあ別にいいけどさ」
蒼星石「……ねえマスター」
カミーユ「何だよ?」
蒼星石「マスターってもしかして引きこもり?」
カミーユ「!? 何でわかったんだよ?」
蒼星石「……何となくかな?」
カミーユ「人形にまでとやかく言われなきゃいけないのかよ。クソ!」
蒼星石(うわぁ、これかなり重症かもしれない)
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:40:28.50 ID:k6I3GUJuO
ヒルダ「カミーユ、さっき大声出してたけどどうしたの? 近所に迷惑よ」コンコン
カミーユ「うるさいな。早く戻れよ」
ガチャ
カミーユ「!!」
ヒルダ「あなた……誰?」
蒼星石「助けて! この人が僕をこの部屋に閉じ込めて暴力を振るうんです!」
カミーユ「お前……何言ってるんだよ?」
ヒルダ「カミーユ、あなたこんな小さい子を監禁してたの?」
カミーユ「待ってくれよ母さん。俺は監禁なんてしてない! 暴力なんか全くしてない!」
蒼星石(さっき本当に殴ったじゃないか)
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:42:13.98 ID:k6I3GUJuO
ヒルダ「ああ……カミーユがとうとう犯罪者に」ヘナッ
カミーユ「お前……ふざけんなよおおおおお!!! クソにんぎょおおおおおおう!!!!!」
蒼星石「(そろそろ悪ノリもまずいな)まあ冗談はさておき、マスターのお母さん、実はかくかくしかじかなんです」
ヒルダ「まあ、あなた人形なの?」
蒼星石「はい」
ヒルダ「信じられないわ。こんな事が現実にあるのね」
カミーユ「たくっ、ふざけんなよ」
ヒルダ「ねえ、カミーユ。お願いだから明日から学校に行って」
カミーユ「嫌だよ」
蒼星石「マスター、僕も学校に行った方が良いと思うよ」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:44:09.69 ID:k6I3GUJuO
カミーユ「お前までそんな事言うのかよ。 ふざけんなよ! 母さんも蒼星石も出てけよ!」
ヒルダ・蒼星石「カミーユ(マスター)……」
カミーユ「ほらっ、お前の鞄邪魔なんだよ」バンッ
蒼星石「あっ……」
カミーユ「もう俺に指図すんな!」ガチャ、バタン
ヒルダ「……ゴメンね。蒼星石ちゃん」
蒼星石「僕は大丈夫ですから。お母さん」
蒼星石(……さて、どうやってあの引きこもりマスターを学校に行かせようか)
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:48:43.55 ID:k6I3GUJuO
――
青ハロ「ミレイナ、ミレイナ」
ミレイナ「ふえ、どうしたです? ハロ」
青ハロ「マキマスカ、マキマセンカ」
ミレイナ「えっ?」
青ハロ「マキマスカ、マキマセンカ」
ミレイナ「言ってる意味がよくわからないですぅ」
青ハロ「……マク、マカナイ」
ミレイナ「まく、まかない? ……とりあえず『まく』です!」
青ハロ「……」
ミレイナ「? ハロ?」
リンダ「ミレイナー、あなた宛てにお荷物が届いてるわよー」
ミレイナ「あっ、ハーイです」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:50:40.21 ID:k6I3GUJuO
ミレイナの部屋
ミレイナ「でかい鞄ですね」カパッ
ミレイナ「オオッ! お人形さんですぅ! 人間そっくりですぅ!」
ミレイナ「触ってみるです」プニプニ
ミレイナ「オ~、感触まで人間そっくりです」
ミレイナ「あっ、ゼンマイが入ってるです。 これで巻けばいいんですね」
キリキリキリ
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:51:47.15 ID:eZw5ix+n0
刹那「俺がドールだ」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:53:49.07 ID:k6I3GUJuO
ギギギギ
ミレイナ「動いたです!」
ギギギ、ギギ…ギ……
翠星石「お前がネジを巻いたんですか?」
ミレイナ「しゃ、喋ったですぅ!? オーバーテクノロジーですぅ! あっ、でも喋るくらいなら普通の人形にもありますね」
翠星石「やいやいデコドリル人間! 翠星石をそこらの人形と同じにするなですぅ!」
ミレイナ「じ、状況把握能力があるですぅ! やっぱりオーバーテクノロジーですぅ! GNドライブも真っ青ですぅ!」
翠星石「おいデコドリル人間! 翠星石の喋り方をマネするなですぅ!」
ミレイナ「マネじゃないですぅ。これはミレイナの元々の喋り方です! それよりもミレイナはデコドリル人間じゃなくてちゃんとミレイナって言う名前があるんですぅ!」
翠星石「思いっきり翠星石のパクりじゃねえですか! 一人称を三人称にする所なんてまんま翠星石の喋り方じゃねえですか!」
ミレイナ「そんなの知らないです! それにミレイナはそんなに言葉遣いは汚くないですぅ!」
翠星石「何だとですぅ!」
ミレイナ・翠星石「ですぅ! ですですですぅ!」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:56:17.94 ID:k6I3GUJuO
数分後
ミレイナ・翠星石「ゼェ……ゼェ……」
ミレイナ「つ、疲れたです」ヘナッ
翠星石「翠星石もです」ヘナッ
ミレイナ「お人形さんは何者なんですか?」
翠星石「かくかくしかじかですぅ……」
ミレイナ「ふえ~、そうなんですか」
ミレイナ「でも姉妹同士で喧嘩なんて駄目ですぅ。みんな仲良くするです」
翠星石「しゃーねーですよ。それが翠星石達の運命みたいなモンですから。……まあ翠星石達も仲良くしてた時もあったですから出来れば闘いたくねえんですけどね」
ミレイナ「ですぅ……」
翠星石「そういう訳ですからデコドリル人間、翠星石と契約するです。この指輪にキスをすればいいですから」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:58:48.77 ID:k6I3GUJuO
ミレイナ「う~ん、わかったです」チュッ
パアアア
ミレイナ「オオ! ミレイナの薬指に指輪がはまってるです!」
翠星石「翠星石と契約してる間は指輪は取れねえですから」
ミレイナ「あっ、本当です!」グイグイ
翠星石「デコドリル人間、改めて自己紹介するです。ローゼンメイデンの第3ドール、翠星石です」
ミレイナ「ミレイナ・ヴァスティですぅ! 」
ミレイナ「翠星石さん、スィーたんって呼んでも良いですか?」
翠星石「スィーたん……まあ良いですよ」
ミレイナ「スィーたん、早速パパとママにも紹介しに行くです!」ギュッ
翠星石「うわっ……全く、慌ただしい人間ですね」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:00:44.05 ID:k6I3GUJuO
ミレイナ「パパー、ママー」バタン
イアン「どうしたミレイナ? ん? その人形は何だ?」
翠星石「こんにちはです」
イアン「!!? 人形が喋った!?」
ミレイナ「かくかくしかじかですぅ!」
イアン「信じられん……これは興味深いぞ!」
リンダ「あらあら、大変ね」
翠星石「ん? デコドリル人間、あのメガネ男人間はお前の父親ですか?」
ミレイナ「そうです。後あれがママです」
翠星石「……随分年が離れてるように見えるですよ」
ミレイナ「パパはママがミレイナと同じくらいの年に結婚したんです」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:01:31.64 ID:eZw5ix+n0
______
. ィ { // /〉 、
∠. \ ヽ: . . ∠>、
// ̄\\: l:// /: . : ∧
〃 //⌒```ヽツ""⌒ヽ: : ∧
{ . l/ V : ∧
ゝ: :{ ―==、 _ ==‐}: : : :}
} :ヽ`エfァ ヽ r´ィヤア/ : : /
/: : : l , / : : : {
{∧: : :ム | V : : :lヽ
` }: :〈 .ィ __`.'__ ム}: : 〈}ノ
`彳: : :}:」\ `ニ´ /l/イ: : ト-
V: ly∧l 丶.__/ ∧ヘ: : |
_>:ゝ| \ / / |、_)ム
_ -‐' / ` | >‐< | \ `ー-、_
_ -‐…` / _l ∧ ∧ |、 ヽ ` …‐┬ 、
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:03:16.48 ID:iCx/PEuh0
>>74
お引き取り下さい
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:03:40.05 ID:k6I3GUJuO
翠星石「……デコドリル人間、お前歳は幾つですか?」
ミレイナ「今年で16になる予定です」
翠星石「今メガネ男人間は幾つですか?」
ミレイナ「58です」
翠星石「58引く16で……!! は、犯罪ですぅ!! とんでもねえ変態ロリコン野郎ですぅ!!」
イアン「おい! 変な事言うな!」
ミレイナ「そうです。愛に年の差も種族も関係ないです!」
翠星石「法律的にセーフでも道徳的にアウトですぅ!」
リンダ「でも私はこの人の事は大好きよ」
イアン「リ、リンダ///」
リンダ「あなた///」
翠星石「すげえラブラブオーラです」
ミレイナ「パパとママは今でも
LOVE・LOVE・TRANS-AM(ラブラブトランザム)全開ですぅ!!」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:05:34.78 ID:k6I3GUJuO
イアン「それにしてもローゼンと言う男は凄いな。一体どういう仕組みで動いてるんだ?」
翠星石「かくかくしかじかですぅ」
イアン「ローザミスティカ? どういうのなんだ? 見せてくれ」
翠星石「寄るなですロリコン人間! 翠星石の体に変な事するなですぅ!」
イアン「誰がロリコンだ! ただのエンジニアの性(さが)だ」
翠星石「ギャアアアアアアアアア!!!! やめろですううううう!!! 翠星石が[ピッー]な事や[ピッー]されたり[ピッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー]な事されるですぅ!!!」
イアン「放送禁止用語を連発するな!!」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:07:19.09 ID:k6I3GUJuO
リンダ「あ・な・た」
イアン「!!」ゾクッ
リンダ「翠星石ちゃんが嫌がってるわ。無理矢理は駄目よ。やめなさい」
イアン「あ、ああ。スマン」
リンダ「ゴメンね翠星石ちゃん」
翠星石「だ、大丈夫です」
翠星石「デコドリル人間、今メガネ女人間凄い恐かったですよ」ヒソヒソ
ミレイナ「ママは色んな意味で家族最強です」ヒソヒソ
リンダ「うふふ」ニコニコ
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:08:42.69 ID:k6I3GUJuO
コロコロコロ
ハロ達「ミレイナ、ミレイナ」
翠星石「ん? 何ですこの丸い奴らは?」
ミレイナ「ハロです。パパが作ったんです。ミレイナ達の大切な家族です」
翠星石「ほぉ~、よく出来てるですね」ナデナデ
ハロ達「ダレ、ダレ」パカッ、パカッ
翠星石「翠星石ですぅ」
ハロ達「スイセイセキ、スイセイセキ」コロコロコロ
翠星石「よく転がる奴らです」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:13:17.19 ID:k6I3GUJuO
ミレイナ「スィーたんは今日からミレイナ達の家族ですね」
翠星石「家族ですか……よろしくです!」
リンダ「よろしくね翠星石ちゃん」
イアン「よろしく翠星石」
翠星石「よろしくです。メガネ女人間、ロリコン人間」
イアン「ロリコンはやめろ!」
ミレイナ「そうですぅ! あだ名が危ないですぅ! 後メガネ女人間やデコドリル人間もやめて欲しいですぅ!」
翠星石「うーん、それじゃあママさん、パパさん、ドリル人間にするです!」
イアン「パパさんなら良しだ」
ミレイナ「ドリル人間も百歩譲るです! スィーたん、よろしくですぅ!」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:15:03.84 ID:k6I3GUJuO
――
ロラン「君は一体……」
金糸雀「カナは金糸雀と言うかしら。誇り高きローゼンメイデン第2ドールかしら」
ロラン「ローゼン……メイデン?」
金糸雀「かくかくしかじかかしら」
ロラン「そんな永い間争ってるのかい?」
金糸雀「運命みたいなモノだから仕方がないかしら」
金糸雀「それでカナは姉妹の中でも頭脳派かしら」
ロラン「へえ」
金糸雀「あなたの名前は何かしら?」
ロラン「僕の名前はロラン・セアック」
金糸雀「ロラン、よろしくかしら」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:17:07.25 ID:k6I3GUJuO
金糸雀「ロラン、契約して欲しいかしら。指輪にキスして欲しいかしら」
ロラン「でも、君と契約したら君は闘うんだろう? 僕は出来れば君を闘いに巻き込みたくないな」
金糸雀「でも契約しないとカナは力を出せないかしら。それにこの世界にドールが現れた時点でどのみち闘いは避けられないかしら」
ロラン「……わかった。君と契約するよ」チュッ
金糸雀「ありがとうかしら。ちなみにロランの指輪はカナと契約してる間は抜けないかしら」
ロラン「そうか。わかったよ」
金糸雀「そういえばロランの部屋、もしかしてアパートかしら?」キョロキョロ
ロラン「そうだよ。僕、大学生なんだ」
金糸雀「貧乏学生かしら?」
ロラン「ハハ、そうだね」
ロラン「金糸雀、僕は君のお父さんの意図はわからないけど、くれぐれも無理をしないでくれ」
金糸雀「わかったかしら」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:19:47.53 ID:k6I3GUJuO
――
水銀燈「……あなたが私のネジを巻いたのぉ?」
ラクス「まあまあまあ、お人形さんが喋りましたわ」
水銀燈「あなた、この奇妙な光景を目の当たりにしても怖じけづかないのね。度胸あるじゃない」
ラクス「可愛いですわ。お人形さん、あなたのお名前は?」
水銀燈「私の名前は水銀燈。誇り高きローゼンメイデンの第1ドールよ」
ラクス「自己紹介ありがとう。私(わたくし)の名前はラクス・クラインです。ところで水銀燈さん。ローゼンメイデンって何です?」
水銀燈「かくかくしかじかよ」
ラクス「まあー、それは大変ですわね」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:22:38.68 ID:k6I3GUJuO
キラ「ラクス、どうかしたのかい? ……ワァオ! ゴスロリフィギュア! しかもリアルだね。どこのメーカーだい?」
水銀燈「何? あなた?」
キラ「喋った!? これは最先端だね。触らせてよラクス」ワキワキ
水銀燈「オラァ!」ベキョ!
キラ「ぺぎょ!?」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:24:42.65 ID:k6I3GUJuO
キラ「」ピクピク
水銀燈「ラクスぅ、こいつ何なの?」
ラクス「彼はキラ・ヤマト。穀潰しのニート野郎ですわ」
水銀燈「ニート? ラクス、何でニートがこんな所にいるのよ?」
ラクス「彼は逆玉の輿(たまのこし)的存在ですわ。でも働かないからただのニートなんです」
水銀燈「なぁにそれ、下手したら引きこもりより質が悪いわね。どうしてそんな奴と一緒にいるのよ?」
ラクス「大丈夫ですわ。キラは私の玩具ですからニートでも何も問題ありませんわ」
水銀燈「……あんた何気に凄い事言うわね」
キラ「痛たた……、ラクス、この人形は何なんだい?」
ラクス「かくかくしかじかですわ」
キラ「ウッハ! エロゲールート!」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:26:01.74 ID:uXc/J3590
ダメキャラが多すぎるw
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:26:45.97 ID:k6I3GUJuO
ラクス「そうだ! 水銀燈さん、ちょっと頼みたい事があるんですけど」
水銀燈「何よ?」
ラクス「ちょっと来て下さる?」
15分後
水銀燈「……ラクス、何よコレ?」
ラクス「まあー、水銀燈さん、とてもお似合いですわぁ」
水銀燈「何でピンクのフリフリの服着せんのよ!」
ラクス「子供の頃お人形遊びで使ってた服ですわ。不服でしたか?」
水銀燈「いらないわよ!」
ラクス「残念。他にも色々着せたかったですわ。和服とか紫の勝負下着とか白のSM女王の服とか……」
水銀燈「ちょっ! 後半、ホントに人形の服?」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:26:47.76 ID:kNRLlsGx0
ひでえ扱いだwwww
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:28:23.82 ID:k6I3GUJuO
キラ「エヘヘ、本当に人間みたいにリアルな人形だ!」カシャ、カシャ
ガシッ
キラ「キュン!?」
ラクス「誰が勝手に写真撮って良いと言いました?」ギギギギッ
キラ「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ、頭が割れるよラクス様」
水銀燈(この女結構恐いわぁ……)ガタガタ
10分後
水銀燈(元の服)「あの女には下手に逆らわない方が良いかしら……ん?」ブツブツ
水銀燈「あらぁ、テーブルの上に置いてあるのってもしかしてヤクルト?」
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:32:39.56 ID:k6I3GUJuO
水銀燈「ねえラクス、あれってヤクルト?」
ラクス「ええ。私の好きな飲み物です」
水銀燈「奇遇ね。私もヤクルトが好きなのよ」
ラクス「まあそうなんですの」
水銀燈「私にもヤクルトくれない?」
ラクス「はいどうぞ」ヒョイ
水銀燈「おいしいわぁ。やっぱヤクルトは最高ね」ゴクゴク
ラクス「同感ですわ」ゴクゴク
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:35:33.10 ID:k6I3GUJuO
水銀燈「ねえラクス、私と契約してくれない?」
ラクス「契約はどうなさればいいの?」
水銀燈「この指輪にキスをしなさい」
ラクス「わかりましたわ」チュッ
水銀燈「契約完了ね」
ラクス「あら? 私の薬指に指輪がはまってますわ」
水銀燈「それが契約の証。その指輪を通してあなたから力を貰うわ」
水銀燈「まあ私の場合契約なしでも人間から力を吸い取る事が出来るけど契約してた方が楽出しね」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:38:20.95 ID:k6I3GUJuO
ラクス「契約者以外からも力を吸えるんですか?」
水銀燈「そうよ」
ラクス「だったらキラも使って下さいな。どうせニートで何もやる事ない人間ですし。戦力は多い方が良いですわ」
キラ「えっ、僕?」
水銀燈「いいの?」
ラクス「ええ。水銀燈さん、試しにキラの精力を吸収してみて下さいな」ガシッ
キラ「いや、ちょっ、ラクス、何を言ってるんだい? あの、放して」
水銀燈「あなたがそう言うなら遠慮しないわよ」ズオオオ
キラ「ひぎゅうううううううううん!!! 吸い取られるううううううう!!!!!」
ラクス「まあ、キラが干物みたいになって面白いですわ」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:40:04.68 ID:k6I3GUJuO
nのフィールド
ラプラスの魔「これは珍しい。同じ世界に六体のドールが現れましたか」
ラプラスの魔「さて、この世界ではどんな事が起きるのやら」
ラプラスの魔「フンフンフンフンフッフーン♪」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:32:40.87 ID:k6I3GUJuO
翌日
キーンコーンカーンコーン
シャア「おはようアムロ」
アムロ「おはようシャア」
シャア「ん? アムロ、その薬指のケガはどうした?」
アムロ「ああ、ちょっとな。……そういえばお前も薬指ケガしてるな」
シャア「ああ、私もちょっとな。それにしても奇遇だな。まさか二人共同じ所をケガしてるとはな」
アムロ・シャア「……」
シャア「アムロ、聞きたい事がある?」
アムロ「何だ?」
シャア「君の所にとても高そうな鞄が届かなかったか?」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:35:07.86 ID:k6I3GUJuO
アムロ「!? どうしてそれを? ……まさか、お前の所にも来たのか?」
シャア「ああ。私の所にも来た。アムロ、鞄の中に人形が入ってなかったか?」
アムロ「ああ。とてもリアルで可愛い人形がな」
シャア「ローゼンメイデン……」
アムロ「まさしくそれだよ」
シャア「まさかこんな身近にいるとはな……」
シャア「アムロ、今日学校が終わったら私の家に来ないか。もちろん、君が契約してる人形も一緒に」
アムロ「いいけど、もしかしてアリスゲームをするのか?」
シャア「それはしないさ。ただ互いの人形を知っておいた方が損はないと思っただけさ」
アムロ「わかった。じゃあ一度家に戻ってから仕度し直すよ」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:36:58.71 ID:k6I3GUJuO
その後
アムロ「雛苺ちゃん、ただいまー」ガチャ
雛苺「あっ、アムロ、お帰りなさいなのー」オエカキ、オエカキ
アムロ「雛苺ちゃん、今日僕と一緒に僕の友達の家に遊びに行かない?」
雛苺「行くー。でも、どうしてヒナも?」
アムロ「その友達の家に雛苺ちゃんの姉妹がいるんだ」
雛苺「! 姉妹がいるの? ねえアムロ、もしかしてアリスゲームするの?」
アムロ「いや、今日は遊びに行くだけさ」
雛苺「それなら早く行くのー!」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:38:08.63 ID:OPJZbf3m0
シャアと仲がいいのかw
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:39:30.21 ID:k6I3GUJuO
シャアの家
真紅「アルテイシアの入れた紅茶は美味しいわね」コクッ
シャア「真紅、君に話しておきたい事がある。今日、私の友人が家に来るのだ」
真紅「そう。でもどうしてそれを私に?」
シャア「君の姉妹もここに来るからさ」
真紅「!!! 何ですって?」
シャア「ちなみにアリスゲームをする気はないから心配はいらない」
真紅「なら良かったわ。それで、姉妹の誰が来るの?」
シャア「そういえば名前は聞いてなかったな」
真紅「そう。(アリスゲームをする気がないのなら少なくとも水銀燈ではないわね)」
ピンポーン
シャア「来たか」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:43:04.10 ID:k6I3GUJuO
セイラ「アムロ君、いらっしゃい」
アムロ「こんにちは、セイラさん」
セイラ「あら、アムロ君、その人形もしかして……」
アムロ「セイラさんも知ってるんだね。この子もローゼンメイデンなんだ」
雛苺「こんにちはー」ヒョコ
セイラ「こんにちは」
シャア「来たか。アムロ……!!!」
雛苺「うゆ?」キョトン
ズキュウウウウウウウウウウウン!!!!
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:44:08.84 ID:l2LB1WoZ0
ああ、ロリコンだったなシャアは・・・
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:44:40.85 ID:k6I3GUJuO
真紅「雛苺、貴女だったのね」テクテク
雛苺「あっ、真紅! 久しぶりなのー」
アムロ「へえ、これがシャアのドールか」
真紅「はじめまして。私の名前は真紅」
アムロ「こんにちは。僕の名前はアムロ・レイ。シャアの友達だ」
シャア「……」
真紅「? シャア、どうかしたの?」
アムロ「どうしたシャア? 急に黙り込んで」
シャア「……アムロ」
シャア「そのドールと私の真紅、交換しないか」ハアハア、ジュルリ
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:47:44.82 ID:k6I3GUJuO
アムロ「なっ!? だ、駄目だぞ! 雛苺ちゃんは僕のドールなんだ!」
シャア「貴様はそういうロリ系は好みではないだろ」ハアハア
アムロ「ひ、雛苺ちゃんは別だ!」
シャア「まあそう言わずにアm」
真紅「だわわ!」ドゴォ
シャア「おぷっ!?」ペキョ
セイラ「フン! フン! ハッ!」ドゴッ、ベキッ、グシャ
シャア「けぴゅ」バキッ、ボキッ、グチュ
真紅「全く、ドールを交換だなんてふざけてるのだわ。下心丸見えよ」シュオオオ
セイラ「兄さんは本当にどうしようもないロリコンの糞野郎ね」グリグリ
シャア「真紅、私の命を吸うな……アルテイシア、足で私の背中を踏み付けるな……」
雛苺「仮面がグチャグチャになって体がありえない方向に曲がってるのー」
アムロ「見ちゃ駄目だ! 雛苺ちゃん!」
127 : ◆qgXEy7ZweA :2011/01/16(日) 23:49:47.15 ID:k6I3GUJuO
セイラ「ごめんねアムロ君、見苦しい所見せちゃったわね」
アムロ「いえ、大丈夫です」
セイラ「本当に懲りない兄だから困るわ。アムロ君、居間にお菓子用意してるから上がって」
アムロ「はい」
雛苺「わーい! オヤツオヤツー!」
アムロ「セイラさん、シャアはあのまま放っといても良いんですか?」
セイラ「大丈夫よ。しばらくすればすぐに元に戻るわ」
真紅「シャアは一度頭を冷やしといた方が良いのよ」
シャア「」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:49:57.05 ID:eZw5ix+n0
ガンダムさんのセイラさん並みだ…
146 : ◆qgXEy7ZweA :2011/01/17(月) 08:36:27.21 ID:bIro5A4nO
<これは本編とは多分関係ない会話です>
真紅「シャア、聞きたい事があるんだけど」
シャア「何だ?」
真紅「さっきアムロがアルテイシアの事をセイラって呼んでたけど、あだ名っぽく聞こえなかったわ。人の名前よね?」
シャア「ああ」
真紅「アルテイシアも貴方の事をキャスバルって呼んでたけど貴方の名前はシャアじゃないの?」
シャア「本当の名前はキャスバルだが私とアムロが仲良くしてるSSではそこら辺の事はスルーしてくれ」
真紅「わかったのだわ」
147 :本編:2011/01/17(月) 08:38:11.38 ID:bIro5A4nO
しばらくして…
シャア「全く、酷い目にあった」
真紅「自業自得よ」
シャア「さて、私の事はもう別にして、まずはドールが二体揃ったな」
真紅「そうね。もしかしたら他のドールも目覚めてるかもしれないわ」
雛苺「ねえ真紅、ヒナ達、またアリスゲームしなきゃいけないの?」
真紅「大丈夫よ。アリスゲームはしないわ。また仲良くお茶会しましょう。雛苺」
雛苺「うん! またお茶会するのー!」
真紅「貴女もファミチキ食べる? 紅茶と合うのよ」ヒョイ
雛苺「わーい! ヒナもファミチキ大好きなのー」
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:39:37.74 ID:bIro5A4nO
シャア「それに私とアムロは友達なんだ。争い事はしたくないさ」
アムロ「僕も同意見だね」
シャア「アムロ、君もファミチキどうかね?」
アムロ「それじゃあお言葉に甘えt」
バリィイイイイイイイイイン!!!
アムロ・シャア・真紅・雛苺「!!!!」
セイラ「な、何!?」
水銀燈「ハァイ真紅、久しぶりー」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:41:31.62 ID:bIro5A4nO
真紅「水銀燈!? どうしてここが?」
水銀燈「決まってるじゃない。メイメイに調べてもらったのよ」
水銀燈「あら、雛苺もいるの? 仲良くお茶会? ふふふ、相変わらず呑気ねアンタ達」
シャア「何だ貴様は!」
水銀燈「私の名前は水銀燈。誇り高きローゼンメイデン第1ドール。真紅、こいつらアンタ達のミーディアム?」
真紅「そうよ。水銀燈、貴女まさかアリスゲームを?」
水銀燈「別に、今日は挨拶しに来たって感じかしら。それとも今ここでジャンクになる?」
真紅「随分と派手な挨拶ね。いい加減窓を割って現れるのやめたら?」
水銀燈「いいじゃない。それは私の勝手でしょ?」
水銀燈「まあいいわ。今日はこのくらいにしといてあげる」ブゥワサ
水銀燈「さようなら真紅。また会いましょう」バッサバッサ
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:43:30.75 ID:bIro5A4nO
真紅「水銀燈……」
雛苺「アムロ、大丈夫?」
アムロ「僕は大丈夫だよ雛苺ちゃん」
シャア「くっ、何なのだあのドールは」
真紅「彼女は……水銀燈と私は長い間因縁のあるドールなの」
雛苺「真紅と水銀燈は仲が悪いのー」
シャア「犬猿の仲か」
真紅「一時期少しマシな時もあったんだけどね」
セイラ「兄さん、大丈夫?」
シャア「私は大丈夫だ。それよりも床が窓ガラスの破片でひどい有様だ」
セイラ「すぐに掃除しなきゃいけないわね」
シャア「ああ」
アムロ「シャア、僕も手伝うよ」
雛苺「ヒナも手伝うのー」
シャア「すまない。アムロ、雛苺」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:45:38.61 ID:bIro5A4nO
真紅「その必要はないわ」
シャア「何?」
真紅「チチンプイプイチチンプイ! 窓ガラスよ、元に戻れー!」パアアア
シュウウウ、キラーン!
