2009/08/21(金)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:19:36.63 ID:C8uG5AV60
梅「何だいこれ?『新・週刊少女のつくり方』?」
梅「おなしいな、僕いつの間にこんなものを買ったんだろう?」
梅「ま、いいか。とにかく組み立ててみようかな」
梅「…………」
梅「最後にこの螺子を巻いて、と……」
梅「な、何だ!?人形が動きはじめたぞ!」
梅「まさかこんなことが本当にあるなんて……」
梅「何だいこれ?『新・週刊少女のつくり方』?」
梅「おなしいな、僕いつの間にこんなものを買ったんだろう?」
梅「ま、いいか。とにかく組み立ててみようかな」
梅「…………」
梅「最後にこの螺子を巻いて、と……」
梅「な、何だ!?人形が動きはじめたぞ!」
梅「まさかこんなことが本当にあるなんて……」
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:23:22.33 ID:C8uG5AV60
梅「柔らかい……これウレタンじゃないぞ」
梅「でもこの手の窪みは確かに僕が作ったものだし……」
梅「布地はこんなに良いもの使ってないぞ。それに、靴はどこから……?」
梅「僕が作った人形だけど何かが違う……」
梅「い、いや。そんなことよりこの状況はどうしたことなんだ?」
梅「僕は悪い夢でも見てるのか……?」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:25:18.28 ID:B5WyV7b/0
梅wwwwwwwwww
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:27:20.87 ID:C8uG5AV60
梅「君は、誰……?」
雪「きみは、だれ……?」
梅「僕は梅岡。中学校で教鞭を執っている」
雪「あなたは、うめおか……」
雪「私は、だぁれ……?」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:31:55.77 ID:Xv3l2JSpO
うwめwおwかw
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:33:28.16 ID:C8uG5AV60
雪「私はドール……私は薔薇乙女……」
梅「ローゼン……メイデン?」
雪「うめおか、貴方には私のマスターになってもらいます」
梅「マスター?それはどういうことなんだい?」
雪「薔薇の指輪を受け取って。そしてこれに口づけをするのです」
梅「よくわからないな。全校集会を開くからきちんと説明してくれないか?」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:35:49.23 ID:C8uG5AV60
梅「ええと、ローゼン・メイデンちゃん?」
雪「違います。それは私を指す固有名詞ではありません」
梅「そうなのか?それじゃあ君の名前は……?」
雪「私は雪華……」
梅「きら……?」
雪「いえ、私の名前は薔薇水晶です」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:39:39.49 ID:C8uG5AV60
梅「薔薇水晶か、とてもいい名前だね」
雪「そうですか。ありがとうございます」
梅「ちょっと長いから『ばらしー』って呼んでいい?」
雪「いやです」
梅「そうだばらしー、君お腹は空いていないかい?」
梅「ご飯にする?それともお風呂の方がいいのかな?何だったら寄せ書きでも……」
雪「…………」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:40:39.48 ID:pOXPlL7uO
寄wwwせwww書wwwきwww
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:40:58.14 ID:bsG1aMsHO
寄せ書きwww
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:44:59.11 ID:C8uG5AV60
梅「ねぇ。薔薇の契約ってどういうことなのかな?」
雪「私はここに住み、貴方から力をいただくということです」
梅「そ、そうなんだ。それは構わないんだけど君って……」
雪「マスター、少し静かにしていただけますか?」
梅「そんなぁ。つれないこと言わないでよ」
雪「私にはこの世界ですることがある……貴方にかかわっている暇はない……」
梅「することって、なに……?」
雪「貴方には関係のないことですよ」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:48:47.21 ID:C8uG5AV60
梅「ばらしー、夕食の用意ができたんだけど一緒にどう?」
雪「…………」
梅「テーブルの上に置いておくからお腹がすいたら食べてくれ」
雪「…………」
梅「それとさ、ベッドがひとつしかないんだけど僕は……」
雪「結構です。これから出掛けるところがありますので……」
梅「出掛ける?外はもう真っ暗だよ?」
雪「…………」
梅「君みたいな小さい子が、いや人形だからいいのかな」
雪「…………」
梅「う~ん、何だかよくわからなくなってきた……」
雪「…………」
梅「…………」
梅「ごめんお邪魔だったかな。僕は隣の部屋にいるからここは自由に使っていいよ」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:54:45.53 ID:C8uG5AV60
梅「あの子、もう出掛けちゃったかな……」
梅「よかった。夕食……いつの間にか食べてくれたんだ」
梅「…………」
梅「しかし不思議だよな。人形が食事をするなんて」
梅「いや、よくよく考えてみれば動いたり喋ったりすることが既に……」
梅「あの子いったい何者なんだろう……?」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:56:12.12 ID:Xv3l2JSpO
立て逃げかと思ったら普通に続いてるでござるの巻
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:59:44.39 ID:C8uG5AV60
カチカチ……
梅「ローゼンメイデン。伝説の人形師ローゼンの最高傑作……」
梅「どれも噂や憶測の類だな……」
梅「ネットじゃあまり詳しいことはわかりそうにないか」
梅「いきなり一緒に暮らすと言われてもなぁ、どう扱っていいかわからないよ」
梅「本人はほとんど何も教えてくれないし……」
梅「…………」
梅「そうだ。そういえば桜田の奴が人形とか詳しかったよな」
梅「明日は日曜だし、様子見を兼ねて久しぶりに顔を見に行っとくか」
梅「そうと決まれば寄せ書きだ。クラス全員分の筆跡は既にマスターしているからな」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:06:39.13 ID:C8uG5AV60
J「オエェェェエエエエ!!」
梅「どうした桜田!?せっかく寄せ書きを持ってきたのに体調でも悪いのか?」
J「ちが……お願いだからそれを近付けないで……」
梅「救急車呼ぶか?何なら先生が病院まで……」
J「違いますって……体調が悪いわけじゃないんです!」
梅「そうなのか?それじゃ僕は何をすればいい?」
J「だ、だから早くそれをどこか見えないところへ……」
梅「そうだ、こういうときこそ暖かい励ましがものを言うんだぞ」
梅「実はクラスの皆から手紙を預かってきてるんだ。先生が朗読してやろう」
J「オゲェェエ、ブッ……ぐえぇぇえええ……!!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:06:40.47 ID:pOXPlL7uO
何この梅岡ちょっと素敵
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:13:35.38 ID:C8uG5AV60
J「はぁ、はぁ、はぁ……」
梅「桜田、少しは落ち着いたか?」
J「え、ええ。何とか……」
梅「あ、そういえば千羽鶴も持ってきてたっけ」
梅「先生徹夜して……いや、皆がお前のために作ってくれたんだ」
J「そ、れより今日はどうしたんですか?電話では何か用があると言ってましたけど」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:18:00.08 ID:C8uG5AV60
梅「おっと、危うく忘れるところだった。実はな……」
パタパタパタ……ガチャ
金「JUM、今後のことについて少し打ち合わせをするかしら」
梅「えっ……?」
J「ば、馬鹿!人がいるときは出てくるなとあれほど言っておいただろ!」
金「真紅や水銀燈ばかりか翠星石まで『向こうの世界』に行ってしまったのよ」
金「事態は一刻を争うわ。そんなこと気にしている場合じゃないかしら」
J「だ、だからって何もこんなときに……」
梅「ポカーン……」
J「い、いや先生、違うんです。何と言うかこれは、その……」
梅「……ローゼンメイデン」
J「!?」
梅「驚いたよ桜田。まさか君もローゼンメイデンのマスターをしてるのかい?」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:24:59.35 ID:C8uG5AV60
J「薔薇水晶?……金糸雀、お前何か知ってるか?」
金「さあ、カナもそんな名前は聞いたことがないかしら」
J「でもこの指輪、僕がしていたものと同じだよな」
金「そ、そうね。これは確かにお父様の手によるものかしら」
J「どういうことだ?ローゼンメイデンは全部で7体じゃなかったのか?」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:29:59.24 ID:C8uG5AV60
金「よくわからないけど、お父様が雛苺を作られてから既に何百年も経っているわ」
金「その間に作られたのは雪華綺晶一体だけかと思っていたけれど……」
梅「きら……きしょう?」
金「ええ。最もアリスゲームに積極的な第7ドール……」
金「カナたちばかりかJUMやみっちゃんの命まで狙っている恐ろしい敵かしら」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:34:17.21 ID:C8uG5AV60
梅「命を狙うだって?ドールにはそんな酷いことをするものもいるのかい?」
金「あの子は特別かしら。薔薇乙女は本来人間に手を出すようなことないかしら」
梅「そ、そうか。そうだよね。僕のばらしーがそんなことをするはずないものね」
金「(ばらしー……?)」
