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銀時「涼宮ハルヒの憂鬱?」その1

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2010/03/21(日)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:06:36.58 ID:TZ1180fgO
新八「知りませんか?すごく流行ったアニメですよ、最近は映画もやってるとか…」

新八「面白そうなんで原作の小説、借りて来ちゃいました」

銀時「やめとけ新八…お前は一度ハマったら抜け出せねータイプだ…」

新八「いや…何がですか?」

銀時「女っ気のねーこの環境でそんな美少女アニメみてーなの見たら…死ぬぞ」

新八「いや大丈夫ですよ!?現実と架空の世界は区別出来ますからね!?」

新八「それにこれ小説ですから!挿し絵は結構可愛らしいですけど…」

銀時「だから止めとけ…下手したらお前、廃人になるからね?」

神楽「オイお前ら、私は女じゃないアルか、空気にすんなヨ」




3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:09:06.27 ID:TZ1180fgO
新八「分かりましたよ…銀さんがそこまで言うなら読みませんよ」

銀時「そうしろよ、明日なったらとっとと返しに行ってこい」

神楽「私の出番はこれで終わりアルか、もはや要らない子アルか?」



銀時「便所便所…ん?新八の奴、机の上に置きっぱなしじゃねーか」

銀時「大体何だこの題、『涼宮ハルヒの憂鬱』…テメーが憂鬱だろうが知るかってんだ」

?『好き勝手言うわね…腹が立つわ』

銀時「だってそうだろうよお前、人様の杞憂事なんざに一々付き合ってらんねーよ」

?『あなた…本が喋り出しても驚かないのね』




4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:11:01.59 ID:TZ1180fgO
銀時「は?本が喋る?何馬鹿なこと言ってやが………」

?『…あなた、私が誰だか分かってる』

銀時「……さーて便所行って寝るか、あ…明日ジャンプの発売日か?」

?『無視するんじゃないわよ!』

銀時「知るかァァァ!何この状況!?何で本が喋ってんの?意味が分かんねーだろ!」

?『それよりあんた…よくもあたしを貶してくれたわね』

銀時「いや貶すもなにも思ったこと言っただけだよね!?」

?『うるさい!あたしは今イライラしてんのよ!』




8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:13:34.55 ID:TZ1180fgO
銀時「何?二期がコケたからキレてんの?予想よりDVDが売れなかったのが悔しいの?」

?『悔しい?意味がわからないわ、あたしは最初から映画で勝負って決めてたのよ』

?『その証拠にたくさんの人が観に来てるしね?トップテンにも入ったわ』

銀時「半端にテレビ終わらせて続きは劇場でみたいな?ドラマとかにあるあの手法?」

銀時「イヤだねーそういうの、毎週見てくれてる視聴者に失礼だよね」




10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:17:31.03 ID:TZ1180fgO
銀時「しかも二回目を見に来てくれた人には限定グッズをプレゼントみたいな?」

?『あんた…興味ないわりにはよく知ってるわね』

銀時「そういう情報は自然に流れるモンなんだよ、セコいよねそういうやり口」

銀時「もう絞れるだけ金を絞ろうってのが見え見えだよね、やり方があざといよね」

銀時「俺ァそんな映画は絶対観に行かないね、ざまーみろ!」

銀時(まあ俺らも前売り券特典とかで釣ってるけど)




11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:19:15.35 ID:TZ1180fgO
?『……完っ全に頭来たわ、そこまで言うならあんたが自分でやりなさい!』

銀時「……は?」

?『今、あたしたちの物語は分裂で止まってるのよ、それを完結させなさい』

銀時「いや…意味分かんねーし、何その分裂って」

銀時(あれ?何かちょっとヤバい感じがするんだけど?)

?『行くわよ…覚悟しなさい』

銀時「待った!ごめん、調子扱いた!ちょっと落ち着け!意味が分かん…」

?『もう遅いわ…自業自得よ』

銀時(な、何か本が光出した!?え、待って!ちょっと待ってェェェェ!?)




12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:20:31.37 ID:TZ1180fgO
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銀時「……」

岡部「起きてください、坂田先生」

銀時「…ん?、何だ夢か……脅かしやがっ……」

岡部「転任一日目から眠ってちゃダメでしょう、ほら、生徒に挨拶しにいきますよ」

銀時「………」

銀時(え?ちょっと待って…え?何これ?何この状況!?)

岡部「…何か?」

銀時「…いや、あの…なんでもないです」

銀時(なんでだァァァ!何がどうしてこうなったァァァァ!?)




15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:23:29.37 ID:TZ1180fgO
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ハルヒ「今年の一年は不作ね、特に欲しいと思うのはいなかったわ」

キョン(こいつの目に止まるような変人下級生がいなかったことを俺は喜ぶべきだな…)

ハルヒ「今日は新しい教師が来るらしいわ、期待してないけど…まあ一応調べないとね」

キョン「新任教師?そりゃ初耳だな」

キョン(新任教師が来るなら前もって知らせがあっても良さそうだが…)




18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:25:57.01 ID:TZ1180fgO
岡部「みんな席に着けー、今日は新しい先生を紹介する…では坂田先生」

銀時(マジか…マジでやんのかオイ……)

銀時「新任教師の坂田銀八でーす…」

ハルヒ「!」

キョン「あれ…どっかで聞いたような声だな…」

ハルヒ「こ…これは久々に面白そうなネタを発見したわ!」

キョン「やれやれ…また面倒なことになりかねんな…」




20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:28:29.91 ID:TZ1180fgO
放課後

銀時「はぁ…なんでこんなことになっちまったんだ…何とか帰る方法探さねーと」

ハルヒ「ちょっとあんた!」

銀時「……オイお前、呼ばれてんぞ?」

谷口「え?俺?」

ハルヒ「違うわよ…あんたよ、あんた!」

銀時「ワリー、お前じゃなかったわ…そっちのお前、コイツが用事があるってよ」

国木田「ぼ、僕ですか…?」

キョン(ここまで堂々とハルヒを受け流せる奴もなかなか珍しいな…)

ハルヒ「あんただって言ってんでしょ銀髪!ちょっと来なさい!」

銀時「バカお前!ネクタイ引っ張るんじゃ……うげっ!」




22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:31:38.02 ID:TZ1180fgO
部室

ハルヒ「やっほー!みんな揃ってる?」

長門「………」

みくる「あっ、涼宮さんにキョン君!それと…もう一人?」

古泉「そちらの方は?」

ハルヒ「喜びなさい!我が団が調査するに相応しい対象物をあたしが発見したわ!」

古泉「……涼宮さん、まずはそのネクタイを掴んでいる手を離すべきかと」

ハルヒ「こうでもしないとコイツ逃げちゃうわよ」

みくる「いや…あの…逃げられないと思います」

ハルヒ「何で?」

キョン「は、ハルヒ!ネクタイ放せ!ヤバい!」

銀時「………」チーン

ハルヒ「あ…ずっと引きずってきたから…」

古泉「窒息していなければ良いのですが…」




24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:33:19.54 ID:TZ1180fgO
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銀時「……」

ハルヒ「あらためて自己紹介するわ、あたしは涼宮ハルヒ!このSOS団の団長よ!」

長門「…長門有希」

みくる「えっと…朝比奈みくるです、どうぞよろしくお願いします」

古泉「お初にお目にかかりますね、僕は古泉一樹です…お会いできて光栄ですよ」

ハルヒ「あと、そいつは雑用その1よ」

キョン(名前を名乗ることさえ俺には許されんのか)

銀時「………」




25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:36:52.51 ID:TZ1180fgO
ハルヒ「何よ、黙りこくって…何か言いたいことでもあるの?」

銀時「あるに決まってんだろうがァァァ!いきなり訳ワカメな所に連れて来やがって!」

銀時「新任教師を虐めんのがそんなに好きなのかテメーらァァァァァ!」

長門「!」

みくる「ひ…ひぇ…す、凄いです……」

古泉「これは…なるほど…確かに驚きですね」

ハルヒ「でしょ!これはもう大発見よ!」

銀時「…何だテメーら、そんなに死んだ魚の目をしてる奴が珍しいのか?」

キョン「多分…俺たちの声のせいですよ」

銀時「……」

ハルヒ「うーん、やっぱり似てるわね!」




27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:40:38.36 ID:TZ1180fgO
銀時「あー…あれか?もしかしてお宅も家に杉田を飼ってんの?」

キョン「…はい?」

銀時「大変だよなーお互いに、あいつすぐにアドリブするしね」

キョン「いや…何言ってるのか分からんしそれ以上は止めてくれ、ヤバい気がする」

みくる「杉田って…一体何なんですか?」

古泉「まあ……僕らは知らなくてもいいことでしょう」




28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:43:20.84 ID:TZ1180fgO
ハルヒ「とにかく、あんたは今日からあたしたちの観察対象だから!」

銀時「何その観察対象って!?それってもうすでに人として扱われてないよね?」

ハルヒ「とりあえずは…そうね、まあ何日か様子を見るわ!」

銀時「オイ聞いてんのかテメー!何勝手に話進めてんだ!」

ハルヒ「じゃあみんなそういうわけでやっていくわよ!」

銀時「スルーすんなァァァァァ!!」

キョン「………」

キョン(俺、こんな声だったのか…)




33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:47:11.59 ID:TZ1180fgO
---
放課後、帰り道

銀時「くそ…何だあの凶暴女…そもそもあの団の面子が意味不明じゃねーか!」

銀時「凶暴女に俺の声をモシャスしてるヤローまでいやがって…」

銀時(大体何だよ、物語を完結させろって…何か事件でも起こるってのか?)

