永遠なる空間 -川南造船所-
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
此処を初めて訪れた時
廃墟と自然が融合した美しさを知った
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
時を刻んだ建物の儚さを知った
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
歴史を刻んだ悲しさを知った
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Nikon D700 + Sigma 15-30mm F3.5-4.5DG
此処が解体された後、いつかこの地を再び訪れる事があるような気がする。
此処を目指して訪れているかもしれないし、ただの通りがかりかもしれない。
通りがかりでもきっと私は車を止めてこの地を眺めるのだろう
いつか来たるその日の心情は今は分からない
が、たとえ次に目の前に広がる光景がただの広場であっても
その時目に映るのは、緑に包まれた川南造船所の姿であってほしい
記憶の底に -川南造船所-
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
以前撮った事がある構図
カメラとレンズが気持ちを変えて再撮
こういうのもたまにはいいかな
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
天井から丸く差し込む光はこの遺構の代名詞
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
写欲を満たしてくれる廃墟です、ここは。
ヒト惹きつける場所 -川南造船所-
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
Fuji S5Pro + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
廃墟を撮影するようになり数年
それなりに様々な廃墟を見てきました
Fuji S5Pro + Nikkor AF50mm F1.4D
皆、それぞれに魅力を持った場所でした。
しかし繰り返しの鑑賞に耐えうる物件というのはそう多くはありません
個人差はあるものの、此処はそういう再訪をしたくなる場所
少なくとも私にとってはそうでした。
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
全国から数多くの廃墟好きの訪問を受け入れて来た遺構
そのビジュアル故、写真が放つインパクトが非常に強い場所ですが
けっして期待を裏切らない、
寧ろ写真以上の感動を与えてくれる廃墟だったのではないでしょうか。
儚き存在 -川南造船所-
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
噛み締めるように
一枚一枚シャッターを切る。
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
幾度となくカメラにおさめているものの
新しい姿を探し続ける
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
元々のガラス工場から造船所へと転換して80年余
閉鎖されてからも半世紀。
大正、昭和、平成と永い間存在していたとしても
これから先はいつ消えるともしれない儚き存在
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
いつの日か、この地に立っていた現実を
幻のように思う時が来るのだろうか
叶わぬ思い -川南造船所-
九州を代表する遺構がまたひとつ姿を消そうとしています
幾度かこのブログでも登場した佐賀県伊万里市にある巨大廃墟、川南造船所跡。
一旦、市によって解体が決定しながらも保存を求める有志や識者によって
再度、解体をめぐって市との間で協議が続けられていた遺構です。
先日、この協議の結論が発表となりました。
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
下された結果は「廃虚の全面撤去はやむなし」
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
今回の決定には地元の意見が強く尊重された結果となったようです。
この川南造船所跡にはマイナスイメージを抱いている方が少なくない様子。
遺産としての価値がないと判断された事には個人的には非常に残念に思います。
地元の方の意見は勿論無視できないし大事にすべき事項でしょう。
しかしこういう遺構の価値というものは少し客観的に見れる人の判断も重要な気もします。
最近の事例では
解体へ向けての声が大きく、一旦解体の方向で進みながらも
一転、国の重要文化財に指定され保存される事となった
志免炭鉱立抗櫓のようなケースもあるのですから。
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