J「(僕の……?)」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:38:40.08 ID:C8uG5AV60
nのフィールド~
雪「ふふ、ふふふ……」
雪「うめおか、やはり貴方を仮の媒介に選んだのは正解でした」
雪「姉妹のほとんどは『まかなかった世界』に集まっている」
雪「紅薔薇のお姉さまのマスター、桜田JUMに逃げられたのは計算外だったけど」
雪「今ならこちら側は手薄……ここで黄薔薇のお姉さまと桜田JUMさえ片付ければ」
雪「ふふ、ふふふ……」
雪「お父様、すぐに雪華綺晶がアリスとなってお傍へお仕えに参ります」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:44:32.96 ID:C8uG5AV60
梅「7体の人形にアリスゲーム、そしてきらきしょう……」
梅「何だかわからないことばかりだね。少し頭が痛くなってきたよ」
金「えっと、とにかくお父様が新たにドールを作られた可能性もあるということかしら」
J「へえ、じゃあその薔薇水晶というのは薔薇乙女の第8ドールということか」
金「あくまでも可能性の話かしら。そうと決まったわけではないかしら」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:48:04.59 ID:C8uG5AV60
J「でもそういうのって本人に聞くのが一番早いんじゃ……」
梅「それがなぁ、あの子詳しいことは何も教えてくれないんだ」
J「……そうですか。それでこれからどうされるんですか?」
梅「もう少し薔薇乙女について知りたいからね。図書館にでも行ってみようと思う」
金「大丈夫なの?何だか顔色がよくないみたいだけど……」
梅「ただの寝不足だよ。心配してくれてありがとう」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:09:08.46 ID:JVRzTdj40
金「ウメオカ、ひとつ聞いてもいいかしら?」
梅「……なんだい?」
金「貴方どうしてそんなに一生懸命なのかしら」
梅「い、いや。徹夜は半分趣味みたいなものだから……」
金「それだけじゃないわ。カナはこれでも人を見る目はあるつもりかしら」
梅「はは、何だか怖いなぁ……」
金「外見に惑わされないことね。私は貴方よりずっとおばあさんかもしれないわ」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:11:23.87 ID:JVRzTdj40
梅「僕は教師をしてるんだがまだ駆け出しでね……」
梅「恥ずかしながら今は生徒の面倒すらきちんと見られてないような状態なんだ」
J「…………」
梅「せめて人形の面倒くらい見られなきゃね。それに……」
金「それに……?」
梅「あの子が時々寂しそうな顔をするのが気になって……」
梅「あの顔は、まるで……」
梅「(チラッ……)」
J「……?」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:17:42.92 ID:JVRzTdj40
金「気に入ったのかしら!」
J「な、何だよいきなり……」
金「ウメオカ。貴方なかなか見所があるかしら」
梅「そうかい……?」
J「(そうかな……?)」
金「そうよ。ドールのためにここまで真剣になってくれる人間は稀かしら」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:21:51.18 ID:JVRzTdj40
金「貴方には特別にこれを分けてあげるかしら」パカッ
梅「それは……?」
金「みっちゃん特製の甘いたまご焼きよ。カナのおとっときなのかしら」
梅「へぇ、僕が食べちゃっていいのかい?」
金「今日だけ今だけの特別サービスかしら」
梅「ありがとう、それじゃ心していただくよ」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:24:31.68 ID:JVRzTdj40
梅「もぐ、もぐ、もぐ……」
金「どうかしら?ウメオカ」
梅「うん、美味しいよ。これって砂糖の分量とか結構難しいんだよね」
金「よくわかっているかしら。ますます気に入ったのかしら」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:27:57.96 ID:JVRzTdj40
梅「ところでみっちゃんって誰なんだい?」
金「カナのマスターよ。お料理やお裁縫がとっとも上手なのかしら」
金「あと優しいしそれなり美人だし……カナが今まで見てきた中で最高のひとかしら」
梅「そうなんだ。それはぜひ一度会ってみたいね」
金「食いつきよすぎかしら。下心丸見えってカンジかしら」
梅「まいったな。別にそういうつもりじゃないんだけど……」
金「ふふ、ウメオカがもう少しいい男だったら考えてあげてもよかったわ」
J「(この二人、何か意気投合してないか……?)」
梅「いやマジで」
金「クスクス……」
J「(多分頑張っても報われない辺りに共振するものがあるんだろうなぁ……)」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:32:38.62 ID:JVRzTdj40
梅「……なるほどね。色々参考になったよ」
金「お役に立ててよかったわ」
梅「ありがとう金糸雀ちゃん」
金「どういたしましてかしら。……あ、そうだ」
梅「なに?」
金「ウメオカ、カナの携帯のアドレスを教えておくかしら」
J「……え?お前携帯なんて持ってたの?」
金「JUMにはまだ言ってなかったかしら?」
J「初耳だよ……」
金「まぁいいわ。それじゃついでに貴方にも……」ピッピッ……
J「ヒデェな、僕はついでかよ」
金「あはは……だってほら、JUMとはこうしていつも会ってるから……」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:40:25.59 ID:JVRzTdj40
金「……これで登録完了っと」ピッピッ……
J「(みっちゃんさん、相変わらずコイツには贅沢させてるな……)」
金「二人とも、わからないことがあればいつでもカナに聞くかしら」
J「あ、ああ……」
梅「ありがとう。それじゃさっそく僕も登録を……」
ピッピッ……
梅「なぁ桜田、よかったらお前のも教えてもらえるか?」
J「えっ?」
梅「……ダメか?」
J「い、いえ。まぁメアドくらいなら別に……」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:47:20.32 ID:JVRzTdj40
梅「それとさ、またたまにはお前の家に来ていいか?」
J「……連絡ならメールで十分じゃないですか」
梅「ばらしーのことだけじゃない、先生お前のことも心配してるんだ」
梅「無理に学校に来いとは言わないよ。ただ時々でいいからこうして顔を見せてくれ」
J「…………」
J「時々ですよ。あまり頻繁に来られても困ります」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:55:46.88 ID:D3mw5PpTO
梅岡がかっこいいとか完全に想定外だった
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:56:14.21 ID:JVRzTdj40
梅「ただいまばらしー。遅くなって悪かったね」
梅「お腹が空いたろう、よかったら甘い玉子焼きでも食べないか?」
雪「結構です……」
梅「それじゃ紅茶でも淹れようか?」
雪「いいえ、それも……」
梅「あとさ、ヤクルト買ってきたんだけど」
雪「…………」
梅「……不死屋の苺大福」
雪「ピクッ……」
梅「…………」
梅「だめかぁ。まぁここに置いておくから気が向いたらいつでも食べてくれよ」
雪「(危なかった……念のため仮の器を用意させて正解でした……)」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:02:20.93 ID:JVRzTdj40
梅「よかったらこれも使ってくれないか?」
雪「これは……鞄ですか……?」
梅「ああ、安物だから居心地よくないかもしれないけど」
雪「…………」
梅「やっぱりだめかな?一応ベッドも空けておくから好きな方を使ってくれ」
雪「マスター、貴方は……?」
梅「僕は床で寝るよ」
雪「しかし、それでは……」
梅「気にしなくていいよ。学生時代はいつもそんなものだったしな」
雪「…………」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:06:25.13 ID:VbJ2uvCa0
雪「(…………)」
雪「(あのとき、三人とも警戒を解いていた。襲うなら絶好の機会だったはず……)」
雪「(うめおか……)」
雪「(あの人は何をしているの……?)」
雪「(私は何をしているの……?)」
雪「(…………)」
雪「(まだ時間はある。次の機会を待てばいいだけの話です……)」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:14:07.25 ID:VbJ2uvCa0
数日後~
梅「柏葉、いつもすまないな」
巴「いえ、これもクラス委員の仕事ですから……」
梅「それじゃあ今週の授業の分、桜田に届けてやってくれ」
巴「わかりました。また、いつものように……?」
梅「ああ、僕からということは内緒でな。そのためにお前の筆跡まで真似たんだ」
巴「(気持ち悪い。私の筆跡が完璧にトレースされている……)」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:21:57.18 ID:VbJ2uvCa0
巴「でも先生?」
梅「何だい?」
巴「わざわざここまでして先生からと言うことを隠さなくても……」
梅「いや、実はこの間も桜田に会いに行ったんだけどな……」
梅「やっぱり僕はあまり好かれていないみたいだよ」
巴「そうですか。それは、どうも……」
梅「でもな、あいつ僕にメールアドレスを教えてくれたんだ。あれは嬉しかったなぁ」
巴「…………」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:23:50.52 ID:VbJ2uvCa0
梅「柏葉、今度何か奢らせてもらうよ」
巴「私もちょうど桜田君の家に(雛苺のことで)用事がありましたから……」
梅「そうか、そういえばお前と桜田は幼馴染だったっけ」
巴「ええ。一応……」
梅「いいよなぁ、これも青春って奴かなぁ」
巴「いえ、別にそういうことでは……」
梅「先生な、友情ってのは学校生活で一番の宝だと思うんだ。頑張る元気の……」