銀時(毎年決まった祭りの日に死人と行方不明者が出るみてーな?)

銀時(……それはねーか)

---

ハルヒ「あの教師なかなかね!新入生は不作だったけど埋め合わせになるわ!」

キョン「そりゃまあ…確かに変わってる人ではあったがな」

キョン(自分とそっくりな声を聞くと…何というかぞっとするもんだな…)




35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:51:56.39 ID:TZ1180fgO
翌日

銀時(今日はとっとと帰らねーと…あの女に見つからねーようにこっそり…)

ハルヒ「あっ!あんた、今日も部室に来なさい!色々と話を聞かせてもらうわ!」

銀時「いや…今日はちょっとバラモス倒しに行くから…世界救わなきゃいけないから」

ハルヒ「ゴチャゴチャ言わないで来なさいよ!」

銀時「………」

銀時(どうやったらこんな人の話を聞かねー性格に育つんだオイ…ある意味奇跡だろ)




38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 20:56:29.22 ID:TZ1180fgO
部室

ハルヒ「さーて、色々聞きたいことはあるけど…何から調べようかしら?」

銀時(帰りてェ…なんでこんなことしてんだ俺は…)

ハルヒ「とりあえず拘束して麻酔を打ってから考えるわ!」

銀時「その前提がおかしいだろォォォォ!完全に解剖する気だろお前!」

ハルヒ「科学の発展に犠牲は付き物よ!」

銀時(こ、この馬鹿ならマジでやりかねねえ!何とか話逸らさねーと!)

銀時「そ、そういや今日はあいついねーのな!あの綾波っぽい奴」

キョン「綾波って……」

ハルヒ「そういえば有希がいないわね…電話してみるわ」

キョン(綾波で通じたよコイツ…やっぱり意識はしてたんだな)




40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:01:22.88 ID:TZ1180fgO
ハルヒ「ちょっとキョン!今日有希が休みって知ってた!?」

キョン「な、何だと!」

ハルヒ「今から有希の家に行くわよ!みくるちゃん、早く着替えて!」

みくる「は、はい!」

銀時「野郎はとっとと出てけ、俺は着替えを手伝うために残……」

ハルヒ「あんたも出てけ!」バキッ

銀時「あべしっ!」




41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:07:01.83 ID:TZ1180fgO
廊下

キョン「古泉…長門が休んでたなんてお前知ってたか?」

古泉「神に誓って知りませんでした…敵の侵攻が始まったようですね」

キョン「くそっ…長門…無事でいろよ」

銀時(長門って奴が綾波なら…あの凶暴女がアスカ?で、コイツがシンジ君?)

銀時(やべーよ、エヴァとか乗り回すような事態になったら俺確実に死ぬよね?)

ハルヒ「準備出来たわ!行くわよ!」

銀時「よっしゃあ!じゃあ俺はここでアディオスするぞ!」

ハルヒ「あんたも来るのよ!」

銀時「ですよねー」




42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:09:04.07 ID:TZ1180fgO
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マンション、長門の部屋の前

ハルヒ「有希!来たわよ!開けてちょうだい!」

キョン「大丈夫か長門!返事しろ」

銀時「…ダメだなこりゃ、うん開かねーわ、じゃあ今日はこの辺で帰」

ハルヒ「帰るなんて言う奴はマンションの屋上から突き落とすわよ!」

銀時「もしもし綾波さァァァァん!お元気ですかァァァァァ!?」

キョン「………」

古泉「………」

キョン(この人…事の重大さに気付いてるのか?)

ハルヒ「ダメだわ!みくるちゃん、事情を説明して合い鍵貰ってきて!」

みくる「は、はい!」




45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:15:45.47 ID:TZ1180fgO
銀時「合い鍵なんざいらねーよ、テメーらの頼み方が悪いんだ…ここは俺に任せろ」

ハルヒ「た、頼み方って…そんなの関係あるはずないじゃない!」

銀時「馬鹿、引きこもりを連れ出すには頼み方が命だろ」

キョン「……引きこもり?」




49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:17:34.84 ID:TZ1180fgO
銀時「長門だったか?お前実はドアのすぐそばで聞き耳立ててんだろ?」

銀時「落ち着いて聞け…実はこのマンションには…強力な爆弾が仕掛けられてんだ」

銀時「しかも…それが仕掛けられているのはテメーの部屋らしい…」

銀時「もし爆弾が爆発すればこの辺り一帯が……火の海になる」

銀時「だが安心しろ…俺たちが絶対に爆弾を解体する、そのためにもここを開けてくれ」

銀時「君をこんな危険な任務に巻き込んでしまったことを……本当にすまないと思う」

シーン




52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:23:41.68 ID:TZ1180fgO
銀時「………」

ハルヒ「………」

キョン「………」

古泉「………」

銀時「…うん、やっぱ普通に合い鍵使って入ったほうが」

ハルヒ「この緊急時にしょうもないことやってんじゃないわよ!」バキッ

銀時「ぐはっ!…何故だ、普通の引きこもりなら怖がって出てくるはず…」

ハルヒ「第一有希は病気なの!引きこもって出て来ないのとは違うのよバカ!」

みくる「あ、あの!合い鍵持ってきました!」

ハルヒ「良かった!早く開けてちょうだい!」

銀時(これやっぱさ…俺は来なくて良かったんじゃね?)




55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:29:51.38 ID:TZ1180fgO
長門宅、室内

ハルヒ「有希!大丈……ゆ、有希!?」

銀時「!」

みくる「な、長門さん…!」

古泉「こ…これは…一体…!」

キョン「………」

キョン(……待て、この状況は何だ…なぜ…なぜ長門が血を流して倒れている…?)

ハルヒ「こ…こんなの…ど、どうして…病気だったんじゃ…」

みくる「ど…どうすれば…」

銀時「…しっかりしろテメーらァ!突っ立ってる暇があるならさっさと動け!」

キョン「銀時…先生…」




56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:34:49.87 ID:TZ1180fgO
ハルヒ「そ、そうよ!みくるちゃん!何か止血できる物持ってきて!」

ハルヒ「古泉君は救急車よ!」

みくる「は、はいっ!」

古泉「承知しました!」

キョン「長門!しっかりしろ!」

キョン(何だこの傷…刃物で刺したとかいうレベルじゃ……まさか…!)

長門「………て…」

キョン「ど、どうした長門!何があった!」

長門「逃げて…まだ……いる」

ハルヒ「いるって…有希にこんなことした奴がここにいるの!?」




58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:39:02.11 ID:TZ1180fgO
銀時「………あれ?」

ハルヒ「何よ!どうかしたの?」

銀時「なあ…テメーらエスエス製薬は確か五人組だったよな?」

ハルヒ「こんなときに何よ!」

銀時「いや…その五人に俺が入ったら六人だよな?足し算間違えてねーよな?」

銀時「目の錯覚か?…何かこの場に七人いるように見えんだけど?」

ハルヒ「はあっ!?あんた一体いつまでふざけ………」

ハルヒ「………」

古泉「…い、いつの間に……!」

朝倉「フフ……こんにちは」




60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:45:01.63 ID:TZ1180fgO
キョン「朝倉……お…お前…!」

朝倉「抵抗しないでね、あなた達をあまり傷つけたくないの」

キョン(長門の傷は朝倉と闘った際に負ったものと酷似していた…)

キョン(思念体とかそっち方面の輩の仕業とは思っていたが…またこいつか!)

ハルヒ「あんたね…あんたが有希を…!」

キョン「よせハルヒ!近付くな!」

朝倉「あなたは重要人物なのよ…少し眠ってもらうわね」

ハルヒ「うあっ……ん………」

古泉「涼宮さん!」

キョン「は、ハルヒ!」

キョン(くそっ…呪文か…!)

銀時「………」

銀時(敵ってのはコイツか?…こいつを倒せばエンディングなのか?)




