2009/06/19(金)
1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:37:48.01 ID:2SNpy5Uz0
翠星石「ぜぇ、ぜぇ・・・撒いたですか?」
蒼星石「・・・そのようだね。水銀燈の姿は見えないよ」
翠星石「ほ・・・一時はどうなることかと思ったです」
蒼星石「ホントだよ。街中で襲うだなんて勘弁してほしいね」
翠星石「です。でもでも、次見つかったらまずいですよ」
蒼星石「そうだね。何処かに隠れようか」
翠星石「ぜぇ、ぜぇ・・・撒いたですか?」
蒼星石「・・・そのようだね。水銀燈の姿は見えないよ」
翠星石「ほ・・・一時はどうなることかと思ったです」
蒼星石「ホントだよ。街中で襲うだなんて勘弁してほしいね」
翠星石「です。でもでも、次見つかったらまずいですよ」
蒼星石「そうだね。何処かに隠れようか」
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:39:06.27 ID:Tq+u73NZO
終
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:39:42.47 ID:u6g64kvUO
完
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:41:13.27 ID:2SNpy5Uz0
翠星石「ですね。・・・そうだ、ここに隠れるです!」
蒼星石「ここ?・・・映画館じゃないか」
翠星石「そうです。ここなら時間が稼げるですよー」
蒼星石「そうだけど・・・その・・・」
翠星石「ん?」
【ハンカチ五枚では足りない! 幸子という名で超不幸】
蒼星石「こういう話は苦手なんだよね・・・すぐ泣いちゃうっていうかさ」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:44:11.19 ID:2SNpy5Uz0
翠星石「おばか。何思い上がってるんですか」
蒼星石「?」
翠星石「翠星石達はいま逃亡中なんです。そんな事考えてると水銀燈に捕まっちまうですよ」
蒼星石「そ・・・そうだね。ゴメンなさい」
翠星石「分かればいいんです。じゃ、入るですよ」
蒼星石「うん」
受付「お待たせしましたー」
翠星石「あ、子供二枚です」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:47:48.62 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
(上映中)
翠星石「いいですか?流石の水銀燈もこの暗闇じゃ翠星石達を見つけ出すのは難しいです」
蒼星石「そうか!先に暗闇に目を慣らしておけば・・・」
翠星石「そういう事です。翠星石達は優雅に脱出できるです!」
蒼星石「流石だよ翠星石!」
翠星石「ふふん。・・・蒼星石、さっきはちょいとキツかったですね。済まんです」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:51:37.39 ID:2SNpy5Uz0
蒼星石「いや、僕の方こそ・・・映画だからって少し浮かれちゃってゴメンなさい」
翠星石「・・・見張りは翠星石が引き受けたです。蒼星石は映画を楽しみやがれです」
蒼星石「・・・え?」
翠星石「二人分の入場料、無駄にするのは勿体無いです」
蒼星石「あ、ありがとう・・・」
『おかあさん、どこ?真っ暗で何も見えないの・・・』
『幸子・・・お前、目が!?』
翠星石「ふん、ありがちですね」
蒼星石「そ・・・そうかな?」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:54:26.57 ID:2SNpy5Uz0
グオォォーーーン・・・
『天皇陛下、万歳!』
ドゴォォーーーン!!
蒼星石「うわぁ・・・これが特攻か」
翠星石「幸子の父親ですか。全く人間は愚かです」
ドン
翠星石「!?」
女「あ、スミマセン」
翠星石(おっと、油断しちゃダメでした)
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:56:17.33 ID:2SNpy5Uz0
『お父さん!必ず帰るって・・・約束したのに・・・!』
翠星石「ベタですねぇ」
『お前の母ちゃんは非国民じゃ!』
『やーい、非国民の子!』
『お母さんは・・・お母さんは・・!うぅ・・・!!』
翠星石「まったく・・・」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:01:05.43 ID:2SNpy5Uz0
『ほ・・・他に好きな人が居るの。だから私のことは忘れて頂戴』
『そんな!幸子さん!!』
翠星石「ふん・・・」
(ご免なさい、正男さん・・・私はあと半年の命。私の事なんか・・・忘れてください!私なんか・・・!)