巴「(うざい……こういうところさえなければいい先生なんだけど……)」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:26:40.68 ID:CsdtjwOsO
トゥモエwwww
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:27:20.52 ID:VbJ2uvCa0
巴「それではこれで失礼します」
梅「ああ、気をつけて帰るんだぞ」
カツカツカツ……
校長「……今少し良いかね梅岡君?」
梅「校長先生?何か御用だったしょうか?」
校長「いや、君のその左手の指輪の事なんだがね」
梅「あっ……これは……」
校長「まぁ結婚それ自体はおめでたいことなのだが……」
校長「隠れてコソコソするようなことは教師としていかがなものかと思うのだよ」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:28:56.17 ID:VbJ2uvCa0
校長「既に生徒たちの間でも噂になっているらしいじゃないか」
梅「す、すみません。ぼくは別に結婚するわけじゃ……」
校長「どういうことだ?それは悪戯だとでも言うのかね?」
梅「いえ、決してそのような……これは、ええと……」
校長「いいかね梅岡君。新米とはいえ君も教師なのだよ?以前から学生気分が抜けてないとは思っていたがくれぐれも多感な時期の子供たちを刺激するようなことは謹んでくどくどくど……」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:32:31.11 ID:VbJ2uvCa0
校長「とにかくその指輪取りたまえ」
梅「やめっ……無理やり取ろうとすると肉が削げ落ちるんです!」
校長「何の冗談だ?私を馬鹿にしてるのかね?」
梅「違うんです、そういうわけじゃないんです!」
校長「何が違うのかね?職員会議を開くからきちんと説明してくれないか?」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:33:01.77 ID:eTbHlGWbO
ああ……これでこそ梅岡だ
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:38:48.45 ID:VbJ2uvCa0
梅「はぁ、今日は酷い目にあったなぁ」
梅「まさか本当に吊るし上げを食らうとは……」
梅「しばらく怪我でもしたことにして左手には包帯を巻いとこう」
梅「減俸にならないといいけどなぁ。ただでさえ給料少ないのに」
梅「…………」
梅「ま、いいや。今日もばらしーに何か美味しいものでも買っていくか」
梅「何だかんだ言って今じゃ一緒にご飯まで食べてくれるからな」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:41:45.79 ID:VbJ2uvCa0
ピピピ……
梅「お、メールか」
梅「!」
梅「桜田からじゃないか。ええと、内容は……」
梅「素っ気ないなぁ。まああいつらしいといえばそうだけど」
梅「それにしてもまさか向こうからメールしてくれるとは……」
梅「…………」
梅「桜田、あいつ変わったな……」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:44:39.08 ID:VbJ2uvCa0
数刻前、桜田家~
ピンポーン
金「JUM、誰か来たみたいかしら」
J「多分あいつだな。最近よく来てくれるんだ」
パタパタパタ……ガチャ
J「……やっぱり柏葉か。いつもありがとな」
巴「いいのよ、これ今週の分のノート。それから……」
J「あ、ああ。雛苺だろ?オディールさんのところで上手くやっているみたいだよ」
巴「……そう」
J「あ、そ、そういえばまた手紙が来てたんだ。お前も読むか?」
巴「ええ……」
J「ほら、これなんだけどさ。相変わらず汚ねー字だよなぁ」
巴「…………」
J「何かお前のことばかりだろ?アイツ僕のこと何だと思っているんだか……」
巴「(……よく真似られている。でもこれ多分雛苺の字じゃないわ)」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:49:51.19 ID:VbJ2uvCa0
J「よかったらやるよ。あいにく封筒は捨ててしまったけど……」
巴「……いただいていくわ」
巴「…………」
J「お、おい。そんな顔するなよ。何も二度と会えないわけじゃないんだからさ」
巴「ご、ごめんなさい。つい……」
J「……柏葉、今度雛苺をお前のところに連れて行ってやるよ」
巴「えっ?」
J「いやその、他所様のことだからいつとは言えないけど、きっと、絶対……!」
巴「…………」
巴「向こうの都合もあるだろうし、無理はしなくていいわ」
J「そ、そうか」
巴「桜田君」
J「……何だ?」
巴「ありがとう。その気持ちだけで十分よ」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:50:48.71 ID:VeVbXMjYO
あぁ、今更だけど第一部と第二部の間の話なのか
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:54:16.19 ID:VbJ2uvCa0
巴「それじゃ、また来るから……」
J「ああ、またな」
バタン
J「……金糸雀、お前僕と契約してくれないか?」
金「!」
金「い、いきなり何かしら?だいたいカナにはみっちゃんが……」
J「これでもこの間まで三体のドールを支えてたんだ。少しは力になれると思う」
J「それにお前もみっちゃんさんよりは気兼ねなく力を吸えると思うんだ」
金「だ、だからって何もそんなこと……」
J「…………」
金「…………」
J「すまない、少し焦っていたのかもしれないな」
金「…………」
J「ホント悪い。自分じゃ何もできないこの状況がもどかしくてつい、な」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:57:52.32 ID:VbJ2uvCa0
雪「ここ数日、うめおかたちを観察してわかったことが幾つかある……」
雪「うめおかは一人の生徒……あの桜田JUMを傷付けたことを深く後悔している……」
雪「そしてその傷を癒そうと必死になっている……」
雪「何故か私にも随分心を砕いてくれているし……」
雪「…………」
雪「贖罪、後悔……私には無縁の感情だと思っていた……」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:02:26.43 ID:VbJ2uvCa0
雪「何にせよいつまでもここにいるわけにはいきませんね」
雪「既に『まかなかった世界』でも数日が経過しているはず……」
雪「残り時間のない紅薔薇のお姉さまが何らかの行動を起こしてもおかしくない」
雪「…………」
雪「わざわざ『まいた世界』に戻ってきたのに結局何もできなかった」
雪「うめおか……あのひとのせいで私は……」
ガチャ
梅「ただいまばらしー。今日もいい子にしてたかい?」
雪「……マスター。今日は貴方に大切なお話があります」
梅「な、なに?急に改まってどうしたの?」
雪「…………」
雪「お別れです……今まで黙っていて本当にすみませんでした……」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:05:45.06 ID:u4IPLild0
梅岡がまともだなんて
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:06:27.60 ID:VbJ2uvCa0
梅「お別れ?何を言っているんだ、君はここで暮らすって……」
雪「貴方との契約は仮のもの……今のこの身体も仮の器に過ぎないのです……」
梅「どういうことだ?いや、そんなことはいい。それなら本当の契約を……」
雪「ごめんなさい……それはできません……」
梅「どうして!?」
雪「…………」
雪「私にはまだすることがあるのです。いつまでもここに居るわけにはいきません」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:10:24.36 ID:VbJ2uvCa0
梅「またそれか、いったい何をしなくてはいけないと言うんだい?」
雪「……アリス・ゲーム」
梅「!!」
雪「私はもう、取り返しのつかないことをしてしまっている……」
雪「運命は……廻る……」
雪「アリス・ゲームは止められない……」
梅「…………」
金「……お話は終わったかしら二人とも?」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:14:47.57 ID:VbJ2uvCa0
雪「お姉さま……!?」
梅「金糸雀ちゃん、どうしてここに……?」
金「ウメオカ、申し訳ないけど後を尾けさせて貰ったわ」
梅「何故そんなことを?来るなら来るで事前に言ってくれれば……」
雪「…………」
金「前から怪しいとは思っていたけれど……やっぱりあなただったのね雪華綺晶」
梅「!?」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:18:47.14 ID:VbJ2uvCa0
梅「きらきしょうだって!?それって前に金糸雀ちゃんが言っていた……」
金「そう。その子は薔薇乙女の第七ドール。そして憎むべき雛苺の仇かしら」
梅「嘘だろうばらしー?君がそんな恐ろしいドールだなんて……」
雪「…………」
梅「そんな……どうして何も答えてくれないんだ薔薇水晶!?」
雪「マスター。いえ、うめおか……」
雪「貴方には知られたくありませんでした……」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:22:59.86 ID:VbJ2uvCa0
金「ここで会ったが100年目かしら!……ピチカート!!」
ピ「チカッ……!」
雪「……お姉さま、矛を収めてはいただけないでしょうか」
金「!?」
雪「私は今戦える精神状態ではありません……」
金「な、何を勝手なことを!あなた今までどれほど酷いことをしてきたと……!」
梅「か、金糸雀ちゃん……」
金「~~~~!」
金「う、ウメオカに免じてこの場は見逃してあげるかしら!」
雪「お心遣い、感謝します……」
金「今回限りよ、行きなさい雪華綺晶」
雪「…………」
雪「さようなら。うめおか……」
梅「消えた……」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:26:56.78 ID:VbJ2uvCa0
梅「金糸雀ちゃん、君はこれからどうするの?」
金「……相手の出方次第だけど、基本的にはアリス・ゲームを続けるわ」
梅「あの子と仲良くすることはできないのかい?」