シャア「オオ!」
真紅「物の時間を巻き戻したわ」
シャア「すごいな。……そういえば真紅、聞きたい事があるのだが」
真紅「何?」
シャア「さっきの水銀燈と言うドール。この場所を『メイメイ』に調べてもらったと言ってたな」
シャア「その『メイメイ』と言うのもドールなのか?」
真紅「いいえ。人口精霊よ」
シャア「人口精霊?」
真紅「私達ドールは皆(みな)、人口精霊と言うサポート的存在がいるのよ」
152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:48:04.65 ID:bIro5A4nO
真紅「ホーリエ」
ホーリエ「……」フヨフヨ
シャア「ほう、この光の玉の様な存在が人口精霊か」
雛苺「ベリーベルもいるのー」
ベリーベル「……」フヨフヨ
アムロ「へえ、これが雛苺ちゃんの人口精霊か」
真紅「この子達が次の世界で契約者になりそうな人達を探して、やり方は色々とあるけれど、その人に『まきますか? まきませんか?』とメッセージを送るの」
シャア「そうか! あの変なメールはこの人口精霊の仕業だったのか」
真紅「そういうこと」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:49:34.19 ID:bIro5A4nO
アムロ「そういえばもう夕飯の時間じゃないか」
セイラ「ねえアムロ君、雛苺ちゃん、せっかくだから家で夕飯食べてかない?」
アムロ「良いんですか?」
セイラ「ええ」
シャア「アムロ、ゆっくりしていけ」
アムロ「ありがとう。それじゃあ今のうちに親に電話しとくよ」
雛苺「わーいなのー!」
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:50:49.88 ID:bIro5A4nO
その後
アムロ「ごちそうさまでした」
雛苺「ごちそうさまなのー」
シャア「私も腹が満たされたぞ。……! ムッ、この時間帯はもうすぐ『アレ』が始まるな」
アムロ「そういえば今日は『アレ』が放送する日か」
シャア「アムロ、せっかくだ。ついでにそれを見てから帰るのはどうだ?」
アムロ「そうさせてもらうよ。シャア」
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 09:26:03.91 ID:bIro5A4nO
ピッ
シャア「後一分くらいだな」
真紅「シャア、『アレ』って何?」
シャア「ああ、『アレ』とは新しいガンダムシリーズの事だ」
真紅「ガンダム?」
シャア「ああ。私が持ってるザクの様なロボットが出る番組だ。そのロボットの事をMS(モビルスーツ)と呼ぶのだが、つい最近、新たにガンダムシリーズが放送されるようになったのだよ」
シャア「と言っても、君にガンダムやテレビの事を話してもわからんか」
真紅「ガンダムの事は知らないけど、私達は今まで色んな世界に行ったからテレビとかそういう娯楽に関する知識はあるわ。貴方達がこれから見ようとしてるのはアニメなんでしょうね」
シャア「その通りだよ」
真紅「貴方達の様な人達をオタクと言うんでしょ?」
シャア「随分とストレートに言ってくれるな。まあ自覚はしてるがな」
アムロ「シャア、始まったぞ!」
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 09:28:53.95 ID:bIro5A4nO
『機動戦士ガンダムくんくん』
真紅「!!!!!!!!!!!!」
シャア「始まったか。しかしよく考えたな。動物を主人公にしたガンダムシリーズを作るとは。しかも愛と戦争と推理がテーマとはこれはまた大きく出たな」
アムロ「前代未聞だよ。でも面白いから良いけど」
真紅「……だわ」
シャア「どうした? 真紅」
真紅「良いじゃない! 最高なのだわ!!」
くんくん『くんくん、Kガンダム出ます!』
雛苺「面白そうなのー」
真紅「ああ……凛々しいわ。素敵すぎるのだわ!」ハアハア
シャア(どっぷり浸かってるな)
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 11:17:29.21 ID:RzR80TvD0
Kガンダムwwwww
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:30:40.51 ID:bIro5A4nO
――
蒼星石「お母さんの料理は美味しいね」カチャカチャ
ヒルダ「ありがとう蒼星石ちゃん。ウッ……」ポロッ
蒼星石「どうしたのお母さん?」
ヒルダ「ごめんなさい。人に料理を美味しいって言われるのは久しぶりで」
蒼星石「まあ僕は人形だけどね」
ヒルダ「夫は仕事が忙しいって言ってカミーユの事を放置してるし、カミーユはいつまで経っても学校には行ってくれないし、私、心が押し潰されそうで……」
蒼星石「お母さん……」
ヒルダ「ふふ、私ったら何言ってるのかしらね。愚痴こぼしちゃった。ごめんね」
蒼星石「そんな、謝らないで」
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:33:22.60 ID:bIro5A4nO
蒼星石「……お母さん、マスター……カミーユ君はいつから引きこもってるの?」
ヒルダ「カミーユは四月の終わりくらいから引きこもってるわ」
ヒルダ「それからはネットの日々。何度説得しても学校には行ってくれない。
部屋から出るのはトイレに行くくらい。それと、あの子は気付いてないと思うけど時々私達が寝てる間にシャワーを浴びるくらいかしら」
ヒルダ「さっきも言ったけど夫は仕事を言い訳にしてカミーユの事は気にかけてくれないわ」
ヒルダ「名前が原因で引きこもる様になったのなら私達親にも原因があるわよね。あの子、前は素直でいい子だったの。それがあんな風に荒れて……」
ヒルダ「私、親として失格ね」ポロポロ
蒼星石「泣かないでお母さん。お母さんは親として失格なんかじゃないよ」
蒼星石「年頃の男の子というのは反抗期だったり情緒が不安定だったりするものなんだ。決してお母さんが悪い訳じゃないんだ」
蒼星石「引きこもってるマス……カミーユ君を学校に行かせるのは大変かもしれないけど、ゆっくり、気長にやろう。僕も手伝うから」
ヒルダ「ありがとう……蒼星石ちゃん」
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:42:32.89 ID:bIro5A4nO
ガチャ
フランクリン「帰ったぞ」
ヒルダ「! あなた」
フランクリン「ん? 何だその子供は?」
ヒルダ「あ、あのこの子はね、色々と事情があって……」
フランクリン「……まあいい。私の仕事の邪魔にならないなら好きにしろ」
ヒルダ「ねえ、あなた。あなたからもカミーユに何か言ってあげて。もう一ヶ月も引きこもってるのよ」
フランクリン「まだ引きこもってるのか。情けない息子だ」
ヒルダ「そう思ってるならあなたもカミーユが学校に行くように説得して下さい」
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:45:21.41 ID:bIro5A4nO
フランクリン「私は仕事で忙しいし、疲れてるんだ。そんな暇はない。
それに、カミーユが引きこもったのはお前のせいだ。お前が甘やかしてるからカミーユはいつまで経っても引きこもってるんだ」
ヒルダ「!? そんな、あんまりよ! あなただってカミーユに父親らしい事余りしてないじゃない!」
バチン!
蒼星石「!!」
ヒルダ「痛っ……」
フランクリン「私はお前達を養ってるんだぞ。誰のお陰で食っていけてると思ってるんだ? 私が仕事をしているお陰だからだろう」
フランクリン「それに比べてお前はどうだ? お前は家にいるだけだから楽だろうな。忙しい私と違ってお前は暇を持て余す時間が充分あるじゃないか。
それなのにカミーユはあのざまだ」
フランクリン「お前が悪い。お前の責任だ」
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:48:00.68 ID:bIro5A4nO
蒼星石「そんな言い方ないだろ!」
フランクリン「……何?」
ヒルダ「蒼星石ちゃん……」
蒼星石「お母さんがどれだけ辛い思いをしてるかわかってるの? お母さんがどれだけ苦労しているかわかってるの!!」
フランクリン「何だと、貴様」
蒼星石「仕事で疲れている? だったら今お母さんを侮辱するくらいの余力が残ってるんだったらマスターに説得する事くらい出来るじゃないか!!」
フランクリン「(マスター?)わかった様な事を言ってくれるな君は」
蒼星石「あなたお父さんでしょう? 結局仕事仕事って自分を正当化して逃げてるだけじゃないか!!!」
フランクリン「貴様、働いた事もない癖に生意気な事を言うな!」ダッ
ヒルダ「やめて下さいあなた。この子に暴力を振るわないで下さい」ガバッ
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:50:53.15 ID:bIro5A4nO
フランクリン「ふん、もういい。私はもう寝るからな」
ガチャ、バタン
ヒルダ「ハア……」ヘナッ
蒼星石「ごめんなさいお母さん。でも、僕はお母さんを侮辱した事がどうしても許せなかったんだ」
ヒルダ「いいの。私にも到らない部分があるのだし」
蒼星石「でも」
ヒルダ「蒼星石ちゃん。もうさっきの様な事はしないでね」
蒼星石「……はい」
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:53:41.53 ID:bIro5A4nO
二階・カミーユの部屋
蒼星石「マスター」コンコン
シーーーーン……
蒼星石「ねえマスター」コンコン
カミーユ(ドア越し)「何だようるさいな」
蒼星石「ご飯、食べに一階に行かないの?」
カミーユ「行かないよ。いつもの様にドアの前に置いといてくれって母さんに言ってくれ」
蒼星石「そう、わかった」
蒼星石「……ねえマスター」
カミーユ「まだ何か用があるのか?」
蒼星石「マスターは学校には何時(いつ)になったら行くの?」
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:55:54.44 ID:bIro5A4nO
カミーユ「!! お前には関係ない事だろ! もう行けよ!」
蒼星石「さっきマスターのお母さん、お父さんに殴られたんだ」
カミーユ「えっ?」
蒼星石「お母さん、マスターが学校に行かないから本当にふさぎ込んでるんだよ。マスターがどうすれば学校に行ってくれるか本当に悩んでるんだよ」
蒼星石「マスターのお父さんには理不尽な事言われるし、お母さん、マスターの事を僕に話してる時あまりにも辛くて泣いたんだ」
蒼星石「もうお母さんを悲しませるのはやめようよマスター!」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:59:53.82 ID:bIro5A4nO
カミーユ「そ、そんなの知るもんか。自業自得じゃないか。俺には関係ないさ」
カミーユ「それに、学校に行ったってまた虐められるだけだ」
蒼星石「それで本当にいいの? 虐められるならそいつらを見返すくらい強くなればいいじゃないか!」
蒼星石「僕も協力するから。マスターが学校に行けるように僕も協力するから」
カミーユ「うるさい! 他人事だと思って言いたい放題言いやがって! 人形の癖に生意気なんだよ!」
カミーユ「もうどっか行けえええええええええ!!!!!!!!!」
ドォン!(ドアを蹴る音)
蒼星石「……引きこもりマスターめ」ボソッ
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:02:11.32 ID:bIro5A4nO
数時間後
カミーユ「グッー…」
蒼星石「……マスターのいびきが聞こえる。やっと寝てくれたか」
蒼星石「もうすぐ朝になっちゃうよ。夜更かししすぎだよマスター。僕も眠くて堪らないや」
蒼星石「でも、これでやっと行ける」
夢の世界、カミーユの心の樹
蒼星石「これがマスターの心の樹か」
蒼星石「すごいや。雑草だらけじゃないか。それにマスターの夢の中、すごい荒れてる。機械の残骸がたくさんあるよ」
蒼星石「……少しはマシになればいいけど」シャキン
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:04:23.62 ID:bIro5A4nO
チョキン…チョキン…チョキン…
蒼星石「ふう、全部切ったぞ」
ゾワ…
蒼星石「ん?」
ゾワワワワワワワーーーーー!
蒼星石「えっーーーーーーー!?」
ワサワサ
蒼星石「そんな、もう生えて来た。しかもさっきよりも凄い」
蒼星石「これは……根気がいるな」
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:22:12.25 ID:bIro5A4nO
数日後
昼休み・黒歴史大学
キーンコーンカーンコーン
ソシエ「ロラーーン」タタタッ
ロラン「ソシエ」
ソシエ「ロラン、一緒に昼ご飯食べない?」
ロラン「いいよ」
ソシエ「もう授業で疲れちゃってお腹ペコペコよ」
ロラン「ハハハ」
ソシエ「そういえばロラン、薬指の怪我は大丈夫? まだ治りそうにない?」
ロラン「うん……まだ、ね」
ソシエ「そっか。早く治ると良いわね」
ロラン「心配してくれてありがとう」
ロラン(いつまでもごまかせないな。何か別の方法を考えないとな)
180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:24:13.95 ID:bIro5A4nO
ドン!
ラクス「キャッ!?」
ロラン「うわっ!?」
バタン
ラクス「痛たた、尻もちつきましたわ」
ロラン「すみません。大丈夫ですか?」
ラクス「ええ。大丈夫ですよ」
ロラン(あっ、この人、美人大学生と言われてるラクス・クラインさんだ)
ロラン「あの、レポート用紙とかが散らばってしまいましたね。手伝います」ガサガサ
ラクス「ありがとうございます」ガサガサ
キラン
ロラン(あれ? この人の指輪……)
ラクス「どうかなさいました?」
ロラン「い、いえ、何でもありません」
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:26:32.85 ID:bIro5A4nO
その後ラクスが落とした物を全て拾い上げ……
ラクス「先程はすみません。私の不注意で」
ロラン「いえ、僕もよそ見してましたから」
ラクス「ではさようなら」フリフリ(手を振る)
ロラン「……」フリフリ
ギュウウウ
ロラン「!! 痛た!」
ソシエ「もう! なーに鼻の下伸ばしてるのよロラン」
ロラン「の、伸ばしてないよ。耳引っ張らないでよソシエ」
ロラン(さっきの指輪、もしかしてローゼンメイデンの指輪かな?)
ラクス(あの方、薬指に怪我をなさってたけどもしかして……考えすぎですわね)
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:29:15.89 ID:bIro5A4nO
同時刻・ヴァスティ家
トントントントン
リンダ「翠星石ちゃん、人参持って来て」
翠星石「ハイです」ヒョイ
リンダ「ありがとう」
翠星石「ママさん、ママさんは一体何のご飯を作ってるんですか?」
リンダ「手作りハンバーグカレーよ」
リンダ「これはね時間を掛けて作るから、晩ご飯用なのよ」
リンダ「今日は旦那も仕事で大変でしょうから愛情込めて作らないとね」
翠星石「それじゃあ翠星石はカレーのルーを持ってくるですぅ!」
リンダ「ふふ、ありがとう」
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:32:28.09 ID:bIro5A4nO
フヨンフヨン
金糸雀「ふっふっふ、あれが翠星石がいる家かしら」
金糸雀「まずは敵情視察かしら」
金糸雀「でも、ここまで来るのに相当苦労したかしら。今日は風が強すぎかしら」
金糸雀「そろそろどこかに着地しなきゃ……」
カラス「カッーカッー」
金糸雀「! カラス!?」
カラス「カッーカッー」ツンツン
金糸雀「キャアアアアア!!! 突かないでええええ!!! 突かないで欲しいかしらああああああああ!!!」
ビュオオオ
金糸雀「きょ、強風が、あ~れ~」ヒュルルル
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:34:43.15 ID:bIro5A4nO
ガシャアアアアアン!!!
リンダ・翠星石「!!」
翠星石「な、何ですぅ!?」
金糸雀「い、痛いかしら……」
翠星石「カ、金糸雀!?」
金糸雀「あ……お、お久しぶりかしら……」
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:37:09.61 ID:bIro5A4nO
ちょっとだけ時間が過ぎ……
リンダ「そう、翠星石ちゃんのお姉さんなのね」
金糸雀「そうかしら。カナは第2ドールで姉妹の中でも頭脳派かしら」エッヘン
翠星石「でもチビカナは自分の作戦が成功した事ないから言うほど頭脳派じゃないですけどね」
金糸雀「うっ、それは言わないで欲しいかしら」
金糸雀「翠星石、この人は翠星石のマスターかしら?」
翠星石「違うです。ママさんは私のマスターのお母さんです」
翠星石「ところで金糸雀は何しに来たんです?」
金糸雀「え、えっーと、敵情視察かしら」
金糸雀「でも失敗しちゃったかしら」テヘッ
189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:27:53.50 ID:bIro5A4nO
翠星石「全く、金糸雀は相変わらずですね」
金糸雀「ううう……」
コロコロコロ
金糸雀「あれ、この丸いのは何かしら?」
翠星石「ハロって言うんですよ。翠星石のマスターのお父さんが作った丸い……人形みたいな物です」
金糸雀「コロコロしてて面白いかしら」
ハロ「マドガラスワレテル。マドガラスワレテル」
金糸雀「あ……」
190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:31:29.67 ID:bIro5A4nO
金糸雀「そ、そうだ。カナはそろそろ帰ろうかしら」
金糸雀「また会おうかしら。翠星石」スタスタ
リンダ「待ちなさい金糸雀ちゃん」
金糸雀「! な、何かしら?」
リンダ「事故とはいえ、家の窓が割れたのは金糸雀ちゃんに原因があるわよね」
金糸雀「は、はい」
リンダ「でも、人形に弁償は出来ないと思うからあなたのマスターに窓ガラスのお金払って貰わないといけないわね」
金糸雀「! ロ、ロランは貧乏学生だからそんなお金払えないかしら!」
リンダ「そう。ロラン君と言うのね。でも一度に払わなくてもいいわ。少しずつで良いのよ」
リンダ「今度、あなたのマスターと話し合いをしないといけないわね」
191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:33:59.62 ID:bIro5A4nO
金糸雀「ご、ごめんなさいかしら! ロランには勘弁して欲しいかしら!」
リンダ「ふふ、冗談よ」
金糸雀「えっ?」
リンダ「弁償はしなくていいわ。あなたのマスターとも話し合いはしないわ」
金糸雀「ほ、本当?」
リンダ「ええ」
金糸雀「よ、良かった」ホッ
リンダ「でもその代わり、頼みたい事があるんだけど」
金糸雀「?」
193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:37:34.68 ID:bIro5A4nO
リンダ「私の娘が帰って来るまで家事の手伝いをして欲しいの。お願いできる?」
金糸雀「わ、わかったかしら。喜んでやらせてもらうかしら」
翠星石「チビカナー、頑張るですよー」
リンダ「あっ、金糸雀ちゃんだけじゃ大変だから翠星石ちゃんも手伝ってあげて」
翠星石「え~、でもわかったです」
リンダ「じゃあまずは窓ガラスの破片を捨てに行ってね」
翠星石・金糸雀「ハーイ!」
テクテク
金糸雀「翠星石のマスターが帰って来るまで家事の手伝いをするのは大変だけど、窓ガラスのお金をなかった事にしてくれるから翠星石のマスターのお母さんって寛大かしら」
翠星石「でもママさんは実は怒ると恐いらしいですよ」
スイセイセキチャーン、キコエテルワヨー
翠星石「は、ハイですぅ!!」
金糸雀(そういえば物を修復出来る事を忘れてたかしら)
194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:43:29.08 ID:bIro5A4nO
同時刻・宇宙世紀学園中等部
キーンコーンカーンコーン
アムロ「おーいシャア、昼飯を屋上で食べないか?」
シャア「オオ、そうだな。そうしよう」
ハマーン「シャア!」
シャア「何だハマーン?」
ハマーン「私と昼飯を食べないか?」
195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:45:59.45 ID:bIro5A4nO
シャア「いや、私はこれからアムロと昼飯を食べるのだ」
ハマーン「何だと!? 貴様、私の誘いを断るのか?」
シャア「それなら君も一緒に食べに行くか?」
ハマーン「い、いらん。私は貴様とふ、ふふふふた…りき……り、ええい! とにかく私と一緒に来い!」
シャア「すまないが先にアムロと約束したからな。お前が嫌だと言うなら私達は行かせて貰う」
ハマーン「うっ」
マシュマー「シャア、貴様、ハマーン様がわざわざ貴様のクラスの所まで赴き、誘いに来て下さったのにそれは何だ!」
キャラ「乙女心を何だと思ってるのさ!」
197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:48:10.92 ID:jSYjJiyV0
ハマーン様……
198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:48:48.43 ID:bIro5A4nO
ハマーン「もういい! マシュマー、キャラ」
マシュマー・キャラ「ハッ! 申し訳ございませんハマーン様」
ハマーン「ふん、まあ今回は見逃してやろう。好きにしろ」
シャア「そうさせてもらう」
ハマーン「ん? 待て、シャア」
シャア「何だ?」
ハマーン「その薬指の怪我はどうした?」
シャア「ああ、偶然怪我をしてしまってな」
ハマーン「アムロ・レイも怪我をしているな」
アムロ「僕も怪我しちゃったんだ」
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:51:38.68 ID:bIro5A4nO
ハマーン「二人とも同じ場所を?」
シャア「驚いたよ。まさかアムロも怪我をしてたとはな」
アムロ「こういう偶然もあるんだな」
ハマーン「……お前達何か隠してないか?」
アムロ「!!」
シャア「何故そう思う?」
ハマーン「勘だ」
シャア「何も隠してなどいないさ。考えすぎだ」
ハマーン「……そうか」
シャア「昼休みが終わってしまう。屋上へ行かせて貰う」スタスタ
ハマーン(……怪しい。いや、やはり考えすぎか?)
200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:55:40.20 ID:bIro5A4nO
屋上
アムロ「ハマーンが薬指の事を聞いてきた時はどうなるかと思ったよ。よく冷静でいられたな」
シャア「ハマーンとの付き合いは長いからな。あの程度の詰め寄りなら平静をよそえる。まあ凄まじいプレッシャーを放ってたらわからんが」
シャア「さて、私達は昼飯とするか」パカッ
アムロ「そうだな」パカッ
シャア「ほう、アムロ、今日の貴様の弁当はデザートに苺が大量に入ってるな」
アムロ「雛苺ちゃんが苺系が好きだから母さんが多めに買ったんだ。それで苺が結構余ってるから弁当にも使ったんだよ」
シャア「雛苺は本当に苺が好きだな」
アムロ「オッ、今日もセイラさんの弁当は美味しそうだな」
シャア「今日はヘルシー弁当で野菜中心だ」
シャア「それだけではないぞアムロ」スッ
アムロ「! それは、ファミチキじゃないか!」
201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:57:43.89 ID:r33XQOkF0
ファミチキ大好きだなwwww
202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:57:51.31 ID:6rdQ4Pe80
濃い中学生どもだなw
203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:22:31.67 ID:bIro5A4nO
シャア「今朝、ファミマで買ったのさ」
シャア「このファミチキを箸でちぎって弁当に入れる」ヒョイ
アムロ「うわぁ、さすがファミチキ。冷めてても肉汁が溢れ出てくるよ。
じゃなくて、シャア! せっかくセイラさんが作ってくれたヘルシー弁当にファミチキを入れるなんてセイラさんが可哀相じゃないか!」
シャア「確かに、少しばかりアルテイシアには申し訳ないがな」
アムロ「ならどうして!」
シャア「アムロよ、この様にコンビニの物と手作りの物を混ぜ合わせる事で新たな発見が生まれるかもしれないのだぞ。新たな楽しみが出来るのかもしれないのだぞ!」
シャア「何故それがわからんのだ!」
アムロ「エゴだよ、それは」
アムロ・シャア「……」
アムロ・シャア「ハハハ」
アムロ・シャア「アハハハハハハ!!!」
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:23:27.78 ID:1sZQuXic0
そういや中学生だったなw
205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:24:30.65 ID:bIro5A4nO
アムロ「こういう議論も楽しいな。シャア」
シャア「そうだな」
アムロ「ファミチキ弁当か。今度僕もやってみようかな」
シャア「弁当次第では相性が悪いかもしれないから気をつけろよ」
アムロ「でもこういうのってカミーユがいたら修正されそうだな」
シャア「ハハハ、本当だよ……あ」
アムロ「あ……」
アムロ・シャア「……」
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:27:25.98 ID:bIro5A4nO
シャア「……アムロ、カミーユはまだ引きこもってるのか?」
アムロ「うん。ファから聞いた話だとまだまだらしい」
シャア「カミーユめ、まだ学校に来ないというのか」
アムロ「仕方がないよ。あいつにしかわからない心の傷があるんだ」
シャア「だが、このまま行けば一学期が終わってしまうぞ。下手をすれば二学期になっても来ない恐れがあるぞ」
アムロ「出来れば一学期中に来て欲しいんだけどな」
シャア「アムロ、今度時間があったらカミーユの家に行ってみないか?」
アムロ「そうだな。カミーユの為にもなるかもな」
209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:31:26.05 ID:bIro5A4nO
お昼、宇宙世紀学園高等部・ソレスタ部
フェルト「あれ? ミレイナ、その指輪どうしたの?」
ミレイナ「これはファッションですぅ!」
ミレイナ「グレイスさん、似合いますか?」
フェルト「とても似合うと思う。でも、誰かに誤解されない?」
ミレイナ「それは問題ないです! ミレイナは『あの人』と公認のカップルだから大丈夫ですぅ!」
フェルト「そうだね。それなら問題ないよね」
210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:36:14.68 ID:yGAK6Hiz0
武力介入する部か…
212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:19:57.17 ID:bIro5A4nO
ラクスが住んでいるマンション
水銀燈「キラ、ちょっと来なさい」
キラ「何だい水銀燈。僕は今エロゲーで忙しいんだ」
水銀燈「はぁ? あなたこんな真っ昼間からよくそんな卑猥な物が出来るわね。仮にもラクスのおもちゃでしょ? っていうかラクスに殺されないの?」
キラ「確かに。今までに何度か見つかってラクスに殺されかけたけど、僕は仮にもスーパーニートネーターなんだ。そう簡単には諦めない。危険を冒す覚悟くらいは出来てるよ」
水銀燈「呆れた。おもちゃとはいえラクスもよくこんな男を住まわせてるわね」
水銀燈「まあいいわ。いいからこっちに来て」
キラ「だから僕はエロゲーで忙しいの」
水銀燈「ラクスにエロゲーの事、言い触らすわよぉ?」
キラ「喜んで従いましょう。銀様」
213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:22:54.91 ID:bIro5A4nO
キラ「水銀燈、鏡の前で何をするんだい?」
水銀燈「見てなさい」パアアア
キラ「! 鏡が!?」
水銀燈「入るわよ」グイッ
キラ「えっ? 入れるの?」
水銀燈「大丈夫よ。害はないわ」
キラ「へえ、すごいや。正にファンタジーだね」
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:25:50.19 ID:lVcHAVnr0
キラがダメすぎるwwwww
215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:27:01.59 ID:bIro5A4nO
nのフィールド
キラ「水銀燈、ここは一体?」
水銀燈「ここはnのフィールドよ」
キラ「nのフィールド? ニートのフィールドを意味するの?」
水銀燈「そんな訳ないでしょ」
水銀燈「nのフィールドって言うのは、
現実世界の裏側に存在する、誰かの精神世界。鏡の様に光を反射する物があれば入れるのよ」
水銀燈「詳しい説明するの面倒臭いから簡潔に言うけど、このnのフィールドで私達ドールは闘ったり、現実世界の別の場所に行けたりするのよ。
もちろん、目的の場所が大体わかってないと簡単には行けないけど。それともう一つ、目的の場所に入口兼出口の鏡やガラスがないと駄目よぉ。行っても意味ないから」
キラ「水銀燈、nのフィールドで何をするんだい?」
水銀燈「ついてくればわかるわ。私から離れちゃ駄目よ」
216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:31:13.28 ID:bIro5A4nO
シャアの部屋
ゴロゴロゴロゴロ
真紅「ふふ、今日も私は一人でお留守番。好き放題出来るわ」
ベタッー
真紅「床に大の字になって横になるなんて私、アリスに程遠い事してるわね」
パラパラ
真紅「ガンダムエースに掲載されてる
キャラクター原案のPEACH-PIT先生が描く漫画版『機動戦士ガンダムくんくん』のくんくんも素敵なのだわ。
と○た洸一先生が描く※『機動戦士ガンダムくんくん外伝:SIDEチンチン』も面白いわ」ムシャムシャ(ファミチキを食べながら読んでる)
※くんくんの弟子・白い子犬(柴犬系)のチンチンがCHIN(チン)ガンダムに乗って、くんくんとはまた別の戦場で推理し、戦うストーリー
217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:34:57.13 ID:bIro5A4nO
チョコン
真紅「シャアに頼んで買って貰った探偵くんくんのフィギュア。くんくん、パイロットスーツ姿の貴方も素敵よ」
真紅「もう我慢出来ない。気持ちが抑えられないのだわ」
真紅「くんくんをペロペロをしたいのだわ」
真紅「こんな変態行為を他の姉妹に見られたらアリスゲームの資格を失うわね」
真紅「行くのだわ」
真紅「ア~ン、くんく~ん。ペロペロ~ン」ペロペロ
水銀燈「ここかしら?」ニュルン(シャアのパソコンから出てくる)
真紅「!?」
水銀燈「あ」
218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:36:26.86 ID:jSYjJiyV0
このキラなら愛せる気がする。
219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:38:33.48 ID:bIro5A4nO
真紅「」ダラダラダラ
水銀燈「真紅、何してるのよ? ……それ、くんくん?」
真紅「あ……」ダラダラ
水銀燈「まさか、あなた人形を舐めてたの? ぶふぅ! 変態過ぎるわぁ! あなたそんな趣m」
真紅「薔薇の尾(ローズテイル)!!!」
ドオオオオオオオン!!!!!
水銀燈「!! 何するのよ!」
真紅「水銀燈、残念だけど貴女には消えてもらうわ」ゴゴゴゴッ
水銀燈「や、やる気のようね。ここじゃ場所が悪いわ。場所を移しましょう(何よこのプレッシャー!?)」ニュルン(窓ガラスの中に入る)
真紅「待ちなさい水銀燈! ジャンクにして闇に葬り去ってやるのだわ!」
220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:41:51.73 ID:bIro5A4nO
nのフィールド
バッサバッサ
キラ「あっ、水銀燈。何か変な汗かいてるね」
水銀燈「キラ、身構えなさい!」
キラ「えっ?」
ズシーン、ズシーン
キラ「何? この音?」
水銀燈「来たわ!」
真紅「だわだわだーわーだわだーわー」ゴゴゴゴッ
キラ「ひぃ!? 何だよあのプレッシャー!?」
221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:52:15.21 ID:bIro5A4nO
真紅「水銀燈、この人間が貴女のミーディアム?」
水銀燈「違うわ。こいつはそのミーディアムのおもちゃ。オマケみたいなものね」
真紅「どうしてミーディアムじゃない人間がnのフィールドに?」
水銀燈「『戦力』は多い方が良いでしょう?」
キラ「ええっ!? その為に僕を連れて来たのかい?」
水銀燈「それ以外に何があるのよ?」
真紅「水銀燈、貴女そこまでして勝ちたいの?」
水銀燈「マスターの許可は取ってあるから別に良いのよ。と言うよりあっちからこいつを使ってくれって言ったのよ」
222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:55:16.14 ID:bIro5A4nO
真紅「水銀燈、私達姉妹は闘う事以外にも、アリスゲームを制する方法はあるのよ」
水銀燈「あなたさっき私を殺そうとしたじゃない!」
水銀燈「まあこれから始まる闘いは言わば読者サービスみたいなものよぉ」
真紅「読者サービスなら仕方がないわね」
バサッ!(翼を展開する)
水銀燈「さあ真紅、原作やアニメの設定や時間軸がごちゃごちゃになってるのとその他諸々の矛盾点はスルーしてアリスゲームを始めるわよぉ!」
ドバババババババババ!!!!!
真紅「!! この羽の量は!?」
キラ「すごいや。まるでエターナルのミサイル弾幕じゃないか!」
水銀燈「墜ちなさい真紅!」
223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:57:50.07 ID:bIro5A4nO
真紅「くっ!」ビュオオオ
キラ「あっちも薔薇の花弁を撃って反撃してきたぞ!」
ババババババババン!!!
ヒュンヒュンヒュン!
真紅(やっぱり全部は撃ち落とせなかったわね)
水銀燈「取ったぁ!」
真紅「まだよ!」ビュウウウ!
ドドドドドドン!
真紅「くううううう!」
キラ「薔薇の花弁を展開して水銀燈の羽を防いだ!? それよりも僕、解説役になってるな」
224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 18:01:04.76 ID:bIro5A4nO
水銀燈「やるじゃない。でもまだまだ!」
バサッ! シャキン!
キラ「水銀燈の羽から剣が出てきたぞ!」
シャキン
水銀燈「行くわよ真紅」ギュオン
ガキィン!
真紅「……ッ!」ギギギッ
水銀燈「ふふふ」ギギギッ
キラ「剣とステッキの鍔ぜり合いで両者動かない!」
水銀燈「ラクスは優秀なミーディアムだわぁ。ちょっと力を貰うだけで一気に力が増すもの」ギリギリ
225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 18:03:14.84 ID:bIro5A4nO
真紅「そう。ラクスと言うのね」ギリギリ
真紅「けど、私のシャアだって負けてはいないわ」キィイイイン
シャア(ムッ、指輪が熱い。真紅め、闘っているのか?)
真紅「セェイ!」ガキィン
水銀燈「!?」グラッ
キラ「水銀燈がパワー負けした!?」
水銀燈「チィ!」シュピピピ
シュン!
水銀燈「速い!?」
真紅「当たらなければどうということはないのだわ!」ヒュンヒュンヒュン
キラ「速い! 速過ぎる!」
真紅「今の私は通常のドールの三倍の速さよ!」
226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 18:05:54.48 ID:bIro5A4nO
水銀燈「しぃんくううううう!!!!!」
ドバババババババババ!!!!!
真紅「……」ヒュンヒュン
キラ「駄目だ。まるで当たらない!」
真紅「遅い!」バキィ!