翠星石「・・・・・・」
『元気になったら・・・海に行きたいわね』
『目が見えなくても、風や砂や・・・水の冷たさは分かるでしょう?』
翠星石「・・・」ウルッ
蒼星石「翠星石?」
翠星石「!?」ビクッ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:04:59.08 ID:2SNpy5Uz0
翠星石「え・・・あ・・・あー、水銀燈の姿は見えないですねぇあはははは・・・」
蒼星石「はぁ・・・??」
翠星石「ほら!いいから映画を見やがれですぅ!」
『このままこの子を生かしていても・・・苦しませるだけですよ』
『ああ、ペス!しっかりして頂戴!幸子に何て言えばいいの・・・!!』
翠星石「・・・」
『ペス、どこなの!?ペス!ペス・・・!』
翠星石「・・・ペスッ」
蒼星石「ん?」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:08:47.84 ID:2SNpy5Uz0
蒼星石「今何か言った?」
翠星石「いやいやいやいや、何も言ってないですよ・・・」
翠星石(マズイマズイマズイマズイですぅ! 泣 き そ う ですぅ・・・)
翠星石(てか、スデに半泣きですぅ!)グスッ
翠星石(蒼星石に偉そうな事言った手前です。ここは我慢しなければ・・・)
『おかあさん・・・私も今、傍に逝くからね・・・』
翠星石「・・・」ウルウル
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:13:49.63 ID:2SNpy5Uz0
蒼星石「なーんか、思ったより大したこと無いね」
翠星石「ふざけんじゃねぇです!幸子は、幸子は一人ぼっちになっちまったんですよ・・・!!」ウルウル
蒼星石「え?」
翠星石「え・・・えー・・・」ウルウル
蒼星石「翠星石、君・・・もしかして、泣い「キャアアアアアアーーーーー!!」」
蒼星石「ど、どうしたの!?」
翠星石「そ、その・・・あれです!水銀燈です!逃げるですよ!!」
蒼星石「水銀燈!?分かったよ!」
うっせーなー・・・ 静かにしろよ・・・
うう、幸子・・・ しくしく・・・ 哀しいわぁ・・・
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:16:17.43 ID:2SNpy5Uz0
バンッ!
翠星石「よし、ここからは二手に別れるです」
蒼星石「うん。桜田家で落ち合おう」
翠星石「捕まっちゃダメですよ」
蒼星石「うん。君こそ・・・」
翠星石「いいから早く行くです!」
蒼星石「うん!気をつけて!!」
ダダダダダダダダダ・・・
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:18:44.08 ID:2SNpy5Uz0
ダダダダダダダダダダ・・・
翠星石「ハァ、ハァ・・・」
ダダダダダダダダダダ・・・
翠星石「くっ・・・あ、あったです!」
ダダダダダダダダダダッ!
【ハンカチ屋さん】
翠星石「ハンカチ6枚!早く!!」
翠星石(もう・・・一度幸子に会えるです!)
翠星石(ペスにも!!)
おしまい
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:24:11.55 ID:2SNpy5Uz0
のり「~♪」
翠星石「のりー、今日の夕飯は何ですか?」
のり「今日はねぇ、トンカツよ!」
雛苺「うわーい!トンカツ、トンカツ!」
翠星石「翠星石はもっとあっさりしたものが食べたいです」
のり「ふふ、たまにはいいじゃない」
パ~フィ~
JUM「この音は・・・豆腐屋?」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:27:02.14 ID:2SNpy5Uz0
のり「お豆腐屋さん!?珍しいわねぇ・・・」
真紅「豆腐をわざわざ売りにくるの?」
JUM「昔は居たんだよ。でも今は全くといっていいほど・・・」
翠星石「へぇ~」
のり「あ、じゃあ次に来たときに買ってみようかしら?」
雛苺「お豆腐買うの?」
のり「ええ!待っててね、ヒナちゃん」
雛苺「うよーい、待つのー!」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:29:33.40 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
のり「今日も来るかしら?」
JUM「どうだろうな?今まで来なかったワケだし・・・」
翠星石「そう都合よくはいかないですよ」
のり「うぅ・・・そんなものなのぅ?」
パ~フィ~
雛苺「あ!」
真紅「来たみたいね」
のり「ちょ、ちょっと行ってくるわね!」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:32:06.24 ID:2SNpy5Uz0
ガチャ
のり「すみませーん!・・・あら?」
パ~フィ~・・・
のり「・・・もう居ない」
パ~・・・フィ~・・・
のり「もうあんな遠くに行っちゃったのかしら?残念ねぇ」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:35:04.62 ID:2SNpy5Uz0
JUM「ダメだったのか」
のり「そうなの。玄関に出たらもう居なくって」
真紅「ヤケに早いのね。商売なんだから待ってくれても良さそうだけど」
翠星石「のりは鈍臭いですからね~」
のり「えぇ?失礼しちゃうわね!」
JUM「鈍臭いのはホントだろ」