62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:48:59.97 ID:TZ1180fgO
キョン「何故…お前がここにいる!何故お前は長門にこんなことを!」

朝倉「長門さんは私達にとって強力な障壁だからね、下手に動かれちゃ困るのよ」

古泉(マズいですね…この朝倉さんに長門さん以上の力があるなら僕たちに勝ち目は…)

銀時「…下がれテメーら、とっとと倒れてる奴ら運んで逃げろ」

みくる「ま、まさか戦うつもりなんですか!ダメです、一緒に逃げないと…!」

古泉「彼女は一般人が戦える相手ではありません!!ましてや木刀などでは…」

銀時「コイツ倒さないとエンディングにならねーんだよ…ローラ姫が出て来ねーだよ」

銀時「それに…一応今んとこ、俺はお前らの教師らしいからな」




64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:53:22.21 ID:TZ1180fgO
長門『聞こえる?』

銀時「え…?何これ…え?テレパシー?」

長門『今の私の肉体では声を発することが困難、直接あなたの意識に語りかけている』

銀時『意識に語る?…お前人間じゃねーな、何者だ?』

長門『その説明には時間を要する、今は目の前のことに集中すべき』

長門『現在私は肉体を修復させている、それが完了するまで耐えてほしい』

銀時『時間稼ぎか…どんぐらい粘りゃいい?』

長門『三分あれば充分、あとは任せてくれていい』

銀時『お前あいつにやられてんだろ?勝てんのか?』

長門『不意をつかれた、同じミスは繰り返さない』

銀時『正直こんなことやりたかねーが…こいつも元の世界に帰るためか…』




66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 21:58:18.53 ID:TZ1180fgO
朝倉「あら、戦うつもりなの?」

銀時「勇者にも色々事情があんだよ、エスターク」

キョン(エスタークって…)」

銀時(無理に戦う必要はねえ、要は時間稼げりゃいいんだろ…)

銀時「…少し聞きてーことがある」

朝倉「何かしら?」

銀時「テメー…一体誰とつるんでやがるんだ?」

朝倉「…どういう意味かしら?」

銀時「さっきお前『私達にとって』って言ったじゃねーか、仲間がいるんだろ?」

古泉(このお方…抜けているようで観察すべき部分はしっかりと…)

みくる(この人…一体何者なんでしょう…?)




69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:04:45.98 ID:TZ1180fgO
朝倉「そうね…私は人間とは少し違う…宇宙人と言えば分かりやすいかしら?」

銀時(天人みてーなもんか…宇宙人ってのはどーしてこう地球に来たがるかね)

銀時(火星辺りで妥協しとけよ、最悪月までだったら来ても構わねえから)

銀時「で…この眠らされてるカチューシャ女がテメーらの目的ってわけか」

朝倉「察しがいいわね、その通り…私からも聞くわ、あなたは何者なのかしら?」

銀時(いやー小説に吸い込まれちゃいましてー!…とは言えねーし…何て言うかな)

銀時「……地球育ちのサイヤ人…らしいぜ」

朝倉「……?」




75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:10:43.36 ID:TZ1180fgO
銀時(よし、こんな調子でグダグダ引き伸ばして後は綾波に丸投げ…)

朝倉「もういいわ、あなたは情報にもなかったし…ある意味で危険因子ね」

銀時(…あれ?何かヤバい感じで話が進んでる?)

朝倉「あなたを敵性と判定するわ、阻害要因には消えてもらわないとね?」

銀時「……」

銀時(もうこれ以上引き延ばしは無理だな…丸投げはやっぱ無理か)




79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:14:24.62 ID:TZ1180fgO
朝倉「フフ…ねえキョン君、これ覚えてる?」

キョン「そのナイフは……!」

朝倉「懐かしいでしょ、この人を始末したら次はあなたの番だからね?」

銀時(何あの馬鹿デカいナイフ!?明らかに女が持つ武器じゃないよね!?)

朝倉「サイヤ人さんだったかしら?まずはあなたからね」

銀時「いや待って!?そんなナイフがあるなんて聞いてないんですけどォォ!!」

朝倉「いいじゃないナイフくらい、サイヤ人は戦闘民族なんでしょう?」

銀時「え、ドラゴンボール知ってんの?気が合うな…じゃあそのよしみでここは見逃し」

朝倉「うん、それ無理♪」

銀時「てくれるわけないですよねー」




83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:19:43.66 ID:TZ1180fgO
朝倉「じゃあ死になさい♪」

銀時「!」

キィン

朝倉「あら…凄いわね、このスピードの攻撃を防ぐなんて…人間とは思えない反応だわ」

銀時「テメーは人のこと言えねーだろ、今度は…俺のターンだ!」

朝倉「!」

キィン

キョン(あ、あの朝倉と互角に戦って……)

みくる(こんな…こんな人がこの時代に…?未来にもこんな人は…)

朝倉「少し手こずりそうね…最初からこうすれば良かった」

キョン「……!」

キョン(しまった、体が動かねえ!前と同じ手口に…!)

銀時「………」





85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:25:45.06 ID:TZ1180fgO
銀時(……あれ?動けない?フンッ!フンフンフンフンッ!ウッ!ウーン…ダメだ)

銀時(え、オイマジか?…オーイ!オーイ!…声も出ねーの!?)

銀時(まさか…コントローラーの2Pに挿れちまったか!?)

銀時(それともあれか?霊が憑依合体したみたいな…?金縛り的な?)

銀時(な、何もこんな戦闘中に取り憑かなくてもいいだろォォォォ!?)




87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:30:07.77 ID:TZ1180fgO
朝倉「フフ…さすがのあなたも動きを封じられちゃ勝ち目はないでしょ?」

銀時(オイィィィ!何でテメーは憑依されてねーんだ!?何でお前だけフリーダム!?)

銀時(スター取って無敵状態か!厄除けシールか!何にしてもチート使うなァァァ!)

朝倉「じゃあトドメね、死になさい♪」

銀時(待ってェェ!霊さん!今だけは俺の体から離れてェェェェ!)

銀時(頼む、お願いします!霊さん!霊さァァァァん!)

パシッ

長門「……」

朝倉「あ、あなた…!」

銀時「………」

銀時(べ、別のレイ来たァァァァ!綾波のほうが助けに来たァァァァァ!!)




90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:32:18.82 ID:9qVPKjNjO
別のレイwwww




93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:35:54.10 ID:TZ1180fgO
朝倉「…やっぱりあれだけじゃあなたは死なないのね、さすがだわ」

長門「………」

朝倉「なるほど…白髪のあなたは長門さんが復活するまでの時間稼ぎか」

銀時「……全ては俺の計画通りだ!」

キョン(若干、素でふざけていたようにも思えるんだが…)

銀時(いや、まあドラゴンボールの下りは時間稼ぎとか完全に忘れてたけどね?)

長門「崩壊因子をあなたに組み込む…これであなたは終わり」




94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:40:35.00 ID:TZ1180fgO
朝倉「残念ね長門さん、私は消えないわ…最悪のパターンも想定済みよ」

長門「!」

キョン「朝倉が消えて……どうなってる…?」

長門「…消えているのではない、自らを情報転移する緊急脱出プログラムを起動」

朝倉「そう…今は大人しく退いてあげるけれど、いずれまた来るつもりよ」

朝倉「キョン君…それまで涼宮さんと仲良くね」

キョン「お前らに…ハルヒは渡さん!」




97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:49:02.18 ID:TZ1180fgO
朝倉「それとそっちのサイヤ人さん…あなたのことはよく覚えておくわ」

銀時「いや、俺サイヤ人なんかじゃ…あれ?ねえ本気にした?さっきの本気にした?」

朝倉「次に来るときは満月の夜を避けてくるわ…変身して戦闘力が10倍に…」

銀時「何の心配をしてんだァァァ!サイヤ人じゃねーって言ってんだろ!」

銀時「大猿になんかならないからね!じいちゃん踏みつぶしたりしないからね!」

朝倉「フフ…あなたのことはよく言っておくわ」

銀時「オイ待てェェ!お前、味方に間違った情報流すなよ!?サイヤ人とか言うなよ!?」

朝倉「じゃあね……あ、フュージョンの可能性も考えておかないと…」

銀時「オイ!誰かあいつの頭にダイナマイトぶち込んでくれ!」




98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:49:47.42 ID:ZCMrLH9C0
朝倉ノリノリw




99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:51:06.72 ID:oghKJcAy0
朝倉さんが若干銀魂のノリに侵されてるwww




101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 22:58:24.45 ID:TZ1180fgO
キョン「消えた…どうやら本当に逃げたらしいな」

長門「………」

キョン「…どうした長門?」

長門「…すべての責任は私にある、朝倉涼子の出現を察知出来ずに不意を突かれた」

キョン「長門…気にする事な、お前のせいだなんて誰も思ってないんだ」

古泉「何故…彼女は現れたのですか?」

長門「統合思念体の急進派と天蓋領域が一時的に手を組み、彼女を再生させた」

銀時「………」

銀時(終わった…絶対に俺、敵からサイヤ人だと思われてる…)

銀時(今からかめはめ波の練習するか…それともやっぱ最強の元気玉か……)




104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:03:59.14 ID:TZ1180fgO
みくる「そ、それって…でもそんなの…」

長門「涼宮ハルヒの能力を獲得するために互いの勢力を利用し合っている」

古泉「ですが…天蓋領域と急進派思念体の同盟が何時までも続くとは…」

長門「おそらく涼宮ハルヒを獲得した後に同盟は解消され、戦いが起こる」

長門「争いは宇宙全体を巻き込むレベルになる恐れがある」

キョン「な、何だと…!」
銀時(元気玉はタメがなげーしな…かめはめ波……ここは間をとって気円斬か?)