金「カナはあの子のしたことを許さない……」
金「例えカナが許しても、あの子はそんなことお構いなしにカナたちを狙ってくるわ」
梅「本当に、そうだろうか……?」
金「…………」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:30:13.54 ID:VbJ2uvCa0
梅「あの子はどこへ行ってしまったんだい……?」
金「こことは違う世界、残念だけど貴方の前に現れれることは多分……」
梅「そうか……」
金「…………」
梅「僕はこれからどうすればいいのだろう?」
金「それは貴方にしかわからないわ。ただ、貴方を必要としている人はいる」
梅「桜田か?しかしあいつは……」
金「ええ。JUMは以前に比べると格段に強くなったかしら。でも、まだ迷ってる……」
梅「僕にできるだろうか。いや、できるかできないかじゃないな」
金「ウメオカ、自信を持っていいかしら」
金「貴方は姉妹の誰もが触れることのできなかった雪華綺晶の心に触れたのよ」
梅「ばらしー、いや雪華綺晶……」
梅「もう会えないかもしれないけど君のことほ忘れないよ……」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:36:35.23 ID:VbJ2uvCa0
梅「よし!僕は僕にできることをする。まずはレッツ家庭訪問だ!」
金「えっ……?」
梅「そうと決まれば寄せ書きだ!あ、金糸雀ちゃんもよかったら手紙を書かないか?」
梅「書こうよ!君の熱いエールが桜田の心を動かすことができるかもしれないぞ!?」
金「…………」
このときの梅岡の行動はアリス・ゲームの趨勢に微妙な影響を与えることとなった。
更には一人の引き篭もり中学生の心を救うこととなるのだが……それはまだ先のお話。
後にGTU(グレート・ティーチャー・ウメオカ)と呼ばれる男の若き日の姿だった。
梅岡「『まきます』っと……」 ~fin~
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:38:24.90 ID:Jk/S7jCv0
乙
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:40:22.95 ID:VeVbXMjYO
乙
道理で金糸雀の扱いがいいと思ったらw
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:42:43.63 ID:CsdtjwOsO
薔薇をくわえるなw
嫌われものじゃない梅岡が新鮮だった、乙
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:47:59.39 ID:VbJ2uvCa0
ローゼンでは嫌われ者の代名詞、梅岡ですが自分は結構好きだったりします
たまにはきれいな梅岡というのもいいのではないでしょうか
駄文にお付き合いいただきましてありがとうございました
-----------------
当ブログについて
名無しさんメールありがとうです。
読み物:ローゼン
お絵かき掲示板
画像掲示板
梅「柔らかい……これウレタンじゃないぞ」
梅「でもこの手の窪みは確かに僕が作ったものだし……」
梅「布地はこんなに良いもの使ってないぞ。それに、靴はどこから……?」
梅「僕が作った人形だけど何かが違う……」
梅「い、いや。そんなことよりこの状況はどうしたことなんだ?」
梅「僕は悪い夢でも見てるのか……?」
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:25:18.28 ID:B5WyV7b/0
梅wwwwwwwwww
5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:27:20.87 ID:C8uG5AV60
梅「君は、誰……?」
雪「きみは、だれ……?」
梅「僕は梅岡。中学校で教鞭を執っている」
雪「あなたは、うめおか……」
雪「私は、だぁれ……?」
7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:31:55.77 ID:Xv3l2JSpO
うwめwおwかw
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:33:28.16 ID:C8uG5AV60
雪「私はドール……私は薔薇乙女……」
梅「ローゼン……メイデン?」
雪「うめおか、貴方には私のマスターになってもらいます」
梅「マスター?それはどういうことなんだい?」
雪「薔薇の指輪を受け取って。そしてこれに口づけをするのです」
梅「よくわからないな。全校集会を開くからきちんと説明してくれないか?」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:35:49.23 ID:C8uG5AV60
梅「ええと、ローゼン・メイデンちゃん?」
雪「違います。それは私を指す固有名詞ではありません」
梅「そうなのか?それじゃあ君の名前は……?」
雪「私は雪華……」
梅「きら……?」
雪「いえ、私の名前は薔薇水晶です」
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:39:39.49 ID:C8uG5AV60
梅「薔薇水晶か、とてもいい名前だね」
雪「そうですか。ありがとうございます」
梅「ちょっと長いから『ばらしー』って呼んでいい?」
雪「いやです」
梅「そうだばらしー、君お腹は空いていないかい?」
梅「ご飯にする?それともお風呂の方がいいのかな?何だったら寄せ書きでも……」
雪「…………」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:40:39.48 ID:pOXPlL7uO
寄wwwせwww書wwwきwww
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:40:58.14 ID:bsG1aMsHO
寄せ書きwww
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:44:59.11 ID:C8uG5AV60
梅「ねぇ。薔薇の契約ってどういうことなのかな?」
雪「私はここに住み、貴方から力をいただくということです」
梅「そ、そうなんだ。それは構わないんだけど君って……」
雪「マスター、少し静かにしていただけますか?」
梅「そんなぁ。つれないこと言わないでよ」
雪「私にはこの世界ですることがある……貴方にかかわっている暇はない……」
梅「することって、なに……?」
雪「貴方には関係のないことですよ」
19 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:48:47.21 ID:C8uG5AV60
梅「ばらしー、夕食の用意ができたんだけど一緒にどう?」
雪「…………」
梅「テーブルの上に置いておくからお腹がすいたら食べてくれ」
雪「…………」
梅「それとさ、ベッドがひとつしかないんだけど僕は……」
雪「結構です。これから出掛けるところがありますので……」
梅「出掛ける?外はもう真っ暗だよ?」
雪「…………」
梅「君みたいな小さい子が、いや人形だからいいのかな」
雪「…………」
梅「う~ん、何だかよくわからなくなってきた……」
雪「…………」
梅「…………」
梅「ごめんお邪魔だったかな。僕は隣の部屋にいるからここは自由に使っていいよ」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:54:45.53 ID:C8uG5AV60
梅「あの子、もう出掛けちゃったかな……」
梅「よかった。夕食……いつの間にか食べてくれたんだ」
梅「…………」
梅「しかし不思議だよな。人形が食事をするなんて」
梅「いや、よくよく考えてみれば動いたり喋ったりすることが既に……」
梅「あの子いったい何者なんだろう……?」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:56:12.12 ID:Xv3l2JSpO
立て逃げかと思ったら普通に続いてるでござるの巻
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 19:59:44.39 ID:C8uG5AV60
カチカチ……
梅「ローゼンメイデン。伝説の人形師ローゼンの最高傑作……」
梅「どれも噂や憶測の類だな……」
梅「ネットじゃあまり詳しいことはわかりそうにないか」
梅「いきなり一緒に暮らすと言われてもなぁ、どう扱っていいかわからないよ」
梅「本人はほとんど何も教えてくれないし……」
梅「…………」
梅「そうだ。そういえば桜田の奴が人形とか詳しかったよな」
梅「明日は日曜だし、様子見を兼ねて久しぶりに顔を見に行っとくか」
梅「そうと決まれば寄せ書きだ。クラス全員分の筆跡は既にマスターしているからな」
25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:06:39.13 ID:C8uG5AV60
J「オエェェェエエエエ!!」
梅「どうした桜田!?せっかく寄せ書きを持ってきたのに体調でも悪いのか?」
J「ちが……お願いだからそれを近付けないで……」
梅「救急車呼ぶか?何なら先生が病院まで……」
J「違いますって……体調が悪いわけじゃないんです!」
梅「そうなのか?それじゃ僕は何をすればいい?」
J「だ、だから早くそれをどこか見えないところへ……」
梅「そうだ、こういうときこそ暖かい励ましがものを言うんだぞ」
梅「実はクラスの皆から手紙を預かってきてるんだ。先生が朗読してやろう」
J「オゲェェエ、ブッ……ぐえぇぇえええ……!!」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:06:40.47 ID:pOXPlL7uO
何この梅岡ちょっと素敵
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:13:35.38 ID:C8uG5AV60
J「はぁ、はぁ、はぁ……」
梅「桜田、少しは落ち着いたか?」
J「え、ええ。何とか……」
梅「あ、そういえば千羽鶴も持ってきてたっけ」
梅「先生徹夜して……いや、皆がお前のために作ってくれたんだ」
J「そ、れより今日はどうしたんですか?電話では何か用があると言ってましたけど」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:18:00.08 ID:C8uG5AV60
梅「おっと、危うく忘れるところだった。実はな……」
パタパタパタ……ガチャ