のり「あ、明日こそは!」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:37:44.72 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
のり「~♪」
JUM「流石に今日は来ないんじゃないかな?」
翠星石「どうでしょうかねぇ」
真紅「貴方、手伝ってあげればいじゃない」
JUM「やだよ」
パ~フィ~
雛苺「あ!」
翠星石「のり、来たですよ」
のり「ええ!」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:40:38.24 ID:2SNpy5Uz0
ガチャ
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「あ、お豆腐屋さん・・・」
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「あ、あれ?ちょっと・・・!」
パ~フィ~・・・
のり「ぜぇ、ぜぇ・・・速すぎよぅ。追いつけない・・・」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:43:29.09 ID:2SNpy5Uz0
JUM「またダメだったのか」
のり「自転車が速過ぎて・・・」
翠星石「このお味噌汁、豆腐が入ってないです・・・」
真紅「豆腐屋の豆腐を入れるつもりだったのね」
のり「そうなのよぅ」
JUM「スーパーの豆腐でいいじゃないか」
のり「やっぱり少し違うと思うの。お豆腐の味が」
のり「それに・・・少し意地になってるし、諦められないわ」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:46:33.46 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
パ~フィ~
のり「!!」
雛苺「また来たのー」
翠星石「のーりー、豆腐屋が・・・」
ガチャ、バタン!
真紅「もう行ったみたいね」
JUM「ホントに意地にになってるな。珍しい」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:49:07.28 ID:2SNpy5Uz0
のり「お豆腐屋さん」
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「お豆腐屋さん!」
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「ちょっと、 お 豆 腐 屋 さ ん っ て ば ! !」
パ~フィ~
のり「ちょっと!待ってください!!」
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:52:01.82 ID:2SNpy5Uz0
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「はっ・・・はっ・・・!」
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「ちょ・・・きゃあっ!」コケッ
カランカランカラン・・・
のり「ボウルが・・・」
パ~フィ~・・・
のり「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・」
のり「・・・・・・・・・」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:54:25.66 ID:2SNpy5Uz0
JUM「なぁ、もうムキになるなよ」
のり「・・・」
真紅「そうよ。スーパーの豆腐でも変わらないのだわ」
翠星石「です。もう忘れるです!」
雛苺「そうなのよ・・・のり?」
のり「 ・ ・ ・ 」
一同「っ・・・!」ゾクッ
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:56:09.93 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
パ~フィ~
JUM「また来やがった・・・」
翠星石「人をおちょくるのもいい加減にしやがれです!」
ガチャ、バタン!
真紅「ちょっと、のり!?」
雛苺「・・・行っちゃったの」
パ~フィ~・・・
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 13:00:31.54 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
姉ちゃんが豆腐屋を追って行ってしまってからもう1年が過ぎました。
ある人は京都でボウル片手に走ってるのを見た、といいます。
またある人は広島で見た、という人もいます。
・・・が、真偽のほどは定かではありません。
姉ちゃんは豆腐屋に追いつけたのでしょうか?
そして・・・
パ~フィ~
JUM「・・・行くぞ」
紅・翠・雛「・・・」コクリ
僕たちは追いつけるのでしょうか?
あの・・・豆腐屋に!!
おしまい
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 13:03:06.25 ID:2SNpy5Uz0
50レス以内に2話も展開出来るとは・・・
あっさりしすぎワロタ
元ネタあるんだけど誰かわかるのかな?
読んでくれた方乙っした!仕事行ってくるわ!