銀時(あ、気円斬はクリリンだけか…サイヤ人は使わねーんだった…どうすっかな)

銀時「………」

古泉(一人…あさっての方向に思考が向いているような気が…)




105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:12:35.57 ID:TZ1180fgO
古泉「銀時先生…あなたはどうお考えですか?」

銀時「ああ…仕方ねーからギャリック砲辺りをマスターするわ」

古泉「いえそうではなく……今後はどうすべきかという意味です」

銀時「その場のノリと勢いは身を任せると破滅させる、これを人生に活かして…」

古泉「……はい、分かりました」

長門「話を戻す…涼宮ハルヒに介入しようとしている勢力は他にもある」

キョン「橘と…あの藤原の奴らだな」

長門「そう、形はどうであれ彼らもまた涼宮ハルヒを標的としている」




107 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:14:56.51 ID:TZ1180fgO
銀時(さっきから聞いてりゃどんだけ狙われてんだオイ…ピーチ姫並だぞ)

みくる「ど、どうすれば…?」

キョン「どうするも…何か手を打たないと…」

銀時「…要はあれだろ?ピーチ姫守りながら敵をぶっ倒せばそれでいいんだろ?」

キョン「ピーチ姫……」

古泉「簡単におっしゃいますが…簡単ではありません、敵は強大です」

銀時「まー何とかなんだろ…ところでだ、銀さんも少し聞きてーんだわ」

古泉「…何でしょう?」

銀時「このピーチ姫がなんで狙われてて…そんでもってお前らは何者なのか…」

みくる「そ…それは…」

長門「…説明すると長くなる、でも聞いて」




109 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:19:32.54 ID:TZ1180fgO
---

長門「…と言うこと、理解した?」

銀時「へー、おまえらうちゅーじんにみらいじんにちょーのーりょくしゃなんだ」

銀時「で…このぴーちひめにはせかいをかえるちからがあると、ふーん」

古泉「…信じておられないようですね?」

銀時「いや信じる信じない以前に話がぶっ飛んでて理解が追いつかねーんだわ」

銀時「正直そんなの勝手にやっててくれって感じだしな…」

長門「……」

銀時「けどまあ…巻き込まれちまったモンは仕方ねえか…」

キョン「銀時…先生」




110 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:23:12.32 ID:TZ1180fgO
銀時「堅苦しいのもあれだしな…よし、俺がお前らにニックネームつけてやる」

銀時「俺のことは銀さん、もしくは社長と呼んでくれよ」

キョン「……は?」

銀時「まず…お前は超能力者だったか?なら…アゲハだ」

古泉「あ…アゲハ…?」

銀時「そっちの未来人は…コナン、いやドラミちゃ…あ、やっぱコナン」

みくる「えっ?あ…あの…?」

銀時「でお前は…個性ねーなオイ」

キョン「ほっといてください」

銀時「お前は新八で確定だな」

キョン「………普通に呼んでくれ」




111 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:25:34.99 ID:TZ1180fgO
古泉「僕からもお聞きしたいことが…」

銀時「ん?」

古泉「あなたは…一体何者なのですか?」

銀時「いや…別に俺ァ超能力もなにもねーけど」

古泉「ですが、涼宮さんがあなたに興味を示していることは明白なのですよ…」

銀時「だから何だってんだ?小泉くん」

古泉「古泉です、彼女は普通とは異なるものを好みます…何か秘密があるのでは?」

銀時「別にねーって、気にすんな純一郎」

古泉「小泉…いえ、古泉です」




112 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:32:22.26 ID:TZ1180fgO
長門「今日はもう帰るべき、考えを各自でまとめる時間を取ることを推奨する」

みくる「そ、そうですね…」

キョン「眠ってるハルヒはどうするんだ…?」

古泉「僕が機関に手を回して家まで送りましょう」

銀時「じゃ…俺も帰らせてもらうわ」

銀時(面倒なことになりやがって…こりゃそう簡単にエンディングは来ねーな)




114 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:38:31.99 ID:TZ1180fgO
---
帰り道

銀時「何か見落としてねーか?これって単純なバトル物語だったっけ…?」

銀時(敵を倒して終わりって…そんな単純な終わり方でいいのか?)

鶴屋「おっ、うちの学校に新しく来た先生じゃないかっ!」

銀時「え…織姫?」

鶴屋「織姫?誰かと勘違いしてないかい?あたしは三年生の鶴屋さんさっ」




115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:42:31.15 ID:TZ1180fgO
銀時「へー、鶴屋ね……俺は」

鶴屋「銀時先生でしょ?新しく来た先生なんだし名前は知ってるっさ!」

銀時「……」グスッ

鶴屋「えっ!?ちょ、ちょっと!なにを泣いてんのさっ?」

銀時「いや…最近非常識な女に振り回されてたから…普通の反応されるのが感動的で…」

鶴屋「…もしかしてハルにゃんのことかい?」

銀時「そうそれェェェェ!もう半端ねーんだよマジで!」

鶴屋「あはは…ずいぶん大変そうだね」

鶴屋(あ、非常識な女って言われて真っ先にハルにゃんを想像しちゃった…)




116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:47:50.53 ID:TZ1180fgO
銀時「もうさーやってらんねーよ、いきなり観察対象とか言われるし?」

銀時「わけわかめな団に引きずり込まれるし?俺と声がそっくりな奴もいるし?」

鶴屋「確かに…噂には聞いたけどキョン君にそっくりだねっ、あたしもびっくりさ!」

銀時「挙げ句の果てにはあいつを狙う敵を倒さなきゃなんねーしよ!」

鶴屋「……敵?」




118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/05(金) 23:59:27.51 ID:TZ1180fgO
銀時「そーそー!何か宇宙人とかそっち系の奴らが狙って………あ」

鶴屋「宇宙人が…ハルにゃんを?」

銀時(し、しまったァァァ!これ一般人にゃ言っちゃ駄目だったァァァァ!!)

鶴屋「………」

銀時(ねえ沈黙しちゃったよ!?これって確実に電波な痛い奴だと思われてるよね!?)

銀時(何とかしてフォローしねーと…何かないか…)




157 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 07:48:53.72 ID:KS22wzr+O
銀時「……宇宙人がアイツを狙ってる…みてーな台本で劇をやるんだとよ」

鶴屋「劇?」

銀時(無理だァァァァ!こんな無理やり過ぎるんじゃ誤魔化せねェェェェ!)

鶴屋「なーんだ!劇の話かいっ、万事納得したよっ!」

銀時「……え?」

鶴屋「そっかぁ!じゃあその劇をやるときは連絡しておくれっ!是非見に行きたいっさ!」

銀時「………」

銀時(し、信じたァァァァ!いい子だ!この子絶対にいい子だ!)




161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 08:03:45.08 ID:KS22wzr+O
鶴屋「そうだっ!せっかくだしウチにおいでよ!ご飯くらいなら出すからさ!」

銀時「いや…いきなり会ったばっかでそこまでしてもらうのも…」

鶴屋「いいっていいって!生徒と交流を深めるのも先生の仕事っさ!」

銀時「…あ、一々先生っていうのも堅苦しいから銀さんでいいわ」

鶴屋「そうかいっ!じゃあ銀さん、ウチはこっちだよっ!」

銀時「………」

銀時(ダメだこの子、いい子過ぎる…神楽に爪の垢を醤油かけて食わせてやりてーわ)




162 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 08:08:28.77 ID:KS22wzr+O
---

銀時「………」

鶴屋「ここがあたしの家さっ!遠慮しないで入っとくれ!」

銀時「いやあの…家デカくね?俺が住んでる家の十倍は広いんだけど?」

鶴屋「あっはは、でも家が広いのなんて何の自慢にもならないっさ!」

銀時「………」

銀時(父さん…僕は逆玉の輿を狙っても良いのでしょうか?)




164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 08:13:54.75 ID:KS22wzr+O
---
鶴屋宅、室内

鶴屋「じゃあちょろーんと待っててね、今ご飯持ってくるからさっ」

銀時「ワリーな、任せたわ」

鶴屋「気にしないでくつろいでいいよっ!」

銀時「……さて、と」

銀時(敵味方の両方に宇宙人、未来人、超能力者がいて…狙いは涼宮ハルヒ…)

銀時(で…確かあのキョンとか言うのが色々な意味で重要人物だったか……)

銀時(これ…どうやったらみんな幸せなハッピーエンドになるんだ?)