Fuji S5Pro + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HSM
Nikon D700 + Nikkor AF-S VR 70-300mm F4.5-5.6G
今回の撮影をしたのは少し前で、まだ解体の結論が出る前の時期。
しかしいつ解体されるかもしれない遺構に
レリーズボタンを押す私の指は自然と力がこもるものとなっていました。
約束 -川南造船所-
Nikon F3 + Nikkor Ai 28mm F2.8
Kodak Ektachrome E100VS
久しぶりに訪れてみて魅力を再確認。
今、自分に出来る事はキミの姿をカメラに収める事だけ。
Nikon F3 + Nikkor Ai 28mm F2.8
Kodak 400TX
Nikon F3 + Nikkor Ai 28mm F2.8
Kodak Ektachrome E100VS
Nikon F3 + Sigma 15-30mm F3.5-4.5DG
Kodak 400TX
Nikon F3 + Nikkor Ai 50mm F1.4S
Kodak 400TX
いつまで存在しているのかはっきり分かりませんが
今年は可能な限り、訪問して写真を残したいという気持ちになります
解体が決まっているとは言え、とにかく今はまだ目の前に存在している。
この事実に感謝しつつ、撮影をしていきたいね
デジタルで。フィルムで。ポジで。モノクロで・・・
(↑節操なしと言わないで!(;´Д`) )
ともかく、そういう思いを胸に秘めつつ再訪を(一方的に)約束して
この日は造船所を後にしたのでありました。
Nikon F3 + Sigma 15-30mm F3.5-4.5DG
Kodak 400TX
またね。
存在の意味 -川南造船所-
Nikon F3 + Nikkor Ai 28mm F2.8
Kodak Ektachrome E100VS
2年振りの訪問です。
しかしこの遺構にとって2年という月日は
これまで歩んできた廃墟時間に比べたら
一瞬の事なのかもしれません
Nikon F3 + Sigma 15-30mm F3.5-4.5DG
Kodak Ektachrome E100VS
Nikon F3 + Sigma 15-30mm F3.5-4.5DG
Kodak Ektachrome E100VS
あまりにも大きすぎる存在感
Nikon F3 + Sigma 15-30mm F3.5-4.5DG
Kodak Ektachrome E100VS
廃墟というと、やはり一般的な視線だと
倒壊の危険、治安の悪化、景観を損ねる・・・という見解が多いのでしょう
まぁそれも間違ってはないと思います。
加えて昨今の廃墟人気から良くも悪くも注目を浴びるようになり
この造船所も解体への道を早めてしまったのかもしれません。
写真を撮っている身としては、その一端を担っている可能性を否定できないのも事実。
建築物の新陳代謝が激しい我が国では
廃墟に限らず、古い建造物を残していくには
よほど歴史的に価値あるものでないと難しい環境なのかもしれません。
しかし、この川南造船所は戦争遺跡として見ても、それなりに意味ある建造物であるハズ
その辺りを少しは考慮してくれた上での結論なのだろうか?
と気になるところです。
保存するには勿論、莫大な費用がかかるのでしょうが
壊してしまったら、もう二度と戻って来ないのだから。
かの軍艦島でさえ、たまたま無人島だった故に、
取り壊される事もなく施設がそのまま残り、今やあの扱いですが
陸地だったら間違いなく解体され、今は存在していなかったでしょう。
それが今や世界遺産暫定リスト入りだからねぇ...。
再会 -川南造船所-
Nikon F3 + Sigma 15-30mm F3.5-4.5DG
Kodak Ektachrome E100VS
このブログでも何度か紹介した川南造船所跡。
全国的にも知名度の高い大型廃墟です
が、、、すでに新聞でも報道されましたし、
いくつかの廃墟・産業遺構系サイト様でも報告があっているようなので
ご存知の方も多いと思いますが
・・・残念な事に解体への道を歩みだしたようです。
あぁ無情
Nikon F3 + Nikkor Ai 28mm F2.8
Kodak Ektachrome E100VS
訪れたのは少し前になりますが
解体の発表があってから初めての訪問でした
ひょっとしたらニュースを聞いて訪れた先客がいるかなーとも思いましたが
1人写真を撮っている人がいただけで、他には誰もいません。
どうやら今回も巨大なる静寂空間を堪能できそうです
よかった・・・
Nikon F3 + Nikkor Ai 28mm F2.8
Kodak Ektachrome E100VS
窓を覆う緑と差し込む光の美しさは相変わらずです。
いやもう・・・やっぱり最高ですわ、ここは
Nikon F3 + Sigma 15-30mm F3.5-4.5DG
Kodak Ektachrome E100VS
解体を控えてるとはまるで思えない、
前に訪問した時と変わらぬ姿で出迎えてくれてます
嬉しくもあり悲しくもあり・・・
ちょっとダケ続けます