金「JUM、今後のことについて少し打ち合わせをするかしら」
梅「えっ……?」
J「ば、馬鹿!人がいるときは出てくるなとあれほど言っておいただろ!」
金「真紅や水銀燈ばかりか翠星石まで『向こうの世界』に行ってしまったのよ」
金「事態は一刻を争うわ。そんなこと気にしている場合じゃないかしら」
J「だ、だからって何もこんなときに……」
梅「ポカーン……」
J「い、いや先生、違うんです。何と言うかこれは、その……」
梅「……ローゼンメイデン」
J「!?」
梅「驚いたよ桜田。まさか君もローゼンメイデンのマスターをしてるのかい?」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:24:59.35 ID:C8uG5AV60
J「薔薇水晶?……金糸雀、お前何か知ってるか?」
金「さあ、カナもそんな名前は聞いたことがないかしら」
J「でもこの指輪、僕がしていたものと同じだよな」
金「そ、そうね。これは確かにお父様の手によるものかしら」
J「どういうことだ?ローゼンメイデンは全部で7体じゃなかったのか?」
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:29:59.24 ID:C8uG5AV60
金「よくわからないけど、お父様が雛苺を作られてから既に何百年も経っているわ」
金「その間に作られたのは雪華綺晶一体だけかと思っていたけれど……」
梅「きら……きしょう?」
金「ええ。最もアリスゲームに積極的な第7ドール……」
金「カナたちばかりかJUMやみっちゃんの命まで狙っている恐ろしい敵かしら」
35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:34:17.21 ID:C8uG5AV60
梅「命を狙うだって?ドールにはそんな酷いことをするものもいるのかい?」
金「あの子は特別かしら。薔薇乙女は本来人間に手を出すようなことないかしら」
梅「そ、そうか。そうだよね。僕のばらしーがそんなことをするはずないものね」
金「(ばらしー……?)」
J「(僕の……?)」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:38:40.08 ID:C8uG5AV60
nのフィールド~
雪「ふふ、ふふふ……」
雪「うめおか、やはり貴方を仮の媒介に選んだのは正解でした」
雪「姉妹のほとんどは『まかなかった世界』に集まっている」
雪「紅薔薇のお姉さまのマスター、桜田JUMに逃げられたのは計算外だったけど」
雪「今ならこちら側は手薄……ここで黄薔薇のお姉さまと桜田JUMさえ片付ければ」
雪「ふふ、ふふふ……」
雪「お父様、すぐに雪華綺晶がアリスとなってお傍へお仕えに参ります」
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:44:32.96 ID:C8uG5AV60
梅「7体の人形にアリスゲーム、そしてきらきしょう……」
梅「何だかわからないことばかりだね。少し頭が痛くなってきたよ」
金「えっと、とにかくお父様が新たにドールを作られた可能性もあるということかしら」
J「へえ、じゃあその薔薇水晶というのは薔薇乙女の第8ドールということか」
金「あくまでも可能性の話かしら。そうと決まったわけではないかしら」
40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 20:48:04.59 ID:C8uG5AV60
J「でもそういうのって本人に聞くのが一番早いんじゃ……」
梅「それがなぁ、あの子詳しいことは何も教えてくれないんだ」
J「……そうですか。それでこれからどうされるんですか?」
梅「もう少し薔薇乙女について知りたいからね。図書館にでも行ってみようと思う」
金「大丈夫なの?何だか顔色がよくないみたいだけど……」
梅「ただの寝不足だよ。心配してくれてありがとう」
46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:09:08.46 ID:JVRzTdj40
金「ウメオカ、ひとつ聞いてもいいかしら?」
梅「……なんだい?」
金「貴方どうしてそんなに一生懸命なのかしら」
梅「い、いや。徹夜は半分趣味みたいなものだから……」
金「それだけじゃないわ。カナはこれでも人を見る目はあるつもりかしら」
梅「はは、何だか怖いなぁ……」
金「外見に惑わされないことね。私は貴方よりずっとおばあさんかもしれないわ」
48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:11:23.87 ID:JVRzTdj40
梅「僕は教師をしてるんだがまだ駆け出しでね……」
梅「恥ずかしながら今は生徒の面倒すらきちんと見られてないような状態なんだ」
J「…………」
梅「せめて人形の面倒くらい見られなきゃね。それに……」
金「それに……?」
梅「あの子が時々寂しそうな顔をするのが気になって……」
梅「あの顔は、まるで……」
梅「(チラッ……)」
J「……?」
50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:17:42.92 ID:JVRzTdj40
金「気に入ったのかしら!」
J「な、何だよいきなり……」
金「ウメオカ。貴方なかなか見所があるかしら」
梅「そうかい……?」
J「(そうかな……?)」
金「そうよ。ドールのためにここまで真剣になってくれる人間は稀かしら」
51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:21:51.18 ID:JVRzTdj40
金「貴方には特別にこれを分けてあげるかしら」パカッ
梅「それは……?」
金「みっちゃん特製の甘いたまご焼きよ。カナのおとっときなのかしら」
梅「へぇ、僕が食べちゃっていいのかい?」
金「今日だけ今だけの特別サービスかしら」
梅「ありがとう、それじゃ心していただくよ」
52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:24:31.68 ID:JVRzTdj40
梅「もぐ、もぐ、もぐ……」
金「どうかしら?ウメオカ」
梅「うん、美味しいよ。これって砂糖の分量とか結構難しいんだよね」
金「よくわかっているかしら。ますます気に入ったのかしら」
53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:27:57.96 ID:JVRzTdj40
梅「ところでみっちゃんって誰なんだい?」
金「カナのマスターよ。お料理やお裁縫がとっとも上手なのかしら」
金「あと優しいしそれなり美人だし……カナが今まで見てきた中で最高のひとかしら」
梅「そうなんだ。それはぜひ一度会ってみたいね」
金「食いつきよすぎかしら。下心丸見えってカンジかしら」
梅「まいったな。別にそういうつもりじゃないんだけど……」
金「ふふ、ウメオカがもう少しいい男だったら考えてあげてもよかったわ」
J「(この二人、何か意気投合してないか……?)」
梅「いやマジで」
金「クスクス……」
J「(多分頑張っても報われない辺りに共振するものがあるんだろうなぁ……)」
55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:32:38.62 ID:JVRzTdj40
梅「……なるほどね。色々参考になったよ」
金「お役に立ててよかったわ」
梅「ありがとう金糸雀ちゃん」
金「どういたしましてかしら。……あ、そうだ」
梅「なに?」
金「ウメオカ、カナの携帯のアドレスを教えておくかしら」
J「……え?お前携帯なんて持ってたの?」
金「JUMにはまだ言ってなかったかしら?」
J「初耳だよ……」
金「まぁいいわ。それじゃついでに貴方にも……」ピッピッ……
J「ヒデェな、僕はついでかよ」
金「あはは……だってほら、JUMとはこうしていつも会ってるから……」
56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:40:25.59 ID:JVRzTdj40
金「……これで登録完了っと」ピッピッ……
J「(みっちゃんさん、相変わらずコイツには贅沢させてるな……)」
金「二人とも、わからないことがあればいつでもカナに聞くかしら」
J「あ、ああ……」
梅「ありがとう。それじゃさっそく僕も登録を……」
ピッピッ……
梅「なぁ桜田、よかったらお前のも教えてもらえるか?」
J「えっ?」
梅「……ダメか?」
J「い、いえ。まぁメアドくらいなら別に……」
58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:47:20.32 ID:JVRzTdj40
梅「それとさ、またたまにはお前の家に来ていいか?」
J「……連絡ならメールで十分じゃないですか」
梅「ばらしーのことだけじゃない、先生お前のことも心配してるんだ」
梅「無理に学校に来いとは言わないよ。ただ時々でいいからこうして顔を見せてくれ」
J「…………」
J「時々ですよ。あまり頻繁に来られても困ります」
60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:55:46.88 ID:D3mw5PpTO
梅岡がかっこいいとか完全に想定外だった
61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/08(土) 23:56:14.21 ID:JVRzTdj40
梅「ただいまばらしー。遅くなって悪かったね」
梅「お腹が空いたろう、よかったら甘い玉子焼きでも食べないか?」
雪「結構です……」
梅「それじゃ紅茶でも淹れようか?」
雪「いいえ、それも……」
梅「あとさ、ヤクルト買ってきたんだけど」
雪「…………」
梅「……不死屋の苺大福」
雪「ピクッ……」
梅「…………」
梅「だめかぁ。まぁここに置いておくから気が向いたらいつでも食べてくれよ」
雪「(危なかった……念のため仮の器を用意させて正解でした……)」
63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:02:20.93 ID:JVRzTdj40
梅「よかったらこれも使ってくれないか?」
雪「これは……鞄ですか……?」
梅「ああ、安物だから居心地よくないかもしれないけど」
雪「…………」
梅「やっぱりだめかな?一応ベッドも空けておくから好きな方を使ってくれ」
雪「マスター、貴方は……?」
梅「僕は床で寝るよ」
雪「しかし、それでは……」
梅「気にしなくていいよ。学生時代はいつもそんなものだったしな」
雪「…………」