水銀燈「ぐふぅ!」
キラ「真紅のキックが水銀燈の腹に炸裂だぁーーーー!!!」
水銀燈「……こんなところで負けるもんですかあああああああああ!!!」キィイイン
ラクス(あら、さっきよりも指輪が熱くなってますわ)
235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 19:47:12.39 ID:bIro5A4nO
パキィン
水銀燈『クワッ!』
水銀燈「ヌン!」ガシッ
真紅(! 足が!)
水銀燈「そぉれえええええい!!!」ブン!
ドオオオオオオオン!!!
真紅「がはっ!?」
キラ「真紅を地面に叩き付けたーーー!」
水銀燈「何かしらぁ? 今、頭がとてもクリアーな感じがするわぁ」
キラ「た、種割れだぁーーーー!!」
236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 19:51:40.68 ID:bIro5A4nO
ゴオオオオオオオ!!!
キラ「垂直落下で剣を突き立ててる。串刺しにする気か?」
水銀燈「死ねえええええええ!!!」
真紅「させない!」ビュオオオ!
水銀燈「チィ!」ヒュン
キラ「薔薇の花弁で反撃して命拾いしたか」
真紅「薔薇の竜!!!」
ビュオオオオオオ!!!
水銀燈「これでも喰らいなさい!!!」
ゴオオオオオオオ!!!
キラ「薔薇の竜と漆黒の竜の一騎打ちだあああああああああ!!!! そして僕の解説が低レベルだあああああああああ!!!!」
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 19:57:12.55 ID:bIro5A4nO
ゴギャギャギャギャギャ!!!!
ドオオオオオオオン!!!!
水銀燈・真紅(相打ち!)
水銀燈「キラ、あんたの力貰うわよ!」
キラ「ええっ!? 待ってよ。心の準備がまだ出来てないよ。それに今日はラクスにも吸い取られる日なんだよ!」
水銀燈「このままじゃ決着が付かないのよ。それにこれ以上ラクスの生命を吸い取ったらラクスに何されるかわからないわ!」
水銀燈「それにあんたミーディアムじゃない割には吸い取りやすいのよ!」ズオオオオ!
キラ「ふぎょおおおおおおお!!!!!!
僕の精力が吸い取られるうううう!!!!!!」
水銀燈「さらに!」スッ、ベリッ、ゴクゴク
水銀燈「乳酸菌パワーで元気百倍、水銀燈!!!!!」シャキーン
238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:00:09.65 ID:bIro5A4nO
水銀燈「行くわよおおおお!!!」
シュピピピピピ!
真紅「!!」
キラ「は、羽がドラグーンの様に周囲を飛び回って……る」ゲッソリ
水銀燈「オールレンジ攻撃よ!」
真紅「それならこっちも!」スッ、ムシャムシャ
真紅「ファミチキでパワーアップなのだわ!」ビュオオオ!
キラ「ああ……薔薇の花弁を全方位に射出してる……」
真紅「オールレンジ攻撃にはオールレンジ攻撃よ!」
239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:03:06.77 ID:bIro5A4nO
ビシュンビシュン
真紅「全部墜としたのだわ」
水銀燈「まだよ!」
水銀燈「ハイマットフルバースト!!!」
ドシュシュシュシュシュ!!!
キラ「ただ羽を飛ばしてるだけだけどね」
真紅「甘いわ」シュン
水銀燈「!? 何で当たらないのよ?」
真紅「貴女も馬鹿ね。あれは敵が止まってくれてるから当たるのよ。私はそんな棒立ち状態にはならないわ」
水銀燈「あんた空気読みなさいよ!」
真紅「うるさい」バキィ
水銀燈「アヒャン!?」
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:06:27.27 ID:bIro5A4nO
水銀燈「くっ、今日はこのくらいにしてあげる」ヒリヒリ
水銀燈「キラ、帰るわよ!」
キラ「君に搾られて上手く動けないよ」
水銀燈「しょうがないわね。ほら、手を貸してあげるから。立てる?」グイッ
キラ「うん……」ヨッコイショ
水銀燈「走れる?」
キラ「無茶言うね。まあ辛うじて」
水銀燈「真紅、覚えてらっしゃい!」ピュピューン!
真紅「……!」
真紅「しまった。くんくんの事揉み消すの忘れてたわ」
真紅「でもあの様子なら彼女も忘れてるでしょうね」
242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:07:51.57 ID:r33XQOkF0
銀さまああああああああああああああああああああ
243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:08:38.21 ID:eTzGoNPl0
なにこの銀様やさしすぎ
244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:09:05.27 ID:bIro5A4nO
ニュルン
真紅「さて、くんくんをまたペロペロ……!!!?」
ボロッボロ……
真紅「そうだったわ。無我夢中で部屋の中で薔薇の尾(ローズテイル)を放ったから部屋がボロボロだわ……」
真紅「でも後で修復すればいいわね」
真紅「邪魔もいなくなった事だしまたくんくんをペロペロするのだわ」ペロペロ
245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:13:36.01 ID:bIro5A4nO
――
ミレイナ「ただいまー」ガチャ
リンダ「お帰りなさい」
翠星石「ドリル人間お帰りですぅ」チュー(ジュースを飲んでる)
ミレイナ「あれ?」
金糸雀「はじめまして。お邪魔してますかしら」チュー
ミレイナ「オオッ! 新しいドールですぅ!!」
金糸雀「第2ドールの金糸雀と言うかしら」
ミレイナ「ミレイナ・ヴァスティですぅ」
金糸雀「翠星石、この子がマスター?」
翠星石「そうです」
金糸雀(とても元気そうなマスターかしら)
246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:18:34.77 ID:bIro5A4nO
ミレイナ「でも、どうして違うドールが家にいるんですか?」
翠星石「かくかくしかじかですぅ」
ミレイナ「ドジッ娘ですぅ」
金糸雀「ううう……」
ミレイナ「あの、金糸雀さん、突然ですけど金糸雀さんの事カナちゃんって読んでも良いですか?」
金糸雀「カナちゃん……」
ミレイナ「あの、駄目ですか?」
「ううん、良いかしら(カナちゃん……懐かしい呼び名かしら)」
ミレイナ「ありがとうです。カナちゃん、早速質問なんですけど、カナちゃんのマスターってどんな人なんですか?」
金糸雀「カナのマスターは温厚でどちらかと言うと争いを好まない優しい男性かしら」
ミレイナ「そうなんですか。今度そのマスターさんに会ってみたいですぅ!」
247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:21:09.21 ID:bIro5A4nO
金糸雀「そうね。帰ったら言ってみるかしら」
リンダ「皆、ご飯出来たわよー」
ミレイナ「オッ、今日はハンバーグカレーですね」
リンダ「金糸雀ちゃんもどう?」
金糸雀「えっ、いいの?」
リンダ「頑張ったご褒美よ」
金糸雀「ワーイ!」
リンダ「皆、食べる前にちゃんと手を洗うのよー」
ミレイナ・翠星石・金糸雀「ハーイ!!!」
250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:25:27.13 ID:bIro5A4nO
――
アムロ「ただいま」ガチャ
雛苺「アムロ、お帰りなさいなのー」ジッー
アムロ「ん? 何を見てるんだい雛苺ちゃん?」
雛苺「アダルトビデオなのー」ヒョイ
アムロ「びゃああああああああ!!!?」
雛苺「アムロのベッドの中から出てきたのー」
雛苺「タイトルは『若奥様の夜のイケない情事、淫乱ラフレシアの触手で束縛プレイ』、変態ビデオなのよ」
アムロ「ひゃあああああん! 言わないでええええ!!」
雛苺「アムロは背徳にまみれた男なのー」
ハロ「ハイトクカン、ハイトクカン」
アムロ「あう! 言葉責め!」
251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:27:35.19 ID:r33XQOkF0
シャアが雛苺にこんなこと言われたら憤死するな
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:36:45.22 ID:bIro5A4nO
――
真紅「くんくん、くんくん!」ペロペロジュポジュポ
シャア「真紅、帰ったぞ。君の分のファミチキも買ってあるぞ」ガチャ
真紅「!?」
シャア「……君は何をしt」
真紅「絆キック・脳天直撃!!!」ベキィ
シャア「あべし!?」グチャ
シャア「」
真紅「今ので記憶は飛んだはずだわ」
255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:39:34.40 ID:bIro5A4nO
――
ヒルダ「いつもごめんなさいね。ファちゃん」
ファ「大丈夫です。私もカミーユの事が心配ですし」
ヒルダ「やっぱり駄目だった?」
ファ「……はい」
ヒルダ「本当にごめんなさい。あなたにまで迷惑をかけて」
ファ「そんな事ありません。おばさんも無理しないで下さい」
ヒルダ「ありがとう」
257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:02:11.50 ID:bIro5A4nO
ファ「さようなら」ガチャ、バタン
『………………』
蒼星石「お母さん、今の人は?」ヒョコ(隠れてた)
ヒルダ「ファちゃんって言ってカミーユの幼なじみなの。時々カミーユの事心配して来てくれるの」
蒼星石「へえ」
ヒルダ「蒼星石ちゃん、ご飯にしましょうか」
蒼星石「はい。お母さん」
蒼星石(幼なじみとのフラグをへし折ってまで引きこもるなよ。マスター)
258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:05:57.23 ID:bIro5A4nO
――
パシィン!
キラ「はぅん!」
ラクス「キラ、鞭の味はいかがですか?」
キラ「痛いよ! それに三角木馬に座らされてキツイよおおおおおお!!!」
ラクス「それじゃあもっと味わせてあげますわ」ヒュン
キラ「やめtオウ!」
水銀燈(ちょっと同情するわ……)
ラクス「水銀燈さんもキラを責めてみませんか?」
水銀燈「……それなら」クリクリ
キラ「ひゃうん!? 羽で乳首弄るのらめええええええ!!!!!」
259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:11:18.62 ID:C+UhRP/D0
ひどい変態っぷり
260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:12:17.23 ID:oe6l2l/+0
キラさん、、、
261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:12:25.18 ID:bIro5A4nO
深夜
キラ「ハア、体がボロボロだ」
キラ「全く、ラクスも手加減しないから酷いよ。水銀燈まで責めてくるなんて」
キラ「これはオシオキが必要だね」キラン
ソロリ、ソロリ
キラ「これが水銀燈の鞄か」
キラ「ラクスにオシオキしたら確実に殺されるから水銀燈、君にオシオキだ」
キラ「ぐひょひょひょ! 闘いの時とプレイの時のお返しじゃ。変態紳士の恐さ、思い知るがいい」ワキワキ
パカッ
水銀燈『スッー、スッー』
キラ「寝てるね。 ぬふふ、夜ばいじゃあ~」
サワサワ
キラ「うひょひょひょひょひょひょ!!」
263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:18:33.71 ID:bIro5A4nO
ガシッ
キラ「!!」
水銀燈「……なぁにしてるのかしらぁ?」
キラ「あの、起きてたんですか?」ダラダラ
水銀燈「フン!」メキャア!
キラ「ぴぃ!?」ペキッ
水銀燈「こんの……ニート野郎!!!」
キラ「プギャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
メキバキブチブチプチャアグチュベキョネチャボキリ!!!!!
キラ「」ピクピク
水銀燈「せっかくプレイの時、手加減してあげたのに夜ばいなんて酷いじゃない。あなたジャンクにするわよぉ?」
キラ「もうなってまひゅ……」ピクピク
266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:24:26.81 ID:bIro5A4nO
ラクス「何です? 騒がしいですよ?」ムニャムニャ
水銀燈「あっ、ラクス、聞いてよ。このニート私を夜ばいしようとしたのよ」
ラクス 「まあキラ、夜ばいなんてはしたないですわ」
水銀燈「それだけじゃないわ。こいつ、あなたに隠れてエロゲーしてるのよ」
キラ「ちょ! それは!」
ラクス「酷いわキラ! 私がいるのにエロゲーと夜ばいはあんまりですわ!」
キラ「ち、違うんだよラクス! これはちょっとしたお遊びなんだ!」
ラクス「エロゲーは処分します。水銀燈さん、殺って下さい」
水銀燈「言われなくてもするわ」シュピピピ
キラ「もごごごごごごご!?」
ラクス「まあ、キラの穴という穴に羽が入って行きますわ」
267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:30:01.71 ID:bIro5A4nO
約一週間後
夕方、シャアの部屋
真紅「シャア、紅茶を持ってきて頂戴」
シャア「ええい、私は召し使いか?」
真紅「だって貴方下僕でしょ? つべこべ言わない」
シャア「くっ、人使いの荒い女だ」
真紅「何か言った?」
シャア「何も言っとらんよ」
268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:37:03.47 ID:bIro5A4nO
キィン…キィン…
シャア「ん?」
レンピカ「……」フヨフヨ
シャア「人工精霊? ホーリエでもベリーベルでもないな」
真紅「レンピカ!」
シャア「レンピカ?」
レンピカ「……!」
真紅「! そう、わかったわ」
269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:42:45.59 ID:bIro5A4nO
シャア「何と言っているのだ?」
真紅「蒼星石が助けを求めてるわ」
シャア「蒼星石? 君の姉妹か?」
真紅「ええ。4番目のドールよ。でも珍しいわ。蒼星石から私に助けを求めて来るなんて」
真紅「シャア、私、nのフィールドに行ってくるわ」
シャア「何だそのnのフィールドと言うのは?」
真紅「かくかくしかじか」
シャア「そんな物が存在するのか」
パアアア
真紅「行ってくるわ」
シャア「待て、私も行こう」
真紅「でも」
シャア「私も行けば時間の制限が無くなるのだろ? 君一人だけに負担は背負わせないさ」
270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:48:27.78 ID:bIro5A4nO
nのフィールド
蒼星石「……!」
レンピカ「!」ヒューン
蒼星石「お帰りレンピカ」
真紅「蒼星石、貴女もこの世界に来てたのね」
蒼星石「真紅、君もこの世界に来てたから助かったよ」
シャア「彼女が蒼星石か」
蒼星石「この仮面を被った人、真紅のマスター?」
真紅「ええ。シャア・アズナブルと言うのだわ」
蒼星石「はじめまして、僕の名前は蒼星石。ローゼンメイデンの第4ドールだよ」
シャア「ほう、僕っ娘か」ジュルリ
271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:49:10.68 ID:yGAK6Hiz0
シャアが一瞬だけ、池面に見えかけた
272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:51:38.51 ID:nCP+Ol4Z0
いやシャアは普通にイケメンだろ
内面に問題があるだけだ
273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:54:00.57 ID:bIro5A4nO
キン!
シャア「オウ!?」
真紅「下心」
シャア「ステッキで私の股間を叩くな……」ピクピク
真紅「それで、貴女から助けを求めるなんてよっぽどの事なんでしょうけど、見た所、貴女から危機感は感じられないわ」
蒼星石「うん。僕がピンチとかじゃなくて君に手伝って欲しい事があるんだ」
真紅「手伝い?」
蒼星石「僕のマスター、引きこもりなんだ」
シャア「!!」
真紅「引きこもりですって?」
蒼星石「うん。僕のマスター、中学生なんだけど、一ヶ月くらい前から引きこもってるんだよ」
蒼星石「マスターのお母さんが説得しても出てこないし、僕が説得しても出てこないし、幼なじみの女の子の説得でも無理。
心の樹の邪魔になる雑草を切ってもありえないスピードですぐに生えてくるし、ちょっとお手上げ状態なんだ」
蒼星石「それで、『経験者』である君に助けを求めたって訳」
274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:02:05.65 ID:bIro5A4nO
真紅「そうだったの……」
シャア「蒼星石と言ったな」
蒼星石「えっ、うん」
シャア「聞きたい事があるのだが、そのマスターは中学何年生だ?」
蒼星石「中学一年生だね」
シャア「……では、君のマスターの名前はもしや、カミーユ・ビダンと言う名前か?」
蒼星石「!! どうしてマスターの名前を?」
シャア「カミーユは私の後輩だ」
真紅「何ですって!?」
シャア「まさかカミーユも契約者になっていたとは……狭い世の中だな」
真紅「事情はわかったわ。蒼星石、私を貴女のマスターの所まで案内して頂戴」
シャア「待て、その前にアムロも呼ぶ」
276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:06:49.01 ID:bIro5A4nO
真紅「どうして?」
シャア「カミーユはアムロの後輩でもあるのだよ。私達はカミーユが学校に行かないから心配なのだ」
真紅「そう。わかったわ。では先にアムロの所に行きましょう」
~nのフィールドを移動中~
タタタッ
シャア「真紅、さっき蒼星石が君の事を『経験者』と言ってたがあれはどういう意味だ?」
真紅「結構前の話になるけど、私もね、引きこもりの子と契約してた事があるの」
シャア「それで君の事を『経験者』と言ったのか」
真紅「『彼』は立派に引きこもりを卒業したわ。でも、蒼星石の話を聞くと、もしかしたらその子よりも質が悪いかもしれないわ」
シャア「否定はしないが余りカミーユを悪く言わないでくれ。仮にも彼は私達とは付き合いが長いんだ」
真紅「ごめんなさい。でもね、『経験者』の意見から言わせて貰うけど、引きこもりと言うのはそう簡単に乗り越えられるものじゃないのよ」
277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:10:27.97 ID:bIro5A4nO
カミーユの部屋
カタカタカタ
カミーユ「誰にも邪魔されてたまるか。誰にも……」ブツブツ
ブブ……
カミーユ「? 何だ?」
蒼星石「よっと!」ニュルン
カミーユ「!? 蒼星石!?」ガタッ
蒼星石「こんにちは、マスター」
カミーユ「お前、どうしてパソコンk」
ギュウウウウウ!
シャア「ええい! 狭い! 狭すぎるぞ!」
真紅「だから一人ずつ出なさいって言ったのよ!」
雛苺「狭いのー!」
アムロ「他に出口はなかったのか!」
カミーユ「クワトロ先輩? アムロ先輩?」
279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:16:37.19 ID:bIro5A4nO
シャア「……全く、体が折れる所だったぞ」
カミーユ「……」
アムロ「久しぶりだね。カミーユ」
カミーユ「どうして先輩達がいるんです?」
蒼星石「僕が呼んだんだよ」
シャア「お前が引きこもってるから助けて欲しいって言ってきてな。それでだ」
カミーユ「余計な事をしてくれたな」ボソッ
アムロ「カミーユ、また学校に来ないか? その時は僕達が味方するからさ」
カミーユ「いいですよ。俺はこっちの生活の方が好いんだ」
シャア「カミーユ、ファだって心配してるのだぞ」
カミーユ「知るもんか」
280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:20:45.35 ID:bIro5A4nO
真紅「貴方がカミーユね」
カミーユ「何だお前?」
シャア「真紅。私のドールだ」
カミーユ「へえ。それなら今からアリスゲームでもしますか? 俺も退屈してた所なんですよ」
シャア「カミーユ!」
真紅「カミーユ、貴方、本当に今の生活のままでいいの?」
カミーユ「当たり前だろ」
真紅「本当に? 親御さんだって心配してるのよ」
カミーユ「親なんか知るか。俺の為に働いていればいいんだよ」
真紅「巻き毛ウィップ!」バチィン!
281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:26:02.78 ID:bIro5A4nO
カミーユ「痛ッ! お前、何するんだよ!」ダッ!
真紅「雛苺!」
雛苺「ウィ!」シュルルル
ビシビシビシ!
カミーユ「!! 何だよこれ? 縛られてる!? しかもこの縛り方って」
雛苺「亀甲縛りなのー」
蒼星石「ワァオ! コイツは良い絵だ」カシャ
カミーユ「お前、撮るなよ。それよりもこれファミチキが生えてるぞ!?」
雛苺「ファミチキわだちなのー」
シャア「オオ! ファミチキが取り放題ではないか!」
アムロ「やった! お金を使わなくて済むぞ!」
282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:32:01.98 ID:bIro5A4nO
真紅「ここじゃ狭いわ。nのフィールドに移動しましょう」
nのフィールド
カミーユ「この亀甲縛り解いてくれよ」
真紅「駄目よ。貴方、逃げ出しそうだもの」
真紅「ねえカミーユ。よく聞いて頂戴」
カミーユ「何だよ?」
真紅「私ね、貴方の様に引きこもってた男の子と契約してた時があるの」
カミーユ「!」
真紅「その子はね、今の貴方の様に心を閉ざしてたわ」
真紅「でもね、私と、そしてドール達と出会ってから『彼』も少しずつだけど変わって行ったわ」
283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:36:41.98 ID:bIro5A4nO
真紅「今のままじゃいけない。変わらなきゃいけない。あの子は自分自身と向き合う様になっていったわ」
真紅「そして『彼』は引きこもりを克服する事が出来た」
カミーユ「だから?」
真紅「『彼』と貴方の違いわね、貴方には心配してくれてる人が多い事よ」
真紅「私達と出会ってからの事は別にして、『彼』は親が海外に行ってるから実の姉と二人暮しをしてたの。私達と出会う前は味方は実の姉しかいなかったわ」
真紅「でも貴方は違う。貴方は私達が現れる前からシャアやアムロ、幼なじみが心配してくれてるじゃない?」
真紅「貴方には『彼』と違って血の繋がった者同士の繋がりだけでなく、他者との繋がりもあるのよ」
真紅「貴方は『彼』よりもずっと恵まれた環境にいるの。『彼』だって自分自身と向き合う事が出来た。
貴方だって自分自身と向き合う事が出来るはずだわ。少しずつで良い。自分のペースで己と向き合って」
真紅「大丈夫。貴方は一人じゃない。貴方には支えてくれる人がたくさんいるわ」
284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:42:50.09 ID:bIro5A4nO
カミーユ「うるさい! お前も綺麗事並べやがって! 人形の癖に! 他人は他人、俺は俺!」
カミーユ「クワトロ先輩もアムロ先輩も本当は迷惑なんだろ? だったら帰ってくれよ! 俺は今のままが良いんだ! もうこれ以上俺に干渉するな!」
カミーユ「人の自由を奪うなあああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
真紅「……この分からず屋!」バチィン!
カミーユ「ぐう!」
真紅「だわ! だわ!! だわわーーーーーーー!!!」
バチバチバチバチバチバチバチ!!!
カミーユ「あぱぱぱぱぱぱぱぱぱ!!!」
蒼星石(マスターが真紅にあんなに叩かれてる……感じちゃう!!!!!)ゾクゾク
285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:43:19.73 ID:0A69Mflp0
みんな見事に本能最優先だな
286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:45:37.06 ID:bIro5A4nO
5分後
バチバチバチバチバチバチバチ
シャア「真紅、まだ殴るのか?」
蒼星石「もうやめて! マスターのライフはゼロだよ!」
さらに5分後
カミーユ「……」ボロッ
真紅「手が痛いのだわ」
雛苺「わあ、顔がうにゅ~みたいに腫れ上がって美味しそうなのー」
287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:58:55.63 ID:75FLzZTiO
蒼がいつも通りで安心した
カミーユがゴミーユすぎるwww
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:04:40.34 ID:yGAK6Hiz0
さすがに酷過ぎるだろwwwww
289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:15:43.51 ID:bIro5A4nO
真紅「カミーユ、貴方は『彼』と違って全く『勇敢』ではないわ。『臆病』よ」
真紅「貴方は修正する必要があるわ」
カミーユ「それ俺の台詞……」
ラプラスの魔「おや? 皆さん集まって何をしてらっしゃるのですか?」
「!!!!!!」
シャア「何だこのウサギは?」
蒼星石「ラプラスの魔……」
真紅「ラプラス、貴方どうしてここにいるの?」
ラプラスの魔「ただのお散歩ですよ。それにしても随分とマニアックなプレイをしt」
アムロ・シャア「ラ、ラブプラスの魔だってーーーーーーーー!?」
290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:19:14.82 ID:bIro5A4nO
ラプラスの魔「……はい?」
真紅「何言ってるのあなt」
アムロ「ラブプラスの魔さん、ラブプラスの新しいソフトはいつ出るんですかーーーー?」
シャア「早く愛花とイチャイチャしたいぞ!」
ラプラスの魔「あのー」
カミーユ「凛子の、新しい凛子の限定品はいつ出るんだーーー?」
ラプラスの魔「私の名前はラブプラスの魔ではn」
アムロ「ラブプラスの魔さーん、僕はお母さん達も攻略したいでーす」
シャア「何!? アムロ、貴様は寧々さんではないのか?」
アムロ「僕は人妻も魅力的だと思うんだ」
シャア「ええい! この欲張り屋さんめ!」
291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:22:18.27 ID:bIro5A4nO
ラプラスの魔「ですから、私はラプラスn」
シャア「ラブプラスーーー!」
アムロ「ラブプラスーーー!」
カミーユ「ラブプラスーーー!」
ラプラスの魔「……」
アムロ・シャア・カミーユ「ラーブプラス! ラーブプラス!! ラーブプラスの魔!!! イエイイエイイエイ!!!!」
ラブプラスの魔「……もういいですよラブプラスの魔で」グスン
293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:25:12.37 ID:bIro5A4nO
真紅「ラブプラス、貴方がマスターの前にも出てくるなんて何が目的?」
ラブプラスの魔「貴女まで私の事をラブプラスと呼ぶんですか。別に、私は本当に散歩をしてただけですよ」
ラブプラスの魔「そうですね、せっかくドールとマスターが集まっていますし、良い事を教えてあげましょう」
真紅「何?」
ラブプラスの魔「翠星石と金糸雀も目覚めてますよ」
薔薇乙女達「!!!」
ラブプラスの魔「では、さようなら」スゥ…
294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:28:11.54 ID:bIro5A4nO
蒼星石「そうか。翠星石も……」
真紅「ちなみに水銀燈も目覚めてるわ」
シャア「これで6体、目覚めた事になるのか」
真紅(……あの時と似てるわね)
アムロ「そういえばカミーユ、さっき僕達と意気投合してたな」
カミーユ「あ、あれはたまたまです。とにかく、俺は学校に行きませんからね」
真紅「貴方まだそんな事言ってるの?」
カミーユ「うるさい」
真紅「いいわ。今日はもう貴方を説得するのはやめるわ。でも私は貴方が学校に行くまで諦めないから」
カミーユ「フン!」
295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:30:50.29 ID:bIro5A4nO
アムロ「ねえ雛苺ちゃん」
雛苺「うゆ?」
アムロ「僕にも亀甲縛りして欲しいんだ」
雛苺「わかったのー」
シュルルル!
アムロ「オウ!」ビクンビクン
蒼星石「オッ、これはまたお宝画像が増えそうだ」カシャカシャ
アムロ「ハア、ハア」
シャア「アムロ、貴様感じてるのか?」
アムロ「悔しいけど、僕は男なんだ」
シャア「このマゾヒストめ」
アムロ「シャア、僕はソフトMだよ」
296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:31:36.53 ID:nSkSIYIW0
ほんと駄目な奴らばかりだなww
297 : ◆qgXEy7ZweA :2011/01/17(月) 23:36:42.69 ID:bIro5A4nO
蒼星石「女の子にこんな恥ずかしい姿を撮られて恥ずかしくないのかい?」カシャカシャ
雛苺「縛りをもっときつくするのー」ギュウウウ
アムロ「くやしい…! でも…感じちゃう!」ビクンビクン
雛苺「クリムゾン乙なのー」
蒼星石「くう! カメラ娘僧(こぞう)の腕がなるぜ!」カシャカシャ
カミーユ「アンタ達何しに来たんだよ……」
真紅(こいつら駄目過ぎるのだわ)
蒼星石「雛苺、次は僕にも亀甲縛りしてよ! もう僕のお庭はぐっしょりなんだ」ハアハア
319 : ◆qgXEy7ZweA :2011/01/18(火) 06:56:12.73 ID:b7BBr7pCO
蒼星石「再開するね」
蒼星石「あっ、そうそう。再開する前にちょっと言いたい事だけ言っとくね」
蒼星石「マスターの事で相談したいから真紅を探して呼んだんだけど、
それなら真紅じゃなくて翠星石探して呼んだ方が良くね? 説得するより心の樹育てた方が手っ取り早いじゃん、って思ってる人もいるかもしれないね」
蒼星石「それも考えたけど、だって、雑草切ってもありえないスピードで生えてくるような人間だし、翠星石を呼んでも悲惨な結果になりそうな気がしたから真紅を呼んだんだ」
蒼星石「言いたい事はこれでおしまい。
本編を再開するね」
蒼星石「君の心の樹を狙い撃ち!」
320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 06:58:27.54 ID:b7BBr7pCO
ある日の日曜日
ロランが住んでいるアパート
ロラン「金糸雀、今日は君の姉妹と別のマスターが来るんだよね?」
金糸雀「そうかしら」
ロラン「いつでも招けるように一応、鍵はかけてないけど、このアパートの住所知ってるの?」
金糸雀「大丈夫かしら。nのフィールドを通れば大丈夫かしら」
ロラン「nのフィールド?」
パアアア
ロラン「あれ? テレビが?」
金糸雀「来たかしら」
321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:02:32.00 ID:b7BBr7pCO
ズズズズ……
ミレイナ・翠星石「来る~きっと来る~きっと来る~」ベタッ…ベタッ…
ロラン「さ、○子(さ○こ)だあああああああああああ!!!!!」
ミレイナ「んちゃ! ミレイナですぅ!」
翠星石「翠星石ですぅ!」
ロラン「」
ミレイナ・翠星石「あ……」
金糸雀「二人共現れ方が悪趣味過ぎるかしら。カナも危うくローザミスティカが飛び出るところだったかしら」
322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:07:33.58 ID:b7BBr7pCO
ちょっと時間が経過し…
ロラン「えっと、はじめまして。僕の名前はロラン・セアックです。大学生をしてます」
ミレイナ「ミレイナ・ヴァスティですぅ! 高校生ですぅ!」
ロラン(ソシエ以外の女の子を部屋に連れてくるのは初めてだから緊張するなあ)ドキドキ
ミレイナ「セアックさん、お聞きしたい事があります」
ロラン「何だい?」
ミレイナ「セアックさんはアリスゲームをどう思ってるんですか?」
ロラン「アリスゲームは避けられない闘いだからしょうがないけど、金糸雀には出来るだけ無理をしないで欲しいと思う。本音を言うと僕はアリスゲームには反対なんだ」
ミレイナ「良かったぁ。ミレイナも姉妹が喧嘩するのは反対なんです」
翠星石「ローラ人間は平和主義者ですね」
ロラン「ろ、ローラ人間?」
323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:12:07.53 ID:b7BBr7pCO
ロラン「そういえばドールは7体いるんだよね?」
翠星石「そうです。今私達が確認出来てるドールは私と金糸雀だけです」
金糸雀「でも絶対他の姉妹も目覚めてるかしら」
ロラン「そうか。出来れば闘いは避けたいな」
ミレイナ「そうだ! セアックさん、これからもミレイナ達は会うかもしれませんからメルアドと電話番号を交換するのはどうですか?」
ロラン「そうだね。連絡が取れた方が色々と便利だしね」
ミレイナ「それじゃあ赤外線通信ですぅ」ピコーン
ロラン「それじゃあ僕も」ピコーン
ミレイナ「それと、コレ、つまらない物ですが」ススッ(お菓子が入った箱を出す)
ロラン「ああ、すみません」
325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:15:36.70 ID:b7BBr7pCO
一方アパートの外では…
ソシエ「ふふ、ロランに黙って来ちゃった」
ソシエ「ロラン、ちゃんと栄養のある食べ物食べてるのかしら?」コツコツ(階段を上る音)
ソシエ「ロランの為に材料買って来たから頑張って美味しい料理を作らなくちゃ」
-玄関-
ソシエ「玄関の前に来ちゃった」
ソシエ「鍵はかかってませんよ~。ふふ、なんてね」ガチャ
ソシエ「えっ? 本当にかかってない」キィー
ミレイナ・ロラン「!?」
ソシエ「……え?」
326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:20:59.33 ID:b7BBr7pCO
ロラン「ソ、ソシエ?」
ドサッ(食材が落ちる音)
ソシエ「……ロラン、その女は誰?」
ロラン「違うんだソシエ。彼女は、その、あの、えっと」
ソシエ「誰よその女!!!」
ミレイナ「お、お邪魔してま~す……」
ソシエ「あなた誰よ!!」
ミレイナ「えっーと、ミレイナはですね……」キラン
ソシエ「!! 薬指に指輪? 婚約指輪!?」
ロラン「聞いて、ソシエ」キラン
ソシエ「薬指に包帯が巻かれてない!? しかもあなたにも婚約指輪!?」
ソシエ「あの包帯はそれを隠す為だったのね! あなたたち婚約してたのね!!」
327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:26:30.59 ID:b7BBr7pCO
ロラン「誤解だよソシエ!」
ソシエ「酷い! 今まで私の気持ち弄んでたのね。しかもこんな若い子と婚約してたなんて。どこが貧乏学生よ!」
ロラン「そうじゃないってば!」
ミレイナ「違うですーーー!!! ミレイナ達はそんな昼ドラ的関係じゃないですーーーー!!!」
ソシエ「嘘言わないで!!!」
翠星石「修羅場ですーーー!」
金糸雀「修羅場かしらーーー!」
ソシエ「キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!! 人形が喋ったあああああああ!!!!!!!?」
329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:30:57.62 ID:b7BBr7pCO
ソシエ「……それで、アリスゲームの為に薬指に指輪がはまってるのね」
ロラン「うん。しかもこの指輪取れないんだ。無理に取れば肉が削げそうだし」
ソシエ「それで、ミレイナちゃんはマスター仲間って訳ね」
ミレイナ「やっとわかってくれて助かったですぅ」
翠星石「おかっぱ人間ははやとちりしすぎですぅ」
ソシエ「しょ、しょうがないじゃない。ロランが部屋に女の子を連れて来てるなんて思わなかったんだもの。しかも指輪までしてるし」
ソシエ「でも、金糸雀ちゃんだっけ?」
金糸雀「は、はい」
ソシエ「ロランを闘いに巻き込まないでよね。もしロランに何かあったらどうするの?」
金糸雀「ご、ごめんなさいかしら」
330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:38:01.18 ID:b7BBr7pCO
ロラン「金糸雀を責めないでくれ。これは僕の意思で契約した事なんだ」
ミレイナ「それにミレイナ達は平和主義者だからアリスゲームはしないですぅ」
ソシエ「そう、なら安心ね」
ミレイナ「あの、二人に質問があるです!!」
ロラン・ソシエ「?」
ミレイナ「お二人は恋人なのですか?」
ロラン・ソシエ「!!」
ソシエ「ち、ちち違うわよ! ロランと私は幼なじみで別にそういう関係じゃないし、ただ、放っておけないから時々ロランのアパートに行って料理を作ってあげるるるるる程度よ」カアアア
ロラン「そ、そうだよ。いつもソシエには助かってるよ。ぼ、僕らはただの幼なじみだよ」
ソシエ「ろ、ロロロラン! ただの幼なじみじゃないでしょ!!!!」
ミレイナ「ほうほう、乙女の勘が半分当たったです」
332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:43:21.56 ID:b7BBr7pCO
――
蒼星石「マスター、ご飯食べに来ないのー? 僕はもう食べたよー」
シーーーン……
蒼星石「……駄目か」
蒼星石(真紅達はまた来るって言ってたけど、本当にこの引きこもりマスターを学校に行かせる事が出来るんだろうか?)
