憧れ
講堂後部の壁、
上の方に空いていた小さな窓。
あれはおそらく映写機から流す映像を送り出す窓。
と言う事は当然映写室が存在するワケで・・・
もしかして、、、これはもしかするかも!
もしかしました。。。
この講堂の状態からして、ひょっとして映写機が残ってる可能性も?
と期待したのですが、期待以上のものでした。
こんな立派な映写機が、しかもこんな完全な状態で残ってるとは。
海外製のようですね、ドイツ製かな?
私の憧れの廃墟物件のひとつに劇場もしくは映画館廃墟というものがあります。
それも大きくて本格的な劇場であるほどいいですね!
破れかかった緞帳と巨大なスクリーン、
その前にずらりと並ぶ立派なエンジ色の客席は朽ちてところどころ破れているが
往年時代の立派な佇まいと大勢の観客の拍手を思い起こさせる。。。←空想中
まぁ国内ではなかなか難しく、海外にでも行かないとそんな廃墟は
そうそうお目にかかれないでしょうが。。。w
しかしこの講堂はそんな私の願いを少しだけ叶えてくれました。
まさか、鉱山併設の講堂にここまで本格的な映写機があるなんてビックリです。
この映写機から流される映画は当時の鉱員の方やその家族の方を
娯楽として楽しませていたのでしょう。
とき止まる場所
東北の某鉱山あとを訪れた後、近くに佇む講堂らしき建物。
中には息をのむ光景が残されていた。
目に飛び込んできた講堂の光景
緞帳(どんちょう)と並べられた椅子。
ありふれた講堂の姿であり、それ以上でもそれ以下でもない。
しかしこの鉱山は閉山したのは実に40年以上前なのだ。
その後、この講堂が再利用されていたのかどうかは定かではないが
最後に使用された時から随分と年月が経っている光景なのは確かである。
これまで多くの鉱山跡を見てきた。中には同じように併設されている講堂も見てきた。
しかしながら殆どが崩壊が激しいものや荒らされているものが殆どであり
このように整然と並べられた椅子までもがそのまま残されているのは稀である。
因にこの椅子は折りたたみ式であり、動かす事ができない固定された椅子ではない。
奇蹟の光景と言っても言い過ぎでないような光景にそれは思えた。
廃墟を語る上で幾度となく例えられ、
今さら口に出すのも気恥ずかしいような言葉であるが
あえて言いたい。
まさに『時が止まった場所』だった。
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