64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:06:25.13 ID:VbJ2uvCa0
雪「(…………)」
雪「(あのとき、三人とも警戒を解いていた。襲うなら絶好の機会だったはず……)」
雪「(うめおか……)」
雪「(あの人は何をしているの……?)」
雪「(私は何をしているの……?)」
雪「(…………)」
雪「(まだ時間はある。次の機会を待てばいいだけの話です……)」
69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:14:07.25 ID:VbJ2uvCa0
数日後~
梅「柏葉、いつもすまないな」
巴「いえ、これもクラス委員の仕事ですから……」
梅「それじゃあ今週の授業の分、桜田に届けてやってくれ」
巴「わかりました。また、いつものように……?」
梅「ああ、僕からということは内緒でな。そのためにお前の筆跡まで真似たんだ」
巴「(気持ち悪い。私の筆跡が完璧にトレースされている……)」
71 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:21:57.18 ID:VbJ2uvCa0
巴「でも先生?」
梅「何だい?」
巴「わざわざここまでして先生からと言うことを隠さなくても……」
梅「いや、実はこの間も桜田に会いに行ったんだけどな……」
梅「やっぱり僕はあまり好かれていないみたいだよ」
巴「そうですか。それは、どうも……」
梅「でもな、あいつ僕にメールアドレスを教えてくれたんだ。あれは嬉しかったなぁ」
巴「…………」
73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:23:50.52 ID:VbJ2uvCa0
梅「柏葉、今度何か奢らせてもらうよ」
巴「私もちょうど桜田君の家に(雛苺のことで)用事がありましたから……」
梅「そうか、そういえばお前と桜田は幼馴染だったっけ」
巴「ええ。一応……」
梅「いいよなぁ、これも青春って奴かなぁ」
巴「いえ、別にそういうことでは……」
梅「先生な、友情ってのは学校生活で一番の宝だと思うんだ。頑張る元気の……」
巴「(うざい……こういうところさえなければいい先生なんだけど……)」
74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:26:40.68 ID:CsdtjwOsO
トゥモエwwww
75 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:27:20.52 ID:VbJ2uvCa0
巴「それではこれで失礼します」
梅「ああ、気をつけて帰るんだぞ」
カツカツカツ……
校長「……今少し良いかね梅岡君?」
梅「校長先生?何か御用だったしょうか?」
校長「いや、君のその左手の指輪の事なんだがね」
梅「あっ……これは……」
校長「まぁ結婚それ自体はおめでたいことなのだが……」
校長「隠れてコソコソするようなことは教師としていかがなものかと思うのだよ」
76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:28:56.17 ID:VbJ2uvCa0
校長「既に生徒たちの間でも噂になっているらしいじゃないか」
梅「す、すみません。ぼくは別に結婚するわけじゃ……」
校長「どういうことだ?それは悪戯だとでも言うのかね?」
梅「いえ、決してそのような……これは、ええと……」
校長「いいかね梅岡君。新米とはいえ君も教師なのだよ?以前から学生気分が抜けてないとは思っていたがくれぐれも多感な時期の子供たちを刺激するようなことは謹んでくどくどくど……」
77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:32:31.11 ID:VbJ2uvCa0
校長「とにかくその指輪取りたまえ」
梅「やめっ……無理やり取ろうとすると肉が削げ落ちるんです!」
校長「何の冗談だ?私を馬鹿にしてるのかね?」
梅「違うんです、そういうわけじゃないんです!」
校長「何が違うのかね?職員会議を開くからきちんと説明してくれないか?」
78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:33:01.77 ID:eTbHlGWbO
ああ……これでこそ梅岡だ
79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:38:48.45 ID:VbJ2uvCa0
梅「はぁ、今日は酷い目にあったなぁ」
梅「まさか本当に吊るし上げを食らうとは……」
梅「しばらく怪我でもしたことにして左手には包帯を巻いとこう」
梅「減俸にならないといいけどなぁ。ただでさえ給料少ないのに」
梅「…………」
梅「ま、いいや。今日もばらしーに何か美味しいものでも買っていくか」
梅「何だかんだ言って今じゃ一緒にご飯まで食べてくれるからな」
80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:41:45.79 ID:VbJ2uvCa0
ピピピ……
梅「お、メールか」
梅「!」
梅「桜田からじゃないか。ええと、内容は……」
梅「素っ気ないなぁ。まああいつらしいといえばそうだけど」
梅「それにしてもまさか向こうからメールしてくれるとは……」
梅「…………」
梅「桜田、あいつ変わったな……」
82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:44:39.08 ID:VbJ2uvCa0
数刻前、桜田家~
ピンポーン
金「JUM、誰か来たみたいかしら」
J「多分あいつだな。最近よく来てくれるんだ」
パタパタパタ……ガチャ
J「……やっぱり柏葉か。いつもありがとな」
巴「いいのよ、これ今週の分のノート。それから……」
J「あ、ああ。雛苺だろ?オディールさんのところで上手くやっているみたいだよ」
巴「……そう」
J「あ、そ、そういえばまた手紙が来てたんだ。お前も読むか?」
巴「ええ……」
J「ほら、これなんだけどさ。相変わらず汚ねー字だよなぁ」
巴「…………」
J「何かお前のことばかりだろ?アイツ僕のこと何だと思っているんだか……」
巴「(……よく真似られている。でもこれ多分雛苺の字じゃないわ)」
83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:49:51.19 ID:VbJ2uvCa0
J「よかったらやるよ。あいにく封筒は捨ててしまったけど……」
巴「……いただいていくわ」
巴「…………」
J「お、おい。そんな顔するなよ。何も二度と会えないわけじゃないんだからさ」
巴「ご、ごめんなさい。つい……」
J「……柏葉、今度雛苺をお前のところに連れて行ってやるよ」
巴「えっ?」
J「いやその、他所様のことだからいつとは言えないけど、きっと、絶対……!」
巴「…………」
巴「向こうの都合もあるだろうし、無理はしなくていいわ」
J「そ、そうか」
巴「桜田君」
J「……何だ?」
巴「ありがとう。その気持ちだけで十分よ」
84 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:50:48.71 ID:VeVbXMjYO
あぁ、今更だけど第一部と第二部の間の話なのか
86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:54:16.19 ID:VbJ2uvCa0
巴「それじゃ、また来るから……」
J「ああ、またな」
バタン
J「……金糸雀、お前僕と契約してくれないか?」
金「!」
金「い、いきなり何かしら?だいたいカナにはみっちゃんが……」
J「これでもこの間まで三体のドールを支えてたんだ。少しは力になれると思う」
J「それにお前もみっちゃんさんよりは気兼ねなく力を吸えると思うんだ」
金「だ、だからって何もそんなこと……」
J「…………」
金「…………」
J「すまない、少し焦っていたのかもしれないな」
金「…………」
J「ホント悪い。自分じゃ何もできないこの状況がもどかしくてつい、な」
87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 00:57:52.32 ID:VbJ2uvCa0
雪「ここ数日、うめおかたちを観察してわかったことが幾つかある……」
雪「うめおかは一人の生徒……あの桜田JUMを傷付けたことを深く後悔している……」
雪「そしてその傷を癒そうと必死になっている……」
雪「何故か私にも随分心を砕いてくれているし……」
雪「…………」
雪「贖罪、後悔……私には無縁の感情だと思っていた……」
88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:02:26.43 ID:VbJ2uvCa0
雪「何にせよいつまでもここにいるわけにはいきませんね」
雪「既に『まかなかった世界』でも数日が経過しているはず……」
雪「残り時間のない紅薔薇のお姉さまが何らかの行動を起こしてもおかしくない」
雪「…………」
雪「わざわざ『まいた世界』に戻ってきたのに結局何もできなかった」
雪「うめおか……あのひとのせいで私は……」
ガチャ
梅「ただいまばらしー。今日もいい子にしてたかい?」
雪「……マスター。今日は貴方に大切なお話があります」
梅「な、なに?急に改まってどうしたの?」
雪「…………」
雪「お別れです……今まで黙っていて本当にすみませんでした……」
90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:05:45.06 ID:u4IPLild0
梅岡がまともだなんて
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:06:27.60 ID:VbJ2uvCa0
梅「お別れ?何を言っているんだ、君はここで暮らすって……」
雪「貴方との契約は仮のもの……今のこの身体も仮の器に過ぎないのです……」
梅「どういうことだ?いや、そんなことはいい。それなら本当の契約を……」
雪「ごめんなさい……それはできません……」
梅「どうして!?」
雪「…………」
雪「私にはまだすることがあるのです。いつまでもここに居るわけにはいきません」
92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:10:24.36 ID:VbJ2uvCa0
梅「またそれか、いったい何をしなくてはいけないと言うんだい?」
雪「……アリス・ゲーム」
梅「!!」
雪「私はもう、取り返しのつかないことをしてしまっている……」
雪「運命は……廻る……」
雪「アリス・ゲームは止められない……」