166 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 08:24:57.67 ID:KS22wzr+O
銀時「………」

鶴屋「わっ!」

銀時「ほわあああぁっ!?」

鶴屋「あはは!びっくりしたかい?はい、ご飯持ってきたよっ!」

銀時「お、おお…ワリーな」

鶴屋「それ食べ終わったらでいいからさ、ちょいとあたしについて来てよ」

銀時「ん?」

鶴屋「その…内緒の話があるからさ」

銀時「………」

銀時(こ…これは…まさか…このフラグは…い、いやないね…うん)




167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 08:29:13.76 ID:KS22wzr+O
銀時「…で、話ってのは?」

鶴屋「ちょいとついて来ておくれっ!見せたいものがあるんだっ」

銀時(見せたいものがあるんだ…大きな五時半の夕焼け?……大丈夫だよな?)

---
離れ

銀時「…何ここ?」

鶴屋「あたしがたまーに瞑想に使う部屋だねっ、人も来ないし静かで良い所さっ!」

銀時「………」

銀時(人の来ない部屋に二人……これもう明らかにヤバいんじゃねーかァァァァ!?)




168 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 08:37:41.48 ID:KS22wzr+O
鶴屋「ねえ銀さん」

銀時「いいか…止めとけ、お前にゃそういうのはまだ早過ぎる…第一相手を間違えてるぞ」

鶴屋「そんなことないよっ、大事なものを見せる相手を間違えるはずがないっさ!」

銀時(大事なものってェェェェ!?女の子の大事なものってそれはだめェェェェ!)

鶴屋「見せたいものは…これさっ!」

銀時「!」バッ

鶴屋「あの…銀さん?何故に手で目隠ししてるのかな?」




169 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 08:54:22.82 ID:KS22wzr+O
銀時「見てねえ!俺ァ断じて何にも見てないからね!?」

鶴屋「いや…見てくれないと困るんだけどな…?」

銀時「女の子がそういうことを言うんじゃありません!そういうセリフは」

鶴屋「…銀さんはこのオーパーツがそんなに怖いのかい?」

銀時「大事な時まで取って…え?オーパーツ?」

鶴屋「うん、何か心当たりがあるんじゃないかと思ってさ」

銀時「………」




170 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 09:01:21.87 ID:KS22wzr+O
銀時「………」

鶴屋「えーっと……銀さん?」

銀時「…あーはいはい、オーパーツね!ですよねー!いや分かってたよ?うん」

鶴屋「ひょっとして…何かすごい勘違いをしてたとか?」

銀時「え、勘違い?意味分からない、何も勘違いするようなことなかったよね?」

鶴屋「………」





172 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 09:15:41.21 ID:KS22wzr+O
鶴屋「そんで…結局どうなのさ?」

銀時「…ぶっちゃけ少年ジャンプに掲載出来ないような展開になるんじゃないかと」

鶴屋「違うってば!このオーパーツに見覚えはなかったかい?」

銀時「いや…分かんねーな、見たことないわ」

鶴屋「そっか…うーん、あたしの勘違いだったのかなぁ?」

銀時「つーかさ、何なのそれ?」

鶴屋「あたしにも分かんないのさっ、本当は誰にも見せないつもりだったんだけど…」

鶴屋「異世界人の銀さんなら何か分かるんじゃないかなーって」




173 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 09:18:09.92 ID:Lv8pXlNj0
!?




175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 09:26:46.75 ID:g1s/iasFO
鶴屋さんはなんでも知ってんだな




176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 09:27:40.64 ID:KS22wzr+O
銀時「あーなるほどね、うんうん、異世界人の俺になら……」

銀時(あれ…?今異世界人とか言われなかったァァァァ!?)

銀時「………」

鶴屋「……ぷっ、あっはは!ごめんよ!またからかっちゃったねっ!」

銀時「……」

銀時(からかった…?……狙ったかのように異世界人って?)

銀時(……味方みてーだし深く考えることもねーのか)




177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 09:34:29.80 ID:KS22wzr+O
鶴屋「…ねえ銀さん、このオーパーツ…預かってくれないかなっ?」

銀時「は?何で俺が?」

鶴屋「多分それを使うときが近いうちに来るよ、きっとね!」

銀時「あ…そう」

鶴屋「大切に保管しておくれ!本当はあたしが預かってなきゃいけないんだけど…」

鶴屋「侍みたいに強い銀さんが持ってる方が安心だろうしねっ!」

銀時「………」




179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 09:45:27.19 ID:KS22wzr+O
鶴屋「っと…話してたら遅くなっちゃったね、今日は泊まっていくかい?」

銀時「いや…今日は帰らせてもらうわ」

鶴屋「そっか!遅くまで付き合わせちゃって本当にごめんよっ!」

銀時「…一個聞かせてくれ」

鶴屋「何だい?」

銀時「お前…何者なんだ?」

鶴屋「うーん…あたしはあたしっ、ただの女子生徒の鶴屋さんさっ!」

銀時「分かった…変なこと聞いて悪かったな、あ…やっぱもう一個」

鶴屋「?」

銀時「ちょっと『助けて黒崎くん!』って言ってくれねーか?」

鶴屋「いや…あはは、そいつは遠慮しとくよ」




181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 09:57:51.65 ID:KS22wzr+O
---
夜、帰り道

銀時(オーパーツって言ってもな…こんなもんどうやって使えばいいんだ)

銀時(それよか…さっきの奴は何かしら特別な力があんのか…?)

銀時「はぁ…やれやれ」

みくる「…キョン君?」

銀時「ん?何だお前か」

みくる「あっ、銀時先生…暗くて声だけ聞こえたからキョン君と間違えちゃいました…」

銀時「こんな夜に外をうろついて何やってんだ?」

みくる「あなたに…少し詳しく話したいことがあるんです」

銀時「まあ…いいけど」

銀時(次から次へと…休む暇がねーな)




183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 10:06:52.53 ID:KS22wzr+O
みくる「私からお話することは一つだけです、涼宮さんをどうか守ってください」

銀時「いや…そりゃもう分かってるって」

みくる「でもそれは…単純に涼宮さんを守ればいいというわけではないんです」

銀時「…?」

みくる「精神的…つまり心の面でも涼宮さんに被害が及ばないようにしてほしいんです」

銀時「………」




184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 10:13:05.86 ID:KS22wzr+O
銀時「心って…ワリーが俺はそっち方面にゃ詳しくねーからな」

みくる「これは古泉君も賛同すると思いますが…涼宮さんはSOS団を大切に思っています」

みくる「中でもキョン君は彼女にとってのキーパーソン…最重要人物なんです」

銀時「…キョンって奴もまとめて一緒に守れってことか?」

みくる「もちろん私達も守ります…で」

みくる「…キョン君に何かあれば、涼宮さんは力を暴走させてしまうでしょう」

みくる「世界を改変…最悪の場合、世界丸ごとが消滅してしまうかもしれません」




186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 10:21:24.19 ID:KS22wzr+O
銀時「え?…それってつまりあれ?」

みくる「?」

銀時「涼宮はキョンに惚れてんの?」

みくる「えっ!?い、いや…その…そうとは限りませんけど…なんて言うか…」

銀時「いや…世界を変えてでも一緒にいたいってそれはどう考えても好きなんだろ?」

みくる「そうかも……しれませんけど……」




188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 10:33:17.35 ID:KS22wzr+O
銀時「ずいぶん否定的だなオイ、まさかお前もキョンの奴が好きだとか?」

みくる「そ…そんな……私は…違います……そんなこと…」グスッ

銀時「なんてまさかそんな………えっ、何その『グスッ』って?」

銀時(え?ちょ…え?何か泣いてるんだけど?ず…図星だったのかァァァァ!?)

みくる「あれ……私…何で泣いて……?」

銀時「違う!違うよ!?軽い気持ちで言っただけだからね!?」

みくる「いいんです……キョン君は涼宮さんにとって大切な人…」

みくる「私なんかが…想っちゃいけない人…ですから…禁則事項なんです」




189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 10:38:57.13 ID:KS22wzr+O
銀時「………」

銀時(ねえ、これ言えばいいの!?正解が見つからないんだけどォォォ!)