蒼星石(最悪、僕も『荒療治』を考えなきゃな)
蒼星石「またご飯ドアの所に置いとくように言うからー」テクテク
334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:47:45.68 ID:b7BBr7pCO
ガチャ
蒼星石「! マスター!」
カミーユ「……」
蒼星石「やっと出るようになったんだね」
カミーユ「蒼星石、頼みがあるんだ」
蒼星石「何?」
カミーユ「俺をnのフィールドに連れてってくれ」
337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:12:48.83 ID:b7BBr7pCO
nのフィールド
蒼星石「マスター、nのフィールドで何をするの?」
カミーユ「……」
蒼星石「? マスター?」
ダッ
蒼星石「!!」
カミーユ「逃げてやる!」タタタッ
蒼星石「マスター!」
カミーユ「誰にも邪魔されてたまるか! 俺はどこまでも逃げてやる!」
蒼星石「マスター! クソッ、バカミーユめ!」タタタッ
338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:21:59.26 ID:b7BBr7pCO
カミーユ「ハア、ハア」タタタッ
蒼星石「マスター! そんな事して一生nのフィールドから出ないつもり?」タタタッ
カミーユ「そうだよ。一生nのフィールドにいてやる!」タタタッ
蒼星石「バカな事は止すんだマスター!」タタタッ
カミーユ「うるさい! 追ってくるな!」タタタッ
蒼星石「もういい加減にしてよ! いつまでこんな生活を続ける気?」タタタッ
カミーユ「俺の勝手だ!」タタタッ
蒼星石「この引きこもりマスター!」タタタッ
カミーユ「うるさい変態ドール!」タタタッ
339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:28:06.01 ID:b7BBr7pCO
別のnのフィールド
テクテクテク
ミレイナ「ミレイナの予想ではあの二人はいつか恋人になると思うです」
翠星石「おかっぱ人間のテンパり方は半端なかったですからね」
ミレイナ「でもセアックさんとお友達になれて良かったです。他のマスターさんも争いを好まない人だったら良いです」
翠星石「そうですね。出来れば闘いたくはないですよ」
340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:32:20.36 ID:b7BBr7pCO
タタタッ
ミレイナ「あれ? 何かやって来るです?」
翠星石「誰なんです?」
カミーユ「クソッ、しつこい!」タタタッ
翠星石「人間?」
カミーユ「!!」キキッー!
ミレイナ「どちら様ですか?」
カミーユ「ひ、人……」
翠星石「どうして人間が? 人間がドールなしでnのフィールドに入れる訳がないです」
蒼星石「待てー! このヘタレマスター!」タタタッ
翠星石「! 蒼星石!」
蒼星石「! 翠星石!」キキッー!
341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:36:53.43 ID:b7BBr7pCO
ミレイナ「オオッ! また新しいドールです!」
翠星石「蒼星石も目覚めてたんですね」
蒼星石「うん。翠星石、君が目覚めてたのは知ってたけどまさかこんな所で会うなんてね」
翠星石「ドリル人間、この帽子を被ったドールは蒼星石と言って翠星石の双子の妹です」
ミレイナ「妹さんですか。そういえば顔がそっくりです」
蒼星石「はじめまして、僕は第4ドールの蒼星石だよ」
ミレイナ「ワァオ! 僕っ娘ですぅ! レア属性ですぅ!」
カミーユ「……」
ミレイナ「あれ? と言うことはこの人はマスターさんですか?」
蒼星石「うん。この人は僕のマスターd」
カミーユ「蒼星石、アリスゲームをするぞ」
342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:42:39.40 ID:b7BBr7pCO
翠星石・蒼星石「!!!!」
ミレイナ「……え?」
蒼星石「マ、マスター? どうして急に?」
カミーユ「急も何もドールはずっと争ってるんだろ? なら今すぐ闘えよ。命令だ」
蒼星石「ちょっと待ってよマスター!」
カミーユ「お父様に会いたいんだろ?」
蒼星石「うっ……」
カミーユ「だったら闘えよ。さもないとお前、一生お父様に会えないぞ?」
カミーユ「蒼星石、これはマスターの命令だ」
カミーユ「闘え」
343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:50:12.52 ID:b7BBr7pCO
蒼星石「……」クルッ
翠星石「蒼星石……」
蒼星石「ごめん。翠星石」
翠星石「……そうですか」
ミレイナ「スィーたん! どうして!」
翠星石「仕方がないですよドリル人間。結局これが翠星石達の運命なんです」
蒼星石「そう。僕達は争い、生き残り、そしてお父様に会う為だけに作られた存在」
ミレイナ「でも!」
蒼星石「行くよ! 翠星石!」
蒼星石「レンピカ!」
翠星石「スィドリーーーーム!!!」
344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:58:20.21 ID:b7BBr7pCO
ドォン! ガァン! ギィン!
カミーユ「へえ、これがドール同士の闘いか」
ミレイナ「どうしてです!」
カミーユ「ん?」
ミレイナ「どうしてアリスゲームをさせるんですか! 姉妹なんですよ!」
カミーユ(先輩達やファ以外との人と話さなきゃならないのか……)ブルッ
カミーユ「お、俺はね、あいつが欝陶しくて堪らないんだよ。いつも俺の楽しみを邪魔してくるし。くどくどと説教はしてくるし」
カミーユ「別にあいつが勝とうが負けようがどうだっていいんだよ。勝てばあいつはお父様に会えるチャンスが出来る。負ければ俺の邪魔はいなくなる。良い事じゃないか。どっちにしろ、遅かれ早かれ俺の前から消えてくれるしね」
ミレイナ「酷い……そんな事の為に闘わせるんですか!」
ズキィン!
カミーユ「い、いずれにしろあいつらは闘う運命なんだろ?」ズキンズキン
345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:02:11.06 ID:b7BBr7pCO
ダッ!
ミレイナ「スィーたん、蒼星石さん、もうやめて下さい!」
翠星石「来ちゃ駄目です! ドリル人間!」ギリギリ
蒼星石「そう、これは僕達の闘いなんだ!」ギリギリ
キィイイイン
ミレイナ「! 熱ッ……」
カミーユ「熱……」
ガキィン!
翠星石「スィドリーーーーム!!!!!」
ズガガガガガガガガガ!!!
蒼星石「甘い!」ズババババ!!!
347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:08:32.49 ID:b7BBr7pCO
翠星石(切られた!?)
蒼星石「でやあああああああ!!」ブン!
翠星石「くっ!」バッ
ギィイイイン!!!
翠星石「ううう……」ギリギリ
蒼星石「ハア!」ブォン!
翠星石「うわあああああああ!!!」
ドォオオオオオオオン!!!!(壁にぶつかる)
ミレイナ「スィーたん!!」
348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:12:52.52 ID:b7BBr7pCO
翠星石「ケホッ、ケホッ」ボロッ
蒼星石(翠星石……)ギリッ
蒼星石「終わりだ翠星石!」ダッ
翠星石「!!」
カミーユ(あいつが勝つのか……)
蒼星石「(さようなら……翠星石)でやあああああああああああ!!!!!!!」
ミレイナ「ダメエエエエエエエ!!!!!!!!!!」バッ!
蒼星石「!?」
ザシュ!
350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:17:48.25 ID:b7BBr7pCO
パラ…
ミレイナ「ハア……ハア……」ガクガク
蒼星石(か、辛うじてツインテールの左側だけを少し切るだけで済んだ)
翠星石「ド、ドリル人間……」
ミレイナ「スィーたん……」ギュ…
翠星石「ドリル人間、何て無茶をするんですか?」
ミレイナ「駄目ですよ…姉妹同士で喧嘩は…」ギュウ
蒼星石「あの……大丈夫?」
ミレイナ「どうして! どうして姉妹同士で殺し合わなきゃならないんですか!」
ミレイナ「姉妹なんですよ! 家族なんですよ! 命を奪ってまでやらなきゃいけないゲームなんですか!」
ミレイナ「おかしいです! スィーたん達を作ったお父さんはおかしいです! どうして自分の娘達にそんな酷い事が出来るんですか!」ポロポロ
ミレイナ「そんなのお父さんじゃない! 本当のお父さんなら皆を愛しても良いはずです!」ポロポロ
351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:22:48.44 ID:b7BBr7pCO
翠星石「ドリル人間……」
カミーユ「おい、何で邪魔したんだよ? 何で自分から死ぬような事したんだよ?」
蒼星石「……」スッ、シュウウウ…
カミーユ「蒼星石、何で鋏を消したんだよ? 早くその人どけろよ」
ミレイナ『キッ!』(睨みつける)
カミーユ「!!」ビクッ
スタスタスタ
カミーユ「な、何だよ?」
ミレイナ「バカァ!」バチィン!
カミーユ「な、何するんだよ……!」
ミレイナ「……」ポロポロ
354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:28:00.61 ID:b7BBr7pCO
カミーユ「あ……」
ミレイナ「あなたは何も感じないんですか? 姉妹同士の闘いに?」
カミーユ「だ、だって、それが運命なんだろ!」
ミレイナ「でも、スィーたん達だって本当は闘いたくないんです。皆で仲良くしたいんです」
カミーユ「でもさ」
ミレイナ「家族が傷つくのは辛い事なんですよ! 家族がいなくなるのは悲しい事なんですよ!」
ミレイナ「大切な人が辛い目に合うのは、周りの人達をも悲しくさせるんです」
カミーユ「あ、あいつらは人形だろ?」
ミレイナ「人形でもスィーたん達は生きてます! ミレイナにとっては大切な家族です! パパも、ママも、ハロも、先輩や後輩も、友達や恋人も、ミレイナにとっては大切な存在なんです!」
356 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:31:55.23 ID:b7BBr7pCO
カミーユ「あ……」ズキン
ミレイナ「あなただって家族が傷ついたら悲しいはずです」
カミーユ「ご、ごめんなさい……」
ミレイナ「わかれば良しです」グスン
ミレイナ「スィーたん、大丈夫?」タタタッ
翠星石「大丈夫ですよ」ムクッ
ミレイナ「蒼星石さん、手を出して下さい。スィーたんも」
翠星石・蒼星石「えっ?」
ニギッ
ミレイナ「はい。仲直りの握手です」
翠星石・蒼星石「ハハ……」アクシュアクシュ
357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:34:16.32 ID:HZKvsN2q0
カミーユ「と見せかけて、今だ蒼星石!やっちまえ!」
358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:35:29.88 ID:b7BBr7pCO
カミーユ(俺は……)
ミレイナ「さて、つかぬ事を聞きますが、あなたのお名前は何と言うのですか?」
カミーユ「え、あの……」
カミーユ(また学校の時や蒼星石の時の様に女みたいな名前って馬鹿にされるのかな)
ミレイナ「? どうかしたのですか?」
カミーユ「カ、カミーユ、カミーユ・ビダンです」
ミレイナ「オオッ、良い名前ですね」
カミーユ(! 馬鹿にされなかった!?)
ミレイナ「ミレイナも自己紹介するです。ミレイナ・ヴァスティですぅ!」
カミーユ「よ、よろしく」
ミレイナ「よろしくですぅ!」
360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:39:53.33 ID:b7BBr7pCO
ミレイナ「見た目からしてミレイナより年下に見えそうですけど、何年生ですか?」
カミーユ「ちゅ、中学一年生です」
ミレイナ「そうですか。ミレイナは高校一年生です」
ミレイナ「ビダン君、もう蒼星石さんにスィーたんと喧嘩させちゃ駄目ですよ!」
カミーユ「は、はい……」
ミレイナ「うん。お姉さんの言うことを聞いて偉いです」
翠星石「…何だか丸く収まっちゃった的な感じですね」
蒼星石「そうだね」
蒼星石「そういえば翠星石はどうしてnのフィールドにいたの?」
361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:44:22.13 ID:b7BBr7pCO
翠星石「金糸雀のマスターの所に会いに行ってたんですよ。それで、帰る途中だったんです」
蒼星石「そうなんだ。翠星石はもう金糸雀と会ってたんだね」
蒼星石「僕も真紅と雛苺に会ったよ。マスターも含めてね。水銀燈も目覚めてるみたい」
翠星石「って事は6体も目覚めてたんですね」
翠星石「それはそうと蒼星石はどうしてnのフィールドにいたんですか?」
蒼星石「実は…」ゴニョゴニョ
翠星石「ええっ!? 引きk」
蒼星石「しっ! 声がでかいよ!」
翠星石「もごご…」
363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 10:07:03.99 ID:b7BBr7pCO
翠星石「そうですか。蒼星石のマスターがヒッキーでnのフィールドを逃げ回ってたんですね」
蒼星石「そう。かなり厄介なマスターなんだ」
翠星石「引きこもりですか。懐かしいですね」
蒼星石「『彼』でもあそこまで酷くはなかったよ」
翠星石「蒼星石も大変ですね」
蒼星石「本当に苦労するよ。翠星石、今度僕の家に来て欲しいんだ。マスターの引きこもり脱出の為に手伝って欲しいんだよ。レンピカに住所教えとくからさ」
翠星石「しゃーねーですね。わかったですよ」
蒼星石「それと」
翠星石「?」
蒼星石「ミレイナさんって言ったかな? あの人がマスターに変な質問しなければいいけど」
ミレイナ「ところで、ビダン君はどうしてnのフィールドにいるのですか?」
翠星石・蒼星石「あ」
364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 10:10:07.60 ID:b7BBr7pCO
ミレイナ「そういえばさっき急いで走っていましたけど、どうしてです?」
カミーユ「そ、それは……」
ミレイナ「?」
カミーユ(な、何て言えばいい? 実は引きこもる為にnのフィールドを逃げ回ってましたなんて言えないし、言ったらこの人、引いちゃうんじゃないかな?)ドクンドクン
カミーユ(でも、俺の名前を馬鹿にしなかったし、女っぽいって言わなかったし、言っても大丈夫かな?)ドクンドクンドクン
カミーユ(……駄目だ。怖い!)ドクンドクンドクンドクン
ミレイナ「ビダン君?」
カミーユ「その、俺は……」
蒼星石「マスターは僕が髪を切ってあげるって言ったのに逃げたんだよ」
カミーユ「!!」
365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 10:13:48.64 ID:b7BBr7pCO
ミレイナ「そうなんですか?」
蒼星石「うん。nのフィールドなら切った髪を処分しなくて済むしね。でもマスターが急にビビり出して逃げたしたんだよ」
蒼星石「そうでしょ? マスター?」パチッ(ウインク)
カミーユ「そ、そうなんだよ。だってこいつ、あんな巨大な鋏で切ろうとするんだよ。どうかしてるよ」
蒼星石「マスターも臆病だなぁ。僕の腕を信用してよ」
ミレイナ「なぁんだ、そういう事だったんですね」
翠星石「蒼星石は時々ぶっ飛んだ事をするんですよ」
蒼星石「ハハハ、酷い事言うなぁ、翠星石も」
蒼星石(上手くごまかせた。マスターがまた発狂してミレイナさんに暴力でも振るったらたまんないしね)
366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 10:18:14.41 ID:b7BBr7pCO
――
ミレイナ「それじゃあビダン君、さよならですぅ!」
カミーユ「さ、さようなら」
テクテクテク
カミーユ「なあ、蒼星石、なんで俺の事庇ったんだ?」
蒼星石「その方がマスターにとっては良かったんじゃないの?」
カミーユ「まあ、そうなんだけどさ」
カミーユ「その……ごめん」
蒼星石「もういいよ。それよりもマスター。お昼ご飯はどうするの?」
カミーユ「……またドアの所に置いとくように言っといてくれ」
蒼星石「わかった」
カミーユ「でも、いつかまた一階で食べるかもしれない」
蒼星石「うん。『いつか』だね。わかった」
※その2へ
シャアの部屋
シャア「……さて、私宛で送られて来たこの高級そうな鞄は一体何だ?」
シャア「鞄の中に何か入ってるのか?」パカッ
シャア「! 人形?」
シャア「これは随分とリアルに造られてるな。私が持ってるフィギュアを軽く凌駕している」
シャア「一体どこのメーカーだ? ……ん、これはゼンマイか?」
シャア「このゼンマイで人形を巻けばいいのか?」
シャア「巻く所はどこだ? ……あった」
シャア「よし、ネジを巻くか」ギリギリギリ
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:22:28.00 ID:k6I3GUJuO
真紅『パチ!』
ギギギギッ
シャア「オオッ! 動いたぞ!」
ギギギ、ギギ…ギ……
真紅「貴方が私のネジを巻いたの?」
シャア「!!!?」
真紅「私は真紅。誇り高きローゼンメイデン第5ドール」
シャア「しゃ、喋った!?」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:24:01.52 ID:k6I3GUJuO
真紅「人間、お前の名は?」
シャア「ええい!! 何だ貴様は? ただの人形じゃないのか?」
真紅「質問に答えなさい人間。お前の名は?」
シャア「一体何なのだ? なぜ喋れる? どこのメーカーだ?」
真紅「だわさ!」パチィン!
シャア「もぴゅう!?」
真紅「さっきから名前を聞いてるんだけど。早く答えなさい」
シャア「……シャア・アズナブルだ」ヒリヒリ
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:31:41.65 ID:OPJZbf3m0
赤=シャア
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:33:34.11 ID:k6I3GUJuO
真紅「そう。シャアと言うのね」
シャア「貴様は何者だ?」
真紅「さっき言ったじゃない。私は真紅。誇り高きローゼンメイデン第5ドールよ」
シャア「ローゼンメイデン? ドール?」
真紅「私達はお父様……ローゼンによって造られたドール。私の他に6体、つまり私を入れて7体いるの。
私達はアリスゲームと言う名のゲームで永い間姉妹同士で闘っているのよ。
そしてアリスゲームで生き残った一体だけが究極の少女『アリス』になる事が出来て、お父様に会う資格を得られる。私達はお父様に会う為に造られた存在なの」
シャア「信じられんな。こんな事が現実にあるとは……」
真紅「貴方が巻いたと言うことは貴方は巻く方を選んだのね」
シャア「巻く方?」
真紅「『まきますか、まきませんか』って来なかった?」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:35:34.78 ID:k6I3GUJuO
シャア「『まきますか、まきませんか』……あれか!」
シャア「確か私の携帯電話に変なメールが来てたな。『まきますか、まきませんか』と」
シャア「中学生である私は若さ故の過ちか、『まきます』を選んでしまった」
シャア「いつ変な請求が来るかと怯えていたがまさかあのメールがこれの事だったとはな」
真紅「そういう訳だから。シャア、早速だけど私と契約しなさい」
シャア「契約?」
真紅「ドールはマスターとなる者と契約し、マスターから力を貰うの」
真紅「まあ貰うって言うよりは半ば強制的に貴方から力を吸収すると言った方が正しいわね」
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:37:33.81 ID:k6I3GUJuO
シャア「吸収だと!? 貴様、私を干物にする気か?」
真紅「安心して。常に貴方から力を吸収する訳ではないわ。アリスゲームで闘う時くらいだから」
真紅「そして契約したら貴方は私の下僕となるのよ」
シャア「!! 下僕だと!?」
真紅「そうよ」
シャア「私はSMプレイには興味ない! 私をそっちの世界に連れていく気だな?」
真紅「そっちの世界じゃないわよ。ただの主従関係。変な想像しないで」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:39:13.96 ID:k6I3GUJuO
真紅「シャア、私と契約しなさい」
シャア「ええい! 私は断固として反対だ!! 誰が貴様の様な人形の下僕になるものか!!!」
真紅「だわっさぁ!」バチィン!
シャア「ひでぶ!?」
真紅「契約しなさい」
シャア「……ああ」ヒリヒリ
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:41:15.07 ID:k6I3GUJuO
シャア「それで、君とどうやって契約をすればいいのだ?」
真紅「この指輪にキスをして。そうすれば契約成立なのだわ」
シャア「まさか人形にキスをする事になるとはな」チュッ
パアアアア
真紅「契約成立ね」
シャア「ん? 私の左手の薬指に指輪が」
真紅「それが契約成立の証。その指輪を通して貴方から力を貰うの」
真紅「ちなみに契約してる間はその指輪は抜けないから」
シャア「何だと? そんな訳……ぐぬぬ、抜けない」ギギギギ
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:42:53.74 ID:k6I3GUJuO
シャア「本当に抜けないな。学校の時が面倒だな」
真紅「……シャア、一つ聞きたい事があるんだけど」
シャア「何だ?」
真紅「どうして貴方は仮面を被っているの?」
シャア「気にするな」
シャア「一応素顔を見せておこう」ズポッ
真紅「あらイケメン」
17 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:45:21.49 ID:k6I3GUJuO
真紅「そういえば貴方の部屋って色んな人形が置いてあるのね」
シャア「ああ。私の大切な宝物だ」
真紅「あの角が生えた赤いのは何?」
シャア「ザクだ。私専用で特に気に入っているプラモだ」
真紅「女の子の人形もあるわね」
シャア「彼女達も私のお気に入りだよ」
真紅「良かったわね貴方(貴女)達。良い持ち主に出会えて」
真紅「でもこの人形達、肌の露出が多いわね。あの人形なんてパンツ丸見えじゃない。破廉恥だわ」
シャア「し、仕様だから仕方がない」
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:48:00.10 ID:k6I3GUJuO
真紅「まあいいわ。シャア、紅茶を用意しなさい」
シャア「紅茶だと? なぜ私が用意しなければならないのだ? いやそれよりも人形の癖に紅茶を飲むのか?」
真紅「紅茶くらい飲むわ。と言うより私達だって飲み食いはするわ。それよりもシャア、貴方は私の下僕でしょ? 早く用意しなさい」
シャア「私は紅茶よりも緑茶が好みなんだ。それに家には紅茶などない」
真紅「紅茶くらいちゃんと用意しときなさい。ダメな男ね」
シャア「どの家にも紅茶があると言う君の考えがおかしいのだよ」
真紅「何? 下僕の癖に生意気ね」
シャア「生意気で悪かったな……待てよ、そういえばアルテイシアが紅茶が好きだったな」
真紅「アルテイシア?」
シャア「私の妹だ」
真紅「そう。なら早速アルテイシアを呼びに行きなさい」
シャア「アルテイシアは今買い物中だ。それに君の事をどう説明すればいいのやら……」
セイラ「兄さん、ファミチキ買って来たわよ」ガチャ
シャア「!!」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:50:30.51 ID:k6I3GUJuO
シャア「ア、アルテイシア、意外と早かったな」
セイラ「そう? いつも通りに戻って来たけど……兄さん、それ……」
シャア「アルテイシア、これには深い訳があってだな」アセアセ
ボトン(ファミチキが入った袋が落ちる音)
セイラ「兄さんが……キャスバル兄さんがダッチワイフを……しかも幼女。とうとうフィギュアに飽きたらずそっちにまで」ワナワナ
シャア「違う! アルテイシア! これは違うんだ!」
セイラ「イヤアアアアアアア!!!!!」
真紅「五月蝿いわね。静かにしなさい」
セイラ「!! ダッチワイフが喋った!?」
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:53:21.36 ID:k6I3GUJuO
数分後
セイラ「まあお父様を。苦労してるのね」
真紅「わかってくれたようね」
セイラ「さっきは取り乱してごめんなさいね真紅さん。兄さん、ロリコンで変態でヘタレでクズな所があるから誤解しちゃった」
真紅「いいのよ。悪いのはこの下僕だから」
セイラ「ふふ、本当よね」
シャア「……」
セイラ「そういえば自己紹介をしてなかったわね。私はアルテイシアって言うの。よろしくね」
真紅「よろしく。アルテイシア」
真紅「アルテイシア、頼みたい事があるんだけど。紅茶を用意してくれないかしら?」
セイラ「わかったわ。今、用意するから」ガチャ、バタン
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:55:06.04 ID:k6I3GUJuO
真紅「シャア、良い妹を持ってるわね」
シャア「自慢の妹さ」
真紅「そういえばさっきアルテイシアが悲鳴をあげたのになぜ親は来なかったの?」
シャア「私の両親は海外出張で基本的に家にはいないんだ。私とアルテイシアの二人暮らしなのだよ」
真紅「……そう、大変ね」
シャア「……真紅、一つ聞きたいことがあるのだが」
真紅「何?」
シャア「君はさっきお父上に会うためには姉妹同士で争って生き残った一体だけが会えると言ったな?」
真紅「そうよ」
シャア「私にはその言い方……まるで殺し合う様にも聞こえたが」
真紅「その通りよ」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 20:58:10.85 ID:OPJZbf3m0
シャア・アブノーマル
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:03:31.56 ID:k6I3GUJuO
シャア「!! 何だと!?」
真紅「説明不足だったわね。
……私達姉妹はローザミスティカと言う物で動いていて闘いに勝った者は相手のローザミスティカを手に入れる事が出来、ローザミスティカを失ったドールは機能を停止する。
ドール達にとって『死』を意味する」
シャア「なぜそうしなければならない?」
真紅「ローザミスティカを手に入れればアリスに近づく事が出来、最終的にアリスになれるからよ。そしてお父様に会えるからよ」
真紅「ちなみに貴方の様な力の媒介となっている契約者の事をミーディアムとも言うわ。アリスゲームにミーディアムは必須。ミーディアムによって私達の運命が左右される事もある」
シャア「くっ……それを考えた君のお父上はDQNだな」
真紅「お父様を悪く言うのはよしてちょうだい。それに、これが私達姉妹の運命なのよ」
シャア「君は姉妹同士で殺し合う事には躊躇がないのか?」
真紅「そんな事ないわ。私だって姉妹同士で殺し合う事は本当はしたくないわよ」
シャア「ならどうして!」
真紅「さっきも言ったでしょう。そうでもしなければお父様に会えない。それが私達の運命だって」
24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:05:25.29 ID:k6I3GUJuO
シャア「……君は、君は本当にそれでいいのか? 残酷な運命に翻弄され続けたままでいいのか?」
真紅「……シャア、私は今まで姉妹同士で争って来たけど、私個人としては殺し合い以外にも決着をつける方法はあると思うの」
真紅「だから、私は出来れば殺し合い以外の方法で決着をつけるつもりよ」
真紅「私は私のやり方でアリスゲームを制するわ」
シャア「……そうか。君は強いな」
真紅「ありがとう。シャア」
シャア「真紅、君もファミチキを食べてみないか?」
真紅「頂くわ」
真紅「あら結構美味しいのね。紅茶に合いそうだわ」モグモグ
シャア「それは判らん」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:08:59.25 ID:k6I3GUJuO
――
アムロ「うわぁ、高そうな鞄だなぁ」
アムロ「僕宛てに来たらしいけど中に何か入ってるのか?」パカッ
アムロ「! これ、人形じゃないか」
アムロ「すごいリアルだな。どこのメーカーだろう?」
アムロ「しかも結構可愛いじゃないか」
アムロ「ん? ゼンマイも入ってるのか」
アムロ「このゼンマイを使って動かせばいいんだな?」
アムロ「どこだろう……あったぞ!」
アムロ「よーし、アムロ、巻きまーす!」
キリキリキリ
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:10:26.77 ID:k6I3GUJuO
ギギギギ……
アムロ「こいつ……動くぞ!!」
ギギギ、ギギ…ギ……
雛苺「うゆ……お兄ちゃんがヒナの事を巻いたの?」
アムロ「!? うひゃあ!! 喋った!?」
雛苺「ねえ、天パのお兄ちゃん、お兄ちゃんがヒナの事巻いたの?」
アムロ「あ、ああ。き、君は一体何者なんだ?」
雛苺「ヒナは雛苺って言うの。ローゼンメイデンの第6ドールなの」
アムロ「ローゼンメイデン?」
雛苺「かくかくしかじかなのー」
アムロ「へえ、それで君はお父さんに会うために頑張ってるんだね」
雛苺「そうなのー」
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:12:04.68 ID:k6I3GUJuO
雛苺「お兄ちゃん、お兄ちゃんの名前は何て言うの?」
アムロ「僕の名前はアムロ・レイ」
雛苺「アムロ、よろしくなの」
雛苺「アムロ、ヒナと契約して欲しいの。この指輪にキスしたらヒナと契約出来るの」
アムロ「い、いいの?」
雛苺「うん」
アムロ「そ、それじゃあ行くよ」ドキドキ
チュッ
パアアア
雛苺「契約が完了したの」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:12:46.95 ID:FqmZmzdS0
アムロが雛苺かよwww
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:14:07.28 ID:yhVP4h0i0
ローゼンメイデンは伊達じゃない
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:15:00.32 ID:0/rsHsCs0
アムロさんから物凄い童貞臭が
32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:15:16.62 ID:k6I3GUJuO
アムロ「あれ? 僕の左手の薬指に指輪が」
雛苺「それが契約の証なの」
アムロ「ん……抜けない?」グググ
雛苺「ヒナと契約してる間は抜けないの」
アムロ「参ったな。学校で変な誤解受けるかもしれないから包帯でも巻いておかないとな」
ハロ「アムロ、アムロ」
雛苺「うゆ? アムロ、この真ん丸いのはなあに?」
アムロ「ああ、こいつはハロ。僕の友達さ」
ハロ「シラナイコ、シラナイコ」
雛苺「雛苺って言うの。よろしくなの」
ハロ「ヒナイチゴ、ヒナイチゴ、ハロ、トモダチニナル」
雛苺「うん! ヒナもハロの友達になるの」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:17:22.68 ID:k6I3GUJuO
雛苺「んしょんしょ」ヨジヨジ
アムロ「ん?」
雛苺「えへへ。アムロ登りー」
アムロ「ハハハ」
雛苺「んしょ、アムロの頭はポフポフしてて気持ち良いのー」ポフポフ
アムロ「嬉しいよ雛苺ちゃん。僕の頭を褒めてくれるなんて」
雛苺「あっ、お人形さんがいっぱい置いてあるの」
アムロ「うん。お気に入りなんだ」
雛苺「うにゅ~、みんなオッパイが大きいのー。アムロ、アムロはオッパイが大きいのが好きなの?」
アムロ「え、選んだのがたまたまオッパイが大きかっただけだよ」
ハロ「アムロ、HENTAI。アムロ、HENTAI」
アムロ「こ、こらハロ、変な事言うな」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:20:07.06 ID:k6I3GUJuO
雛苺「ねえねえアムロ」
アムロ「何だい雛苺ちゃん?」
雛苺「ヒナ、お腹が空いたの。うにゅ~が食べたいの」
アムロ「うにゅ?」
雛苺「白くて黒くて真ん丸くて柔らかくて中が赤くて食べると甘いの」
アムロ「う~ん、それだけじゃわからないな。中が赤いって言ったけど何か入ってたりするの?」
雛苺「苺が入ってるの」
ピキーン!