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 13:05:53.56 ID:89zY/tlcO
乙
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 13:10:34.31 ID:1QwUBWLKO
乙
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 13:41:14.06 ID:uVVXKfWtO
乙
ってか水銀燈も泣いてたww
-------------
当ブログについて
※欄525さんありがとうです。
-----------
お絵かき掲示板よりいちご姫さんありがとうです。
読み物:ローゼン
お絵かき掲示板
画像掲示板
終
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:39:42.47 ID:u6g64kvUO
完
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:41:13.27 ID:2SNpy5Uz0
翠星石「ですね。・・・そうだ、ここに隠れるです!」
蒼星石「ここ?・・・映画館じゃないか」
翠星石「そうです。ここなら時間が稼げるですよー」
蒼星石「そうだけど・・・その・・・」
翠星石「ん?」
【ハンカチ五枚では足りない! 幸子という名で超不幸】
蒼星石「こういう話は苦手なんだよね・・・すぐ泣いちゃうっていうかさ」
6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:44:11.19 ID:2SNpy5Uz0
翠星石「おばか。何思い上がってるんですか」
蒼星石「?」
翠星石「翠星石達はいま逃亡中なんです。そんな事考えてると水銀燈に捕まっちまうですよ」
蒼星石「そ・・・そうだね。ゴメンなさい」
翠星石「分かればいいんです。じゃ、入るですよ」
蒼星石「うん」
受付「お待たせしましたー」
翠星石「あ、子供二枚です」
8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:47:48.62 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
(上映中)
翠星石「いいですか?流石の水銀燈もこの暗闇じゃ翠星石達を見つけ出すのは難しいです」
蒼星石「そうか!先に暗闇に目を慣らしておけば・・・」
翠星石「そういう事です。翠星石達は優雅に脱出できるです!」
蒼星石「流石だよ翠星石!」
翠星石「ふふん。・・・蒼星石、さっきはちょいとキツかったですね。済まんです」
9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:51:37.39 ID:2SNpy5Uz0
蒼星石「いや、僕の方こそ・・・映画だからって少し浮かれちゃってゴメンなさい」
翠星石「・・・見張りは翠星石が引き受けたです。蒼星石は映画を楽しみやがれです」
蒼星石「・・・え?」
翠星石「二人分の入場料、無駄にするのは勿体無いです」
蒼星石「あ、ありがとう・・・」
『おかあさん、どこ?真っ暗で何も見えないの・・・』
『幸子・・・お前、目が!?』
翠星石「ふん、ありがちですね」
蒼星石「そ・・・そうかな?」
10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:54:26.57 ID:2SNpy5Uz0
グオォォーーーン・・・
『天皇陛下、万歳!』
ドゴォォーーーン!!
蒼星石「うわぁ・・・これが特攻か」
翠星石「幸子の父親ですか。全く人間は愚かです」
ドン
翠星石「!?」
女「あ、スミマセン」
翠星石(おっと、油断しちゃダメでした)
11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 11:56:17.33 ID:2SNpy5Uz0
『お父さん!必ず帰るって・・・約束したのに・・・!』
翠星石「ベタですねぇ」
『お前の母ちゃんは非国民じゃ!』
『やーい、非国民の子!』
『お母さんは・・・お母さんは・・!うぅ・・・!!』
翠星石「まったく・・・」
12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:01:05.43 ID:2SNpy5Uz0
『ほ・・・他に好きな人が居るの。だから私のことは忘れて頂戴』
『そんな!幸子さん!!』
翠星石「ふん・・・」
(ご免なさい、正男さん・・・私はあと半年の命。私の事なんか・・・忘れてください!私なんか・・・!)
翠星石「・・・・・・」
『元気になったら・・・海に行きたいわね』
『目が見えなくても、風や砂や・・・水の冷たさは分かるでしょう?』
翠星石「・・・」ウルッ
蒼星石「翠星石?」
翠星石「!?」ビクッ
13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:04:59.08 ID:2SNpy5Uz0
翠星石「え・・・あ・・・あー、水銀燈の姿は見えないですねぇあはははは・・・」
蒼星石「はぁ・・・??」
翠星石「ほら!いいから映画を見やがれですぅ!」
『このままこの子を生かしていても・・・苦しませるだけですよ』
『ああ、ペス!しっかりして頂戴!幸子に何て言えばいいの・・・!!』
翠星石「・・・」
『ペス、どこなの!?ペス!ペス・・・!』
翠星石「・・・ペスッ」
蒼星石「ん?」
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:08:47.84 ID:2SNpy5Uz0
蒼星石「今何か言った?」
翠星石「いやいやいやいや、何も言ってないですよ・・・」
翠星石(マズイマズイマズイマズイですぅ! 泣 き そ う ですぅ・・・)
翠星石(てか、スデに半泣きですぅ!)グスッ
翠星石(蒼星石に偉そうな事言った手前です。ここは我慢しなければ・・・)
『おかあさん・・・私も今、傍に逝くからね・・・』
翠星石「・・・」ウルウル
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:13:49.63 ID:2SNpy5Uz0
蒼星石「なーんか、思ったより大したこと無いね」
翠星石「ふざけんじゃねぇです!幸子は、幸子は一人ぼっちになっちまったんですよ・・・!!」ウルウル
蒼星石「え?」
翠星石「え・・・えー・・・」ウルウル
蒼星石「翠星石、君・・・もしかして、泣い「キャアアアアアアーーーーー!!」」
蒼星石「ど、どうしたの!?」
翠星石「そ、その・・・あれです!水銀燈です!逃げるですよ!!」
蒼星石「水銀燈!?分かったよ!」
うっせーなー・・・ 静かにしろよ・・・
うう、幸子・・・ しくしく・・・ 哀しいわぁ・・・
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:16:17.43 ID:2SNpy5Uz0
バンッ!