銀時「あー…うん、その何…禁則ってのは?」

みくる「未来から来た人間が現地人を想うことは禁止されています…」

みくる「私はこんな感情を……抱いちゃいけない人間なんです」

銀時「………」

みくる「いつか来る別れの時に辛く感じるなら…こんな想い…無くなっちゃえば…」




190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 10:46:04.01 ID:KS22wzr+O
銀時「…かぐや姫って昔話を知ってるか?」

みくる「かぐや…姫?」

銀時「月から来た姫君は誰とも恋すること叶わずに月に帰って行った…」

銀時「ぶっちゃけそんな話だな…でだ、お前はかぐや姫でいいのか?」

みくる「でも…私に選択する権利なんかないんです…それに私と違って涼宮さんは……」

みくる「頭も良くて活発で…凄く可愛らしくて…私にないものをたくさん持ってて…」

銀時「……」




191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 10:48:24.12 ID:KS22wzr+O
みくる「私…涼宮さんに嫉妬してる……そんな自分が……大嫌いなんです…!」

銀時「……結構なことじゃねーか」

みくる「え?」

銀時「テメーらくらい年の奴らは普通に恋愛して嫉妬して…楽しく暮らしてりゃいい」

銀時「それが叶わねえ恋だろうが…戦いで人と斬り合いしてるよか百倍マシだ」

みくる「銀時…先生?」




192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 10:51:34.83 ID:KS22wzr+O
銀時「未来人だろうが関係ねーよ…第一お前、そんな精神状態でピーチ姫守れんのか?」

みくる「そ…それは……!」

銀時「…本当はどうしてーのか、もう一度考えてみるんだな」

みくる「………」

銀時「俺も人様に偉ぶって説教出来る立場の人間じゃねえ…俺に言えんのはここまでだ」

銀時「あとはテメー次第……何にしても後悔の残らねー選択をしろよ、じゃあな」

みくる「ま…待ってください!その…ありがとうこざいます…!」

銀時「……もう遅いから気をつけて帰れよ」




194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 11:01:48.33 ID:KS22wzr+O
---
翌日、部室

キョン「ハルヒが欠席だと…古泉、これはどうなってる!?」

古泉「あの後…僕は気を失った涼宮さんを彼女の家に運びましたが…」

古泉「調べによると…未だに意識が回復していないようです」

キョン「…朝倉が何かしでかしたせいか!」

長門「朝倉涼子は涼宮ハルヒを微弱な精神攻撃で眠らせたにすぎない」

長門「あの精神攻撃にここまでの持続性はない、通常ならば意識を回復している」




195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 11:06:50.27 ID:KS22wzr+O
みくる「じゃ…じゃあ何で…?」

長門「原因は私にある」

キョン「な、長門…?」

古泉「…涼宮さんは血塗れで倒れる長門さんを見て多大なショックを受けました」

古泉「それと朝倉涼子の精神攻撃が相まって…より深い眠りについてしまったのでしょう」

キョン「くっ…!」




196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 11:21:48.05 ID:KS22wzr+O
銀時「…心配いらねーだろ、命に別状がないんならな」

古泉「彼の言うとおり…涼宮さんは気を失っているだけです、そこは安心して…」

キョン「安心なんかしてられるか!今だってハルヒは狙われてるかもしれんのに!!」

みくる「ひっ…!」

キョン「あっ……すまん、取り乱しすぎた……少しだけ一人にしてくれ」

古泉「分かりました…」

みくる「キョン君…」

銀時「………」




199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 11:37:01.54 ID:KS22wzr+O
---
屋上

キョン「………」

銀時「…はい、じゃあ今から銀八先生のお悩み相談室始めるぞー」

キョン「な……?」

銀時「さて、ペンネーム『モシャス』さん…お悩みをどうぞ」

キョン「………」

銀時「…仲間が心配で気が気じゃねーってか?」

キョン「すまん…これは俺個人の問題だ」

銀時「お前が何を考えてるかは知らねーが…もっと綾波だとか味方を頼って…」

キョン「それがダメなんだ!」

銀時「……?」




200 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 11:44:20.88 ID:KS22wzr+O
キョン「俺は…俺はいつも仲間に頼ってばかりだった…!」

キョン「朝比奈さんには時間移動の際に世話になったし…古泉にも迷惑をかけている」

キョン「長門に至っては世界を変えちまうくらいおかしくなるまで頼りきりだった…!」

キョン「もう長門を傷つけさせない…頼りすぎないと俺は心に決めていたはずだった」

キョン「なのに…いざ長門が攻撃されたらどうだ?俺には何も出来なかったじゃないか」

キョン「正直……長門には申し訳なくて顔を合わせることすら困難極まりない」

キョン「それに長門だけじゃない…ハルヒの奴まで俺は……」

キョン「今だけは自分の凡庸さを心から憎む…何故俺には何の力もないのだと…」

銀時「………」




201 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 11:50:21.93 ID:KS22wzr+O
銀時「…バカだなテメー、それはただ逃げてるだけだろうが」

キョン「……?」

銀時「ないものねだりして一人でうだうだ言ってりゃどなたか助けてくれんのか?」

キョン「お、俺はそんなつもりじゃ!」

銀時「テメーにある能力で出来ることは何か…それを考えんのが得策じゃねーの?」

キョン「それは……それはあんたに朝倉と戦えるような力があるから言えることだ!」

キョン「あんたにどんな秘密があるのかは知らないが、俺はただの凡人にすぎない…!」




204 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 12:10:15.09 ID:KS22wzr+O
銀時「じゃあ聞くが…テメーの望むモンが仮に手に入ったらどうすんだ?」

キョン「それは…もちろん俺がみんなを…」

銀時「やっぱな…要するに、テメーは一人でやりてーんだろ?」

キョン「!」

銀時「長門だとかみくるだとかが前線に出て、敵にやられちまうのをビビってんだろ?」

キョン「当たり前だ!そんなのは仲間として当然だろう」

銀時「仲間のためって言ってりゃ格好いいだろーが…お前は何も分かっちゃいねーよ」

銀時「…正直な話、テメーは奴らを認めてないんだろ?一緒に戦う覚悟がねーんだ」

キョン「……!」




209 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 12:30:52.32 ID:KS22wzr+O
銀時「パーティーがどんなに優秀でも肝心の勇者様がこんなんじゃ勝てねえな」

銀時「ハーゴンやバラモス以前にスライムにすら負けんだろ」

キョン「………」

銀時「ま…どうするかは自分が決めるんだな、俺はとやかく言わねーよ」

銀時「だが…テメー一人で何か出来ると思うんじゃねーぞ」

キョン「待ってくれ……俺はどうすればいい?」

銀時「……まずテメーが凡人なんかじゃねーってことに気付くんだな」

キョン「先生……」




211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 12:47:33.39 ID:KS22wzr+O
銀時「あ、やっぱハーレムな状況にいることにも気づけ」

キョン「……は?」

銀時「似たような声なのに何なのこの差?おかしいよね、これ絶対に差別だよね」

キョン「いや…あの…先生?」

銀時「どーせお前、バレンタインにチョコレート山ほど貰ってんだろ?」

キョン「いや…あの…何の話をして…?」

銀時「もうお前ホワイトデーのお返しで散々出費しろ!破産手続きしろ!」

キョン「……途中まではそこそこ良い話だったんだが何故こうなった」

?「………」




214 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 13:01:33.64 ID:KS22wzr+O
---
放課後

銀時「考えてみりゃ…何で俺が人生相談みてーことまでしなきゃならねーんだ?」

銀時(この分じゃまた誰かが何か言い出しそうだな……)

長門「………」

銀時「で……今度はお前か」

長門「話がある、来て」

銀時「………」

銀時(…正直もう面倒とか思わなくなってきたわ、慣れってコエーよなマジで…)




215 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 13:07:37.96 ID:KS22wzr+O
---

長門「彼についてあなたの意見を聞きたい」

銀時「彼ってのはミスターキョンのことか?」

長門「そう」

銀時「チョコレート食い放題で羨ましい」

長門「そういう意味ではない」

銀時「いや冗談だからね?アイツはまあ…少しばかり一人で色々と背負いすぎだな」

長門「………」

銀時「まー大丈夫だろ、この銀八先生がビシッと指導しといたから」

長門「…彼に重圧を掛けてしまったのは私」

銀時「……?」

長門「私が行った世界改変についてあなたに聞いて欲しい、そして意見を聞きたい」




216 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 13:20:30.99 ID:KS22wzr+O
長門「……と言うこと、彼が私を止めてくれた」

銀時「………」

長門「………?」

銀時「世界改変って…え?お前ってそんなに凄かったの?」

長門「涼宮ハルヒの力を利用した、私個人の力ではない」

銀時(いやそれにしてもスゴいよね!?色々とぶっ飛んでるよね?)