梅「…………」
金「……お話は終わったかしら二人とも?」
93 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:14:47.57 ID:VbJ2uvCa0
雪「お姉さま……!?」
梅「金糸雀ちゃん、どうしてここに……?」
金「ウメオカ、申し訳ないけど後を尾けさせて貰ったわ」
梅「何故そんなことを?来るなら来るで事前に言ってくれれば……」
雪「…………」
金「前から怪しいとは思っていたけれど……やっぱりあなただったのね雪華綺晶」
梅「!?」
95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:18:47.14 ID:VbJ2uvCa0
梅「きらきしょうだって!?それって前に金糸雀ちゃんが言っていた……」
金「そう。その子は薔薇乙女の第七ドール。そして憎むべき雛苺の仇かしら」
梅「嘘だろうばらしー?君がそんな恐ろしいドールだなんて……」
雪「…………」
梅「そんな……どうして何も答えてくれないんだ薔薇水晶!?」
雪「マスター。いえ、うめおか……」
雪「貴方には知られたくありませんでした……」
96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:22:59.86 ID:VbJ2uvCa0
金「ここで会ったが100年目かしら!……ピチカート!!」
ピ「チカッ……!」
雪「……お姉さま、矛を収めてはいただけないでしょうか」
金「!?」
雪「私は今戦える精神状態ではありません……」
金「な、何を勝手なことを!あなた今までどれほど酷いことをしてきたと……!」
梅「か、金糸雀ちゃん……」
金「~~~~!」
金「う、ウメオカに免じてこの場は見逃してあげるかしら!」
雪「お心遣い、感謝します……」
金「今回限りよ、行きなさい雪華綺晶」
雪「…………」
雪「さようなら。うめおか……」
梅「消えた……」
98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:26:56.78 ID:VbJ2uvCa0
梅「金糸雀ちゃん、君はこれからどうするの?」
金「……相手の出方次第だけど、基本的にはアリス・ゲームを続けるわ」
梅「あの子と仲良くすることはできないのかい?」
金「カナはあの子のしたことを許さない……」
金「例えカナが許しても、あの子はそんなことお構いなしにカナたちを狙ってくるわ」
梅「本当に、そうだろうか……?」
金「…………」
99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:30:13.54 ID:VbJ2uvCa0
梅「あの子はどこへ行ってしまったんだい……?」
金「こことは違う世界、残念だけど貴方の前に現れれることは多分……」
梅「そうか……」
金「…………」
梅「僕はこれからどうすればいいのだろう?」
金「それは貴方にしかわからないわ。ただ、貴方を必要としている人はいる」
梅「桜田か?しかしあいつは……」
金「ええ。JUMは以前に比べると格段に強くなったかしら。でも、まだ迷ってる……」
梅「僕にできるだろうか。いや、できるかできないかじゃないな」
金「ウメオカ、自信を持っていいかしら」
金「貴方は姉妹の誰もが触れることのできなかった雪華綺晶の心に触れたのよ」
梅「ばらしー、いや雪華綺晶……」
梅「もう会えないかもしれないけど君のことほ忘れないよ……」
100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:36:35.23 ID:VbJ2uvCa0
梅「よし!僕は僕にできることをする。まずはレッツ家庭訪問だ!」
金「えっ……?」
梅「そうと決まれば寄せ書きだ!あ、金糸雀ちゃんもよかったら手紙を書かないか?」
梅「書こうよ!君の熱いエールが桜田の心を動かすことができるかもしれないぞ!?」
金「…………」
このときの梅岡の行動はアリス・ゲームの趨勢に微妙な影響を与えることとなった。
更には一人の引き篭もり中学生の心を救うこととなるのだが……それはまだ先のお話。
後にGTU(グレート・ティーチャー・ウメオカ)と呼ばれる男の若き日の姿だった。
梅岡「『まきます』っと……」 ~fin~
101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:38:24.90 ID:Jk/S7jCv0
乙
102 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:40:22.95 ID:VeVbXMjYO
乙
道理で金糸雀の扱いがいいと思ったらw
104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:42:43.63 ID:CsdtjwOsO
薔薇をくわえるなw
嫌われものじゃない梅岡が新鮮だった、乙
106 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/08/09(日) 01:47:59.39 ID:VbJ2uvCa0
ローゼンでは嫌われ者の代名詞、梅岡ですが自分は結構好きだったりします
たまにはきれいな梅岡というのもいいのではないでしょうか
駄文にお付き合いいただきましてありがとうございました
-----------------
当ブログについて
名無しさんメールありがとうです。
ローゼンメイデン 1 (ヤングジャンプコミックス) | |
集英社 2008-12-19 売り上げランキング : おすすめ平均 良い意味で期待を裏切ってくれました。 待ってました。 別もの Amazonで詳しく見る by G-Tools |
読み物:ローゼン
お絵かき掲示板
画像掲示板
この記事へのコメント
-
名前: ナナシ #-: 2009/08/21(金) 02:42: :edit1
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 02:43: :edit1げと
-
名前: 無し #w1SeKh.U: 2009/08/21(金) 02:46: :edit①
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 02:48: :edit梅岡氏ね
-
名前: 通常のナナシ #TNMtb/9k: 2009/08/21(金) 03:06: :edit「ご飯にする?…」の所が、どうしてもドリフの新婚コントの研ナオコの声で再生されて困ったわ。
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 03:08: :editゲッタァァァビィィィィム!!
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 03:11: :editこれはいい梅岡wwwww
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 03:13: :edit梅岡がウゼエのにかっこいい
何この矛盾 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 03:17: :editこの梅岡は許せそう
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 03:22: :editだめだ・・梅岡というだけで
なぜか嫌悪してしまう・・・ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 03:56: :edit原作の梅岡の描写は絶妙なんだよな
はっきり悪ではないんだけど、やっぱり悪で
嫌いじゃないという気持ちも分からんではない
俺は大っ嫌いだけど
とにかくこれは面白かったぜ!
作者・ぷん太乙 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 04:06: :editなんか某保坂と同じ臭いがする・・・・・・・・・・いえ、好きですよ?
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 04:16: :editきれいな梅岡といいつつ
やっぱり駄目な梅岡というのが素晴らしい -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 04:45: :edit結局梅岡は梅岡なんだな
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 04:55: :edit※11
いわゆる「自分が『悪』だと気づいていない、もっともドス黒い『悪』」ってやつだな
そこまで大げさではないかもだけれどw -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 05:01: :edit正直自分で馬鹿だと気付いてない馬鹿は一番始末が悪い
暴走する
いい人なんですけどねー
あれなら保育師のほうが向いてるだろ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 05:37: :edit梅岡はがさつで挫折って言葉を知らないような奴なら合うかもしれない
もしくは挫折してもすぐ蘇っちゃうような熱血少年マンガタイプ主人公
例をあげるならうしおととらの蒼月潮みたいな奴 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 08:26: :editなんという綺麗な梅岡w
面白かったです。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 08:49: :edit梅岡は善人が一周して天然の悪人になっちまってるタイプ。
あたり構わず不幸(本人にとっては善意)を
撒き散らすが悪気がないから始末に負えない。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 09:01: :edit梅岡は「天然の邪悪」だからなぁ
人の心を理解する力が無い上に、あからさまに間違った行動をしてるのに、
自分はその行動を正義と思って疑わない
根本が間違ってる分、力を過信した奴より生み出す被害は大きい
犯罪者タイプではないが、その性質の悪さは犯罪者級
狙って行動してる訳じゃないのに悪の大御所扱いされるのは、
知らんで通すにも限界があるというのを大幅に越えてるからなんだよな -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 09:12: :edit米20
ちゃんと原作読んでるか?