翠星石「よし、ここからは二手に別れるです」
蒼星石「うん。桜田家で落ち合おう」
翠星石「捕まっちゃダメですよ」
蒼星石「うん。君こそ・・・」
翠星石「いいから早く行くです!」
蒼星石「うん!気をつけて!!」
ダダダダダダダダダ・・・
18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:18:44.08 ID:2SNpy5Uz0
ダダダダダダダダダダ・・・
翠星石「ハァ、ハァ・・・」
ダダダダダダダダダダ・・・
翠星石「くっ・・・あ、あったです!」
ダダダダダダダダダダッ!
【ハンカチ屋さん】
翠星石「ハンカチ6枚!早く!!」
翠星石(もう・・・一度幸子に会えるです!)
翠星石(ペスにも!!)
おしまい
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:24:11.55 ID:2SNpy5Uz0
のり「~♪」
翠星石「のりー、今日の夕飯は何ですか?」
のり「今日はねぇ、トンカツよ!」
雛苺「うわーい!トンカツ、トンカツ!」
翠星石「翠星石はもっとあっさりしたものが食べたいです」
のり「ふふ、たまにはいいじゃない」
パ~フィ~
JUM「この音は・・・豆腐屋?」
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:27:02.14 ID:2SNpy5Uz0
のり「お豆腐屋さん!?珍しいわねぇ・・・」
真紅「豆腐をわざわざ売りにくるの?」
JUM「昔は居たんだよ。でも今は全くといっていいほど・・・」
翠星石「へぇ~」
のり「あ、じゃあ次に来たときに買ってみようかしら?」
雛苺「お豆腐買うの?」
のり「ええ!待っててね、ヒナちゃん」
雛苺「うよーい、待つのー!」
22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:29:33.40 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
のり「今日も来るかしら?」
JUM「どうだろうな?今まで来なかったワケだし・・・」
翠星石「そう都合よくはいかないですよ」
のり「うぅ・・・そんなものなのぅ?」
パ~フィ~
雛苺「あ!」
真紅「来たみたいね」
のり「ちょ、ちょっと行ってくるわね!」
23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:32:06.24 ID:2SNpy5Uz0
ガチャ
のり「すみませーん!・・・あら?」
パ~フィ~・・・
のり「・・・もう居ない」
パ~・・・フィ~・・・
のり「もうあんな遠くに行っちゃったのかしら?残念ねぇ」
26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:35:04.62 ID:2SNpy5Uz0
JUM「ダメだったのか」
のり「そうなの。玄関に出たらもう居なくって」
真紅「ヤケに早いのね。商売なんだから待ってくれても良さそうだけど」
翠星石「のりは鈍臭いですからね~」
のり「えぇ?失礼しちゃうわね!」
JUM「鈍臭いのはホントだろ」
のり「あ、明日こそは!」
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:37:44.72 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
のり「~♪」
JUM「流石に今日は来ないんじゃないかな?」
翠星石「どうでしょうかねぇ」
真紅「貴方、手伝ってあげればいじゃない」
JUM「やだよ」
パ~フィ~
雛苺「あ!」
翠星石「のり、来たですよ」
のり「ええ!」
29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:40:38.24 ID:2SNpy5Uz0
ガチャ
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「あ、お豆腐屋さん・・・」
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「あ、あれ?ちょっと・・・!」
パ~フィ~・・・
のり「ぜぇ、ぜぇ・・・速すぎよぅ。追いつけない・・・」
30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:43:29.09 ID:2SNpy5Uz0
JUM「またダメだったのか」
のり「自転車が速過ぎて・・・」
翠星石「このお味噌汁、豆腐が入ってないです・・・」
真紅「豆腐屋の豆腐を入れるつもりだったのね」
のり「そうなのよぅ」
JUM「スーパーの豆腐でいいじゃないか」
のり「やっぱり少し違うと思うの。お豆腐の味が」
のり「それに・・・少し意地になってるし、諦められないわ」
31 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:46:33.46 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
パ~フィ~
のり「!!」
雛苺「また来たのー」
翠星石「のーりー、豆腐屋が・・・」
ガチャ、バタン!