長門「彼は私の暴走を自らの責任であると感じていた」

銀時「…あー言ってたな、そんなこと」




220 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 13:33:23.14 ID:KS22wzr+O
長門「彼は私にこれ以上付加を掛けないよう注意を払っていた」

長門「故に私が朝倉涼子から攻撃を受けた際に大きな精神的ショックを受けた」

銀時「あー…はいはい、そんなことも言ってたね」

長門「…彼が私のためにそこまで思い詰めているとは思わなかった」

銀時「……」

長門「私はどうするべきか…判断を仰ぎたい」

銀時「いや…何で俺?」

長門「あなたが彼を説き伏せたため」

銀時「…見てたのか」

長門「そう」




228 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 13:44:35.38 ID:KS22wzr+O
銀時「一個だけ聞くけどさ、お前もアイツのこと好きなのか?」

長門「………」

銀時「じゃあ質問を変えるわ、アイツにチョコレートを渡したことは?」

長門「ある」

銀時「よし、ちょっとアイツぶっ飛ばしてくる」

長門「?」

銀時「もううんざりなんだよ!モテてるくせにモテてる自覚のねェ奴は!」

銀時「そういう奴は贈り物で甘いモンにも困らねーし!」

銀時「もうハーレム自覚のないモテ男は全員死刑ってことでファイナルアンサー!?」

長門「………」




231 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 13:56:52.10 ID:KS22wzr+O
長門「…気が済んだ?」

銀時「いや…虚しさだけが心に残った」

長門「…話を戻したい、私はどうするべき?」

銀時「…どうするもねーだろ、今まで通り普通にしてろって」

長門「彼が私に負担を掛けまいとするのと同じく、私も彼に負担は掛けたくない」

銀時「お前が余計な気を遣った所で意味ねーよ、逆に不安を煽っちまうんじゃねーか?」

長門「………」

銀時「宇宙人だが何だか知らねーが…それ以前にテメーはあの団の一員なんだろ?」

銀時「良いんじゃねーか…仲間に背中預けるくらいしたってよ」

長門「……了解した」




238 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 15:17:34.09 ID:KS22wzr+O
---
放課後、帰り道

銀時(あれ待てよ?やっぱり涼宮、朝比奈、長門はキョンの奴が好きなのか?)

銀時(連中は全員キョンが好きって事は……)

銀時「………」

古泉「こちらにいましたか…探しましたよ」

銀時「……古泉」

古泉「どうかなさいましたか?」

銀時「……頑張れよ」

古泉「?」

銀時「いや、確かに壁はたくさんあるよ?性別とか性別とか性別とかね?」

銀時「それでも俺はささやかに応援してるふりくらいはしてやるよ、多分」

古泉「すみません、おっしゃっている意味が分かりかねるのですが…」




240 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 15:25:21.59 ID:KS22wzr+O
銀時「……で、何の用だ?」

古泉「仲間として…僕はこれからどうすればいいのでしょう?」

銀時「強く生きてください、先生に言えるのはそれだけです」

古泉「いやすいません!それ明らかに適当ですよね!?」

銀時「いやそんなことないよ?先生として大真面目に考えた結論だからね」

古泉「大真面目に考えてる割には思考時間一秒以下でしたよ!?即答でしたよね?」

銀時「一秒に全力を込めりゃいいんだよ、人間のフルパワーなんて多分一秒が限界だし」

銀時「お前ら全員同じようなことで悩んでて面倒くせーなんて全然思ってないからね?」

古泉「………」





244 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 15:42:19.62 ID:KS22wzr+O
銀時「まー気にすんな、悩みはみんな一緒だし?」

銀時「少年は色々と悩んで大人に登っていくんだからな、うん、大いに悩めよ」

古泉「適当にまとめようとしているようにしか思えませんが……失礼、電話です」

古泉「………はい、分かりました…では」

古泉「……先生、あなたには今から行ってもらう場所があります」




246 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 15:52:15.19 ID:KS22wzr+O
銀時「行くところって……どこよ?」

古泉「そう遠くありません、車は手配済みです…来ましたね」

田丸「乗ってください、案内します」

銀時「」

古泉「どうかなさいましたか…」

銀時「お、オイ嘘だろ…な、何でこんなところにカカシ先生がァァァ!?」

田丸「……?」

古泉「あの…早く乗ってください」

新川「お急ぎを、一刻を争います」

銀時「あ…あんたは…あの……伝説の傭兵!」

新川「……?」

古泉「いや……ですから早く…」
銀時「古泉、ダンボールだ!早くダンボール持って来い!」

古泉「だから止めろっつってんでしょうが!とっとと乗ってください!」




251 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 16:15:25.20 ID:tOv8SMj90
中の人ネタ多いなw




261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 17:15:23.72 ID:KS22wzr+O
銀時「今さお前、素が出なかった?」

古泉「出てません、気のせいです、断じて気のせいです…早く乗ってください」

---
某所

キョン(俺に出来ることを探せ…か、凡人の俺に出来ること…)

橘「こんにちは」

キョン「橘……!」

橘「お久しぶりですね、少しお話しませんか?」

キョン「…断る、お前と話すことなど俺には何もない」

橘「長門さん、大変だったようですね?」

キョン「!」

橘「少しはお話をする気になりました?」

キョン「………」




262 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 17:26:42.28 ID:KS22wzr+O
喫茶店

キョン「お前の要件とはなんだ、手短に話してもらいたいんだが」

橘「フフ、せっかちですね…話は言うまでもなく涼宮さんです」

キョン「お前……仲間に…長門にあれだけのことをしてまだそんなことを…!」

橘「長門さんの件に私は関わっていません、ただし…」

橘「ただし…再び長門さんへの攻撃が行われる可能性は高いです」

キョン「何だと……!」

橘「私としてもあまり手荒な真似はさけたいんです、ですから交渉の場を設けました」




264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 17:39:14.73 ID:KS22wzr+O
キョン「……要求は何だ?」

橘「涼宮さんの能力を佐々木さんに移す…それを手伝ってください」

キョン「………」

橘「悪い話ではないはずです、お互いにメリットがありますよ?」

キョン「それを実行して俺にどんな利益があるか…そいつを教えてくれ」

橘「長門さんが攻撃されたのも…全ては涼宮さんの力を狙ってのことです」

橘「佐々木さんにその力を移してしまえば…あなたたちが狙われることもありません」

キョン「だが…そんなことをすれば今度は佐々木が狙われるんじゃないのか?」

橘「心配いりません、私の機関は上手くやります」

キョン「………」




266 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 17:54:49.99 ID:KS22wzr+O
橘「あなたが仲間を傷つけないためにしてあげられる…最善の策だと思いますよ?」

キョン「………」

キョン(どうすればいい…ハルヒと仲間を天秤に掛けろと?)

店員「お待たせいたしました、ご注文のプレミアムジャンボパフェです」

キョン「…?」

橘「あ、あの…そんなの頼んで…」

銀時「どーもどーも、ついでにスペシャル苺サンデーとクレープ追加で」

店員「かしこまりました、お代金はどちらに?」

銀時「あ、全部この子が払うんで」

橘「わ、私!?」

店員「かしこまりました、すぐにお持ちします」




269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 18:06:09.33 ID:KS22wzr+O
キョン「………」

橘「………」

銀時「あ、俺はパフェ食ってるだけで口出ししねーから気にしないで話してていいぞ」

キョン「いや…何で先生がここに…?」

橘「そして何で代金が私なんですか!」

銀時「どーせ経費から落とされんだろ?いいじゃねーか少しくらい」

橘「そういう問題じゃありません!」

銀時「それでだ、テメーらがしてた話だけどよ…」

橘「あなたさっき自分で口出ししないって言ってませんでした!?」

銀時「過去に執着すんな、人ってのは常に前を向いて生きてんの」

橘「何でちょっと良い話にしようとしてるんですか!」

キョン「………」




272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 18:23:51.61 ID:KS22wzr+O
橘「はぁ…はぁ…ちょ、ちょっと取り乱しました」

キョン「いや…何となく気持ちは分かる」

銀時「お互いに大変だな、うん」

橘「誰のせいだと思ってるんですか!」

キョン「……話を戻すぞ、ハルヒの話だ」

橘「そうでしたね…改めて、協力してくれませんか?」

銀時「やなこった」

橘「あなたじゃないですよ!声が似てるんだから紛らわしいです」

銀時「敵の提案なんざそのまま鵜呑みにしねーよ、どうせ何か隠してんだろ?」

銀時「ピーチ姫の能力を移すときに都合の悪いことが起こるみてーな?」

橘「!」




273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 18:26:15.28 ID:KS22wzr+O
キョン「都合の……悪いこと?」

古泉「それは僕が説明致しましょう」

橘「あなた…!」

キョン「古泉…お前も来てたのか?」

古泉「頃合いを見計らっていたんですよ…彼女が能力を移す話題を持ち出すのをね」

キョン「どういう意味だ?」

古泉「交渉の内容は、涼宮さんの能力を佐々木さんに移し替えるのに協力しろ…」

古泉「そうすれば長門さんは勿論、僕らの誰にも手は出さない…そうですね?」

橘「…ええ、そうよ」




276 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 18:42:39.08 ID:KS22wzr+O
古泉「ではお聞きしますが…当然、涼宮さんの無事も保証されているのですね」

橘「もちろんよ、力を移すときに肉体的損傷は起こり得ないわ」

古泉「…なるほど、これで確信が持てました」

キョン「どういうことだ…?」

銀時「ネーチャン!もう一個クレープ追加ね!お代はまたあの子で」

店員「はい、かしこまりました」

橘「………」

橘(ぜ、全然交渉に集中できない……これも相手の作戦のうち!?)