アムロ「わかったぞ! 苺大福だね」
雛苺「そうなのー」
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:21:57.39 ID:k6I3GUJuO
アムロ「でもゴメンよ雛苺ちゃん。今、苺大福は僕の手元にはないんだ」
雛苺「うにゅ、ガッカリ……」ショボン
アムロ「代わりにこれならあるけど」ヒョイ
雛苺「うゆ? チキン?」
アムロ「ファミチキだよ」
アムロ「食べる?」
雛苺「うん!」
雛苺「わあ、オイシイのー」モグモグ
アムロ「ハハハ、可愛いな」
雛苺「アムロ~、もっとちょうだい」
アムロ「いいよ」
アムロ(雛苺ちゃんの存在を隠してもいずれバレるだろうし後で親に話しておくか)
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:24:58.18 ID:k6I3GUJuO
――
カミーユ「ハハハ、2ちゃんねる最高だな」カタカタカタ
コンコン
カミーユ「あん?」
ヒルダ「カミーユ、起きてる?」
カミーユ「起きてるよ。うるさいな」
ヒルダ「カミーユ、ドアの鍵を解除して。あなた学校に行かなくなってからどのくらい時間が経ってると思うの? お願い。学校に行って」
カミーユ「うるせええええええええ!!! そもそも俺が不登校になったのはアンタ達のせいなんだよ! 女みたいな名前付けやがって! お陰で虐められたんだぞ!」
ヒルダ「うっ……」
カミーユ「まあ俺の名前変えてくれるなら考えてやるよ」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:27:00.30 ID:k6I3GUJuO
ヒルダ「……ゴメンね。カミーユ。……それとね、あなた宛てに大きな鞄が届いてるの。カミーユ、あなた変な通販とかしたの?」
カミーユ「してないよ。とっとと出てってくれよ」
ヒルダ「……わかったわ。鞄、ドアの前に置いとくから。それと、お昼ご飯どうするの?」
カミーユ「いつもの様にドアの前に置いといてくれよ」
ヒルダ「ええ、わかったわ……」コトン
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:29:47.17 ID:k6I3GUJuO
カミーユ「……クソ、うるさいんだよ」
カミーユ「それにしても誰が送って来たんだ? 俺宛てって」
カミーユ「そういえば昨日の夜中、パソコンに変なメールが届いてたな。あれが関係あるのか?」
カミーユ「……まさかな」ガチャ
カミーユ「へえ、結構立派な鞄じゃないか」
ズル、ズル……ドン!
カミーユ「地味に重いな。鞄の中に何か入ってるのか?」カパッ
カミーユ「……人形?」
カミーユ「何でこんな物が俺宛てに……ゼンマイ?」
カミーユ「回せってか。まあパソコンだけの毎日だし時間潰しにはなるか」
カミーユ「どこだ……これか」キリキリ
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:31:26.12 ID:k6I3GUJuO
ギギギギ……
カミーユ「へえ、よく出来てるな」
ギギギ、ギギ…ギ……
蒼星石 「こんにちは。あなたが僕のマスター?」
カミーユ「な、何だよお前? ただの人形じゃないのかよ?」
蒼星石「僕の名前は蒼星石。ローゼンメイデン第4ドールだよ」
カミーユ「ローゼンメイデン第4ドール?」
蒼星石「かくかくしかじかだよ」
カミーユ「まるで漫画の世界だな」
44 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:33:20.08 ID:k6I3GUJuO
カミーユ「ん? そういえばお前アリスになるって言ってたけど、お前女の子なのか?」
蒼星石「そうだよ」
カミーユ「……ふぅん、女の癖に一人称が僕なんだな」
蒼星石「まあそれはよく言われるね」
蒼星石「そういえばあなたの名前は?」
カミーユ「……」
蒼星石「どうかしたの?」
カミーユ「……カミーユ・ビダン」
蒼星石「カミーユって言うんだね。男の人の名前にしては女性的で珍しいね」
カミーユ「うるせえええええええ!!!」
バキィ!!
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:34:22.21 ID:t+lQ21qyP
そういう繋がりかw
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:34:26.16 ID:VkBqY5110
カミーユwww
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:35:54.18 ID:k6I3GUJuO
蒼星石「!? な、何するんだよ?」
カミーユ「みんなみんなみんな、俺の事馬鹿にしやがって」
蒼星石「え?」
カミーユ「俺は男だ! 名前が女っぽいからってナメやがって!」
蒼星石「ご、ゴメン。僕はそういうつもりで言った訳じゃないんだ」
カミーユ「……フン、次からは気をつけろ」
蒼星石「あ、あの……」
カミーユ「何だよ?」
蒼星石「ぼ、僕と契約して欲しいんだ。この指輪にキスを……」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:37:49.15 ID:k6I3GUJuO
カミーユ「わかったよ。ほらよ」チュッ
蒼星石「ありがとう。マスター」
カミーユ「ん? 何だこの指輪? ……取れない?」グググ
蒼星石「それは契約してる間は取れないんだ」
カミーユ「嘘だろ? ……まあ別にいいけどさ」
蒼星石「……ねえマスター」
カミーユ「何だよ?」
蒼星石「マスターってもしかして引きこもり?」
カミーユ「!? 何でわかったんだよ?」
蒼星石「……何となくかな?」
カミーユ「人形にまでとやかく言われなきゃいけないのかよ。クソ!」
蒼星石(うわぁ、これかなり重症かもしれない)
54 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:40:28.50 ID:k6I3GUJuO
ヒルダ「カミーユ、さっき大声出してたけどどうしたの? 近所に迷惑よ」コンコン
カミーユ「うるさいな。早く戻れよ」
ガチャ
カミーユ「!!」
ヒルダ「あなた……誰?」
蒼星石「助けて! この人が僕をこの部屋に閉じ込めて暴力を振るうんです!」
カミーユ「お前……何言ってるんだよ?」
ヒルダ「カミーユ、あなたこんな小さい子を監禁してたの?」
カミーユ「待ってくれよ母さん。俺は監禁なんてしてない! 暴力なんか全くしてない!」
蒼星石(さっき本当に殴ったじゃないか)
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:42:13.98 ID:k6I3GUJuO
ヒルダ「ああ……カミーユがとうとう犯罪者に」ヘナッ
カミーユ「お前……ふざけんなよおおおおお!!! クソにんぎょおおおおおおう!!!!!」
蒼星石「(そろそろ悪ノリもまずいな)まあ冗談はさておき、マスターのお母さん、実はかくかくしかじかなんです」
ヒルダ「まあ、あなた人形なの?」
蒼星石「はい」
ヒルダ「信じられないわ。こんな事が現実にあるのね」
カミーユ「たくっ、ふざけんなよ」
ヒルダ「ねえ、カミーユ。お願いだから明日から学校に行って」
カミーユ「嫌だよ」
蒼星石「マスター、僕も学校に行った方が良いと思うよ」
57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:44:09.69 ID:k6I3GUJuO
カミーユ「お前までそんな事言うのかよ。 ふざけんなよ! 母さんも蒼星石も出てけよ!」
ヒルダ・蒼星石「カミーユ(マスター)……」
カミーユ「ほらっ、お前の鞄邪魔なんだよ」バンッ
蒼星石「あっ……」
カミーユ「もう俺に指図すんな!」ガチャ、バタン
ヒルダ「……ゴメンね。蒼星石ちゃん」
蒼星石「僕は大丈夫ですから。お母さん」
蒼星石(……さて、どうやってあの引きこもりマスターを学校に行かせようか)
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:48:43.55 ID:k6I3GUJuO
――
青ハロ「ミレイナ、ミレイナ」
ミレイナ「ふえ、どうしたです? ハロ」
青ハロ「マキマスカ、マキマセンカ」
ミレイナ「えっ?」
青ハロ「マキマスカ、マキマセンカ」
ミレイナ「言ってる意味がよくわからないですぅ」
青ハロ「……マク、マカナイ」
ミレイナ「まく、まかない? ……とりあえず『まく』です!」
青ハロ「……」
ミレイナ「? ハロ?」
リンダ「ミレイナー、あなた宛てにお荷物が届いてるわよー」
ミレイナ「あっ、ハーイです」
62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:50:40.21 ID:k6I3GUJuO
ミレイナの部屋
ミレイナ「でかい鞄ですね」カパッ
ミレイナ「オオッ! お人形さんですぅ! 人間そっくりですぅ!」
ミレイナ「触ってみるです」プニプニ
ミレイナ「オ~、感触まで人間そっくりです」
ミレイナ「あっ、ゼンマイが入ってるです。 これで巻けばいいんですね」
キリキリキリ
65 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:51:47.15 ID:eZw5ix+n0
刹那「俺がドールだ」
68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:53:49.07 ID:k6I3GUJuO
ギギギギ
ミレイナ「動いたです!」
ギギギ、ギギ…ギ……
翠星石「お前がネジを巻いたんですか?」
ミレイナ「しゃ、喋ったですぅ!? オーバーテクノロジーですぅ! あっ、でも喋るくらいなら普通の人形にもありますね」
翠星石「やいやいデコドリル人間! 翠星石をそこらの人形と同じにするなですぅ!」
ミレイナ「じ、状況把握能力があるですぅ! やっぱりオーバーテクノロジーですぅ! GNドライブも真っ青ですぅ!」
翠星石「おいデコドリル人間! 翠星石の喋り方をマネするなですぅ!」
ミレイナ「マネじゃないですぅ。これはミレイナの元々の喋り方です! それよりもミレイナはデコドリル人間じゃなくてちゃんとミレイナって言う名前があるんですぅ!」
翠星石「思いっきり翠星石のパクりじゃねえですか! 一人称を三人称にする所なんてまんま翠星石の喋り方じゃねえですか!」
ミレイナ「そんなの知らないです! それにミレイナはそんなに言葉遣いは汚くないですぅ!」
翠星石「何だとですぅ!」
ミレイナ・翠星石「ですぅ! ですですですぅ!」
70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:56:17.94 ID:k6I3GUJuO
数分後
ミレイナ・翠星石「ゼェ……ゼェ……」
ミレイナ「つ、疲れたです」ヘナッ
翠星石「翠星石もです」ヘナッ
ミレイナ「お人形さんは何者なんですか?」
翠星石「かくかくしかじかですぅ……」
ミレイナ「ふえ~、そうなんですか」
ミレイナ「でも姉妹同士で喧嘩なんて駄目ですぅ。みんな仲良くするです」
翠星石「しゃーねーですよ。それが翠星石達の運命みたいなモンですから。……まあ翠星石達も仲良くしてた時もあったですから出来れば闘いたくねえんですけどね」
ミレイナ「ですぅ……」
翠星石「そういう訳ですからデコドリル人間、翠星石と契約するです。この指輪にキスをすればいいですから」
72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 21:58:48.77 ID:k6I3GUJuO
ミレイナ「う~ん、わかったです」チュッ
パアアア
ミレイナ「オオ! ミレイナの薬指に指輪がはまってるです!」
翠星石「翠星石と契約してる間は指輪は取れねえですから」
ミレイナ「あっ、本当です!」グイグイ
翠星石「デコドリル人間、改めて自己紹介するです。ローゼンメイデンの第3ドール、翠星石です」
ミレイナ「ミレイナ・ヴァスティですぅ! 」
ミレイナ「翠星石さん、スィーたんって呼んでも良いですか?」
翠星石「スィーたん……まあ良いですよ」
ミレイナ「スィーたん、早速パパとママにも紹介しに行くです!」ギュッ
翠星石「うわっ……全く、慌ただしい人間ですね」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:00:44.05 ID:k6I3GUJuO
ミレイナ「パパー、ママー」バタン
イアン「どうしたミレイナ? ん? その人形は何だ?」
翠星石「こんにちはです」
イアン「!!? 人形が喋った!?」
ミレイナ「かくかくしかじかですぅ!」
イアン「信じられん……これは興味深いぞ!」
リンダ「あらあら、大変ね」
翠星石「ん? デコドリル人間、あのメガネ男人間はお前の父親ですか?」
ミレイナ「そうです。後あれがママです」
翠星石「……随分年が離れてるように見えるですよ」
ミレイナ「パパはママがミレイナと同じくらいの年に結婚したんです」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:01:31.64 ID:eZw5ix+n0
______
. ィ { // /〉 、
∠. \ ヽ: . . ∠>、
// ̄\\: l:// /: . : ∧
〃 //⌒```ヽツ""⌒ヽ: : ∧
{ . l/ V : ∧
ゝ: :{ ―==、 _ ==‐}: : : :}
} :ヽ`エfァ ヽ r´ィヤア/ : : /
/: : : l , / : : : {
{∧: : :ム | V : : :lヽ
` }: :〈 .ィ __`.'__ ム}: : 〈}ノ
`彳: : :}:」\ `ニ´ /l/イ: : ト-
V: ly∧l 丶.__/ ∧ヘ: : |
_>:ゝ| \ / / |、_)ム
_ -‐' / ` | >‐< | \ `ー-、_
_ -‐…` / _l ∧ ∧ |、 ヽ ` …‐┬ 、
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:03:16.48 ID:iCx/PEuh0
>>74
お引き取り下さい
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:03:40.05 ID:k6I3GUJuO
翠星石「……デコドリル人間、お前歳は幾つですか?」
ミレイナ「今年で16になる予定です」
翠星石「今メガネ男人間は幾つですか?」
ミレイナ「58です」
翠星石「58引く16で……!! は、犯罪ですぅ!! とんでもねえ変態ロリコン野郎ですぅ!!」
イアン「おい! 変な事言うな!」
ミレイナ「そうです。愛に年の差も種族も関係ないです!」
翠星石「法律的にセーフでも道徳的にアウトですぅ!」
リンダ「でも私はこの人の事は大好きよ」
イアン「リ、リンダ///」
リンダ「あなた///」
翠星石「すげえラブラブオーラです」
ミレイナ「パパとママは今でも
LOVE・LOVE・TRANS-AM(ラブラブトランザム)全開ですぅ!!」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:05:34.78 ID:k6I3GUJuO
イアン「それにしてもローゼンと言う男は凄いな。一体どういう仕組みで動いてるんだ?」
翠星石「かくかくしかじかですぅ」
イアン「ローザミスティカ? どういうのなんだ? 見せてくれ」
翠星石「寄るなですロリコン人間! 翠星石の体に変な事するなですぅ!」
イアン「誰がロリコンだ! ただのエンジニアの性(さが)だ」
翠星石「ギャアアアアアアアアア!!!! やめろですううううう!!! 翠星石が[ピッー]な事や[ピッー]されたり[ピッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー]な事されるですぅ!!!」
イアン「放送禁止用語を連発するな!!」
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:07:19.09 ID:k6I3GUJuO
リンダ「あ・な・た」
イアン「!!」ゾクッ
リンダ「翠星石ちゃんが嫌がってるわ。無理矢理は駄目よ。やめなさい」
イアン「あ、ああ。スマン」
リンダ「ゴメンね翠星石ちゃん」
翠星石「だ、大丈夫です」
翠星石「デコドリル人間、今メガネ女人間凄い恐かったですよ」ヒソヒソ
ミレイナ「ママは色んな意味で家族最強です」ヒソヒソ
リンダ「うふふ」ニコニコ
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:08:42.69 ID:k6I3GUJuO
コロコロコロ
ハロ達「ミレイナ、ミレイナ」
翠星石「ん? 何ですこの丸い奴らは?」
ミレイナ「ハロです。パパが作ったんです。ミレイナ達の大切な家族です」
翠星石「ほぉ~、よく出来てるですね」ナデナデ
ハロ達「ダレ、ダレ」パカッ、パカッ
翠星石「翠星石ですぅ」
ハロ達「スイセイセキ、スイセイセキ」コロコロコロ
翠星石「よく転がる奴らです」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:13:17.19 ID:k6I3GUJuO
ミレイナ「スィーたんは今日からミレイナ達の家族ですね」
翠星石「家族ですか……よろしくです!」
リンダ「よろしくね翠星石ちゃん」
イアン「よろしく翠星石」
翠星石「よろしくです。メガネ女人間、ロリコン人間」
イアン「ロリコンはやめろ!」
ミレイナ「そうですぅ! あだ名が危ないですぅ! 後メガネ女人間やデコドリル人間もやめて欲しいですぅ!」
翠星石「うーん、それじゃあママさん、パパさん、ドリル人間にするです!」
イアン「パパさんなら良しだ」
ミレイナ「ドリル人間も百歩譲るです! スィーたん、よろしくですぅ!」
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:15:03.84 ID:k6I3GUJuO
――
ロラン「君は一体……」
金糸雀「カナは金糸雀と言うかしら。誇り高きローゼンメイデン第2ドールかしら」
ロラン「ローゼン……メイデン?」
金糸雀「かくかくしかじかかしら」
ロラン「そんな永い間争ってるのかい?」
金糸雀「運命みたいなモノだから仕方がないかしら」
金糸雀「それでカナは姉妹の中でも頭脳派かしら」
ロラン「へえ」
金糸雀「あなたの名前は何かしら?」
ロラン「僕の名前はロラン・セアック」
金糸雀「ロラン、よろしくかしら」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:17:07.25 ID:k6I3GUJuO
金糸雀「ロラン、契約して欲しいかしら。指輪にキスして欲しいかしら」
ロラン「でも、君と契約したら君は闘うんだろう? 僕は出来れば君を闘いに巻き込みたくないな」
金糸雀「でも契約しないとカナは力を出せないかしら。それにこの世界にドールが現れた時点でどのみち闘いは避けられないかしら」
ロラン「……わかった。君と契約するよ」チュッ
金糸雀「ありがとうかしら。ちなみにロランの指輪はカナと契約してる間は抜けないかしら」
ロラン「そうか。わかったよ」
金糸雀「そういえばロランの部屋、もしかしてアパートかしら?」キョロキョロ
ロラン「そうだよ。僕、大学生なんだ」
金糸雀「貧乏学生かしら?」
ロラン「ハハ、そうだね」
ロラン「金糸雀、僕は君のお父さんの意図はわからないけど、くれぐれも無理をしないでくれ」
金糸雀「わかったかしら」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:19:47.53 ID:k6I3GUJuO
――
水銀燈「……あなたが私のネジを巻いたのぉ?」
ラクス「まあまあまあ、お人形さんが喋りましたわ」
水銀燈「あなた、この奇妙な光景を目の当たりにしても怖じけづかないのね。度胸あるじゃない」
ラクス「可愛いですわ。お人形さん、あなたのお名前は?」
水銀燈「私の名前は水銀燈。誇り高きローゼンメイデンの第1ドールよ」
ラクス「自己紹介ありがとう。私(わたくし)の名前はラクス・クラインです。ところで水銀燈さん。ローゼンメイデンって何です?」
水銀燈「かくかくしかじかよ」
ラクス「まあー、それは大変ですわね」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:22:38.68 ID:k6I3GUJuO
キラ「ラクス、どうかしたのかい? ……ワァオ! ゴスロリフィギュア! しかもリアルだね。どこのメーカーだい?」
水銀燈「何? あなた?」
キラ「喋った!? これは最先端だね。触らせてよラクス」ワキワキ
水銀燈「オラァ!」ベキョ!
キラ「ぺぎょ!?」
97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:24:42.65 ID:k6I3GUJuO
キラ「」ピクピク
水銀燈「ラクスぅ、こいつ何なの?」
ラクス「彼はキラ・ヤマト。穀潰しのニート野郎ですわ」
水銀燈「ニート? ラクス、何でニートがこんな所にいるのよ?」
ラクス「彼は逆玉の輿(たまのこし)的存在ですわ。でも働かないからただのニートなんです」
水銀燈「なぁにそれ、下手したら引きこもりより質が悪いわね。どうしてそんな奴と一緒にいるのよ?」
ラクス「大丈夫ですわ。キラは私の玩具ですからニートでも何も問題ありませんわ」
水銀燈「……あんた何気に凄い事言うわね」
キラ「痛たた……、ラクス、この人形は何なんだい?」
ラクス「かくかくしかじかですわ」
キラ「ウッハ! エロゲールート!」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:26:01.74 ID:uXc/J3590
ダメキャラが多すぎるw
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:26:45.97 ID:k6I3GUJuO
ラクス「そうだ! 水銀燈さん、ちょっと頼みたい事があるんですけど」
水銀燈「何よ?」
ラクス「ちょっと来て下さる?」
15分後
水銀燈「……ラクス、何よコレ?」
ラクス「まあー、水銀燈さん、とてもお似合いですわぁ」
水銀燈「何でピンクのフリフリの服着せんのよ!」
ラクス「子供の頃お人形遊びで使ってた服ですわ。不服でしたか?」
水銀燈「いらないわよ!」
ラクス「残念。他にも色々着せたかったですわ。和服とか紫の勝負下着とか白のSM女王の服とか……」
水銀燈「ちょっ! 後半、ホントに人形の服?」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:26:47.76 ID:kNRLlsGx0
ひでえ扱いだwwww
103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:28:23.82 ID:k6I3GUJuO
キラ「エヘヘ、本当に人間みたいにリアルな人形だ!」カシャ、カシャ
ガシッ
キラ「キュン!?」
ラクス「誰が勝手に写真撮って良いと言いました?」ギギギギッ
キラ「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ、頭が割れるよラクス様」
水銀燈(この女結構恐いわぁ……)ガタガタ
10分後
水銀燈(元の服)「あの女には下手に逆らわない方が良いかしら……ん?」ブツブツ
水銀燈「あらぁ、テーブルの上に置いてあるのってもしかしてヤクルト?」
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:32:39.56 ID:k6I3GUJuO
水銀燈「ねえラクス、あれってヤクルト?」
ラクス「ええ。私の好きな飲み物です」
水銀燈「奇遇ね。私もヤクルトが好きなのよ」
ラクス「まあそうなんですの」
水銀燈「私にもヤクルトくれない?」
ラクス「はいどうぞ」ヒョイ
水銀燈「おいしいわぁ。やっぱヤクルトは最高ね」ゴクゴク
ラクス「同感ですわ」ゴクゴク
105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:35:33.10 ID:k6I3GUJuO
水銀燈「ねえラクス、私と契約してくれない?」
ラクス「契約はどうなさればいいの?」
水銀燈「この指輪にキスをしなさい」
ラクス「わかりましたわ」チュッ
水銀燈「契約完了ね」
ラクス「あら? 私の薬指に指輪がはまってますわ」
水銀燈「それが契約の証。その指輪を通してあなたから力を貰うわ」
水銀燈「まあ私の場合契約なしでも人間から力を吸い取る事が出来るけど契約してた方が楽出しね」
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:38:20.95 ID:k6I3GUJuO
ラクス「契約者以外からも力を吸えるんですか?」
水銀燈「そうよ」
ラクス「だったらキラも使って下さいな。どうせニートで何もやる事ない人間ですし。戦力は多い方が良いですわ」
キラ「えっ、僕?」
水銀燈「いいの?」
ラクス「ええ。水銀燈さん、試しにキラの精力を吸収してみて下さいな」ガシッ
キラ「いや、ちょっ、ラクス、何を言ってるんだい? あの、放して」
水銀燈「あなたがそう言うなら遠慮しないわよ」ズオオオ
キラ「ひぎゅうううううううううん!!! 吸い取られるううううううう!!!!!」
ラクス「まあ、キラが干物みたいになって面白いですわ」
107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 22:40:04.68 ID:k6I3GUJuO
nのフィールド
ラプラスの魔「これは珍しい。同じ世界に六体のドールが現れましたか」
ラプラスの魔「さて、この世界ではどんな事が起きるのやら」
ラプラスの魔「フンフンフンフンフッフーン♪」
116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:32:40.87 ID:k6I3GUJuO
翌日
キーンコーンカーンコーン
シャア「おはようアムロ」
アムロ「おはようシャア」
シャア「ん? アムロ、その薬指のケガはどうした?」
アムロ「ああ、ちょっとな。……そういえばお前も薬指ケガしてるな」
シャア「ああ、私もちょっとな。それにしても奇遇だな。まさか二人共同じ所をケガしてるとはな」
アムロ・シャア「……」
シャア「アムロ、聞きたい事がある?」
アムロ「何だ?」
シャア「君の所にとても高そうな鞄が届かなかったか?」
117 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:35:07.86 ID:k6I3GUJuO
アムロ「!? どうしてそれを? ……まさか、お前の所にも来たのか?」
シャア「ああ。私の所にも来た。アムロ、鞄の中に人形が入ってなかったか?」
アムロ「ああ。とてもリアルで可愛い人形がな」
シャア「ローゼンメイデン……」
アムロ「まさしくそれだよ」
シャア「まさかこんな身近にいるとはな……」
シャア「アムロ、今日学校が終わったら私の家に来ないか。もちろん、君が契約してる人形も一緒に」
アムロ「いいけど、もしかしてアリスゲームをするのか?」
シャア「それはしないさ。ただ互いの人形を知っておいた方が損はないと思っただけさ」
アムロ「わかった。じゃあ一度家に戻ってから仕度し直すよ」
118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:36:58.71 ID:k6I3GUJuO
その後
アムロ「雛苺ちゃん、ただいまー」ガチャ
雛苺「あっ、アムロ、お帰りなさいなのー」オエカキ、オエカキ
アムロ「雛苺ちゃん、今日僕と一緒に僕の友達の家に遊びに行かない?」
雛苺「行くー。でも、どうしてヒナも?」
アムロ「その友達の家に雛苺ちゃんの姉妹がいるんだ」
雛苺「! 姉妹がいるの? ねえアムロ、もしかしてアリスゲームするの?」
アムロ「いや、今日は遊びに行くだけさ」
雛苺「それなら早く行くのー!」
119 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:38:08.63 ID:OPJZbf3m0
シャアと仲がいいのかw
120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:39:30.21 ID:k6I3GUJuO
シャアの家
真紅「アルテイシアの入れた紅茶は美味しいわね」コクッ
シャア「真紅、君に話しておきたい事がある。今日、私の友人が家に来るのだ」
真紅「そう。でもどうしてそれを私に?」
シャア「君の姉妹もここに来るからさ」
真紅「!!! 何ですって?」
シャア「ちなみにアリスゲームをする気はないから心配はいらない」
真紅「なら良かったわ。それで、姉妹の誰が来るの?」
シャア「そういえば名前は聞いてなかったな」
真紅「そう。(アリスゲームをする気がないのなら少なくとも水銀燈ではないわね)」
ピンポーン
シャア「来たか」
121 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:43:04.10 ID:k6I3GUJuO
セイラ「アムロ君、いらっしゃい」
アムロ「こんにちは、セイラさん」
セイラ「あら、アムロ君、その人形もしかして……」
アムロ「セイラさんも知ってるんだね。この子もローゼンメイデンなんだ」
雛苺「こんにちはー」ヒョコ
セイラ「こんにちは」
シャア「来たか。アムロ……!!!」
雛苺「うゆ?」キョトン
ズキュウウウウウウウウウウウン!!!!