梅岡は自分が空回りしていることに気付いてるし反省もしている
(ただそれを実践に生かせない不器用さが並外れているが)
梅岡が本当にお前のいうようなキャラだったらのりの
「私も同じです…多分ジュン君も…」という台詞は出てこない -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 09:38: :edit珍しいものを見た
そして面白かった -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 09:42: :edit梅岡はどうしても好きになれないなぁ
頑張ってるのはわかるけど、
いくら頑張っても朝会でやってしまったことは許せん
まぁ悪いのは梅岡だけじゃなくてのりの友達の弟とその友達もだけどさ
作者とぷん太乙 -
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/21(金) 09:47: :editやべぇ
タイトルだけで読む気になれない
でもコメント見る限りいい話なのか…? -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 10:20: :editちょっとだけ梅岡をかっこいいと思ってしまった
ドールズがカナときらきーだけしか出て来ないってのも珍しいな
乙乙 -
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/21(金) 10:25: :edit梅岡はいい奴だと思うけど、好きになれないな
-
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/21(金) 10:40: :editヒッキーの玉無し家族番長のジュンよりは梅岡の方が好感が持てるのも事実
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 10:51: :editお前ら一部ってか大半のジュン気質なら確かに梅岡みたいな奴大嫌いだろうけど
思った事をちゃんと言葉にして伝えれるような奴からすればめちゃくちゃ良い奴だと思うよ
頑張らない奴より頑張ってる奴の方がいいや、結果はともかく -
名前: 通常のナナシ #EGJcd8Ww: 2009/08/21(金) 10:59: :editアイツは自分が原因でジュンが引きこもったって事を自覚してないように見えるんだが
クラスの皆の寄せ書きとか一体なんなんだ -
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/21(金) 11:32: :edit誰得かと思ったら意外と面白かった
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 11:36: :edit梅岡が普通に見える!ふしぎ!
-
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/21(金) 11:56: :edit梅岡は原作でも「悪」ではないと思う。
ただ「害」であり、その自覚がない。
非常に迷惑な善人。
ただ、動機と行動力がある分、
うまく回りさえすれば
人を救い世界を改善する可能性を持っている
人材であるのも間違いないんだろうな。
そういう可能性を改めて掘り起こしてくれたって意味でも作者乙。ぷん太もありがとう。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 12:03: :edit梅岡は、よく例で出される無能な働き者の典型だからな
なんもせん方がマシという -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 12:10: :edit※21
そうか?
空回りには気付いてるが、どちらかというと「これでいいはずなんだけどな」って感じだぞあれ
もう出て来てないから言い切る事は出来ないけど、あれは行動を変えてみる気が無さそう
そういう意味では自分を疑ってないと言える
もし梅岡が再登場して、その時行動が変わっていれば180度変わるけど
あの時ののりの言葉は行動を変えないという点で梅岡と同じだったから共感しただけだろう
ただ、のりは後々それに気付くだけの力を身に付けた?けど -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 12:26: :edit梅岡中心は珍しくてよかったがなんか中途半端だったないろいろと
ただカナとシンパシーみたいなので繋がったのは吹いた -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 12:55: :editやべぇ…原作途中までしか読んでないから他のキャラがどうなってるのかイマイチ分からなかった…
買って読むか… -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 13:10: :edit※34
あの時のジュンとのりは共に、単に変わらない現状にでなく必死で足掻いても
なかなか前に進めないという状況に悩んでいたことを完全に忘れてるな
梅岡がそこまで浅いならわざわざ二人の姿とダブらせるような描写をする意味がない -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 13:29: :edit米36
多分YJの単行本もあわせて読んでおかないとよくわからないと思う
作風変わったけどそれなりに面白いからこの機に読んでおくのをオススメする -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 14:28: :editGTUwww
面白かったですぞー -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 14:35: :edit※35
続きはヤンジャンで、ということじゃないか?
ちょうど次回から巻いたジュンや金糸雀のこれまでの経緯とか語られそうだし
いやマジでカナがどうしてたかとか端折らないでくださいお願いします桃種先生 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 15:00: :editそんな難しく考えなくても……
新米教師にありがちな熱血っぷりが
JUNとトコトンかみ合わなかっただけだろ
それで被害受けたほうは溜まったもんじゃないけどさ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 15:08: :editこれは良い感じだった
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 18:22: :editGTUwww
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 20:10: :edit>>クラス全員分の筆跡は既にマスターしているからな
クスッときた -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 21:36: :edit最初から梅岡が気持ち悪いとは思ってなかった俺は異端
「いい人だとは思います、けど結婚するのは・・・」みたいな感じ?
要するに微妙な人なんだよ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 22:16: :edit俺は異端(笑)
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 23:10: :editところでYJ2巻出たの?
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/21(金) 23:47: :edit>>11、>>23にやられたw
寄せ書きネタは反則w -
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/21(金) 23:50: :editマス夫で脳内再生される
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/22(土) 04:56: :edit俺は何故かごく自然にアナゴさんで再生されてた
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/22(土) 06:56: :edit面白かったが完全にYJ版準拠なので新章読んでないとイマイチ楽しめないのかも
何となくここのローゼン好きでYJ読んでる奴少なそうだけど絶対面白いから読もうぜ
2巻は9月18日発売だよ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/22(土) 07:06: :edit何より梅岡を主役にしてかっこよく書こうという発想がすごいわ
-
名前: VIPPERな名無しさん #-: 2009/08/22(土) 22:54: :edit梅岡は脇役の中で唯一『餅』系統の苗字だから、絶対ローゼンメイデン絡みのなんかあると思うんだがな。
再登場前に話が終わりそうだけど。 -
名前: 通常のナナシ #bUOqhcfc: 2009/08/23(日) 02:53: :edit感想米が梅岡論議ばかりwww
この作者のカナリアはかわいいよな
カナリアマジプリティ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/25(火) 01:03: :editおなしいな
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/08/26(水) 17:28: :editJUM「ペニoから液体でてきた・・・」を読んだ後のギャップが…
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/12(木) 01:24: :edit俺には
ドールズの愛情とか筆跡を真似る新技といった
小道具が用意されている以外は、ほぼ原作通りに見える
きれいとかカッコイイと感じるのは
ウザさだけ拡大した同人が多いからじゃね? -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/11/17(火) 23:57: :edit人工精霊の選んだ人間にはどこか病んでる奴が多いし梅岡は案外いいマスターになるタイプかも
昔のジュンのような精神的に脆い奴との相性は最悪だが逆に相性のいいタイプも多そうだ -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/12/27(日) 12:55: :edit梅岡はジュンと果てしなく性格が合わないしあまりにも無神経だけどいい人はいい人なんだよな。
実際ジュンが梅岡みたいな性格ならあの集会の後普通に人気者になれたとおもう -
梅岡は死ぬべき、つーか梅岡死ぬべき。
顔がさりげ青二才ってところがうぜぇ。
ドールに轢かれて氏ね -
梅「よくわからないな。全校集会を開くからきちんと説明してくれないか?」 www
-
名前: 通常のナナシ #mk2zbHJE: 2010/07/22(木) 15:38: :edit前半ギャグだと思ってたのにシリアスだったwwwww
-
名前: website design #mB84rXiY: 2012/03/13(火) 12:40: :edit私はあなたについてのこの記事を書くに入れてすべての努力に感謝 梅岡「『まきます』っと……」 . 私は私のクライアントのいくつかはそれは面白いかもしれないと思うように私は私のウェブサイトにあなたのブログにバックリンクバックを投稿します。
-
名前: ほるん #-: 2012/07/25(水) 20:38: :editイイ話だが、梅岡は嫌いだな。
個人的に。 -
名前: #: 2015/03/01(日) 22:24: :editこのコメントは管理者の承認待ちです
-
名前: #: 2015/09/30(水) 22:04: :editこのコメントは管理者の承認待ちです
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.