真紅「もう行ったみたいね」
JUM「ホントに意地にになってるな。珍しい」
33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:49:07.28 ID:2SNpy5Uz0
のり「お豆腐屋さん」
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「お豆腐屋さん!」
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「ちょっと、 お 豆 腐 屋 さ ん っ て ば ! !」
パ~フィ~
のり「ちょっと!待ってください!!」
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:52:01.82 ID:2SNpy5Uz0
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「はっ・・・はっ・・・!」
豆腐屋「・・・」ガチャガチャ
のり「ちょ・・・きゃあっ!」コケッ
カランカランカラン・・・
のり「ボウルが・・・」
パ~フィ~・・・
のり「ハァッ、ハァッ、ハァッ・・・」
のり「・・・・・・・・・」
36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:54:25.66 ID:2SNpy5Uz0
JUM「なぁ、もうムキになるなよ」
のり「・・・」
真紅「そうよ。スーパーの豆腐でも変わらないのだわ」
翠星石「です。もう忘れるです!」
雛苺「そうなのよ・・・のり?」
のり「 ・ ・ ・ 」
一同「っ・・・!」ゾクッ
37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 12:56:09.93 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
パ~フィ~
JUM「また来やがった・・・」
翠星石「人をおちょくるのもいい加減にしやがれです!」
ガチャ、バタン!
真紅「ちょっと、のり!?」
雛苺「・・・行っちゃったの」
パ~フィ~・・・
38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 13:00:31.54 ID:2SNpy5Uz0
――――・・・
姉ちゃんが豆腐屋を追って行ってしまってからもう1年が過ぎました。
ある人は京都でボウル片手に走ってるのを見た、といいます。
またある人は広島で見た、という人もいます。
・・・が、真偽のほどは定かではありません。
姉ちゃんは豆腐屋に追いつけたのでしょうか?
そして・・・
パ~フィ~
JUM「・・・行くぞ」
紅・翠・雛「・・・」コクリ
僕たちは追いつけるのでしょうか?
あの・・・豆腐屋に!!
おしまい
41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 13:03:06.25 ID:2SNpy5Uz0
50レス以内に2話も展開出来るとは・・・
あっさりしすぎワロタ
元ネタあるんだけど誰かわかるのかな?
読んでくれた方乙っした!仕事行ってくるわ!
42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 13:05:53.56 ID:89zY/tlcO
乙
43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 13:10:34.31 ID:1QwUBWLKO
乙
45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/06/03(水) 13:41:14.06 ID:uVVXKfWtO
乙
ってか水銀燈も泣いてたww
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この記事へのコメント
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 01:50: :edit1か?
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 01:52: :edit2ダ
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 01:59: :edit誰か元ネタ解説してくれ
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 02:10: :edit4daが
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 02:27: :edit結構好きです
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 02:41: :edit末期だな……
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 02:43: :editりびんぐゲーム?
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 02:48: :edit元ネタ知らないと何も面白くないと思います
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 02:50: :editそれはない。
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 03:22: :edit元ネタからして大して面白くないからな。
ちなみに上野顕太郎。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 04:18: :editスレタイ通りだなw元ネタ知らないけどいい試みだと思った。
作者&ぷん太乙! -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 04:22: :edit帽子男なつかしいな。
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 05:02: :edit帽子男だと「蟹光線!?」がクソ吹いたけど
あれはSSじゃ無理だろうな -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 08:58: :editこういうのも良いものだ
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 09:13: :edit本編はもとより、アマゾンさんの解説も誰か頼む。
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 10:00: :editよく嫁
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 11:27: :editうえけん!
帽子男ならぬ帽子乙女か。
>>15
>哀しいわぁ・・・
この一文が見事だったぞ。 -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 21:01: :edit・・・・・・・・・・・え?
-
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 22:47: :edit>哀しいわぁ・・・
あーこれ銀様かw -
名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/19(金) 22:56: :edit>>15
さりげなく銀様混じってるww -
名前: 通常のナナシ #eYj5zAx6: 2009/06/20(土) 14:46: :editのりが都市伝説化したw
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/20(土) 15:52: :editのりwwwwwwwwww
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名前: いちご姫 #-: 2009/06/20(土) 16:50: :editあっさりww
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名前: 通常のナナシ #-: 2009/06/20(土) 23:50: :edit豆腐w
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 黒猫 白猫Ver.