122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:44:08.84 ID:l2LB1WoZ0
ああ、ロリコンだったなシャアは・・・
124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:44:40.85 ID:k6I3GUJuO
真紅「雛苺、貴女だったのね」テクテク
雛苺「あっ、真紅! 久しぶりなのー」
アムロ「へえ、これがシャアのドールか」
真紅「はじめまして。私の名前は真紅」
アムロ「こんにちは。僕の名前はアムロ・レイ。シャアの友達だ」
シャア「……」
真紅「? シャア、どうかしたの?」
アムロ「どうしたシャア? 急に黙り込んで」
シャア「……アムロ」
シャア「そのドールと私の真紅、交換しないか」ハアハア、ジュルリ
126 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:47:44.82 ID:k6I3GUJuO
アムロ「なっ!? だ、駄目だぞ! 雛苺ちゃんは僕のドールなんだ!」
シャア「貴様はそういうロリ系は好みではないだろ」ハアハア
アムロ「ひ、雛苺ちゃんは別だ!」
シャア「まあそう言わずにアm」
真紅「だわわ!」ドゴォ
シャア「おぷっ!?」ペキョ
セイラ「フン! フン! ハッ!」ドゴッ、ベキッ、グシャ
シャア「けぴゅ」バキッ、ボキッ、グチュ
真紅「全く、ドールを交換だなんてふざけてるのだわ。下心丸見えよ」シュオオオ
セイラ「兄さんは本当にどうしようもないロリコンの糞野郎ね」グリグリ
シャア「真紅、私の命を吸うな……アルテイシア、足で私の背中を踏み付けるな……」
雛苺「仮面がグチャグチャになって体がありえない方向に曲がってるのー」
アムロ「見ちゃ駄目だ! 雛苺ちゃん!」
127 : ◆qgXEy7ZweA :2011/01/16(日) 23:49:47.15 ID:k6I3GUJuO
セイラ「ごめんねアムロ君、見苦しい所見せちゃったわね」
アムロ「いえ、大丈夫です」
セイラ「本当に懲りない兄だから困るわ。アムロ君、居間にお菓子用意してるから上がって」
アムロ「はい」
雛苺「わーい! オヤツオヤツー!」
アムロ「セイラさん、シャアはあのまま放っといても良いんですか?」
セイラ「大丈夫よ。しばらくすればすぐに元に戻るわ」
真紅「シャアは一度頭を冷やしといた方が良いのよ」
シャア「」
128 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/16(日) 23:49:57.05 ID:eZw5ix+n0
ガンダムさんのセイラさん並みだ…
146 : ◆qgXEy7ZweA :2011/01/17(月) 08:36:27.21 ID:bIro5A4nO
<これは本編とは多分関係ない会話です>
真紅「シャア、聞きたい事があるんだけど」
シャア「何だ?」
真紅「さっきアムロがアルテイシアの事をセイラって呼んでたけど、あだ名っぽく聞こえなかったわ。人の名前よね?」
シャア「ああ」
真紅「アルテイシアも貴方の事をキャスバルって呼んでたけど貴方の名前はシャアじゃないの?」
シャア「本当の名前はキャスバルだが私とアムロが仲良くしてるSSではそこら辺の事はスルーしてくれ」
真紅「わかったのだわ」
147 :本編:2011/01/17(月) 08:38:11.38 ID:bIro5A4nO
しばらくして…
シャア「全く、酷い目にあった」
真紅「自業自得よ」
シャア「さて、私の事はもう別にして、まずはドールが二体揃ったな」
真紅「そうね。もしかしたら他のドールも目覚めてるかもしれないわ」
雛苺「ねえ真紅、ヒナ達、またアリスゲームしなきゃいけないの?」
真紅「大丈夫よ。アリスゲームはしないわ。また仲良くお茶会しましょう。雛苺」
雛苺「うん! またお茶会するのー!」
真紅「貴女もファミチキ食べる? 紅茶と合うのよ」ヒョイ
雛苺「わーい! ヒナもファミチキ大好きなのー」
148 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:39:37.74 ID:bIro5A4nO
シャア「それに私とアムロは友達なんだ。争い事はしたくないさ」
アムロ「僕も同意見だね」
シャア「アムロ、君もファミチキどうかね?」
アムロ「それじゃあお言葉に甘えt」
バリィイイイイイイイイイン!!!
アムロ・シャア・真紅・雛苺「!!!!」
セイラ「な、何!?」
水銀燈「ハァイ真紅、久しぶりー」
149 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:41:31.62 ID:bIro5A4nO
真紅「水銀燈!? どうしてここが?」
水銀燈「決まってるじゃない。メイメイに調べてもらったのよ」
水銀燈「あら、雛苺もいるの? 仲良くお茶会? ふふふ、相変わらず呑気ねアンタ達」
シャア「何だ貴様は!」
水銀燈「私の名前は水銀燈。誇り高きローゼンメイデン第1ドール。真紅、こいつらアンタ達のミーディアム?」
真紅「そうよ。水銀燈、貴女まさかアリスゲームを?」
水銀燈「別に、今日は挨拶しに来たって感じかしら。それとも今ここでジャンクになる?」
真紅「随分と派手な挨拶ね。いい加減窓を割って現れるのやめたら?」
水銀燈「いいじゃない。それは私の勝手でしょ?」
水銀燈「まあいいわ。今日はこのくらいにしといてあげる」ブゥワサ
水銀燈「さようなら真紅。また会いましょう」バッサバッサ
150 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:43:30.75 ID:bIro5A4nO
真紅「水銀燈……」
雛苺「アムロ、大丈夫?」
アムロ「僕は大丈夫だよ雛苺ちゃん」
シャア「くっ、何なのだあのドールは」
真紅「彼女は……水銀燈と私は長い間因縁のあるドールなの」
雛苺「真紅と水銀燈は仲が悪いのー」
シャア「犬猿の仲か」
真紅「一時期少しマシな時もあったんだけどね」
セイラ「兄さん、大丈夫?」
シャア「私は大丈夫だ。それよりも床が窓ガラスの破片でひどい有様だ」
セイラ「すぐに掃除しなきゃいけないわね」
シャア「ああ」
アムロ「シャア、僕も手伝うよ」
雛苺「ヒナも手伝うのー」
シャア「すまない。アムロ、雛苺」
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:45:38.61 ID:bIro5A4nO
真紅「その必要はないわ」
シャア「何?」
真紅「チチンプイプイチチンプイ! 窓ガラスよ、元に戻れー!」パアアア
シュウウウ、キラーン!
シャア「オオ!」
真紅「物の時間を巻き戻したわ」
シャア「すごいな。……そういえば真紅、聞きたい事があるのだが」
真紅「何?」
シャア「さっきの水銀燈と言うドール。この場所を『メイメイ』に調べてもらったと言ってたな」
シャア「その『メイメイ』と言うのもドールなのか?」
真紅「いいえ。人口精霊よ」
シャア「人口精霊?」
真紅「私達ドールは皆(みな)、人口精霊と言うサポート的存在がいるのよ」
152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:48:04.65 ID:bIro5A4nO
真紅「ホーリエ」
ホーリエ「……」フヨフヨ
シャア「ほう、この光の玉の様な存在が人口精霊か」
雛苺「ベリーベルもいるのー」
ベリーベル「……」フヨフヨ
アムロ「へえ、これが雛苺ちゃんの人口精霊か」
真紅「この子達が次の世界で契約者になりそうな人達を探して、やり方は色々とあるけれど、その人に『まきますか? まきませんか?』とメッセージを送るの」
シャア「そうか! あの変なメールはこの人口精霊の仕業だったのか」
真紅「そういうこと」
153 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:49:34.19 ID:bIro5A4nO
アムロ「そういえばもう夕飯の時間じゃないか」
セイラ「ねえアムロ君、雛苺ちゃん、せっかくだから家で夕飯食べてかない?」
アムロ「良いんですか?」
セイラ「ええ」
シャア「アムロ、ゆっくりしていけ」
アムロ「ありがとう。それじゃあ今のうちに親に電話しとくよ」
雛苺「わーいなのー!」
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 08:50:49.88 ID:bIro5A4nO
その後
アムロ「ごちそうさまでした」
雛苺「ごちそうさまなのー」
シャア「私も腹が満たされたぞ。……! ムッ、この時間帯はもうすぐ『アレ』が始まるな」
アムロ「そういえば今日は『アレ』が放送する日か」
シャア「アムロ、せっかくだ。ついでにそれを見てから帰るのはどうだ?」
アムロ「そうさせてもらうよ。シャア」
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 09:26:03.91 ID:bIro5A4nO
ピッ
シャア「後一分くらいだな」
真紅「シャア、『アレ』って何?」
シャア「ああ、『アレ』とは新しいガンダムシリーズの事だ」
真紅「ガンダム?」
シャア「ああ。私が持ってるザクの様なロボットが出る番組だ。そのロボットの事をMS(モビルスーツ)と呼ぶのだが、つい最近、新たにガンダムシリーズが放送されるようになったのだよ」
シャア「と言っても、君にガンダムやテレビの事を話してもわからんか」
真紅「ガンダムの事は知らないけど、私達は今まで色んな世界に行ったからテレビとかそういう娯楽に関する知識はあるわ。貴方達がこれから見ようとしてるのはアニメなんでしょうね」
シャア「その通りだよ」
真紅「貴方達の様な人達をオタクと言うんでしょ?」
シャア「随分とストレートに言ってくれるな。まあ自覚はしてるがな」
アムロ「シャア、始まったぞ!」
157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 09:28:53.95 ID:bIro5A4nO
『機動戦士ガンダムくんくん』
真紅「!!!!!!!!!!!!」
シャア「始まったか。しかしよく考えたな。動物を主人公にしたガンダムシリーズを作るとは。しかも愛と戦争と推理がテーマとはこれはまた大きく出たな」
アムロ「前代未聞だよ。でも面白いから良いけど」
真紅「……だわ」
シャア「どうした? 真紅」
真紅「良いじゃない! 最高なのだわ!!」
くんくん『くんくん、Kガンダム出ます!』
雛苺「面白そうなのー」
真紅「ああ……凛々しいわ。素敵すぎるのだわ!」ハアハア
シャア(どっぷり浸かってるな)
159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 11:17:29.21 ID:RzR80TvD0
Kガンダムwwwww
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:30:40.51 ID:bIro5A4nO
――
蒼星石「お母さんの料理は美味しいね」カチャカチャ
ヒルダ「ありがとう蒼星石ちゃん。ウッ……」ポロッ
蒼星石「どうしたのお母さん?」
ヒルダ「ごめんなさい。人に料理を美味しいって言われるのは久しぶりで」
蒼星石「まあ僕は人形だけどね」
ヒルダ「夫は仕事が忙しいって言ってカミーユの事を放置してるし、カミーユはいつまで経っても学校には行ってくれないし、私、心が押し潰されそうで……」
蒼星石「お母さん……」
ヒルダ「ふふ、私ったら何言ってるのかしらね。愚痴こぼしちゃった。ごめんね」
蒼星石「そんな、謝らないで」
162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:33:22.60 ID:bIro5A4nO
蒼星石「……お母さん、マスター……カミーユ君はいつから引きこもってるの?」
ヒルダ「カミーユは四月の終わりくらいから引きこもってるわ」
ヒルダ「それからはネットの日々。何度説得しても学校には行ってくれない。
部屋から出るのはトイレに行くくらい。それと、あの子は気付いてないと思うけど時々私達が寝てる間にシャワーを浴びるくらいかしら」
ヒルダ「さっきも言ったけど夫は仕事を言い訳にしてカミーユの事は気にかけてくれないわ」
ヒルダ「名前が原因で引きこもる様になったのなら私達親にも原因があるわよね。あの子、前は素直でいい子だったの。それがあんな風に荒れて……」
ヒルダ「私、親として失格ね」ポロポロ
蒼星石「泣かないでお母さん。お母さんは親として失格なんかじゃないよ」
蒼星石「年頃の男の子というのは反抗期だったり情緒が不安定だったりするものなんだ。決してお母さんが悪い訳じゃないんだ」
蒼星石「引きこもってるマス……カミーユ君を学校に行かせるのは大変かもしれないけど、ゆっくり、気長にやろう。僕も手伝うから」
ヒルダ「ありがとう……蒼星石ちゃん」
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:42:32.89 ID:bIro5A4nO
ガチャ
フランクリン「帰ったぞ」
ヒルダ「! あなた」
フランクリン「ん? 何だその子供は?」
ヒルダ「あ、あのこの子はね、色々と事情があって……」
フランクリン「……まあいい。私の仕事の邪魔にならないなら好きにしろ」
ヒルダ「ねえ、あなた。あなたからもカミーユに何か言ってあげて。もう一ヶ月も引きこもってるのよ」
フランクリン「まだ引きこもってるのか。情けない息子だ」
ヒルダ「そう思ってるならあなたもカミーユが学校に行くように説得して下さい」
166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:45:21.41 ID:bIro5A4nO
フランクリン「私は仕事で忙しいし、疲れてるんだ。そんな暇はない。
それに、カミーユが引きこもったのはお前のせいだ。お前が甘やかしてるからカミーユはいつまで経っても引きこもってるんだ」
ヒルダ「!? そんな、あんまりよ! あなただってカミーユに父親らしい事余りしてないじゃない!」
バチン!
蒼星石「!!」
ヒルダ「痛っ……」
フランクリン「私はお前達を養ってるんだぞ。誰のお陰で食っていけてると思ってるんだ? 私が仕事をしているお陰だからだろう」
フランクリン「それに比べてお前はどうだ? お前は家にいるだけだから楽だろうな。忙しい私と違ってお前は暇を持て余す時間が充分あるじゃないか。
それなのにカミーユはあのざまだ」
フランクリン「お前が悪い。お前の責任だ」
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:48:00.68 ID:bIro5A4nO
蒼星石「そんな言い方ないだろ!」
フランクリン「……何?」
ヒルダ「蒼星石ちゃん……」
蒼星石「お母さんがどれだけ辛い思いをしてるかわかってるの? お母さんがどれだけ苦労しているかわかってるの!!」
フランクリン「何だと、貴様」
蒼星石「仕事で疲れている? だったら今お母さんを侮辱するくらいの余力が残ってるんだったらマスターに説得する事くらい出来るじゃないか!!」
フランクリン「(マスター?)わかった様な事を言ってくれるな君は」
蒼星石「あなたお父さんでしょう? 結局仕事仕事って自分を正当化して逃げてるだけじゃないか!!!」
フランクリン「貴様、働いた事もない癖に生意気な事を言うな!」ダッ
ヒルダ「やめて下さいあなた。この子に暴力を振るわないで下さい」ガバッ
168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:50:53.15 ID:bIro5A4nO
フランクリン「ふん、もういい。私はもう寝るからな」
ガチャ、バタン
ヒルダ「ハア……」ヘナッ
蒼星石「ごめんなさいお母さん。でも、僕はお母さんを侮辱した事がどうしても許せなかったんだ」
ヒルダ「いいの。私にも到らない部分があるのだし」
蒼星石「でも」
ヒルダ「蒼星石ちゃん。もうさっきの様な事はしないでね」
蒼星石「……はい」
169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:53:41.53 ID:bIro5A4nO
二階・カミーユの部屋
蒼星石「マスター」コンコン
シーーーーン……
蒼星石「ねえマスター」コンコン
カミーユ(ドア越し)「何だようるさいな」
蒼星石「ご飯、食べに一階に行かないの?」
カミーユ「行かないよ。いつもの様にドアの前に置いといてくれって母さんに言ってくれ」
蒼星石「そう、わかった」
蒼星石「……ねえマスター」
カミーユ「まだ何か用があるのか?」
蒼星石「マスターは学校には何時(いつ)になったら行くの?」
170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:55:54.44 ID:bIro5A4nO
カミーユ「!! お前には関係ない事だろ! もう行けよ!」
蒼星石「さっきマスターのお母さん、お父さんに殴られたんだ」
カミーユ「えっ?」
蒼星石「お母さん、マスターが学校に行かないから本当にふさぎ込んでるんだよ。マスターがどうすれば学校に行ってくれるか本当に悩んでるんだよ」
蒼星石「マスターのお父さんには理不尽な事言われるし、お母さん、マスターの事を僕に話してる時あまりにも辛くて泣いたんだ」
蒼星石「もうお母さんを悲しませるのはやめようよマスター!」
171 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 12:59:53.82 ID:bIro5A4nO
カミーユ「そ、そんなの知るもんか。自業自得じゃないか。俺には関係ないさ」
カミーユ「それに、学校に行ったってまた虐められるだけだ」
蒼星石「それで本当にいいの? 虐められるならそいつらを見返すくらい強くなればいいじゃないか!」
蒼星石「僕も協力するから。マスターが学校に行けるように僕も協力するから」
カミーユ「うるさい! 他人事だと思って言いたい放題言いやがって! 人形の癖に生意気なんだよ!」
カミーユ「もうどっか行けえええええええええ!!!!!!!!!」
ドォン!(ドアを蹴る音)
蒼星石「……引きこもりマスターめ」ボソッ
172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:02:11.32 ID:bIro5A4nO
数時間後
カミーユ「グッー…」
蒼星石「……マスターのいびきが聞こえる。やっと寝てくれたか」
蒼星石「もうすぐ朝になっちゃうよ。夜更かししすぎだよマスター。僕も眠くて堪らないや」
蒼星石「でも、これでやっと行ける」
夢の世界、カミーユの心の樹
蒼星石「これがマスターの心の樹か」
蒼星石「すごいや。雑草だらけじゃないか。それにマスターの夢の中、すごい荒れてる。機械の残骸がたくさんあるよ」
蒼星石「……少しはマシになればいいけど」シャキン
175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:04:23.62 ID:bIro5A4nO
チョキン…チョキン…チョキン…
蒼星石「ふう、全部切ったぞ」
ゾワ…
蒼星石「ん?」
ゾワワワワワワワーーーーー!
蒼星石「えっーーーーーーー!?」
ワサワサ
蒼星石「そんな、もう生えて来た。しかもさっきよりも凄い」
蒼星石「これは……根気がいるな」
179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:22:12.25 ID:bIro5A4nO
数日後
昼休み・黒歴史大学
キーンコーンカーンコーン
ソシエ「ロラーーン」タタタッ
ロラン「ソシエ」
ソシエ「ロラン、一緒に昼ご飯食べない?」
ロラン「いいよ」
ソシエ「もう授業で疲れちゃってお腹ペコペコよ」
ロラン「ハハハ」
ソシエ「そういえばロラン、薬指の怪我は大丈夫? まだ治りそうにない?」
ロラン「うん……まだ、ね」
ソシエ「そっか。早く治ると良いわね」
ロラン「心配してくれてありがとう」
ロラン(いつまでもごまかせないな。何か別の方法を考えないとな)
180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:24:13.95 ID:bIro5A4nO
ドン!
ラクス「キャッ!?」
ロラン「うわっ!?」
バタン
ラクス「痛たた、尻もちつきましたわ」
ロラン「すみません。大丈夫ですか?」
ラクス「ええ。大丈夫ですよ」
ロラン(あっ、この人、美人大学生と言われてるラクス・クラインさんだ)
ロラン「あの、レポート用紙とかが散らばってしまいましたね。手伝います」ガサガサ
ラクス「ありがとうございます」ガサガサ
キラン
ロラン(あれ? この人の指輪……)
ラクス「どうかなさいました?」
ロラン「い、いえ、何でもありません」
181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:26:32.85 ID:bIro5A4nO
その後ラクスが落とした物を全て拾い上げ……
ラクス「先程はすみません。私の不注意で」
ロラン「いえ、僕もよそ見してましたから」
ラクス「ではさようなら」フリフリ(手を振る)
ロラン「……」フリフリ
ギュウウウ
ロラン「!! 痛た!」
ソシエ「もう! なーに鼻の下伸ばしてるのよロラン」
ロラン「の、伸ばしてないよ。耳引っ張らないでよソシエ」
ロラン(さっきの指輪、もしかしてローゼンメイデンの指輪かな?)
ラクス(あの方、薬指に怪我をなさってたけどもしかして……考えすぎですわね)
182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:29:15.89 ID:bIro5A4nO
同時刻・ヴァスティ家
トントントントン
リンダ「翠星石ちゃん、人参持って来て」
翠星石「ハイです」ヒョイ
リンダ「ありがとう」
翠星石「ママさん、ママさんは一体何のご飯を作ってるんですか?」
リンダ「手作りハンバーグカレーよ」
リンダ「これはね時間を掛けて作るから、晩ご飯用なのよ」
リンダ「今日は旦那も仕事で大変でしょうから愛情込めて作らないとね」
翠星石「それじゃあ翠星石はカレーのルーを持ってくるですぅ!」
リンダ「ふふ、ありがとう」
183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:32:28.09 ID:bIro5A4nO
フヨンフヨン
金糸雀「ふっふっふ、あれが翠星石がいる家かしら」
金糸雀「まずは敵情視察かしら」
金糸雀「でも、ここまで来るのに相当苦労したかしら。今日は風が強すぎかしら」
金糸雀「そろそろどこかに着地しなきゃ……」
カラス「カッーカッー」
金糸雀「! カラス!?」
カラス「カッーカッー」ツンツン
金糸雀「キャアアアアア!!! 突かないでええええ!!! 突かないで欲しいかしらああああああああ!!!」
ビュオオオ
金糸雀「きょ、強風が、あ~れ~」ヒュルルル
184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:34:43.15 ID:bIro5A4nO
ガシャアアアアアン!!!
リンダ・翠星石「!!」
翠星石「な、何ですぅ!?」
金糸雀「い、痛いかしら……」
翠星石「カ、金糸雀!?」
金糸雀「あ……お、お久しぶりかしら……」
185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 13:37:09.61 ID:bIro5A4nO
ちょっとだけ時間が過ぎ……
リンダ「そう、翠星石ちゃんのお姉さんなのね」
金糸雀「そうかしら。カナは第2ドールで姉妹の中でも頭脳派かしら」エッヘン
翠星石「でもチビカナは自分の作戦が成功した事ないから言うほど頭脳派じゃないですけどね」
金糸雀「うっ、それは言わないで欲しいかしら」
金糸雀「翠星石、この人は翠星石のマスターかしら?」
翠星石「違うです。ママさんは私のマスターのお母さんです」
翠星石「ところで金糸雀は何しに来たんです?」
金糸雀「え、えっーと、敵情視察かしら」
金糸雀「でも失敗しちゃったかしら」テヘッ
189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:27:53.50 ID:bIro5A4nO
翠星石「全く、金糸雀は相変わらずですね」
金糸雀「ううう……」
コロコロコロ
金糸雀「あれ、この丸いのは何かしら?」
翠星石「ハロって言うんですよ。翠星石のマスターのお父さんが作った丸い……人形みたいな物です」
金糸雀「コロコロしてて面白いかしら」
ハロ「マドガラスワレテル。マドガラスワレテル」
金糸雀「あ……」
190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:31:29.67 ID:bIro5A4nO
金糸雀「そ、そうだ。カナはそろそろ帰ろうかしら」
金糸雀「また会おうかしら。翠星石」スタスタ
リンダ「待ちなさい金糸雀ちゃん」
金糸雀「! な、何かしら?」
リンダ「事故とはいえ、家の窓が割れたのは金糸雀ちゃんに原因があるわよね」
金糸雀「は、はい」
リンダ「でも、人形に弁償は出来ないと思うからあなたのマスターに窓ガラスのお金払って貰わないといけないわね」
金糸雀「! ロ、ロランは貧乏学生だからそんなお金払えないかしら!」
リンダ「そう。ロラン君と言うのね。でも一度に払わなくてもいいわ。少しずつで良いのよ」
リンダ「今度、あなたのマスターと話し合いをしないといけないわね」
191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:33:59.62 ID:bIro5A4nO
金糸雀「ご、ごめんなさいかしら! ロランには勘弁して欲しいかしら!」
リンダ「ふふ、冗談よ」
金糸雀「えっ?」
リンダ「弁償はしなくていいわ。あなたのマスターとも話し合いはしないわ」
金糸雀「ほ、本当?」
リンダ「ええ」
金糸雀「よ、良かった」ホッ
リンダ「でもその代わり、頼みたい事があるんだけど」
金糸雀「?」
193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:37:34.68 ID:bIro5A4nO
リンダ「私の娘が帰って来るまで家事の手伝いをして欲しいの。お願いできる?」
金糸雀「わ、わかったかしら。喜んでやらせてもらうかしら」
翠星石「チビカナー、頑張るですよー」
リンダ「あっ、金糸雀ちゃんだけじゃ大変だから翠星石ちゃんも手伝ってあげて」
翠星石「え~、でもわかったです」
リンダ「じゃあまずは窓ガラスの破片を捨てに行ってね」
翠星石・金糸雀「ハーイ!」
テクテク
金糸雀「翠星石のマスターが帰って来るまで家事の手伝いをするのは大変だけど、窓ガラスのお金をなかった事にしてくれるから翠星石のマスターのお母さんって寛大かしら」
翠星石「でもママさんは実は怒ると恐いらしいですよ」
スイセイセキチャーン、キコエテルワヨー
翠星石「は、ハイですぅ!!」
金糸雀(そういえば物を修復出来る事を忘れてたかしら)
194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:43:29.08 ID:bIro5A4nO
同時刻・宇宙世紀学園中等部
キーンコーンカーンコーン
アムロ「おーいシャア、昼飯を屋上で食べないか?」
シャア「オオ、そうだな。そうしよう」
ハマーン「シャア!」
シャア「何だハマーン?」
ハマーン「私と昼飯を食べないか?」
195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:45:59.45 ID:bIro5A4nO
シャア「いや、私はこれからアムロと昼飯を食べるのだ」
ハマーン「何だと!? 貴様、私の誘いを断るのか?」
シャア「それなら君も一緒に食べに行くか?」
ハマーン「い、いらん。私は貴様とふ、ふふふふた…りき……り、ええい! とにかく私と一緒に来い!」
シャア「すまないが先にアムロと約束したからな。お前が嫌だと言うなら私達は行かせて貰う」
ハマーン「うっ」
マシュマー「シャア、貴様、ハマーン様がわざわざ貴様のクラスの所まで赴き、誘いに来て下さったのにそれは何だ!」
キャラ「乙女心を何だと思ってるのさ!」
197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:48:10.92 ID:jSYjJiyV0
ハマーン様……
198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:48:48.43 ID:bIro5A4nO
ハマーン「もういい! マシュマー、キャラ」
マシュマー・キャラ「ハッ! 申し訳ございませんハマーン様」
ハマーン「ふん、まあ今回は見逃してやろう。好きにしろ」
シャア「そうさせてもらう」
ハマーン「ん? 待て、シャア」
シャア「何だ?」
ハマーン「その薬指の怪我はどうした?」
シャア「ああ、偶然怪我をしてしまってな」
ハマーン「アムロ・レイも怪我をしているな」
アムロ「僕も怪我しちゃったんだ」
199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:51:38.68 ID:bIro5A4nO
ハマーン「二人とも同じ場所を?」
シャア「驚いたよ。まさかアムロも怪我をしてたとはな」
アムロ「こういう偶然もあるんだな」
ハマーン「……お前達何か隠してないか?」
アムロ「!!」
シャア「何故そう思う?」
ハマーン「勘だ」
シャア「何も隠してなどいないさ。考えすぎだ」
ハマーン「……そうか」
シャア「昼休みが終わってしまう。屋上へ行かせて貰う」スタスタ
ハマーン(……怪しい。いや、やはり考えすぎか?)