277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 18:54:34.34 ID:KS22wzr+O
古泉「あなたも知っての通り…涼宮さんの能力は彼女の精神に依存しています」

古泉「彼女の精神が高ぶれば力が発生し…逆に穏やかであれば力は抑えられる…」

古泉「つまり…涼宮さんの精神と願望実現能力は背中合わせなのですよ」

キョン「…もしハルヒの力を引っこ抜いちまったらどうなる?」

古泉「最悪…精神が崩壊し、息をするだけの人形になってしまう可能性も否定できません」

キョン「何だと……!」

銀時「ネーチャン、このデラックスクレープを5つお持ち帰りで頼むわ」

店員「はい、お代はご一緒の方で?」

銀時「はい、今まで通りで」

橘「………」




283 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 19:16:56.57 ID:KS22wzr+O
キョン「橘…古泉の言っていることは事実か?」

橘「…根拠のない推論ですが、ただ否定はしきれませんね」

キョン「お前…知ってて黙ってたのか!」

橘「………」

銀時「まあらいっはお、めひのいふこおなんはあえにまんめーって」モグモグ
訳『だから言ったろ、敵のいうことなんざ当てになんねーって』

橘「黙っていたことは謝罪します…ですが、精神が破壊されるというのも所詮は推論」

橘「何の影響もない可能性も大いにあるんです」




285 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 19:23:08.83 ID:KS22wzr+O
キョン「だとしても危険であることに変わりはないだろう!」

橘「危険…?彼女のせいで世界は何度も危機に陥っているんですよ?」

橘「感情の起伏が激しい彼女はいつ力を爆発させるか分からないじゃありませんか」

橘「それでもあなたは…涼宮さんを弁護できますか?世界と彼女、どちらが大切ですか?」

銀時「……まああへめーは、まかまひおいふふえめーえへはいああおへうはほ」モグモグ
訳『解釈不能です、何と言ったかみなさんで推理して当ててください』




286 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 19:29:16.44 ID:z6lDE4V10
くっ、わからん・・・




287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 19:32:48.95 ID:1++kk3VU0
まあおめーは、仲間に まで解読できた




288 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 19:37:07.36 ID:KS22wzr+O
解答『馬鹿かテメーは、仲間一人救えねーで世界が守れるかよ』

キョン「俺は…銀時先生と同じ意見だ、お前の要求は受け入れられん!」

橘「そう…残念ですね、これであなた達の退路は断たれましたよ」

銀時「……一個だけ言っておいてやる」

橘「何ですか?」

銀時「俺たちとやり合うつもりなら…ふんどし締めて死ぬ気で掛かってきやがれ」




293 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 19:42:47.66 ID:KS22wzr+O
橘「余裕ですね…やはりあの情報は本当のようですね」

銀時「……あの情報?」

橘「朝倉さんが言っていました…あなたは戦闘能力に長けたサイヤじ」

銀時「んなわけあるかァァァ!わりかし決め台詞言ったのにぶち壊しやがって!」

橘「いいえ、さっきのあなたの旺盛な食欲を見て確信しました」

銀時「いやただ甘いモンが好きなだけだからね!?サイヤ人の食欲とは関係ないよ!?」

橘「誤魔化すんですか…なるほど、あなたは頭も良さそうですね」

銀時「お前はバカだろ!頭の中が光る雲を突き抜けてFLY AWAYしてんだろ!」




296 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 20:00:56.61 ID:KS22wzr+O
橘「白髪だから…純粋なサイヤ人じゃないようですね、両親のどちらかは地球人ですか」

銀時「サイヤ人は必ず黒髪とか何でそんな細かい設定まで知ってんだァァァ!!」

橘「あなたがバイクに乗るなら品番は…AF4029でしょうね」

銀時「ブルマが乗ってるバイクなんて誰も知らねーよ!マニアック過ぎんだよ!!」

銀時「お前らホントにドラゴンボール好きなのな!心の底から愛してんのな!!」




297 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 20:15:37.18 ID:2VTigKcP0
>>1はドラゴンボールファンなのかwww




302 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 20:28:47.12 ID:KS22wzr+O
銀時「もういい!帰る!涼宮の能力じゃなくてコイツのバカが移る!」

店員「ありがとうございましたー」

古泉「……では僕も退きましょう、それでは」

キョン「俺も帰る…じゃあな」

橘「私も…今日は帰ります」

店員「あ、お客様…御代をを」

橘「あ…おいくらですか?」

店員「デラックスパフェ、スペシャル苺サンデーにクレープ二個をお召し上がりで…」

店員「お持ち帰りにクレープ五つ、シュークリーム七箱、ドーナツ五箱etcで…」

店員「占めて18000円になりますね」

橘「」




306 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 20:36:41.14 ID:KS22wzr+O
橘「……ねえあなた達、お金貸してもらえないかしら?」

キョン「古泉、俺たち何も見てないよな?」

古泉「ええ、何も知りませんし聞こえませんよね」

橘「ちょ、ちょっと!あれあなた達の教師でしょ!?少しは責任…」

古泉「ああ、僕の乗ってきた車にある資金は530000円です」

古泉「もちろんあなたには一円たりとも貸さないのでご安心を…」

橘「………」

古泉「そうだ!このポケットティッシュを差し上げます、少しは足しになるかもしれません」

店員「あの…御代を早く払っていただきたいのですが」

橘「い、いやあぁー!」




307 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 20:38:44.86 ID:M9EhhU5xO
530000wwwwwwww




308 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 20:39:42.14 ID:LhAAEf/n0
お前もか古泉wwww




309 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/06(土) 20:40:23.11 ID:7PEWNx1IO
フリーザwww








その2へ





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コメント
この記事へのコメント
  1. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 10:14: :edit
    1げと
  2. 名前: 創造力有る名無しさん #-: 2010/03/21(日) 10:36: :edit
    2だな

  3. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 11:09: :edit
    以下ゲッター一生どうてい
  4. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 12:30: :edit
    なにこれひぐらしの時と作者同じなんかな
    始まり方が同じなんだが
  5. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 12:39: :edit
    そう考えるのが自然だな。
    にしても相変わらず銀さんは面白ぇなw
  6. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 13:31: :edit
    銀(イン)さん…
  7. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 14:05: :edit
    またお前か
  8. 名前: 七氏の巌窟王 #-: 2010/03/21(日) 14:32: :edit
    >>銀時「あー…あれか?もしかしてお宅も家に杉田を飼ってんの?」
    銀時「大変だよなーお互いに、あいつすぐにアドリブするしね」

    杉田は偉大だなwww
  9. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 14:47: :edit
    1桁?

    すでにひどーてーなオラのファソタが・・
  10. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 14:48: :edit
    杉田の件ワロタwwww
  11. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 15:49: :edit
    日弁連が「単純所持」禁止…規制で方針転換だってよ
    抗議するぞ
    高校生でも児童ポルノになるんだぜ?
  12. 名前:   #uPSz3z/g: 2010/03/21(日) 16:14: :edit
    何度もキョン時と読んでしまった
  13. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 17:54: :edit
    古泉は新八役に適してるな
  14. 名前:  アナログ #-: 2010/03/21(日) 20:12: :edit
     サイヤ人がつぼにはまる 
     

      
     
     
      
      
     
     
     
     
     
        
     
  15. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 23:53: :edit
    やっぱり空知以外が空知っぽい
    説教シーンを書こうとすると
    うっすくなるな…
  16. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/21(日) 23:54: :edit
    ギャグでやってるんだろうけど
    綾波と長門は無口キャラって点以外に
    似てるところねえだろ…
  17. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/22(月) 00:41: :edit
    銀さんたのみすぎww
  18. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/22(月) 03:42: :edit
    こんな大人が周りに一人いたら、人生ちょっとだけ楽になるんだろうな
  19. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/22(月) 11:49: :edit
    区オスオーバーってキショイ
    作者のおな
  20. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/22(月) 19:54: :edit
    いいよなぁ
  21. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/23(火) 17:53: :edit
    銀さんとキョンが同じ世界にいるのははじめてみたな
  22. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/03/28(日) 23:11: :edit
    キョン=銀時はまだわかるが、
    キョン+銀時は、途中からどっちのしゃべってるのかわからなくなった。
  23. 名前: 通常のナナシ #-: 2010/07/17(土) 22:20: :edit
    中の人こんななのかwww
    見たくなってきたw
  24. 名前: 名無しさん@ニュース2ちゃん #-: 2011/05/16(月) 22:08: :edit
    九曜×長門の絡みで○ナニーしてたら、母親に見つかったんだが・・・
    モノは隠せたが、このページと合わせて見てた長門の触手エ○画像までは間に合わなかった。

    作者&ぷん太を一生恨んでやる!
    くそぉぉぉおぉぉぉ、ちょー気まずい。
    いったいどうしてくれるんだ!
  25. 名前: 名無しさん@ニュース2ちゃん #-: 2011/05/16(月) 22:08: :edit
    誤爆した
  26. 名前: 通常のナナシ #-: 2013/03/07(木) 15:32: :edit
    何度読んでも面白いなコレwwwww
    マジで飽きねーわwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
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俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.
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