200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:55:40.20 ID:bIro5A4nO
屋上
アムロ「ハマーンが薬指の事を聞いてきた時はどうなるかと思ったよ。よく冷静でいられたな」
シャア「ハマーンとの付き合いは長いからな。あの程度の詰め寄りなら平静をよそえる。まあ凄まじいプレッシャーを放ってたらわからんが」
シャア「さて、私達は昼飯とするか」パカッ
アムロ「そうだな」パカッ
シャア「ほう、アムロ、今日の貴様の弁当はデザートに苺が大量に入ってるな」
アムロ「雛苺ちゃんが苺系が好きだから母さんが多めに買ったんだ。それで苺が結構余ってるから弁当にも使ったんだよ」
シャア「雛苺は本当に苺が好きだな」
アムロ「オッ、今日もセイラさんの弁当は美味しそうだな」
シャア「今日はヘルシー弁当で野菜中心だ」
シャア「それだけではないぞアムロ」スッ
アムロ「! それは、ファミチキじゃないか!」
201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:57:43.89 ID:r33XQOkF0
ファミチキ大好きだなwwww
202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 14:57:51.31 ID:6rdQ4Pe80
濃い中学生どもだなw
203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:22:31.67 ID:bIro5A4nO
シャア「今朝、ファミマで買ったのさ」
シャア「このファミチキを箸でちぎって弁当に入れる」ヒョイ
アムロ「うわぁ、さすがファミチキ。冷めてても肉汁が溢れ出てくるよ。
じゃなくて、シャア! せっかくセイラさんが作ってくれたヘルシー弁当にファミチキを入れるなんてセイラさんが可哀相じゃないか!」
シャア「確かに、少しばかりアルテイシアには申し訳ないがな」
アムロ「ならどうして!」
シャア「アムロよ、この様にコンビニの物と手作りの物を混ぜ合わせる事で新たな発見が生まれるかもしれないのだぞ。新たな楽しみが出来るのかもしれないのだぞ!」
シャア「何故それがわからんのだ!」
アムロ「エゴだよ、それは」
アムロ・シャア「……」
アムロ・シャア「ハハハ」
アムロ・シャア「アハハハハハハ!!!」
204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:23:27.78 ID:1sZQuXic0
そういや中学生だったなw
205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:24:30.65 ID:bIro5A4nO
アムロ「こういう議論も楽しいな。シャア」
シャア「そうだな」
アムロ「ファミチキ弁当か。今度僕もやってみようかな」
シャア「弁当次第では相性が悪いかもしれないから気をつけろよ」
アムロ「でもこういうのってカミーユがいたら修正されそうだな」
シャア「ハハハ、本当だよ……あ」
アムロ「あ……」
アムロ・シャア「……」
206 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:27:25.98 ID:bIro5A4nO
シャア「……アムロ、カミーユはまだ引きこもってるのか?」
アムロ「うん。ファから聞いた話だとまだまだらしい」
シャア「カミーユめ、まだ学校に来ないというのか」
アムロ「仕方がないよ。あいつにしかわからない心の傷があるんだ」
シャア「だが、このまま行けば一学期が終わってしまうぞ。下手をすれば二学期になっても来ない恐れがあるぞ」
アムロ「出来れば一学期中に来て欲しいんだけどな」
シャア「アムロ、今度時間があったらカミーユの家に行ってみないか?」
アムロ「そうだな。カミーユの為にもなるかもな」
209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:31:26.05 ID:bIro5A4nO
お昼、宇宙世紀学園高等部・ソレスタ部
フェルト「あれ? ミレイナ、その指輪どうしたの?」
ミレイナ「これはファッションですぅ!」
ミレイナ「グレイスさん、似合いますか?」
フェルト「とても似合うと思う。でも、誰かに誤解されない?」
ミレイナ「それは問題ないです! ミレイナは『あの人』と公認のカップルだから大丈夫ですぅ!」
フェルト「そうだね。それなら問題ないよね」
210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 15:36:14.68 ID:yGAK6Hiz0
武力介入する部か…
212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:19:57.17 ID:bIro5A4nO
ラクスが住んでいるマンション
水銀燈「キラ、ちょっと来なさい」
キラ「何だい水銀燈。僕は今エロゲーで忙しいんだ」
水銀燈「はぁ? あなたこんな真っ昼間からよくそんな卑猥な物が出来るわね。仮にもラクスのおもちゃでしょ? っていうかラクスに殺されないの?」
キラ「確かに。今までに何度か見つかってラクスに殺されかけたけど、僕は仮にもスーパーニートネーターなんだ。そう簡単には諦めない。危険を冒す覚悟くらいは出来てるよ」
水銀燈「呆れた。おもちゃとはいえラクスもよくこんな男を住まわせてるわね」
水銀燈「まあいいわ。いいからこっちに来て」
キラ「だから僕はエロゲーで忙しいの」
水銀燈「ラクスにエロゲーの事、言い触らすわよぉ?」
キラ「喜んで従いましょう。銀様」
213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:22:54.91 ID:bIro5A4nO
キラ「水銀燈、鏡の前で何をするんだい?」
水銀燈「見てなさい」パアアア
キラ「! 鏡が!?」
水銀燈「入るわよ」グイッ
キラ「えっ? 入れるの?」
水銀燈「大丈夫よ。害はないわ」
キラ「へえ、すごいや。正にファンタジーだね」
214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:25:50.19 ID:lVcHAVnr0
キラがダメすぎるwwwww
215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:27:01.59 ID:bIro5A4nO
nのフィールド
キラ「水銀燈、ここは一体?」
水銀燈「ここはnのフィールドよ」
キラ「nのフィールド? ニートのフィールドを意味するの?」
水銀燈「そんな訳ないでしょ」
水銀燈「nのフィールドって言うのは、
現実世界の裏側に存在する、誰かの精神世界。鏡の様に光を反射する物があれば入れるのよ」
水銀燈「詳しい説明するの面倒臭いから簡潔に言うけど、このnのフィールドで私達ドールは闘ったり、現実世界の別の場所に行けたりするのよ。
もちろん、目的の場所が大体わかってないと簡単には行けないけど。それともう一つ、目的の場所に入口兼出口の鏡やガラスがないと駄目よぉ。行っても意味ないから」
キラ「水銀燈、nのフィールドで何をするんだい?」
水銀燈「ついてくればわかるわ。私から離れちゃ駄目よ」
216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:31:13.28 ID:bIro5A4nO
シャアの部屋
ゴロゴロゴロゴロ
真紅「ふふ、今日も私は一人でお留守番。好き放題出来るわ」
ベタッー
真紅「床に大の字になって横になるなんて私、アリスに程遠い事してるわね」
パラパラ
真紅「ガンダムエースに掲載されてる
キャラクター原案のPEACH-PIT先生が描く漫画版『機動戦士ガンダムくんくん』のくんくんも素敵なのだわ。
と○た洸一先生が描く※『機動戦士ガンダムくんくん外伝:SIDEチンチン』も面白いわ」ムシャムシャ(ファミチキを食べながら読んでる)
※くんくんの弟子・白い子犬(柴犬系)のチンチンがCHIN(チン)ガンダムに乗って、くんくんとはまた別の戦場で推理し、戦うストーリー
217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:34:57.13 ID:bIro5A4nO
チョコン
真紅「シャアに頼んで買って貰った探偵くんくんのフィギュア。くんくん、パイロットスーツ姿の貴方も素敵よ」
真紅「もう我慢出来ない。気持ちが抑えられないのだわ」
真紅「くんくんをペロペロをしたいのだわ」
真紅「こんな変態行為を他の姉妹に見られたらアリスゲームの資格を失うわね」
真紅「行くのだわ」
真紅「ア~ン、くんく~ん。ペロペロ~ン」ペロペロ
水銀燈「ここかしら?」ニュルン(シャアのパソコンから出てくる)
真紅「!?」
水銀燈「あ」
218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:36:26.86 ID:jSYjJiyV0
このキラなら愛せる気がする。
219 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:38:33.48 ID:bIro5A4nO
真紅「」ダラダラダラ
水銀燈「真紅、何してるのよ? ……それ、くんくん?」
真紅「あ……」ダラダラ
水銀燈「まさか、あなた人形を舐めてたの? ぶふぅ! 変態過ぎるわぁ! あなたそんな趣m」
真紅「薔薇の尾(ローズテイル)!!!」
ドオオオオオオオン!!!!!
水銀燈「!! 何するのよ!」
真紅「水銀燈、残念だけど貴女には消えてもらうわ」ゴゴゴゴッ
水銀燈「や、やる気のようね。ここじゃ場所が悪いわ。場所を移しましょう(何よこのプレッシャー!?)」ニュルン(窓ガラスの中に入る)
真紅「待ちなさい水銀燈! ジャンクにして闇に葬り去ってやるのだわ!」
220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:41:51.73 ID:bIro5A4nO
nのフィールド
バッサバッサ
キラ「あっ、水銀燈。何か変な汗かいてるね」
水銀燈「キラ、身構えなさい!」
キラ「えっ?」
ズシーン、ズシーン
キラ「何? この音?」
水銀燈「来たわ!」
真紅「だわだわだーわーだわだーわー」ゴゴゴゴッ
キラ「ひぃ!? 何だよあのプレッシャー!?」
221 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:52:15.21 ID:bIro5A4nO
真紅「水銀燈、この人間が貴女のミーディアム?」
水銀燈「違うわ。こいつはそのミーディアムのおもちゃ。オマケみたいなものね」
真紅「どうしてミーディアムじゃない人間がnのフィールドに?」
水銀燈「『戦力』は多い方が良いでしょう?」
キラ「ええっ!? その為に僕を連れて来たのかい?」
水銀燈「それ以外に何があるのよ?」
真紅「水銀燈、貴女そこまでして勝ちたいの?」
水銀燈「マスターの許可は取ってあるから別に良いのよ。と言うよりあっちからこいつを使ってくれって言ったのよ」
222 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:55:16.14 ID:bIro5A4nO
真紅「水銀燈、私達姉妹は闘う事以外にも、アリスゲームを制する方法はあるのよ」
水銀燈「あなたさっき私を殺そうとしたじゃない!」
水銀燈「まあこれから始まる闘いは言わば読者サービスみたいなものよぉ」
真紅「読者サービスなら仕方がないわね」
バサッ!(翼を展開する)
水銀燈「さあ真紅、原作やアニメの設定や時間軸がごちゃごちゃになってるのとその他諸々の矛盾点はスルーしてアリスゲームを始めるわよぉ!」
ドバババババババババ!!!!!
真紅「!! この羽の量は!?」
キラ「すごいや。まるでエターナルのミサイル弾幕じゃないか!」
水銀燈「墜ちなさい真紅!」
223 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 17:57:50.07 ID:bIro5A4nO
真紅「くっ!」ビュオオオ
キラ「あっちも薔薇の花弁を撃って反撃してきたぞ!」
ババババババババン!!!
ヒュンヒュンヒュン!
真紅(やっぱり全部は撃ち落とせなかったわね)
水銀燈「取ったぁ!」
真紅「まだよ!」ビュウウウ!
ドドドドドドン!
真紅「くううううう!」
キラ「薔薇の花弁を展開して水銀燈の羽を防いだ!? それよりも僕、解説役になってるな」
224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 18:01:04.76 ID:bIro5A4nO
水銀燈「やるじゃない。でもまだまだ!」
バサッ! シャキン!
キラ「水銀燈の羽から剣が出てきたぞ!」
シャキン
水銀燈「行くわよ真紅」ギュオン
ガキィン!
真紅「……ッ!」ギギギッ
水銀燈「ふふふ」ギギギッ
キラ「剣とステッキの鍔ぜり合いで両者動かない!」
水銀燈「ラクスは優秀なミーディアムだわぁ。ちょっと力を貰うだけで一気に力が増すもの」ギリギリ
225 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 18:03:14.84 ID:bIro5A4nO
真紅「そう。ラクスと言うのね」ギリギリ
真紅「けど、私のシャアだって負けてはいないわ」キィイイイン
シャア(ムッ、指輪が熱い。真紅め、闘っているのか?)
真紅「セェイ!」ガキィン
水銀燈「!?」グラッ
キラ「水銀燈がパワー負けした!?」
水銀燈「チィ!」シュピピピ
シュン!
水銀燈「速い!?」
真紅「当たらなければどうということはないのだわ!」ヒュンヒュンヒュン
キラ「速い! 速過ぎる!」
真紅「今の私は通常のドールの三倍の速さよ!」
226 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 18:05:54.48 ID:bIro5A4nO
水銀燈「しぃんくううううう!!!!!」
ドバババババババババ!!!!!
真紅「……」ヒュンヒュン
キラ「駄目だ。まるで当たらない!」
真紅「遅い!」バキィ!
水銀燈「ぐふぅ!」
キラ「真紅のキックが水銀燈の腹に炸裂だぁーーーー!!!」
水銀燈「……こんなところで負けるもんですかあああああああああ!!!」キィイイン
ラクス(あら、さっきよりも指輪が熱くなってますわ)
235 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 19:47:12.39 ID:bIro5A4nO
パキィン
水銀燈『クワッ!』
水銀燈「ヌン!」ガシッ
真紅(! 足が!)
水銀燈「そぉれえええええい!!!」ブン!
ドオオオオオオオン!!!
真紅「がはっ!?」
キラ「真紅を地面に叩き付けたーーー!」
水銀燈「何かしらぁ? 今、頭がとてもクリアーな感じがするわぁ」
キラ「た、種割れだぁーーーー!!」
236 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 19:51:40.68 ID:bIro5A4nO
ゴオオオオオオオ!!!
キラ「垂直落下で剣を突き立ててる。串刺しにする気か?」
水銀燈「死ねえええええええ!!!」
真紅「させない!」ビュオオオ!
水銀燈「チィ!」ヒュン
キラ「薔薇の花弁で反撃して命拾いしたか」
真紅「薔薇の竜!!!」
ビュオオオオオオ!!!
水銀燈「これでも喰らいなさい!!!」
ゴオオオオオオオ!!!
キラ「薔薇の竜と漆黒の竜の一騎打ちだあああああああああ!!!! そして僕の解説が低レベルだあああああああああ!!!!」
237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 19:57:12.55 ID:bIro5A4nO
ゴギャギャギャギャギャ!!!!
ドオオオオオオオン!!!!
水銀燈・真紅(相打ち!)
水銀燈「キラ、あんたの力貰うわよ!」
キラ「ええっ!? 待ってよ。心の準備がまだ出来てないよ。それに今日はラクスにも吸い取られる日なんだよ!」
水銀燈「このままじゃ決着が付かないのよ。それにこれ以上ラクスの生命を吸い取ったらラクスに何されるかわからないわ!」
水銀燈「それにあんたミーディアムじゃない割には吸い取りやすいのよ!」ズオオオオ!
キラ「ふぎょおおおおおおお!!!!!!
僕の精力が吸い取られるうううう!!!!!!」
水銀燈「さらに!」スッ、ベリッ、ゴクゴク
水銀燈「乳酸菌パワーで元気百倍、水銀燈!!!!!」シャキーン
238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:00:09.65 ID:bIro5A4nO
水銀燈「行くわよおおおお!!!」
シュピピピピピ!
真紅「!!」
キラ「は、羽がドラグーンの様に周囲を飛び回って……る」ゲッソリ
水銀燈「オールレンジ攻撃よ!」
真紅「それならこっちも!」スッ、ムシャムシャ
真紅「ファミチキでパワーアップなのだわ!」ビュオオオ!
キラ「ああ……薔薇の花弁を全方位に射出してる……」
真紅「オールレンジ攻撃にはオールレンジ攻撃よ!」
239 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:03:06.77 ID:bIro5A4nO
ビシュンビシュン
真紅「全部墜としたのだわ」
水銀燈「まだよ!」
水銀燈「ハイマットフルバースト!!!」
ドシュシュシュシュシュ!!!
キラ「ただ羽を飛ばしてるだけだけどね」
真紅「甘いわ」シュン
水銀燈「!? 何で当たらないのよ?」
真紅「貴女も馬鹿ね。あれは敵が止まってくれてるから当たるのよ。私はそんな棒立ち状態にはならないわ」
水銀燈「あんた空気読みなさいよ!」
真紅「うるさい」バキィ
水銀燈「アヒャン!?」
241 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:06:27.27 ID:bIro5A4nO
水銀燈「くっ、今日はこのくらいにしてあげる」ヒリヒリ
水銀燈「キラ、帰るわよ!」
キラ「君に搾られて上手く動けないよ」
水銀燈「しょうがないわね。ほら、手を貸してあげるから。立てる?」グイッ
キラ「うん……」ヨッコイショ
水銀燈「走れる?」
キラ「無茶言うね。まあ辛うじて」
水銀燈「真紅、覚えてらっしゃい!」ピュピューン!
真紅「……!」
真紅「しまった。くんくんの事揉み消すの忘れてたわ」
真紅「でもあの様子なら彼女も忘れてるでしょうね」
242 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:07:51.57 ID:r33XQOkF0
銀さまああああああああああああああああああああ
243 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:08:38.21 ID:eTzGoNPl0
なにこの銀様やさしすぎ
244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:09:05.27 ID:bIro5A4nO
ニュルン
真紅「さて、くんくんをまたペロペロ……!!!?」
ボロッボロ……
真紅「そうだったわ。無我夢中で部屋の中で薔薇の尾(ローズテイル)を放ったから部屋がボロボロだわ……」
真紅「でも後で修復すればいいわね」
真紅「邪魔もいなくなった事だしまたくんくんをペロペロするのだわ」ペロペロ
245 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:13:36.01 ID:bIro5A4nO
――
ミレイナ「ただいまー」ガチャ
リンダ「お帰りなさい」
翠星石「ドリル人間お帰りですぅ」チュー(ジュースを飲んでる)
ミレイナ「あれ?」
金糸雀「はじめまして。お邪魔してますかしら」チュー
ミレイナ「オオッ! 新しいドールですぅ!!」
金糸雀「第2ドールの金糸雀と言うかしら」
ミレイナ「ミレイナ・ヴァスティですぅ」
金糸雀「翠星石、この子がマスター?」
翠星石「そうです」
金糸雀(とても元気そうなマスターかしら)
246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:18:34.77 ID:bIro5A4nO
ミレイナ「でも、どうして違うドールが家にいるんですか?」
翠星石「かくかくしかじかですぅ」
ミレイナ「ドジッ娘ですぅ」
金糸雀「ううう……」
ミレイナ「あの、金糸雀さん、突然ですけど金糸雀さんの事カナちゃんって読んでも良いですか?」
金糸雀「カナちゃん……」
ミレイナ「あの、駄目ですか?」
「ううん、良いかしら(カナちゃん……懐かしい呼び名かしら)」
ミレイナ「ありがとうです。カナちゃん、早速質問なんですけど、カナちゃんのマスターってどんな人なんですか?」
金糸雀「カナのマスターは温厚でどちらかと言うと争いを好まない優しい男性かしら」
ミレイナ「そうなんですか。今度そのマスターさんに会ってみたいですぅ!」
247 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:21:09.21 ID:bIro5A4nO
金糸雀「そうね。帰ったら言ってみるかしら」
リンダ「皆、ご飯出来たわよー」
ミレイナ「オッ、今日はハンバーグカレーですね」
リンダ「金糸雀ちゃんもどう?」
金糸雀「えっ、いいの?」
リンダ「頑張ったご褒美よ」
金糸雀「ワーイ!」
リンダ「皆、食べる前にちゃんと手を洗うのよー」
ミレイナ・翠星石・金糸雀「ハーイ!!!」
250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:25:27.13 ID:bIro5A4nO
――
アムロ「ただいま」ガチャ
雛苺「アムロ、お帰りなさいなのー」ジッー
アムロ「ん? 何を見てるんだい雛苺ちゃん?」
雛苺「アダルトビデオなのー」ヒョイ
アムロ「びゃああああああああ!!!?」
雛苺「アムロのベッドの中から出てきたのー」
雛苺「タイトルは『若奥様の夜のイケない情事、淫乱ラフレシアの触手で束縛プレイ』、変態ビデオなのよ」
アムロ「ひゃあああああん! 言わないでええええ!!」
雛苺「アムロは背徳にまみれた男なのー」
ハロ「ハイトクカン、ハイトクカン」
アムロ「あう! 言葉責め!」
251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:27:35.19 ID:r33XQOkF0
シャアが雛苺にこんなこと言われたら憤死するな
254 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:36:45.22 ID:bIro5A4nO
――
真紅「くんくん、くんくん!」ペロペロジュポジュポ
シャア「真紅、帰ったぞ。君の分のファミチキも買ってあるぞ」ガチャ
真紅「!?」
シャア「……君は何をしt」
真紅「絆キック・脳天直撃!!!」ベキィ
シャア「あべし!?」グチャ
シャア「」
真紅「今ので記憶は飛んだはずだわ」
255 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 20:39:34.40 ID:bIro5A4nO
――
ヒルダ「いつもごめんなさいね。ファちゃん」
ファ「大丈夫です。私もカミーユの事が心配ですし」
ヒルダ「やっぱり駄目だった?」
ファ「……はい」
ヒルダ「本当にごめんなさい。あなたにまで迷惑をかけて」
ファ「そんな事ありません。おばさんも無理しないで下さい」
ヒルダ「ありがとう」
257 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:02:11.50 ID:bIro5A4nO
ファ「さようなら」ガチャ、バタン
『………………』
蒼星石「お母さん、今の人は?」ヒョコ(隠れてた)
ヒルダ「ファちゃんって言ってカミーユの幼なじみなの。時々カミーユの事心配して来てくれるの」
蒼星石「へえ」
ヒルダ「蒼星石ちゃん、ご飯にしましょうか」
蒼星石「はい。お母さん」
蒼星石(幼なじみとのフラグをへし折ってまで引きこもるなよ。マスター)
258 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:05:57.23 ID:bIro5A4nO
――
パシィン!
キラ「はぅん!」
ラクス「キラ、鞭の味はいかがですか?」
キラ「痛いよ! それに三角木馬に座らされてキツイよおおおおおお!!!」
ラクス「それじゃあもっと味わせてあげますわ」ヒュン
キラ「やめtオウ!」
水銀燈(ちょっと同情するわ……)
ラクス「水銀燈さんもキラを責めてみませんか?」
水銀燈「……それなら」クリクリ
キラ「ひゃうん!? 羽で乳首弄るのらめええええええ!!!!!」
259 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:11:18.62 ID:C+UhRP/D0
ひどい変態っぷり
260 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:12:17.23 ID:oe6l2l/+0
キラさん、、、
261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:12:25.18 ID:bIro5A4nO
深夜
キラ「ハア、体がボロボロだ」
キラ「全く、ラクスも手加減しないから酷いよ。水銀燈まで責めてくるなんて」
キラ「これはオシオキが必要だね」キラン
ソロリ、ソロリ
キラ「これが水銀燈の鞄か」
キラ「ラクスにオシオキしたら確実に殺されるから水銀燈、君にオシオキだ」
キラ「ぐひょひょひょ! 闘いの時とプレイの時のお返しじゃ。変態紳士の恐さ、思い知るがいい」ワキワキ
パカッ
水銀燈『スッー、スッー』
キラ「寝てるね。 ぬふふ、夜ばいじゃあ~」
サワサワ
キラ「うひょひょひょひょひょひょ!!」
263 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:18:33.71 ID:bIro5A4nO
ガシッ
キラ「!!」
水銀燈「……なぁにしてるのかしらぁ?」
キラ「あの、起きてたんですか?」ダラダラ
水銀燈「フン!」メキャア!
キラ「ぴぃ!?」ペキッ
水銀燈「こんの……ニート野郎!!!」
キラ「プギャアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」
メキバキブチブチプチャアグチュベキョネチャボキリ!!!!!
キラ「」ピクピク
水銀燈「せっかくプレイの時、手加減してあげたのに夜ばいなんて酷いじゃない。あなたジャンクにするわよぉ?」
キラ「もうなってまひゅ……」ピクピク
266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:24:26.81 ID:bIro5A4nO
ラクス「何です? 騒がしいですよ?」ムニャムニャ
水銀燈「あっ、ラクス、聞いてよ。このニート私を夜ばいしようとしたのよ」
ラクス 「まあキラ、夜ばいなんてはしたないですわ」
水銀燈「それだけじゃないわ。こいつ、あなたに隠れてエロゲーしてるのよ」
キラ「ちょ! それは!」
ラクス「酷いわキラ! 私がいるのにエロゲーと夜ばいはあんまりですわ!」
キラ「ち、違うんだよラクス! これはちょっとしたお遊びなんだ!」
ラクス「エロゲーは処分します。水銀燈さん、殺って下さい」
水銀燈「言われなくてもするわ」シュピピピ
キラ「もごごごごごごご!?」
ラクス「まあ、キラの穴という穴に羽が入って行きますわ」
267 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:30:01.71 ID:bIro5A4nO
約一週間後
夕方、シャアの部屋
真紅「シャア、紅茶を持ってきて頂戴」
シャア「ええい、私は召し使いか?」
真紅「だって貴方下僕でしょ? つべこべ言わない」
シャア「くっ、人使いの荒い女だ」
真紅「何か言った?」
シャア「何も言っとらんよ」
268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:37:03.47 ID:bIro5A4nO
キィン…キィン…
シャア「ん?」
レンピカ「……」フヨフヨ
シャア「人工精霊? ホーリエでもベリーベルでもないな」
真紅「レンピカ!」
シャア「レンピカ?」
レンピカ「……!」
真紅「! そう、わかったわ」
269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:42:45.59 ID:bIro5A4nO
シャア「何と言っているのだ?」
真紅「蒼星石が助けを求めてるわ」
シャア「蒼星石? 君の姉妹か?」
真紅「ええ。4番目のドールよ。でも珍しいわ。蒼星石から私に助けを求めて来るなんて」
真紅「シャア、私、nのフィールドに行ってくるわ」
シャア「何だそのnのフィールドと言うのは?」
真紅「かくかくしかじか」
シャア「そんな物が存在するのか」
パアアア
真紅「行ってくるわ」
シャア「待て、私も行こう」
真紅「でも」
シャア「私も行けば時間の制限が無くなるのだろ? 君一人だけに負担は背負わせないさ」
270 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:48:27.78 ID:bIro5A4nO
nのフィールド
蒼星石「……!」
レンピカ「!」ヒューン
蒼星石「お帰りレンピカ」
真紅「蒼星石、貴女もこの世界に来てたのね」
蒼星石「真紅、君もこの世界に来てたから助かったよ」
シャア「彼女が蒼星石か」
蒼星石「この仮面を被った人、真紅のマスター?」
真紅「ええ。シャア・アズナブルと言うのだわ」
蒼星石「はじめまして、僕の名前は蒼星石。ローゼンメイデンの第4ドールだよ」
シャア「ほう、僕っ娘か」ジュルリ
271 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:49:10.68 ID:yGAK6Hiz0
シャアが一瞬だけ、池面に見えかけた
272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:51:38.51 ID:nCP+Ol4Z0
いやシャアは普通にイケメンだろ
内面に問題があるだけだ
273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 21:54:00.57 ID:bIro5A4nO
キン!
シャア「オウ!?」
真紅「下心」
シャア「ステッキで私の股間を叩くな……」ピクピク
真紅「それで、貴女から助けを求めるなんてよっぽどの事なんでしょうけど、見た所、貴女から危機感は感じられないわ」
蒼星石「うん。僕がピンチとかじゃなくて君に手伝って欲しい事があるんだ」
真紅「手伝い?」
蒼星石「僕のマスター、引きこもりなんだ」
シャア「!!」
真紅「引きこもりですって?」
蒼星石「うん。僕のマスター、中学生なんだけど、一ヶ月くらい前から引きこもってるんだよ」
蒼星石「マスターのお母さんが説得しても出てこないし、僕が説得しても出てこないし、幼なじみの女の子の説得でも無理。
心の樹の邪魔になる雑草を切ってもありえないスピードですぐに生えてくるし、ちょっとお手上げ状態なんだ」
蒼星石「それで、『経験者』である君に助けを求めたって訳」
274 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:02:05.65 ID:bIro5A4nO
真紅「そうだったの……」
シャア「蒼星石と言ったな」
蒼星石「えっ、うん」
シャア「聞きたい事があるのだが、そのマスターは中学何年生だ?」
蒼星石「中学一年生だね」
シャア「……では、君のマスターの名前はもしや、カミーユ・ビダンと言う名前か?」
蒼星石「!! どうしてマスターの名前を?」
シャア「カミーユは私の後輩だ」
真紅「何ですって!?」
シャア「まさかカミーユも契約者になっていたとは……狭い世の中だな」
真紅「事情はわかったわ。蒼星石、私を貴女のマスターの所まで案内して頂戴」
シャア「待て、その前にアムロも呼ぶ」
276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:06:49.01 ID:bIro5A4nO
真紅「どうして?」
シャア「カミーユはアムロの後輩でもあるのだよ。私達はカミーユが学校に行かないから心配なのだ」
真紅「そう。わかったわ。では先にアムロの所に行きましょう」
~nのフィールドを移動中~
タタタッ
シャア「真紅、さっき蒼星石が君の事を『経験者』と言ってたがあれはどういう意味だ?」
真紅「結構前の話になるけど、私もね、引きこもりの子と契約してた事があるの」
シャア「それで君の事を『経験者』と言ったのか」
真紅「『彼』は立派に引きこもりを卒業したわ。でも、蒼星石の話を聞くと、もしかしたらその子よりも質が悪いかもしれないわ」
シャア「否定はしないが余りカミーユを悪く言わないでくれ。仮にも彼は私達とは付き合いが長いんだ」
真紅「ごめんなさい。でもね、『経験者』の意見から言わせて貰うけど、引きこもりと言うのはそう簡単に乗り越えられるものじゃないのよ」
277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:10:27.97 ID:bIro5A4nO
カミーユの部屋
カタカタカタ
カミーユ「誰にも邪魔されてたまるか。誰にも……」ブツブツ
ブブ……
カミーユ「? 何だ?」
蒼星石「よっと!」ニュルン
カミーユ「!? 蒼星石!?」ガタッ
蒼星石「こんにちは、マスター」
カミーユ「お前、どうしてパソコンk」
ギュウウウウウ!
シャア「ええい! 狭い! 狭すぎるぞ!」
真紅「だから一人ずつ出なさいって言ったのよ!」
雛苺「狭いのー!」
アムロ「他に出口はなかったのか!」
カミーユ「クワトロ先輩? アムロ先輩?」
279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:16:37.19 ID:bIro5A4nO
シャア「……全く、体が折れる所だったぞ」
カミーユ「……」
アムロ「久しぶりだね。カミーユ」
カミーユ「どうして先輩達がいるんです?」
蒼星石「僕が呼んだんだよ」
シャア「お前が引きこもってるから助けて欲しいって言ってきてな。それでだ」
カミーユ「余計な事をしてくれたな」ボソッ
アムロ「カミーユ、また学校に来ないか? その時は僕達が味方するからさ」
カミーユ「いいですよ。俺はこっちの生活の方が好いんだ」
シャア「カミーユ、ファだって心配してるのだぞ」
カミーユ「知るもんか」
280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:20:45.35 ID:bIro5A4nO
真紅「貴方がカミーユね」
カミーユ「何だお前?」
シャア「真紅。私のドールだ」
カミーユ「へえ。それなら今からアリスゲームでもしますか? 俺も退屈してた所なんですよ」
シャア「カミーユ!」
真紅「カミーユ、貴方、本当に今の生活のままでいいの?」
カミーユ「当たり前だろ」
真紅「本当に? 親御さんだって心配してるのよ」
カミーユ「親なんか知るか。俺の為に働いていればいいんだよ」
真紅「巻き毛ウィップ!」バチィン!
281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:26:02.78 ID:bIro5A4nO
カミーユ「痛ッ! お前、何するんだよ!」ダッ!
真紅「雛苺!」
雛苺「ウィ!」シュルルル
ビシビシビシ!
カミーユ「!! 何だよこれ? 縛られてる!? しかもこの縛り方って」
雛苺「亀甲縛りなのー」
蒼星石「ワァオ! コイツは良い絵だ」カシャ
カミーユ「お前、撮るなよ。それよりもこれファミチキが生えてるぞ!?」
雛苺「ファミチキわだちなのー」
シャア「オオ! ファミチキが取り放題ではないか!」
アムロ「やった! お金を使わなくて済むぞ!」
282 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:32:01.98 ID:bIro5A4nO
真紅「ここじゃ狭いわ。nのフィールドに移動しましょう」
nのフィールド
カミーユ「この亀甲縛り解いてくれよ」
真紅「駄目よ。貴方、逃げ出しそうだもの」
真紅「ねえカミーユ。よく聞いて頂戴」
カミーユ「何だよ?」
真紅「私ね、貴方の様に引きこもってた男の子と契約してた時があるの」
カミーユ「!」
真紅「その子はね、今の貴方の様に心を閉ざしてたわ」
真紅「でもね、私と、そしてドール達と出会ってから『彼』も少しずつだけど変わって行ったわ」
283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:36:41.98 ID:bIro5A4nO
真紅「今のままじゃいけない。変わらなきゃいけない。あの子は自分自身と向き合う様になっていったわ」
真紅「そして『彼』は引きこもりを克服する事が出来た」
カミーユ「だから?」
真紅「『彼』と貴方の違いわね、貴方には心配してくれてる人が多い事よ」
真紅「私達と出会ってからの事は別にして、『彼』は親が海外に行ってるから実の姉と二人暮しをしてたの。私達と出会う前は味方は実の姉しかいなかったわ」
真紅「でも貴方は違う。貴方は私達が現れる前からシャアやアムロ、幼なじみが心配してくれてるじゃない?」
真紅「貴方には『彼』と違って血の繋がった者同士の繋がりだけでなく、他者との繋がりもあるのよ」
真紅「貴方は『彼』よりもずっと恵まれた環境にいるの。『彼』だって自分自身と向き合う事が出来た。
貴方だって自分自身と向き合う事が出来るはずだわ。少しずつで良い。自分のペースで己と向き合って」
真紅「大丈夫。貴方は一人じゃない。貴方には支えてくれる人がたくさんいるわ」
284 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:42:50.09 ID:bIro5A4nO
カミーユ「うるさい! お前も綺麗事並べやがって! 人形の癖に! 他人は他人、俺は俺!」
カミーユ「クワトロ先輩もアムロ先輩も本当は迷惑なんだろ? だったら帰ってくれよ! 俺は今のままが良いんだ! もうこれ以上俺に干渉するな!」
カミーユ「人の自由を奪うなあああああああああ!!!!!!!!!!!!!」
真紅「……この分からず屋!」バチィン!
カミーユ「ぐう!」
真紅「だわ! だわ!! だわわーーーーーーー!!!」
バチバチバチバチバチバチバチ!!!
カミーユ「あぱぱぱぱぱぱぱぱぱ!!!」
蒼星石(マスターが真紅にあんなに叩かれてる……感じちゃう!!!!!)ゾクゾク
285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:43:19.73 ID:0A69Mflp0
みんな見事に本能最優先だな
286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:45:37.06 ID:bIro5A4nO
5分後
バチバチバチバチバチバチバチ
シャア「真紅、まだ殴るのか?」
蒼星石「もうやめて! マスターのライフはゼロだよ!」
さらに5分後
カミーユ「……」ボロッ
真紅「手が痛いのだわ」
雛苺「わあ、顔がうにゅ~みたいに腫れ上がって美味しそうなのー」
287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 22:58:55.63 ID:75FLzZTiO
蒼がいつも通りで安心した
カミーユがゴミーユすぎるwww
288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:04:40.34 ID:yGAK6Hiz0
さすがに酷過ぎるだろwwwww
289 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:15:43.51 ID:bIro5A4nO
真紅「カミーユ、貴方は『彼』と違って全く『勇敢』ではないわ。『臆病』よ」
真紅「貴方は修正する必要があるわ」
カミーユ「それ俺の台詞……」
ラプラスの魔「おや? 皆さん集まって何をしてらっしゃるのですか?」
「!!!!!!」
シャア「何だこのウサギは?」
蒼星石「ラプラスの魔……」
真紅「ラプラス、貴方どうしてここにいるの?」
ラプラスの魔「ただのお散歩ですよ。それにしても随分とマニアックなプレイをしt」
アムロ・シャア「ラ、ラブプラスの魔だってーーーーーーーー!?」
290 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:19:14.82 ID:bIro5A4nO
ラプラスの魔「……はい?」
真紅「何言ってるのあなt」
アムロ「ラブプラスの魔さん、ラブプラスの新しいソフトはいつ出るんですかーーーー?」
シャア「早く愛花とイチャイチャしたいぞ!」
ラプラスの魔「あのー」
カミーユ「凛子の、新しい凛子の限定品はいつ出るんだーーー?」
ラプラスの魔「私の名前はラブプラスの魔ではn」
アムロ「ラブプラスの魔さーん、僕はお母さん達も攻略したいでーす」
シャア「何!? アムロ、貴様は寧々さんではないのか?」
アムロ「僕は人妻も魅力的だと思うんだ」
シャア「ええい! この欲張り屋さんめ!」
291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:22:18.27 ID:bIro5A4nO
ラプラスの魔「ですから、私はラプラスn」
シャア「ラブプラスーーー!」
アムロ「ラブプラスーーー!」
カミーユ「ラブプラスーーー!」
ラプラスの魔「……」
アムロ・シャア・カミーユ「ラーブプラス! ラーブプラス!! ラーブプラスの魔!!! イエイイエイイエイ!!!!」
ラブプラスの魔「……もういいですよラブプラスの魔で」グスン
293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:25:12.37 ID:bIro5A4nO
真紅「ラブプラス、貴方がマスターの前にも出てくるなんて何が目的?」
ラブプラスの魔「貴女まで私の事をラブプラスと呼ぶんですか。別に、私は本当に散歩をしてただけですよ」
ラブプラスの魔「そうですね、せっかくドールとマスターが集まっていますし、良い事を教えてあげましょう」
真紅「何?」
ラブプラスの魔「翠星石と金糸雀も目覚めてますよ」
薔薇乙女達「!!!」
ラブプラスの魔「では、さようなら」スゥ…
294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:28:11.54 ID:bIro5A4nO
蒼星石「そうか。翠星石も……」
真紅「ちなみに水銀燈も目覚めてるわ」
シャア「これで6体、目覚めた事になるのか」
真紅(……あの時と似てるわね)
アムロ「そういえばカミーユ、さっき僕達と意気投合してたな」
カミーユ「あ、あれはたまたまです。とにかく、俺は学校に行きませんからね」
真紅「貴方まだそんな事言ってるの?」
カミーユ「うるさい」
真紅「いいわ。今日はもう貴方を説得するのはやめるわ。でも私は貴方が学校に行くまで諦めないから」
カミーユ「フン!」
295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:30:50.29 ID:bIro5A4nO
アムロ「ねえ雛苺ちゃん」
雛苺「うゆ?」
アムロ「僕にも亀甲縛りして欲しいんだ」
雛苺「わかったのー」
シュルルル!
アムロ「オウ!」ビクンビクン
蒼星石「オッ、これはまたお宝画像が増えそうだ」カシャカシャ
アムロ「ハア、ハア」
シャア「アムロ、貴様感じてるのか?」
アムロ「悔しいけど、僕は男なんだ」
シャア「このマゾヒストめ」
アムロ「シャア、僕はソフトMだよ」
296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/17(月) 23:31:36.53 ID:nSkSIYIW0
ほんと駄目な奴らばかりだなww
297 : ◆qgXEy7ZweA :2011/01/17(月) 23:36:42.69 ID:bIro5A4nO
蒼星石「女の子にこんな恥ずかしい姿を撮られて恥ずかしくないのかい?」カシャカシャ
雛苺「縛りをもっときつくするのー」ギュウウウ
アムロ「くやしい…! でも…感じちゃう!」ビクンビクン
雛苺「クリムゾン乙なのー」
蒼星石「くう! カメラ娘僧(こぞう)の腕がなるぜ!」カシャカシャ
カミーユ「アンタ達何しに来たんだよ……」
真紅(こいつら駄目過ぎるのだわ)
蒼星石「雛苺、次は僕にも亀甲縛りしてよ! もう僕のお庭はぐっしょりなんだ」ハアハア
319 : ◆qgXEy7ZweA :2011/01/18(火) 06:56:12.73 ID:b7BBr7pCO
蒼星石「再開するね」
蒼星石「あっ、そうそう。再開する前にちょっと言いたい事だけ言っとくね」
蒼星石「マスターの事で相談したいから真紅を探して呼んだんだけど、
それなら真紅じゃなくて翠星石探して呼んだ方が良くね? 説得するより心の樹育てた方が手っ取り早いじゃん、って思ってる人もいるかもしれないね」
蒼星石「それも考えたけど、だって、雑草切ってもありえないスピードで生えてくるような人間だし、翠星石を呼んでも悲惨な結果になりそうな気がしたから真紅を呼んだんだ」
蒼星石「言いたい事はこれでおしまい。
本編を再開するね」
蒼星石「君の心の樹を狙い撃ち!」
320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 06:58:27.54 ID:b7BBr7pCO
ある日の日曜日
ロランが住んでいるアパート
ロラン「金糸雀、今日は君の姉妹と別のマスターが来るんだよね?」
金糸雀「そうかしら」
ロラン「いつでも招けるように一応、鍵はかけてないけど、このアパートの住所知ってるの?」
金糸雀「大丈夫かしら。nのフィールドを通れば大丈夫かしら」
ロラン「nのフィールド?」
パアアア
ロラン「あれ? テレビが?」
金糸雀「来たかしら」
321 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:02:32.00 ID:b7BBr7pCO
ズズズズ……
ミレイナ・翠星石「来る~きっと来る~きっと来る~」ベタッ…ベタッ…
ロラン「さ、○子(さ○こ)だあああああああああああ!!!!!」
ミレイナ「んちゃ! ミレイナですぅ!」
翠星石「翠星石ですぅ!」
ロラン「」
ミレイナ・翠星石「あ……」
金糸雀「二人共現れ方が悪趣味過ぎるかしら。カナも危うくローザミスティカが飛び出るところだったかしら」
322 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:07:33.58 ID:b7BBr7pCO
ちょっと時間が経過し…
ロラン「えっと、はじめまして。僕の名前はロラン・セアックです。大学生をしてます」
ミレイナ「ミレイナ・ヴァスティですぅ! 高校生ですぅ!」
ロラン(ソシエ以外の女の子を部屋に連れてくるのは初めてだから緊張するなあ)ドキドキ
ミレイナ「セアックさん、お聞きしたい事があります」
ロラン「何だい?」
ミレイナ「セアックさんはアリスゲームをどう思ってるんですか?」
ロラン「アリスゲームは避けられない闘いだからしょうがないけど、金糸雀には出来るだけ無理をしないで欲しいと思う。本音を言うと僕はアリスゲームには反対なんだ」
ミレイナ「良かったぁ。ミレイナも姉妹が喧嘩するのは反対なんです」
翠星石「ローラ人間は平和主義者ですね」
ロラン「ろ、ローラ人間?」
323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:12:07.53 ID:b7BBr7pCO
ロラン「そういえばドールは7体いるんだよね?」
翠星石「そうです。今私達が確認出来てるドールは私と金糸雀だけです」
金糸雀「でも絶対他の姉妹も目覚めてるかしら」
ロラン「そうか。出来れば闘いは避けたいな」
ミレイナ「そうだ! セアックさん、これからもミレイナ達は会うかもしれませんからメルアドと電話番号を交換するのはどうですか?」
ロラン「そうだね。連絡が取れた方が色々と便利だしね」
ミレイナ「それじゃあ赤外線通信ですぅ」ピコーン
ロラン「それじゃあ僕も」ピコーン
ミレイナ「それと、コレ、つまらない物ですが」ススッ(お菓子が入った箱を出す)
ロラン「ああ、すみません」
325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:15:36.70 ID:b7BBr7pCO
一方アパートの外では…
ソシエ「ふふ、ロランに黙って来ちゃった」
ソシエ「ロラン、ちゃんと栄養のある食べ物食べてるのかしら?」コツコツ(階段を上る音)
ソシエ「ロランの為に材料買って来たから頑張って美味しい料理を作らなくちゃ」
-玄関-
ソシエ「玄関の前に来ちゃった」
ソシエ「鍵はかかってませんよ~。ふふ、なんてね」ガチャ
ソシエ「えっ? 本当にかかってない」キィー
ミレイナ・ロラン「!?」
ソシエ「……え?」
326 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:20:59.33 ID:b7BBr7pCO
ロラン「ソ、ソシエ?」
ドサッ(食材が落ちる音)
ソシエ「……ロラン、その女は誰?」
ロラン「違うんだソシエ。彼女は、その、あの、えっと」
ソシエ「誰よその女!!!」
ミレイナ「お、お邪魔してま~す……」
ソシエ「あなた誰よ!!」
ミレイナ「えっーと、ミレイナはですね……」キラン
ソシエ「!! 薬指に指輪? 婚約指輪!?」
ロラン「聞いて、ソシエ」キラン
ソシエ「薬指に包帯が巻かれてない!? しかもあなたにも婚約指輪!?」
ソシエ「あの包帯はそれを隠す為だったのね! あなたたち婚約してたのね!!」
327 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:26:30.59 ID:b7BBr7pCO
ロラン「誤解だよソシエ!」
ソシエ「酷い! 今まで私の気持ち弄んでたのね。しかもこんな若い子と婚約してたなんて。どこが貧乏学生よ!」
ロラン「そうじゃないってば!」
ミレイナ「違うですーーー!!! ミレイナ達はそんな昼ドラ的関係じゃないですーーーー!!!」
ソシエ「嘘言わないで!!!」
翠星石「修羅場ですーーー!」
金糸雀「修羅場かしらーーー!」
ソシエ「キャアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!! 人形が喋ったあああああああ!!!!!!!?」
329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:30:57.62 ID:b7BBr7pCO
ソシエ「……それで、アリスゲームの為に薬指に指輪がはまってるのね」
ロラン「うん。しかもこの指輪取れないんだ。無理に取れば肉が削げそうだし」
ソシエ「それで、ミレイナちゃんはマスター仲間って訳ね」
ミレイナ「やっとわかってくれて助かったですぅ」
翠星石「おかっぱ人間ははやとちりしすぎですぅ」
ソシエ「しょ、しょうがないじゃない。ロランが部屋に女の子を連れて来てるなんて思わなかったんだもの。しかも指輪までしてるし」
ソシエ「でも、金糸雀ちゃんだっけ?」
金糸雀「は、はい」
ソシエ「ロランを闘いに巻き込まないでよね。もしロランに何かあったらどうするの?」
金糸雀「ご、ごめんなさいかしら」
330 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:38:01.18 ID:b7BBr7pCO
ロラン「金糸雀を責めないでくれ。これは僕の意思で契約した事なんだ」
ミレイナ「それにミレイナ達は平和主義者だからアリスゲームはしないですぅ」
ソシエ「そう、なら安心ね」
ミレイナ「あの、二人に質問があるです!!」
ロラン・ソシエ「?」
ミレイナ「お二人は恋人なのですか?」
ロラン・ソシエ「!!」
ソシエ「ち、ちち違うわよ! ロランと私は幼なじみで別にそういう関係じゃないし、ただ、放っておけないから時々ロランのアパートに行って料理を作ってあげるるるるる程度よ」カアアア
ロラン「そ、そうだよ。いつもソシエには助かってるよ。ぼ、僕らはただの幼なじみだよ」
ソシエ「ろ、ロロロラン! ただの幼なじみじゃないでしょ!!!!」
ミレイナ「ほうほう、乙女の勘が半分当たったです」
332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:43:21.56 ID:b7BBr7pCO
――
蒼星石「マスター、ご飯食べに来ないのー? 僕はもう食べたよー」
シーーーン……
蒼星石「……駄目か」
蒼星石(真紅達はまた来るって言ってたけど、本当にこの引きこもりマスターを学校に行かせる事が出来るんだろうか?)
蒼星石(最悪、僕も『荒療治』を考えなきゃな)
蒼星石「またご飯ドアの所に置いとくように言うからー」テクテク
334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 07:47:45.68 ID:b7BBr7pCO
ガチャ
蒼星石「! マスター!」
カミーユ「……」
蒼星石「やっと出るようになったんだね」
カミーユ「蒼星石、頼みがあるんだ」
蒼星石「何?」
カミーユ「俺をnのフィールドに連れてってくれ」
337 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:12:48.83 ID:b7BBr7pCO
nのフィールド
蒼星石「マスター、nのフィールドで何をするの?」
カミーユ「……」
蒼星石「? マスター?」
ダッ
蒼星石「!!」
カミーユ「逃げてやる!」タタタッ
蒼星石「マスター!」
カミーユ「誰にも邪魔されてたまるか! 俺はどこまでも逃げてやる!」
蒼星石「マスター! クソッ、バカミーユめ!」タタタッ
338 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:21:59.26 ID:b7BBr7pCO
カミーユ「ハア、ハア」タタタッ
蒼星石「マスター! そんな事して一生nのフィールドから出ないつもり?」タタタッ
カミーユ「そうだよ。一生nのフィールドにいてやる!」タタタッ
蒼星石「バカな事は止すんだマスター!」タタタッ
カミーユ「うるさい! 追ってくるな!」タタタッ
蒼星石「もういい加減にしてよ! いつまでこんな生活を続ける気?」タタタッ
カミーユ「俺の勝手だ!」タタタッ
蒼星石「この引きこもりマスター!」タタタッ
カミーユ「うるさい変態ドール!」タタタッ
339 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:28:06.01 ID:b7BBr7pCO
別のnのフィールド
テクテクテク
ミレイナ「ミレイナの予想ではあの二人はいつか恋人になると思うです」
翠星石「おかっぱ人間のテンパり方は半端なかったですからね」
ミレイナ「でもセアックさんとお友達になれて良かったです。他のマスターさんも争いを好まない人だったら良いです」
翠星石「そうですね。出来れば闘いたくはないですよ」
340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:32:20.36 ID:b7BBr7pCO
タタタッ
ミレイナ「あれ? 何かやって来るです?」
翠星石「誰なんです?」
カミーユ「クソッ、しつこい!」タタタッ
翠星石「人間?」
カミーユ「!!」キキッー!
ミレイナ「どちら様ですか?」
カミーユ「ひ、人……」
翠星石「どうして人間が? 人間がドールなしでnのフィールドに入れる訳がないです」
蒼星石「待てー! このヘタレマスター!」タタタッ
翠星石「! 蒼星石!」
蒼星石「! 翠星石!」キキッー!
341 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:36:53.43 ID:b7BBr7pCO
ミレイナ「オオッ! また新しいドールです!」
翠星石「蒼星石も目覚めてたんですね」
蒼星石「うん。翠星石、君が目覚めてたのは知ってたけどまさかこんな所で会うなんてね」
翠星石「ドリル人間、この帽子を被ったドールは蒼星石と言って翠星石の双子の妹です」
ミレイナ「妹さんですか。そういえば顔がそっくりです」
蒼星石「はじめまして、僕は第4ドールの蒼星石だよ」
ミレイナ「ワァオ! 僕っ娘ですぅ! レア属性ですぅ!」
カミーユ「……」
ミレイナ「あれ? と言うことはこの人はマスターさんですか?」
蒼星石「うん。この人は僕のマスターd」
カミーユ「蒼星石、アリスゲームをするぞ」
342 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:42:39.40 ID:b7BBr7pCO
翠星石・蒼星石「!!!!」
ミレイナ「……え?」
蒼星石「マ、マスター? どうして急に?」
カミーユ「急も何もドールはずっと争ってるんだろ? なら今すぐ闘えよ。命令だ」
蒼星石「ちょっと待ってよマスター!」
カミーユ「お父様に会いたいんだろ?」
蒼星石「うっ……」
カミーユ「だったら闘えよ。さもないとお前、一生お父様に会えないぞ?」
カミーユ「蒼星石、これはマスターの命令だ」
カミーユ「闘え」
343 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:50:12.52 ID:b7BBr7pCO
蒼星石「……」クルッ
翠星石「蒼星石……」
蒼星石「ごめん。翠星石」
翠星石「……そうですか」
ミレイナ「スィーたん! どうして!」
翠星石「仕方がないですよドリル人間。結局これが翠星石達の運命なんです」
蒼星石「そう。僕達は争い、生き残り、そしてお父様に会う為だけに作られた存在」
ミレイナ「でも!」
蒼星石「行くよ! 翠星石!」
蒼星石「レンピカ!」
翠星石「スィドリーーーーム!!!」
344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 08:58:20.21 ID:b7BBr7pCO
ドォン! ガァン! ギィン!
カミーユ「へえ、これがドール同士の闘いか」
ミレイナ「どうしてです!」
カミーユ「ん?」
ミレイナ「どうしてアリスゲームをさせるんですか! 姉妹なんですよ!」
カミーユ(先輩達やファ以外との人と話さなきゃならないのか……)ブルッ
カミーユ「お、俺はね、あいつが欝陶しくて堪らないんだよ。いつも俺の楽しみを邪魔してくるし。くどくどと説教はしてくるし」
カミーユ「別にあいつが勝とうが負けようがどうだっていいんだよ。勝てばあいつはお父様に会えるチャンスが出来る。負ければ俺の邪魔はいなくなる。良い事じゃないか。どっちにしろ、遅かれ早かれ俺の前から消えてくれるしね」
ミレイナ「酷い……そんな事の為に闘わせるんですか!」
ズキィン!
カミーユ「い、いずれにしろあいつらは闘う運命なんだろ?」ズキンズキン
345 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:02:11.06 ID:b7BBr7pCO
ダッ!
ミレイナ「スィーたん、蒼星石さん、もうやめて下さい!」
翠星石「来ちゃ駄目です! ドリル人間!」ギリギリ
蒼星石「そう、これは僕達の闘いなんだ!」ギリギリ
キィイイイン
ミレイナ「! 熱ッ……」
カミーユ「熱……」
ガキィン!
翠星石「スィドリーーーーム!!!!!」
ズガガガガガガガガガ!!!
蒼星石「甘い!」ズババババ!!!
347 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:08:32.49 ID:b7BBr7pCO
翠星石(切られた!?)
蒼星石「でやあああああああ!!」ブン!
翠星石「くっ!」バッ
ギィイイイン!!!
翠星石「ううう……」ギリギリ
蒼星石「ハア!」ブォン!
翠星石「うわあああああああ!!!」
ドォオオオオオオオン!!!!(壁にぶつかる)
ミレイナ「スィーたん!!」
348 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:12:52.52 ID:b7BBr7pCO
翠星石「ケホッ、ケホッ」ボロッ
蒼星石(翠星石……)ギリッ
蒼星石「終わりだ翠星石!」ダッ
翠星石「!!」
カミーユ(あいつが勝つのか……)
蒼星石「(さようなら……翠星石)でやあああああああああああ!!!!!!!」
ミレイナ「ダメエエエエエエエ!!!!!!!!!!」バッ!
蒼星石「!?」
ザシュ!
350 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:17:48.25 ID:b7BBr7pCO
パラ…
ミレイナ「ハア……ハア……」ガクガク
蒼星石(か、辛うじてツインテールの左側だけを少し切るだけで済んだ)
翠星石「ド、ドリル人間……」
ミレイナ「スィーたん……」ギュ…
翠星石「ドリル人間、何て無茶をするんですか?」
ミレイナ「駄目ですよ…姉妹同士で喧嘩は…」ギュウ
蒼星石「あの……大丈夫?」
ミレイナ「どうして! どうして姉妹同士で殺し合わなきゃならないんですか!」
ミレイナ「姉妹なんですよ! 家族なんですよ! 命を奪ってまでやらなきゃいけないゲームなんですか!」
ミレイナ「おかしいです! スィーたん達を作ったお父さんはおかしいです! どうして自分の娘達にそんな酷い事が出来るんですか!」ポロポロ
ミレイナ「そんなのお父さんじゃない! 本当のお父さんなら皆を愛しても良いはずです!」ポロポロ
351 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:22:48.44 ID:b7BBr7pCO
翠星石「ドリル人間……」
カミーユ「おい、何で邪魔したんだよ? 何で自分から死ぬような事したんだよ?」
蒼星石「……」スッ、シュウウウ…
カミーユ「蒼星石、何で鋏を消したんだよ? 早くその人どけろよ」
ミレイナ『キッ!』(睨みつける)
カミーユ「!!」ビクッ
スタスタスタ
カミーユ「な、何だよ?」
ミレイナ「バカァ!」バチィン!
カミーユ「な、何するんだよ……!」
ミレイナ「……」ポロポロ
354 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:28:00.61 ID:b7BBr7pCO
カミーユ「あ……」
ミレイナ「あなたは何も感じないんですか? 姉妹同士の闘いに?」
カミーユ「だ、だって、それが運命なんだろ!」
ミレイナ「でも、スィーたん達だって本当は闘いたくないんです。皆で仲良くしたいんです」
カミーユ「でもさ」
ミレイナ「家族が傷つくのは辛い事なんですよ! 家族がいなくなるのは悲しい事なんですよ!」
ミレイナ「大切な人が辛い目に合うのは、周りの人達をも悲しくさせるんです」
カミーユ「あ、あいつらは人形だろ?」
ミレイナ「人形でもスィーたん達は生きてます! ミレイナにとっては大切な家族です! パパも、ママも、ハロも、先輩や後輩も、友達や恋人も、ミレイナにとっては大切な存在なんです!」
356 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:31:55.23 ID:b7BBr7pCO
カミーユ「あ……」ズキン
ミレイナ「あなただって家族が傷ついたら悲しいはずです」
カミーユ「ご、ごめんなさい……」
ミレイナ「わかれば良しです」グスン
ミレイナ「スィーたん、大丈夫?」タタタッ
翠星石「大丈夫ですよ」ムクッ
ミレイナ「蒼星石さん、手を出して下さい。スィーたんも」
翠星石・蒼星石「えっ?」
ニギッ
ミレイナ「はい。仲直りの握手です」
翠星石・蒼星石「ハハ……」アクシュアクシュ
357 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:34:16.32 ID:HZKvsN2q0
カミーユ「と見せかけて、今だ蒼星石!やっちまえ!」
358 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:35:29.88 ID:b7BBr7pCO
カミーユ(俺は……)
ミレイナ「さて、つかぬ事を聞きますが、あなたのお名前は何と言うのですか?」
カミーユ「え、あの……」
カミーユ(また学校の時や蒼星石の時の様に女みたいな名前って馬鹿にされるのかな)
ミレイナ「? どうかしたのですか?」
カミーユ「カ、カミーユ、カミーユ・ビダンです」
ミレイナ「オオッ、良い名前ですね」
カミーユ(! 馬鹿にされなかった!?)
ミレイナ「ミレイナも自己紹介するです。ミレイナ・ヴァスティですぅ!」
カミーユ「よ、よろしく」
ミレイナ「よろしくですぅ!」
360 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:39:53.33 ID:b7BBr7pCO
ミレイナ「見た目からしてミレイナより年下に見えそうですけど、何年生ですか?」
カミーユ「ちゅ、中学一年生です」
ミレイナ「そうですか。ミレイナは高校一年生です」
ミレイナ「ビダン君、もう蒼星石さんにスィーたんと喧嘩させちゃ駄目ですよ!」
カミーユ「は、はい……」
ミレイナ「うん。お姉さんの言うことを聞いて偉いです」
翠星石「…何だか丸く収まっちゃった的な感じですね」
蒼星石「そうだね」
蒼星石「そういえば翠星石はどうしてnのフィールドにいたの?」
361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 09:44:22.13 ID:b7BBr7pCO
翠星石「金糸雀のマスターの所に会いに行ってたんですよ。それで、帰る途中だったんです」
蒼星石「そうなんだ。翠星石はもう金糸雀と会ってたんだね」
蒼星石「僕も真紅と雛苺に会ったよ。マスターも含めてね。水銀燈も目覚めてるみたい」
翠星石「って事は6体も目覚めてたんですね」
翠星石「それはそうと蒼星石はどうしてnのフィールドにいたんですか?」
蒼星石「実は…」ゴニョゴニョ
翠星石「ええっ!? 引きk」
蒼星石「しっ! 声がでかいよ!」
翠星石「もごご…」
363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 10:07:03.99 ID:b7BBr7pCO
翠星石「そうですか。蒼星石のマスターがヒッキーでnのフィールドを逃げ回ってたんですね」
蒼星石「そう。かなり厄介なマスターなんだ」
翠星石「引きこもりですか。懐かしいですね」
蒼星石「『彼』でもあそこまで酷くはなかったよ」
翠星石「蒼星石も大変ですね」
蒼星石「本当に苦労するよ。翠星石、今度僕の家に来て欲しいんだ。マスターの引きこもり脱出の為に手伝って欲しいんだよ。レンピカに住所教えとくからさ」
翠星石「しゃーねーですね。わかったですよ」
蒼星石「それと」
翠星石「?」
蒼星石「ミレイナさんって言ったかな? あの人がマスターに変な質問しなければいいけど」
ミレイナ「ところで、ビダン君はどうしてnのフィールドにいるのですか?」
翠星石・蒼星石「あ」
364 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 10:10:07.60 ID:b7BBr7pCO
ミレイナ「そういえばさっき急いで走っていましたけど、どうしてです?」
カミーユ「そ、それは……」
ミレイナ「?」
カミーユ(な、何て言えばいい? 実は引きこもる為にnのフィールドを逃げ回ってましたなんて言えないし、言ったらこの人、引いちゃうんじゃないかな?)ドクンドクン
カミーユ(でも、俺の名前を馬鹿にしなかったし、女っぽいって言わなかったし、言っても大丈夫かな?)ドクンドクンドクン
カミーユ(……駄目だ。怖い!)ドクンドクンドクンドクン
ミレイナ「ビダン君?」
カミーユ「その、俺は……」
蒼星石「マスターは僕が髪を切ってあげるって言ったのに逃げたんだよ」
カミーユ「!!」
365 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 10:13:48.64 ID:b7BBr7pCO
ミレイナ「そうなんですか?」
蒼星石「うん。nのフィールドなら切った髪を処分しなくて済むしね。でもマスターが急にビビり出して逃げたしたんだよ」
蒼星石「そうでしょ? マスター?」パチッ(ウインク)
カミーユ「そ、そうなんだよ。だってこいつ、あんな巨大な鋏で切ろうとするんだよ。どうかしてるよ」
蒼星石「マスターも臆病だなぁ。僕の腕を信用してよ」
ミレイナ「なぁんだ、そういう事だったんですね」
翠星石「蒼星石は時々ぶっ飛んだ事をするんですよ」
蒼星石「ハハハ、酷い事言うなぁ、翠星石も」
蒼星石(上手くごまかせた。マスターがまた発狂してミレイナさんに暴力でも振るったらたまんないしね)
366 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/18(火) 10:18:14.41 ID:b7BBr7pCO
――
ミレイナ「それじゃあビダン君、さよならですぅ!」
カミーユ「さ、さようなら」
テクテクテク
カミーユ「なあ、蒼星石、なんで俺の事庇ったんだ?」
蒼星石「その方がマスターにとっては良かったんじゃないの?」
カミーユ「まあ、そうなんだけどさ」
カミーユ「その……ごめん」
蒼星石「もういいよ。それよりもマスター。お昼ご飯はどうするの?」
カミーユ「……またドアの所に置いとくように言っといてくれ」
蒼星石「わかった」
カミーユ「でも、いつかまた一階で食べるかもしれない」
蒼星石「うん。『いつか』だね。わかった」
※その2へ
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/27(木) 11:59: :editいち
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/27(木) 12:33: :edit雛苺のふとももにおにんにんはさみたいよぉ
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/27(木) 12:48: :editキラが酷いことになっている
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/27(木) 13:15: :editセイラさんがアルテイシアと名乗るならシャアじゃなくキャスバルじゃないとおかしいような
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/27(木) 13:31: :editマスターが皆、変態すぎる
だが、それが良い -
名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/27(木) 13:39: :edit水銀燈はジャンク屋のジュドーさんだと思ったのに
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/27(木) 13:42: :edit007getだぜ!
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名前: 通常のナナシ #gJtHMeAM: 2011/01/27(木) 15:17: :edit蒼が変態になったから読むのやめた;
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/27(木) 16:04: :editなんか途中でから榊原良子で再生されてきた
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/27(木) 16:52: :editもうカミーユが主人公で脱・ヒッキーの話でいいよ
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/27(木) 19:27: :edit亀甲縛り…ジュルリ
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/28(金) 00:55: :edit別のSSでもそうだけどなんでシャアやアムロはファミチキ絡みが多いんだろう…
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名前: 通常のナナシ #-: 2011/01/28(金) 14:05: :editなんつーか、こういう変態なニュータイプたちに違和感がなくなってきた
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.